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【発明の名称】 磁気浮上式鉄道の地上コイル装置
【発明者】 【氏名】大濱 茂也

【氏名】板橋 好文

【要約】 【課題】締結部材が緩むのを防止する。

【解決手段】磁気浮上式車両に搭載された超電導磁石装置との間で電磁作用を行うように、絶縁体13でコイル導体12が被覆された地上コイル体15を軌道11に配置した磁気浮上式鉄道の地上コイル装置において、絶縁体13と一体化され軌道側とは反対側に形成された第1の係止部14b及び軌道11側に向かって貫通した第1の貫通穴14aを有する金属製ブッシュ14と、第1の係止部14bと係止可能な第2の係止部16b及び第1の貫通穴14aと同軸上に形成された第2の貫通穴16aを有する座金16と、各貫通穴14a、16aを貫通して軌道11に螺合され、地上コイル体15を軌道11に取り付ける締結手段17とを備えたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 磁気浮上式車両に搭載された超電導磁石装置との間で電磁作用を行うように、絶縁体でコイル導体が被覆された地上コイル体を軌道に配置した磁気浮上式鉄道の地上コイル装置において、上記絶縁体と一体化され上記軌道側とは反対側に形成された第1の係止部及び上記軌道側に向かって貫通した第1の貫通穴を有する金属製ブッシュと、上記第1の係止部と係止可能な第2の係止部及び上記第1の貫通穴と同軸上に形成された第2の貫通穴を有する座金と、上記各貫通穴を貫通して上記軌道に螺合され、上記地上コイル体を上記軌道に取り付ける締結手段とを備えたことを特徴とする磁気浮上式鉄道の地上コイル装置。
【請求項2】 磁気浮上式車両に搭載された超電導磁石装置との間で電磁作用を行うように、絶縁体でコイル導体が被覆された地上コイル体を軌道に配置した磁気浮上式鉄道の地上コイル装置において、上記絶縁体と一体化され上記軌道側とは反対側に形成された第1の係止部及び上記軌道側に向かって貫通した第1の貫通穴を有する金属製ブッシュと、上記第1の係止部に係止可能な第2の係止部、上記第1の貫通穴と同軸上に形成された第2の貫通穴及び第3の係止部を有する座金と、上記第3の係止部に係止される第4の係止部、上記第1の貫通穴と同軸上に形成された第3の貫通穴及び折り曲げ部を有する緩み止め部材と、上記各貫通穴を貫通して上記軌道に螺合され、上記地上コイル体を上記軌道に取り付ける締結手段とを備え、上記締結手段が上記軌道に螺合されてから上記折り曲げ部を折り曲げて上記締結手段に当接させ、上記締結手段の回転が阻止されるようにしたことを特徴とする磁気浮上式鉄道の地上コイル装置。
【請求項3】 磁気浮上式車両に搭載された超電導磁石装置との間で電磁作用を行うように、絶縁体でコイル導体が被覆された地上コイル体を軌道に配置した磁気浮上式鉄道の地上コイル装置において、上記絶縁体と一体化され上記軌道側とは反対側に形成された第1の係止部及び上記軌道側に向かって貫通した第1の貫通穴を有する金属製ブッシュと、第2の係止部及び上記第1の貫通穴と同軸上に形成された第2の貫通穴とを有する座金と、上記両係止部に係止される第3の係止部、上記第1の貫通穴と同軸上に形成された第3の貫通穴及び折り曲げ部を有する緩み止め部材と、上記各貫通穴を貫通して上記軌道に螺合され、上記地上コイル体を上記軌道に取り付ける締結手段とを備え、上記締結手段が上記軌道に螺合されてから上記折り曲げ部を折り曲げて上記締結手段に当接させ、上記締結手段の回転が阻止されるようにしたことを特徴とする磁気浮上式鉄道の地上コイル装置。
【請求項4】 締結手段はボルトであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の磁気浮上式鉄道の地上コイル装置。
【請求項5】 締結手段は一方のねじ部が軌道に螺合された両ねじボルトと、他方のねじ部に螺合されたナットとで構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の磁気浮上式鉄道の地上コイル装置。
