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【発明の名称】 エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物の製造方法
【発明者】 【氏名】大野 英基

【氏名】田浦 克樹

【氏名】石垣 秀世

【氏名】須山 修治

【要約】 【課題】エチレンと酢酸ビニルとの共重合における重合速度が速く、また得られたEVAをけん化することにより、EVOHの熱安定性が良く、しかもその着色を抑制できるEVOHの製造方法を提供する。

【解決手段】エチレン−酢酸ビニル共重合体は、下記一般式(1)で表されるペルオキシジカーボネートを重合開始剤とし、その重合開始剤の存在下でエチレンと酢酸ビニルとを共重合することにより得られる。エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物は、上記のエチレン−酢酸ビニル共重合体を、メタノール中で触媒の存在下にけん化することにより得られる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下記一般式(1)で表されるペルオキシジカーボネートを重合開始剤とし、その重合開始剤の存在下でエチレンと酢酸ビニルとを共重合し、得られた共重合体をけん化するエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物の製造方法。
【化1】

(式中、Rは炭素数が6〜12の未置換シクロアルキル基または炭素数が12〜16のアルキル基である。)
【請求項2】 前記一般式(1)で表されるペルオキシジカーボネートは、ジシクロヘキシルペルオキシジカーボネート、ジシクロドデシルペルオキシジカーボネート、ジシクロオクチルペルオキシジカーボネート、ジシクロデシルペルオキシジカーボネート、ジドデシルペルオキシジカーボネート、ジテトラデシルペルオキシジカーボネートおよびジヘキサデシルペルオキシジカーボネートからなる群より選ばれた少なくとも1種のペルオキシドである請求項1に記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物の製造方法。
【請求項3】 前記エチレンと酢酸ビニルとの共重合をメタノール中で行う請求項1または請求項2に記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物の製造方法。
【請求項4】 前記重合開始剤をメタノールに溶解し、それをエチレンと酢酸ビニルに供給する請求項1〜請求項3のいずれかに記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物の製造方法に関するものである。さらに詳しくは、エチレンと酢酸ビニルとを共重合する際に、重合速度が速く、得られたエチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、必要によりEVAと略称する。)をけん化することにより、加工時における熱安定性の良いエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(以下、必要によりEVOHと略称する。)を得る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】EVOHは、ガスバリヤー性、耐油性、耐溶剤性等に優れ、熱成形可能な熱可塑性樹脂として知られており、種々のフィルム、シート、容器等に使用されている。
【0003】近年、EVOH使用量の増加に伴い、生産性の向上が強く望まれている。また、EVOHは、熱安定性が悪く、加工時の加熱により着色するという問題点があり、従来から改善が求められていた。
【0004】生産性の向上については、けん化時にジアルキルスルホキシドを添加してけん化速度を向上する方法が開示されている(特開平5−59116号公報)。従来のEVOHの製造方法としては、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物またはビス−4−t−ブチルシクロヘキシルペルオキシジカーボネート、過酸化ラウロイル等の有機過酸化物を使用してエチレンと酢酸ビニルとを共重合し、更に得られたEVAをけん化してEVOHとする方法である。
【0005】例えば、2個以上の重合槽を直列に配置して連続的に重合する方法において、各々の重合槽の温度およびエチレンの圧力を特定の範囲内で階段的に変化させながら2,2’−アゾビスイソブチロニトリルを重合開始剤として使用して、エチレンと酢酸ビニルとを共重合し、更に得られたEVAをけん化してEVOHを製造する方法が開示されている(特開昭60−192705号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平5−59116号公報に開示されている方法では、EVOHの生産性向上に関し、EVAのけん化速度を向上する試みは行われているものの、エチレンと酢酸ビニルとの共重合時における重合速度の向上については検討されていない。
【0007】また、特開昭60−192705号公報に記載のEVOHの製造方法は、得られるEVOHの成形性の改良をする試みであり、各々の重合開始剤の重合特性に着目し、共重合時における重合速度を向上する試みは行われていない。
【0008】さらに、従来知られている重合開始剤、例えば2,2’−アゾビスイソブチロニトリルを使用して、エチレンと酢酸ビニルとを共重合して得られたEVAをけん化して得たEVOHは、熱安定性が悪く、加工時における加熱により着色するという問題があった。
【0009】この発明は、以上のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、エチレンと酢酸ビニルとの共重合における重合速度が速く、また得られたEVAをけん化することにより、EVOHの熱安定性が良く、しかもその着色を抑制できるEVOHの製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、第1の発明のEVOHの製造方法は、下記一般式(1)で表されるペルオキシジカーボネートを重合開始剤とし、その重合開始剤の存在下でエチレンと酢酸ビニルとを共重合し、得られた共重合体をけん化するものである。
【0011】
【化2】

