| 【発明の名称】 |
電気車の逆相電気ブレーキ制御方法及び装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】麻生 久夫
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| 【要約】 |
【課題】速度低下とともに前進ブレーキより後進力行に切り替えて制動力を得る逆相電気ブレーキ方式において、逆相電気ブレーキによる安定した精度のよい速度零(0Km/h)の制動停止を得る。
【解決手段】中・高速までは、パルスジェネレータ13からのPGA信号3及びPGB信号4を速度検知器1へ入力して、速度情報の周期Tを計測する。低速により速度情報の周期Tの計測が困難となった場合は、分別検知器2より得られる前進/後進信号が電気ブレーキを起動した時点の進行方向と異なった時点を速度零(0Km/h)と見なして制動停止を行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 速度低下とともに前進ブレーキより後進力行に切り替えて制動力を得る電気車の逆相電気ブレーキ制御方法において、速度検知器からの信号を基に、指示している方向と異なる方向に電気車が進行した場合に速度零として、制動停止とすることを特徴とする電気車の逆相電気ブレーキ制御方法。 【請求項2】 速度検知器から出力される2つの信号の間の位相が変化したとき、速度零として、制動停止とすることを特徴とする請求項1記載の電気車の逆相電気ブレーキ制御方法。 【請求項3】 速度低下とともに前進ブレーキより後進力行に切り替えて制動力を得る電気車の逆相電気ブレーキ制御方法において、速度検知器の分解能により速度の検出精度が低下する低速域では、実測による速度検知を予測制御に切り替え、速度零を予測検知して制動停止とすることを特徴とする電気車の逆相電気ブレーキ制御方法。 【請求項4】 前記速度検知を予測制御に切り替えた切替時点での前記速度検知器により検出された速度に基づいて、電気車の速度が零になる時点を予測して、その時点で制動停止とすることを特徴とする請求項3記載の電気車の逆相電気ブレーキ制御方法。 【請求項5】 速度低下とともに前進ブレーキより後進力行に切り替えて制動力を得る電気車の逆相電気ブレーキ制御装置において、誘導電動機と、前記誘導電動機の動作を制御するインバータと、前記誘導電動機に連動して、その回転速度に対応した周波数を有し且つ位相の異なる2つの出力信号を発生するパルスジェネレータと、前記パルスジェネレータの出力信号に基づいて電気車の速度を検出する速度検知器と、前記パルスジェネレータの2つの出力信号に基づいて電気車の前進、後進を検出し、前進/後進の動作切換時に前記インバータの制動動作を停止させる分別検知器と、前記速度検知器の出力に基づいて前記インバータを制御する制御装置と、を備えたことを特徴とする電気車の逆相電気ブレーキ制御装置。 【請求項6】 速度低下とともに前進ブレーキより後進力行に切り替えて制動力を得る電気車の逆相電気ブレーキ制御装置において、誘導電動機と、前記誘導電動機の動作を制御するインバータと、前記誘導電動機に連動して、その回転速度に対応した周波数の出力信号を発生するパルスジェネレータと、前記パルスジェネレータの出力信号に基づいて電気車の速度を検出する速度検知器と、前記パルスジェネレータの出力信号に基づいて所定の周期で電気車の速度を検出すると共に、その検出速度に基づいて、それ以降の電気車の速度を零になるまで予測する速度予測器と、前記速度検知器の出力或いは前記速度予測器の出力に基づいて前記インバータを制御する制御装置と、電気車の速度に応じて前記速度検知器の出力及び前記速度予測器の出力の一方を選択的に前記制御装置へ入力させる速度信号切替器と、を備え、前記速度信号切替器は、電気車の速度が所定値よりも大きいとき、前記速度検知器の出力を前記制御装置に入力させ、電気車の速度が所定値以下になったとき、前記速度予測器の出力を前記制御装置に入力させることを特徴とする電気車の逆相電気ブレーキ制御装置。 【請求項7】 前記分別検知器は、前記パルスジェネレータの2つの出力信号の位相順の逆転により、前進/後進の動作切換時を検出することを特徴とする請求項5記載の電気車の逆相電気ブレーキ制御装置。 