【請求項6】 磁気浮上式車両に搭載された超電導磁石装置との間で電磁作用を行うように、絶縁体でコイル導体が被覆された地上コイル体を軌道に配置した磁気浮上式鉄道の地上コイル装置において、上記絶縁体と一体化され上記軌道側とは反対側に形成された第1の係止部、及び上記軌道側に向かって貫通した第1の貫通穴を有する金属製ブッシュと、上記第1の係止部に係止可能な第2の係止部、上記第1の貫通穴と同軸上に形成された第2の貫通穴、及び所定の円周上に形成された複数個の第3の係止部を有する座金と、上記第3の係止部に対向する円周上の頭部を貫通した第3の貫通穴が形成され、上記第1の貫通穴及び第2の貫通穴を貫通して上記軌道に螺合され、上記地上コイル体を上記軌道に取り付ける締結手段と、上記第3の貫通穴を貫通して上記第3の係止部に係止された緩み止め部材とを備えたことを特徴とする磁気浮上式鉄道の地上コイル装置。
【請求項7】 磁気浮上式車両に搭載された超電導磁石装置との間で電磁作用を行うように、絶縁体でコイル導体が被覆された地上コイル体を軌道に配置した磁気浮上式鉄道の地上コイル装置において、上記絶縁体と一体化され上記軌道側に向かって貫通した第1の貫通穴を有し、上記第1の貫通穴と同軸の所定の円周上に複数個の係止部が形成された金属製のブッシュと、上記第1の貫通穴と同軸上に形成された第2の貫通穴及び上記係止部と対向するように所定の円周上に形成された複数個の第3の貫通穴を有する座金と、上記係止部に対向するように頭部の円周上に貫通した第4の貫通穴が形成され、上記第1の貫通穴及び上記第2の貫通穴を貫通して上記軌道に螺合され、上記地上コイル体を上記軌道に取り付ける締結手段と、上記第3の貫通穴及び上記第4の貫通穴を貫通して上記係止部に係止された緩み止め部材とを備えたことを特徴とする磁気浮上式鉄道の地上コイル装置。
【請求項8】 緩み止め部材は第4の貫通穴の外側で第3の貫通穴及び上記第4の貫通穴の軸方向の移動が阻止されるように、締結手段の頭部に係止されていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の磁気浮上式鉄道の地上コイル装置。
【請求項9】 磁気浮上式車両に搭載された超電導磁石装置との間で電磁作用を行うように、絶縁体でコイル導体が被覆された地上コイル体を軌道に配置した磁気浮上式鉄道の地上コイル装置において、上記絶縁体と一体化され上記軌道側とは反対側に形成された第1の係止部及び上記軌道側に向かって貫通した第1の貫通穴を有する金属製ブッシュと、上記第1の係止部に係止可能な第2の係止部、上記第1の貫通穴と同軸上に形成された第2の貫通穴、及び上記第2の係止部の反対の面に形成された複数個の第3の係止部を有する座金と、上記第1の貫通穴と同軸上に形成された第3の貫通穴、上記第3の係止部と係止可能な第4の係止部、及び折り曲げ部を有する緩み止め部材と、上記各貫通穴を貫通して上記軌道に螺合され、上記地上コイル体を上記軌道に取り付ける締結手段とを備え、上記締結手段が上記軌道に螺合されてから上記折り曲げ部を折り曲げて上記締結手段に当接させ、上記締結手段の回転が阻止されるようにしたことを特徴とする磁気浮上式鉄道の地上コイル装置。
【請求項10】 磁気浮上式車両に搭載された超電導磁石装置との間で電磁作用を行うように、絶縁体でコイル導体が被覆された地上コイル体を軌道に配置した磁気浮上式鉄道の地上コイル装置において、上記絶縁体と一体化され上記軌道側とは反対側に形成された第1の係止部及び上記軌道側に向かって貫通した第1の貫通穴を有する金属製ブッシュと、上記第1の係止部に係止可能な第2の係止部、上記第1の貫通穴と同軸上に形成された第2の貫通穴、及び上記第2の係止部の反対側の面に形成された複数個の第3の係止部を有する座金と、上記第1の貫通穴と同軸上に形成された第3の貫通穴、一方の面に形成され上記第3の係止部と係止可能な第4の係止部、及び他方の面に形成された第5の係止部を有する緩み止め部材と、上記各貫通穴を貫通して上記軌道に螺合され、上記地上コイル体を上記軌道に取り付ける締結手段とを備えたことを特徴とする磁気浮上式鉄道の地上コイル装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気浮上式鉄道の地上コイル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図50は、例えば特開平7−184363号公報に記載された従来の磁気浮上式鉄道の地上コイル装置の平面図及び図51は図50のXXXXXI−XXXXXI線の断面図である。図50及び図51において、コイル導体1を絶縁体2で被覆して金属製ブッシュ3を絶縁体2と一体化した地上コイル体4が、軌道5のインサート6に螺合されたつば部7aを有する複数のスタッドボルト7及びナット8でブッシュ3を介して軌道5に固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁気浮上式鉄道の地上コイル装置は以上のように構成されているので、列車の走行により発生する電磁力やコイル導体の熱伸縮による変動荷重が作用し、ナットが回転して緩む恐れがあるという問題点があった。