(式中、Rは炭素数が6〜12の未置換シクロアルキル基または炭素数が12〜16のアルキル基である。)
第2の発明のEVOHの製造方法は、第1の発明において、前記一般式(1)で表されるペルオキシジカーボネートは、ジシクロヘキシルペルオキシジカーボネート、ジシクロドデシルペルオキシジカーボネート、ジドデシルペルオキシジカーボネート、ジテトラデシルペルオキシジカーボネートおよびジヘキサデシルペルオキシジカーボネートからなる群より選ばれた少なくとも1種のペルオキシドである。
【0012】第3の発明のEVOHの製造方法は、第1または第2の発明において、前記エチレンと酢酸ビニルとの共重合をメタノール中で行うものである。第4の発明のEVOHの製造方法は、第1〜第3のいずれかの発明において、前記重合開始剤をメタノールに溶解し、それをエチレンと酢酸ビニルに供給するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態について詳細に説明する。EVOHは、下記一般式(1)で表されるペルオキシジカーボネートを重合開始剤とし、その重合開始剤の存在下でエチレンと酢酸ビニルとを共重合し、得られた共重合体をけん化するものである。
【0014】
【化3】

(式中、Rは炭素数が6〜12の未置換シクロアルキル基または炭素数が12〜16のアルキル基である。)
この一般式(1)で表されるペルオキシジカーボネートは、一般のペルオキシジカーボネート類が液体で、−10℃以下で保管しないと分解するのに対し、0℃でも分解せず、0℃での保管が可能な固体で、取扱いが容易である。シクロアルキル基の炭素数が6未満では、ペルオキシジカーボネートが固体とならず、0℃での保管ができない。シクロアルキル基の炭素数が12を越えると、エチレンと酢酸ビニルとの共重合時に重合溶剤または酢酸ビニルへの溶解が困難となる。さらに、シクロアルキル基が置換基を有する場合、ペルオキシジカーボネートが重合溶剤に溶解しにくいことから不適当である。また、アルキル基の炭素数が12未満では、ペルオキシジカーボネートが固体とならず、0℃での保管ができない。アルキル基の炭素数が16を越えると、エチレンと酢酸ビニルとの共重合時に重合溶剤または酢酸ビニルへの溶解が困難となる。
【0015】この重合開始剤としては、ジシクロヘキシルペルオキシジカーボネート、ジシクロドデシルペルオキシジカーボネート、ジシクロオクチルペルオキシジカーボネート、ジシクロデシルペルオキシジカーボネート、ジドデシルペルオキシジカーボネート、ジテトラデシルペルオキシジカーボネートおよびジヘキサデシルペルオキシジカーボネートから選ばれる少なくとも1種が使用される。これらのうち、重合溶剤への溶解性の観点から、ジシクロヘキシルペルオキシジカーボネートなどが好適である。
【0016】上記一般式(1)で表されるペルオキシジカーボネートのうち、取扱い性、重合溶剤または酢酸ビニルへの溶解性等を総合的に考慮すると、Rの炭素数が8〜12の未置換シクロアルキル基が好ましい。
【0017】重合開始剤の添加量は、重合温度により異なるが、一般に酢酸ビニルの仕込み量100重量部に対して純品換算で0.001〜1重量部であり、好ましくは、0.01〜0.1重量部である。0.001重量部未満では、重合速度が遅くなる傾向があり、1重量部を超えると重合速度の調節が困難になる。
【0018】エチレンと酢酸ビニルとを共重合する方法は、エチレンと酢酸ビニルとの共重合時に生成した共重合体の分離を防止し、重合溶剤中で均一に反応を行うため、溶液重合法が望ましい。重合溶剤としてはメタノール、ターシャリーブタノールなどのアルコール類が使用されるが、重合を円滑に進行させることができ、しかも安価なメタノールが特に好ましい。
【0019】この場合、前記重合開始剤を、重合溶剤に溶解して重合系内に添加することが望ましい。これは、重合開始剤をメタノール等の重合溶剤に溶解し、それをエチレンと酢酸ビニルに自動的に供給することができ、重合開始剤の取扱いや重合操作を容易にすることができるからである。
【0020】一般に、重合温度は通常35〜80℃であり、好ましくは50〜70℃である。この重合温度が35℃未満ではエチレンと酢酸ビニルとの重合速度が低下し、経済的に不利となり、80℃を越えるとエチレン−酢酸ビニル共重合体の重合度が低下する。
【0021】ところで、EVOHは、エチレン含有量が20〜50重量%の場合、ガスバリヤー性に特に優れている。このようなガスバリヤー性に優れたEVOHを得るために、エチレンの圧力は一般に20〜400kgf/cm2 G(ゲージ圧)であり、好ましくは35〜100kgf/cm2 Gである。エチレンの圧力が20kgf/cm2 G未満では、EVOHのエチレン含有量が20重量%より小さくなってしまい、エチレンの圧力が400kgf/cm2 Gを越えると、EVOHのエチレン含有量が50重量%より大きくなってしまう。
