| 【発明の名称】 |
ハロゲン系樹脂組成物及びそれよりなる低電気抵抗部品 |
| 【発明者】 |
【氏名】豊増 信之
【氏名】森寺 祥浩
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| 【要約】 |
【課題】優れた低電気抵抗特性、柔軟性を有するハロゲン系樹脂組成物及びこれからなる低電気抵抗部品を提供する。
【解決手段】ハロゲン系ポリマー、ポリエステル、及び、エーテル結合を有する脂肪酸エステル、エーテル結合を有するフタル酸エステル及びこれらの縮合体からなる群より選ばれた1種以上の可塑剤よりなるハロゲン系樹脂組成物及びこれよりなる低電気抵抗部品。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】ハロゲン系ポリマー(1)、ポリエステル(2)、及び、エーテル結合を有する脂肪酸エステル、エーテル結合を有するフタル酸エステル及びこれらの縮合体からなる群より選ばれた1種以上の可塑剤(3)よりなることを特徴とするハロゲン系樹脂組成物。 【請求項2】ポリエステル(2)としてエステル結合単位を有するゴムを用いたハロゲン系熱可塑性エラストマーであることを特徴とする請求項1に記載のハロゲン系樹脂組成物。 【請求項3】JIS K 6723に従い23℃で測定した体積抵抗率が5×104〜5×107Ω・mの範囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載のハロゲン系樹脂組成物。 【請求項4】エチレン−塩化ビニル共重合体、塩化ビニル単独重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレン、クロロスルフォン化ポリエチレン、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、ポリウレタングラフトポリ塩化ビニル共重合体からなる群より選ばれた1種以上の樹脂よりなるハロゲン系ポリマー(1)及び可塑剤(3)の存在下、加熱溶融混合することによりエステル結合単位を有するゴムを生成させたハロゲン系熱可塑性エラストマーであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のハロゲン系樹脂組成物。 【請求項5】ハロゲン系ポリマー(1)及び可塑剤(3)の存在下、ポリエステルポリオール及び多官能イソシアネート化合物を加熱溶融混合することにより得られるハロゲン系熱可塑性エラストマーであることを特徴とする請求項1〜4に記載のハロゲン系樹脂組成物。 【請求項6】請求項1〜5に記載のハロゲン系樹脂組成物からなることを特徴とする低電気抵抗部品。 【請求項7】低電気抵抗部品がローラー状であることを特徴とする請求項6に記載の低電気抵抗部品。 【請求項8】低電気抵抗部品がフィルム状であることを特徴とする請求項6に記載の低電気抵抗部品。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する分野】本発明は、柔軟性、特に低電気抵抗であるハロゲン系樹脂組成物及びそれからなる低電気抵抗部品に関するものであり、特に静電気防止或いは半導電性用途に好適なハロゲン系樹脂組成物、ハロゲン系熱可塑性エラストマー及び低電気抵抗部品に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、ゴム又はプラスチックを低電気抵抗化し静電気を抑えゴミや埃の付着を防止する方法としては、帯電防止剤を部材表面に塗布したり、ゴム又はプラスチックに帯電防止剤を練り込んだりする方法が用いられてきた。 【0003】さらに、近年においては、静電気防止よりも更に低い半導電領域(体積抵抗率102〜107Ω・m)を発現する材料の開発が求められ、その方法としては、導電性カーボンブラック、金属微粒子、金属繊維等の導電性フィラーをゴム又はブラスチックに練り込む方法が知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の静電気防止方法により得られたゴム又はプラスチックは、時間の経過と共に徐々に部材から帯電防止剤が失われ静電気防止性能の安定性に欠けることが問題となっていた。 【0005】また、導電性フィラーを用いて半導電領域の材料を得る方法においては、電気抵抗の低下効果がその配合方法、配合量、加工方法等に大きく依存しており安定した電気特性を維持することが難しいものであった。 