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【発明の名称】 バッテリー式荷役車両におけるバッテリー回路
【発明者】 【氏名】永山 暁

【要約】 【課題】バッテリーの片減りをなくして、バッテリーの寿命が低下するのを防止する。

【解決手段】車体にバッテリー2を搭載して、このバッテリー2により走行や荷役を行うバッテリー式荷役車両で、バッテリー2の総電圧で走行系モータ3や荷役系モータ4を駆動すると共に、バッテリー2に中間タップ10を備えてバッテリー2の中間電圧を取り出し、この中間電圧で付属電気品9を作動するようにしたバッテリー回路において、バッテリー2における付属電気品9を作動する中間電圧の取り出し側を切り換える切換え手段11を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車体にバッテリー2を搭載して、このバッテリー2により走行や荷役を行うバッテリー式荷役車両で、バッテリー2の総電圧で走行系モータ3や荷役系モータ4を駆動すると共に、バッテリー2に中間タップ10を備えてバッテリー2の中間電圧を取り出し、この中間電圧で付属電気品9を作動するようにしたバッテリー回路において、バッテリー2における付属電気品9を作動する中間電圧の取り出し側を切り換える切換え手段11を備えたことを特徴とするバッテリー式荷役車両におけるバッテリー回路。
【請求項2】 バッテリー2における中間電圧は、バッテリー2の総電圧を整数値で分割するようにしたことを特徴とする請求項1記載のバッテリー式荷役車両におけるバッテリー回路。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体にバッテリーを搭載して、このバッテリーにより走行や荷役を行うバッテリー式荷役車両におけるバッテリー回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バッテリー式荷役車両の一種であるバッテリー2フォークリフトトラックのバッテリー回路としては、図1に示すように、例えば2Vの電圧となるセル1を48個直列に配置して、96Vの電圧となるバッテリー2を備え、このバッテリー2に走行系モータ3と荷役系モータ4とパワーステアリングモータ5をそれぞれ並列に接続していた。これらの各モータは、大動力を得るために96Vの総電圧を受けるようになっていた。一方、前照灯6やウインカー7またはホーン8等の付属電気品9ついては、通常48Vの電圧としていたため、バッテリー2に中間タップ10を備えて中間電圧を取り出すようにして、ここに各付属電気品9を接続し、これら各付属電気品9が48Vの中間電圧を受けるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のバッテリー回路においては、バッテリーにおける中間タップを取り出して各付属電気品に接続している半分のセルが、各付属電気品に接続していない残り半分のセルより先に容量がなくなる、すなわちバッテリーの片減りが発生し、これによりその部分のバッテリーの寿命が低下し、バッテリー全体の寿命も低下するという問題があった。本発明は、この問題を解消することを、その課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題を解消するため、車体にバッテリーを搭載して、このバッテリーにより走行や荷役を行うバッテリー式荷役車両で、バッテリーの総電圧で走行系モータや荷役系モータを駆動すると共に、バッテリーに中間タップを備えてバッテリーの中間電圧を取り出し、この中間電圧で付属電気品を作動するようにしたバッテリー回路において、バッテリーにおける付属電気品を作動する中間電圧の取り出し側を切り換える切換え手段を備える。
【0005】
【作用】本発明は、切換え手段によってバッテリーにおける中間電圧の取り出し側を切換えることで、バッテリーにおける一部の部分のみが使用されるのではなく、バッテリー全体を均等に使用することができるので、バッテリーの片減りをなくして、バッテリーの寿命が低下するのを防止する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明によるバッテリー式荷役車両におけるバッテリー回路の一例としては、図2に示すように、例えば2Vの電圧となるセル1を48個直列に配置して、96Vの電圧となるバッテリー2を備え、このバッテリー2に走行系モータ3と荷役系モータ4とパワーステアリングモータ5をそれぞれ並列に接続して、これらの各モータは96Vの総電圧を受けるようにする。
