| 【発明の名称】 |
電気自動車の充電装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】石橋 誠輝
【氏名】小坂 茂雄
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| 【要約】 |
【課題】回路遮断器と充電コネクタとを収まりよく収納して占有スペースを小さくした電気自動車の充電装置を提供する。
【解決手段】円筒状のポール1の上部に回路遮断器を取り付けた遮断器取付台6が収納される。また、ポール1の上面には蓋体5が覆着される。遮断器取付台6に設けた端子台7に電源供給線およびケーブル9が接続され、ケーブル9はポール1から引き出され、電気自動車に設けたコネクタに結合される充電コネクタ4がケーブル9の一端に接続される。充電コネクタ4はポール1の外周面に設けたコネクタ収納部3に着脱自在に保持される。したがって、ポール1を用いて回路遮断器および充電コネクタ4を配置することができ、回路遮断器と充電コネクタ4との収まりがよくなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 定位置に立設される中空のポールと、前記ポールの上面開口に着脱可能に覆着された蓋体と、電気自動車に搭載された二次電池への給電路に挿入した回路遮断器がハンドルを上面側として取り付けられ前記ポールの上部内に収納された遮断器取付体と、前記ポールから外部に引き出されたケーブルを介して前記回路遮断器に接続され電気自動車に設けた相手側コネクタに着脱自在に結合される充電コネクタと、前記ポールの上部外側面に設けられ充電コネクタの導電部を収納する形で充電コネクタを着脱自在に保持するコネクタ収納部とを具備することを特徴とする電気自動車の充電装置。 【請求項2】 遮断器取付体の下面側に端子台が固定され、前記回路遮断器を介して前記ケーブルに接続される電源供給線および前記ケーブルが前記端子台に接続されるとともに前記端子台よりも下方で前記ポールから外部に引き出されることを特徴とする請求項1記載の電気自動車の充電装置。 【請求項3】 前記ポールの下部外周に前記ケーブルの余剰部分を収納するケーブル収納かごを取り付けていることを特徴とする請求項1記載の電気自動車の充電装置。 【請求項4】 前記コネクタ収納部は充電コネクタの導電部を収納する筒状であって前記ポールから斜め上方に突出する形に形成され、前記コネクタ収納部の下端部に水抜き孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載の電気自動車の充電装置。 【請求項5】 前記ポールの適所に通気孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載の電気自動車の充電装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、定位置に設置しておき電気自動車に搭載された二次電池を充電する電気自動車の充電装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、世界的に環境問題に対する意識が高まるにつれてガソリン車やディーゼル車に代わって電気自動車の需要が増加すると考えられている。電気自動車は搭載した二次電池の電気エネルギを用いて走行するものであるから、二次電池を充電する充電装置を要し、この種の充電装置には充電中の短絡などに対する保護を行なうために回路遮断器が設けられる。充電装置は電気自動車に設けたコネクタと着脱自在に接続される専用の充電コネクタを備えており、充電コネクタは電気自動車が運転されて来る場所に配置され、不使用時には専用の収納部材に収納される。 【0003】一方、回路遮断器は専用の盤装置に収納され、盤装置は充電コネクタとは別の場所で建物の壁面などに設置される。また、回路遮断器としては外部からの制御信号により接点を開閉操作することができるリモコンブレーカを用い、充電コネクタ側の操作部から回路遮断器に制御信号を与えることにより、回路遮断器の接点を開閉することが考えられている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上述した充電装置では、充電コネクタと盤装置とを別の場所に配置し、また充電コネクタを専用の収納部材に収納しているから、充電コネクタを収納するスペースが盤装置の設置場所とは別に必要になるとともに、収納部材も盤装置とは別に必要であるから、コスト高につながるという問題がある。 