| 【発明の名称】 |
温度電圧検出ユニット |
| 【発明者】 |
【氏名】下山 憲一
【氏名】荒井 洋一
【氏名】前本 敏文
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| 【要約】 |
【課題】温度検出器及び電圧検出器を同一ユニットに存在させて小型でかつ安価で絶縁性を有する温度電圧検出ユニットを提供する。
【解決手段】電気自動車用の弱電系電源7の電圧を安定化する弱電系安定化電源11、及び弱電系安定化電源の電圧により動作し温度の変化により抵抗値が変化する温度抵抗素子13を有し、弱電系安定化電源の電圧により動作し温度抵抗素子の抵抗値に基づき強電系バッテリ2bの温度を検出する温度検出器3と、強電系バッテリの端子電圧を検出し、検出された強電系バッテリの検出電圧を入力側の強電系と出力側の弱電系とを絶縁した状態で出力する電圧検出器5とを同一ユニット内に設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電気自動車用の弱電系電源の電圧を安定化する弱電系安定化電源、及びこの弱電系安定化電源の電圧により動作し温度の変化により抵抗値が変化する温度抵抗素子を有し、前記弱電系安定化電源の電圧により動作し前記温度抵抗素子の抵抗値に基づき強電系バッテリの温度を検出する温度検出器と、前記強電系バッテリの端子電圧を検出し、検出された前記強電系バッテリの検出電圧を入力側の強電系と出力側の弱電系とを絶縁した状態で出力する電圧検出器と、を同一ユニット内に備えることを特徴とする温度電圧検出ユニット。 【請求項2】 前記強電系バッテリには、溝部が設けられ、この溝部に前記温度検出器及び前記電圧検出器が取り付けられることを特徴とする請求項1記載の温度電圧検出ユニット。 【請求項3】 前記電圧検出器は、前記強電系バッテリの端子電圧を安定化する強電系安定化電源と、この強電系安定化電源の電圧により動作し、前記強電系バッテリの端子電圧をその電圧に応じた周波数に変換する電圧周波数変換器と、前記入力側に前記強電系安定化電源の電圧が供給され、前記出力側に前記弱電系安定化電源の電圧が供給され、前記入力側と前記出力側とを絶縁した状態で前記電圧周波数変換器で変換された周波数を、前記強電系バッテリの端子電圧に対応した検出出力として出力する絶縁部と、を備えることを特徴とする請求項1記載の温度電圧検出ユニット。 【請求項4】 前記弱電系電源は、前記温度検出器及び前記電圧検出器が強電系バッテリの温度及び端子電圧を検出するときのみ前記弱電系安定化電源を動作させ、前記電圧検出器は、動作した前記弱電系安定化電源からの電圧を入力したときのみ前記強電系バッテリの端子電圧を前記強電系安定化電源に供給させる電圧供給制御部を備えることを特徴とする請求項3記載の温度電圧検出ユニット。 【請求項5】 前記温度検出器及び前記電圧検出器は、直列に接続された複数個の強電系バッテリの各強電系バッテリ毎に設けられることを特徴とする請求項1記載の温度電圧検出ユニット。 【請求項6】 前記電圧検出器は、前記弱電系安定化電源の電圧により動作する発光ダイオードと前記強電系バッテリの電圧が印加されるフォトトランジスタとからなるフォトカプラを備えることを特徴とする請求項1または請求項3記載の温度電圧検出ユニット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車を動作させるモータに印加された強電系のバッテリの温度及び端子電圧を検出する温度電圧検出ユニットに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、電気自動車においては、強電系の電池(バッテリ)からの電圧をモータに供給して該モータを回転駆動させて電気自動車を走行させている。また、最近では、バッテリの開発が進み、充放電機能が高性能化するに伴ってバッテリの電圧管理及び温度管理に対する要求が厳しくなってきた。例えば、駆動系の強電系バッテリは、20個から30個程度のバッテリが直列に接続されて構成され、その単体のバッテリの電圧管理及び温度管理が必要となってきている。このため、バッテリの数だけ、電圧検出器及び温度検出器が必要となる。 【0003】従来の電圧検出器としては、図5に示すようなゼロ磁束法(センサ技術 1989年7月号参照)を応用した電圧検出器が用いられていた。