| 【発明の名称】 |
シリーズ型ハイブリッド自動車の駆動装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】寺内 勝実
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| 【要約】 |
【課題】蓄電手段の過充電を防止しつつ、自動車の制動時に発生する回生電流を確実に吸収すること。
【解決手段】双方向に電力を供給できるインバータ装置40を使用し、制動時で蓄電手段42に充電できない状態のとき、車輪33で駆動される電動機32で発電される電力を発電機31に入力して、発電機31を電動機として動作させ、発電機31に接続したエンジン30の回転抵抗を負荷として回生電流を消費するものとした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】内燃機関と、前記内燃機関で駆動される発電機と、前記発電機からの電力で動作し車輪を駆動する電動機と、前記発電機からの電力を制御して電動機に出力するインバータ装置と、前記インバータ装置を制御する制御手段とを備え、前記インバータ装置は、前記発電機に接続された発電機側スイッチングアーム部と、前記発電機からの電力で充電される蓄電手段と、前記電動機に接続された電動機側スイッチングアーム部とを備え、前記制御手段は、前記蓄電手段の状態とアクセルペダルの状態とを検出し、前記発電機側スイッチングアーム部と前記電動機側スイッチングアーム部へのゲート信号を出力し、自動車が走行状態とされるとき、前記発電機側スイッチングアーム部へのゲート信号をOFF状態として整流器として動作させると共に、電動機側スイッチングアーム部へのゲート信号を出力して電動機を駆動制御し、自動車が制動状態とされ、かつ前記蓄電手段が蓄電可能状態であるとき、前記発電機側スイッチングアーム部へのゲート信号をOFF状態とし整流器として動作させると共に、電動機側スイッチングアーム部へのゲート信号をOFF状態とし整流器として動作させ車輪の回転によって前記電動機が発生する電力を蓄電手段に充電し、自動車が制動状態とされ、かつ前記蓄電手段が蓄電不能であるとき、前記発電機側スイッチングアーム部へのゲート信号を制御すると共に電動機側スイッチングアーム部へ送出するゲート信号をOFF状態とし前記発電機を電動機として駆動して前記内燃機関を回転させるシリーズ型ハイブリッド自動車の駆動装置。 【請求項2】内燃機関と、前記内燃機関で駆動される発電機と、前記発電機からの電力で駆動される電動機と、前記発電機からの電力を制御して電動機に出力するインバータ装置と、前記インバータ装置を制御する制御手段とを備え、前記インバータ装置は、前記発電機に接続された整流器と、前記発電機からの電力で充電される蓄電手段と、前記蓄電手段と並列に接続された抵抗器と、前記蓄電手段と、抵抗器とを切り換える切換手段と、前記電動機に接続されたスイッチングアーム部とを備え、前記制御手段は、前記蓄電手段の状態とアクセルペダルの状態とを検出し、前記スイッチングアーム部へのゲート信号を制御すると共に、前記切換手段の切り換えを行ない、自動車が走行状態とされるとき、前記切換手段を蓄電手段側とする切換信号を出力すると共に、前記スイッチングアーム部へのゲート信号を出力して電動機を駆動制御し、自動車が制動状態とされ、かつ前記蓄電手段が蓄電可能状態であるとき、前記切換手段を蓄電手段側とする切換信号を出力すると共に、スイッチングアーム部へのゲート信号をOFF状態として整流器として動作させ車輪の回転によって前記電動機が発生する電力を蓄電手段に充電し、自動車が制動状態とされ、かつ前記蓄電手段が蓄電不能であるとき、前記切換手段を抵抗器側とする切換信号を出力すると共に、スイッチングアーム部へ送出するゲート信号をOFF状態として車輪の回転によって前記電動機が発生する電力を抵抗器で消費させるシリーズ型ハイブリッド自動車の駆動装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の出力を発電機により電力に変換し、この電力で電動機を運転して車両を走行させるシリーズ型ハイブリッド電気自動車の駆動装置に関する。 