【0004】この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、ナット等の締結部材が緩むのを防止することができる磁気浮上式鉄道の地上コイル装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる磁気浮上式鉄道の地上コイル装置は、磁気浮上式車両に搭載された超電導磁石装置との間で電磁作用を行うように、絶縁体でコイル導体が被覆された地上コイル体を軌道に配置した磁気浮上式鉄道の地上コイル装置において、絶縁体と一体化され軌道側とは反対側に形成された第1の係止部及び軌道側に向かって貫通した第1の貫通穴を有する金属製ブッシュと、第1の係止部と係止可能な第2の係止部及び第1の貫通穴と同軸上に形成された第2の貫通穴を有する座金と、各貫通穴を貫通して軌道に螺合され、地上コイル体を軌道に取り付ける締結手段とを備えたものである。また、絶縁体と一体化され軌道側とは反対側に形成された第1の係止部及び軌道側に向かって貫通した第1の貫通穴を有する金属製ブッシュと、第1の係止部に係止可能な第2の係止部、第1の貫通穴と同軸上に形成された第2の貫通穴及び第3の係止部を有する座金と、第3の係止部に係止される第4の係止部、第1の貫通穴と同軸上に形成された第3の貫通穴及び折り曲げ部を有する緩み止め部材と、各貫通穴を貫通して軌道に螺合され、地上コイル体を軌道に取り付ける締結手段とを備え、締結手段が軌道に螺合されてから折り曲げ部を折り曲げて締結手段に当接させ、締結手段の回転が阻止されるようにしたものである。
【0006】また、絶縁体と一体化され軌道側とは反対側に形成された第1の係止部及び軌道側に向かって貫通した第1の貫通穴を有する金属製ブッシュと、第2の係止部及び第1の貫通穴と同軸上に形成された第2の貫通穴とを有する座金と、両係止部に係止される第3の係止部、第1の貫通穴と同軸上に形成された第3の貫通穴及び折り曲げ部を有する緩み止め部材と、各貫通穴を貫通して軌道に螺合され、地上コイル体を軌道に取り付ける締結手段とを備え、締結手段が軌道に螺合されてから折り曲げ部を折り曲げて締結手段に当接させ、締結手段の回転が阻止されるようにしたものである。また、締結手段をボルト、又は一方のねじ部が軌道に螺合された両ねじボルトと、他方のねじ部に螺合されたナットとで構成したものである。また、絶縁体と一体化され軌道側とは反対側に形成された第1の係止部、及び軌道側に向かって貫通した第1の貫通穴を有する金属製ブッシュと、第1の係止部に係止可能な第2の係止部、第1の貫通穴と同軸上に形成された第2の貫通穴、及び所定の円周上に形成された複数個の第3の係止部を有する座金と、第3の係止部に対向する円周上の頭部を貫通した第3の貫通穴が形成され、第1の貫通穴及び第2の貫通穴を貫通して軌道に螺合され、地上コイル体を軌道に取り付けるボルトと、第3の貫通穴を貫通して第3の係止部に係止された緩み止め部材とを備えたものである。
【0007】また、絶縁体と一体化され軌道側に向かって貫通した第1の貫通穴を有し、第1の貫通穴と同軸の所定の円周上に複数個の係止部が形成された金属製のブッシュと、第1の貫通穴と同軸上に形成された第2の貫通穴及び係止部と対向するように所定の円周上に形成された複数個の第3の貫通穴を有する座金と、係止部に対向するように頭部の円周上に貫通した第4の貫通穴が形成され、第1の貫通穴及び第2の貫通穴を貫通して軌道に螺合され、地上コイル体を軌道に取り付けるボルトと、第3の貫通穴及び第4の貫通穴を貫通して係止部に係止された緩み止め部材とを備えたものである。また、緩み止め部材は第4の貫通穴の外側で第3の貫通穴及び第4の貫通穴の軸方向の移動が阻止されるように、ボルトの頭部に係止されものである。