図5に示す電圧検出器101は、磁気コア103を有し、この磁気コア103には一次巻線105及び二次巻線107が巻回されており、一次巻線105には抵抗109を介して複数の電源111a,111b,・・・111nを直列に接続して構成された強電系バッテリ111が接続されている。磁気コア103に形成されたギャップ113にはホール素子115が設けられる。 【0004】この場合、一次巻線105を流れる一次電流I1により磁気コア103内に磁束が発生し、その磁界を検出するホール素子115は、磁界の方向及び磁界Φ1の大きさに応じて電圧を発生させて電流増幅器117に出力する。電流増幅器117は、ホール素子115からの電圧に基づき電流を増幅して出力電流I2を二次巻線107に流す。二次巻線107に出力電流I2が流れると、磁束Φ2が発生する。この場合、磁束Φ2が磁束Φ1を打ち消すように働く。 【0005】そして、磁束Φ2が磁束Φ1と等しくなったとき、磁気コア103内の磁束Φ1はゼロになる。これに伴って、ホール素子115は出力をゼロにし、磁束Φ2もゼロになる。この状態になると、磁気コア103内に再び磁束Φ1が発生するとともに、ホール素子115にも出力が発生し、磁気コア103内では磁束Φ2が磁束Φ1よりも大きくなる。このような動作が高周波で繰り返されて、出力電流I2が実効値化される。このとき、以下のアンペアターン則が成立する。 【0006】N1I1=N2I2この式を用いて、電流増幅器117からの出力電流I2を測定すれば、一次電流I1が求められる。また、抵抗119の両端にかかる検出電圧は、出力電流I2に比例した電圧となる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来では、バッテリ毎に電圧検出器を有するユニットと温度検出器を有するユニットとを別々に設けていたため、バッテリ全体では、それらの検出器が大型化してしまうとともに、それらの検出器のためにかなりの占有スペースが必要であった。 【0008】また、従来の電圧検出器にあっては、高精度であるが、磁気コア103、一次巻線105、二次巻線107を有しているため、電圧検出器が大型化し、また、高価になっていた。 【0009】本発明は、温度検出器及び電圧検出器を同一のユニットに存在させることにより、小型でかつ安価で絶縁性を有する温度電圧検出ユニットを提供することを課題とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決するために以下の構成とした。請求項1の発明の温度電圧検出ユニットは、電気自動車用の弱電系電源の電圧を安定化する弱電系安定化電源、及びこの弱電系安定化電源の電圧により動作し温度の変化により抵抗値が変化する温度抵抗素子を有し、前記弱電系安定化電源の電圧により動作し前記温度抵抗素子の抵抗値に基づき強電系バッテリの温度を検出する温度検出器と、前記強電系バッテリの端子電圧を検出し、検出された前記強電系バッテリの検出電圧を入力側の強電系と出力側の弱電系とを絶縁した状態で出力する電圧検出器とを同一ユニット内に備えることを特徴とする。 【0011】この発明によれば、温度抵抗素子は、温度の変化により抵抗が変化し、温度検出器は、弱電系安定化電源の電圧により動作し、温度抵抗素子の抵抗値に基づき強電系バッテリの温度を検出し、電圧検出器は、強電系バッテリの端子電圧を検出し、検出された強電系バッテリの検出電圧を入力側の強電系と出力側の弱電系とを絶縁した状態で出力する。 【0012】また、このような温度検出器と電圧検出器とを同一ユニット内に設けたので、温度検出器と電圧検出器とを別々のユニットに設けるよりも、小型化で且つ安価でしかも絶縁性を有するユニットを提供することができる。 【0013】請求項2の発明は、前記強電系バッテリには、溝部が設けられ、この溝部に前記温度検出器及び前記電圧検出器が取り付けられることを特徴とする。 【0014】この発明によれば、強電系バッテリに設けられた溝部に温度検出器及び電圧検出器が取り付けられることで、温度検出器及び電圧検出器のための占有スペースが不要となる。 【0015】請求項3の発明のように、前記電圧検出器は、前記強電系バッテリの端子電圧を安定化する強電系安定化電源と、この強電系安定化電源の電圧により動作し、前記強電系バッテリの端子電圧をその電圧に応じた周波数に変換する電圧周波数変換器と、前記入力側に前記強電系安定化電源の電圧が供給され、前記出力側に前記弱電系安定化電源の電圧が供給され、前記入力側と前記出力側とを絶縁した状態で前記電圧周波数変換器で変換された周波数を、前記強電系バッテリの端子電圧に対応した検出出力として出力する絶縁部とを備えることを特徴とする。 