| 【発明の名称】 |
ポリプロピレン系樹脂組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】山下 敏
【氏名】中村 俊文
【氏名】平尾 孝見
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| 【要約】 |
【課題】ポリプロピレン系樹脂に、一定組成比、流動性、および分岐を有する新規なエチレン系共重合体を混合して配合することにより、耐衝撃性、硬度および成形表面外観のバランスに優れたポリプロピレン系樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(I)ポリプロピレン系樹脂30〜95重量%と、(II)エチレン、炭素数3〜20のα−オレフィンおよび非共役ポリエンからなり、かつ■エチレン含量が50〜90重量%、エチレン含量の分布が高エチレン含量部/低エチレン含量部の比で1.05〜2.5、■メルトフローレート(MFR)(230℃、2.16kg荷重)が0.02〜50g/10分、■粘度−ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)より求められる分岐度指数「B」値が0.5〜0.98、「B」値の分布が、高「B」値/低「B」値の比で1.02〜1.5、以上■〜■の要件を満たすエチレン系ランダム共重合体70〜5重量%とを主成分とするポリプロピレン系樹脂組成物。 |
【特許請求の範囲】
【請求項】 (I)ポリプロピレン系樹脂30〜95重量%、(II)エチレン、炭素数3〜20のα−オレフィンおよび非共役ポリエンからなり、かつ下記■〜■の要件を満たすエチレン系ランダム共重合体70〜5重量%〔ただし、(I)+(II) =100重量%〕を主成分とするポリプロピレン系樹脂組成物。 ■上記エチレン含量が50〜90重量%の範囲にあり、エチレン含量の分布が、高エチレン含量部/低エチレン含量部の比で1.05〜2.5の範囲であること。 ■メルトフローレート(MFR)(230℃、2.16kg荷重)が0.02〜50g/10分の範囲にあること。 ■粘度−ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)より求められる分岐度指数「B」値が0.5〜0.98の範囲にあり、この「B」値の分布が、高「B」値/低「B」値の比で1.02〜1.5の範囲であること。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、新規なポリプロピレン系樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、耐衝撃性、硬度と表面外観のバランスに優れたポリプロピレン系樹脂組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】ポリプロピレン系樹脂は、成形性、靱性、耐水性、耐薬品性などに優れ、低比重で安価であることから、各種成形品やシートなどに従来から広く利用されている。しかしながら、耐衝撃性が劣るため、使用目的が限定される場合がある。この問題を改良するために、ポリプロピレン系樹脂に、エチレン系ランダム共重合体をゴム成分として配合する提案が多くなされている。これらのゴムの製造方法としては、例えばチタン化合物と有機アルミニウム化合物からなるチタン系触媒や、バナジウム化合物と有機アルミニウム化合物からなるバナジウム系触媒を使用し、エチレン、α−オレフィンおよび非共役ジエンを共重合する方法が知られている。 【0003】一方、上記従来の触媒に代わるものとして、遷移金属化合物とアルミノキサンからなる触媒が提案されており、例えば特公平4−12283号公報には、下記式(Cp)2 MR1 X(式中、Cpはシクロペンタジエニル基、R1 は炭素数1〜6のアルキル基またはハロゲン原子、Mはジルコニウムまたはチタン、Xはハロゲン原子を示す)で表される遷移金属化合物、および下記式(R2)2AlO[Al(R2)O-] n Al(R2)2 、または[Al(R2)O-]n+2(式中、nは4〜20の整数、R2 はメチル基またはエチル基)で表されるアルミノキサンからなる触媒の存在下で、エチレンとα−オレフィンとを共重合する方法が記載されている。また、特公平5−80493号公報には、共役π電子を有する基を配位子としたジルコニウムヒドリド化合物とアルミノキサンとからなる触媒の存在下で、エチレンと炭素数3〜10のα−オレフィンと炭素数5〜20の非共役ポリエンとを共重合する方法が記載されている。しかしながら、これらの共重合体をゴム成分として配合したポリプロピレン系樹脂組成物は、耐衝撃性が改善されるものの、成形品の硬度や表面外観の低下が見られ、実用上充分なものではない。これらの改善のために、高分子量タイプのエチレン系ランダム共重合体の使用が考えられるが、ゴム成分の高分子量化は、ポリプロピレンの特徴である流動性を低下させるため、実用上好ましくない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技術の課題を背景になされたものであり、ポリプロピレン系樹脂に、一定組成比、流動性、および分岐を有する新規なエチレン系共重合体を混合して配合することにより、耐衝撃性、硬度および成形表面外観のバランスに優れたポリプロピレン系樹脂組成物を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、(I)ポリプロピレン系樹脂30〜95重量%、(II)エチレン、炭素数3〜20のα−オレフィンおよび非共役ポリエンからなり、かつ下記■〜■の要件を満たすエチレン系ランダム共重合体70〜5重量%〔ただし、(I)+(II) =100重量%〕を主成分とするポリプロピレン系樹脂組成物を提供するものである。 ■上記エチレン含量が50〜90重量%の範囲にあり、エチレン含量の分布が、高エチレン含量部/低エチレン含量部の比で1.05〜2.5の範囲であること。 ■メルトフローレート(MFR)(230℃、2.16kg荷重)が0.02〜50g/10分の範囲にあること。 ■粘度−ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)より求められる分岐度指数「B」値が0.5〜0.98の範囲にあり、この「B」値の分布が、高「B」値/低「B」値の比で1.02〜1.5の範囲であること。 【0006】 【発明の実施の形態】 (I)ポリプロピレン系樹脂本発明の組成物に含有される(I)ポリプロピレン系樹脂は、プロピレンの単独重合体、あるいはエチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテンなどのα−オレフィンを含んだ共重合体である。この(共)重合体としては、ランダム共重合体、ブロック共重合体、あるいは多段重合で得られる単独重合体のブレンド物、あるいは通常のブレンド物であっても良い。なお、これらの(I)ポリプロピレン系樹脂を得る方法においては、重合法や触媒に何等制限されるものではない。また、プロピレンユニットの立体規則性についても、何等制限されるものではない。 (I)ポリプロピレン系樹脂のメルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)は、通常、10〜200g/10分、好ましくは30〜120g/10分である。 【0007】(II)エチレン系ランダム共重合体本発明に使用される(II) 成分は、エチレン、炭素数3〜20のα−オレフィンおよび非共役ポリエンからなり、かつ下記■〜■の要件を満たすエチレン系ランダム共重合体である。ここで、(II)エチレン系ランダム共重合体を構成する炭素数が3〜20のα−オレフィン(以下「α−オレフィン」ともいう)としては、具体的には、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、5−メチル−1−ヘキセン、1−オクテン、5−エチル−1−ヘキセン、1−デセン、1−ドデセンなどが挙げられ、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンが好ましく用いられる。これらのα−オレフィンは、単独でまたは2種類以上を混合して使用することができる。 【0008】また、(II) エチレン系ランダム共重合体を構成する非共役ポリエンとしては、重合反応性が等価な2種類以上の重合反応性基を持つ非共役ポリエン化合物、ジビニルベンゼンなどの芳香族ジビニル化合物、脂肪族ジビニル化合物などが挙げられる。重合反応性が等価な2個の重合反応性基を持つ非共役ポリエン化合物としては、例えば、1,4−ペンタジエン、1,5−ヘキサジエン、1,6−ペンタジエン、1,7−オクタジエン、1,8−ノナジエン、1,9−デカジエン、1,10−ウンデカジエン、1,11−ドデカジエン、1,12−トリデカジエン、1,13−テトラデカジエン、3,6−ジメチル−1,7−オクタジエン、4,5−ジメチル−1,7−オクタジエン、1,4,7−オクタトリエン、5−メチル−1,8−ノナジエン、1,5,9−デカトリエン、1,20−ヘンエイコサジエン、5−(5−ヘキセニル)−2−ノルボルネン、5−(2−プロペニル)−2−ノルボルネン、5−ビニル−2−ノルボルネン、2,5−ノルボルナジエン、4−ビニルシクロヘキセン、下記(化1)、(化2)、(化3)などが挙げられる。 【0009】 【化1】
【化2】
【化3】
【0010】これらのうちでも、5−ビニルノルボルネン、2,5−ノルボルナジエン、1,4−ペンタジエン、1,5−ヘキサジエン、1,7−オクタジエン、1,9−デカジエンが好ましい。さらに、(II)エチレン系ランダム共重合体を構成する非共役ポリエンとしては、重合反応性が不等価な重合反応性基を持つ非共役ポリエンも挙げられる。この非共役ポリエンは、脂肪族化合物としては、1,4−ヘキサジエン、2−メチル−1,5−ヘキサジエン、1,9−オクタデカジエン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン、11−エチル−1,11−トリデカジエンなどが、脂環族化合物としては、ジシクロペンタジエン、トリシクロペンタジエン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、プロペニルノルボルネン、メチルテトラヒドロインデン、イソプロペニリデンノルボルネン、アルケニル基中に内部二重結合を有するアルケニル置換したノルボルネン、ビシクロ(2、2、2)オクタンの不飽和誘導体などが挙げられ、好ましくは5−エチリデン−2−ノルボルネン、シクロペンタジエン、1、4−ヘキサジエンが挙げられる。これらの非共役ポリエンは、単独でまたは2種類以上を混合して使用することができる。 【0011】ここで、本発明に使用される(II) エチレン系ランダム共重合体は、下記■〜■の要件を満たす必要がある。 ■エチレン含量;本発明の(II) エチレン系ランダム共重合体中のエチレン含量は、50〜90重量%、好ましくは60〜85重量%である。50重量%未満では、ポリプロピレン系樹脂組成物を著しく軟化させてしまい、一方、90重量%を超えると、ポリプロピレン系樹脂の耐衝撃性を改質する効果が乏しくなる。