【0002】 【従来の技術】ハイブリッド自動車はシリーズ型とパラレル型とに分類され、両形式のハイブリッド自動車共にエネルギ利用効率を向上させるため、自動車の制動時に車輪の回転エネルギを発電機として作用する電動機で電気エネルギに変換してバッテリやコンデンサに充電するようにしている。 【0003】従来、シリーズ型のハイブリッド自動車駆動装置として、次のような構成のものがある。図5において、10はエンジン、11はエンジン10で駆動され交流電力を発生する発電機、12はインバータ装置を示しており、このインバータ装置12は、前記発電機11の出力電流を整流する整流器13、電力を蓄電する大容量のコンデンサ14、及び前記整流器13、及びコンデンサ14からの直流電力を所定の周波数の交流に変換するスイッチングアーム部15を備えている。また16は車輪17を駆動する2台の交流電動機、20は前記インバータ装置12の制御を行う制御手段を示している。 【0004】本例では、前記制御手段20は、アクセルペダルの状態を検出するセンサ21、ブレーキペダルの状態を検出するセンサ22、電動機16の駆動電流を検出するセンサ23からの信号に基づいて、前記インバータ装置12のスイッチングアーム部15に所定波形のゲート信号を出力する。 【0005】この例に係るシリーズ型ハイブリッド自動車の駆動装置によれば、エンジン10で駆動された発電機11で発電された交流電力は、整流器13で整流され、コンデンサ14に蓄電されると共に、前記制御手段20で制御されたスイッチングアーム部15で所定の交流電力に変換され、電動機16に供給される。 【0006】そして、本例に係るシリーズ型ハイブリッド自動車の駆動装置にあっては、自動車の走行時において、制御手段20は、アクセルペダル及びブレーキペダルの操作状態に応じて、スイッチングアーム部15に所定波形のゲート信号を送出することにより、スイッチングアーム部15は、所定の周波数の交流電力を電動機16に供給して電動機16を駆動する。 【0007】また、運転者がアクセルペダルを操作しない自動車の制動状態になったときには、制御手段20は、スイッチングアーム部15へのゲート信号の出力を停止する。すると、スイッチングアーム部15は整流器として動作する状態となり、電動機16への交流電力の供給が停止されると共に、車輪17により回転される電動機16が発生する電力を整流して、コンデンサ14に充電する。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】このように、本例に係るハイブリッド自動車において、自動車が長い坂道を下るようなときには、制御手段20は電動機16への駆動電力を供給せず、車輪17の回動力で電動機16を回転させ、この電動機16が発電機として動作して発生する電気エネルギを回生するようにしている。しかし、コンデンサ14の容量は有限であるため、回生されたエネルギの全てを吸収して電力として蓄留できるわけではない。 【0009】バッテリやコンデンサがフル充電状態となっている場合に、バッテリやコンデンサに充電使用とするとバッテリやコンデンサを傷めることがある。このため、バッテリや、コンデンサがフル充電状態である場合には、回生制動を行うことができない。 【0010】また、パラレル方式のハイブリッド自動車では、エンジンと車輪がつながっているため、エンジンのフリクションを負荷として使用するエンジンブレーキを利かせることが可能であるのに対して、シリーズ方式のハイブリッド自動車ではエンジンと車軸が機械的に接続されていないため、エンジンの機械抵抗を制動力として使用することはできず、フットブレーキの負荷が増すこととなるので、フットブレーキの能力を大きいものとする必要がある。 【0011】本発明はこのような従来の技術的課題を解決するためになされたもので、内燃機関の出力を発電機により電力に変換し、この電力により電動機を駆動させて車両を走行させるシリーズ型のハイブリッド電気自動車駆動装置において、蓄電手段に過充電が発生するのを防止しつつ、自動車の制動時に発生する回生電流を確実に吸収することができるものとし、蓄電手段の状態にかかわらず回生制動を行うことができるシリーズ型ハイブリッド自動車の駆動装置を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明において、前記の課題を解決するための手段は、以下の通りである。 