| 【発明の名称】 |
バッテリ式産業車両の電源遮断装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】桑山 純一
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| 【要約】 |
【課題】運転席の足元のスペースを広くとることができるコンパクトな電源遮断装置を提供することを課題とする。
【解決手段】運転席21の前面を区画するカバー30の内側にペダルアーム31が設けられている。バッテリフード29の内側には、リンクケーブル43を介してペダルアームに接続された抜き取りアーム35と、受け側プラグ45及び差し込み側プラグ46からなるバッテリプラグ47とが設けられている。このため、運転席の足元には大きなスペースをとることが可能となっている。ペダルアーム31と抜き取りアーム35とは同一構造を有し共通の部品により構成されている。また、リンクケーブルは、ペダルアームの揺動支点32とペダル40との間に接続されるので、ペダルアームをコンパクトにできる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バッテリ式産業車両の電源遮断装置であって、産業車両の運転席に揺動可能に設けられた入力アームと、この産業車両のバッテリフード内に揺動可能に設けられた抜き取りアームと、オペレータにより前記入力アームに入力されたアーム操作力を前記抜き取りアームに伝えるリンク機構と、前記バッテリフード内に設けられ、前記抜き取りアームの揺動によって電気の流れが遮断されるように抜き取られるバッテリプラグとからなるバッテリ式産業車両の電源遮断装置。 【請求項2】 前記入力アーム及び抜き取りアームは、ほぼ同一構造のアームであることを特徴とする請求項1に記載の電源遮断装置。 【請求項3】 前記入力アームの作用点は、この入力アームの揺動支点と、前記アーム操作力が入力される力点との間に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電源遮断装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリ式産業車両においてバッテリからの電源供給を遮断する装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図4に従来のバッテリ式フォークリフトに設けられた電源遮断装置を示す。運転席1内においてオペレータが足を置く位置には、一端にペダル2が設けられたペダルアーム3が揺動可能に取り付けられている。また、座席4の下方に位置する機能部品室5の壁外面には、受け側プラグ6と差し込み側プラグ7とからなるバッテリプラグ8が設けられている。差し込み側プラグ7は、受け側プラグ6に対して抜き差しできるようになっており、差し込み側プラグ7が受け側プラグ6に差し込まれている状態で図示しないバッテリからの電気が導通されるようになっている。差し込み側プラグ7は、運転席フロア9の下方を通るリンクケーブル10を介してペダルアーム3の他端に接続されている。このペダルアーム3の他端には、オペレータがペダル2を踏まない限りリンクケーブル10が引っ張られないようにするためのスプリング11が取り付けられている。 【0003】このような電源遮断装置において、オペレータがペダル2を踏んでペダルアーム3を図中時計回りに揺動させると、それに伴いリンクケーブル10が図中矢印の向きに引っ張られる。このため、リンクケーブル10に接続された差し込み側プラグ7は受け側プラグ6から引き抜かれ、バッテリからの電気の導通が遮断される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した電源遮断装置においては、運転席1内に、ペダルアーム3、スプリング11、さらにバッテリプラグ8が設けられているため、運転席1の足元のスペースを広くとることが難しいという問題があった。また、差し込み側プラグ7に対するリンクケーブル10の接続部は、差し込み側プラグ7の引き抜き方向にほぼ沿うように配置しておく必要があるため、リンクケーブル10を湾曲させ、その湾曲のために余分なスペースが必要であり、しかも90度を超える鋭角に湾曲させる場合には特に大きなスペースを確保しておかなければならないといった問題があった。 【0005】従って、本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたものであり、バッテリ式産業車両の運転席の足元のスペースを広くとることができるコンパクトな電源遮断装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するため、本発明の電源遮断装置は、産業車両の運転席に揺動可能に設けられた入力アームと、この産業車両のバッテリフード内に揺動可能に設けられた抜き取りアームと、オペレータにより入力アームに入力されたアーム操作力を抜き取りアームに伝えるリンク機構と、バッテリフード内に設けられ、抜き取りアームの揺動によって電気の流れが遮断されるように抜き取られるバッテリプラグとから構成される。 【0007】また、入力アーム及び抜き取りアームは、ほぼ同一構造のアームとすることができる。入力アームの作用点は、この入力アームの揺動支点と、アーム操作力が入力される力点との間に形成してもよい。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、この発明の電源遮断装置をフォークリフトに実施した場合の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。図1は、電源遮断装置が設けられたフォークリフトの側面図である。運転席21はフォークリフトの機台フレーム22の中央に形成されており、運転席21の前方にはマスト23が設けられている。マスト23には、バックレスト24を介してフォーク25が昇降可能に支持されている。マスト23の近傍には、フォーク25を昇降させるためのリフトシリンダ26や、マスト23を前後傾させるためのティルトシリンダ27が設けられている。運転席21の座席28のほぼ下方には、図示しないバッテリ等、様々な機能部品がバッテリフード29によって覆われる機能部品室が形成されている。 【0009】図2に示されるように、運転席21の前面を区画するカバー30の内側には、オペレータによって後述するバッテリプラグを抜き取るための操作力が入力されるペダルアーム31が揺動可能に設けられている。