【0006】そこで、時間の経過及び環境等の影響を受けにくく、安定した電気特性を有する材料の開発が要求され、特に熱可塑性エラストマーに対して強く求められている。 【0007】本発明は、従来の電気特性の不安定性を改善し、柔軟性、成形加工性などに優れたハロゲン系樹脂組成物及びそれよりなる複写機、レーザービームプリンタなどの各種事務機器において紙などに印刷を行う機構として低電気抵抗性を必要とするローラー、ベルト部品等のOA機器部品、半導体や電気・電子回路などの様々な製品を搬送する装置としてのローラー等のFA機器部品、ベルト部品、包装用のフィルム、シート等の低電気抵抗部品を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる状況に鑑み鋭意検討した結果、特定のハロゲン系樹脂組成物が特に柔軟で低電気抵抗を有することを見い出し本発明を完成させるに至った。 【0009】即ち、本発明は、ハロゲン系ポリマー(1)、ポリエステル(2)、及び、エーテル結合を有する脂肪酸エステル、エーテル結合を有するフタル酸エステル及びこれらの縮合体からなる群より選ばれた1種以上の可塑剤(3)よりなることを特徴とするハロゲン系樹脂組成物及びこれよりなる低電気抵抗部品に関するものである。 【0010】以下に、本発明を詳細に説明する。 【0011】本発明のハロゲン系樹脂組成物は、ハロゲン系ポリマー(1)、ポリエステル(2)、及び、エーテル結合を有する脂肪酸エステル、エーテル結合を有するフタル酸エステル及びこれらの縮合体からなる群より選ばれた1種以上の可塑剤(3)からなるものである。 【0012】本発明でいうハロゲン系ポリマー(1)とは、ハロゲンを含有する単量体の単独重合体、共重合体またはハロゲンにより変性された重合体等であり、例えばエチレン−塩化ビニル共重合体、塩化ビニル単独重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレン、クロロスルフォン化ポリエチレン、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニルグラフトエチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリウレタングラフトポリ塩化ビニル共重合体、部分架橋型塩化ビニル単独重合体などが挙げられ、特に柔軟性、ゴム性能等に優れたハロゲン系樹脂組成物が得られることから、塩化ビニル単独重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、ポリウレタングラフトポリ塩化ビニル共重合体などの塩化ビニル系樹脂が好ましく、これらのハロゲン系ポリマー(1)は1種または2種以上を併用して用いることができる。 【0013】本発明でいうポリエステル(2)とは、一般的なエステル結合を有するポリマーであり、このようなポリエステルとしては例えば2つ以上の水酸基を有する脂肪族化合物及びジカルボン酸化合物を重縮合することにより得られる。 【0014】2つ以上の水酸基を有する化合物としては、例えば1,2−エタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ブテンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、2−メチル−1,8−ノナンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカメチレンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,4−ブタンジオールなどが挙げられる。 【0015】ジカルボン酸化合物としては、例えばコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸などが挙げられる。 【0016】そして、本発明においては、ポリエステル(2)と可塑剤(3)を組み合わせることにより、ハロゲン系樹脂組成物の低電気抵抗化が達成される。 【0017】本発明におけるポリエステル(2)は、得られるハロゲン系樹脂組成物の低電気抵抗化をより顕著にするために飽和型ポリマーであることが望ましい。 【0018】そして、本発明のハロゲン系樹脂組成物は、柔軟性、ゴム弾性に優れるハロゲン系熱可塑性エラストマーとなることから、ポリエステル(2)として、液状ゴムとして知られているポリエステルポリオール、カルボキシル基を末端に有するポリエステル等と硬化剤、架橋剤及び/または架橋助剤とが反応して架橋したエステル単位を有するゴムを用いることが好ましい。