【0013】本出願の請求項1に記載の発明は、内燃機関30と、前記内燃機関で駆動される発電機31と、前記発電機31からの電力で動作し車輪33を駆動する電動機32と、前記発電機31からの電力を制御して電動機32に出力するインバータ装置40と、前記インバータ装置を制御する制御手段46とを備え、前記インバータ装置40は、前記発電機31に接続された発電機側スイッチングアーム部41と、前記発電機31からの電力で充電される蓄電手段42と、前記電動機32に接続された電動機側スイッチングアーム部43とを備え、前記制御手段46は、前記蓄電手段42の状態とアクセルペダルの状態とを検出し、前記発電機側スイッチングアーム部41と前記電動機側スイッチングアーム部43へのゲート信号を出力し、自動車が走行状態とされるとき、前記発電機側スイッチングアーム部41へのゲート信号をOFF状態として整流器として動作させると共に、電動機側スイッチングアーム部43へのゲート信号を出力して電動機32を駆動制御し、自動車が制動状態とされ、かつ前記蓄電手段42が蓄電可能状態であるとき、前記発電機側スイッチングアーム部41へのゲート信号をOFF状態とし整流器として動作させると共に、電動機側スイッチングアーム部43へのゲート信号をOFF状態とし整流器として動作させ車輪33の回転によって前記電動機32が発生する電力を蓄電手段42に充電し、自動車が制動状態とされ、かつ前記蓄電手段42が蓄電不能であるとき、前記発電機側スイッチングアーム部41へのゲート信号を制御すると共に電動機側スイッチングアーム部43へ送出するゲート信号をOFF状態とし前記発電機31を電動機として駆動して前記内燃機関30を回転させるシリーズ型ハイブリッド自動車の駆動装置である。 【0014】請求項1に記載のシリーズ型ハイブリッド自動車の駆動装置によれば、運転者によってアクセルペダルが操作される自動車の走行状態においては、制御手段46は、インバータ装置40の発電機側スイッチングアーム部41へのゲート信号をOFF状態として整流器として動作させると共に、電動機側スイッチングアーム部43に所定波形のゲート信号を出力して電動機32を駆動制御する。 【0015】これにより、インバータ装置40は、自動車の走行状態に適応して、発電機31からの電力を電動機32に供給しつつ余剰電力を蓄電手段42に充電するか、あるいは発電機31の電力と蓄電手段42が充電していた電力とを合わせて電動機32に供給する。 【0016】一方、運転者によって、アクセルペダルが操作されない自動車の制動状態において、制御手段46が蓄電手段42がまだ充電可能である状態であると判断したときには、インバータ装置40の発電機側スイッチングアーム部41へのゲート信号をOFF状態として整流器として動作させると共に、電動機側スイッチングアーム部43へのゲート信号をOFF状態として電動機32へ電力を供給しない状態とする。これにより、電動機32は車輪33により駆動され、電動機32は、発電機として動作し電力を発生し制動力を生じる。そして、インバータ装置40では、この電動機32からの交流電力を整流器として動作する電動機側スイッチングアーム部43で整流し、蓄電手段42に充電する。 【0017】このとき、発電機側スイッチングアーム部41へのゲート信号はOFF状態であり、発電機側スイッチングアーム部41は整流器として動作して、この発電機側スイッチングアーム部41にかかる電圧は逆電圧である電動機側スイッチングアーム部43からの電力は発電機31には流れることがない。 【0018】また、自動車の制動状態において、制御手段46は、蓄電手段42が充電不可状態であると判断したときにはインバータ装置40の発電機側スイッチングアーム部41へのゲート信号をOFF状態として整流器として動作させると共に、電動機側スイッチングアーム部43へのゲート信号に所定のゲート信号を出力して発電機に所定の交流電力が供給できる状態とする。 【0019】この状態で、電動機32は、発電機として動作し、交流電力を発生し、インバータ装置40では、この電動機からの交流電力を整流器として動作する電動機側スイッチングアーム部43で整流し、発電機側スイッチングアーム部41で交流として発電機31に出力する。 【0020】すると、発電機には所定波形の交流電力が入力され、発電機は電動機として動作し、発電機は内燃機関の出力軸を内燃機関の内部フリクションに逆らって回転させ、電気エネルギを内燃機関内部で発生する熱エネルギとして放出する。