また、エチレン含量の分布は、高エチレン含量部/低エチレン含量部の比で、1.05〜2.5、好ましくは1.08〜2.0の範囲である。1.05未満では、均一な結晶性を有するエチレン系ランダム共重合体となり、結晶部と非結晶部をバランス良くとることができず、剛性/耐衝撃性バランスの優れたポリプロピレン系樹脂組成物が得られない。一方、2.5を超えては、エチレン結晶とプロピレン結晶の両方を有する共重合体となり、剛性/耐衝撃性バランスの優れたポリプロピレン系樹脂組成物を得ることができない。この■エチレン含量の調整は、エチレン含量の異なるランダム共重合体を複数、特定の比率で混合するブレンド法、エチレンに対する活性の異なる複数の重合触媒を混合して重合する方法などが用いられる。ただし、本発明の効果を得られるのであれば、これらに限定されるものではない。 【0012】ここで、エチレン含量の分布(高エチレン含量部/低エチレン含量部の比)は、次のように定義する。 (1)共重合体5gををn−デカン200mlに溶解したのち、撹拌下でイソプロピルアルコールを滴下し、溶液が白濁しかけたら滴下を停止し、沈殿を分離、乾燥し、そのエチレン含量を測定する。 (2)上記(1)の溶液相に対して、さらにイソプロピルアルコールを滴下し、同様の操作を行って、エチレン含量を測定する。 (3)上記(2)の操作を繰り返す。このような溶媒分別により、共重合体を4〜6フラクションに分別する。これらのフラクションのエチレン含量の最高値と最低値を用い、最高値/最低値の比をエチレン含量の分布と定義する。このとき、最高値と最低値が、それぞれ高分子量側と低分子量側いずれの成分のエチレン含量であっても構わない。 【0013】■メルトフローレート;本発明の(II)エチレン系ランダム共重合体のメルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)(以下「MFR」ともいう)は、0.02〜50g/10分、好ましくは0.05〜40g/10分、さらに好ましくは0.1〜30g/10分である。MFRが0.02g/10分未満では、ポリプロピレン系樹脂中での分散不良により、充分な改質効果を得ることができない。一方、MFRが50g/10分を超えると、ポリプロピレン系樹脂の耐衝撃性および外観改良効果が劣る。このメルトフローレートは、重合時の連鎖移動剤の量、重合温度、重合触媒濃度などにより、調整することができる。 【0014】■分岐度指数「B」値;本発明の(II)エチレン系ランダム共重合体の粘度−GPCより求められる分岐度指数「B」値は、0.5〜0.98、好ましくは0.6〜0.97である。分岐指数「B」値が0.5未満では、ゲル化によりポリプロピレン系樹脂の耐衝撃性改良効果が劣る。一方、分岐度指数「B]値が0.98より大きい場合、ポリプロピレン系樹脂組成物が分岐による混練時の微分散効果が得られず、充分な耐衝撃性改良効果が得られない。また、「B」値の分布は、高「B」値/低「B」値の比で1.02〜1.5、好ましくは1.05〜1.4の範囲である。「B」値の比が1.02未満では、分岐による効果が得られないか、または強すぎて、プロピレン系樹脂組成物を軟化させてしまう。一方、1.5を超えては、分岐効果が部分的に強くなり、一部ゲル化してしまい、本発明における物性を得ることができない。この分岐度指数「B」値の調整は、「B」値の異なる複数のエチレン系ランダム共重合体を特定の比率で混合する方法、共重合性の異なる複数のポリエンを特定比率で段階的に共重合させる方法などが挙げられる。なお、本発明の効果が得られるのであれば、上記に限定されるものではない。 【0015】ここで、「B」値の分布(高「B」値/低「B」値の比)は、次のように定義する。 (1)共重合体5gをn−デカン200mlに溶解したのち、撹拌下でイソプロピルアルコールを滴下し、溶液が白濁しかけたら滴下を停止し、沈殿を分離、乾燥し、そのエチレン含量を測定する。 (2)上記(1)の溶液相に対して、さらにイソプロピルアルコールを滴下し、同様の操作を行って、エチレン含量を測定する。 (3)上記(2)の操作を繰り返す。このような溶媒分別により、共重合体を4〜6フラクションに分別する。これらのフラクションの「B」値の最高値と最低値を用い、最高値/最低値の比を「B」値の分布と定義する。このとき、最高値と最低値が、それぞれ高分子量側と低分子量側いずれの成分の「B」値であっても構わない。なお、分岐度指数「B」値は、粘度−GPC法〔倉田道夫、日本ゴム協会誌(45)1972〕に準じて、分岐のないモデル共重合体ゴムの極限粘度〔η〕とポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)により求めた粘度式〔η〕=KMwを用い、対象となる共重合体ゴムのGPC測定で求めたMwから〔η〕を算出し、次に対象となる共重合体の実測〔η〕を上記粘度式より算出した〔η〕で除して、分岐度指数「B」値をする。ここで、〔η〕はo−ジクロロベンゼン、135℃で求めた〔η〕を用い、Mwはo−ジクロロベンゼン、135℃でGPC測定法で求めた値である。 【0016】なお、(II)エチレン系ランダム共重合体は、単独及び混合物であっても構わない。α−オレフィン含量、MFRおよび分岐度指数「B」値が、混合した後の値を以て上記の範囲内にあれば、2種類以上を混合して用いることができる。 【0017】また、本発明の(II) エチレン系ランダム共重合体中におけるα−オレフィン含量は、好ましくは10〜60重量%、さらに好ましくは15〜50重量%、さらに好ましくは20〜40重量%である。 