| 【発明の名称】 |
ロール紙保持装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山口 努
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| 【要約】 |
【課題】ロール紙が軸方向に変位することを防止し、ロール紙の引き出しを円滑にし、ロール紙の回転慣性によってロール紙の引き出し部分にたるみが生じることを防ぐロール紙保持装置を得る。
【解決手段】ロール紙13を取り付けるロール紙ホルダシャフト22をフレーム15に固定されたロール紙支持軸21に対して回転自在で軸方向には変位しないように設け、ロール紙ホルダシャフト22のフレーム15側にはロール紙ガイド板23を固定し、一方の端縁をロール紙ガイド板23に当接させたロール紙13の他方の端縁をロール紙セット部材26で押さえる。また、ロール紙ガイド板23のフレーム15側の面には、フレーム15に圧接する付勢部32を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フレームに固定されたロール紙支持軸と、前記ロール紙支持軸と嵌合する中空軸状の部材であって、前記ロール紙支持軸に対して回転自在で且つ軸方向に位置固定されたロール紙ホルダシャフトと、前記ロール紙ホルダシャフトの前記フレーム側の端部に取り付けられ、前記ロール紙支持軸に対して前記ロール紙ホルダシャフトと一体的に回転するロール紙ガイド板と、前記ロール紙ガイド板に設けられ前記フレームに弾性的に接触する付勢部と、前記ロール紙ホルダシャフトが嵌合する孔と前記ロール紙ホルダシャフトに取り付けられたロール紙の一端縁を押さえるロール紙押さえ面とを有するロール紙セット板と、前記ロール紙ホルダシャフトの任意の位置に前記ロール紙シャフトを固定するセット板固定部材と、を備えることを特徴とするロール紙保持装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ロール紙を回転自在に支持するロール紙保持装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のロール紙保持装置の一例について、図7に基づいて説明する。従来のロール紙保持装置1は、フレーム2に立設されたロール紙支持軸3と、ロール紙支持軸3の軸方向に沿って形成された溝4に着脱自在に取り付けられるクランプ5とからなる。ロール紙6は、ロール紙支持軸3に嵌め込まれた後、端縁をクランプ5で押さえられることによって取り付けられる。ロール紙6は、印字のときに引き出される際にロール紙支持軸3に対して回転する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】図7に示すような従来のロール紙保持装置1では、ロール紙6は、ロール紙支持軸3に直接支持され、フレーム2とクランプ5とに挾まれた状態で保持されている。クランプ5がロール紙6の端縁に圧接していると、ロール紙6とフレーム2及びクランプ5との摩擦力が大きくなってロール紙6が回転しにくくなるため引き出しが困難となる。また、逆に、クランプ5とロール紙6の端縁との間の隙間が過大であると、ロール紙6が軸方向に変位して、引き出されたロール紙6が蛇行するという不都合がある。 【0004】また、ロール紙6は、引き出し停止直後には回転方向の慣性力によって引き出し方向に余分に回転することがあり、この場合には、ロール紙6の引き出し部分にたるみが生じる。たるみが生じている場合には、次にロール紙6が引き出される際、たるみがなくなるまでのトルクと、たるみがなくなった後ロール紙6を回転させるのに要するトルクとに差が生じるので、引き出されたロール紙6の搬送速度が一定でなくなることがあるという不都合がある。 【0005】本発明は、ロール紙の蛇行を防止することができるロール紙保持装置を得ることを目的とする。 【0006】また本発明は、ロール紙が引き出し停止直後に回転方向の慣性力によって余分に回転してたるむことを防ぐことができるロール紙保持装置を得ることを目的とする。 【0007】さらに本発明は、ロール紙を円滑に引き出すことができるロール紙保持装置を得ることを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のロール紙保持装置は、フレームに固定されたロール紙支持軸と、前記ロール紙支持軸と嵌合する中空軸状の部材であって、前記ロール紙支持軸に対して回転自在で且つ軸方向に位置固定されたロール紙ホルダシャフトと、前記ロール紙ホルダシャフトの前記フレーム側の端部に取り付けられ前記ロール紙支持軸に対して前記ロール紙ホルダシャフトと一体的に回転するロール紙ガイド板と、前記ロール紙ガイド板に設けられ前記フレームに弾性的に接触する付勢部と、前記ロール紙ホルダシャフトが嵌合する孔と前記ロール紙ホルダシャフトに取り付けられたロール紙の一端縁を押さえるロール紙押さえ面とを有するロール紙セット板と、前記ロール紙ホルダシャフトの任意の位置に前記ロール紙シャフトを固定するセット板固定部材とを備える。 