| 【発明の名称】 |
電気自動車用電池管理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】荒井 洋一
【氏名】下山 憲一
【氏名】前本 敏文
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| 【要約】 |
【課題】電池の充放電により電池から水素ガスが異常に発生した場合に水素ガスの発生量異常を検知してその異常を警報する。
【解決手段】水素センサ13aは、電気自動車を走行させるための電池の充放電により該電池から発生する水素ガスの濃度を検出し、第1の設定濃度判定部17は、検出された検出濃度値を入力し検出濃度値が予め定められた第1の設定濃度値以上になったか否かを判定し、検出濃度値が第1の設定濃度値以上になった場合に、ファン23は、電池から発生した水素ガスを拡散させ、第2の設定濃度判定部18は、検出濃度値が第1の設定濃度値よりも大きい予め定められた第2の設定濃度値以上になったか否かを判定し、検出濃度値が第2の設定濃度値以上になった場合に、警報ランプ25は、水素ガスの発生量の異常を警報する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電気自動車を走行させるための電池の充放電により該電池から発生する水素ガスの濃度を検出する水素濃度検出部と、前記電池から発生した水素ガスを拡散させる拡散装置と、前記水素濃度検出部で検出された検出濃度値を入力し検出濃度値が予め定められた第1の設定濃度値以上になったか否かを判定し、前記検出濃度値が前記第1の設定濃度値以上になった場合に前記拡散装置に駆動信号を出力する第1の設定濃度判定部と、前記水素ガスの発生量の異常を警報する警報部と、前記検出濃度値が前記第1の設定濃度値よりも大きい予め定められた第2の設定濃度値以上になったか否かを判定し、前記検出濃度値が前記第2の設定濃度値以上になった場合に前記警報部に警報信号を出力する第2の設定濃度判定部と、を備えることを特徴とする電気自動車用電池管理装置。 【請求項2】 前記検出濃度値が前記第1の設定濃度値よりも小さい予め定められた第3の設定濃度値以下になったか否かを判定し、前記検出濃度値が前記第3の設定濃度値以下になった場合に、前記拡散装置への駆動信号の出力を停止すると共に前記警報部への警報信号の出力を停止する第3の設定濃度判定部を備えることを特徴とする請求項1記載の電気自動車用電池管理装置。 【請求項3】 情報を記憶する記憶部を備え、前記第2の設定濃度判定部は、前記警報部が前記水素ガスの発生量の異常を警報したとき、警報が発生したことを示す警報発生情報を前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の電気自動車用電池管理装置。 【請求項4】 前記第2の設定濃度判定部は、イグニッションをオンしたとき、前記記憶部に記憶された前記警報発生情報を読み出し、この警報発生情報に基づき前記警報部に前記警報信号を出力することを特徴とする請求項3記載の電気自動車用電池管理装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車用の電池を管理する電気自動車用電池管理装置に関し、特に、電池の充放電により電池から水素ガスが異常に発生したときにその異常を警報することのできる電気自動車用電池管理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、電気自動車においては、充電器により強電系の電池(バッテリ)を充電し、充電された電池からの電圧を負荷であるモータに供給して放電電流を流し、該モータを回転させることにより電気自動車を走行させている。この電気自動車の走行により電池の残存容量が一定値以下になった場合には、バッテリ制御部が過放電にならないように警報を行うとともに、再度、電池を充電するように充電器を制御している。 【0003】また、下り坂を走行する場合には、走行中においてアクセルを離したときに、モータは発電機になり回生電流が発生する。この回生電流を電池に充電しているが、バッテリ制御部は、過充電にならないように電池の電圧を制御している。 【0004】この場合、強電系の電池としては、例えば、鉛電池またはニッケル水素電池等が用いられているが、過充電及び過放電時に電池から水素ガスが発生することが知られており、その発生した水素ガスが車室内に充満することがない様に、バッテリ電圧より過充電、過放電状態を検出した時に換気ファンを駆動して水素ガスを車外に排出する様にした技術が、特開平8−186901号等に記載されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鉛電池等は過充電、過放電以外の正常な充放電状態でも、図4に示される様に、電池の充放電サイクル数の増加、すなわち、劣化の進行度合に応じて水素ガスが発生する場合があり、上述の過充放電時だけファンを駆動しても水素ガスが車室内に充満してしまう心配がある。 