| 【発明の名称】 |
インバータ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】角谷 直之
【氏名】田米 正樹
【氏名】玉木 悟史
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| 【要約】 |
【課題】モータから発生する誘起電圧が、瞬時にしてコンデンサに充電されてしまう。その結果、コンデンサは充電されつづけ、耐圧を越えてコンデンサを破壊してしまう可能性がある。
【解決手段】本願発明のインバータ装置は、誘起電圧を発生するモータ17と、このモータに接続したインバータ15と、このインバータを介して接続したコンデンサ13とを備え、インバータ電圧値が耐コンデンサ電圧値を越え、且つ電源側接続端電流の変化率が基準電流変化率を下回れば、誘起電圧蓄積オフ手段により、コンデンサ13とモータ17との電気接続をオフにする構成であり、インバータ回路に異常が発生すると、察知してコンデンサ13への誘起電圧の供給をオフしてしまうので、コンデンサ13は耐圧を越えることがなく、コンデンサ13を保護することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 誘起電圧を発生するモータと、このモータに接続したインバータと、このインバータを介して接続したコンデンサと、前記インバータのインバータ電圧値を検出するインバータ電圧検出手段と、前記コンデンサと電源との間に流れる電流の変化率を検出する電流監視手段とを備え、前記インバータ電圧値が耐コンデンサ電圧値を越え、且つ前記電流監視手段の変化率が基準電流変化率を下回れば、前記コンデンサと前記モータとの電気接続をオフにするインバータ装置。 【請求項2】 二次電池と、この二次電池からの電流を平滑するコンデンサと、平滑された電流を入力するインバータと、このインバータにより変換された電流で駆動するモータと、前記インバータのインバータ電圧値を検出するインバータ電圧検出手段と、前記コンデンサと前記二次電池との間に流れる電流の変化率を検出する電流監視手段とを備え、前記インバータ電圧値が耐コンデンサ電圧値を越え、且つ前記電流監視手段の変化率が基準電流変化率を下回れば、誘起電圧蓄積オフ手段により、前記コンデンサと前記モータとの電気接続をオフにするインバータ装置。 【請求項3】 二次電池と、コンデンサとの間にヒューズを備えた請求項2記載のインバータ装置。 【請求項4】 二次電池と、コンデンサとの間にコンタクタを備えた請求項2記載のインバータ装置。 【請求項5】 モータを回生状態制御することができる請求項1又は2記載のインバータ装置。 【請求項6】 コンデンサに並列接続した抵抗を備えた請求項1又は2記載のインバータ装置。 【請求項7】 請求項1又は2記載のインバータ装置を備えた電気自動車。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明はインバータの保護装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】電気自動車の動力源となるモータを制御するインバータ装置は、図3に示すように二次電池1からの電流を制御するコンタクタ2と、このコンタクタ2を介して電力が供給されるインバータ5と、このインバータ5の電気により駆動する永久磁石を備えたモータ7を備えている。なお、コンタクタ2とインバータ5の間にはインバータ電流を平滑するコンデンサ3と、コンデンサ3に充電された電荷を放電する抵抗4を、コンデンサ3に並列に接続している。このような構成により、電源キーをオン・オフした時や、電気自動車の内部で異常が発生した時等に、制御装置6が感知し、コンタクタに指令を出してインバータ5への電気供給をオン・オフする。なお、モータ7の制御状態が回生制御の場合、モータ7から誘起電圧が発生しやすく、この発生した誘起電圧は二次電池1に蓄電されていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】コンタクタと二次電池の間に配置したヒューズが溶断し、二次電池とコンデンサからの接続線が切れた場合、モータから発生する誘起電圧が、瞬時にしてコンデンサに充電されてしまう。その結果、コンデンサは充電されつづけ、耐圧を越えてコンデンサを破壊してしまう可能性がある。特に、モータの制御状態が回生制御であると、誘起電圧が発生しやすい。また、制御が力行モードの時はトルクが出ない場合でも、位相を進める制御が働き、結果としてコンデンサが充電され続けて耐圧を越えてしまう。 【0004】 【課題を解決するための手段】本願発明のインバータ装置は、誘起電圧を発生するモータと、このモータに接続したインバータと、このインバータを介して接続したコンデンサと、前記インバータのインバータ電圧値を検出するインバータ電圧検出手段と、前記コンデンサと電源との間に流れる電流の変化率を検出する電流監視手段とを備え、前記インバータ電圧値が耐コンデンサ電圧値を越え、且つ前記電流監視手段の変化率が基準電流変化率を下回れば、前記コンデンサと前記モータとの電気接続をオフにするので、コンデンサは耐圧を越えることがなく、コンデンサを保護することができる。 【0005】 【発明の実施の形態】本願インバータ装置は、誘起電圧を発生するモータと、このモータに接続したインバータと、このインバータを介して接続したコンデンサと、前記インバータのインバータ電圧値を検出するインバータ電圧検出手段と、前記コンデンサと電源との間に流れる電流の変化率を検出する電流監視手段とを備え、前記インバータ電圧値が耐コンデンサ電圧値を越え、且つ前記電流監視手段の変化率が基準電流変化率を下回れば、前記コンデンサと前記モータとの電気接続をオフにするので、コンデンサが耐圧を越えてコンデンサ破損することはない。 