【0009】したがって、フレームに固定されたロール紙支持軸に対して回転自在であって且つ軸方向には変位しないロール紙ホルダシャフトにロール紙を嵌め込み、ロール紙支持軸に対してロール紙ホルダシャフトと一体的に回転するロール紙ガイド板及びロール紙セット板でロール紙の両端縁を保持すれば、ロール紙はロール紙支持軸に対して回転自在となり、且つ、軸方向には変位しない。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明のロール紙保持装置の実施の一形態について、図1ないし図6に基づいて説明する。本実施の形態では、長尺状の台紙にラベルが貼り付けられたラベルロールをロール紙の一例とし、ラベルに印字するラベルプリンタをロール紙保持装置を備えるプリンタの一例として説明する。 【0011】まず、図1は、ラベルプリンタ10の外観を示す斜視図である。ラベルプリンタ10は、ラベル発行口11や、ラベルロール(図示せず)の交換・補充の際に開閉されるカバー12を有している。 【0012】図2は、ラベルプリンタ10の内部構成を概略的に示す縦断右側面図であり、図2における左側がラベルプリンタ10の正面側である。ラベルロール13が取り付けられるロール紙保持装置14は、ラベルプリンタ10内のフレームであるセンターフレーム15に設けられている。ラベルロール13は、台紙16にラベル17が貼り付けられたものである。 【0013】ラベルプリンタ10内の正面側には、ラベル17に印字する印字部18と、台紙16からラベル17を剥がす剥離台19とが設けられ、印字部18の下方には、台紙16を巻き取る巻取コア20が設けられている。印字部18で印字されて台紙16から剥がされたラベル17は、ラベル発行口11からラベルプリンタ10外へと発行される。 【0014】図3は、ロール紙保持装置14の分解斜視図である。ロール紙保持装置14は、ロール紙支持軸21と、ロール紙ホルダシャフト22と、ロール紙ガイド板23と、ロール紙セット板24と、ロール紙セット板24を固定するセット板固定部材であるセットレバー25とを備えている。また、図4は、ロール紙ガイド板23が取り付けられたロール紙ホルダシャフト22がロール紙支持軸21に嵌合された様子を示す縦断正面図である。そして、図5は、図3に示すロール紙セット板24とセットレバー25とが組み合わせられたロール紙セット部材26を示す斜視図である。 【0015】ロール紙支持軸21は、センターフレーム15に略垂直に立設されており、中空軸状のロール紙ホルダシャフト22が嵌合される。ロール紙支持軸21の先端には、ロール紙ホルダシャフト22が嵌合した後にEリング27が嵌め込まれるシャフト止め溝28が形成されている。 【0016】ロール紙ホルダシャフト22のセンターフレーム15側の端縁には、ロール紙ガイド板23が取り付けられる。ロール紙ホルダシャフト22には、軸方向に突出した複数本の爪29が設けられている。爪29は、爪29の先端内周側から根元外周側に向かう斜面30aと、斜面30aの根元側から連続して軸方向に直交する係合面30bとからなる係合部30を有している。ロール紙ガイド板23には、係合溝31が形成されている。爪29は、斜面30aを係合溝31の縁に摺動させながら内周側に撓められて係合溝31に差し込まれ、係合面30bまで差し込まれると撓んだ状態から復帰し、係合面30bが係合溝31の縁にひっかかって、ロール紙ガイド板23がロール紙ホルダシャフト22に固定される。 【0017】ロール紙ガイド板23のセンターフレーム15側には、付勢部である板バネ32が一体的に形成されている。 【0018】ロール紙ガイド板23が固定されたロール紙ホルダシャフト22は、ロール紙支持軸21に嵌合され、その後、シャフト止め溝28にEリング27が嵌め込まれる。ここで、センターフレーム15からシャフト止め溝28までの長さは、板バネ32がセンターフレーム15に圧接する程度に設定されている。 【0019】ロール紙ホルダシャフト22の両端部の内周には、軸方向に沿った複数個のリブ33が設けられている。ロール紙ホルダシャフト22は、これらの複数個のリブ33によってロール紙支持軸21に線接触する。 【0020】ロール紙セット部材26は、ロール紙セット板24とセットレバー25とが組み合わせられたものである。ロール紙セット板24は、ラベルロール13の端縁に当接されるロール紙押さえ面34と、ロール紙ホルダシャフト22に嵌合する孔35とを有している。 【0021】孔35の縁には、シャフト押さえ36が軸方向に突出するように形成されている。シャフト押さえ36は、ロール紙押さえ面34の反対側に突出した短い円筒を軸方向に沿って二分割したような形状であり、半径方向に屈撓可能である。シャフト押さえ36の端縁には、ロール紙押さえ面34に略平行で軸方向に屈撓可能なレバー抜け止め37が形成されている。 