また、絶縁体と一体化され軌道側とは反対側に形成された第1の係止部及び軌道側に向かって貫通した第1の貫通穴を有する金属製ブッシュと、第1の係止部に係止可能な第2の係止部、第1の貫通穴と同軸上に形成された第2の貫通穴、及び第2の係止部の反対の面に形成された複数個の第3の係止部を有する座金と、第1の貫通穴と同軸上に形成された第3の貫通穴、第3の係止部と係止可能な第4の係止部、及び折り曲げ部を有する緩み止め部材と、各貫通穴を貫通して軌道に螺合され、地上コイル体を軌道に取り付ける締結手段とを備え、締結手段が軌道に螺合されてから折り曲げ部を折り曲げて締結手段に当接させ、締結手段の回転が阻止されるようにしたものである。さらに、絶縁体と一体化され軌道側とは反対側に形成された第1の係止部及び軌道側に向かって貫通した第1の貫通穴を有する金属製ブッシュと、第1の係止部に係止可能な第2の係止部、第1の貫通穴と同軸上に形成された第2の貫通穴、及び第2の係止部の反対側の面に形成された複数個の第3の係止部を有する座金と、第1の貫通穴と同軸上に形成された第3の貫通穴、一方の面に形成され第3の係止部と係止可能な第4の係止部、及び他方の面に形成された第5の係止部を有する緩み止め部材と、各貫通穴を貫通して軌道に螺合され、地上コイル体を軌道に取り付ける締結手段とを備えたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は実施の形態1の要部を示す断面図、図2は図1のブッシュを示す平面図、図3は図2のIII−III線の断面図、図4は図1の座金を示す平面図及び図5は図4のV−V線の断面図である。図1〜図5において、9はコンクリート等で構成された構造体で、地上に設置されている。10は構造体9に埋設された当接面10aを有するインサートで、ねじ部10bが形成されている。なお、9,10で軌道11が構成されている。12は所定の形状に巻回されたコイル導体、13はコイル導体12を被覆した絶縁体、14は絶縁体13に一体化された金属製ブッシュで、貫通穴14a及び軸方向に凸形状の係止部14bが形成されている。なお、12〜14で地上コイル体15が構成されている。16はブッシュ14と当接しブッシュ14の貫通穴14aと同軸上の貫通穴16aを有する座金で、係止部14bと係止される凸形状の係止部16bが形成されている。17は各貫通穴14a、16aを貫通してインサート10のねじ部10bに螺合されたボルトからなる締結手段で、地上コイル体15を軌道11に取り付けている。
【0009】次に組み立て要領について説明する。図1〜図5において、地上コイル体15は複数個のブッシュ14が設けられて、複数個所で締結手段17により軌道11に固定される。まず、座金16の係止部16bを絶縁体13と一体化されたブッシュ14の係止部14bに嵌合するように係止してから、締結手段17により地上コイル体15を軌道11に取り付ける。以上のように、ブッシュ14の係止部14bと座金16の係止部16bとが係止された状態で締結手段17により固定されているので、締結手段17の回転が阻止されて緩みを防止することができる。上記構成において、ブッシュ14の係止部14bを凸形状とし、座金16の係止部16bを凹形状にしたものについて説明したが、図6及び図7に示すように貫通穴18a及び凹形状の係止部18bが形成されたブッシュ18と、図8及び図9に示すように貫通穴19a及び凸形状の係止部19bが形成された座金19とが互いに係止されるように構成しても同様の効果を期待することができる。
【0010】実施の形態2.図10は実施の形態2の要部を示す断面図、図11は図10の座金を示す平面図及び図12は図11のXII−XII線の断面図である。図10〜図12において、9〜13は実施の形態1のものと同様のものである。20は絶縁体13と一体化された金属製ブッシュで、貫通穴20a及び軸方向に凹形状の係止部20bが形成されている。なお、12、13、20で地上コイル体21が構成されている。22はブッシュ20と当接しブッシュ20の貫通穴20aと同軸上の貫通穴22aが形成された座金で、係止部20bに係止される凸形状の係止部22b及び貫通穴22aの外側に四角穴形状の係止部22cが形成されている。23は座金22と当接しブッシュ20の貫通穴20aと同軸上の貫通穴23aが形成された緩み止め部材で、係止部22cに係止される係止部23b及び折り曲げ部23cが形成されている。24は各貫通穴20a、22a、23aを貫通してインサート10のねじ部10bに螺合されたボルトからなる締結手段で、地上コイル体21を軌道11に取り付けている。
