| 【発明の名称】 |
α−オレフィン重合用触媒 |
| 【発明者】 |
【氏名】茂木 学
【氏名】滝 敬之
【氏名】相場 一清
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| 【要約】 |
【課題】高立体規則性で、流動性のよいポリ(α−オレフィン)を製造することができる重合触媒を提供する。
【解決手段】(A)マグネシウム、チタン、ハロゲンおよび電子供与性化合物を必須成分とする固体成分、(B)トリメチルアルミニウム、(C)アルキルアルコキシシラン化合物および(D)一般式BX3(式中、XはBr、I、アルキル基、アルコキシ基、アリール基又はアリールオキシ基である。ただし、少なくとも一個はBr又はIである。)で示される硼素化合物からなるα−オレフィン重合用触媒。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (A)マグネシウム、チタン、ハロゲンおよび電子供与性化合物を必須成分とする固体成分、(B)トリメチルアルミニウム、(C)アルキルアルコキシシラン化合物および(D)一般式BX3(式中、XはBr、I、アルキル基、アルコキシ基、アリール基又はアリールオキシ基を示す。ただし、少なくとも一個はBr又はIである。)で示される硼素化合物からなるα−オレフィン重合用触媒。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、α−オレフィン重合用触媒に関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】Mg、Ti、ハロゲンおよび電子供与性化合物を必須成分とする触媒成分と有機アルミニウム化合物、シラン化合物からなるα−オレフィン重合用触媒はよく知られている。その際、シラン化合物を変えることによって、得られるポリ(α−オレフィン)の立体規則性を変化させることができる(特開平7−109309号公報)。しかしながら、一般にシラン化合物を変えて、ポリ(α−オレフィン)の立体規則性を向上させようとすると、ポリマーのメルトフローレート(MFR)が低下する傾向にある。そこで、高立体規則性で、高いMFRを有する、すなわち流動性のよい、ポリ(α−オレフィン)を製造することができる重合触媒の開発が望まれていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、高立体規則性で、流動性のよいポリ(α−オレフィン)を製造することができる重合触媒を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、α−オレフィンの重合触媒について検討を重ねた結果、トリメチルアルミニウムと臭素化硼素化合物、ヨウ素化硼素化合物を組合せた助触媒の存在下に重合を行うことにより、高立体規則性で、高いMFRを有するポリ(α−オレフィン)を製造できることを見出し、本発明を完成させた。 【0005】すなわち、本発明は、(A)マグネシウム、チタン、ハロゲンおよび電子供与性化合物を必須成分とする固体成分、(B)トリメチルアルミニウム、(C)アルキルアルコキシシラン化合物および(D)一般式BX3(式中、XはBr、I、アルキル基、アルコキシ基、アリール基又はアリールオキシ基である。ただし、少なくとも一個はBr又はIである。)で示される硼素化合物からなるα−オレフィン重合用触媒である。 【0006】本発明の実施態様を以下に示す。 (イ)成分(A)がマグネシウム、チタン、ハロゲン、金属酸化物および電子供与性化合物を必須成分とする固体成分である前記の触媒。 (ロ)成分(C)アルキルアルコキシシラン化合物が、一般式:R1Si(OR2)(OCH3)2(上記式中、R1は、炭素数3〜6の分岐状または環状のアルキル基であり、R2は、炭素数3〜6の、分岐状アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基である)で示されるアルキルトリアルコキシシランである前記の触媒。 (ハ)成分(D)が、一般式BX3(式中、XはBr、I又はアルキル基である。ただし、少なくとも一個はBr又はIである。)で示される硼素化合物からなる群より選ばれる前記の触媒。 (ニ)成分(D)が、一般式BX3(式中、XはBr又はIである。)で示される硼素化合物からなる群より選ばれる前記の触媒。 (ホ)成分(D)が、トリブロモ硼素、エチルジブロモ硼素、トリヨード硼素、エチルジヨード硼素からなる群より選ばれる前記の触媒。 (ヘ)成分(D)が、エトキシジブロモ硼素、フェニルジブロモ硼素、フェノキシジブロモ硼素、エトキシジヨード硼素、フェニルジヨード硼素又はフェノキシジヨード硼素からなる群より選ばれる前記の触媒。 (ト)成分(A)中のチタン1モル当たり、成分(B)が70〜600モル、成分(C)が10〜30モル成分および(D)が2〜200モル配合される前記の触媒。 (チ)α−オレフィンが、炭素数2〜10の直鎖状または分岐状のα−オレフィンである前記の触媒。 【0007】 【発明の実施の形態】 1.Ti、Mg、ハロゲンおよび電子供与性化合物を必須とする固体成分(A) 本発明の触媒における成分(A)は、マグネシウム、チタン、ハロゲンおよび電子供与性化合物を必須成分とし、必要に応じて金属酸化物を含むことができる。成分(A)は、それ自体公知の成分である。このような成分は通常、マグネシウム化合物、チタン化合物および電子供与性化合物、さらに前記各化合物がハロゲンを有しない化合物の場合は、ハロゲン含有化合物をそれぞれ接触することにより、調製される。以下各成分について説明する。 【0008】(1)マグネシウムマグネシウム化合物は、一般式MgRaRbで表される。ここで、Ra及びRbは同一か異なる炭化水素基、OR基(Rは炭化水素基)、ハロゲン原子を示す。より詳細には、Ra及びRbの炭化水素基としては、炭素素1〜20個のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルアルキル基が、OR基としては、Rが炭素数1〜12個のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルアルキル基が、ハロゲン原子としては塩素、臭素、ヨウ素、フッ素等が挙げられる。 【0009】これら化合物の具体例を下記に示す。下記化学式において、Me:メチル、Et:エチル、Pr:プロピル、i−Pr:イソプロピル、Bu:ブチル、i−Bu:イソブチル、t−Bu:ターシャリーブチル、He:ヘキシル、Oct:オクチル、Ph:フェニル、cyHe:シクロヘキシルをそれぞれ示す。 