【0022】レバー抜け止め37を屈撓させてシャフト押さえ36をセットレバー25に押し込み、レバー抜け止め37をセットレバー25の端面に復帰させると、図5に示すロール紙セット部材26が形成される。 【0023】セットレバー25の内周面の二箇所には突起38が設けられており、シャフト押さえ36の外周面には突起38が嵌まり込む窪み39が形成されている。窪み39に突起38が嵌まり込んでいる状態では、シャフト押さえ36は撓んでいない。セットレバー25の外周面には、セットレバー25を回転させる際に指を掛けるレバー40が二本設けられている。セットレバー25をシャフト押さえ36に対して回転させると、シャフト押さえ36は、窪み39から出た突起38によって半径方向に押圧され、内側に撓む。 【0024】ここで、ロール紙ホルダシャフト22の外周面には、軸方向に沿ってガイド溝41が形成されており、孔35の内周にはガイド溝41に摺動自在に係合する回り止め42が突設されており、ロール紙セット板24がロール紙ホルダシャフト22に対して回転することが防止される。 【0025】このような構成において、ロール紙ガイド板23が固定されたロール紙ホルダシャフト22をロール紙支持軸21に嵌合し、シャフト止め溝28にEリング27を嵌め込む(図4参照)。この状態では、板バネ32がセンターフレーム15に圧接している。また、ロール紙支持軸21とロール紙ホルダシャフト22とは、ロール紙ホルダシャフト22の両端部内周面に設けられたリブ33で線接触している。 【0026】次に、ラベルロール13をロール紙ホルダシャフト22に取り付ける。ラベルロール13の一端縁はロール紙ガイド板23に当接させ、他端縁はロール紙セット部材26によって押さえる。 【0027】ロール紙セット部材26をロール紙ホルダシャフト22に固定するには、まず、図6(a)に示すように、ガイド溝41に回り止め42を合わせてロール紙ホルダシャフト22にロール紙セット部材26を嵌合し、ラベルロール13の端縁にロール紙押さえ面34を当接させ、次に、図6(b)に示すように、突起38が窪み39から外れる位置までセットレバー25を回転させる。この状態では、突起38で押圧されて撓められたシャフト押さえ36の内周面がロール紙ホルダシャフト22に圧接して、ロール紙セット部材26がロール紙ホルダシャフト22に固定される。 【0028】ロール紙保持装置14に保持されたラベルロール13が引き出される際には、ラベルロール13とともにロール紙ホルダシャフト22とロール紙ガイド板23とロール紙セット部材26とが一体的にロール紙支持軸21に対して回転する。 【0029】本実施の形態によれば、ラベルロール13はロール紙ホルダシャフト22の軸方向に変位せず、ロール紙ホルダシャフト22はロール紙支持軸21の軸方向に変位しないので、引き出されたラベルロール13が蛇行することがない。また、センターフレーム15に板バネ32が圧接しているので、引き出し停止直後にラベルロール13が回転方向の慣性力によって余分に回転することが抑えられるため、ラベルロール13の引き出し部分がたるむことが防止される。さらに、ロール紙ホルダシャフト22はリブ33でロール紙支持軸21に線接触しているので、摩擦力が小さく、回転が円滑である。 【0030】なお、本実施の形態では、レバー40が二本形成されているが、実施にあたっては、レバー40が設けられていなくてもよい。 【0031】 【発明の効果】請求項1記載の発明では、フレームに固定されたロール紙支持軸に、ロール紙ホルダシャフトが軸方向には変位せず回転自在であるように取り付けられ、ロール紙ホルダシャフトのフレーム側の端縁にロール紙ガイド板が固定され、このロール紙ガイド板とロール紙ホルダシャフトの任意の位置に位置固定可能なロール紙セット部材とによりロール紙が挾持されるので、ロール紙の軸方向に変位することによる蛇行を防止することができ、また、ロール紙ガイド板に設けられた付勢部がフレームに圧接しているため、引き出し停止直後の回転方向の慣性力によってロール紙が余分に引き出されてたるむことを防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003562 【氏名又は名称】東芝テック株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月16日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】柏木 明 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−79480 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−250439 |
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