このようなエステル単位を有するゴムは、ポリエステルの結合単位名称により、例えばポリエステル系ゴム、ポリウレタン系ゴム、ポリ尿素系ゴムなど称され、本発明においてもポリエステル(2)として、これらのゴムを用いることができる。 【0019】本発明において、ポリエステル(2)として上記のようなエステル単位を有するゴムを使用する場合、例えば以下のような方法により、エステル単位を有するゴムを得ることができる。 【0020】■水酸基を有するポリエステルポリオールを例えばヘキサスメトキシメチルメラミン等のメラミン化合物との反応によって架橋する方法。 【0021】■水酸基を有するポリエステルポリオールを多官能イソシアネート化合物との反応によって架橋する方法。 【0022】■カルボキシル基を末端に有するポリエステルをポリエポキシ化合物との反応によって架橋する方法。 【0023】ここで、上記のポリエステルポリオール、カルボキシル基を末端に有するポリエステル等のポリエステル系液状ゴムとしては、特に柔軟性、ゴム弾性に優れたハロゲン系熱可塑性エラストマーが得られることから、数平均分子量が500〜10000であることが好ましい。このようなポリエステル系液状ゴムは、市販されているものでも用いることができ、上記に示した2つ以上の水酸基を有する脂肪族化合物及びジカルボン酸化合物を重縮合することによっても得られる。 【0024】また、ポリエステル(2)として、エステル結合単位を有するゴムを用いる場合に、用いられる多官能イソシアネート化合物としては、例えばジイソシアネート化合物、ジイソシアネート化合物のビュレット体,アロファネート体,アダクト体、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、リジンエステルトリイソシアネート、4−イソシアネートメチル−1,8−オクタメチルジイソシアネート、ポリフェニルメタンポリイソシアネート等が挙げられる。 【0025】そして、上記のジイソシアネート化合物としては、例えばトリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、イソホロンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1−クロロフェニレン−2,4−ジイソシアネートなどである。 【0026】本発明において用いられるポリエステル(2)は、優れた加工性、電気的性質を有するハロゲン系樹脂組成物が得られることからハロゲン系ポリマー(1)100重量部に対し、20〜900重量部用いることが好ましい。 【0027】本発明における可塑剤(3)としては、その分子構造に官能基としてエーテル結合を有する脂肪酸エステル、エーテル結合を有するフタル酸エステル及びこれらの重縮合体からなる1種以上の化合物であり、例えばフタル酸エステルの場合、下記一般式(1)で示されるような化合物である。 【0028】 【化1】 (1)
【0029】(ここで、Aは炭素数2〜4のアルキレン基、R1 、R2 はそれぞれ炭素数1〜15の直鎖状または分岐構造を有するアルキル基を示す。) そして、一般式(1)で示されるフタル酸エステルとしては、例えばフタル酸ジブトキシエチル(以下、DBEPという。)、フタル酸ジメトキシエチル(以下、DMEPという。)等が挙げられる。 【0030】また、エーテル結合を有する脂肪酸エステルとしては、例えばアジピン酸ジブトキシエチル,アジピン酸ジメトキシエチル,アジピン酸ジブチルジグリコール(以下、BXAという。),アジピン酸ジアルキレングリコール等のアジピン酸エステル類、アゼライン酸ジブトキシエチル等のアゼライン酸エステル類等を挙げることができる。 【0031】本発明において用いられる可塑剤(3)は、ハロゲン系樹脂組成物からの可塑剤(3)のブリードアウトがおさえられることからハロゲン系ポリマー(1)100重量部に対し、10〜200重量部用いられることが好ましく、特に25〜170重量部であることが好ましい。 【0032】本発明のハロゲン系樹脂組成物は、特に半導電性領域の電気抵抗性を有することから、23℃においてJIS K 6723に従い測定した体積抵抗率が5×104〜5×107Ω・mの範囲であることが好ましい。 