| 【発明の名称】 |
モータ出力制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】家中 弘
【氏名】山田 良昭
【氏名】山田 淳
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| 【要約】 |
【課題】車両走行用の電動モータと、電動モータの要求出力としてアクセルの操作量を検出するアクセルセンサと、アクセルセンサの検出信号に基づいて電動モータを制御する手段と、を備える車両において、簡単な構成によりアクセルセンサの異常発生に対する安全性を高める。
【解決手段】アクセルの操作されない初期状態を検出するアクセルスイッチ31を追加し、アクセルセンサ27の検出値がゼロでなくアクセルスイッチ31がアクセルの初期状態を検出しているときはアクセルセンサ27に異常が発生したものとして電動モータ4,5を停止すべくアクセルセンサ27の検出信号に基づくモータ制御をキャンセルする手段12と、を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】車両走行用の電動モータを備える車両において、電動モータの要求出力としてアクセルの操作量を検出するアクセルセンサと、アクセルの操作されない初期状態を検出するアクセルスイッチと、アクセルセンサの検出信号に基づいて電動モータを制御する手段と、アクセルセンサの検出値がゼロでなくアクセルスイッチがアクセルの初期状態を検出しているときはアクセルセンサに異常が発生したものとして電動モータを停止すべくアクセルセンサの検出信号に基づくモータ制御をキャンセルする手段と、を設けたことを特徴とするモータ出力制御装置。 【請求項2】車両走行用の電動モータを備える車両において、アクセルペダルの踏み量に応じてストロークするアクセルリンクと、電動モータの要求出力としてアクセルリンクのストローク量を検出するアクセルセンサと、アクセルリンクのストロークに応動するスイッチレバーと、アクセルペダルの操作されない初期状態のときにスイッチレバーで押されてオン位置またはオフ位置へ動作するアクセルスイッチと、アクセルセンサの検出信号に基づいて電動モータを制御する手段と、アクセルセンサの検出値がゼロでなくアクセルスイッチがアクセルの初期状態を検出しているときはアクセルセンサに異常が発生したものとして電動モータを停止すべくアクセルセンサの検出信号に基づくモータ制御をキャンセルする手段と、を設けたことを特徴とするモータ出力制御装置。 【請求項3】アクセルセンサの検出値がゼロでなくアクセルスイッチがアクセルの初期状態を検出しているときに異常の発生を警報する手段を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータ出力制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は車両走行用の電動モータを備える車両のモータ出力制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から排気エミッションを改善するため、エンジンと電動モータを組み合わせたハイブリッド電気自動車がある。このようなハイブリッド電気自動車は、エンジンで駆動される発電機と、発電された電力を蓄えるバッテリと、これらを電源にインバータを介して駆動される車両走行用の電動モータと、を備える。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような電気自動車においては、電動モータの要求出力としてアクセルペダルの踏み量を検出するアクセルセンサが設けられ、エンジンキーをオンに入れてアクセルペダルを踏むと、電動モータが作動して車両を走行させるようになっている。このため、アクセルセンサのセット位置不良や故障など異常が発生した場合、アクセルペダルを操作しなくても電動モータが作動してしまう可能性がある。 【0004】なお、アクセル開度(アクセル操作量)を開度電圧変換装置(アクセルセンサ)とポジションスイッチで2重に検出し、両者の検出信号を比較して異常判定を行うようにしたものがある(特開平6ー153302号公報)。しかし、現行のアクセル機構にアクセルセンサのほか、複数のポジションスイッチを組み付けるのが容易でなく、簡単には適用できないばかりか、部品点数が増えるため、コストアップを招くという不具合も考えられる。 【0005】この発明はこのような問題点も考慮してなされたものであり、スイッチは1つに限定するという簡単な構成により、アクセルセンサの異常に対する安全性を確保するのを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】第1の発明では、車両走行用の電動モータを備える車両において、電動モータの要求出力としてアクセルの操作量を検出するアクセルセンサと、アクセルの操作されない初期状態を検出するアクセルスイッチと、アクセルセンサの検出信号に基づいて電動モータを制御する手段と、アクセルセンサの検出値がゼロでなくアクセルスイッチがアクセルの初期状態を検出しているときはアクセルセンサに異常が発生したものとして電動モータを停止すべくアクセルセンサの検出信号に基づくモータ制御をキャンセルする手段と、を設ける。 