【0006】さらに、換気ファンを駆動しても水素ガス濃度が増加しつづける様な電池自体の異常や、充放電制御自体の異常に基づく大量の水素ガスが発生した場合には、その異常状態を速やかに運転者に知らせて、何らかの処置をうながす必要がある。 【0007】本発明は、電池自体や充放電制御部自体の異常に基づく水素ガスの異常発生を運転者に速やかに報知できるとともに、電池の劣化等の正常使用状態で発生する水素ガスが車室内にたまることを運転者に報知することなく未然に防止できることにより、安全・信頼性の高い電気自動車用電池管理装置を提供することを課題とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決するために以下の構成とした。請求項1の発明の電気自動車用電池管理装置は、電気自動車を走行させるための電池の充放電により該電池から発生する水素ガスの濃度を検出する水素濃度検出部と、前記電池から発生した水素ガスを拡散させる拡散装置と、前記水素濃度検出部で検出された検出濃度値を入力し検出濃度値が予め定められた第1の設定濃度値以上になったか否かを判定し、前記検出濃度値が前記第1の設定濃度値以上になった場合に前記拡散装置に駆動信号を出力する第1の設定濃度判定部と、前記水素ガスの発生量の異常を警報する警報部と、前記検出濃度値が前記第1の設定濃度値よりも大きい予め定められた第2の設定濃度値以上になったか否かを判定し、前記検出濃度値が前記第2の設定濃度値以上になった場合に前記警報部に警報信号を出力する第2の設定濃度判定部とを備えることを特徴とする。 【0009】この発明によれば、水素濃度検出部が電池の充放電により該電池から発生する水素ガスの濃度を検出し、第1の設定濃度判定部は、水素濃度検出部で検出された検出濃度値を入力し検出濃度値が予め定められた第1の設定濃度値以上になったか否かを判定し、検出濃度値が第1の設定濃度値以上になった場合に拡散装置に駆動信号を出力し、駆動信号を受けた拡散装置は、電池から発生した水素ガスを拡散させるので、水素濃度が下がるため、電池劣化による正常充放電時の水素ガス発生や、急加速時等の一時的な水素ガス発生の際には、運転者に警報することなく水素ガスが車室内にたまる等を防止でき、運転中の運転者は警報によるよけいな心配をさせることがない。 【0010】また、第2の設定濃度判定部は、検出濃度値が第1の設定濃度値よりも大きい予め定められた第2の設定濃度値以上になったか否かを判定し、検出濃度値が第2の設定濃度値以上になった場合に警報部に警報信号を出力し、警報信号を受けた警報部は、水素ガスの発生量の異常を警報するので、水素ガスの発生量の異常を知らせることができるため、電池や充放電制御部等の異常に基づく水素ガスの大量発生を運転者に速やかに報知して適切な処置をうながすことができる。 【0011】請求項2の発明の電気自動車用電池管理装置は、検出濃度値が前記第1の設定濃度値よりも小さい予め定められた第3の設定濃度値以下になったか否かを判定し、前記検出濃度値が前記第3の設定濃度値以下になった場合に、前記拡散装置への駆動信号の出力を停止すると共に前記警報部への警報信号の出力を停止する第3の設定濃度判定部を備えることを特徴とする。 【0012】この発明によれば、第3の設定濃度判定部は、検出濃度値が第1の設定濃度値よりも小さい予め定められた第3の設定濃度値以下になったか否かを判定し、検出濃度値が第3の設定濃度値以下になった場合に、拡散装置への駆動信号の出力を停止すると共に警報部への警報信号の出力を停止するので、拡散装置は、水素ガスの拡散を停止し、且つ、警報部は、水素ガスの発生量の異常警報を停止するから、水素ガスの発生量の異常がなくなったことがわかる。 【0013】請求項3の発明の電気自動車用電池管理装置は、情報を記憶する記憶部を備え、前記第2の設定濃度判定部は、前記警報部が前記水素ガスの発生量の異常を警報したとき、警報が発生したことを示す警報発生情報を前記記憶部に記憶させることを特徴とする。 【0014】この発明によれば、警報発生情報を記憶部に記憶させておけば、水素ガスの発生量異常があったことがわかる。 【0015】請求項4の発明のように、前記第2の設定濃度判定部は、イグニッションをオンしたとき、前記記憶部に記憶された前記警報発生情報を読み出し、この警報発生情報に基づき前記警報部に前記警報信号を出力することを特徴とする。 【0016】この発明によれば、第2の設定濃度判定部は、イグニッションをオンしたとき、記憶部に記憶された警報発生情報を読み出し、この警報発生情報に基づき警報部に警報信号を出力するので、警報部は、水素ガスの発生量の異常を警報するから、充電中等に発生した異常についても確実に運転者に報知することができる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の電気自動車用電池管理装置の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の電気自動車用電池管理装置の実施の形態を示す構成ブロック図である。 