【請求項8】 前記制御装置は、前記速度検知器の出力信号に基づいて前記インバータの出力周波数を制御する周波数制御装置と、前記速度検知器の出力信号に基づいて前記インバータの出力相順を制御する相順切替装置と、を備えることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の電気車の逆相電気ブレーキ制御装置。 【請求項9】 ブレーキ時に、すべり周波数を前記速度情報から減算して出力信号を生成し、その出力信号を前記周波数制御装置及び相順切替装置へ出力する加減算器を更に備えることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の電気車の逆相電気ブレーキ制御装置。 【請求項10】 前記パルスジェネレータの2つの出力信号に基づいて電気車の前進、後進を検出し、前進/後進の動作切換時に前記インバータの制動動作を停止させる分別検知器を更に備えることを特徴とする請求項6記載の電気車の逆相電気ブレーキ制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、電気車推進制御装置の電気ブレーキによる制御方式に関し、特に、速度低下とともに前進ブレーキより後進力行に切り替えて制動力を得る逆相電気ブレーキ方式において、制動時の電気車の速度が零になったことを検出する逆相電気ブレーキにおける速度零検知方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図4は、特開平2−17805号公報に説明されている、電源に接続されたインバータとそのインバータの出力により駆動される誘導型リニアモータを備えた電気車のブロック図である。 【0003】図5において、7は架線、8は架線7と電気車間に設けられたパンタグラフ、9及び10は架線7からパンタグラフ8を介して電気車に供給される電流のノイズをフィルタするフィルタリアクトル及びフィルタコンデンサ、11はインバータ、14は後述するf−V(周波数−電圧)変換器21の出力から、ブレーキ時に入力される所定のすべり周波数fsを減算して出力する加算器、15は加算器14の出力を入力されてインバータ11の周波数を制御する周波数制御装置、16は加算器14の出力を入力されてインバータ11より後述するリニアモータ26A〜16Dへ供給される交流電圧の相順を制御する相順制御装置、19は車輪、20は車輪に連動して車輪速度に対応した周波数のパルス信号を発生するパルスジェネレータ、21はf−V(周波数−電圧)変換器、22は入力されるブレーキ指令値に基づいて電圧パターンを発生する電圧パターン発生器、23は比較用の基準値発生器、24は電圧パターン発生器22の出力を基準値発生器23から出力される基準値と比較して出力を発生する比較器、25は比較器12の出力に基づいてインバータ11の電圧を制御する電圧制御装置、26A乃至29Dはインバータ11により制御される誘導型リニアモータである。 【0004】この図5に示された従来の制御方式の逆相電気ブレーキは、ブレーキ作動時に、インバータ周波数がすべり周波数fsの分だけロータ周波数(車速に相当する)より低く制御され、低速のインバータ周波数が零(0)Hzとなったところで、三相交流の相順を入れ替えて進行方向に対し逆向きの推力を発生させて制動力とするものである。 【0005】また、図5は、動力源としてリニアモータの代わりに誘導電動機を備えた電気車の従来例を示している。この図5において、1は電気車の速度を検出する速度検知器、3、4は後述するパルスジェネレータ13より出力されるPGA信号及びPGB信号、7は架線、8は架線7と電気車間に設けられたパンタグラフ、9は架線7からパンタグラフ8を介して電気車に供給される電流をフィルタするフィルタリアクトル、10はフィルタコンデンサ、11はインバータ、12A、12Bは誘導電動機、13は誘導電動機12Bに連動してその回転速度に対応する周波数のパルス信号であるPGA信号3及びPGB信号4を発生して速度検知器1へ出力するパルスジェネレータである。その他の構成要素は図4の従来例とほぼ同様であり、同じ符号を付してその説明を省略する。 【0006】この従来例では、誘導電動機12Bに連動したパルスジェネレータ13から出力されるPGA信号3及びPGB信号4は速度検知器1に入力され、速度検知器1はそれらの入力信号から電気車の速度を表す速度情報を生成して加減算器14へ出力する。加減算器14は、ブレーキ時には、すべり周波数fsを前記速度情報から減算して出力信号を生成し、その出力信号が周波数制御装置15及び相順切替装置16に入力される。 