【0010】MgMe2、MgEt2、Mg(i−Pr)2、MgBu2、MgHe2、MgOct2、MgEtBu、MgPh2、MgcyHe2、Mg(OMe)2、Mg(OEt)2、Mg(OBu)2、Mg(OHe)2、Mg(OOct)2、Mg(OPh)2、Mg(OcyHe)2、EtMgCl、BuMgCl、HeMgCl、i−BuMgCl、t−BuMgCl、PhMgCl、PhCH2MgCl、EtMgBr、BuMgBr、PhMgBr、BuMgI、EtOMgCl、BuOMgCl、HeOMgCl、PhOMgCl、EtOMgBr、BuOMgBr、EtOMgI、MgCl2、MgBr2、MgI2。 【0011】上記マグネシウム化合物は、成分Aを調製する際に、金属マグネシウム又はその他のマグネシウム化合物から調製することも可能である。その一例として、金属マグネシウム、ハロゲン化炭化水素及び一般式XnM(OR)m-nのアルコキシ基含有化合物(式中、Xは水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜20個の炭化水素基、Mはホウ素、炭素、アルミニウム、ケイ素またはリン原子、Rは炭素数1〜20個の炭化水素基、mはMの原子価、m>n≧0を示す。)を接触させる方法が挙げられる。 【0012】該アルコキシ基含有化合物の一般式のX及びRの炭化水素基としては、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(Pr)、i−プロピル、(i−Pr)、ブチル(Bu)、i−ブチル(i−Bu)、ヘキシル(He)、オクチル(Oct)等のアルキル基、シクロヘキシル(cyHe)、メチルシクロヘキシル等のシクロアルキル基、アリル、プロペニル、ブテニル等のアルケニル基、フェニル(Ph)、トリル、キシリル等のアリール基、フェネチル、3−フェニルピロピル等のアルアルキル基が挙げられる。これらの中でも、特に炭素数1〜10個のアルキル基が望ましい。以下、アルコキシ基含有化合物の具体例を挙げる。 【0013】■Mが炭素の場合の化合物式C(OR)4に含まれるC(OMe)4、C(OEt)4、C(OPr)4、C(OBu)4、C(Oi−Bu)4、C(OHe)4、C(OOct)4:式XC(OR)3に含まれるHC(OMe)3、HC(OEt)3、HC(OPr)3、HC(OBu)3、HC(OHe)3、HC(OPh)3;MeC(OMe)3,Mec(OEt)3、EtC(OMe)3、EtC(OEt)3、cyHeC(OEt)3、PhC(OMe)3、PhC(OEt)3、CH2ClC(OEt)3、MeCHBrC(OEt)3、MeCHClC(OEt)3;ClC(OMe)3、ClC(OEt)3、ClC(Oi−Bu)3、BrC(OEt)3;式X2C(OR)2に含まれるMeCH(OMe)2、MeCH(OEt)2、CH2(OMe)2、CH2(OEt)2、CH2ClCH(OEt)2、CHCl2CH(OEt)2、CCl3CH(OEt)2、CH2BrCH(OEt)2、PhCH(OEt)2。 【0014】■Mがケイ素の場合の化合物式Si(OR)4に含まれるSi(0Me)4、Si(OEt)4、Si(OBu)4、Si(Oi−Bu)4、Si(OHe)4、Si(OOct)4、Si(OPh)4:式XSi(OR)3に含まれるHSi(OEt)3、HSi(OBu)3、HSi(OHe)3、HSi(OPh)3;MeSi(OMe)3、MeSi(OEt)3、MeSi(OBu)3、EtSi(OEt)3、PhSi(OEt)3、EtSi(OPh)3;ClSi(OMe)3、ClSi(OEt)3、ClSi(OBu)3、ClSi(OPh)3、BrSi(OEt)3;式X2Si(OR)2に含まれるMe2Si(OMe)2、Me2Si(OEt)2、Et2Si(OEt)2;MeClSi(OEt)2;CHCl2SiH(OEt)2;CCl3SiH(OEt)2;MeBuSi(OEt)2:X3SiORに含まれるMe3SiOMe、Me3SiOEt、Me3SiOBu、Me3SiOPh、Et3SiOEt、Ph3SiOEt。 【0015】■Mがホウ素の場合の化合物式B(OR)3に含まれるB(OEt)3、B(OBu)3、B(OHe)3、B(OPh)3。 【0016】■Mがアルミニウムの場合の化合物式Al(OR)3に含まれるAl(OMe)3、Al(OEt)3、Al(OPr)3、Al(Oi−Pr)3、Al(OBu)3、Al(Ot−Bu)3、Al(OHe)3、Al(OPh)3。 【0017】■Mがリンの場合の化合物式P(OR)3に含まれるP(OMe)3、P(OEt)3、P(OBu)3、P(OHe)3、P(OPh)3。 【0018】更に、前記マグネシウム化合物は、周期表第II族又は第IIIa族金属(M′)の有機化合物との錯体も使用することができる。該錯体は一般式MgRaRb・p(M′Rcq)で表される(RaおよびRbは前記と同義)。該金属(M′)としては、アルミニウム、亜鉛、カルシウム等であり、RCは炭素数1〜12個のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルアルキル基である。また、qは金属M′の原子価を、pは0.1〜10の数を示す。M′RCqで表される化合の具体例としては、AlMe3、AlEt3、Al(i−Bu)3、AlPh3、ZnMe2、ZnEt2、ZnBu2、ZnPh2、CaEt2、CaPh2等が挙げられる。 【0019】(2)チタンチタン化合物は、二価、三価および四価のチタン化合物であり、それらを例示すると、四塩化チタン、四臭化チタン、トリクロロエトキシチタン、トリクロロブトキシチタン、ジクロロジエトキシチタン、ジクロロジブトキシチタン、ジクロロジフェノキシチタン、クロロトリエトキシチタン、クロロトリブトキシチタン、テトラブトキシチタン、三塩化チタン等を挙げることができる。これらの中でも、四塩化チタン、トリクロロエトキシチタン、ジクロロジブトキシチタン、ジクロロジフェノキシチタン等の四価のチタンハロゲン化物が望ましく、特に四塩化チタンが望ましい。 【0020】(3)電子供与性化合物電子供与性化合物としては、カルボン酸類、カルボン酸無水物、カルボン酸エステル類、カルボン酸ハロゲン化物、アルコール類、エーテル類、ケトン類、アミン類、アミド類、ニトリル類、アルデヒド類、アルコレート類、有機基と炭素若しくは酸素を介して結合したリン、ヒ素およびアンチモン化合物、ホスホアミド類、チオエーテル類、チオエステル類、炭素エステル等が挙げられる。