【0006】また、本願インバータ装置は、二次電池と、この二次電池からの電流を平滑するコンデンサと、平滑された電流を入力するインバータと、このインバータにより変換された電流で駆動するモータと、前記インバータのインバータ電圧値を検出するインバータ電圧検出手段と、前記コンデンサと前記二次電池との間に流れる電流の変化率を検出する電流監視手段とを備え、前記インバータ電圧値が耐コンデンサ電圧値を越え、且つ前記電流監視手段の変化率が基準電流変化率を下回れば、誘起電圧蓄積オフ手段により、前記コンデンサと前記モータとの電気接続をオフにするので、コンデンサが耐圧を越えてコンデンサ破損することはない。 【0007】また、二次電池と、コンデンサとの間にヒューズを設けたことにより、ヒューズが溶断してしまい、モータから発生した誘起電圧が二次電池に蓄電されず、コンデンサに蓄積されたとしても、コンデンサが破壊されることはない。 【0008】また、二次電池と、コンデンサとの間にコンタクタを備えたことにより、コンタクタの誤動作で、モータから発生した誘起電圧が二次電池に蓄電されず、コンデンサに蓄積されたとしても、コンデンサが破壊されることはない。 【0009】また、モータが回生状態であると、誘起電圧が発生しやすい。また、コンデンサに並列接続した抵抗を備えたてもよい。 【0010】また、上記インバータ装置を電気自動車に用いることにより、高い安全性が保たれる。 【0011】 【実施例】本願のインバータ装置は電気自動車の駆動部分に用いられており、図1に示すように、電気の蓄電が可能な二次電池11と、この二次電池11に接続したインバータ15と、二次電池11とインバータ15との間に設け、電気接続のオン・オフのコントロールを行うコンタクタ12と、このコンタクタ12とインバータ15との間に設けたコンデンサ13と、このコンデンサ13に並列接続し、コンデンサ13の電圧を放電する抵抗14と、インバータ15により電力を供給される回転駆動を行うモータ17とを備えている。インバータ15に接続した制御装置16は、インバータ電圧値を検出する事が可能であり、且つコンタクタ12に指示を出し、インバータ15と二次電池11との接続をオン、オフをすることができる。更に、制御装置16は、コンタクタ12とコンデンサ13との間に配置したコンデンサ電流値を検出する電流センサ19とも接続しており、制御装置16によりコンデンサ電流変化率を監視する事が可能である。 【0012】本願インバータ装置を備えた電気自動車は、自動車キーにより電源をオンにすると、制御装置16を介して、コンタクタ12はオン状態になり、2次電池11とインバータ15とを接続する。すると、二次電池11から電流が供給されモータ17が力行状態で駆動する。なお、二次電池11から供給される電流はコンデンサ13により平滑され、インバータ15に供給される。 【0013】電気自動車が、速度を落とす場合などに利用する回生状態の時、永久磁石を備えたモータ17からは誘起電圧が発生し、二次電池11に電気が蓄電されていく。ただし、誘起電圧があまりにも大きいと、2次電池11とコンタクタ12との間に配設したヒューズ18が溶断してしまい、モータ17から発生した誘起電圧は、二次電池11まで流れず、コンデンサ13に蓄電し始める。この時、制御装置16は、インバータ電圧とコンタクタ電流を一定周期毎に監視しており、更に一定周期毎にコンタクタ電流の増減も制御装置16により監視している。そして、制御装置16ではインバータ電圧値とコンデンサ耐電圧値(コンデンサに送ってもコンデンサが破壊されない基準電圧値)とを比較し、インバータ電圧値が耐コンデンサ電圧値より大きければ、コンデンサ電流の変化率と基準変化率を比較する。そして、コンデンサ電流の変化率が基準変化率より小さければ、インバータ15の内部でコンデンサ13とモータ17との接続を遮断してしまい、誘起電圧がコンデンサ13に流れないようにして、コンデンサ13の破壊を防止する。このように、コンタクタ12とコンデンサ13との間の電流変化率を求めることにより、コンデンサ13と二次電池11との接続を検出する。コンデンサ13と二次電池11との接続がなされていれば、二次電池11に電流が流れ込むが、コンデンサ13と二次電池11との接続が切断されていれば、インバータからの電流がコンデンサに流れ込む可能性があるので、コンデンサ13とインバータ15との接続をオフする必要がある。 【0014】また、制御が力行モードの場合でも、トルクが出ないため位相を進める制御が働く場合、誘起電圧が発生するので、2次電池11とインバータ15とが遮断した状態であると、コンデンサ13に誘起電圧が蓄積される場合がある。この時も、回生状態と同様に、コンデンサ電流変化率、インバータ電圧を監視して、コンデンサの破壊防止をする事が可能である。 【0015】なお、上述したインバータ電圧と、コンデンサ電流変化率の監視により、コンデンサ13とモータ17との遮断の順序を図2のフローチャートで示すと、一定周期で、インバータ電圧と、コンデンサ電圧を検出し、インバータ電圧が耐コンデンサ電圧値より大きければ、更に制御装置で算出したコンデンサ電流変化率と、基準変化率とを比較し、コンデンサ電流変化率が小さければ、モータ17とコンデンサ13の接続を遮断してしまう。 【0016】なお、インバータ装置は電気自動車以外でも用いることは可能であるが、特に電気自動車に用いるインバータへの電流を平滑するコンデンサは大きいので、コンデンサが破壊すると大変危険であり、本願発明のインバータ装置を用いることはとても有用である。 【0017】 【発明の効果】本願請求項1、2、3、4、5、6記載の発明はモータから発生した誘起電圧がコンデンサに蓄積されても、コンデンサが破壊することはない。更に、ノイズにより誤動作することもない。 【0018】請求項7記載の発明は、電気自動車の安全性を向上することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】滝本 智之 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−341602 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−142697 |
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