【0018】図1に示す電気自動車用電池管理装置は、水素センサ13aを用いてバッテリ11で発生する水素ガスの発生量を常時監視する。図1において、充電器1は、ジャンクションボックス(以下、J/Bと称する。)3を介してバッテリボックス10内のバッテリ11に充電電流を流してバッテリ11を充電する。バッテリボックス10は、バッテリ11、バッテリ11の充放電によりバッテリ11から発生した水素ガスを周囲に拡散させるファン23を有する。 【0019】バッテリ11は、例えば、鉛電池であり、充電器1により充電され、電気自動車用の負荷12であるモータに電圧を印加して放電電流を流し該モータを回転駆動させて電気自動車を走行させる。バッテリ11は、充放電を繰り返すことで水素ガスを発生する。また、バッテリ11は、例えば、約300Vであり、複数の例えば、12V用のバッテリが直列に接続されて構成されている。 【0020】バッテリ11には、水素センサ13a、温度センサ13b、電圧センサ13cが取り付けられている。水素センサ13aは、バッテリ11で発生した水素ガスの濃度値を検出し、その検出濃度値を電子制御ユニット(以下、ECUと称する。)15に出力する。 【0021】温度センサ13bは、バッテリ11の温度を検出し、検出された温度値をECU15に出力する。電圧センサ13cは、直列に接続された各バッテリ毎に設けられ、各バッテリの電圧を検出し、各検出電圧をECU15に出力する。この場合には、各センサ毎に別々の信号線で各検出値をECU15に出力する。 【0022】なお、各センサ毎に別々の信号線で各検出値をECU15に出力する代わりに、図1に示すように、検出ユニット14を設け、この検出ユニット14に、水素センサ13a、温度センサ13b、電圧センサ13cのそれぞれで検出された検出値を収集して、各検出値を光ファイバ等で多重通信によりECU15に出力してもよい。 【0023】J/B3は、電流センサ31、電圧センサ33を有する。電流センサ31は、バッテリ11から負荷12に流れる電流を検出し、その電流値をECU15に出力する。電圧センサ33は、直列に接続された各バッテリ全体の端子電圧を検出し、その電圧値をECU15に出力する。J/B3は、イグニッション(IGN)信号を入力し、その信号をECU15に出力する。 【0024】ECU15は、バッテリ制御部であり、電圧センサ13cからの各バッテリ11の電圧、電圧センサ33からの全電圧に基づき充電器1を制御したり、各バッテリの異常の判定を行う。ECU15は、温度センサ13bからの温度値に基づきバッテリ11の温度の異常の判定を行う。なお、温度が異常に上昇した場合には、ECU15は、図示しないファンを回転させることによりバッテリ11を冷却させる。 【0025】ECU15は、水素センサ13aからの水素ガスの濃度値に基づき水素濃度の異常の判定を行うもので、第1の設定濃度判定部17、第2の設定濃度判定部18、及び解除濃度判定部19、不揮発性メモリ20を備えて構成される。 【0026】第1の設定濃度判定部17、第2の設定濃度判定部18、及び解除濃度判定部19は、図示しないリードオンリーメモリ(ROM)に記憶された制御プログラムを中央処理装置(CPU)が実行する機能である。 【0027】不揮発性メモリ20は、書き込み読み出し可能で、電源がオフでも記憶内容を保持する例えばEPROMであり、予め定められた第1の設定濃度値、この第1の設定濃度値よりも大きい予め定められた第2の設定濃度値、第1の設定濃度値よりも小さい第3の設定濃度値としての解除濃度値を記憶している。 【0028】図3に第1の設定濃度値、第2の設定濃度値及び解除濃度値の一例を示す。図3に示すように、第1の設定濃度値は、例えば、水素6000ppmであり、検出濃度値が第1の設定濃度値以上であるとき、機能としてファン23による水素濃度の拡散を行う。 【0029】第2の設定濃度値は、例えば、水素10000ppmであり、検出濃度値が第2の設定濃度値以上であるとき、機能として警報ランプ25の点灯を行う。解除濃度値は、例えば、水素2000ppmであり、検出濃度値が解除濃度値以下であるとき、機能としてファン23の停止及び警報ランプ25の消灯を行う。 【0030】第1の設定濃度判定部17は、不揮発性メモリ20に記憶された第1の設定濃度値を読み出し、水素センサ13aで検出された検出濃度値が第1の設定濃度値以上になったかどうかを判定し、検出濃度値が第1の設定濃度値以上になった場合には、ファンモータ21にモータ駆動信号を出力して、ファン23を回転させる。ファンモータ21及びファン23は、拡散装置を構成する。 