| 【発明の名称】 |
電動車用制御装置及び電動二輪車用制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】本田 聡
【氏名】鳥山 正雪
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| 【要約】 |
【課題】電動モータを駆動源とする自動2輪車において、始動時に車両が急発進するのを防止する。
【解決手段】モータ22とグリップ式の速度操作部材18の間にコントローラ47を設け、該コントローラ47にキースイッチ14、スタンドスイッチ16、スタートスイッチ19、車速検出装置51、スピーカ55を接続すると共に、プレドライバ45を介してドライバ46を接続してモータ22を制御する。コントローラ47は、車両走行中と検出されたときは操作部材18で速度制御可能となるが、非走行時は、操作部材18が最低速度位置にあり、スタンドが収納され、スタートスイッチ19が投入されたとき、モータの制御が可能になり、スピーカから電動車であることを警告する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】a.モータを車輪駆動用原動機とし、b.速度操作部材で調整されモータの回転速度を制御するコントローラを備える電動車において、c.該コントローラに車両走行状態検出手段を備え、d.以下の何れかの条件を満たす場合にのみ前記コントローラが作動するようにしたことを特徴とする、電動車用制御装置。 f.第1の条件:車両走行状態検出手段により車両が走行中であると検出されている場合。 g.第2の条件:車両走行状態検出手段により車両が走行中ではないと検出されていて、前記速度操作部材が最低速度位置にある場合。 【請求項2】a.モータを車輪駆動用原動機とし、b.速度操作部材で調整されモータの回転速度を制御するコントローラを備える電動二輪車において、h.該コントローラにスタンド位置検出手段を備え、i.以下の条件を満たす場合には前記コントローラが作動するようにしたことを特徴とする、電動二輪車用制御装置。 j.条件:スタンドが収納された後、前記速度操作部材が最低速度位置となった場合。 【請求項3】a.モータを車輪駆動用原動機とし、b.速度操作部材で調整されモータの回転速度を制御するコントローラを備える電動車において、k.スタートスイッチを前記コントローラに備え、l.以下の条件を満たす場合には前記コントローラが作動するようにしたことを特徴とする、電動車用制御装置。 m.条件:スタートスイットが投入され、前記速度操作部材が最低速度位置にある場合。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、路面上を走行する電動車及び電動二輪車の発進時の操作を容易にするための制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】電動車は、モータと車輪の間に、エンジン車で用いられている人力で操作されるクラッチが介設されていないが、速度操作部材としては、アクセルグリップ又はアクセルペダルの如き部材が用いられてエンジン車の運転と同様の感覚で運転できるようにされている。ところが、このような構成であると、電動車の電源投入時に、エンジン車と同じ感覚で速度操作部材を付勢位置に調整する操作をしながら電源用のキースイッチを投入し勝ちになる。 【0003】これを防止するために、速度操作部材を未調整位置に戻さなければモータ回路を制御できないようにすることは従来知られている(特公昭51-32007)。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記の従来技術においては、走行中にキースイッチの誤操作又は何等かの理由によって制御回路の電流が一時的に断たれることがあると、速度操作部材を未調整位置に戻さない限り制御回路は作動を中断する不具合がある。本発明は、このような不都合のない車両を得ることを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明における前記課題の解決手段は、請求項1,2,3に記載したとおりものである。 【0006】なお、文中速度操作部材が最低速度位置にあるということは、該速度操作部材が未調整の位置にある場合、及び該速度操作部材が操作されても車両が走行するに至らない僅かの操作範囲内に該部材がある場合を指す。 【0007】まず、請求項1の発明は、次の事項からなる。 【0008】モータを車輪駆動用原動機とし、速度操作部材で調整されモータの回転速度を制御するコントローラを備える電動車において、該コントローラに車両走行状態検出手段を備え、以下の何れかの条件を満たす場合にのみ前記コントローラが作動するようにしたことを特徴とする、電動車用制御装置。 【0009】第1の条件:車両走行状態検出手段により車両が走行中であると検出されている場合。 【0010】第2の条件:車両走行状態検出手段により車両が走行中ではないと検出されていて、前記速度操作部材が最低速度位置にある場合。 