【0018】さらに、(II) エチレン系ランダム共重合体の重量平均分子量は、通常、10万〜50万、好ましくは15万〜40万である。 【0019】本発明の(II) エチレン系ランダム共重合体を製造するための重合反応は、通常、不活性な炭化水素溶媒中で行われる。このような不活性炭化水素溶媒としては、具体的には、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカンなどの脂肪族炭化水素;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂環族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素などを挙げることができる。これらの炭化水素溶媒は、単独または2種以上を混合して使用することができる。また、原料モノマーを炭化水素溶媒として利用することができる。 【0020】以下、本発明の(II) エチレン系ランダム共重合体を製造する際に使用される重合触媒について、例を挙げて具体的に説明するが、これらに限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限り、公知のいずれの触媒も適宜利用できる。本発明の(II) エチレン系ランダム共重合体を製造する際に使用される重合触媒としては、例えば下記成分(A)および成分(B)からなる触媒、または下記成分(C)および成分(D)からなる触媒が挙げられる。成分(A)は、下記一般式(I)で表される遷移金属化合物である。
式中、Mは周期律表第4族金属であり、(C5 Rm ) はシクロペンタジエニル基または置換シクロペンタジエニル基であり、各Rは同一でも異なってもよく、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40のアリール基、炭素数7〜40のアルカリール基または炭素数7〜40のアラルキル基であるか、あるいは2つの隣接する炭素原子が結合して4〜8員の炭素環を作っており、Eは非結合電子対を有する原子であり、R′は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40のアリール基、炭素数7〜40のアルカリール基または炭素数7〜40のアラルキル基であり、R″は炭素数1〜20のアルキレン基、ジアルキルケイ素またはジアルキルゲルマニウムであって、2つの配位子を結合する基であり、sは1または0であり、sが1のとき、mは4、nはEの原子価より2少ない数であり、sが0のとき、mは5、nはEの原子価より1少ない数であり、n≧2のとき各R′は同一でも異なっていてもよく、また各R′は結合して環を作っていてもよく、Qは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40のアリール基、炭素数7〜40のアルカリール基または炭素数7〜40のアラルキル基であり、pおよびqは0〜4の整数であり、かつ0<p+q≦4の関係を満たす。 【0021】成分(A)の具体例としては、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジブロミド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジフェニル、ジメチルシリルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、メチレンビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、エチレンビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(インデニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、メチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス(4,5,6,7−テトラヒドロ−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリルビス(4,5,6,7−テトラヒドロ−1−インデニル)ジルコニウムジメチル、エチレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロ−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス(3−メチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、メチレンビス(3−メチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(t−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリルビス(3−t−ブチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(1,3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリルビス(2,4−ジメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(1,2,4−トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリルビス(2,3,5−トリメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリルビス(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(フルオレニル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリル(フルオレニル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(t−ブチルアミド)(1,2,3,4,5−ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリル(t−ブチルアミド)(2,3,4,5−テトラメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、メチレン(t−ブチルアミド)(2,3,4,5−テトラメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(フェノキシ)(1,2,3,4,5−ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリル(oーフェノキシ)(2,3,4,5−テトラメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、メチレン(o−フェノキシ)(2,3,4,5−テトラメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、エチレン(o−フェノキシ)(2,3,4,5−テトラメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(ジメチルアミド)ジルコニウムジクロリド、ビス(ジエチルアミド)ジルコニウムジクロリド、ビス(ジt−ブチルアミド)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリルビス(メチルアミド)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリルビス(t−ブチルアミド)ジルコニウムジクロリドなどや、これらの化合物におけるジルコニウムを、チタニウムあるいはハフニウムに置換した化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。上記遷移金属化合物は、単独でまたは2種以上を組合せて使用することができる。 【0022】また、成分(B)は、下記一般式(II) で表されるユニットを有するアルミノキサン化合物であり、その化学構造は未だ必ずしも明確ではないが、線状、環状またはクラスター状の化合物、あるいはこれらの化合物の混合物であると推定されている。 −〔Al(R″′)−O〕− ・・・・・(II)式中、R″′は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40のアリール基、炭素数7〜40のアルカリール基または炭素数7〜40のアラルキル基で、好ましくはメチル基、エチル基、イソブチル基、特に好ましくはメチル基である。上記アルミノキサン化合物は、上記R″′基を少なくとも1個有する有機アルミニウム化合物と水との反応を経る公知の方法によって製造することができる。上記成分(A)と成分(B)との使用割合は、遷移金属とアルミニウム原子とのモル比で、通常、1:1〜1:100,000、好ましくは1:5〜1:50,000の範囲である。 【0023】次に、成分(C)は、下記一般式(III) で表される遷移金属アルキル化合物である。
式中、Mは周期律表第4族金属であり、(C5 Rm )はシクロペンタジエニル基または置換シクロペンタジエニル基であり、各Rは同一でも異なってもよく、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40のアリール基、炭素数7〜40のアルカリール基または炭素数7〜40のアラルキル基であるか、あるいは2つの隣接する炭素原子が結合して4〜8員の炭素環を作っており、Eは非結合電子対を有する原子であり、R′は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40のアリール基、炭素数7〜40のアルカリール基または炭素数7〜40のアラルキル基であり、R″は炭素数1〜20のアルキレン基、ジアルキルケイ素またはジアルキルゲルマニウムであって、2つの配位子を結合する基であり、sは1または0であり、sが1のとき、mは4、nはEの原子価より2少ない数であり、sが0のとき、mは5、nはEの原子価より1少ない数であり、n≧2のとき各R' は同一でも異なっていても良く、また各R′は結合して環を作っていても良く、R″′は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜40のアリール基、炭素数7〜40のアルカリール基または炭素数7〜40のアラルキル基であり、pおよびqは0〜3の整数であり、かつ0<p+q≦4の関係を満たす。 