| 【発明の名称】 |
搬送装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】北野 恵三
|
| 【要約】 |
【課題】搬送装置の給電装置の凹型トロリー線摺動面と集電子間のアークを抑え、電気的接触不良を大きく低減すること。また、給電装置の機能不良の発生頻度を大きく低減した搬送装置を提供すること。
【解決手段】(1)銅腐食雰囲気下に置かれる凹型トロリー線が並行して併設された軌道と、該軌道を前記凹型トロリー線から該凹型トロリー線内を摺動する集電子により集電して自走するキャリアとから成る搬送装置であって、前記自走キャリアに、前記凹型トロリー線内を摺動する研摩子を設けたことを特徴とする搬送装置。(2)研摩子を集電子と同一形状としたことを特徴とする前記(1)項記載の搬送装置。(3)研摩子を集電子前方に設けたことを特徴とする前記(1)又は(2)項に記載の搬送装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 銅腐食雰囲気下に置かれる凹型トロリー線が並行して併設された軌道と、該軌道を前記凹型トロリー線から該凹型トロリー線内を摺動する集電子により集電して自走するキャリアとから成る搬送装置であって、前記自走キャリアに、前記凹型トロリー線内を摺動する研摩子を設けたことを特徴とする搬送装置。 【請求項2】 研摩子を集電子と同一形状としたことを特徴とする請求項1記載の搬送装置。 【請求項3】 研摩子を集電子前方に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、銅腐食雰囲気下に置かれる凹型トロリー線と集電子で構成される給電装置を備えた搬送装置に関する。とりわけ、本発明は凹型トロリー線の摺動面導体表面の酸化腐食による電気的接触不良を軽減させた前記搬送装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、凹型トロリー線を備えた設備稼働中の凹型トロリー線とこれを摺動する集電子との電気的接触不良を改善する物は無く、凹型トロリー線と集電子との電気的接触不良が生じたときは設備休止を伴って摺動面の研摩や凹型トロリー線、集電子の交換を行っている。このために生産性の低下と修繕の増加を引起こしている。 【0003】また、電気的接触不良はアークによる摺動面の荒損を伴い、摺動面の摩耗を増進させる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、摺動面の電気的接触不良による設備休止を最小限に抑えるために、給電装置の機能不良頻度を軽減させることを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本願発明は上記課題を解決するものであり、その要旨とするところは特許請求の範囲に記載の通りである。すなわち、1.銅腐食雰囲気下に置かれる凹型トロリー線が並行して併設された軌道と、該軌道を前記凹型トロリー線から該凹型トロリー線内を摺動する集電子により集電して自走するキャリアとから成る搬送装置であって、前記自走キャリアに、前記凹型トロリー線内を摺動する研摩子を設けたことを特徴とする搬送装置。 【0006】2.研摩子を集電子と同一形状としたことを特徴とする上記1項記載の搬送装置。 【0007】3.研摩子を集電子前方に設けたことを特徴とする上記1項又は2項に記載の搬送装置。 【0008】である。 【0009】本願請求項1に記載の発明は、凹型トロリー線の摺動面を研摩する研摩子を搬送設備に設けたことを特徴とする。このように構成したことにより、凹型トロリー線摺動面に腐食が生じても摺動する研摩子により研摩でき電気的接触不良を抑制することができる。研摩子の材質は特に限定されるものではないが、電気的絶縁性のある一般的な砥石などが適当である。本願発明において、銅腐食雰囲気とは酸洗設備や加熱炉などで酸性ガスや水蒸気が空気中に比較的大量に含まれる環境のことを示している。また、凹型トロリー線とは断面形状が凹型に成形された導体線で、また、内側で集電子が摺動することで電気伝搬を行うものである。 【0010】本願請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において研摩子を集電子と同一形状としたことを特徴とする。このようにすれば凹型トロリー線摺動面で研摩子が集電子の接触部分と同一箇所を確実に摺動し研摩することができ、有効である。 【0011】本願請求項3に記載の発明は、研摩子を集電子の前方に設けたことを特徴とする。このように構成することにより、例えば酸漬時などに自走キャリアが長時間同一箇所に停滞した後であっても、自走キャリアが移動を開始する際に、集電子が凹型トロリー線摺動面を摺動する直前に研摩子により研摩することができるので、より確実に電気的接触を確保することができるものである。 【0012】 【実施例】以下、本発明実施例を図面に基づいて説明する。図1のコイル製品酸洗設備において、進行方向にコイルを搬送するための自走キャリア2が軌道1上を周回する。前記自走キャリア2は図1および2に示すように軌道1の両側に設けられた給電装置の凹型トロリー線3によって給電される。 【0013】図4で示す前記自走キャリアの給電装置の集電子と同一形状の#200砥石で製作した研摩子を、図2および図3に示すように、集電子8の前方に集電子ホルダー5によって取付けた。研摩子6は集電子ホルダー5内のスプリングにより凹型トロリー線3内に圧接されており、前記自走キャリア2の移動に伴って凹型トロリー線内を研摩子6が摺動することにより凹型トロリー線内の摺動面導体7を研摩する。 【0014】 【発明の効果】本発明によれば、搬送装置の給電装置の凹型トロリー線摺動面と集電子間のアークを抑え、電気的接触不良を大きく低減できる効果がある。 【0015】本発明によれば、給電装置の機能不良の発生頻度を大きく低減した搬送装置を提供することができ、生産性の向上など、その効果は極めて大なるものである。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000180070 【氏名又は名称】山陽特殊製鋼株式会社
|
| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月18日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】岸田 正行 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開平11−275704 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月8日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−68844 |
|