【0011】次に、請求項2の発明は、次に事項なら成る。 【0012】モータを車輪駆動用原動機とし、速度操作部材で調整されモータの回転速度を制御するコントローラを備える電動二輪車において、該コントローラにスタンド位置検出手段を備え、以下の条件を満たす場合には前記コントローラが作動するようにしたことを特徴とする、電動二輪車用制御装置。 【0013】条件:スタンドが収納された後、前記速度操作部材が最低速度位置となった場合。 【0014】また、請求項3の発明は、次の事項からなる。 【0015】モータを車輪駆動用原動機とし、速度操作部材で調整されモータの回転速度を制御するコントローラを備える電動車において、スタートスイッチを前記コントローラに備え、以下の条件を満たす場合には前記コントローラが作動するようにしたことを特徴とする、電動車用制御装置。 【0016】条件:スタートスイットが投入され、前記速度操作部材が最低速度位置にある場合。 【0017】各請求項の発明の作用は次のとおりである。請求項1の発明によれば、コントローラに備えた車両走行状態検出手段によって、車両が走行中と検出されている場合にコントローラが作動する。また、車両が走行中でないと検出されていて、速度操作部材が最低速度位置にある場合にコントローラが作動し、該部材を更に操作するとモータの制御が可能になる。 【0018】次に請求項2の発明によれば、コントローラに備えたスタンド位置検出手段により、スタンドが収納されていることが検出され、且つ速度制御部材が最低速度位置にある場合に、コントローラが作動してモータ制御が可能になる。 【0019】また、請求項3の発明によれば、コントローラにスタートスイッチを備えたことにより、速度操作部材が最低速度位置にあるときスタートスイッチが投入されると、コントローラが作動して車両が電動車であることを知らせると共にモータの制御が可能になる。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。第1図において1は本発明を実施した自動二輪車、2はヘッドパイプ、3はダウンチューブで、これにボトムフレーム4、リヤフレーム5が延設され、リヤフレーム5上に蓋兼用のシート6を備えた収納箱7が取付けられる。8は内部にモータ、変速機等を備えるパワユニットで、その後部に後輪Wrが装着され、かつ前部はピボット9でリヤフレーム5に枢支され、後部上面とリヤフレーム5の間にクッション10が介設されている。 【0021】また、ボトムフレーム4にはモータ駆動用のバッテリ11が取付けられ、これに充電するための充電器12がリヤフレーム5の後部に取付けられる。そして前記各部を覆うフロントカバー13a 、インナカバー13b 、サイドカバー13c 等よりなるカバー13がフレームに固定され、インナカバー13b に、キースイッチ14が取付けられる。該キースイッチ14は、電源スイッチであり、盗難防止、バッテリーの放電防止等のために設けられる必須のスイッチであるから、後述するフローチャートに描くまでもなく、ONでなければ走行しない。 【0022】またボトムフレーム4の後部のブラケットにメインスタンド15と該メインスタンド15によって開閉されるマイクロスイッチ形式のスタンドスイッチ16が取付けられ、ハンドル17には第2図に示すようにアクセルグリップ式の速度操作部材18が設けられると共に、スタートスイッチ19とライティングスイッチ20が設けられている。スタートスイッチ19は、コントローラを作動するためと、運転者の発進の意志を確認して誤操作を防止するための警告を発生するために設けたものであり、よく操作に熟達した、限られた者のみが扱うといった警告を必要としない車両の場合は、スタートスイッチ19、ボイスレコーダ54、スピーカ55等を省略してキースイッチ14が入ったときコントローラ47が作動するようにすればよい。 【0023】パワユニット8は、第3図示のようにケース21で外殻が形成され、該ケース21は、ケース本体21a 、中カバー21b 、カバー21c よりなり、内部にモータ22、変速機23、減速機24を備え、前端に前記ピボット10に連結する枢着部25が突設し、後部側方から後車軸26が突出している。 【0024】モータ22の出力軸27には、変速機23の可変径の原動Vプーリ28が取付けられ、その可動シーブ28a とガイド29の間に遠心重錘30が介設され、モータ22の速度の上昇に応じて可動シーブ28a を固定シーブ28b 側に押圧し、ベルト31の作用半径を拡大するようにされている。他方、被動軸32にはスリーブ33が遊嵌され、該スリーブ33の内端側には可変径の被動側Vプーリ34が取付けられ、可動シーブ34aがばね35で固定シーブ34b 側に向けて加圧されている。 【0025】また、被動軸32の外端側には遠心クラッチ36が設けられており、そのクラッチ片37は、スリーブ33に固定の円板38のピン39に枢支され、クラッチドラム40は前記被動軸32に固定されている。したがって、被動側Vプーリ34が所定速度で回転すると、クラッチ片37が遠心力でピン39を中心として回動してドラム40に接触し、これにより遠心クラッチ36は接続されて被動軸32が駆動され、段歯車群41よりなる減速機24を経て後車軸26が駆動される。 