これらのうちカルボン酸類、カルボン酸無水物、カルボン酸エステル類、カルボン酸ハロゲン化物、アルコール類、エーテル類が好ましく用いられる。 【0021】(a)カルボン酸類カルボン酸の具体例としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、カプロン酸、ピバリン酸、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸等の脂肪族モノカルボン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸等の脂肪族ジカルボン酸、酒石酸等の脂肪族オキシカルボン酸、シクロヘキサンモノカルボン酸、シクロヘキセンモノカルボン酸、シス−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、シス−4−メチルシクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸等の脂環式カルボン酸、安息香酸、トルイル酸、アニス酸、p−第三級ブチル安息香酸、ナフトエ酸、ケイ皮酸等の芳香族モノカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタル酸、トリメリト酸、ヘミメリト酸、トリメシン酸、ピロメリト酸、メリト酸等の芳香族多価カルボン酸等が挙げられる。 【0022】(b)カルボン酸無水物カルボン酸無水物としては、上記のカルボン酸類の無水物が使用し得る。 【0023】(c)カルボン酸エステルカルボン酸エステルとしては、上記のカルボン酸類のモノ又は多価エステルを使用することができ、その具体例として、ギ酸ブチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、イソ酪酸イソブチル、ピバリン酸プロピル、ピバリン酸イソブチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソブチル、マロン酸ジエチル、マロン酸ジイソブチル、コハク酸ジエチル、コハク酸ジブチル、コハク酸ジイソブチル、グルタル酸ジエチル、グルタル酸ジブチル、グルタル酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジイソブチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジイソブチル、フマル酸モノメチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジイソブチル、酒石酸ジエチル、酒石酸ジブチル、酒石酸ジイソブチル、シクロヘキサンカルボン酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、p−トルイル酸メチル、p−第三級ブチル、安息香酸エチル、p−アニス酸エチル、α−ナフトエ酸エチル、α−ナフトエ酸イソブチル、ケイ皮酸エチル、フタル酸モノメチル、フタル酸モノブチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジイソブチル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジアリル、フタル酸ジフェニル、イソフタル酸ジエチル、イソフタル酸ジイソブチル、テレフタル酸ジエチル、テレフタル酸ジブチル、ナフタル酸ジエチル、ナフタル酸ジブチル、トリメリト酸トリエチル、トリメリト酸トリブチル、ピロメリト酸テトラメチル、ピロメリト酸テトラエチル、ピロメリト酸テトラブチル等が挙げられる。 【0024】(d)カルボン酸ハロゲン化物カルボン酸ハロゲン化物としては、上記のカルボン酸類の酸ハロゲン化物を使用することができ、その具体例として、酢酸クロリド、酢酸ブロミド、酢酸アイオダイド、プロピオン酸クロリド、酪酸クロリド、酪酸ブロミド、酪酸アイオダイド、ピバリン酸クロリド、ピバリン酸ブロミド、アクリル酸クロリド、アクリル酸ブロミド、アクリル酸アイオダイド、メタクリル酸クロリド、メタクリル酸ブロミド、メタクリル酸アイオダイド、クロトン酸クロリド、マロン酸クロリド、マロン酸ブロミド、コハク酸クロリド、コハク酸ブロミド、グルタル酸クロリド、グルタル酸ブロミド、アジピン酸クロリド、アジピン酸ブロミド、セバシン酸クロリド、セバシン酸ブロミド、マレイン酸クロリド、マレイン酸ブロミド、フマル酸クロリド、フマル酸ブロミド、酒石酸クロリド、酒石酸ブロミド、シクロヘキサンカルボン酸クロリド、シクロヘキサンカルボン酸ブロミド、1−シクロヘキセンカルボン酸クロリド、シス−4−メチルシクロヘキセンカルボン酸クロリド、シス−4−メチルシクロヘキセンカルボン酸ブロミド、塩化ベンゾイル、臭化ベンゾイル、p−トルイル酸クロリド、p−トルイル酸ブロミド、p−アニス酸クロリド、p−アニス酸ブロミド、α−ナフトエ酸クロリド、ケイ皮酸クロリド、ケイ皮酸ブロミド、フタル酸ジクロリド、フタル酸ジブロミド、イソフタル酸ジクロリド、イソフタル酸ジブロミド、テレフタル酸ジクロリド、ナフタル酸ジクロリドが挙げられる。また、アジピン酸モノメチルクロリド、マレイン酸モノエチルクロリド、マレイン酸モノメチルクロリド、フタル酸ブチルクロリドのようなジカルボン酸のモノアルキルハロゲン化物も使用し得る。 【0025】(e)アルコール類アルコール類は、一般式RdOHで表される。式においてRdは炭素数1〜12個のアルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、アルアルキルである。その具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、、ブタノールイソブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、オクタノール、2−エチルヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、アリルアルコール、フェノール、クレゾール、キシレノール、エチルフェノール、イソプロピルフェノール、p−ターシャリー−ブチルフェノール、n−オクチルフェノール等である。 【0026】(f)エーテル類エーテル類は、一般式ReORfで表される。