【0005】本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、回路遮断器と充電コネクタとを収まりよく収納して占有スペースを小さくした電気自動車の充電装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、定位置に立設される中空のポールと、前記ポールの上面開口に着脱可能に覆着された蓋体と、電気自動車に搭載された二次電池への給電路に挿入した回路遮断器がハンドルを上面側として取り付けられ前記ポールの上部内に収納された遮断器取付体と、前記ポールから外部に引き出されたケーブルを介して前記回路遮断器に接続され電気自動車に設けた相手側コネクタに着脱自在に結合される充電コネクタと、前記ポールの上部外側面に設けられ充電コネクタの導電部を収納する形で充電コネクタを着脱自在に保持するコネクタ収納部とを具備するものである。この構成によれば、ポールに回路遮断器を収納するとともに、ポールの外側面に設けたコネクタ収納部により充電コネクタを保持するから、ポールを設置するだけで充電コネクタと回路遮断器とを収まりよく省スペースで配置することができる。また、回路遮断器をポールの上部に収納し、かつ回路遮断器のハンドルを上面側としてポール内に収納しているから、回路遮断器のハンドルの操作が容易になる。ここに、ポール内には多くのものを収納する必要がないから、ポールの高さ寸法は充電コネクタの操作性および回路遮断器の操作性を考慮して決定すればよく、一般には人の身長よりも低いものになる。したがって、ポールの上面開口に着脱自在に覆着される蓋体を外せば回路遮断器をポールの上側から容易に操作することができる。 【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明において、遮断器取付体の下面側に端子台が固定され、前記回路遮断器を介して前記ケーブルに接続される電源供給線および前記ケーブルが前記端子台に接続されるとともに前記端子台よりも下方で前記ポールから外部に引き出されたものである。この構成によれば、ケーブルや電源供給線が端子台から下方に垂下するから、遮断器取付体をポールに取り付ける方向とケーブルや電源供給線の延長方向とがほぼ一致し、ケーブルや電源供給線をポール内に収める作業が容易になる。 【0008】請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記ポールの下部外周に前記ケーブルの余剰部分を収納するケーブル収納かごを取り付けたものである。この構成によれば、ケーブルの余剰部分をケーブル収納かごに収納することによって、ケーブルを収まりよく収納することができる。請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記コネクタ収納部が充電コネクタの導電部を収納する筒状であって前記ポールから斜め上方に突出する形に形成され、前記コネクタ収納部の下端部に水抜き孔が形成されたものである。この構成によれば、充電コネクタがポールに収まりよく保持され、しかも導電部がコネクタ収納部に収納されることによって保護されることになり、不使用時における導電部の変形や導電部への異物の付着を防止することができる。しかも、コネクタ収納部に水抜き孔を形成していることによりコネクタ収納部に雨水などが浸入してもただちに排水することができる。 【0009】請求項5の発明は、請求項1の発明において、前記ポールの適所に通気孔が形成されたものである。この構成によれば、ポール内の湿気を通気孔からすばやく排出することができ、回路遮断器への湿気の影響を軽減することができる。 【0010】 【発明の実施の形態】図1、図2に示すように、地上に立設される中空円筒状のポール1を備え、ポール1内に回路遮断器2(図5参照)を収納し、ポール1の外側面に取り付けたコネクタ収納部3により充電コネクタ4を着脱自在に保持可能としている。ポール1は、図3に示すように、固定ボルト(アンカーボルトなど)11で地面(コンクリート面)に固定されたプレート12に対してプレートねじ13を用いて固着される。