【0011】次に組み立て要領について説明する。図10〜図12において、地上コイル体21は複数個所で締結手段24により軌道11に固定される。まず、ブッシュ20の係止部20bに座金22の係止部22bを嵌合して係止する。次に、緩み止め部材23の折り曲げ部23cを延ばした状態で、係止部23bを座金22の係止部22cに係止する。そして、各貫通穴20a、22a、23aを貫通させた締結手段24をインサート10のねじ部10bに螺合させて、地上コイル体21を軌道11に取り付ける。さらに、延ばした状態にある緩み止め部材23の折り曲げ部23cを折り曲げて締結手段24に当接させる。以上のように、緩み止め部材23の折り曲げ部23cを締結手段24と当接させているので、締結手段24の回転を阻止することができる。上記構成において、座金22の係止部22cを四角穴形状としたものについて説明したが、図13及び図14に示すように貫通穴25aを有する座金25に凸形状の係止部25b及び外周に切り欠き形状の係止部25cを形成し、係止部25cに緩み止め部材23の係止部23bを係止させるように構成しても同様の効果を期待することができる。
【0012】実施の形態3.図15は実施の形態3の要部を示す断面図、図16は図15の座金を示す平面図及び図17は図16のXVII−XVII線の断面図である。図15〜図17において、9〜13は実施の形態1のものと同様のものであり、20、21は実施の形態2のものと同様のものである。26はブッシュ20と当接しブッシュ20の貫通穴20aと同軸上の貫通穴26aを有する座金で、係止部20bに係止される凸形状の係止部26b及び外周に切り欠き形状の係止部26cが形成されている。27は座金26と当接しブッシュ20の貫通穴20aと同軸上の貫通穴27aを有する緩み止め部材で、係止部26cに係止される舌形状の係止部27b及び折り曲げ部27cが形成されている。28は各貫通穴20a、26a、27aを貫通してインサート10のねじ部10bに螺合されたボルトからなる締結手段で、地上コイル体21を軌道11に取り付けている。
【0013】次に組み立て要領について説明する。図15〜図17において、ブッシュ20の係止部20bに座金26の係止部26bを嵌合して係止する。次に、緩み止め部材27の折り曲げ部27cを延ばした状態で、係止部27bを座金26の係止部26cに係止する。そして、各貫通穴20a、26a、27aを貫通させた締結手段28をインサート10のねじ部10bに螺合させて、地上コイル体21を軌道11に取り付ける。さらに、延ばした状態にある折り曲げ部27cを折り曲げて締結手段28に当接させる。以上のように、緩み止め部材27の折り曲げ部27cを締結手段28と当接させているので、締結手段28の回転を阻止することができる。
【0014】実施の形態4.図18は実施の形態4の要部を示す断面図、図19は図18の要部を示す断面図、図20は図18のブッシュを示す平面図、図21は図20のXXI−XXI線の断面図、図22は図18の座金の平面図及び図23は図22のXXIII−XXIII線の断面図である。図18〜図23において、9〜13は実施の形態1のものと同様のものである。29は絶縁体13と一体化され貫通穴29aを有する金属製ブッシュで、外周に切り欠き形状の係止部29bが形成されている。なお、12、13、29で地上コイル体30が構成されている。31はブッシュ29と当接しブッシュ29の貫通穴29aと同軸上の貫通穴31aを有する座金で、外周に切り欠き形状の係止部31bが形成されている。32は座金31と当接しブッシュ29の貫通穴29aと同軸上の貫通穴32aを有する緩み止め部材で、係止部29c、31bに係止される舌形状の係止部32b及び折り曲げ部32cが形成されている。33は各貫通穴29a、31a、32aを貫通してインサート10のねじ部10bに螺合されたボルトからなる締結手段で、地上コイル体30を軌道11に取り付けている。以上のように、緩み止め部材32の折り曲げ部32cを締結手段33に当接させているので、締結手段33の回転を阻止することができる。
【0015】実施の形態5.図24は実施の形態5の要部を示す断面図、図25は図24の座金を示す平面図及び図26は図25のXXVI−XXVI線の断面図である。図24〜図26において、9〜13は実施の形態1のものと同様のものであり、20、21は実施の形態2のものと同様のものである。34はブッシュ20と当接しブッシュ20の貫通穴20aと同軸上の貫通穴34aが形成された座金で、係止部20bに係止される凸形状の係止部34b及び貫通穴20aと同軸の所定の円周上に貫通した複数個の係止部34cが形成されている。35は各貫通穴20a、34aを貫通してインサート10のねじ部10bに螺合されたボルトからなる締結手段で、地上コイル体21を軌道11に取り付けている。なお、締結手段35の頭部には係止部34cに対向する所定の円周上に貫通穴35aが形成されている。36は貫通穴35aを貫通して座金34の係止部34cに係止された割ピン等の緩み止め部材で、ばね力等を利用して係止部34cに固定されている。
【0016】次に組み立て要領について説明する。図24〜図26において、地上コイル体21は複数個所で締結手段35により軌道11に固定される。まず、ブッシュ20の係止部20bに座金34の係止部34bを嵌合して係止する。次に、各貫通穴20a、34aを貫通させた締結手段35をインサート10のねじ部10bに螺合させて、地上コイル体21を軌道11に取り付ける。さらに、締結手段35の締め付け終了後に締結手段35の貫通穴35aを貫通させた緩み止め部材36を、座金34に設けられた複数個の係止部34cで位置が一致したところに弾性を利用して係止させる。以上のように、締結手段35の貫通穴35aを貫通させた緩み止め部材36を座金34の係止部34cに係止させることにより、締結手段35の回転を阻止することができる。
【0017】実施の形態6.図27は実施の形態6の要部を示す断面図、図28は図27のブッシュを示す平面図、図29は図28のXXIX−XXIX線の断面図、図30は図27の座金を示す平面図、及び図31は図30のXXXI−XXXI線の断面図である。図27〜図31において、9〜13は実施の形態1のものと同様のものである。37は絶縁体13と一体化された金属製ブッシュで、貫通穴37a及び貫通穴37aと同軸の所定の円周上に複数個の切り欠き形状の係止部37bが形成されている。なお、12、13、37で地上コイル体38を構成している。39はブッシュ37と当接しブッシュ37の貫通穴37aと同軸上の貫通穴39aが形成された座金で、貫通穴37aと同軸の所定の円周上に係止部37bと対向するように複数個の貫通穴39bが形成されている。40は貫通穴37a、39aを貫通してインサート10のねじ部10bに螺合されたボルトからなる締結手段で、地上コイル体38を軌道11に取り付けている。なお、締結手段40の頭部には係止部37bに対向する所定の円周上に貫通穴40aが形成されている。41は貫通穴39b、40aを貫通してブッシュ37の係止部37bに係止された割ピン等の緩み止め部材で、ばね力等を利用して係止部37bに固定されている。次に組み立て要領について説明する。図27〜図31において、地上コイル体38は複数個所で締結手段40により軌道11に固定される。まず、各貫通穴37a、39aを貫通させた締結手段40をインサート10のねじ部10bに螺合させて、地上コイル体38を軌道11に取り付ける。次に、各貫通穴39b、40aを貫通させた緩み止め部材41を弾性を利用してブッシュ37の係止部37bに固定する。以上のように、締結手段40の貫通穴40aと座金39の貫通穴39bとを貫通させた緩み止め部材41をブッシュ37の係止部37bに係止させることにより、締結手段40の回転を阻止することができる。
【0018】実施の形態7.図32は実施の形態7の要部を示す断面図、図33は図32の要部を示す平面図、図34は図32の座金の平面図及び図35は図32の緩み止め部材の正面図である。図32〜図35において、9〜13は実施の形態1のものと同様のものであり、20、21は実施の形態2のものと同様のものである。42はブッシュ20と当接しブッシュ20の貫通穴20aと同軸上の貫通穴42aが形成された座金で、係止部20bに係止される凸形状の係止部42b、及び貫通穴42aの外側の所定の円周上に長穴形状の複数個の係止部42cが形成されている。43は貫通穴20a、42aを貫通してインサート10のねじ部10bに螺合されたボルトからなる締結手段で、地上コイル体21を軌道11に取り付けている。なお、締結手段43の頭部には係止部42cに対向する所定の円周上に貫通穴43a、及び貫通穴43aとほぼ直交する方向に穴形状の係止部43bが形成されている。44は各貫通穴43aを貫通した弾性を有する緩み止め部材で、一方の係止部44aが弾性を利用して座金42の係止部42cに係止され、他方の係止部44bが弾性を利用して締結手段43の係止部43bに係止されている。
