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【発明の名称】 難燃性スチレン系樹脂組成物
【発明者】 【氏名】鴨下 竜児

【要約】 【課題】UL94V−0の難燃性を少量の難燃剤の添加で達成でき、ハロゲン化合物難燃剤がもたらすHIPS本来の耐熱性や耐衝撃性といった物性バランス、成形加工性および成型品外観の悪化を最小限に抑え、更には経済性に優れた、工業的に有用な難燃性スチレン系樹脂を提供する。

【解決手段】ゴム強化ポリスチレン樹脂に、(A)トリス(トリブロモフェノキシ)トリアジン、(B)トリス(トリブロモネオペンチル)フォスフェート、(C)三酸化アンチモンおよび(D)ポリテトラフロロエチレンを配合してなる樹脂組成物であって、樹脂組成物における臭素含有率が9.5〜11.0重量%である難燃性スチレン系樹脂組成物。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ゴム強化ポリスチレン樹脂に、(A)トリス(トリブロモフェノキシ)トリアジン、(B)トリス(トリブロモネオペンチル)フォスフェート、(C)三酸化アンチモンおよび(D)ポリテトラフロロエチレンを配合してなる樹脂組成物であって、樹脂組成物における臭素含有率が9.5〜11.0重量%であることを特徴とする難燃性スチレン系樹脂組成物。
【請求項2】 (A)トリス(トリブロモフェノキシ)トリアジン、(B)トリス(トリブロモネオペンチル)フォスフェート、(C)三酸化アンチモンおよび(D)ポリテトラフロロエチレンの重量割合が7.5〜9.5:0.5〜2.5:2.0〜2.5:0.02〜0.06であることを特徴とする請求項1に記載の難燃性スチレン系樹脂組成物。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少量の難燃剤の配合で高度な難燃性が達成でき、耐熱性や耐衝撃性といった物性のバランス、成形加工性および成形品外観、更には経済性に優れた難燃性スチレン系樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ゴム強化ポリスチレン樹脂(以下、「HIPS」という。)は優れた成形加工性および成形品外観、バランスのとれた物性を生かして、家電製品や事務機器の部品に広く使用されている。これらの中には火災危険性低減のため難燃性能が要求されるものがあり、そのためHIPSにハロゲン化合物難燃剤を配合した難燃性スチレン系樹脂組成物が使用されてきている。
【0003】HIPSに配合するハロゲン化合物難燃剤としては、デカブロモジフェニルエーテルが広く知られている(特開昭53−149244号公報、特表昭56−501369号公報等参照)が、このデカブロモジフェニルエーテルは特定の条件で猛毒性の燃焼残渣を生じる疑いが持たれており、地球環境的に問題があった。またデカブロモジフェニルエーテルに代わるものとして、トリブロモフェノール変性テトラブロモビスフェノールAグリシジルエーテル(特開昭49−103942号公報、特開昭61−211354号公報等参照)やデカブロモジフェニルエタン(特開平2−42031号公報、特開平6−172607号公報等参照)が挙げられるが、前者は軟化温度が低いためこれを配合した組成物は耐熱性と耐衝撃性が不足しがちであり、後者は溶融しないためこれを配合した組成物は耐衝撃性と流動性が不足しがちとなるという問題があった。
【0004】これに対して、トリス(トリブロモフェノキシ)トリアジンは230℃前後の融点をもち、これをハロゲン化合物難燃剤としてHIPSに配合するとバランスのとれた耐熱性、耐衝撃性および流動性を得ることができるという利点があるため数々の出願がなされている。例えば、特開平3−34972号公報には、純度の高いトリス(トリブロモフェノキシ)トリアジンの製造方法、それを主成分とする樹脂用難燃剤およびそれを樹脂に添加することによる難燃化方法が記載されている。