これにより、電動機に回生制動力を発生させることができる他、蓄電手段に過剰な電力を供給することがなくなる。 【0021】本出願の請求項2に記載の発明は、内燃機関30と、前記内燃機関30で駆動される発電機31と、前記発電機31からの電力で駆動される電動機32と、前記発電機31からの電力を制御して電動機32に出力するインバータ装置60と、前記インバータ装置60を制御する制御手段66とを備え、前記インバータ装置60は、前記発電機31に接続された整流器61と、前記発電機からの電力で充電される蓄電手段62と、前記蓄電手段と並列に接続された抵抗器63と、前記蓄電手段62と、抵抗器63とを切り換える切換手段64と、前記電動機32に接続されたスイッチングアーム部65とを備え、前記制御手段66は、前記蓄電手段62の状態とアクセルペダルの状態とを検出し、前記スイッチングアーム部65へのゲート信号を制御すると共に、前記切換手段64の切り換え制御を行ない、自動車が走行状態とされるとき、前記切換手段64を蓄電手段62側とする切換信号を出力すると共に、前記スイッチングアーム部65へのゲート信号を出力して電動機32を駆動制御し、自動車が制動状態とされ、かつ前記蓄電手段62が蓄電可能状態であるとき、前記切換手段64を蓄電手段62側とする切換信号を出力すると共に、スイッチングアーム部65へのゲート信号をOFF状態として整流器として動作させ車輪33の回転によって前記電動機32が発生する電力を蓄電手段62に充電し、自動車が制動状態とされ、かつ前記蓄電手段62が蓄電不能であるとき、前記切換手段64を抵抗器63側とする切換信号を出力すると共に、スイッチングアーム部65へ送出するゲート信号をOFF状態として車輪33の回転によって前記電動機32が発生する電力を抵抗器63で消費させるシリーズ型ハイブリッド自動車の駆動装置である。 【0022】請求項2に記載のシリーズ型ハイブリッド自動車の駆動装置によれば、運転者によってアクセルペダルが操作される自動車の走行状態においては、制御手段66はインバータ装置60のスイッチングアーム部65に所定波形のゲート信号を出力して電動機32を駆動制御すると共に、切換手段64を蓄電手段62側にする。 【0023】これにより、インバータ装置60は、自動車の走行状態に適応して、発電機31からの電力を電動機32に供給しつつ余剰電力を蓄電手段62に充電するか、あるいは発電機31の電力と蓄電手段62が充電していた電力とを合わせて電動機32に供給する。 【0024】一方、運転者によって、アクセルペダルが操作されない自動車の制動状態において、制御手段66が蓄電手段62がまだ充電可能である状態であると判断したときには、スイッチングアーム部65へのゲート信号をOFF状態として電動機32へ電力を供給しない状態とすると共に、切換手段64の状態を蓄電手段側とする。これにより、電動機32は車輪33により駆動され、電動機32は、発電機として動作し電力を発生し制動力を生じる。そして、インバータ装置60では、この電動機32からの交流電力を整流器として動作するスイッチングアーム部65で整流し、蓄電手段62に充電する。 【0025】このとき、整流器61にかかる電圧は逆電圧であり、スイッチングアーム部65からの電力は発電機31側には流れることがない。 【0026】また、自動車の制動状態において、制御手段66は、蓄電手段62が充電不可状態であると判断したときには切換手段64を抵抗器63側に切り換える。この状態で、電動機32は、発電機として動作し、交流電力を発生し、インバータ装置60では、この電動機からの交流電力を整流器として動作するスイッチングアーム部65で整流し、切換手段64を介して抵抗器63に印加し電気エネルギを熱エネルギとして放出する。これにより、電動機32は回生制動力を発生させることができる他、蓄電手段に過剰な電力を供給することがなくなる。 【0027】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシリーズ型ハイブリッド自動車の駆動装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0028】〔第1の実施の形態〕図1は本実施の形態に係るシリーズ型ハイブリッド自動車の駆動装置施の構成を示すものである。 