【0022】また、重合操作は回分法または連続法のいずれも採用される。連続法の場合、複数の重合槽を直列に連結し、連続して重合が行われるが、第2重合槽以降の重合槽にも重合開始剤を添加するのが望ましい。これは、第2重合槽以降において、エチレンと酢酸ビニルとの共重合の速度を維持でき、重合の効率を高めることができるためである。
【0023】上記のようにして得られたEVAは、これをメタノール中で、アルカリまたは酸を触媒として用い、通常のけん化方法でけん化することにより、EVOHを製造することができる。このようにして得られたEVOHは、加工時の熱安定性が高い。
【0024】アルカリ触媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、ナトリウムメチラート、t−ブトキシカリウム等の、アルカリ金属アルコラート、炭酸アルカリ金属塩、炭酸水素アルカリ金属塩等が使用される。
【0025】また、酸触媒としては、硫酸、塩酸、燐酸、有機酸等が使用される。これらのうち、取扱いの容易さ、触媒コストなどから、水酸化ナトリウムが特に好ましい。
【0026】EVAからEVOHの製造方法としては、EVAを単離後メタノールに溶解してけん化する方法、あるいは、単離せず、重合後EVAのメタノール溶液の状態でけん化する方法のいずれでも良い。
【0027】実施形態のEVOHの製造方法によれば、次のような効果が発揮される。
・ 実施形態のEVOHの製造方法によれば、重合開始剤として前記一般式(1)で表される特定のペルオキシジカーボネートを使用することから、エチレンと酢酸ビニルとの共重合における重合速度が速く、また得られたEVAをけん化することにより、EVOHの熱安定性を向上でき、しかも着色を抑制することができる。
・ 実施形態のEVOHの製造方法によれば、エチレンと酢酸ビニルとの共重合反応をメタノール中で均一に、しかも円滑に進行させることができるとともに、工業的に安価にエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物を製造することができる。
・ 実施形態のEVOHの製造方法によれば、重合開始剤をメタノールに溶解し、それをエチレンと酢酸ビニルに自動的に供給することができ、重合開始剤の取扱いや重合操作を容易にすることができる。
【0028】
【実施例】以下、実施例および比較例により、前記実施形態を更に具体的に説明する。
(実施例1)撹拌器を備えた容量1リットルのオートクレーブ内を充分窒素置換した後、酢酸ビニル350g、この酢酸ビニルとは別にジシクロヘキシルペルオキシジカーボネート0.18gをメタノール50gに溶解したメタノール溶液を入れ、エチレン圧力が45kgf/cm2 Gになるようにオートクレーブ内をエチレンで加圧しながら、60℃で3時間重合させた。重合終了後、重合反応液中に溶存するエチレンを、圧力を常圧に減ずることにより放散させ、ガスクロマトグラフにより残存する酢酸ビニルを定量したところ、酢酸ビニルの重合転化率は69%であった。
【0029】また、得られた共重合体のエチレン含有量は34モル%であった。重合反応溶液にメタノール蒸気を吹き込んで未反応酢酸ビニルを除去した後、メタノールで希釈して共重合体の10%のメタノール溶液を得た。このメタノール溶液300gに3%の水酸化ナトリウム−メタノール溶液60gを添加して、60℃で3時間けん化反応を行った。
【0030】この反応溶液を水中に投じてポリマーを析出させ、0.1%酢酸水溶液で充分洗浄後、さらに水で充分洗浄してから、濾過をして、熱風乾燥機中窒素気流下100℃で2時間乾燥し、純白のEVOHを得た。EVOHのけん化度は99.5%であった。得られたEVOHを粉砕後、シャーレに5g取り、150℃で24時間加熱した。加熱後のEVOHについて、日本電色工業(株)製色差計Z−1001−DPを用いて色差を測定した。色差値は1.5であった。
(実施例2〜5ならびに比較例1および2)実施例1において、ジシクロヘキシルペルオキシジカーボネートの代わりに下記に示した重合開始剤を使用した以外は、実施例1に従って、重合およびけん化を行った。その結果を表1に示した。
【0031】重合開始剤:実施例2 ジシクロドデシルペルオキシジカーボネート実施例3 ジドデシルペルオキシジカーボネート実施例4 ジテトラデシルペルオキシジカーボネート実施例5 ジヘキサデシルペルオキシジカーボネート比較例1 ジイソプロピルペルオキシジカーボネート比較例2 2, 2−アゾビスイソブチロニトリル(比較例3)実施例1と同じ装置を使用し重合開始剤としてラウロイルペルオキシド0.30gを用い、重合温度を70℃に変えた以外は、実施例1に従って、重合およびけん化を行った。その結果を表1に示した。
【0032】
【表1】