式においてRe、 Rfは炭素数1〜12個のアルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、アルアルキルであり、ReとRfは同じでも異なっていてもよい。その具体例としては、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジイソブチルエーテル、ジイソアミルエーテル、ジ−2−エチルヘキシルエーテル、ジアリルエーテル、エチルアリルエーテル、ブチルアリルエーテル、ジフェニルエーテル、アニソール、エチルフェニルエーテル等である。 【0027】(4)ハロゲンハロゲン含有化合物としては、ハロゲン化炭化水素、ハロゲン含有アルコール、水素−ケイ素結合を有するハロゲン化ケイ素化合物、周期表第IIIa族、IVa族、Va族元素のハロゲン化物(以下、金属ハライドという。)等が挙げられる。 【0028】(a)ハロゲン化炭化水素ハロゲン化炭化水素としては、炭素数1〜12個の飽和又は不飽和の脂肪族、脂環式及び芳香族炭化水素のモノおよびポリハロゲン置換体が使用される。それら化合物の具体的な例は、脂肪族化合物では、メチルクロライド、メチルブロマイド、メチルアイオダイド、メチレンクロライド、メチレンブロマイド、メチレンアイオダイド、クロロホルム、ブロモホルム、ヨードホルム、四塩化炭素、四臭化炭素、四ヨウ化炭素、エチルクロライド、エチルブロマイド、エチルアイオダイド、1,2−ジクロロエタン,1,2−ジブロモエタン、1,2−ジヨードエタン、メチルクロロホルム、メチルブロモホルム、メチルヨードホルム、1,1,2−トリクロロエチレン、1,1,2−トリブロモエチレン,1,1,2,2−テトラクロロエチレン、ペンタクロロエタン、ヘキサクロロエタン、ヘキサブロモエタン、n−プロピルクロライド、1,2−ジクロロプロパン、ヘキサクロロプロピレン、オクタクロロプロパン、デカブロモブタン、塩素化パラフィン等が挙げられる。脂環式化合物ではクロロシクロプロパン、テトラクロロシクロペンタン、ヘキサクロロシクロペンタジエン、ヘキサクロロシクロヘキサン等が挙げられる。芳香族化合物ではクロロベンゼン、ブロモベンゼン、o−ジクロロベンゼン、p−ジクロロベンゼン、ヘキサクロロベンゼン、ヘキサブロモベンゼン、ベンゾトリクロライド、p−クロロベンゾトリクロライド等が挙げられる。これらの化合物は、一種のみならず二種以上用いてもよい。 【0029】(b)ハロゲン含有アルコールハロゲン含有アルコールとしては、一分子中に一個又は二個以上の水酸基を有するモノ又は多価アルコール中の、水酸基以外の任意の一個又は二個以上の水素原子がハロゲン原子で置換された化合物を使用できる。ハロゲン原子としては、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素原子が挙げられ、塩素原子が望ましい。 【0030】それら化合物を例示すると、2−クロロエタノール、1−クロロ−2−プロパノール、3−クロロ−1−プロパノール、1−クロロ−2−メチル−2−プロパノール、4−クロロ−1−ブタノール、5−クロロ−1−ペンタノール、6−クロロ−1−ヘキサノール、3−クロロ−1,2−プロパンジオール、2−クロロシクロヘキサノール、4−クロロベンズヒドロール、(m,o,p)−クロロベンジルアルコール、4−クロロカテコール、4−クロロ−(m,o)−クレゾール、6−クロロ−(m,o)−クレゾール、4−クロロ−3,5−ジメチルフェノール、クロロハイドロキノン、2−ベンジル−4−クロロフェノール、4−クロロ−1−ナフトール、(m,o,p)−クロロフェノール,p−クロロ−α−メチルベンジルアルコール、2−クロロ−4−フェニルフェノール、6−クロロチモール、4−クロロレゾルシン、2−ブロモエタノール、3−ブロモ−1−プロパノール、1−ブロモ−2−プロパノール、1−ブロモ−2−ブタノール、2−ブロモ−p−クレゾール、1−ブロモ−2−ナフトール、6−ブロモ−2−ナフトール、(m,o,p)−ブロモフェノール、4−ブロモレゾルシン、(m,o,p)−フルオロフェノール,p−イオドフェノール:2,2−ジクロロエタノール、2,3−ジクロロ−1−プロパノール、1,3−ジクロロ−2−プロパノール、3−クロロ−1−(α−クロロメチル)−1−プロパノール、2,3−ジブロモ−1−プロパノール、1,3−ジブロモ−2−プロパノール、2,4−ジブロモフェノール、2,4−ジブロモ−1−ナフトール:2,2,2ートリクロロエタノール、1,1,1−トリクロロ−2−プロパノール、β,β,β,−トリクロロ−tert−ブタノール、2,3,4−トリクロロフェノール、2,4,5−トリクロロフェノール、2,4,6−トリクロロフェノール、2,4,6−トリブロモフェノール、2,3,5−トリブロモ−2−ヒドロキシトルエン、2,3,5−トリブロモ−4−ヒドロキシトルエン、2,2,2−トリフルオロエタノール、α,α,α−トリフルオロ−m−クレゾール、2,4,6−トリイオドフェノール:2,2,4,6−テトラクロロフェノール、テトラクロロハイドロキノン、テトラクロロビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールA、2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール、2,3,5,6−テトラフルオロフェノール、テトラフルオロレゾルシン等があげられる。 【0031】(c)水素−ケイ素結合を有するハロゲン化ケイ素化合物水素−ケイ素結合を有するハロゲン化ケイ素化合物としては、HSiCl3、H2SiCl2、H3SiCl、H(CH3)SiCl2、H(C2H5)SiCl2、H(t−C4H9)SiCl2、H(C6H5)SiCl2、H(CH3)2SiCl、H(i−C3H7)2SiCl、H2(C2H5)SiCl、H2(n−C4H9 )SiCl、H2(C6H4CH3)SiCl、HSiCl(C6H5)2等が挙げられる。 【0032】(d)金属ハライド金属ハライドとしては、B、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、As、Sb、Biの塩化物、フッ化物、臭化物、ヨウ化物が挙げられ、特にBCl3、BBr3,BI3、AlCl3、AlBr3、GaCl3、GaBr3、InCl3、TlCl3、SiCl4、SnCl4、SbCl5、SbF5等が好適である。 【0033】(5)金属酸化物(A)成分には、金属酸化物を坦体として用いることもできる。