【0033】本発明のハロゲン系樹脂組成物は、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて、帯電防止剤と称される界面活性剤などを配合してもよく、そのような界面活性剤としては、例えばアルキルアミン塩、第4級アンモニウム塩などに代表されるカチオン系界面活性剤;アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンナルキルリン酸エステル、アルキルリン酸塩、脂肪酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルフォン酸塩などに代表されるアニオン系界面活性剤;ポリオキシエチレンナルキルエーテル、ポリオキシエチレンナルキルアリルエーテル、オキシエチレン−オキシプロピレンブロックコポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミンなどの非イオン系界面活性剤などが挙げられ、これらのうち1種もしくは2種以上が使用できる。 【0034】また、本発明のハロゲン系樹脂組成物は、必要に応じて各種添加剤を含んでいてもよく、そのような添加剤としては、例えばカーボンブラック、ホワイトカーボン、炭酸カルシウム、タルク、ハイドロタルサイト、マイカ、シリカ、硫酸バリウム、カオリン、クレー、硫酸カルシウム、パイロフェライト、ベントナイト、セリサイト、ゼオライト、ネフェリンシナイト、ウォラストナイト、フェライト、珪酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイト、三酸化アンチモン、酸化亜鉛、ほう酸亜鉛、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化鉄、二硫化モリブデン、ガラスファイバー、ガラスビーズ、ガラスバルーン、石英、石英ガラス、カーボンファイバー、各種金属粒子、各種金属酸化物、各種金属繊維などを挙げることができる。 【0035】また、無機顔料、有機顔料、離型剤、滑剤、アンチブロッキング剤、熱安定剤、耐候性安定剤、UV安定剤、発泡剤、防錆剤、難燃助剤、加水分解抑制剤などを添加してもよい。さらに改質剤として、架橋性ポリ塩化ビニル樹脂、軟質塩化ビニル樹脂、コア−シェル型ラテックスゴム、NBRゴム粒子、アクリル系樹脂、熱可塑性ポリウレタン、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリエチレン系ワックスなどを添加できる。 【0036】本発明のハロゲン系樹脂組成物の製造方法は、本発明のハロゲン系樹脂組成物を得ることが可能であれば特に制限はなくいかなる方法でもよく、例えば本発明のハロゲン系樹脂組成物を構成するハロゲン系ポリマー(1)、ポリエステル(2)、可塑剤(3)を同時に混合する方法、順次添加し混合する方法等を挙げることができる。そして、本発明のハロゲン系樹脂組成物がハロゲン系熱可塑性エラストマーである場合、特に力学的性質が向上したハロゲン系熱可塑性エラストマーが得られることから、ハロゲン系ポリマー(1)及び可塑剤(3)の存在下、加熱溶融混合することによりエステル単位を有するゴムを生成する製造方法が好ましく、特に柔軟性に優れるハロゲン系熱可塑性エラストマーが得られることから、ハロゲン系ポリマー(1)及び可塑剤(3)の存在下、ポリエステルポリオール及び多官能イソシアネート化合物を加熱溶融混合することによりエステル単位を有するゴムを生成する製造方法が好ましい。 【0037】本発明のハロゲン系樹脂組成物を製造する際には、樹脂材料又はゴム材料の配合混練が可能な装置であればどのような装置でも使用でき、このような装置としては、例えば押出し混練装置として単軸押出し機、2軸押出し機、コニーダー、バンバリーミキサーなどのインターナルミキサー、ロール加工機などが挙げられる。 【0038】本発明のハロゲン系樹脂組成物は、加硫ゴム材料の二次加工法として、例えば研磨加工装置などを用いることにより、又は、樹脂材料の成形加工装置として、例えば圧縮成形機、押出し成形機、射出成形機などを用いることにより各種成形材料として供する事が可能である。 【0039】そして、本発明のハロゲン系樹脂組成物は、特に低電気抵抗であることから低電気抵抗部品としての優れた特性を有し、例えば帯電ローラー、転写ローラーと称されるOA機器用の部品やFA機器用の搬送用ベルト、ローラーなど、包装用フィルム・シート類、建材用などの低電気抵抗部品に適している。また、本発明のハロゲン系樹脂組成物は他の材料と複合化することも可能であり、金属材料、ゴム材料、樹脂材料などとの積層化も可能である。 【0040】 【実施例】以下に、本発明を実施例を用いて説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。 