【0029】本例に係るシリーズ型ハイブリッド自動車の駆動装置は、図1に示すように、内燃機関30と、前記内燃機関30に接続されて駆動される発電機31と、前記発電機31からの電力で動作し車輪33を駆動する電動機32と、前記発電機31からの電力を制御して電動機32に出力するインバータ装置40と、前記インバータ装置を制御する制御手段46とを備えている。 【0030】本例において、内燃機関30はガソリン又はディーゼルエンジンを使用することができ、発電機としては永久磁石型の同期発電機を使用することができ、この発電機31は、電力が供給されることにより、電動機としても動作するものである。また、電動機32は、永久磁石型同期モータ、誘導電動機を使用することがででき、車輪33を回転駆動することにより発電機としても動作するものである。 【0031】前記インバータ装置40は、前記発電機31に接続された発電機側スイッチングアーム部41と、前記発電機31からの電力で充電される蓄電手段42と、前記電動機32に接続された電動機側スイッチングアーム部43とを備えている。本例において、発電機側スイッチングアーム部41及び電動機側スイッチングアーム部43とは、例えば電圧型三相交流6アーム型のものであり、これらのスイッチングアームとしては他の形式のものも使用することができる。 【0032】また、本例において、蓄電手段42は所定の容量を持つコンデンサであり、アルミ電極電解コンデンサや、電気2重層型コンデンサが使用することができる。尚、蓄電手段42としては、コンデンサの他、鉛蓄電池、Ni−cd蓄電池、Li蓄電池等の蓄電池を使用することができる。 【0033】そして、このインバータ装置40において、両スイッチングアーム部41,43の直流側端子はそれぞれ接続され、交流側端子はそれぞれ発電機31及び電動機32に接続され、コンデンサ42は前記両スイッチングアーム部41,43の直流側端子に接続されている。 【0034】制御手段46は、マイクロコンピュータ装置で構成され、電動機32の駆動電流を検出するセンサ48と、上記蓄電手段42の状態を検出するセンサ47とアクセルペダルの状態を検出するセンサ49と、ブレーキペダルの状態を検出するセンサ50が接続され、マイクロコンピュータ装置のマイクロプロセッサは予め格納したプログラムに従い、各センサ47,48,49,50の検出値に基づいて、前記発電機側スイッチングアーム部41と前記電動機側スイッチングアーム部43へのゲート信号を出力する。また、本例では、この制御手段46には、エンジン30への燃料の供給量を制御するエンジンコントローラ51が接続されている。 【0035】本例において、この制御手段46は、各センサの検出値に対応して両スイッチングアーム部41,43へのゲート信号を例えば表1に示すように出力する。 【0036】 【表1】
【0037】そして、本例における制御手段は図2に示すように作動する。まず、アクセルペダルが所定量踏み込まれた状態の自動車の走行状態において、制御手段46はセンサ49でアクセルペダルの状態を検出して、前記発電機側スイッチングアーム部41へのゲート信号をOFF状態として整流器として動作させると共に、電動機側スイッチングアーム部43へ所定波形のゲート信号を出力する(S1,S2,S3)。 【0038】これにより、インバータ装置40は、自動車の走行状態に応じて、発電機31からの電力を電動機32に供給しつつ余剰電力を蓄電手段42に充電するか、あるいは発電機31の電力と蓄電手段42が充電していた電力とを合わせて電動機32に供給する。 【0039】また、自動車が制動状態、即ちアクセルペダルが踏み込まれない状態において(この状態では、ブレーキペダルは踏み込まれた状態でも踏み込まれない状態でもよい)、コンデンサ42が蓄電可能状態であるときには、制御手段46は、センサ47,49でアクセルペダル及びコンデンサ42の状態を検出して、前記発電機側スイッチングアーム部41へのゲート信号をOFF状態とし整流器として動作させると共に、電動機側スイッチングアーム部43へのゲート信号をOFF状態とし整流器として動作させる(S1,S4,S5,S6)。同時に制御手段46は、エンジンコントローラ51によってエンジン30への燃料の供給を続ける。 【0040】これにより、インバータ装置40は、車輪33の回転によって前記電動機32が発生する電力を蓄電手段42に充電する。よってこの状態では、電動機32は発電を行うことにより回生制動力を発生し、発生した回生電流はコンデンサ42に蓄電される。 