【0026】モータ22は周知のFETチョッパ制御式のもので、第4図に示すように永久磁石N.Sをもつロータ42と界磁43を備え、各界磁43にはFETトランジスタ44群とプレドライバ45を備えるドライバ46が接続され、コントローラ47により所定速度に制御され、制御信号として前記グリップ18と可変抵抗48で調節された電圧が加わる。図中49はバッテリ11の電源回路、50はトランジスタ制御のための回転角検出部である。 【0027】コントローラ47には、また前輪Wfの回転速度を検出する車速検出部51、前記キースイッチ14、スタンドスイッチ16、スタートスイッチ19が接続されると共に、出力側要素として速度計52のバックライト53、ボイスレコーダ54、スピーカ55が接続され、該バックライト53は、第5図に示すハンドル17の上面に設けた速度計52中に設置され、電動車であることを示す表示窓56を照明するようになっており、該速度計52に隣接して前記スピーカ55が設けられている。 【0028】コントローラ47は、第6図の流れ図に従って作動し、スタートスイッチ19がオンされれば前記車速検出部51の信号よりステップ■で走行中か否かを判断し、走行中であればステップ■でコントローラ47を作動させ、走行中でないときは速度操作部材18が最低速度位置のときのみコントローラ47を作動させるようになっている。 【0029】したがって、走行中に制御回路が一時的に開路することがあっても、該回路が閉路されれば速度操作部材18の位置がどこであっても該位置に応じた速度制御が行われ、該速度操作部材18を最低速度位置に戻す必要がない。 【0030】また、前記コントローラ47は、キースイッチ14が投入され、速度操作部材18が最低速度位置にあるとき、スタートスイッチ19がオンにされ、又はメインスタンド15の収納によりスタンドスイッチ16がオンになれば作動し、このコントローラ47の作動によりモータ22は低速度で駆動されるが、この速度では遠心クラッチ36は作動せず車両は発進しない。しかしボイスレコーダ54、スピーカ55が一時的に作動して音声によりこの車両は電動車であることを報知し、ランプ53が点灯して表示窓から電動車であることを警告するようになっている。そして、速度操作部材18によりモータ22を加速すると、遠心クラッチ36が接続されて後車軸26に動力が伝達される。 【0031】なお、前記モータ22はバッテリ11により駆動され、モータ22に対する印加電圧は、チョッピングのデューティ比によって制御されるようにしてあり、バッテリ電圧が規定値と異なるに至ったときは、デューティ比を自動的に変更して所要の電圧が加わるようにされている。第7図その電圧調整手段で、電源回路49の電圧を回路49a で電圧補正手段57、パルス発生手段58により決められたデューティ比をドライバ46に伝えて電圧を調整する。 【0032】前記デューティ比は、aをオン時間、bをチョッピング時間とするとa/bで表され、バッテ リ電圧の変動があるときは、前記電圧補正手段57により、補正係数k(0<k≦1)を乗じた比をもつパルスを作り出すことで出力を補正する。第8図で、バッテリ電圧を横軸にとり、電圧が下っても動力性能を確保できる電圧をV0 とし、Vボルトのときの補正係数kを図示の如く定め、k=V0 /Vとすれば、モータ22には V・a/b ・k=a/b ・V0 の直流定電圧を加えたと同じになる。したがって、バッテリ電圧の高低に左右されず、常に一定電圧V0 を加えたと同じ条件でモータ制御が行われる。 【0033】 【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれば、車速を検出して走行中は常にコントローラを作動状態におくようにしたから制御回路が一時的に開路されることがあっても、速度操作部材を閉位置に戻して回路を復原する必要がないから、運転操作が容易である効果を奏する。 【0034】また、キースイッチが入っていれば、車両が走行中でなく、速度操作部材が最低速度位置にあってもコントローラが作動するから、該位置から速度操作部材を操作することにより、車両を停車状態から徐々に加速することができ、車両の急発進が防止できる効果がある。 【0035】次に、請求項2及び3の発明によれば、スタンドの収納又はスタートスイッチの投入後に発進が可能となるので、それらの操作時に運転者が気をわずらわす必要がない利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成2年(1990)11月27日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】北村 欣一 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−205902 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−301376 |
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