【0016】この発明によれば、強電系安定化電源は、強電系バッテリの端子電圧を安定化し、この強電系安定化電源の電圧により動作した電圧周波数変換器が、強電系バッテリの端子電圧をその電圧に応じた周波数に変換すると、絶縁部は、入力側と出力側とを絶縁した状態で電圧周波数変換器で変換された周波数を、強電系バッテリの端子電圧に対応した検出出力として出力するので、強電系と弱電系とが絶縁されるとともにノイズの少ない出力が得られる。 【0017】請求項4の発明のように、前記弱電系電源は、前記温度検出器及び前記電圧検出器が強電系バッテリの温度及び端子電圧を検出するときのみ前記弱電系安定化電源を動作させ、前記電圧検出器は、動作した前記弱電系安定化電源からの電圧を入力したときのみ前記強電系バッテリの端子電圧を前記強電系安定化電源に供給させる電圧供給制御部を備えることを特徴とする。 【0018】この発明によれば、弱電系電源は、温度検出器及び電圧検出器が強電系バッテリの温度及び端子電圧を検出するときのみ弱電系安定化電源を動作させ、電圧供給制御部は、動作した前記弱電系安定化電源からの電圧を入力したときのみ前記強電系バッテリの端子電圧を前記強電系安定化電源に供給させる。 【0019】このため、強電系安定化電源は、温度検出器及び電圧検出器が強電系バッテリの温度及び端子電圧を検出するときのみ電圧周波数変換器、及び絶縁部を動作させるので、強電系バッテリの温度及び電圧検出時以外の時に流れる暗電流をなくすことができ、これによって、強電系バッテリの放電を防止することができる。 【0020】請求項5の発明のように、前記温度検出器及び前記電圧検出器は、直列に接続された複数個の強電系バッテリの各強電系バッテリ毎に設けられることを特徴とする。 【0021】この発明によれば、温度検出器及び電圧検出器は、直列に接続された複数個の強電系バッテリの各強電系バッテリ毎に設けられるので、複数個の強電系バッテリ全体では、小型化かつ安価の効果がさらに大となる。 【0022】請求項6の発明のように、前記電圧検出器は、前記弱電系安定化電源の電圧により動作する発光ダイオードと前記強電系バッテリの電圧が印加されるフォトトランジスタとからなるフォトカプラを備えることを特徴とする。 【0023】この発明によれば、フォトカプラを用いることにより、弱電系と強電系とが絶縁され、何らかの故障が発生しても弱電系の方に強電系電圧が印加されてしまうことを防止することができる。 【0024】 【発明の実施の形態】以下、本発明の温度電圧検出ユニットの実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。 【0025】図1に本発明の温度電圧検出ユニットの実施の形態の回路構成図を示す。図1に示す温度電圧検出ユニット1は、複数のバッテリ2a,2b・・・が直列に接続されて構成された強電系バッテリ2のバッテリ単体の温度及び端子電圧を検出するものである。強電系バッテリ2は、一次側の回路電源を構成し、モータに高電圧を印加してモータを回転駆動させて電気自動車を走行させるようになっている。 【0026】温度電圧検出ユニット1は、強電系のバッテリ単体(例えば、バッテリ2b)の温度を検出する温度検出器3、強電系のバッテリ単体の端子電圧を検出する電圧検出器5を有している。 【0027】弱電系電源7は、例えば、+12V電源であり、温度検出器3がバッテリ2bの温度するとともに電圧検出器5が端子電圧を検出するとき、例えば、イグニッションがオンであるときまたはバッテリの充電中に、温度検出器3及び電圧検出器5に電圧を供給する。このため、弱電系電源7は、図示しない例えば、スイッチングトランジスタやリレーなどのスイッチング素子を有している。 【0028】温度検出器3は、弱電系安定化電源11、サーミスタ抵抗13、検出抵抗15、電圧周波数変換器(V/F)17を有する。弱電系安定化電源11は、弱電系電源7からの電圧を安定化して弱電系の電圧をサーミスタ抵抗13、電圧周波数変換器17、電圧検出器5内の抵抗31に供給する。弱電系安定化電源11は、例えば、+5V電源である。 【0029】サーミスタ抵抗13は、バッテリ2bの温度の変化に応じて抵抗値が変化するもので、このサーミスタ13には直列に検出抵抗15が接続されている。電圧周波数変換器17は、サーミスタ抵抗13と検出抵抗15との分圧電圧を入力し、この分圧電圧を電圧に応じた周波数に変換して出力する。 