ペダルアーム31には、その揺動支点32を挟んだ一方側の先端近傍に第1の穴33が形成され、他方側に第2の穴34が形成されている。また、前述したバッテリフード29の内側には、ペダルアーム31とほぼ同一構造の抜き取りアーム35が揺動可能に設けられている。抜き取りアーム35には、揺動支点36を挟んで一方側の先端近傍に第1の穴37が形成され、他方側に第2の穴38が形成されている。抜き取りアーム35の第1の揺動支点36、第1の穴37及び第2の穴38は、ペダルアーム31の揺動支点32、第1の穴33及び第2の穴34にそれぞれ対応するものであり、ペダルアーム31と抜き取りアーム35は、共通の部品によって構成することが可能である。ペダルアーム31の他方側の先端39には、オペレータが足をかけるペダル40がカバー30から突出するように設けられている。 【0010】ペダルアーム31と抜き取りアーム35は、一端41がペダルアーム31の第2の穴37に取り付けられ他端42が抜き取りアーム35の第1の穴37に取り付けらたリンクケーブル43によって接続され、ペダルアーム31に入力された操作力がリンクケーブル43を介して抜き取りアーム35に伝わるようになっている。抜き取りアーム35の第2の穴38には、オペレータが所定の力でペダル40を踏まない限り抜き取りアーム35が揺動しないようにすると共にペダルアーム31及び抜き取りアーム35を図示の初期位置に戻すための弾性力を付与するスプリング44が取り付けられている。 【0011】バッテリフード29の内側において抜き取りアーム35の近傍には、受け側プラグ45と、受け側プラグ45に抜き差し可能に係合される差し込み側プラグ46とからなるバッテリプラグ47が設けられている。図示しないバッテリからの電気の流れは、受け側プラグ45に対し差し込み側プラグ46を抜き差しすることで、選択的に遮断及び導通される。差し込み側プラグ46には、抜き取りアーム35が揺動した際、抜き取りアーム35の上記他方側の先端48と当接して抜き取り方向の力を受けるフック49が取り付けられている。 【0012】このように抜き取りアーム35、スプリング44及びバッテリプラグ47がバッテリフード29内に配設されているため、フォークリフトの運転席21は、従来に比べて足元のスペースを最大限広くとることが可能となっている。さらに、従来の態様と異なり、リンクケーブル43の一端41は、オペレータから操作力が入力されるペダル40と揺動支点32との間に接続されているため、ペダルアーム31自体をコンパクトにすることが可能であり、また、ペダルアーム31にスプリング44が直接取り付けられているわけではないので、運転席21内のペダルアーム31周辺に従来よりも大きなスペースをとることが可能である。 【0013】ペダルアーム31と抜き取りアーム35とを接続するリンクケーブル43は、機台のレイアウト上、運転席21への乗降のしやすさを考慮して運転席21の床面50より一段低く形成されたオープンステップ51の下面にほぼ沿うように設けられている。 【0014】以上のように構成された電源遮断装置において、図3に矢印で示されるようにオペレータが足でペダル40を踏むと、ペダルアーム31が反時計方向に揺動し、ペダル40に入力された操作力は、ペダルアーム31を介してリンクケーブル43を引っ張るのに好適なリンクケーブル43の一端41にほぼ平行な方向の力に変換される。ペダルアーム31の揺動によって、リンクケーブル43は矢印に示されるように引っ張られ、それにより抜き取りアーム35がスプリング44の弾性力に抗して反時計方向に揺動する。このとき、リンクケーブル43の他端42が抜き取りアーム35を引っ張った力は、抜き取りアーム35の揺動により、差し込み側プラグ46を引き抜くのに好適な引き抜き方向の力に変換される。したがって、抜き取りアーム35は、フック49を介してバッテリプラグ47の差し込み側プラグ46を矢印に示す抜き取り方向に引っ張り、差し込み側プラグ46が受け側プラグ45から引き抜かれる。このようにして、緊急時にオペレータがペダルを踏むと、図示しないバッテリからの電気の流れが強制的かつ機械的に遮断され、フォークリフトの走行や作業の動作が停止するようになっている。 【0015】したがって、機台のレイアウト上、リンクケーブル43の配置に制限がある場合でも、オペレータがペダル40を踏む態様によって差し込み側プラグ46を引き抜く構造が可能となっており、しかも、その場合にリンクケーブル43を無理に湾曲させたり、その湾曲のための余計なスペースを確保しておく必要もない。また、こうした利点を得るためにペダルアーム31と抜き取りアーム35という2つのアームを用いていながら、両アーム31,35を共通の部品によって構成できるため、部品点数を減らしコストの低減が図ることが可能である。 【0016】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の電源遮断装置によれば、抜き取りアーム及びバッテリプラグがバッテリフード内に配設されているため、フォークリフトの運転席は、従来に比べて足元のスペースを最大限広くとることが可能となっている。 【0017】また、入力アーム及び抜き取りアームはほぼ同一構造のアームであるので、2つのアームを用いていながら、両アームを共通の部品によって構成でき、部品点数を減らしコストの低減が図ることが可能である。さらに、入力アームの作用点は、この入力アームの揺動支点と、アーム操作力が入力される力点との間に形成されているので、入力アームをコンパクトにすることが可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003218 【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機製作所
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月5日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】曾我 道照 (外7名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−205904 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−442 |
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