| 【発明の名称】 |
電気自動車用充電装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】石川 哲浩
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| 【要約】 |
【課題】電気自動車の充電に際して、漏電遮断器の動作を確認する。
【解決手段】電気自動車100と外部交流電源のコンセント14間に漏電遮断器11を設ける。漏電遮断器11には、漏電を検出するためのホールセンサ9、検出回路13、漏電リレー10が設けられると共に、充電に先立って充電回路を強制的に短絡させるための漏電テストリレー7及び漏電抵抗8を設ける。充電時には漏電テストリレー7を閉状態として強制的に短絡させ、漏電リレー10が遮断するかどうかを確認し、遮断リレー10が遮断したことを確認した後に充電リレー6を閉状態として充電を開始する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バッテリと、該バッテリに接続されたインバータと、該インバータに接続された交流モータとを備える電気自動車の該バッテリを外部電源を用いて充電するための充電装置であって、前記電気自動車と前記外部電源とを接続する充電リレーと、前記充電リレーと前記外部電源間に設けられる漏電遮断器と、前記充電リレーの開閉を制御する制御手段と、を有し、前記漏電遮断器は、充電回路の短絡を検出する検出器と、前記検出器で短絡が検出された場合に充電回路を遮断する漏電リレーと、前記充電リレーの閉動作に先だって充電回路を強制的に短絡させる短絡手段と、を有し、前記制御手段は、前記短絡手段により充電回路を短絡させても前記漏電リレーが遮断しない場合には、前記充電リレーの閉動作を禁止することを特徴とする電気自動車用充電装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電気自動車用充電装置、特に外部電源を用いて電気自動車のバッテリを充電する際の漏電防止機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、バッテリとインバータと交流モータを備える電気自動車が知られており、例えば特開平4−275002号公報等にはバッテリの端子間電圧が低下した場合に外部交流電源を用いてバッテリを充電する技術が提案されている。充電の基本的な動作は、外部交流電源を電気自動車側のコネクタを介してインバータに接続し、インバータ内のスイッチングトランジスタを開閉制御して外部交流出力を直流に整流し、バッテリに直流出力を供給することで充電するものである。 【0003】ここで、バッテリを充電する際には、充電装置の高圧系がボデーにリークした場合等を想定し、外部交流電源と電気自動車側コネクタ間に漏電遮断器等を設けてリーク時には充電回路を遮断することが望ましい。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単に漏電遮断器を設けても、漏電遮断器自体に不具合が生じている場合には漏電が生じているにもかかわらず外部交流電源と電気自動車間の回路が遮断されないことになり、円滑にバッテリの充電を行うことができない問題が生ずる。 【0005】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みなされたものであり、その目的は、充電に先立って外部交流電源と電気自動車間に設けられた充電遮断器の動作を確認し、漏電遮断器が正常に動作する場合にのみ外部交流電源と電気自動車との接続を行って円滑にバッテリの充電を行うことができる電気自動車用充電装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は、バッテリと、該バッテリに接続されたインバータと、該インバータに接続された交流モータとを備える電気自動車の該バッテリを外部電源を用いて充電するための充電装置であって、前記電気自動車と前記外部電源とを接続する充電リレーと、前記充電リレーと前記外部電源間に設けられる漏電遮断器と、前記充電リレーの開閉を制御する制御手段とを有し、前記漏電遮断器は、充電回路の短絡を検出する検出器と、前記検出器で短絡が検出された場合に充電回路を遮断する漏電リレーと、前記充電リレーの閉動作に先だって充電回路を強制的に短絡させる短絡手段とを有し、前記制御手段は、前記短絡手段により充電回路を短絡させても前記漏電リレーが遮断しない場合には、前記充電リレーの閉動作を禁止することを特徴とする。 【0007】充電動作に先だって充電回路を強制的に短絡させても漏電リレーが遮断せず、充電回路を遮断できない場合には、漏電遮断器が正常に機能していないので、充電を禁止することで円滑な充電が可能となる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。 【0009】図1には、本実施形態の回路構成図が示されている。電気自動車(車両)100は、主バッテリ2、インバータ3、誘導モータ4、充電リレー6、電子制御装置ECU1及び充電用コネクタ12を有している。 【0010】主バッテリ3は、電気自動車100に電気エネルギーを供給するもので、主バッテリ2にはインバータ3が接続され、直流出力をインバータ3に供給する。 【0011】インバータ3は、複数のスイッチングトランジスタ及びコンデンサを含んで構成され、各スイッチングトランジスタの開閉により直流出力を三相の交流出力に変換して出力する。インバータ3には誘導モータ4が接続されており、三相交流を誘導モータ4に供給する。なお、インバータ3内のスイッチングトランジスタの開閉タイミングはECU1が制御する。 【0012】誘導モータ4は、駆動輪に接続され、供給された三相交流により回転駆動される。なお、制動時には誘導モータ4は発電機としても機能し、機械エネルギを電気エネルギに変換して回生電力を主バッテリに戻す。 【0013】充電リレー6は、充電時に閉状態となって外部電源とインバータ3とを接続するリレーであり、その開閉はECU1で制御される。 【0014】一方、充電回路系は、外部電源に接続されるコンセント14と、漏電遮断器11を含んで構成されており、外部電源はコネクタ12を介して電気自動車100の充電リレー6に接続(より詳細には、三相外部交流電源のu線及びv線が充電リレー6に接続され、w線が接地される)。 