【0041】このとき、発電機側スイッチングアーム部41へのゲート信号はOFF状態であり、発電機側スイッチングアーム部41は整流器として動作して、この発電機側スイッチングアーム部41にかかる電圧は逆電圧であり、電動機側スイッチングアーム部43からの電力は発電機31には流れることがなく、発電機31からの電力は、走行時と同様に発電機側スイッチングアーム部41からコンデンサ42に充電される。 【0042】そして、自動車が制動状態とされ、かつ前記蓄電手段42が蓄電不能であるとき、制御手段46はセンサ47,49でコンデンサ42及びアクセルペダルの状態を検出して、前記発電機側スイッチングアーム部41へのゲート信号を制御すると共に電動機側スイッチングアーム部43へ送出するゲート信号をOFF状態とする(S1,S4,S7,S8)。同時に制御手段46は、エンジンコントローラ51によってエンジン30への燃料の供給を遮断する。 【0043】この状態で、電動機32は、発電機として動作し、交流電力を発生し、インバータ装置40では、この電動機からの交流電力を整流器として動作する電動機側スイッチングアーム部43で整流し、発電機側スイッチングアーム部41で交流として発電機31に出力する。 【0044】すると、発電機31には所定波形の交流電力が入力され、発電機31は電動機として動作し、発電機31はエンジン30の出力軸を内燃機関の内部フリクションに逆らって回転させ、電気エネルギを内燃機関内部で発生する熱エネルギとして放出する。 【0045】従って、本実施の形態に係るシリーズ型ハイブリッド自動車の駆動装置によれば、電動機32に回生制動力を発生させることができる他、蓄電手段に過剰な電力を供給することがなくなる。 【0046】〔第2の実施の形態〕図3は本実施の形態に係るシリーズ型ハイブリッド自動車の駆動装置施の構成を示すものである。 【0047】本例に係るシリーズ型ハイブリッド自動車の駆動装置は、図2に示すように、第1の実施の形態で示したシリーズ型ハイブリッド自動車の駆動装置と同一の構成の内燃機関30、発電機31、前記発電機31、電動機32を備える。そして、本例では前記発電機31からの電力を制御して電動機32に出力するインバータ装置60と、前記インバータ装置を制御する制御手段66とを備えている。 【0048】前記インバータ装置60は、前記発電機31に接続された整流器61と、前記発電機31からの電力で充電される蓄電手段62と、この蓄電手段62と並列に取り付けられた抵抗器63と、前記蓄電手段62及び前記抵抗器の何れか選択して切り換える切換手段64と前記電動機32に接続された電動機側スイッチングアーム部65とを備えている。本例において、スイッチングアーム部65、及び蓄電手段62は上述した第1の実施の形態で示したものと同様の構成を備える。 【0049】そして、このインバータ装置60において、整流器61とスイッチングアーム部65はそれぞれの直流側端子どうしが接続され、他側端子はそれぞれ発電機31及び電動機32に接続されている。また、コンデンサ62及び抵抗器62は切換手段64を介して前記整流器61及びスイッチングアーム部65の他端子に接続されている。 【0050】制御手段66は、マイクロコンピュータ装置で構成され、前記蓄電手段62の状態を検出するセンサ67とアクセルペダルの状態を検出するセンサ69と、ブレーキペダルの状態を検出するセンサ70が接続され、マイクロコンピュータ装置のマイクロプロセッサは予め格納したプログラムに従い、各センサ67,68,69,70の検出値に基づいて、前記切換手段64に切換信号を出力すると共に前記スイッチングアーム部65にゲート信号を出力する。また、本例では、この制御手段66には、エンジン30への燃料の供給量を制御するエンジンコントローラ71が接続されている。 【0051】本例において、この制御手段66は、電動機32の駆動電流を検出するセンサ68と、各センサの検出値に対応して切換手段64への切換信号及びスイッチングアーム部65へのゲート信号を例えば表2に示すように出力する。 【0052】 【表2】