金属酸化物は、元素の周期表第II族〜第IV族の群から選ばれる元素の酸化物であり、それらを例示すると、B2O3、MgO、Al2O3、SiO2、CaO、TiO2、ZnO、ZrO2、SnO2、BaO、ThO2等が挙げられる。これらの中でもB2O3、MgO、Al2O3、SiO2、TiO2、ZrO2が好ましく、特にSiO2が好ましい。さらに、これら金属酸化物を含む複合酸化物、例えばSiO2−MgO、SiO2−Al2O3、SiO2−TiO2、SiO2−V2O5、SiO2−Cr2O3、SiO2−TiO2−MgO等を使用することもできる。 【0034】これら金属酸化物は、通常粉末状のものが使用される。粉末の大きさおよび形状等の形態は、得られるオレフィン重合体の形態に影響を及ぼすことが多いので、適宜調節することが望ましい。金属酸化物は、使用にあたって被毒物質を除去する等の目的から、可能な限り高温で焼成し、さらに大気と直接接触しないように取り扱うのが望ましい。 【0035】(6)成分(A)の調製マグネシウム化合物(成分1)、チタン化合物(成分2)、電子供与性化合物(成分3)、更に必要に応じて接触させることのできる金属酸化物およびハロゲン含有化合物との接触は、不活性媒体の存在下、又は不存在下、混合撹拌するか、機械的に共粉砕することによりなされる。接触は40〜150℃の加熱下で行うことができる。不活性媒体としては、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の飽和脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキサン等の飽和脂環式炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素が使用し得る。 【0036】本発明における成分(A)の望ましい調整法としては、マグネシウム、チタン、ハロゲンおよび電子供与性化合物を必須成分とする固体成分(A)の場合は、、特開昭63−264607号、同58−198503号、同62−146904号公報等に開示されている方法が挙げられる。より詳細には、■(イ)金属マグネシウム、(ロ)ハロゲン化炭化水素、(ハ)一般式XnM(OR)m-nの化合物(前記のアルコキシ基含有化合物と同じ)を接触させることにより得られるマグネシウム含有固体を(ニ)ハロゲン含有アルコールと接触させ、次いで(ホ)電子供与性化合物及び(ヘ)チタン化合物と接触させる方法(特開昭63−264607号公報)、■(イ)マグネシウムジアルコキシドと(ロ)水素−ケイ素結合を有するハロゲン化ケイ素化合物を接触させた後、(ハ)ハロゲン化チタン化合物を接触させ、次いで(ニ)電子供与性化合物と接触させる(必要に応じてハロゲン化チタン化合物を接触させる)方法(特開昭62−146904号公報)、■(イ)マグネシウムジアルコキシドと(ロ)水素−ケイ素結合を有するハロゲン化ケイ素化合物を接触させた後、(ハ)電子供与性化合物と接触させ、次いで(ニ)チタン化合物を接触させる方法(特開昭58−198503号公報)である。これらの中でも■の方法が望ましい。 【0037】上記のようにして成分(A)は調製されるが、成分(A)は必要に応じて前記の不活性媒体で洗浄してもよく、更に乾燥してもよい。成分(A)中には、好ましくはMgが5〜40重量%、Tiが1〜2.5重量%、ハロゲンが30〜70重量%、電子供与性化合物が0〜20重量%含まれる。 【0038】また、マグネシウム、チタン、ハロゲン、金属酸化物および電子供与性化合物を必須成分とする固体成分(A′)の望ましい調整法としては、特開昭58−162607号公報、同55−94909号公報、同55−115405号公報、同57−108107号公報、同61−21109号公報、同61−174204号公報、同61−174205号公報、同61−174206号公報、同62−7706号公報等に開示されている方法が挙げられる。より詳細には、■金属酸化物とマグネシウムジアルコキシドとの反応生成物を、電子供与性化合物および4価のハロゲン化チタンと接触させる方法(特開昭58−162607号公報)、■無機酸化物とマグネシウムヒドロカルビルハライド化合物との反応生成物を、ルイス塩基化合物および四塩化チタンと接触させる方法(特開昭55−94909号公報)、■シリカ等の多孔質担体とアルキルマグネシウム化合物との反応生成物を、チタン化合物と接触させる前に電子供与性化合物およびハロゲン化ケイ素化合物と接触させる方法(特開昭55−115405号公報、同57−108107号公報)、■金属酸化物、アルコキシ基含有マグネシウム化合物、オルト位にカルボキシル基を持つ芳香族多価カルボン酸もしくはその誘導体およびチタン化合物を接触させる方法(特開昭61−174204号公報)、■金属酸化物、アルコキシ基含有マグネシウム化合物、水素−ケイ素結合を有するケイ素化合物、電子供与性化合物およびチタン化合物を接触させる方法(特開昭61−174205号公報)、■金属酸化物、アルコキシ基含有マグネシウム化合物、ハロゲン元素もしくはハロゲン含有化合物、電子供与性化合物およびチタン化合物を接触させる方法(特開昭61−174206号公報)、■金属酸化物、ジヒドロカルビルマグネシウムおよびハロゲン含有アルコールを接触させることによって得られる反応生成物を、電子供与性化合物およびチタン化合物と接触させる方法(特開昭61−21109号公報)、■金属酸化物、ヒドロカルビルマグネシウムおよびヒドロカルビルオキシ基含有化合物(前記アルコキシ基含有化合物に担当)を接触させることによって得られる固体をハロゲン含有アルコールと接触させ、さらに電子供与性化合物およびチタン化合物と接触させる方法(特開昭62−7706号公報)である。これらの中でも■〜■の方法が、特に■および■の方法が望ましい。 【0039】成分(A′)中には、好ましくはMgが2〜12%、Tiが1〜5%、ハロゲンが10〜35重量%、金属酸化物が30〜70重量%、電子供与性化合物が0〜20重量%含まれる。 【0040】2.成分(B)トリメチルアルミニウムトリメチルアルミニウムは、その他の有機アルミニウム化合物、例えば、工業的に入手しやすいジエチルアルミニウムクロリド、エチルアルミニウムジクロリド、エチルアルミニウムセスキクロリド、ジエチルアルミニウムエトキシド、ジエチルアルミニウムハイドライドまたはこれらの混合物もしくは錯化合物と併用することができる。 【0041】あるいは、上記以外の有機アルミニウム化合物と併用することがまた可能であり、例えば酸素原子や窒素原子を介して2個以上のアルミニウムが結合した有機アルミニウム化合物が使用できる。