【0030】なお、電圧周波数変換器17の周波数出力は、図示しないバッテリコントローラに送られて、バッテリコントローラにより処理されてバッテリ単体の温度が測定されるようになっている。 【0031】次に、電圧検出器5において、バッテリ2bの両端には抵抗21と抵抗23とが直列に接続されている。電圧検出器5には第1のフォトカプラ25が設けられ、この第1のフォトカプラ25は、発光素子である第1の発光ダイオード27、受光素子である第1のフォトトランジスタ29から構成される。 【0032】第1の発光ダイオード27は、一次側である入力側を構成し、第1のフォトトランジスタ29は、二次側である出力側を構成する。一次側と二次側とは絶縁されている。第1の発光ダイオード27のカソードは、接地され、第1の発光ダイオード27のアノードは、抵抗31を介して弱電系安定化電源11に接続されている。 【0033】第1の発光ダイオード27は、抵抗31を介して弱電系安定化電源11の電圧が供給されたとき、すなわち、バッテリ2bの温度及び電圧の検出時に発光する。第1のフォトトランジスタ29は、第1の発光ダイオード45の光を受光してトランジスタ33を動作させる。 【0034】バッテリ2bの正極側(強電系バッテリ端子P1)には、トランジスタ33のエミッタが接続され、トランジスタ33のエミッタとベース間には抵抗35が接続されている。また、トランジスタ33のベースは抵抗37を介して第1のフォトトランジスタ29のコレクタに接続され、第1のフォトトランジスタ29のエミッタはバッテリ2bの負極側(強電系バッテリ端子P2)に接続されている。 【0035】トランジスタ33のコレクタには、バッテリ2bからの電圧をトランジスタ33を介して安定化させるための強電系安定化電源39が接続されている。この強電系安定化電源39は、電圧周波数変換器41、第2のフォトカプラ43内の第2の発光ダイオード45のアノードに安定化された電圧を供給する。 【0036】第2のフォトカプラ43は、発光素子である第2の発光ダイオード45、受光素子である第2のフォトトランジスタ47から構成される。第2の発光ダイオード45は、一次側である入力側を構成し、第2のフォトトランジスタ47は、二次側である出力側を構成する。一次側は強電系であり、二次側は弱電系であり、強電系と弱電系とは絶縁されている。第2のフォトトランジスタ47のコレクタには、第2のフォトトランジスタ47を動作させるための弱電系安定化電源11の電圧が供給されている。 【0037】電圧周波数変換器41は、抵抗21と抵抗23との分圧電圧を入力し、この分圧電圧を電圧に応じた周波数に変換して第2の発光ダイオード45のカソードに出力する。 【0038】第2の発光ダイオード45は、電圧周波数変換器41からの周波数出力の周期に応じた発光周波数で発光または非発光する。第2のフォトトランジスタ47は、第2の発光ダイオード45の光を受光し、発光周波数に応じた受光周波数をバッテリの検出電圧に応じた検出出力として出力する。 【0039】なお、第2のフォトトランジスタ47の周波数出力は、図示しないバッテリコントローラに送られて、バッテリコントローラにより処理されてバッテリ単体の電圧が測定されるようになっている。第2のフォトトランジスタ47のエミッタは、接地される。 【0040】図2に直列に接続された複数のバッテリの各バッテリの温度及び電圧を検出する各温度電圧検出ユニットの構成図を示す。図2に示すように各々のバッテリ2a,2b,2c・・・2nに対応させて、各々の温度電圧検出ユニット1a,1b,1c・・・1nが設けられている。各バッテリ2a,2b,2c・・・2nの両端には、対応する電圧検出器5a,5b,5c・・・5nが接続されている。各々の温度電圧検出ユニット1a,1b,1c・・・1nは、図1に示した温度電圧検出ユニット1と同一構成となっている。 【0041】なお、各バッテリは、例えば、12Vであり、バッテリ全体の電圧は、288Vである。バッテリ全体の両端には電流検出器49を介して電気自動車の負荷であるモータ51が接続される。電流検出器49は、モータ51に流れる電流を検出する。 【0042】図3に各温度電圧検出ユニットの外観構成図を示す。図3に示す温度電圧検出ユニット1には、前述した温度検出器3及び電圧検出器5を収納する箱状の収納ケース55が設けられ、この収納ケース57にはコネクタ57を介してワイヤ59a、59b、59c、59dが接続されている。 