【0053】そして、本例における制御手段は図4に示すように作動する。まず、アクセルペダルが所定量踏み込まれた状態の自動車の走行状態において、制御手段66はセンサ69でアクセルペダルの状態を検出して、前記切換手段64の切換信号をコンデンサ側にする共に、スイッチングアーム部65へ所定波形のゲート信号を出力する(ST1,ST2,ST3)。 【0054】これにより、インバータ装置60は、自動車の走行状態に応じて、発電機31からの電力を電動機32に供給しつつ余剰電力を蓄電手段62に充電するか、あるいは発電機31の電力と蓄電手段62が充電していた電力とを合わせて電動機32に供給する。 【0055】また、自動車が制動状態、即ちアクセルペダルが踏み込まれない状態において(この状態では、ブレーキペダルは踏み込まれた状態でも踏み込まれない状態でもよい)、コンデンサ62が蓄電可能状態であるときには、制御手段66は、センサ67,69でアクセルペダル及びコンデンサ62の状態を検出して、前記切換手段64への選択信号をコンデンサ側とすると共に、スイッチングアーム部65へのゲート信号をOFF状態とし整流器として動作させる(ST1,ST4,ST5,ST6)。同時に制御手段66は、エンジンコントローラ71によってエンジン30への燃料の供給を続ける。 【0056】これにより、インバータ装置60は、車輪33の回転によって前記電動機32が発生する電力を蓄電手段62に充電する。よってこの状態では、電動機32は発電を行うことにより回生制動力を発生し、発生した回生電流はコンデンサ62に蓄電される。 【0057】このとき、整流器61へのゲート信号はOFF状態であり、整流器61は整流器として動作して、この整流器61にかかる電圧は逆電圧であるスイッチングアーム部65からの電力は発電機31には流れることがなく、発電機31からの電力は、走行時と同様に整流器61からコンデンサ62に充電される。 【0058】そして、自動車が制動状態とされ、かつ前記蓄電手段62が蓄電不能であるとき、制御手段66はセンサ67,69でアクセルペダル及びコンデンサ62の状態を検出して、前記切換手段64の切換信号を抵抗器63側にすると共にスイッチングアーム部65へ送出するゲート信号をOFF状態とする(ST1,ST3,ST7,ST8)。同時に制御手段66は、エンジンコントローラ71によってエンジン30への燃料の供給を遮断する。 【0059】この状態で、電動機32は、発電機として動作して交流電力を発生し、インバータ装置60ではこの電動機からの交流電力を整流器として動作するスイッチングアーム部65で整流し、切換手段64を介して抵抗器63に印加し電気エネルギを熱エネルギとして放出する。これにより、電動機32は回生制動力を発生させることができる他、蓄電手段に過剰な電力を供給することがなくなる。 【0060】従って、本実施の形態に係るシリーズ型ハイブリッド自動車の駆動装置によれば、電動機に回生制動力を発生させることができる他、蓄電手段に過剰な電力を供給することがなくなる。 【0061】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、内燃機関の出力を発電機により電力に変換し、この電力により電動機を駆動させて車両を走行させるシリーズ型のハイブリッド電気自動車駆動装置において、制動時に電動機が発生する回生電流で発電機を駆動して内燃機関を回転し、内燃機関の内部の摩擦抵抗で回生電流を吸収するようにしたので、蓄電手段に過充電が発生するのを防止しつつ、自動車の制動時に発生する回生電流を確実に吸収することができるものができ、蓄電手段の状態にかかわらず回生制動を行うことができ、フットブレーキの負荷が減少され、フットブレーキの能力を不必要に大きなものとしなくともよいという効果を奏する |
| 【出願人】 |
【識別番号】000125934 【氏名又は名称】株式会社いすゞセラミックス研究所
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月15日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】土橋 皓
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| 【公開番号】 |
特開平11−332007 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−133828 |
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