【0007】インバータ11は、周波数制御装置15及び相順切替装置16の出力により制御される。 【0008】速度検知器1で生成される速度情報はパルスジェネレータ13の出力信号を基にして求められるが、第3図に、パルスジェネレータ13の出力信号であるPGA信号3及びPGB信号4を示す。 【0009】速度情報はパルスジェネレータ13の信号の周期Tであり、次のように表される。 車輪径: ΦD(mm) 速度: v(Km/h) パルスジェネレータのパルス数: P(パルス/回転) T(秒)=(πxDx10-6x3600)/(vxP) 【0010】 【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の制御方式では、停止間際の低速度においては、速度vが小さくパルスジェネレータ13の信号周期Tが長くなるので、信号周期Tを短くするためには、パルスジェネレータ13の1回転当たりのパルス数を増加させなければならない。このため、通常使用されている安価な低分解能のパルスジェネレータ13では、速度零(0Km/h)の停止時点を正確に検出できない。従って、速度検知精度を向上させるには、パルスジェネレータとして出力パルス数の多い高機能品を採用しなければならず、且つ周期Tを計測するカウンタのリソースを増加させなければならないため、装置全体の製造費が高騰するという問題点があった。 【0011】この発明は、上述のような問題点を解決するためになされたもので、既存の安価なパルスジェネレータを用いて、逆相電気ブレーキによる安定した精度のよい速度零の制動停止を得ることを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】この発明は、既存の安価な(低分解能の)パルスジェネレータを用いて、パルスジェネレータから出力される2つの位相の異なる信号(PGA信号及びPGB信号)を分別することにより、信号の相順が変化した時点を速度零(0Km/h)検知として制動停止を行うものである。 【0013】また、この発明は、既存の安価な(低分解能の)パルスジェネレータを用い、電気車の速度低下とともに実測速度から予測速度による制御に切り替えて、速度零(0Km/h)を検知して安定した制動停止を行うものである。 【0014】請求項1の発明に係る電気車の逆相電気ブレーキ制御方法は、速度低下とともに前進ブレーキより後進力行に切り替えて制動力を得る電気車の逆相電気ブレーキ制御方法において、速度検知器からの信号を基に、指示している方向と異なる方向に電気車が進行した場合に速度零として、制動停止とするものである。 【0015】請求項2の発明に係る電気車の逆相電気ブレーキ制御方法は、速度検知器から出力される2つの信号の間の位相が変化したとき、速度零として、制動停止とするものである。 【0016】請求項3の発明に係る電気車の逆相電気ブレーキ制御方法は、速度低下とともに前進ブレーキより後進力行に切り替えて制動力を得る電気車の逆相電気ブレーキ制御方法において、速度検知器の分解能により速度の検出精度が低下する低速域では、実測による速度検知を予測制御に切り替え、速度零を予測検知して制動停止とするものである。 【0017】請求項4の発明に係る電気車の逆相電気ブレーキ制御方法は、前記速度検知を予測制御に切り替えた切替時点での前記速度検知器により検出された速度に基づいて、電気車の速度が零になる時点を予測して、その時点で制動停止とするものである。 【0018】請求項5の発明に係る電気車の逆相電気ブレーキ制御装置は、速度低下とともに前進ブレーキより後進力行に切り替えて制動力を得る電気車の逆相電気ブレーキ制御装置において、誘導電動機と、前記誘導電動機の動作を制御するインバータと、前記誘導電動機に連動して、その回転速度に対応した周波数を有し且つ位相の異なる2つの出力信号を発生するパルスジェネレータと、前記パルスジェネレータの出力信号に基づいて電気車の速度を検出する速度検知器と、前記パルスジェネレータの2つの出力信号に基づいて電気車の前進、後進を検出し、前進/後進の動作切換時に前記インバータの制動動作を停止させる分別検知器と、前記速度検知器の出力に基づいて前記インバータを制御する制御装置とを備えていものである。 