(実施例6〜10)実施例1において、ジシクロヘキシルペルオキシジカーボネートを表2に示した使用量使用した以外は、実施例1従って、重合およびけん化を行った。その結果を表2に示した。
【0033】
【表2】

表1および表2に示したように、前記一般式(1)の重合開始剤を用いた実施例1〜10においては、各比較例に比べて重合速度が速い。つまり、同じ重合時間での重合転化率が高い。また、エチレン−酢酸ビニル共重合体をけん化することにより得られるEVOHは、加熱前に着色がなく、加熱後の色差値が低く、耐熱性が良いことがわかる。
【0034】これに対して、一般式(1)の重合開始剤以外の重合開始剤を用いた比較例1〜3では、重合速度が遅く、得られるEVOHの加熱前に淡黄色に着色し、加熱後の色差値が高く、耐熱性が悪い。
(実施例11)容量2リットル(第1重合槽)および容量3リットル(第2重合槽)の攪拌装置付きの重合槽2基を、直列に配置した重合装置において、以下に示す条件でエチレンと酢酸ビニルの連続重合を行った。
【0035】第1重合槽:酢酸ビニル供給量 600g/hr、メタノール100重量部に対してジシクロヘキシルペルオキシジカーボネート0. 15重量部を溶解したメタノール溶液の供給量 80g/hr、エチレンの圧力 45kgf/cm2 G、重合温度 60℃、平均滞留時間 1. 0hr第2重合槽:エチレンの圧力 45kgf/cm2 G、重合温度 60℃、平均滞留時間1. 0hrそして、第1重合槽から流出する重合反応溶液は、全量第2重合槽へ供給した。このとき、第2重合槽における酢酸ビニルの重合転化率は72%であった。得られた重合反応溶液を実施例1の方法に従って、けん化および加熱後の色差を測定した。けん化により得られたEVOHは純白であり、けん化度は99. 6%であった。加熱後のEVOHの色差値は1. 6であった。
【0036】なお、前記実施形態より把握される技術的思想について以下に記載する。
・ 前記一般式(1)中のRは、炭素数が8〜12の未置換シクロアルキル基である請求項1〜4のいずれかに記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物の製造方法。
【0037】このように構成した場合、ペルオキシジカーボネートの取扱い性、重合溶剤または酢酸ビニルへの溶解性等を向上させることができる。
・ 前記エチレンと酢酸ビニルとの共重合を、複数の重合槽を直列に連結し、各重合槽に重合開始剤を添加して連続して行う請求項1〜4のいずれかに記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物の製造方法。
【0038】このように構成した場合、各重合槽において、エチレンと酢酸ビニルとの共重合の速度を維持でき、重合の効率を高めることができる。
・ 前記けん化は、メタノール中において、アルカリまたは酸を触媒とし、けん化するものである請求項1〜4のいずれかに記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物の製造方法。
【0039】このように構成した場合、得られたEVOHの加工時における熱安定性を高めることができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。第1の発明のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物の製造方法によれば、エチレンと酢酸ビニルとの共重合における重合速度が速く、また得られたEVAをけん化することにより、EVOHの熱安定性を向上でき、しかも着色を抑制することができる。
【0041】第2の発明のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物の製造方法によれば、第1の発明の効果をより確実に発揮することができる。第3の発明のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物の製造方法によれば、第1または第2の発明の効果に加え、エチレンと酢酸ビニルとの共重合反応をメタノール中で均一に、しかも円滑に進行させることができるとともに、工業的に安価にエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物を製造することができる。
【0042】第4の発明のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物の製造方法によれば、第1〜第3のいずれかの発明の効果に加え、重合開始剤をメタノールに溶解し、それをエチレンと酢酸ビニルに自動的に供給することができ、重合開始剤の取扱いや重合操作を容易にすることができる。
【出願人】 【識別番号】000004341
【氏名又は名称】日本油脂株式会社
【出願日】 平成9年(1997)9月10日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
【公開番号】 特開平11−80272
【公開日】 平成11年(1999)3月26日
【出願番号】 特願平9−245257