【0007】第2の発明では、車両走行用の電動モータを備える車両において、アクセルペダルの踏み量に応じてストロークするアクセルリンクと、電動モータの要求出力としてアクセルリンクのストローク量を検出するアクセルセンサと、アクセルリンクのストロークに応動するスイッチレバーと、アクセルペダルの操作されない初期状態のときにスイッチレバーで押されてオン位置またはオフ位置へ動作するアクセルスイッチと、アクセルセンサの検出信号に基づいて電動モータを制御する手段と、アクセルセンサの検出値がゼロでなくアクセルスイッチがアクセルの初期状態を検出しているときはアクセルセンサに異常が発生したものとして電動モータを停止すべくアクセルセンサの検出信号に基づくモータ制御をキャンセルする手段と、を設ける。 【0008】第3の発明では、第1の発明または第2の発明において、アクセルセンサの検出値がゼロでなくアクセルスイッチがアクセルの初期状態を検出しているときに異常の発生を警報する手段を設ける。 【0009】 【発明の効果】第1の発明では、アクセルセンサに異常が発生すると、アクセルを操作しなくても、アクセルセンサの信号出力がオンすることがあるが、アクセルセンサの検出値がゼロでなくアクセルスイッチがアクセルの初期状態を検出しているときは、アクセルセンサの検出信号に基づくモータ制御がキャンセルされ、電動モータが停止するため、アクセルセンサの異常により電動モータが勝手に作動するのを回避できる。また、アクセルスイッチを1つ追加するだけの簡単な構造により、アクセルセンサの異常に対する安全性を十分に確保できる。 【0010】第2の発明では、現行のアクセル機構にスイッチレバーとアクセルスイッチを追加するだけの簡単な構成により、第1の発明と同じくアクセルセンサの異常により電動モータが勝手に作動するのを回避できる。また、アクセルリンクに応動するスイッチレバーにより、アクセルスイッチを敏感にオンーオフさせることが可能になる。 【0011】第3の発明では、アクセルセンサの検出値がゼロでなくアクセルスイッチがアクセルの初期状態を検出しているときは、警報の作動により異常の発生を運転者に知らせることができる。 【0012】 【発明の実施の形態】図1〜図3は大型バスへの適用例を表すものであり、バス1はエンジン2で駆動される発電機3と、発電された電力を蓄えるバッテリ11と、これらを電源にインバータ7を介して駆動される車両走行用の電動モータ4,5と、これらの出力を制御するコントローラ12と、を備える。電動モータ4,5の出力は減速機8を介してプロペラシャフト9、さらにアクスルから左右の車輪10へ伝達される。 【0013】運転室に図2のようなアクセル機構20が設けられる。21はアクセルブラケットであり、車体側に取り付けられる。ブラケット21にアクセルリンク22が軸部23を介して回動自由に支持され、アクセルリンク22の基部(軸穴のボス部)にアクセルペダル24へ延びるリンクロッド25(アクセルリンクの一部を構成する)が形成され、その先端部にペダル24を支える係止部25aが備えられる。 【0014】アクセルペダル24は基端部で車体側にヒンジ24aを介して回動自由に支持され、リンクロッド25aの先端部に所定の角度範囲を起伏自在に係止される。アクセルリンク22の自由端側に長穴26が形成され、この穴26にアクセルセンサ27のレバー27aがその自由端側で係合される。レバー27aはその基端部がアクセルセンサ27の入力軸に結合され、アクセルペダル24の踏み量に応じたアクセルリンク22のストロークをアクセルセンサ27へ伝える。 【0015】アクセルセンサ27は電動モータ4,5の要求出力としてアクセルリンク22のストローク量(つまり、アクセルペダル24の踏み量)を検出するものであり、アクセルブラケット21に取り付けられ、レバー27aの揺動角度に比例する電圧を出力する。アクセルリンク22に係止穴29が形成され、車体側の係止穴(図示せず)との間にアクセルリンク22を介してアクセルペダル24およびアクセルセンサ27のレバー27aを初期状態へ付勢するリターンスプリング(図6の38)が介装される。 【0016】アクセルリンク22の基部にリンクロッド25と反対側へ延びるスイッチレバー30が形成され、その先端部にアクセルスイッチ31に対する突き当て面30aが備えられる。アクセルスイッチ31は接点間を開閉(オンーオフ)する作動部31aを備えるものであり、ブラケット21にステイ32を介して取り付けられ、アクセルペダル24が初期状態のときにスイッチレバー30の突き当て面30aで作動部31aを介して押されると接点間を閉じる(つまり、スイッチはオンする)。また、作動部31aへの押圧が解除されると、スイッチ30の接点間は内蔵のバネで開き状態(オフ)に復帰する。 【0017】図4のように、アクセルセンサ27およびアクセルスイッチ31がコントローラ12に配線され、コントローラ12はこれらの入力信号に基づいて電動モータ4,5の出力を制御する。また、アクセルセンサ27の異常時に作動する警報器35(ランプとブザー)が運転室に配置され、これらを制御する機能もコントローラ12に付与される。 【0018】コントローラ12の具体的な制御内容を図5で説明すると、エンジンキースイッチのオンにより起動される。アクセルセンサ27がオン(出力電圧がゼロでない)で、アクセルスイッチ31がオフ(アクセルペダルが踏み込まれている状態)のときは、電動モータ4,5を作動させるよう、またアクセルセンサ27がオンでないときは、電動モータ4,5を停止するよう、アクセルセンサ27の検出信号に基づいて電動モータ4,5の出力を制御する(ステップ1〜ステップ3,ステップ1→ステップ4)。 【0019】アクセルセンサ27がオンでアクセルスイッチ31がオフでないときは、アクセルセンサ27に異常が発生しているものと考えられるため、電動モータ4,5を停止すべく、アクセルセンサ27に基づくモータ制御をキャンセルする一方、運転室の警報器35を作動させる(ステップ1,スイッチ2→ステップ5,ステップ6)。 