【0031】第2の設定濃度判定部18は、不揮発性メモリ20に記憶された第2の設定濃度値を読み出し、水素センサ13aで検出された検出濃度値が第2の設定濃度値以上になったかどうかを判定し、検出濃度値が第2の設定濃度値以上になった場合には、表示部24に有する警報部としての警報ランプ25に警報信号を出力して、警報ランプ25を点灯させる。なお、表示部24には、ECU15からの各信号により、バッテリ11の温度異常の表示、直列に接続された各バッテリ毎の異常の表示、バッテリ11の残存容量低下の表示、残存容量値のディジタル表示を行うようにしても良い。 【0032】解除濃度判定部19は、不揮発性メモリ20に記憶された解除濃度値を読み出し、検出濃度値が解除濃度値以下になったかどうかを判定し、検出濃度値が解除濃度値以下になった場合には、ファンモータ21へのモータ駆動信号の出力を停止してファン23の回転を停止させるとともに、警報ランプ25への警報信号の出力を停止して警報ランプ25を消灯させる。 【0033】タイマーユニット16は、J/B3内の図示しない大容量コンデンサに蓄積された電荷を所定時間で放電させるためのタイミング信号をJ/B3に出力する。DC/DCコンバータ35は、J/B3を介してバッテリ11からの強電系の電圧(約300V)を弱電系の12V電源に変換し、その12V電源を補機バッテリ37に供給する。補機バッテリ37は、12V電源をECU15に供給することでECU15を動作させる。 【0034】次に、このように構成された実施の形態の電気自動車用電池管理装置の動作を図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、充電器1によりバッテリ11を充電し、その後、バッテリ11から放電電流を負荷12に流して図示しない電気自動車を走行させる。そして、バッテリ11の充放電を繰り返すと、バッテリ11から水素ガスが発生する。水素センサ13aは、バッテリ11から発生した水素ガスの濃度を検出する(ステップS11)。 【0035】そして、水素センサ13aで検出された検出濃度値がECU15に入力される(ステップS13)。第1の設定濃度判定部17は、不揮発性メモリ20に記憶された第1の設定濃度値(例えば、水素6000ppm)を読み出し、水素センサ13aで検出された検出濃度値が第1の設定濃度値以上になったかどうかを判定する(ステップS15)。 【0036】検出濃度値が第1の設定濃度値以上になった場合には、第1の設定濃度判定部17は、ファンモータ21にモータ駆動信号を出力し、モータ駆動信号を受けたファンモータ21は、ファン23を回転させ、バッテリ11で発生した水素を吹き飛ばして拡散させる(ステップS17)。これにより、バッテリ11周辺の水素濃度を下げる。 【0037】なお、検出濃度値が第1の設定濃度値に達しない場合には、検出濃度値が第1の設定濃度値になるまでステップS11からステップS15の処理を繰り返し行う。 【0038】次に、第2の設定濃度判定部18は、不揮発性メモリ20に記憶された第2の設定濃度値(例えば、水素10000ppm)を読み出し、水素センサ13aで検出された検出濃度値が第2の設定濃度値以上になったかどうかを判定する(ステップS19)。なお、第2の設定濃度値を例えば水素10000ppmに設定したのは、水素ガスの爆発下限界が約40000ppmであるからである。 【0039】検出濃度値が第2の設定濃度値以上になった場合には、第2の設定濃度判定部18は、警報ランプ25に警報信号を出力し、警報ランプ25は、警報信号を受けて点灯する(ステップS21)。すなわち、警報ランプ25の点灯により水素ガスの発生量異常を知らせることができる。 【0040】なお、検出濃度値が第2の設定濃度値に達しない場合には、検出濃度値が第2の設定濃度値になるまであるいは解除濃度値以下になるまでステップS19及び後述するステップS23の処理を繰り返し行う。 【0041】さらに、第2の設定濃度判定部18は、警報ランプ25を点灯させたときには、警報ランプ25による警報状態の発生を示す警報発生情報を不揮発性メモリ20に記憶させる(ステップS23)。 【0042】次に、解除濃度判定部19は、不揮発性メモリ20に記憶された解除濃度値を読み出し、検出濃度値が解除濃度値(例えば、水素2000ppm)以下になったかどうかを判定する(ステップS25)。 【0043】検出濃度値が解除濃度値以下になった場合には、解除濃度判定部19は、ファンモータ21へのモータ駆動信号の出力を停止してファンモータ21によりファン23の回転を停止(OFF)させるとともに、警報ランプ25への警報信号の出力を停止して警報ランプ25を消灯(OFF)させる(ステップS27)。 【0044】このように実施の形態の電気自動車用電池管理装置によれば、第1の設定濃度値、第2の設定濃度値の2段階の設定濃度値を設定し、一時的な水素ガスの発生においては、水素ガスの濃度値が第1の設定濃度値以上となった場合にファン23を回転させて水素ガスの発生に対処することができる。 