【0005】特開平4−325564号公報には、トリス(トリブロモフェノキシ)トリアジン、分子量1000〜50000の含臭素エポキシ重合体および三酸化アンチモンを併用した、熱安定性、耐光性、物理的特性および難燃性に優れた熱可塑性樹脂が開示されている。特開平4−335048号公報には、トリス(トリブロモフェノキシ)トリアジン、含臭素フタルイミド化合物、分子量1000〜50000の含臭素エポキシ重合体および三酸化アンチモンを併用した、熱安定性、耐光性、物理的特性および難燃性に優れた熱可塑性樹脂が開示されている。
【0006】特開平6−263939号公報には、トリス(トリブロモフェノキシ)トリアジン、ビス(トリブロモフェノキシ)エタン、酸化アンチモンおよびシリコーンオイルを併用した、流動性、耐候性、耐衝撃性および難燃性に優れたゴム変性ポリスチレン系樹脂が開示されている。特開平6−322280号公報には、トリス(トリブロモフェノキシ)トリアジン、含臭素ジフェニル化合物、分子量1000〜50000の含臭素エポキシ重合体および三酸化アンチモンを併用した、熱安定性、物理的特性および難燃性に優れた熱可塑性樹脂が開示されている。特開平7−11080号公報には、トリス(トリブロモフェノキシ)トリアジン、トリブロモフェノール変性テトラブロモビスフェノールAジグリシジルエーテルおよび酸化アンチモンを併用した、流動性、耐衝撃性、難燃性および離型性に優れたゴム変性ポリスチレン系樹脂が開示されている。
【0007】特開平8−92443号公報および特開平9−227739号公報には、ハロゲン含有トリアジン化合物、ポリハロゲン化ジフェニルアルカン、三酸化アンチモンおよびポリテトラフルオロエチレンを併用した、難燃性、耐熱性、耐衝撃性および流動性に優れたゴム変性ポリスチレン系樹脂が開示されている。しかしながら、これら公知文献においてもトリス(トリブロモフェノキシ)トリアジンを主成分とするハロゲン化合物難燃剤をHIPSに配合してUL94V−0といった高度な難燃性を得るためには、多量の配合が必要であり、いかにトリス(トリブロモフェノキシ)トリアジンは耐熱性、耐衝撃性および流動性のバランスがとれた組成物を得やすいといっても、配合量が増えればHIPSが本来持っている物性である、熱安定性や光安定性が失われて成形加工性および成型品外観が悪化するという問題があった。また、ハロゲン化合物難燃剤の方がHIPSよりも高価であるため経済性が悪化するという問題もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題点を解決するためトリス(トリブロモフェノキシ)トリアジンと他のハロゲン化合物難燃剤、難燃相乗剤、滴下抑制剤を併用することによる難燃相乗効果を利用して、UL94V−0の難燃性を少量の難燃剤の添加で達成でき、ハロゲン化合物難燃剤がもたらすHIPS本来の耐熱性や耐衝撃性といった物性バランス、成型加工性および成型品外観の悪化を最小限に抑え、更には経済性に優れた、工業的に有用な難燃性スチレン系樹脂を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、ゴム強化ポリスチレン樹脂に、(A)トリス(トリブロモフェノキシ)トリアジン、(B)トリス(トリブロモネオペンチル)フォスフェート、(C)三酸化アンチモンおよび(D)ポリテトラフロロエチレンを配合してなる樹脂組成物であって、樹脂組成物における臭素含有率が9.5〜11.0重量%であることを特徴とする難燃性スチレン系樹脂組成物に関する。また、請求項2は、(A)、(B)、(C)および(D)の重合割合が7.5〜9.5:0.5〜2.5:2.0〜2.5:0.02〜0.06である難燃性スチレン系樹脂組成物に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の難燃性スチレン系樹脂組成物の主な構成は、HIPSと特定の難燃性配合剤とよりなる。HIPSとは、芳香族ビニル重合体からなる硬質マトリクスにゴム状重合体が粒子分散している形態のものである。通常は、ゴム状重合体を芳香族ビニル単量体又は、芳香族ビニル単量体と不活性溶媒との混合液に溶解したのち、攪拌下で塊状、塊状懸濁あるいは溶液重合法により芳香族ビニル単量体の重合を行い、ゴム状重合体を析出、粒子化させることにより得ることができる。しかしながら、このような重合法に限定されるものではない。