【0041】以下に示す方法により、実施例により得られたハロゲン系樹脂組成物の評価を行った。 【0042】〜外観〜得られた成形品を目視により評価した。 【0043】〜体積抵抗率〜JIS K 6723(1983年度版、23℃)体積抵抗率測定試験に従い評価した。 【0044】〜圧縮永久歪み〜JIS K6301(1975年度版、70℃、22時間、初期歪み25%)圧縮永久歪測定試験に従い評価した。 【0045】実施例1エチレン−塩化ビニル共重合体(大洋塩ビ(株)製、商品名TE−2800)100重量部に対し、可塑剤としてDBEP(フタル酸ジブトキシエチル)100重量部、ポリエステルポリオール(日本ポリウレタン(株)製、商品名ニッポラン4067)76重量部、多官能イソシアネート化合物(日本ポリウレタン(株)製、商品名コロネートHX)17重量部、ステアリン酸バリウム2重量部ステアリン酸亜鉛1重量部を8インチロール(関西ロール製)を用い、150℃で加熱溶融混合することにより、ハロゲン系樹脂組成物を得た。 【0046】得られたハロゲン系樹脂組成物を50トン圧縮成型機(シントー製)用い、170℃、1次加圧10kgf/cm2の条件下7分間予熱した後、2次加圧70kgf/cm2にて5分間加熱成形し、これを30℃、冷却加圧70kgf/cm2にて10分間保持することによりシート状に成形した。そして、さらに得られたシート状成形品を内径20mm、外径26mm、長さ35mmのローラー形状に成形した。 【0047】また、これとは別に上記成形加工装置条件にて縦150mm、横150mm、厚み2mmの均一性状のシート成型品と圧縮永久歪測定用試料を作製し、体積抵抗率、圧縮永久歪みを測定した。評価結果を表1に示す。 【0048】得られたハロゲン系樹脂組成物は、低い体積抵抗率を示した。また圧縮永久歪みも良好なものであった。成形性加工性も問題なく、良好なローラー部品外観特性を有するものであった。 【0049】実施例2実施例1におけるエチレン−塩化ビニル共重合体100重量部の代わりに、塩素化ポリエチレン樹脂(ダイソー製、商品名ダイソラックMR104N)30重量部、エチレン−塩化ビニル共重合体(大洋塩ビ(株)製、商品名TE−2800)70重量部を用いた以外は、実施例1と同様の方法により、ハロゲン系樹脂組成物の調整及び評価を行った。評価結果を表1に示す。 【0050】得られたハロゲン系樹脂組成物は、低体積抵抗率を示した。また圧縮永久歪みも良好なものであった。成形加工性は良好であり、良好なローラー部品外観特性を有するものであった。 【0051】実施例3実施例1におけるエチレン−塩化ビニル共重合体100重量部の代わりに、ポリウレタングラフトポリ塩化ビニル樹脂(東ソー(株)製、商品名ドミナスK−550F)30重量部、エチレン−塩化ビニル共重合体(大洋塩ビ(株)製、商品名TE−2800)70重量部を用いた以外は、実施例1と同様の方法によりハロゲン系樹脂組成物の調整及び評価を行った。評価結果を表1に示す。 【0052】得られたハロゲン系樹脂組成物は、低体積抵抗率を示した。また圧縮永久歪みも良好なものであった。成形加工性は良好であり、良好なローラー部品外観特性を有するものであった。 【0053】実施例4実施例1における可塑剤DBEP100重量部の代わりに、DMEP(フタル酸ジメトキシエチル)100重量部を用いた以外は、実施例1と同様の方法によりハロゲン系樹脂組成物の調整及び評価を行った。評価結果を表1に示す。 【0054】得られたハロゲン系樹脂組成物は、低体積抵抗率を示した。また圧縮永久歪みも良好なものであった。成形加工性は良好であり、良好なローラー部品外観特性を有するものであった。 【0055】実施例5実施例1における可塑剤DBEP100重量部の代わりに、BXA(アジピン酸ジブチルグリコール)100重量部用いた以外は、実施例1と同様の方法によりハロゲン系樹脂組成物の調整及び評価を行った。評価結果を表1に示す。 【0056】得られたハロゲン系樹脂組成物は、低体積抵抗率を示した。また圧縮永久歪みも良好なものであった。成形加工性は良好であり、良好なローラー部品外観特性を有するものであった。 【0057】実施例6実施例1における可塑剤DBEP100重量部の代わりに、US70(三建化工製、エーテル基を含有するアジピン酸エステル可塑剤)100重量部用いた以外は、実施例1と同様の方法によりハロゲン系樹脂組成物の調整及び評価を行った。評価結果を表1に示す。 【0058】得られたハロゲン系樹脂組成物は、低体積抵抗率を示した。また圧縮永久歪みも良好なものであった。成形加工性は良好であり、良好なローラー部品外観特性を有するものであった。 