【0043】ワイヤ59aの先端にはリング端子61aが取り付けられ、このリング端子61aは、図1に示す強電系バッテリ端子P2(負極側)に接続される。ワイヤ59bの先端にはリング端子61bが取り付けられ、このリング端子61bは、図1に示す強電系バッテリ端子P1(正極側)に接続される。リング端子61a、61bを介して収納ケース55内の電圧検出器5に強電系バッテリ単体の端子電圧が入力されるようになっている。 【0044】ワイヤ59cの先端にはコネクタ63が取り付けられ、このコネクタ63は、図1に示す弱電系電源7に接続される。コネクタ63を介して収納ケース55内の温度検出器3及び電圧検出器5のそれぞれに弱電系の電圧が供給されるようになっている。 【0045】ワイヤ59dの先端にはコネクタ65が取り付けられ、このコネクタ65には、収納ケース55内の温度検出器3内の電圧周波数変換器17、及び電圧検出器5内の電圧周波数変換器41からの周波数が出力されるようになっている。 【0046】このような温度電圧検出ユニット1によれば、温度検出器3と電圧検出器5とを同一のユニット内の収納ケース55に収納させたので、温度検出器3と電圧検出器5とを別々のユニットに収納するよりも、小型化が図れ、安価となる効果が得られる。また、温度電圧検出ユニット1は、図2に示すように、バッテリ毎に設けられるので、その効果は大である。 【0047】さらに、図4に示すように、各バッテリ毎に、対応するバッテリ、例えば、バッテリ2bに有する溝部67に温度電圧検出ユニット1を取り付けるようにするとよい。このようにすれば、温度検出器3及び電圧検出器5のための占有スペースが不要となり、バッテリ周辺の構成が簡素化することができる。 【0048】また、温度検出器3及び電圧検出器5の同一ユニット化により、取り回しのための強電系電線も不要となるため、これらの検出器は、各々のバッテリの温度及び電圧を管理するための電気自動車用の温度検出器及び電圧検出器としても最適である。 【0049】次に、このように構成された実施の形態の温度電圧検出ユニットの動作を図1を参照して説明する。まず、弱電系電源7は、バッテリ2bの温度及び端子電圧を検出するときに、電圧を弱電系安定化電源11に供給するので、弱電系安定化電源11は、その検出時に、安定化された電圧をサーミスタ抵抗13、電圧周波数変換器17、及び抵抗31に供給する。 【0050】すると、弱電系安定化電源11からサーミスタ抵抗13、検出抵抗15に電流が流れる。サーミスタ抵抗13がバッテリ2bの温度の変化に応じて抵抗を変化させると、サーミスタ抵抗13と検出抵抗15との分圧電圧が電圧周波数変換器17に入力される。電圧周波数変換器17は、入力された分圧電圧をその電圧に応じた周波数に変換してその周波数出力を図示しないバッテリコントローラに出力する。 【0051】一方、電圧検出器5において、バッテリ2bの温度及び電圧検出時には、弱電系安定化電源11の電圧が抵抗31を介して第1の発光ダイオード27に供給されるので、第1の発光ダイオード27が発光する。 【0052】すると、第1のフォトトランジスタ29が第1の発光ダイオード27の光を受光して動作するので、バッテリ2bの正極側から抵抗35、抵抗37、第1のフォトトランジスタ29を介してバッテリ2bの負極側に電流が流れる。 【0053】このため、トランジスタ33が動作して、バッテリ2bの強電系の電圧が強電系安定化電源39に供給されて、強電系安定化電源39は、バッテリ2bの温度及び電圧検出時のみ、安定化電圧を電圧周波数変換器41、第2の発光ダイオード45を供給する。 【0054】また、抵抗21と抵抗23との分圧電圧が電圧周波数変換器41に入力されると、電圧周波数変換器41は、この分圧電圧を電圧に応じた周波数に変化して第2の発光ダイオード45のカソードに出力する。すると、第2の発光ダイオード45は、電圧周波数変換器41からの周波数出力の周期に応じた発光周波数で発光または非発光するので、第2のフォトトランジスタ47は、第2の発光ダイオード45の光を受光し、バッテリ2bの端子電圧に応じた受光周波数を出力する。 【0055】そして、図示しないバッテリコントローラが、温度検出器3からの周波数出力と電圧検出器5からの周波数出力とを処理してバッテリ2bの温度及び端子電圧を測定する。 【0056】このように実施の形態の温度電圧検出ユニットによれば、電圧検出器5を絶縁性を有する第1のフォトカプラ25及び第2のフォトカプラ43を用いて構成したので、ゼロ磁束法を用いた電圧検出器に比較して、小型化であり、しかも安価で絶縁性を有する温度電圧検出ユニットを提供することができる。 