| 【発明の名称】 |
抗菌性フェノール樹脂成形材料 |
| 【発明者】 |
【氏名】池田 信二
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| 【要約】 |
【課題】漆器、厨房をはじめとした日常生活品、または不特定多数の人が触れる用途の成形品に用いられる抗菌性に優れたフェノール樹脂成形材料を提供する。
【解決手段】成形材料全重量に対して平均粒径1〜100μmの銀系抗菌剤0.1〜1.0%を配合し、フェノール樹脂がフェノールモノマー及びダイマーを合計3〜10%含有するフェノール樹脂であるフェノール樹脂成形材料。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 成形材料全重量に対して銀系抗菌剤0.1〜1.0%を配合し、フェノール樹脂がフェノールモノマー及びダイマーを合計3〜10%含有するフェノール樹脂であることを特徴とするフェノール樹脂成形材料。 【請求項2】 銀系抗菌剤が平均粒径1〜100μmのものである請求項1記載のフェノール樹脂成形材料。 【請求項3】 フェノール樹脂がフェノールモノマーを2〜6%含有するフェノール樹脂である請求項1又は2記載のフェノール樹脂成形材料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、漆器、厨房をはじめとした日常生活品、または不特定多数の人が触れる用途の成形品に用いられる抗菌性に優れたフェノール樹脂成形材料に関するものである。 【0002】 【従来の技術】フェノール樹脂成形材料は、耐熱性、成形加工性、外観の面から漆器、厨房分野をはじめとした日常生活品に広く使われてきた。これらは日常の生活で手に取られるものばかりであり、特に不特定多数の人々が手にする用品については抗菌作用を持っていることが必要不可欠である。加えて平成8年夏の食中毒の大流行を踏まえて、各メーカーとも抗菌性を付与した成形材料の要求が高まっている。 【0003】フェノール樹脂は元来他のプラスチックに比較し樹脂自身が抗菌作用を持っているため、むしろ抗菌剤として使用されることもあったが、硬化物としては実際の抗菌効果はそれほど強いものではなく、他の抗菌剤入りのプラスチックに比べ効果が低いといえる。従ってフェノール樹脂にあえて抗菌効果を付与した成形材料の要望が強くなってきた。銀系抗菌剤は無機系抗菌剤として、その効果の持続性、安定性、及び安全性から広い分野で使用されている。しかし、そのコストが高いことからコストパフォーマンスを特徴とした製品群には適用しにくいという欠点があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フェノールモノマー及びダイマーを多く含むフェノール樹脂に無機系抗菌剤を少量添加のみすることにより、漆器、厨房をはじめとした日常生活品、または不特定多数の人が触れる用途の成形品に適用できるコストパフォーマンスに優れた抗菌性フェノール樹脂成形材料を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】抗菌剤としては、無機系担体にシリカ、アルミナ、ゼオライト等を用い、そこに銀を担持させたものを使用する。平均粒径は0.1〜100μmのものが望ましい。成形品の表面で均一に抗菌効果を発現させるために抗菌剤の均一な分散が必要になるが、これより大きな粒径では抗菌効果が低減し、添加量を大幅に増やす必要性があるため好ましくない。一般的には銀系抗菌剤の添加量は成形材料全重量に対し1.5%以上度添加する必要があったが、本発明では、フェノールモノマー、ダイマーも抗菌剤として作用するため通常の半分程度ないしそれ以下の添加量で充分な効果が得られる。好ましくは、0.2〜0.5%である。 【0006】フェノール樹脂はフェノールモノマー及びダイマーを3〜10%含有しているものであれば特に限定しない。ノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂等を単独あるいは併用して使用する。フェノールモノマー及びダイマーは通常原料として使用するフェノール樹脂内に最初から含まれているものを使用すればよいが、これらを別に準備し成形材料化時に混練する際に添加しても良い。150℃〜190℃の高温下で自己硬化しないフェノール樹脂については硬化剤としてヘキサメチレンテトラミンを使用する。 【0007】基材としては炭酸カルシウム、クレー、シリカ、タルク、セピオライト、マイカ、ガラス繊維、カーボン繊維等の無機基材、木粉、パルプ、合板粉、粉砕布等の有機繊維を必要に応じて、単独あるいは併用して使用する。 【0008】 【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。表1に示す配合にて熱ロール混練し、粉砕してフェノール樹脂成形材料を得た。表1において配合割合は重量%を示す。 【0009】 【表1】
【0010】これらの成形材料から得た成形品について抗菌性を評価し表2に示す結果を得た。比較例1,2は、それぞれフェノールモノマー・ダイマー量の多いフェノール樹脂、及び銀担持ゼオライトを単独で使用した場合であるが、比較例3の空試験と比較して滅菌効果は示すものの、実施例に示す成形品ではほとんど皆無といえる程度まで死滅することから、比較例1,2では抗菌性の効果は低い。 【0011】 【表2】
【0012】 【発明の効果】本発明のフェノール樹脂成形材料は、フェノール樹脂としてフェノールモノマー、ダイマーを通常より多く含むフェノール樹脂に銀系抗菌剤を添加することにより、かつ漆器、厨房をはじめとした日常生活品、または不特定多数の人が触れる用途の成形品に好適に使用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002141 【氏名又は名称】住友ベークライト株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月11日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−80500 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月26日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−246825 |
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