【0019】次に組み立て要領について説明する。図32〜図35において、地上コイル体21は複数個所で締結手段43により軌道11に固定される。まず、ブッシュ20の係止部20bに座金42の係止部42bを嵌合して係止する。次に、各貫通穴20a、42aを貫通させた締結手段43をインサート10のねじ部10bに螺合させて、地上コイル体21を軌道11に取り付ける。さらに、締結手段43の締め付け終了後に、緩み止め部材44を締結手段43の貫通穴43aを貫通させて、一方の係止部44aを座金42の係止部42cに係止させる。そして、緩み止め部材44の他方の係止部44bを弾性を利用して締結手段43の係止部43bに係止させる。以上のように、締結手段43の貫通穴43aを貫通させた緩み止め部材44の係止部44aを座金42の係止部42cと係止させ、係止部44bを締結手段43の係止部43bと係止させることにより、締結手段43の回転を阻止することができる。上記構成において、座金42の係止部42cは長穴形状のものについて説明したが、図36に示すように貫通穴45a、凸形状の係止部45b及び切り欠き状の係止部45cのように構成しても同様の効果が期待できる。
【0020】実施の形態8.図37は実施の形態8の要部を示す断面図、図38は図37の要部を示す平面図及び図39は図38のXXXIX−XXXIX線の断面図である。図37〜図39において、9〜13は実施の形態1のものと同様のものであり、37〜39は実施の形態6のものと同様のものである。46は貫通穴37a、39aを貫通してインサート10のねじ部10bに螺合されたボルトからなる締結手段で、地上コイル体38を軌道11に取り付けている。なお、締結手段46の頭部には係止部37bに対向する円周上に貫通穴46a、及び貫通穴46aとほぼ直交する方向に穴形状の係止部46bが形成されている。47は各貫通穴39b、46aを貫通した弾性を有する緩み止め部材で、一方の係止部47aが弾性を利用してブッシュ37の係止部37bに係止され、他方の係止部47bが弾性を利用して締結手段46の係止部46bに係止されている。
【0021】次に組み立て要領について説明する。図37〜図39において、地上コイル体38は複数個所で締結手段46により軌道11に固定される。また、各貫通穴37a、39aを貫通させた締結手段46をインサート10のねじ部10bに螺合させて、地上コイル体38を軌道11に取り付ける。さらに、締結手段46の締め付け終了後に、緩み止め部材47を貫通穴39b、46aを貫通させて、係止部47aをブッシュ37の係止部37bと係止させる。そして、緩み止め部材47の他方の係止部47bを弾性を利用して締結手段46の係止部46bに係止させる。以上のように、締結手段46の貫通穴39b、46aを貫通させた緩み止め部材47の各係止部47a、47bをそれぞれブッシュの係止部37b及び締結手段46の係止部46bに係止させることにより、締結手段46の回転を阻止することができる。
【0022】実施の形態9.図40は実施の形態9の要部を示す断面図、図41は図40の座金を示す平面図、図42は図41のXXXXII−XXXXII線の断面図、図43は図40の緩み止め部材の平面図、図44は図43の側面図及び図45は図43のXXXXV−XXXXV線の断面図である。図40〜図45において、9〜13は実施の形態1のものと同様のものであり、20、21は実施の形態2のものと同様のものである。48はブッシュ20と当接しブッシュ20の貫通穴20aと同軸上の貫通穴48aを有する座金で、係止部20bに係止される凸形状の係止部48b、及び係止部48bとは反対の面の所定の円周上に凹形状の複数個の係止部48cが形成されている。49は座金48と当接しブッシュ20の貫通穴20aと同軸上の貫通穴49aを有する緩み止め部材で、座金48の係止部48cと係止可能に打ち出された係止部49b及び折り曲げ部49cが形成されている。50は各貫通穴20a、48a、49aを貫通してインサート10のねじ部10bに螺合されたボルトからなる締結手段で、地上コイル体21を軌道11に取り付けている。