そのような化合物としては、例えば(C2H5)2AlOAl(C2H5)2、(C4H9)2AlOAl(C4H9)2、(C2H5)2AlN(C2H5)Al(C2H5)2等が挙げられる。 【0042】3.成分(C)アルキルアルコキシシラン化合物アルキルアルコキシシラン化合物としては、例えば一般式:R1Si(OR2)(OCH3)2(上記式中、R1は、炭素数3〜6の分岐状または環状のアルキル基であり、R2は炭素数3〜6の、分岐状アルキル基、アルケニル基またはアルキニル基である)で示されるアルキルトリアルコキシシランが挙げられる。R1としては、例えばイソプロピル基,t−ブチル基、s−ブチル基、t−アミル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。R2としては、例えばイソプロピル基,t−ブチル,s−ブチル基,t−アミル基、2−メチル−3−ブテニル基、3−メチル−2−ブテニル基、2−メチル−3−ブチニル基等が挙げられる。具体的化合物としては、例えばt−ブトキシシクロペンチルジメトキシシラン、イソプロポキシシクロペンチルジメトキシシラン、s−ブトキシシクロペンチルジメトキシシラン、t−アミルオキシシクロペンチルジメトキシシラン、(2−メチル−3−ブテン−2−オキシ)シクロペンチルジメトキシシラン、(3−メチル−2−ブテン−1−オキシ)シクロペンチルジメトキシシラン、(2−メチル−3−ブテン−2−オキシ)シクロペンチルジメトキシシラン、t−ブトキシシクロヘキシルジメトキシシラン、イソプロポキシシクロヘキシルジメトキシシラン、s−ブトキシシクロヘキシルジメトキシシラン、tーアミルオキシシクロヘキシルジメトキシシラン、(2−メチル−3−ブテン−2−オキシ)シクロヘキシルジメトキシシラン、(3−メチル−2−ブテン−1−オキシ)シクロヘキシルジメトキシシラン、(2−メチル−3−ブテン−2−オキシ)シクロヘキシルジメトキシシラン等が挙げられる。 【0043】アルキルアルコキシシラン化合物として、上記の他に、ラクトン基、カルボキシル基を含有するアルキルアルコキシシラン、環構成原子としてケイ素原子、窒素原子を有する複素環式置換基を有するアルキルアルコキシシランなども、好ましく使用することができる。 【0044】4.成分(D)硼素化合物成分(D)の硼素化合物は、一般式BX3で表される硼素化合物である。式中、Xは臭素、ヨウ素、アルキル基、アルコキシ基、アリール基又はアリールオキシ基であり、少なくとも一個は臭素又はヨウ素であり、Xは同一でも異なる組み合わせでもよい。好ましくは、臭素又はヨウ素が二個以上であり、より好ましくは臭素が二個以上の化合物である。アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル等、アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、t−ブトキシ等、アリール基としては、フェニル等、アリールオキシ基としては、フェノキシ等を挙げることができる。具体的な化合物としては、トリブロモ硼素、エチルジブロモ硼素、ジエチルブロモ硼素、トリヨード硼素、エチルジヨード硼素、ジエチルヨード硼素、エトキシジブロモ硼素、フェニルジブロモ硼素、フェノキシジブロモ硼素、エトキシジヨード硼素、フェニルジヨード硼素、フェノキシジヨード硼素等が挙げられる。 【0045】5.(A)、(B)、(C),(D)成分の割合本発明の触媒は、上記した各成分から成るが、好ましくは上記した成分(A)中のチタン1モル当たり、成分(B)を70〜600モル、成分(C)を10〜30モルおよび成分(D)を2〜200モルを配合する。より好ましくは成分(A)中のチタン1モル当たり、成分(B)を90〜400モル、成分(C)15〜25モルおよび成分(D)を9〜150モル配合する。 【0046】6.予備重合本発明において、成分(A)は予備重合を行っても行わなくてもよく、予備重合を行う場合は、有機アルミニウム(成分E)および所望により有機珪素化合物(成分F)の存在下、オレフィンと接触させることにより行う。有機アルミニウム(成分E)はトリアルキルアルミニウム、特にトリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムが好ましい。また、有機珪素化合物(成分F)は前述の成分(C)に記載された化合物がいずれも使用できるが、その他にもアルキル基およびアルコキシ基が合計4個珪素原子に結合したものであれば使用可能である。例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブトキシシラン、テトライソブトキシシラン、テトラフェノキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシランメチルトリブトキシシラン、メチルトリフェノキシシラン、エチルトリエトキシシランエチルトリイソブトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、ブチルトリブトキシシラン、イソブチルトリイソブトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、ジメチルジイソプロポキシシラン、ジメチルジブトキシシラン、ジメチルジフェノキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチルジイソブトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ジベンジルジエトキシシラン、ジビニルジフェノキシシラン、ジアリルジプロポキシシラン、ジフェニルジアリルオキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、クロロフェニルジエトキシシランなどが挙げられる。好ましい有機珪素化合物(成分F)として、t−ブトキシシクロペンチルジメトキシシラン、イソプロポキシシクロペンチルジメトキシシランまたはs−ブトキシシクロペンチルジメトキシシランが挙げられる。 【0047】予備重合に使用されるオレフィンとしては、エチレンの他、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィンが挙げられる。予備重合はノルマルブタン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の不活性水素中で行うのが好ましい。