【0059】実施例7エチレン−塩化ビニル共重合体(大洋塩ビ(株)製、商品名TE−2200)100重量部に対し、可塑剤としてDBEP(フタル酸ジブトキシエチル)150重量部、ポリエステルポリオール(日本ポリウレタン(株)製、商品名ニッポラン4067)100重量部、多官能イソシアネート化合物(武田薬品製、商品名タケネートN−170)21重量部、ステアリン酸バリウム2重量部ステアリン酸亜鉛1重量部を8インチロール(関西ロール製)を用い、150℃で加熱溶融混合することにより、ハロゲン系樹脂組成物を得た。 【0060】得られたハロゲン系樹脂組成物を射出成形機(東芝機械製、商品名IS−50)を用いて、シリンダー温度、材料供給口からノズルにかけて40℃〜170℃、金型温度40℃の成形条件にてロール状に成形した。成形品形状は内径20mm、外径26mm、長さ20mm形状のものとしサイドゲート方式で成形した。 【0061】また、これとは別に体積抵抗率測定に供するために実施例1と同様に圧縮成形によりシートを作製した。評価結果を表1に示す。 【0062】得られたハロゲン系樹脂組成物は、低い体積抵抗率を示した。また圧縮永久歪みも良好なものであった。成形加工性は良好であり、良好なローラー部品外観特性を有するものであった。 【0063】実施例8実施例1により得られたハロゲン系樹脂組成物を押出し成形機(東洋精機製、商品名ラボプラストミル単軸押出し機)を用いて成形した。シリンダー温度を材料供給口から先端ダイスにかけて150℃〜180℃に設定しスクリュー回転数を30〜100rpmの成形条件にてローラーを成形した。成形品形状は内径17mm、外径24mmとした。更に押出したローラーに研磨加工を施した。 【0064】成形加工性は良好であり、ローラー部品として外観特性が良好なものであった。 【0065】実施例9実施例7において更に帯電防止剤としてプラスタットC−300(新日本理化製)5重量部添加した以外は、実施例7と同様の方法によりハロゲン系樹脂組成物を得た。評価結果を表1に示す。 【0066】得られたハロゲン系樹脂組成物は、低体積抵抗率を示した。また圧縮永久歪みも良好なものであった。成形加工性は良好であり、良好なローラー部品外観特性を有するものであった。 【0067】比較例1可塑剤としてDBEPを配合しない以外は、実施例1と同様の組成にて、同様の方法によりハロゲン系樹脂組成物を得た。 【0068】しかし、得られたハロゲン系樹脂組成物を加工評価することはできなかった。 【0069】比較例2実施例3における可塑剤DBEP100重量部の代わりにフタル酸ジオクチル(花王製、商品名ビニサイザー)100重量部用いた以外は、実施例3と同様の方法により、ハロゲン系樹脂組成物の調整及び評価を行った。評価結果を表2に示す。 【0070】得られたハロゲン系樹脂組成物の体積抵抗率は高いものとなった。 【0071】比較例3実施例4における可塑剤DMEP100重量部の代わりにポリエステル可塑剤(アデカ製、アジピン酸系ポリエステル(商品名PN−280))100重量部用いた以外は、実施例4と同様の方法によりハロゲン系樹脂組成物の調整及び評価を行った。評価結果を表2に示す。 【0072】得られたハロゲン系樹脂組成物の体積抵抗率は高いものとなった。 【0073】比較例4ポリエステルポリオール及び多官能イソシアネート化合物を配合しない以外は、実施例1と同様の方法により、ハロゲン系樹脂組成物を調整及び評価した。評価結果を表2に示す。 【0074】得られたハロゲン系樹脂組成物の体積抵抗率は高く、圧縮永久歪みは高くへたりやすいものであった。 【0075】 【表1】
【0076】 【表2】
【0077】 【発明の効果】本発明のハロゲン系樹脂組成物は優れた低電気抵抗特性を示し、これからなる低電気抵抗部品はOA機器、FA機器、家電部品、建材などに好適である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003300 【氏名又は名称】東ソー株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)8月18日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−60859 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−221529 |
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