【0023】次に組み立て要領について説明する。図40〜図45において、地上コイル体21は複数個所で締結手段50により軌道11に固定される。まず、ブッシュ20の係止部20bに座金48の係止部48bを嵌合して係止する。次に、座金48の係止部48cに緩み止め部材49の係止部49bを係止させる。そして、緩み止め部材49の折り曲げ部49cを延ばした状態で、各貫通穴20a、48a、49aを貫通させた締結手段50をインサート10のねじ部10bに螺合させて、地上コイル体21を軌道11に取り付ける。締結手段50の締め付け終了後に折り曲げ部49cを折り曲げて締結手段50に当接させる。以上のように、緩み止め部材49の折り曲げ部49cを締結手段50と当接させているので、締結手段50の回転を阻止することができる。
【0024】実施の形態10.図46は実施の形態10の要部を示す断面図、図47は図46の緩み止め部材を示す平面図及び図48は図47の側面図である。図46〜図48において、9〜13は実施の形態1のものと同様のものであり、20、21は実施の形態2のものと同様のものである。51はブッシュ20と当接しブッシュ20の貫通穴20aと同軸上の貫通穴51aが形成された座金で、係止部20bに係止される凸形状の係止部51bが形成されている。52は座金51と当接しブッシュ20の貫通穴20aと同軸上の貫通穴52aが形成された弾性を有する緩み止め部材で、座金51と当接する一方の面に打ち出された係止部52b、及び他方の面に打ち出された係止部52cがそれぞれ凸形状に形成されている。53は各貫通穴20a、51a、52aを貫通してインサート10のねじ部10bに螺合されたボルトからなる締結手段で、地上コイル体21を軌道11に取り付けている。次に組み立て要領について説明する。図46〜図48において、地上コイル体21は複数個所で締結手段53により軌道11に固定される。まず、ブッシュ20の係止部20bに座金51の係止部51bを嵌合して係止する。次に、緩み止め部材52の係止部52b側を座金51に当接させる。そして、各貫通穴20a、51a、52aを貫通させた締結手段53をインサート10のねじ部10bに螺合させて、地上コイル体21を軌道11に取り付ける。以上のように、軌道11に螺合された締結手段53が緩み止め部材52の凸形状の係止部52b、52cを押圧することにより、緩み止め部材52の弾性が作用して締結手段53の回転を阻止することができる。
【0025】実施の形態11.図49は実施の形態11の要部を示す断面図である。図49において、9〜12、14、16、17は実施の形態1のものと同様のものである。54はコイル導体12を被覆した凹部54aを有する絶縁体で、凹部54aにブッシュ14が一体化されている。なお、12、14、54で地上コイル体55が構成されている。上記構成において、組立要領については実施の形態1と同様である。以上のように、ブッシュ14を絶縁体54の凹部54aに配置することにより、締結手段17を絶縁体54の面内に収納することができるので、装置全体の小形化を図ることができる。なお、実施の形態1から実施の形態10においても実施の形態11と同様の構成にすることにより、小形化を図ることができる。
【0026】
【発明の効果】この発明によれば、ブッシュの係止部と座金の係止部とが係止された状態で締結手段により固定することにより、締結手段の回転が阻止されので、締結手段の緩みを防止することができる。また、緩み止め部材の折り曲げ部を締結手段と当接させることにより、締結手段の回転が阻止されるので、締結手段の緩みを防止することができる。また、締結手段の貫通穴を貫通させた緩み止め部材を座金の係止部に係止させることにより、締結手段の回転が阻止されるので、締結手段の緩みを防止することができる。また、締結手段の貫通穴を貫通させた緩み止め部材の一方の係止部を座金の係止部に係止させ、他方の係止部を締結手段の係止部に係止させることにより、締結手段回転が阻止されるので、締結手段の緩みを防止することができる。
【出願人】 【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
【出願日】 平成10年(1998)5月26日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】大岩 増雄
【公開番号】 特開平11−341611
【公開日】 平成11年(1999)12月10日
【出願番号】 特願平10−144706