【0007】一方、バッテリー2においては、48個のセル1を二分割する中間箇所に中間タップ10を備えて、中間タップ10を境にしてそれぞれが24個のセル1となるようにする。そして、この中間タップ10の先に切換え手段11を備えると共に、この切換え手段11から分岐して、一方をバッテリー2における一方側に、他方をバッテリー2における他方側にそれぞれ接続するようにする。なお、切換え手段11としては切換えスイッチ等を用いて、切換え手段11における分岐した一方と中間タップ10とがつながる、あるいは中間タップ10と切換え手段11における分岐した他方とがつながる、といったように切換えるようにして、バッテリー2における中間電圧の取り出し側である二分割された内の24個のセル1から48Vの中間電圧を受けるようにする。そして、この切換え手段11に前照灯6やウインカー7またはホーン8等の付属電気品9各々が並列に接続して、バッテリー2より48Vの中間電圧を受けるようにする。つまり、この中間電圧は、バッテリー2の総電圧96Vを整数値である2で分割して48Vとしたものである。
【0008】また、切換え手段11における回路の切換えは、バッテリー2の残存量が60%以下になると自動的に切換わるようにする。または、一回の充電が完了したときに自動的に切換わるようにしする。さらには、オペレータが1日1回ごとに手動で切換わるようにするといった種々の切換えが考えられる。
【0009】このように切換え手段11によってバッテリー2における中間電圧の取り出し側を切換えることで、バッテリー2における一部の部分のみが使用されるのではなく、バッテリー2全体を均等に使用することができるので、バッテリー2の片減りをなくして、バッテリー2の寿命が低下するのを防止することができる。
【0010】また、前述のものはバッテリー2の総電圧を96Vとし、中間電圧を48Vとしたものであったが、他の例として、バッテリー2の総電圧を72Vとし、中間電圧を24Vとした場合、図3に示すように、2Vの電圧となるセル1を36個直列に配置したバッテリー2を備え、このバッテリー2に走行系モータ3と荷役系モータ4とパワーステアリングモータ5をそれぞれ並列に接続して、これらの各モータは72Vの総電圧を受けるようにする。
【0011】一方、バッテリー2においては、36個のセル1を三分割する二箇所に中間タップ10a,10bをそれぞれ備えて、各中間タップ10a,10bを境にしてそれぞれが12個のセル1となるようにする。そして、各中間タップ10a,10bの先に切換え手段11を備えると共に、この切換え手段11から分岐して、一方をバッテリー2における一方側に、他方をバッテリー2における他方側にそれぞれ接続するようになる。なお、切換え手段11としては前述したように切換えスイッチ等を用いて、切換え手段11における分岐した一方と一方の中間タップ10aとがつながる、一方の中間タップ10aと他方の中間タップ10bとがつながる、あるいは他方の中間タップ10bと切換え手段11における分岐した他方とがつながる、といったように切換えるようにして、バッテリー2における中間電圧の取り出し側である三分割された内の12個のセル1から24Vの中間電圧を受けるようになる。そして、この切換え手段11に前照灯6やウインカー7またはホーン8等の付属電気品9各々が並列に接続して、バッテリー2より24Vの中間電圧を受けるようにする。つまり、この中間電圧は、バッテリー2の総電圧72Vを整数値である3で分割して24Vとしたものである。
【0012】また、切換え手段11における回路の切換えは、前述と同様、バッテリー2の残存量が60%以下になると自動的に切換わるようにする、または、一回の充電が完了したときに自動的に切換わるようにする、さらには、オペレータが1日1回ごとに手動で切換わるようにするといった種々の切換えが考えられる。
【0013】なお、バッテリー2の総電圧や中間電圧は前述のものに限定されるものではなく、また、切換え手段11も前述のものに限定されるものではない。
【0014】
【発明の効果】切換え手段によってバッテリーにおける中間電圧の取り出し側を切換えることで、バッテリーにおける一部の部分のみが使用されるのではなく、バッテリー全体を均等に使用することができるので、バッテリーの片減りをなくして、バッテリーの寿命が低下するのを防止することができる。
【出願人】 【識別番号】000184643
【氏名又は名称】小松フォークリフト株式会社
【出願日】 平成9年(1997)11月26日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】浜本 忠 (外1名)
【公開番号】 特開平11−164410
【公開日】 平成11年(1999)6月18日
【出願番号】 特願平9−324374