【0045】また、水素ガスの異常な発生においては、水素ガスの濃度値が第2の設定濃度値以上となった場合に警報ランプ25を点灯させるので、水素ガスの発生量異常を運転者等に知らせることができる。これにより、水素ガスの爆発を防止することができる。 【0046】さらに、検出濃度値が解除濃度値以下である場合にファン23の回転を停止させ、且つ、警報ランプ25の異常警報を停止させるので、水素ガスの発生量の異常がなくなったことがわかる。 【0047】また、警報部が水素ガスの発生量の異常を警報したとき、その異常を示す警報異常情報を不揮発性メモリ20に記憶させておけば、この警報異常情報により水素ガスの発生量異常があったことがわかる。 【0048】さらに、次回、イグニッション(IGN)をオン(ON)したとき、第2の設定濃度判定部18は、入力されたイグニッション信号に基づき不揮発性メモリ20に記憶された警報発生情報を読み出し、この警報発生情報に基づき警報信号を警報ランプ25に出力して警報ランプ25を点灯させる。 【0049】すなわち、警報発生情報を不揮発性メモリ20に記憶させておき、次回、イグニッションをオンしたときに、再度警報させることで、充電中等に発生した水素ガスの発生量異常についても確実に運転者等に報知することができる。 【0050】なお、本発明は実施の形態の電気自動車用電池管理装置に限定されるものではない。実施の形態では、バッテリ11に鉛電池を用いたが、例えば、バッテリ11にニッケル水素電池を用いても良い。ニッケル水素電池を用いた場合には、第1の濃度設定値、第2の濃度設定値をかなり小さい値に設定し、僅かな水素ガスが検出された場合にも警報ランプ25を点灯させるようにすればよい。これは、ニッケル水素電池の場合には、僅かな水素ガスの発生でも、電池の劣化が鉛電池の劣化よりも大きいからである。 【0051】 【発明の効果】本発明によれば、水素濃度検出部が電池の充放電により該電池から発生する水素ガスの濃度を検出し、第1の設定濃度判定部は、水素濃度検出部で検出された検出濃度値を入力し検出濃度値が予め定められた第1の設定濃度値以上になったか否かを判定し、検出濃度値が第1の設定濃度値以上になった場合に拡散装置に駆動信号を出力し、駆動信号を受けた拡散装置は、電池から発生した水素ガスを拡散させるので、水素濃度が下がるため、電池劣化による正常充放電時の水素ガス発生や、急加速時等の一時的な水素ガス発生の際には、運転者に警報することなく水素ガスが車室内にたまる等を防止でき、運転中の運転者は警報によるよけいな心配をさせることがない。 【0052】また、第2の設定濃度判定部は、検出濃度値が第1の設定濃度値よりも大きい予め定められた第2の設定濃度値以上になったか否かを判定し、検出濃度値が第2の設定濃度値以上になった場合に警報部に警報信号を出力し、警報信号を受けた警報部は、水素ガスの発生量の異常を警報するので、水素ガスの発生量の異常を知らせることができるため、電池や充放電制御部等の異常に基づく水素ガスの大量発生を運転者に速やかに報知して適切な処置をうながすことができる。 【0053】また、第3の設定濃度判定部は、検出濃度値が第1の設定濃度値よりも小さい予め定められた第3の設定濃度値以下になったか否かを判定し、検出濃度値が第3の設定濃度値以下になった場合に、拡散装置への駆動信号の出力を停止すると共に警報部への警報信号の出力を停止するので、拡散装置は、水素ガスの拡散を停止し、且つ、警報部は、水素ガスの発生量の異常警報を停止するから、水素ガスの発生量の異常がなくなったことがわかる。 【0054】また、警報発生情報を記憶部に記憶させておけば、水素ガスの発生量異常があったことがわかる。 【0055】また、第2の設定濃度判定部は、イグニッションをオンしたとき、記憶部に記憶された警報発生情報を読み出し、この警報発生情報に基づき警報部に警報信号を出力するので、警報部は、水素ガスの発生量の異常を警報するから、充電中等に発生した異常についても確実に運転者に報知することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006895 【氏名又は名称】矢崎総業株式会社 【識別番号】000003137 【氏名又は名称】マツダ株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−164401 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月18日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−328626 |
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