【0019】請求項6の発明に係る電気車の逆相電気ブレーキ制御装置は、速度低下とともに前進ブレーキより後進力行に切り替えて制動力を得る電気車の逆相電気ブレーキ制御装置において、誘導電動機と、前記誘導電動機の動作を制御するインバータと、前記誘導電動機に連動して、その回転速度に対応した周波数の出力信号を発生するパルスジェネレータと、前記パルスジェネレータの出力信号に基づいて電気車の速度を検出する速度検知器と、前記パルスジェネレータの出力信号に基づいて所定の周期で電気車の速度を検出すると共に、その検出速度に基づいて、それ以降の電気車の速度を零になるまで予測する速度予測器と、前記速度検知器の出力或いは前記速度予測器の出力に基づいて前記インバータを制御する制御装置と、電気車の速度に応じて前記速度検知器の出力及び前記速度予測器の出力の一方を選択的に前記制御装置へ入力させる速度信号切替器とを備え、前記速度信号切替器は、電気車の速度が所定値よりも大きいとき、前記速度検知器の出力を前記制御装置に入力させ、電気車の速度が所定値以下になったとき、前記速度予測器の出力を前記制御装置に入力させるものである。 【0020】請求項7の発明に係る電気車の逆相電気ブレーキ制御装置は、前記分別検知器が、前記パルスジェネレータの2つの出力信号の位相順の逆転により、前進/後進の動作切換時を検出するものである。 【0021】請求項8の発明に係る電気車の逆相電気ブレーキ制御装置は、前記制御装置が、前記速度検知器の出力信号に基づいて前記インバータの出力周波数を制御する周波数制御装置と、前記速度検知器の出力信号に基づいて前記インバータの出力相順を制御する相順切替装置とを備えるものである。 【0022】請求項9の発明に係る電気車の逆相電気ブレーキ制御装置は、ブレーキ時に、すべり周波数を前記速度情報から減算して出力信号を生成し、その出力信号を前記周波数制御装置及び相順切替装置へ出力する加減算器を更に備えるものである。 【0023】請求項10の発明に係る電気車の逆相電気ブレーキ制御装置は、前記パルスジェネレータの2つの出力信号に基づいて電気車の前進、後進を検出し、前進/後進の動作切換時に前記インバータの制動動作を停止させる分別検知器を更に備えるものである。 【0024】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。 【0025】実施の形態1図1は本発明の実施の形態1による電気推進制御装置の概略ブロック図であり、その構成は、パルスジェネレータ13から出力されるPGA信号3及びPGB信号4の位相関係を分別する分別検知器2を備えた点を除けば、図5に示した上述の従来例とほぼ同様の構成である。 【0026】分別検知器2は、パルスジェネレータ13の出力信号であるPGA信号3及びPGB信号4を入力され、それらの信号から電気車の前進/後進を表す前進/後進信号を生成し、インバータ11へ出力する。すなわち、パルスジェネレータ13は、図3に示すように、互いに位相の異なるPGA信号3及びPGB信号4を発生し、例えばPGA信号3の位相がPGB信号4の位相よりも進んでいれば、分別検知器2は前進と判断して前進信号を出力し、この関係が逆の場合には、後進と判断して後進信号を発生する。 【0027】次に、この実施の形態1の作用について説明する。電気車の速度が所定速度以上の中・高速までは、速度検知器1は、パルスジェネレータ13から入力されたPGA信号3或いはPGB信号4に基づいて、速度情報の周期Tを計測してその結果を加減算器14へ出力する。また、分別検知器2は、パルスジェネレータ13から入力されたPGA信号3及びPGB信号4に基づいて、前進を表す前進信号をインバータ11へ出力する。従って、このときのインバータ11の制御は、図5の従来例の場合と同様に、周波数制御装置15及び相順切替装置16の出力信号により行われる。尚、周波数制御装置15及び相順切替装置16は、速度検知器1の出力に基づいてインバータ11を制御する本発明の制御装置を構成する。 【0028】電気ブレーキの起動により、電気車の速度が上記所定速度以下に低下して、図3に示す周期Tの計測が困難となった場合には、分別検知器2により得られる前進/後進信号が電気ブレーキの起動時点の進行方向と異なるようになった時点(例えば前進から後進への切換時)を速度零(0Km/h)と見なして制動停止を行う。 【0029】実施の形態2図2は本発明の実施の形態2の電気推進制御装置の要部を表すブロック図で、この実施の形態2では、速度検知器1と並列に速度予測器5が設けられ、これら速度検知器1と速度予測器5にはパルスジェネレータ13からの出力信号であるPGA信号3及びPGB信号4が入力されているが、それらの出力信号は、速度信号切替器6により切り替えられて、選択的にインバータ11へ入力される。