【0024】成分(C)の具体例としては、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジエチル、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジイソブチル、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジフェニル、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジ{ビス(トリメチルシリル)メチル}、ジメチルシリルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジイソブチル、メチレンビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、エチレンビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(インデニル)ジルコニウムジメチル、ビス(インデニル)ジルコニウムジイソブチル、ジメチルシリルビス(インデニル)ジルコニウムジメチル、メチレンビス(インデニル)ジルコニウムジメチル、エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジメチル、ビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス(4,5,6,7−テトラヒドロ−1−インデニル)ジルコニウムジメチル、エチレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロ−1−インデニル)ジルコニウムジメチル、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス(3−メチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(t−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス(3−t−ブチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(1,3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(1,3−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジイソブチル、ジメチルシリルビス(2,4−ジメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、メチレンビス(2,4−ジメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、エチレンビス(2,4−ジメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(1,2,4−トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス(2,3,5−トリメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(フルオレニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス(フルオレニル)ジルコニウムジメチル、(フルオレニル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリル(フルオレニル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、(t−ブチルアミド)(1,2,3,4,5−ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリル(t−ブチルアミド)(2,3,4,5−テトラメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、メチレン(t−ブチルアミド)(2,3,4,5−テトラメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、(フェノキシ)(1,2,3,4,5−ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリル(o−フェノキシ)(2,3,4,5−テトラメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、メチレン(o−フェノキシ)(2,3,4,5−テトラメチル−1−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、ビス(ジメチルアミド)ジルコニウムジメチル、ビス(ジエチルアミド)ジルコニウムジメチル、ビス(ジt−ブチルアミド)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス(メチルアミド)ジルコニウムジメチル、ジメチルシリルビス(t−ブチルアミド)ジルコニウムジメチルなどや、これらの化合物中のジルコニウムを、チタニウムあるいはハフニウムに置換した化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。上記遷移金属アルキル化合物は、単独でまたは2種以上を組合せて使用することができる。上記遷移金属アルキル化合物は、予め合成して使用してもよいし、また上記一般式(III) におけるR″をハロゲン原子に置換した遷移金属ハライドと、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムモノクロリド、トリイソブチルアルミニウム、メチルリチウム、ブチルリチウムなどの有機金属化合物とを,反応系内で接触させることにより形成させてもよい。 【0025】また、成分(D)は、下記一般式(IV)で表されるイオン性化合物である。