予備重合は通常100℃以下の温度、好ましくは−30℃〜+30℃、更に好ましくは−20℃〜+20℃の温度で行われる。重合方式はバッチ式、連続式のいずれでもよく、2段以上の多段で行ってもよい。 【0048】成分(E)は予備重合系での濃度が10〜500ミリモル/リットル、好ましくは30〜200ミリモル/リットルになるように用いられ、また成分(A)中のチタン1モル当たり1〜50,000モル、好ましくは2〜1,000モルとなるように用いられる。成分(F)は予備重合系での濃度が1〜1,000ミリモル/リットル、好ましくは5〜200ミリモル/リットルになるように用いられる。予備重合により、成分(A)中にオレフィンポリマーが取り込まれるが、そのポリマー量は成分(A)1g当たり0.1〜200g、特に0.5〜50gとするのが好ましい。このようにして調製された触媒成分は、前記の不活性媒体で希釈あるいは洗浄することができるが、触媒劣化を防止する観点から、特に洗浄するのが好ましい。洗浄後、必要に応じて乾燥しても良い。触媒を保存する場合ではできるだけ低温で保存するのが好ましく、−50℃〜+30℃、特に−20℃〜+5℃の温度範囲が推奨される。 【0049】7.α−オレフィンの重合上記のようにして予備重合したもしくは予備重合しない成分(A)、成分(B)、成分(C)および成分(D)からなる触媒の存在下、α−オレフィンの重合がなされる。α−オレフィンとしては、炭素数2〜10の直鎖状または分岐状のα−オレフィンが好ましく、例えばエチレン、プロピレン、ブチレン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン等が挙げられる。本発明の触媒は、α−オレフィンの単独重合だけでなく、2種以上のα−オレフィンの共重合にも使用できる。特に好ましくはプロピレンの単独重合およびこれらの共重合(ランダム共重合またはブロック共重合のいずれであってもよい)に使用される。 【0050】α−オレフィンの重合における反応条件は、慣用の条件が使用できる。例えば、−20〜+150℃、好ましくは0〜100℃、1〜60気圧で、0.5〜7時間行われる。重合反応は、気相で行っても液相で行ってもよい。液相で行う場合には、前記の不活性媒体中または液状モノマー中で行うことができる。また、重合は回分式または連続式のいずれで行ってもよい。重合反応は1段で行ってもよく、また重合条件を変えたり、使用する単量体の種類を変えたりして2段以上で行ってもよい。生成するポリマーの分子量を調節するために、重合反応系に、水素等公知の分子量制御剤を存在させることができる。 【0051】 【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。なお%は、特に断らない限り重量%である。 実施例1(1)触媒固体成分(A1)の調製還流冷却器をつけた1リットルの反応容器に、窒素ガス雰囲気下で、チップ状の金属マグネシウム(純度99.5%、平均粒径1.6mm)8.3gおよびn−ヘキサン250mlを入れ、68度で1時間撹拌後、金属マグネシウムを取り出し、65℃で減圧乾燥するという方法で予備活性化した金属マグネシウムを得た。 【0052】次に、この金属マグネシウムに、n−ブチルエーテル140mlおよびn−ブチルマグネシウムクロリドのn−ブチルエーテル溶液(1.75モル/リットル)0.5ml加えた懸濁液を55℃に保ち、さらにn−ブチルエーテル50mlにn−ブチルクロリド38.5mlを溶解した溶液を50分間で滴下した。撹拌下70℃で4時間反応を行った後、反応液を25℃に保持した。次いで、この反応液にHC(OC2H5)355.7mlを1時間かけて滴下した。滴下終了後、60℃で15分間反応を行い、反応性生成固体をn−ヘキサン各300mlで6回洗浄し、室温で1時間減圧乾燥して、Mg:19.0%、28.9%%を含むマグネシウム含有固体31.6gを回収した。 【0053】還流冷却器、撹拌機および滴下ロートを取り付けた300mlの反応容器に、窒素ガス雰囲気下、マグネシウム含有固体6.3gおよびn−ヘプタン50mlを入れ、懸濁液とし、室温で撹拌しながら2,2,2−トリクロロエタノール20ml(0.02ミリモル)とn−ヘプタン11mlとの混合溶液を滴下ロートから30分かけて滴下し、さらに80℃で1時間撹拌した。得られた固体を濾過し、室温のn−ヘキサン各100mlで4回洗浄し、さらにトルエン各100mlで2回洗浄して固体成分を得た。 【0054】上記の固体成分にトルエン40mlを加え、更に四塩化チタン/トルエンの体積比が3/2になるように四塩化チタンを加えて、90℃に昇温した。撹拌下、フタル酸ジブチル2mlとトルエン5mlの混合溶液を5分間かけて滴下した後、120℃で2時間撹拌した。さらに、新たに、四塩化チタン/トルエンの体積比が3/2になるように四塩化チタンを加えて、120℃で2時間撹拌した。得られた固体物質を110℃で濾別し、室温の各100mlのn−ヘキサンにて7回洗浄した。かくして成分(A1)5.5gを得た。 【0055】(2)プロピレンの重合撹拌機を取り付けた1.5リットルのステンレス製のオートクレーブに、窒素雰囲気下、上記(1)で得た成分(A1)4.5mg、トリメチルアルミニウム1.6ミリモル、トリブロモ硼素0.04ミリモル、アミロキシシクロペンチルジメトキシシラン0.08ミリモルおよびn−ヘプタン7mlを混合し、5分間保持したものを入れた。次いで、分子量制御剤としての水素を8000ml(常温、常圧)および液体プロピレン1リットルを圧入した後、反応系を70℃に昇温して、1時間プロピレンの重合を行った。重合終了後、未反応のプロピレンと水素をパージし、重合物を取り出して乾燥した。得られた重合物の全量は196gであり、そのメルトフローレート(MFR)は340g/10分、熱ヘプタン不溶分(HI) は95.5%であった。なお、MFRは、ASTM D1238にしたがって、230℃、2160g荷重の条件にて測定し、HIは、改良ソックスレー抽出器で沸騰n−ヘプタンにより6時間抽出した場合の残量である。これらの測定方法は、以下でも同様である。 【0056】実施例2(1)触媒固体成分(A2)の調製滴下ロートおよび撹拌機を取り付けた200mlのフラスコを窒素ガスで置換した。このフラスコに、窒素気流中において200℃で2時間、さらに700℃で5時間焼成したところの酸化ケイ素(DAVISON社製、商品名G−952)5gおよびn−ヘプタン40mlを入れた。