【0015】漏電遮断器11は、外部電源と電気自動車100の充電リレー6間に設けられており、ホール素子9(ホールセンサ)、漏電リレー10及び検出回路13を含んでいる。ホール素子9は、充電回路の短絡時に電圧信号を出力し、検出回路13はホール素子9からの電圧信号に基づいて漏電リレー10を閉状態から開状態として充電回路を遮断する。 【0016】また、漏電遮断器11は充電リレー6の閉動作に先立って充電回路を強制的に短絡させる漏電テストリレー7及び漏電抵抗8からなる短絡回路を含んでいる。具体的には、漏電テストリレー7の一端が三相交流電源のu線、v線、w線のうちのv線に接続され、遮断テストリレー7の他端が漏電抵抗8に接続され、漏電抵抗8の他端が三相交流電源のu線に接続されており、漏電抵抗8がホール素子9をまたぐように接続されている。 【0017】なお、電気自動車(車両)100内には、三相交流電源のu線とv線間の電圧を検出する電圧センサ5が設けられており、検出された電圧VacはECU1に供給される。ECU1は、このVacを監視し、漏電遮断器11が正常に動作するか否かを判定する。 【0018】本実施形態の回路構成は以上のようであり、以下フローチャートを用いてその動作、特にECU1と短絡回路の動作を詳細に説明する。 【0019】図2には、本実施形態の動作フローチャートが示されている。電気自動車100が充電モードに移行(例えば、ユーザが充電スイッチをON)した場合、まず漏電リレー10を閉制御し(S101)、コンセント14と車両100側のコネクタ12を接続する。次に、電圧センサ5でu線とv線間の電圧Vacを検出し(S102)、ECU1に供給する。ECU1は、所定のVac値を確認した後、制御信号RAを漏電遮断器11内の漏電テストリレー7に供給する(S103)。 【0020】漏電テストリレー7に制御信号RAが供給されると、漏電テストリレー7は開状態から閉状態に移行し、三相交流電源のu線とv線を強制的に短絡する。すると、ホール素子9、遮断リレー10及び検出回路13からなる漏電遮断回路が正常に機能する場合には、この短絡を検出して漏電リレー10を閉状態から開状態に移行させ、充電回路を遮断する。この結果、u線とv線間の電圧Vacは0となる。一方、漏電遮断回路が正常に機能しない場合、例えばホール素子9の不具合や検出回路13の故障等により、u線とv線が短絡状態にあるにもかかわらず漏電リレー10が閉状態のまま維持された場合には、u線とv線間の電圧Vacは所定電圧のまま維持される。すなわち、漏電遮断器11が正常に機能する場合にはVacは所定電圧から0Vとなり、正常に機能しない場合にはVacは所定電圧のままとなる。 【0021】そこで、ECU1は制御信号RAを遮断テストリレー7に出力した後、Vacが0Vとなるか否かを判定する(S104)。そして、Vacが0Vとなった場合には、漏電遮断器11が正常に動作していると判定し、ECU1は制御信号RAをONからOFFとし(S105)、遮断テストリレー7を閉状態から開状態に移行させてu線とv線の短絡状態を解除する。その後、漏電リレー10を開状態から閉状態に移行させて(漏電遮断器11が正常に動作していれば漏電リレー10は開状態となっているため)(S106)、充電リレー6を開状態から閉状態とし(S107)、外部交流電源を用いて主バッテリ2の充電制御を行う(S108)。なお、この充電制御は、具体的にはu線からの交流出力を誘導モータ4を介してインバータ3に供給すると共に、v線からの交流出力をインバータ3に供給し、インバータ3内のスイッチングトランジスタを開閉制御することで交流出力を直流出力に整流し、主バッテリ2を充電する。主バッテリ2の電圧は常にECU1が監視し、所定電圧に達した場合には充電が完了したと判定してインバータ3の駆動を停止する(S109)。 【0022】図3には、漏電遮断器11が正常に動作する場合のVac信号とRA信号のタイミングチャートが示されている。漏電リレー10を閉制御すると、u線とv線から交流出力が供給されるため、Vacは所定の電圧波形となる。その後、時刻t1においてECU1からRA信号を出力(RA信号をOFFからONとする)すると、漏電遮断器11が正常に機能すれば短絡状態を検出して漏電リレー10が閉状態から開状態となり、Vacは所定電圧から0に移行する。 【0023】一方、S104にてVacが0Vでない場合、すなわち所定電圧のまま維持されている場合には、漏電遮断器11が正常に機能していないことを意味するから、ECU1は制御信号RAをOFFとし(S110)、充電リレー6を閉制御することなく充電を禁止する。この際、ユーザに漏電遮断器11の異常を報知すべく、運転席等に設けられた異常ランプを点灯させて漏電遮断器11の故障を知らせる(S111)のが好適である。 【0024】このように、本実施形態においては充電に先立って漏電遮断器が正常に作動するか否かを確認し、正常に作動しない、すなわち充電回路が短絡しても充電回路を遮断しない場合には充電リレー6を閉状態にせず充電を禁止することで、充電動作を円滑に行うことができる。 【0025】なお、本実施形態においては主バッテリ2と外部電源がトランスを介して分離されていない、いわゆる非アイソレート型回路構成について説明したが、トランスを介して接続されるいわゆるアイソレート型回路にも同様に適用することができる。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば外部電源と電気自動車間に設けられる漏電遮断器の機能を自動判定し、漏電遮断器が正常に動作しない場合には一律に充電を禁止することで、充電動作を円滑に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003207 【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月16日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 研二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−205909 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−6981 |
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