【0057】また、弱電系電源7が、バッテリ2bの温度及び電圧検出時にのみ、強電系安定化電源39を駆動させて、電圧周波数変換器41、第2の発光ダイオード45を動作させるので、強電系バッテリ単体の温度及び電圧検出時以外の時に、強電系バッテリ2bの電源を受けた強電系安定化電源39から、電圧周波数変換器41、及び第2のフォトカプラ43内の第2のフォトダイオード45に流れる暗電流をなくすことができる。この暗電流が流れなくなることで、強電系バッテリ2bの放電を防止することができる。 【0058】さらに、各電圧検出器及び各温度検出器により、各バッテリの単体電圧及び温度を測定することができ、各電圧検出器は、小型且つ安価であるので、直列に接続された複数のバッテリの各バッテリの電圧を管理するための電気自動車用電圧検出器としても最適である。 【0059】また、電圧周波数変換器17、電圧周波数変換器41を用いているので、出力が周波数で得られるから、出力にノイズが少なくなり、正確な出力が得られるという効果が得られる。 【0060】また、第1のフォトカプラ25を用いることにより、弱電系と強電系とが絶縁され、何らかの故障が発生しても弱電系の方に強電系電圧が印加されてしまうことを防止することができる。 【0061】 【発明の効果】本発明によれば、温度抵抗素子は、温度の変化により抵抗が変化し、温度検出器は、弱電系安定化電源の電圧により動作し、温度抵抗素子の抵抗値に基づき強電系バッテリの温度を検出し、電圧検出器は、強電系バッテリの端子電圧を検出し、検出された強電系バッテリの検出電圧を入力側の強電系と出力側の弱電系とを絶縁した状態で出力する。 【0062】また、このような温度検出器と電圧検出器とを同一ユニット内に設けたので、温度検出器と電圧検出器とを別々のユニットに設けるよりも、小型化で且つ安価でしかも絶縁性を有するユニットを提供することができる。 【0063】また、強電系バッテリに設けられた溝部に温度検出器及び電圧検出器が取り付けられることで、温度検出器及び電圧検出器のための占有スペースが不要となる。 【0064】また、強電系安定化電源は、強電系バッテリの端子電圧を安定化し、この強電系安定化電源の電圧により動作した電圧周波数変換器が、強電系バッテリの端子電圧をその電圧に応じた周波数に変換すると、絶縁部は、入力側と出力側とを絶縁した状態で電圧周波数変換器で変換された周波数を、強電系バッテリの端子電圧に対応した検出出力として出力するので、強電系と弱電系とが絶縁されるとともにノイズの少ない出力が得られる。 【0065】また、弱電系電源は、温度検出器及び電圧検出器が強電系バッテリの温度及び端子電圧を検出するときのみ弱電系安定化電源を動作させ、電圧供給制御部は、動作した前記弱電系安定化電源からの電圧を入力したときのみ前記強電系バッテリの端子電圧を前記強電系安定化電源に供給させる。 【0066】このため、強電系安定化電源は、温度検出器及び電圧検出器が強電系バッテリの温度及び端子電圧を検出するときのみ電圧周波数変換器、及び絶縁部を動作させるので、強電系バッテリの温度及び電圧検出時以外の時に流れる暗電流をなくすことができ、これによって、強電系バッテリの放電を防止することができる。 【0067】また、温度検出器及び電圧検出器は、直列に接続された複数個の強電系バッテリの各強電系バッテリ毎に設けられるので、複数個の強電系バッテリ全体では、小型化かつ安価の効果がさらに大となる。 【0068】また、フォトカプラを用いることにより、弱電系と強電系とが絶縁され、何らかの故障が発生しても弱電系の方に強電系電圧が印加されてしまうことを防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006895 【氏名又は名称】矢崎総業株式会社 【識別番号】000003137 【氏名又は名称】マツダ株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月19日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−205903 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−7856 |
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