【0011】芳香族ビニル単量体としては、スチレン、p−メチルスチレンのような核置換スチレン、α−メチルスチレンのようなα−置換スチレン等が挙げられ、中でもスチレンが好適に用いられる。ゴム状重合体としてはポリブタジエン、スチレン、ブタジエンコポリマー、ポリイソプレン、およびスチレン・イソプレンコポリマー等が挙げられ、中でもポリブタジエンとスチレン・ブタジエンコポリマーが好適に用いられる。
【0012】ゴム状重合体の含有量は、3〜15重量%、好ましくは6〜12重量%の範囲である。ゴム状重合体の平均粒子径は、0.10〜8.0μm、好ましくは1.0〜4.0μmの範囲である。ゴム状重合体の膨潤度は、5〜25、好ましくは10〜20の範囲である。ゴム状重合体のミクロ構造としては、ハイシス(1,4−シス構造が80重量%以上であるもの)、ローシス(1,4−シス構造が50重量%以下であるもの)が挙げられるが、中でもハイシスが好適に用いられる。芳香族ビニル重合体の重量平均分子量は、100,000〜300,000、好ましくは150,000〜250,000の範囲である。
【0013】次にHIPSに配合される特定の難燃性配合剤は、(A)トリス(トリブロモフェノキシ)トリアジン、(B)トリス(トリブロモネオペンチル)フォスフェート、(C)三酸化アンチモンおよび(D)ポリテトラフロロエチレンが必要である。ここで、(A)トリス(トリブロモフェノキシ)トリアジンは、樹脂用難燃剤として広く市販されているものであり、具体的な例として第一工業製薬SR245、グレートレイクスケミカルCN110−009等が挙げられる。(B)トリス(トリブロモネオペンチル)フォスフェートは、樹脂用難燃剤として広く市販されているものであり、具体的な例として大八化学CR900、エフエムシ−PB370等が挙げられる。(C)三酸化アンチモンは、ハロゲン化合物難燃剤の難燃相乗剤として広く市販されているものであり、具体的な例として鈴裕化学C605、シカOAPS9010等が挙げられる。(D)ポリテトラフロロエチレンは、樹脂難燃配合の滴下抑制剤として広く市販されているものであり、具体的な例としてダイキン工業F201、三井デュポンフロロケミカル6CJ等が挙げられる。
【0014】また、(A)、(B)、(C)および(D)は高度な難燃性、具体的にはUL94V−0を達成するために、樹脂組成物における臭素含有率が9.5〜11.0重量%となるように配合する必要がある。ここで、樹脂組成物における臭素含有率は、(A)および(B)について化学構造式から理論的に求められる臭素原子の重量含有率と、HIPS、(A)、(B)、(C)および(D)を配合した重量部数から、【0015】
【数1】(BrA ×WtA +BrB ×WtB )÷(WtHIPS+WtA +WtB+WtC +WtD
【0016】で求められる値である。ここでBrA ;トリス(トリブロモフェノキシ)トリアジンの臭素原子含有率(重量%)、BrB ;トリス(トリブロモネオペンチル)フォスフェートの臭素原子含有率(重量%)、WtHIPS;組成物におけるHIPSの配合部数(重量部)、WtA ;組成物におけるトリス(トリブロモフェノキシ)トリアジンの配合部数(重量部)、WtB ;組成物におけるトリス(トリブロモネオペンチル)フォスフェートの配合部数(重量部)、WtC ;組成物における三酸化アンチモンの配合部数(重量部)、WtD ;組成物におけるポリテトラフロロエチレンの配合部数(重量部)、をそれぞれ示す。