【0020】このような構成により、アクセルセンサ27に異常が発生すると、アクセルペダル24を操作しなくても、アクセルセンサ27が電圧を出力することがあるが、アクセルスイッチ31がオン(アクセルペダルの初期状態を検出している)のときは、アクセルセンサ27の出力電圧に基づくモータ制御はキャンセルされ、電動モータ4,5が停止するため、車両が勝手に動き出すのを回避できる。また、警報の作動により、アクセルセンサ27の異常を運転者に知らせることができる。 【0021】図2,図3において、アクセルブラケット21,アクセルペダル24,アクセルリンク22,アクセルセンサ27およびそのレバー27aは、従前のアクセル機構(エンジン制御装置などに採用)がそのまま用いられ、これにスイッチレバー30とアクセルスイッチ31を追加するだけの簡単な構成により、アクセルセンサ27の異常対策を低コストで実現できる。 【0022】スイッチレバー30はアクセルリンク22から受けるストローク量を自由端側で拡大するので、アクセルペダル24の踏み量が小さくても、スイッチレバー30の自由端は大きくストロークするため、アクセルペダル24の操作に対してアクセルスイッチ31を敏感にオンーオフさせることが可能になる。 【0023】図6〜図8は別の実施形態としてアクセル機構20を表すものであり、アクセルスイッチ31はアクセルセンサ27の上方に組み付けられる。アクセルブラケット21の上部にスイッチレバー30の軸部36が配置され、この軸部36にスイッチレバー30は一端(上端)の軸穴を介して揺動自在に支持される。スイッチレバー30の軸部36はそのヘッドと反対側のネジ部に螺合するナット36aにより、アクセルブラケット21の対向壁に締め付けられる。 【0024】アクセルリンク22の軸部23にアクセルレバー37が結合され、レバー37の自由端に側方へ突出するピン39が形成される。そして、スイッチレバー30は他端(下端)に長穴40が形成され、この長穴40にアクセルレバー37のピン39が係合される。図8において、41はスペーサ、42はワッシャ、43は抜け止め用のクリップである。 【0025】アクセルペダル24の踏み量に応じてリンクロッド25を介してアクセルリンク22が軸部23を支点に回動する。そのストローク量に応じてアクセルセンサ27のレバー27aが揺動するため、アクセルセンサ27はアクセルペダル24の踏み量に比例した電圧を出力する。 【0026】スイッチレバー30の中間部にアクセルスイッチ31に対する突き当て面30aが形成され、アクセルペダル24が初期状態のときにアクセルスイッチ31は突き当て面30aに作動部31aを介して押されて接点間を閉じる。また、作動部31aへの押圧が解除されると、スイッチ31の接点間は開き状態に復帰する。38はリターンスプリングである。 【0027】図9,図10はさらに別のアクセル機構20を表すものであり、アクセルブラケット21の中間部にスイッチレバー30の軸部36が配置され、この軸部36にスイッチレバー30は中間の軸穴30bを介して揺動自在に支持される。アクセルリンク22にスイッチレバー30との係止縁45が形成され、この係止縁45にスイッチレバー30の一端(下端)側がいつも接するように付勢するスプリング46がアクセルブラケット21との間に介装される。 【0028】スプリング46のバネ力はリターンスプリング38のバネ力よりも小さく設定される。アクセルペダル24の踏み量に応じてアクセルリンク25がストロークすると、その動きに追従してシフトレバー30が軸部36を支点に回動する。アクセルリンク22のストローク量に応じてレバー27aが揺動するため、アクセルセンサ27はアクセルペダル24の踏み量に比例した電圧を出力する。スイッチレバー30の他端(上端)に突き当て面30aが形成され、前記の実施形態と同じくアクセルスイッチ31をオンーオフさせる。 【0029】スイッチレバー30は支点(軸部36)をレバー比を大きくとる方向へ偏らせることにより、アクセルリンク22から受けるストローク量を反対側で拡大できる。そのため、アクセルペダル24の踏み量が小さくても、スイッチレバー30の突き当て面30aは大きくストロークするので、アクセルペダル24の操作に対してアクセルスイッチ31を敏感にオンーオフさせることが可能になる。 【0030】図2,図3、図6〜図8、図9,図10において、同じ部品に同じ符号を付ける。アクセルスイッチ31については、アクセルペダル24の初期状態で突き当て面30aに押されてオンするものが使用しているが、アクセルペダル24の初期状態で押されてオフするものを用いても良く、そのスイッチはコントローラ12の制御系でなく、電動モータ4,5の電源回路に介装しても良い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003908 【氏名又は名称】日産ディーゼル工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月23日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】後藤 政喜 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−275702 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月8日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−74258 |
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