| 【発明の名称】 |
ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体およびその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】片岡 明洋
【氏名】中江 利治
【氏名】大久保 俊二
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| 【要約】 |
【課題】架橋効率の良い、高品質なポリオレフィン系発泡体を提供すること。
【解決手段】発泡剤のpHが調整されたことを特徴とするポリオレフィン系樹脂架橋発泡体。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 pHが調整された発泡剤を含有することを特徴とするポリオレフィン系樹脂架橋発泡体。 【請求項2】 発泡剤のpHが4〜7である請求項1記載のポリオレフィン系樹脂架橋発泡体。 【請求項3】 発泡剤の主成分がアゾジカルボンアミドである請求項1または2記載のポリオレフィン系樹脂発泡体発泡体。 【請求項4】 主成分がポリプロピレンであることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のポリオレフィン系樹脂発泡体。 【請求項5】 ゲル分率が20〜70%であることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載のポリオレフィン系樹脂発泡体。 【請求項6】 車両内装材用である請求項1〜5いずれかに記載の発泡体。 【請求項7】 pHが調整された発泡剤を含有するポリオレフィンを架橋した後、発泡させることを特徴とするポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、発泡剤のpHを調整した、ポリオレフィン系樹脂発泡体に関するものである。 【0002】 【従来の技術】発泡剤を用いるポリオレフィン系樹脂発泡体については、発泡剤のpHによる物性への影響は解明されていなかった。または、影響はないものとされていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、発泡剤のpHの影響を明確にし、pHを調整することにより、架橋効率の良い、高品質発泡体を製造することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため、本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体およびその製造方法は下記の構成からなる。 【0005】すなわち、本発明はpHが調整された発泡剤を含有することを特徴とするポリオレフィン系樹脂架橋発泡体、発泡剤のpHが4〜7である前記ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体、発泡剤の主成分がアゾジカルボンアミドである前記いずれかのポリオレフィン系樹脂発泡体発泡体、主成分がポリプロピレンであることを特徴とする前記いずれかのポリオレフィン系樹脂発泡体、ゲル分率が20〜70%である前記いずれかのポリオレフィン系樹脂発泡体、車両内装材用である前記いずれかの発泡、ならびにpHが調整された発泡剤を含有するポリオレフィンを架橋した後、発泡させることを特徴とするポリオレフィン系樹脂架橋発泡体の製造方法を提供するものである。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の発泡体はオレフィン系樹脂およびpHが調整された発泡剤を含有する。 【0007】本発明で使用されるオレフィン系樹脂としては、低密度、中〜高密度、直鎖状低密度などのポリエチレン樹脂、エチレンと酢酸ビニルあるいは、アクリル酸アルキルエステル、プロピレン等との共重合体、ホモまたは共重合ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン等の単独あるいは混合物が例示される。 【0008】本発明で使用される発泡剤としては、アゾジカルボンアミドが使用され、その添加量は、所望の発泡倍率により適時調整されるが、一般的には樹脂100重量部に対し2〜25重量部である。 【0009】本発明で使用される発泡剤のpHは、4〜7が好ましく、より好ましくは5〜6である。なお、これらのpHは以下の測定方法により規定されるものである。即ち、pH測定器(JIS・Z8802の通常測定用)を用いて、ガラス製容器(200cc)にイオン交換水147cc(pH調整したもの)に試料3gを加え、よく攪拌しながら電極を浸漬して2分後のpH値を直読するものである。 【0010】発泡性樹脂組成物シ−トには、難燃剤、着色剤、抗酸化剤、充填剤、発泡助剤、滑剤、架橋助剤等を必要により適量添加することができる。架橋発泡体とする場合は、一般的には電子線による方法や、ジクミルパ−オキサイド等の有機過酸化物による化学架橋による方法が取られるが、架橋反応性ビニルメトキシシラン等を樹脂にグラフトまたは共重合した樹脂を用い電子線照射法や化学架橋方法も適用できる。また、各種の架橋方法を併用して使用してもよい。 【0011】架橋度は発泡体の130℃熱テトラリン抽出による残分により算出される。架橋度は、好ましくは、20〜70%、より好ましくは30〜60%である。 【0012】 【実施例】 [実施例1、2、3]プロピレンにエチレンを4重量%ランダム共重合したプロピレン系樹脂(メルトインデックス2.0)80重量部、低密度ポリエチレン(密度0.915、メルトインデックス8.0)20重量部に、発泡剤として、pHがそれぞれ4、6、7であるアゾジカルボンアミド10重量部、架橋助剤としてジビニルベンゼン4重量部、熱安定剤としてIrgnox1010を0.2重量部加え、ヘンシェルミキサ−で予備混合し、その混合物を90mmφ一軸押出機(L/D=25)に投入し、発泡剤が分解しないよう平均樹脂温度を180℃以下に調整して混練押出し、Tダイより押出して、それぞれ、厚み1.75mm、幅410mmの発泡性樹脂組成物シ−トを4種類成形した。 【0013】次に、それぞれの発泡性樹脂組成物シ−トに電子線照射機(800kV)を用いて5Mradの電子線量を照射して架橋させ、発泡性樹脂組成物架橋シ−トとした。 【0014】次に、それぞれの発泡性樹脂組成物シートを発泡装置内で、発泡剤の分解温度以上の約230〜240℃に加熱し、架橋発泡体を製造した。 【0015】[比較例1、2]発泡剤のpHがそれぞれ3.0、9.0である以外は実施例と全く同様にして発泡体を製造した。 【0016】上記5種類の発泡体について、発泡体の平均気泡径及び架橋度について調べた。架橋度は実施例1の130℃熱テトラリン抽出による残分を1とした場合の比較値である。但し、実施例1の架橋度は50%であった。 【0017】 【表1】
【0018】 【発明の効果】本発明によれば、ポリオレフィン樹脂発泡体製造において発泡剤のpHを調整することにより、架橋効率の良い、高品質発泡体を製造することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003159 【氏名又は名称】東レ株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)8月28日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−60775 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−232199 |
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