【0017】樹脂組成物における臭素含有率が9.5重量%未満であると、有炎燃焼が長くなり、UL94V−0を達成することできず好ましくない。一方、樹脂組成物における臭素含有率が11.0重量%を越えると、組成物の耐熱性や耐衝撃性といった物性バランス、成形加工性および成型品外観が悪化するとともに経済性が低下するため好ましくない。また、難燃相乗効果を効率よく発揮するためには、(A)トリス(トリブロモフェノキシ)トリアジン、(B)トリス(トリブロモネオペンチル)フォスフェート、(C)三酸化アンチモンおよび(D)ポリテトラフロロエチレンは、7.5〜9.5:0.5〜2.5:2.0〜2.5:0.02〜0.06の重合割合で配合するのが好ましい。
【0018】(A)がこの割合を越えたり、(B)がこの割合未満であったりすると、グロウ燃焼しやすくなり、組成物がUL94V−0を達成するために必要な臭素含有率が大きくなる傾向がある。一方、(A)がこの割合未満であったり、(B)がこの割合を越えたり、(D)がこの割合未満であったりすると、燃焼適下しやすくなり、組成物がUL94V−0を達成するために必要な臭素含有率が大きくなる傾向がある。また、(C)がこの割合をはずれると、有炎燃焼が長くなり、UL94V−0を達成するために必要な臭素含有率が大きくなる傾向がある。
【0019】本発明の難燃性スチレン系樹脂組成物は、HIPSと難燃性配合剤(A)〜(D)とを混合、溶融混練することにより製造することができる。混合、溶融混練する方法には制限がなく、例えば、ヘンシェルミキサー、タンブラーミキサー、バンバリーミキサー、加圧ニーダー、単軸押出機、および二軸押出機により溶融混練することができる。また、本発明の難燃性スチレン系樹脂組成物は、内部潤滑剤、外部潤滑剤、安定剤および着色剤を添加して使用することが一般的である。そして、必要に応じて帯電防止剤、紫外線吸収剤、ガラス繊維、タルク、炭酸カルシウムなどの無機充填剤、エチレン系コポリマー、スチレン系ブロックコポリマーなどの軟質重合体を添加することも可能である。
【0020】更に、本発明の難燃性スチレン系樹脂組成物は、射出成形、押出成形もしくは真空/圧空成形されて、HIPSに固有の優れた成形加工性および成型品外観、バランスのとれた物性とともに火炎危険性低減のためUL94V−0の難燃性が要求される、家電製品や事務機器の部品に使用することができる。
【0021】
【実施例】以下に実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1〜4、比較例1〜9表2に示したHIPSと表3に示した(A)難燃剤、(B)難燃剤、(C)難燃相乗剤、(D)滴下抑制剤、分散剤および安定剤を、表1に示した配合処方のとおり計量、タンブラーミキサーで混合し、押出機で溶融混練、造粒した。押出機はプラスチック工学研究所BT40で、シリンダー温度設定200℃、スクリュー回転数150rpmで運転した。次いで、射出成型機で試験片を作製した。射出成型機は菱屋精工VP40(UL試験片)および東芝機械IS90B(JIS試験片)で、シリンダー温度設定200℃、射出速度設定40%(UL試験片)および80%(JIS試験片)、金型温度設定40℃で運転した。得られた試験片により、難燃性および物性を測定した。難燃性はUL94V−0(20mm垂直燃焼試験方法)にしたがって測定した。試験片の厚みは1.5mmとした。物性はJIS−K7113(引張試験方法)、K7110(アイゾット衝撃試験方法)、K7207(荷重たわみ温度試験方法)およびK7210(流れ試験方法)に従って測定した。引張試験は速度Eで行なった。荷重たわみ温度試験はA法で行なった。流れ試験は条件8で行なった。なお、臭素含有率は[数1]の式より求めた。これら測定結果を表1に示した。表2に示したHIPSの組成はつぎのように測定した。