式中、[L]k+はブレンステッド酸またはルイス酸であり、M′は周期律表第13〜15族元素であり、A1 〜An はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜30のジアルキルアミノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜40のアリール基、炭素数6〜40のアリールオキシ基、炭素数7〜40のアルカリール基、炭素数7〜40のアラルキル基、炭素数1〜40のハロゲン置換炭化水素基、炭素数1〜20のアシルオキシ基または有機メタロイド基であり、kはLのイオン価で1〜3の整数であり、pは1以上の整数であり、q=(k×p)である。 【0026】成分(D)の具体例としては、テトラフェニルほう酸トリメチルアンモニウム、テトラフェニルほう酸トリエチルアンモニウム、テトラフェニルほう酸トリブチルアンモニウム、テトラフェニルほう酸メチル(ジブチル)アンモニウム、テトラフェニルほう酸ジメチルアニリニウム、テトラフェニルほう酸メチルピリジニウム、テトラフェニルほう酸メチル(2−シアノピリジニウム)、テトラフェニルほう酸メチル(4−シアノピリジニウム)、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ほう酸トリメチルアンモニウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ほう酸トリエチルアンモニウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ほう酸トリブチルアンモニウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ほう酸メチル(ジブチル)アンモニウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ほう酸ジメチルアニリニウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ほう酸メチルピリジニウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ほう酸メチル(2−シアノピリジニウム)、テトラキス(ペンタフルオロフェニルフェニル)ほう酸メチル(4−シアノピリジニウム)、テトラキス[ビス(3,5−ジ−トリフルオロメチル)フェニル]ほう酸ジメチルアニリニウム、テトラフェニルほう酸フェロセニウム、テトラフェニルほう酸銀、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ほう酸フェロセニウムなどを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。上記イオン性化合物は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。上記成分(C)と成分(D)の使用割合は、モル比で、通常、1:0.5〜1:20、好ましくは1:0.8〜1:10の範囲である。 【0027】本発明の(II) エチレン系ランダム共重合体を製造する際に使用される上記重合触媒は、それらの成分の少なくとも一部を適当な担体に担持して用いることができる。担体の種類については特に制限はなく、無機酸化物担体、それ以外の無機担体、および有機担体の何れも用いることができる。また、担持方法についても特に制限はなく、公知の方法を適宜利用してよい。 【0028】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、上記(I)ポリプロピレン系樹脂、(II)エチレン系ランダム共重合体を主成分とし、耐衝撃性、硬度および成形表面外観のバランスに優れた組成物である。本発明における(I)ポリプロピレン系樹脂、(II)エチレン系ランダム共重合体の配合割合は、(I)成分が30〜95重量%、好ましくは50〜90重量%、(II)成分が70〜5重量%、好ましくは50〜10重量%である。(I)成分が30重量%未満、または(II)成分が70重量%を超えると、剛性の低下が見られ好ましくない。一方、(I)成分が95重量%を超え、または(II)成分が30重量%未満では、耐衝撃性が低下して好ましくない。 【0029】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物の製造は特に限定されるものではなく、公知の方法を用いることができる。例えば、各種押出機、バンバリーミキサー、ニーダー、ロールなどで各成分を混練りすることで本発明の組成物は得ることができる。本発明の組成物には、必要に応じて、各種添加剤、例えば老化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、銅害防止剤などの安定剤、シリカ、タルク、カーボン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ガラス繊維、金属繊維、ガラスビーズ、マイカ、チタン酸カリウムウィスカー、アラミド繊維、木炭、コルク粉末、セルローズパウダー、ゴム粉末などの充填剤を配合して用いることができる。また、上記添加剤とともに可塑剤、オイル、低分子量ポリマーなどの軟化剤を利用することもできる。 【0030】 【実施例】以下、実施例を挙げ、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の主旨を越えない限り、本発明は、以下の実施例により限定されるものではない。なお、実施例中の部および%は、特に断らない限り重量基準である。