さらに、n−ブチルエチルマグネシウム(以下、BEMと称する)の20%−n−ヘプタン溶液(テキサスアルキルズ社製、商品名MAGALA BEM)20mlを加え、90℃で1時間撹拌した。 【0057】得られた懸濁液を0℃に冷却した後、これに、テトラエトキシシラン11.2gを20mlのn−ヘプタンに溶解した溶液を滴下ロートから30分間かけて滴下した。滴下終了後、2時間かけて50℃に昇温し、50℃で1時間撹拌を続けた。撹拌終了後、デカンテーションにより上澄液を除去し、生成した固体を60mlのn−ヘプタンで、室温にて洗浄し、さらにデカンテーションによって上澄液を除去した。このn−ヘプタンによる洗浄処理をさらに4回行った。 【0058】上記固体に、50mlのn−ヘプタンを加えて懸濁液とし、これに、2,2,2−トリクロロエタノール8.0gを10mlのn−ヘプタンに溶解した溶液を、滴下ロートから25℃にて15分間かけて滴下した。滴下終了後、25℃で30分間撹拌を続けた。撹拌終了後、室温において、60mlのn−ヘプタンにて2回、60mlのトルエンにて3回それぞれ洗浄を行った。得られた固体(固体成分Iと称する)を分析したところ、SiO2:36.6%、Mg:5.1%、Cl:38.5%を含有していた。 【0059】上記で得られた固体成分Iに、n−ヘプタン10mlおよび四塩化チタン40mlを加え、90℃まで昇温し、n−ヘプタン5mlに溶解したフタル酸ジn−ブチル0.6gを5分間かけて添加した。その後、115℃に昇温し、2時間反応させた。90℃に降温した後デカンテーションにより上澄液を除き、n−ヘプタン70mlで2回洗浄を行った。さらにn−ヘプタン15mlと四塩化チタン40mlを加え、115℃で2時間反応させた。反応終了後、得られた固体物質を60mlのn−ヘキサンにて室温で8回洗浄を行った。次いで、減圧下室温にて1時間乾燥を行い、8.3gの固体成分(成分A2)を得た。分析の結果、この成分Aには、Tiが3.1重量%含まれており、その他にSi、Mg、Clおよびフタル酸ジn−ブチルが含まれていることを確認した。 【0060】(2)プロピレンの重合撹拌機を取り付けた1.5リットルのステンレス製のオートクレーブに、窒素雰囲気下、上記(1)で得た成分(A2)10.1mg、トリメチルアルミニウム1.6ミリモル、トリブロモ硼素0.04ミリモル、アミロキシシクロペンチルジメトキシシラン0.08ミリモルおよびn−ヘプタン7mlを混合し、5分間保持したものを入れた。次いで、分子量制御剤としての水素8000ml(常温、常圧)および液体プロピレン1リットルを圧入した後、反応系を70℃に昇温して、1時間プロピレンの重合を行った。重合終了後、未反応のプロピレンと水素をパージし、重合物を取り出して乾燥した。得られた重合物の全量は200gであり、そのメルトフローレート(MFR)は345g/10分、ヘプタン不溶分(HI)は94.7%であった。 【0061】実施例3〜4実施例1の(2)において、アミロキシシクロペンチルジメトキシシランおよびトリブロモ硼素の代わりに、表1に示す化合物を使用した以外は実施例1と同様にして、プロピレンの重合を行った。結果を表1に示す。 【0062】実施例5実施例2の(2)において、トリブロモ硼素の代わりに、表1に示す化合物を使用した以外は実施例2と同様にして、プロピレンの重合を行った。結果を表1に示す。 【0063】比較例1実施例1の(2)において、トリメチルアルミニウム化合物の代わりにトリエチルアルミニウムを使用し、トリブロモ硼素を使用しなかった以外は実施例1と同様にして、プロピレンの重合を行った。結果を表2に示す。 【0064】比較例2実施例2の(2)において、トリメチルアルミニウム化合物の代わりにトリエチルアルミニウムを使用し、トリブロモ硼素を使用しなかった以外は実施例2と同様にして、プロピレンの重合を行った。結果を表2に示す。 【0065】比較例3実施例1の(2)において、トリメチルアルミニウム化合物の代わりにトリエチルアルミニウムを使用した以外は実施例1と同様にして、プロピレンの重合を行った。結果を表2に示す。 【0066】比較例4実施例2の(2)において、トリメチルアルミニウム化合物の代わりにトリエチルアルミニウムを使用した以外は実施例2と同様にして、プロピレンの重合を行った。結果を表2に示す。 【0067】比較例5実施例1の(2)において、トリメチルアルミニウム化合物の代わりにトリエチルアルミニウムを使用し、アミロキシシクロペンチルジメトキシシランの代わりにジシクロペンチルジメトキシシランを使用し、トリブロモ硼素の代わりにトリヨード硼素を使用した以外は実施例1と同様にして、プロピレンの重合を行った。結果を表2に示す。 【0068】比較例6実施例1の(2)において、トリメチルアルミニウム化合物の代わりにトリイソブチルアルミニウムを使用し、トリブロモ硼素を使用しなかった以外は実施例1と同様にして、プロピレンの重合を行った。結果を表2に示す。 【0069】比較例7実施例1の(2)において、トリブロモ硼素を使用しなかった以外は実施例1と同様にしてプロピレン重合を行った。結果を表2に示した。 【0070】比較例8実施例2の(2)において、トリブロモ硼素は使用しなかった以外は実施例2と同様にして、プロピレンの重合を行った。結果を表2に示す。 【0071】 【表1】
【0072】 【表2】
【0073】 【発明の効果】本発明の触媒を用いてα−オレフィンの重合反応を行うと、高立体規則性で、流動性がよく、しかも高剛性のポリ(α−オレフィン)を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390022998 【氏名又は名称】東燃株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月10日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】河備 健二
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| 【公開番号】 |
特開平11−80237 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月26日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−262851 |
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