【0022】(1)ブタジエンゴムのハイシス構造メチルエチルケトンに溶媒分散→日立工機CR26Hで遠心分離→沈降部分を採取→減圧乾燥して薄膜を作製し、堀場製作所FT720で赤外分光スペクトルを測定した。700cm-1(1,4−シス構造)、910cm-1(1,2−ビニル構造)および960cm-1(1,4−トランス構造)のピーク強度比から、ハイシス構造であることを確認した。
【0023】(2)ブタジエンゴムの膨潤指数メチルエチルケトンに溶媒分散→日立工機CR26Hで遠心分離→沈降部分を採取→過剰のトルエンで膨潤→日立工機CR26Hで遠心分離→沈降部分を採取して、重量■を測定した。引き続きこれを減圧乾燥して、重量■を測定した。重量■÷重量■で膨潤指数を計算した。
(3)ブタジエンゴムの粒子径ジメチルホルムアミドを溶媒とする3重量%溶液を調製し、堀場製作所LA700で体積平均粒子径を測定した。
(4)ブタジエンゴムの含有量クロロホルムに溶媒分散→一塩化沃素をアルケンと反応させ→沃化カリウムを余剰の一塩化沃素と反応させて調整した溶液の、チオ硫酸ナトリウムによる逆滴定を平沼COMTITE900で行ない、ブタジエン含有量を測定した。
(5)ポリスチレンの重量平均分子量および数平均分子量メチルエチルケトンに溶媒分散→日立工機CR26Hで遠心分離→上澄み部分を採取して、昭和電工SHODEXSYSTEM11で重量平均分子量および数平均分子量を測定した。
【0024】
【表1】

【0025】
【表2】

【0026】
【表3】

【0027】表1より次のことが分かる。本発明の難燃性スチレン系樹脂組成物である実施例1〜4は、20mm垂直燃焼試験において有炎燃焼時間およびグロウ燃焼時間が短く、かつ、燃焼滴下がなくV−0にレイティングされることが分かる。これに対して、本発明の範囲より低い臭素含有率に調製されている比較例1は、20mm垂直燃焼試験においてクランプ(試験片の上端)まで有炎燃焼が続き、V−0、V−1、V−2いずれのクラスにもレイティングされないことが分かる。また、(B)の難燃剤を含まない比較例2は、臭素含有率が10.5重量%に調製されているにもかかわらず、20mm垂直燃焼試験においてグロウ燃焼時間が長いためV−0から外れ、V−1にレイティングされること、更に、(B)の難燃剤を含まず臭素含有率も本願範囲を越える比較例3は、20mm垂直燃焼試験ではV−0にレイティングされるが、アイゾット衝撃値(耐衝撃性)や荷重たわみ温度(耐熱性)といった物性バランスが低いことが分かる。
【0028】本願要件とは異なる(B)の難燃剤を使用した比較例4〜7は、臭素含有率が10.5〜10.8重量%に調製されているにもかかわらず、20mm垂直燃焼試験において有炎燃焼時間およびグロウ燃焼時間が長いためV−0から外れ、V−1にレイティングされることが分かる。さらに、(D)の滴下抑制剤を含まない比較例8〜9は、臭素含有率が9.8〜10.5重量%に調製されているにもかかわらず、20mm垂直燃焼試験において燃焼滴下があるためV−0から外れ、V−2にレイティングされることがわかる。
【0029】
【発明の効果】本発明の難燃性スチレン系樹脂組成物は、UL94V−0の難燃性を少量の難燃剤で達成することができるため、ハロゲン化合物難燃剤がもたらすHIPSの耐熱性や耐衝撃性といった物性バランス、成形加工性および成型品外観の悪化を最小限に抑えることができ、更には経済性に優れており、工業的に有用である。
【出願人】 【識別番号】000005968
【氏名又は名称】三菱化学株式会社
【出願日】 平成10年(1998)5月14日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 曉司
【公開番号】 特開平11−323064
【公開日】 平成11年(1999)11月26日
【出願番号】 特願平10−131712