また、実施例中の各種測定は下記の方法に拠った。 エチレン含量13C−NMR法により測定した。 MFRJIS K6383に準拠し、測定温度230℃、荷重2.16kgにて測定した。 【0031】アイゾット衝撃強度JIS K7110に準拠し、測定した。 曲げ弾性率JIS K7203に準拠し、測定した。 ロックウェル強度ASTM D 785に準拠し、測定した。 光沢ASTM D−523に準拠し、入射角60゜で測定した。 【0032】実施例および比較例で用いたポリマーは、以下のものである。 (I)ポリプロピレン系樹脂;プロピレン−エチレンブロックポリマー〔三菱化学(株)製、BC06C〕 (II) エチレン系ランダム共重合体;表1に示すものを使用した。これらの製造方法は、以下の実施例の中で例示する。 タルク;富士タルク(株)製、LSM#200【0033】参考例1(エチレン系ランダム共重合体A1の合成) 充分に窒素置換した2リットルのステンレス製オートクレーブに、精製トルエンを800ミリリットル、プロピレンを350ミリリットル、7−メチル−1,6−オクタジエンを12ミリリットル、精製トルエン4ミリリットル中に溶解したアルミニウム原子換算で6ミリモルのメチルアルミノキサンを加え、40℃に昇温したのち、エチレンで加圧して、エチレン分圧2.5kg/cm2 ・Gに調節した。 【0034】次いで、トルエン1.2ミリリットル中に溶解したエチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド1.2μモルを添加して、重合を開始した。反応中は温度を40℃に保ち、エチレン分圧が2.5kg/cm2 ・Gに保持されるように連続的にエチレンを供給しつつ、30分間反応を行った。反応終了後、ポリマー溶液を多量のメタノール中に投入し、ポリマーを析出させ、このポリマーをろ取し、減圧下で乾燥して、117gのポリマーを得た。このポリマーは、エチレン含量が72%、MFRが1.5g/10分、分岐度指数「B」値が0.9のエチレン系ランダム共重合体A′1であった。次に、α−オレフィン、非共役ジエン種および共重合量を変えて、上記と同様にして得られたエチレン系ランダム共重合体A″1を得た。このポリマーA″1のエチレン含量は73%、MFRは4.0g/10分、分岐度指数「B」値は1.0であった。上記ポリマーA′1とポリマーA″1をA′1/A″1(重量比)=50/50で混合し、ポリマーA1を得た。 【0035】参考例2〜12(エチレン系ランダム共重合体A2〜A12の合成) 参考例1に準じて、エチレン系ランダム共重合体A′2〜A′12、A″2〜A″12を得て、これらをそれぞれ混合して、ポリマーA2〜A12を得た。これのポリマーA1〜A12の組成を、表1〜2に示す。 【0036】 【表1】
【0037】 【表2】
【0038】実施例1(組成物の調製) 上記で得たポリマーA1をポリプロピレン系樹脂(PP)およびタルクとともに、2軸押出機(直径45mm、L/D=32)を用いて混練りし、ペレット化した。得られた組成物は、射出成形により物性評価用の試験片を作製した。配合比および物性評価の結果を表3に示す。 【0039】実施例2〜5(組成物の調製) 実施例1において、エチレン系ランダム共重合体として、ポリマーA1の代わりに、α−オレフィンと非共役ポリエンを変えて、参考例2〜5で合成したポリマーA2〜A5を用いて評価した。結果を表3に示す。これらの実施例は、いずれも本発明の範囲内のエチレン系ランダム共重合体を用いた組成物であり、耐衝撃性、剛性、表面光沢のバランスに優れている。 【0040】比較例1〜6(組成物の調製) 実施例1と同様の方法で、本発明の範囲外の比率で配合したエチレン系ランダム共重合体を用いた組成物であり、流動性、耐衝撃性、剛性のバランスおよび表面光沢のバランスが著しく悪化したものとなっている。結果を表4〜5に示す。 【0041】比較例7〜8(組成物の調製) 実施例1と同様の方法で、エチレン系ランダム共重合体/ポリプロピレン系樹脂の組成比が本発明の範囲を外れた場合の組成物である。流動性、耐衝撃性、剛性が著しく悪化したものとなっている。結果を表5に示す。 【0042】 【表3】
【0043】 【表4】
【0044】 【表5】
【0045】*1)7−メチル−1,6−オクタジエン*2)エチリデンノルボルネン*3)1,9−デカジエン*4)ジシクロペンタジエン【0046】 【発明の効果】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、ポリプロピレン系樹脂に、一定組成比、流動性、および分岐を有する新規なエチレン系共重合体を混合して配合してなり、耐衝撃性、硬度および成形表面外観のバランスに優れる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004178 【氏名又は名称】ジェイエスアール株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)8月12日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】白井 重隆
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| 【公開番号】 |
特開平11−60841 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−228953 |
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