すなわち、速度信号切替器6は、所定速度以上では速度検知器1の出力を加減算器14へ入力し、所定速度未満では速度予測器5の出力を加減算器14へ出力するように切り替えられる。 【0030】速度予測器5は、パルスジェネレータ13からのPGA信号3或いはPGB信号4に基づいて、常時、電気車の速度を演算すると共に、速度の変化率として求められる減速度等を加味して、それ以降速度零となるまでの各時点の速度を演算して予測するもので、このような速度演算、予測は所定周期で行われる。 【0031】この実施の形態2の上記以外の構成は、図1の実施の形態1と同様である。 【0032】次に、この実施の形態2の作用について説明する。電気車の速度が所定値以上の中・高速では、速度検知器1は、パルスジェネレータ13から入力されたPGA信号3或いはPGB信号4に基づいて、速度情報の周期Tを計測し、その結果が速度信号切替器6を介して加減算器14へ入力される。また、分別検知器2は、パルスジェネレータ13から入力されたPGA信号3或いはPGB信号4に基づいて、前進を表す前進信号をインバータ11へ出力する。従って、このときのインバータ11の制御は図1の実施の形態1の場合と同様に行われる。 【0033】電気ブレーキの起動により、電気車の速度が所定速度以下に低下して、第4図に示す周期Tの計測が困難となった場合には、速度信号切替器6の切り替え動作により、速度検知器1と並列に設けられた速度予測器5の出力が加減算器14へ入力される。この場合、速度vの低下により速度情報の周期Tが所定の演算周期より大きくなった場合には、次の演算周期になったとき、前の演算周期で演算したその時点(次の演算周期)の予想速度が速度予測器5から加減算器14へ入力される。また、速度情報の周期Tが所定の演算周期より小さい場合には、所定の演算周期毎に速度演算が繰り返され、その都度演算された速度が加減算器14へ入力される。加減算器14では、速度予測器5から入力された速度情報からすべり周波数fsを減算して、その結果を周波数制御装置15及び相順切替装置16へ出力し、これらによりインバータ11は制御される。 【0034】このようにして、加減算器14の出力が零になったとき、周波数制御装置15によりインバータ11の出力周波数も零に制御され、従って誘導電動機12A、12Bは消勢されるので、制動停止が行われる。すなわち、速度信号切替器6により速度情報を、PGA信号3或いはPGB信号4を基にして速度を常時予測している速度予測器5の出力に切替えて、速度予測器5の出力が速度零(0Km/h)を予測したとき制動停止を行う。 【0035】また、速度予測器5の上述した動作とは別に、分別検知器2は上記実施の形態1で説明したと同様に動作する。従って、電気ブレーキの起動により、電気車の速度が上記所定速度以下に低下して、図3に示す周期Tの計測が困難となった場合には、分別検知器2により得られる前進/後進信号が電気ブレーキの起動時点の進行方向と異なるようになった時点(例えば前進から後進への切換時)を速度零(0Km/h)と見なして制動停止を行うが、通常は、速度予測器5の出力に基づく制動停止の方が分別検知器2の出力に基づく制動停止よりも早く生じるため、分別検知器2による制動停止は、速度予測器5による制動停止の補完的なものであり、何らかの理由で速度予測器5による制動停止がうまく作動しなかったとき、フェイルセーフ的な意味合いを持つものであり、安全性を高めるものである。 【0036】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来の低速での精度のバラツキがある安価なパルスジェネレータを用いて、停止精度の高い速度零(0Km/h)までの逆相電気ブレーキ方式を安価で得ることが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月16日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−234804 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−33092 |
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