プレート12は地上に載置される取付板12aと、取付板12aに一体に結合された円筒状の取付筒12bとからなり、取付筒12bには長孔状の電線引出孔12cが形成されている。しかして、ポール1は、下端縁が電線引出孔12cよりも上方に位置する形で下端部内に取付筒12bが挿入され、ポール1を通して取付筒12bに螺合する4本のプレートねじ13によりプレート12に固着される。ここに、ポール1の高さは人の身長よりも低く設定されている。 【0011】図4に示すように、ポール1の上面開口には半球状に形成されている蓋体5が着脱自在に覆着される。蓋体5の下端部にはポール1の上端縁よりも大径となった縁部14が形成され、縁部14から下方には後述する遮断器取付体6に螺合するねじ部15が形成されている。回路遮断器2は、ハンドル2aを上面側とした状態で遮断器取付体6に固定される。遮断器取付体6はポール1の上端部内に挿入される円筒状のボックス21を備え、ボックス21の上端縁にはポール1の上端縁よりも大径となった鍔部22が形成される。また、ボックス21の下面側には端子取付板23が延設され、端子取付板23には端子台7が固定される。さらに、ボックス21の上端部には上述した蓋体5のねじ部15が螺合するねじ部(図示せず)が形成される。遮断器取付体6は周壁の4箇所にポール1を通して螺合する取付ねじ24によりポール1に固定される。 【0012】図5に示すように、遮断器取付体6のボックス21の底部には取付基板25が固定され、取付基板25には回路遮断器2と、ヒューズ26と、トランス27と、リレー28とが配設される。回路遮断器2はリモコンブレーカであって、主接点を通して流れる電流の過電流、短絡、漏電を検出すると開極して回路を遮断する。また、外部からの制御信号によっても主接点を開閉することができるように構成されている。ヒューズ26は回路遮断器2に制御信号を与える操作回路を保護するために設けられている。トランス27は後述する通電表示ランプ29に給電するための降圧トランスであり、リレー28は回路遮断器2に与える制御信号により回路遮断器2の操作回路を駆動するために設けられている。 【0013】取付基板25に設けた部材と外部回路とは端子台7を介して接続される。図6に示すように、端子台7はねじ付き端子を多数備えたものであって、電源供給線8と充電コネクタ4に接続されたケーブル9とは端子台7に接続される。さらに、ポール1の外側面に露出する通電表示ランプ29や非常停止スイッチ30も電線を介して端子台7に接続される。通電表示ランプ29は電気自動車に搭載した二次電池を充電している間に赤色に点灯する。また、非常停止スイッチ30は充電を中止するときに操作すると二次電池の充電を停止するように設けられている。つまり、非常停止スイッチ30は、「常時」と「非常停止」との2位置の操作が可能であって、通常は「常時」の位置で充電を可能にしている。電源供給線8とケーブル9とは端子取付板23に穿孔した各一対の固定孔23aを通す形で取り付けられる締め付けバンド19により端子取付板23に固定される。 【0014】ケーブル9はポール1の下部に設けたケーブル引出孔16を通してポール1の外部に引き出され、外部に引き出されたケーブル9の一端には充電コネクタ4が接続される。ケーブル引出孔16にはブッシングを装着してポール1内への雨水の浸入を防止するのが望ましい。充電コネクタ4は回路遮断器2を介して電源供給線8に接続されており、電気自動車に設けたコネクタに着脱自在に結合可能となっている。この充電コネクタ4は、電気的接続を行なうための導電部が露出しているコネクタ部31(図8参照)と、コネクタ部31を先端部に備え手で把持することができるハンドル部32とを備える。また、ハンドル部32には押操作される操作スイッチ33が設けられ、操作スイッチ33を押操作することによって、ケーブル9を通してリレー28が制御され回路遮断器2を開閉させることができる。 【0015】端子取付板23は、電線引出孔12cおよびケーブル引出孔16よりも上方に位置している。したがって、電源供給線8およびケーブル9は端子台7から垂下することになる。一方、上述したように遮断器取付体6には鍔部22が形成されているから、遮断器取付体6をポール1に取り付けるには、ポール1の上方から遮断器取付体6をポール1内に挿入し、鍔部22をポール1の上端縁に載せた後に取付ねじ24によって遮断器取付体6をポール1に固定すればよい。このとき、電源供給線8およびケーブル9はポール1内に落とし込めばよいから、電源供給線8およびケーブル9をポール1内に収めるのが容易であり、施工が容易になる。このようにして、ポール1に遮断器取付体6を固定した後に、蓋体5を遮断器取付体6に螺合させれば、蓋体5でポール1の上面開口部分を覆うことができる。 【0016】ところで、図7、図8に示すように、ポール1の上部外周面にはコネクタ収納部3が固着されている。コネクタ収納部3は円筒状であって、中心線がポール1から斜め上方に突出する形に形成されている。充電コネクタ4のコネクタ部31はコネクタ収納部3の中に収納可能な円柱状に形成されており、充電コネクタ4のコネクタ部31はコネクタ収納部3に挿入される。コネクタ収納部3の先端部の外周面には先細り状のテーパ部34が形成され、充電コネクタ4の先端部に設けたフック35がテーパ部34の後端側に形成された段部36に係止されることによって、充電コネクタ4がコネクタ収納部3に保持される。フック35と段部36との係合状態は充電コネクタ4に設けた操作部(図示せず)を操作することで容易に解除することができる。したがって、充電コネクタ4をコネクタ収納部3から外して電気自動車のコネクタにコネクタ部31を結合させ、操作スイッチ33を押操作すれば、電気自動車に搭載された二次電池の充電が開始され通電表示ランプ29が赤色に点灯する。 【0017】コネクタ収納部3の下端部(つまり、ポール1に近い一端部の下面側)には水抜き孔37が形成され、コネクタ収納部3に雨水が入ってもただちに外部に排出され、コネクタ収納部3内に水が溜まらないようにしてある。また、充電コネクタ4をコネクタ収納部3に結合した状態では、ケーブル4に余剰が生じるから、ポール1の下部外周にケーブル収納かご17が取着され、ケーブル4の余剰部分をケーブル収納かご17で受けることによって、ケーブル4の収まりを向上させている。つまり、ケーブル4の余剰部分が地面を這うことによってケーブル4に足をとられるという危険がないものである。なお、ケーブル収納かご17はケーブル引出孔16よりも下方に配置するのが望ましい。 【0018】ポール1の周壁の適所にはポール1の内外に貫通した通気孔18が形成され、ポール1内の湿気をポール1外に排出して回路遮断器2への湿気の影響を軽減している。 【0019】 【発明の効果】請求項1の発明は、定位置に立設される中空のポールと、前記ポールの上面開口に着脱可能に覆着された蓋体と、電気自動車に搭載された二次電池への給電路に挿入した回路遮断器がハンドルを上面側として取り付けられポールの上部内に収納された遮断器取付体と、ポールから外部に引き出されたケーブルを介して回路遮断器に接続され電気自動車に設けた相手側コネクタに着脱自在に結合される充電コネクタと、ポールの上部外側面に設けられ充電コネクタの導電部を収納する形で充電コネクタを着脱自在に保持するコネクタ収納部とを具備するものであり、ポールに回路遮断器を収納するとともに、ポールの外側面に設けたコネクタ収納部により充電コネクタを保持するから、ポールを設置するだけで充電コネクタと回路遮断器とを収まりよく省スペースで配置することができるという利点がある。また、回路遮断器をポールの上部に収納し、かつ回路遮断器のハンドルを上面側としてポール内に収納しているから、回路遮断器のハンドルの操作が容易になるという利点がある。 【0020】請求項2の発明のように、遮断器取付体の下面側に端子台が固定され、回路遮断器を介してケーブルに接続される電源供給線およびケーブルが端子台に接続されるとともに端子台よりも下方でポールから外部に引き出されたものでは、ケーブルや電源供給線が端子台から下方に垂下するから、遮断器取付体をポールに取り付ける方向とケーブルや電源供給線の延長方向とがほぼ一致し、ケーブルや電源供給線をポール内に収める作業が容易になるという利点がある。 【0021】請求項3の発明のように、ポールの下部外周にケーブルの余剰部分を収納するケーブル収納かごを取り付けたものでは、ケーブルの余剰部分をケーブル収納かごに収納することによって、ケーブルを収まりよく収納することができるという利点がある。請求項4の発明のように、コネクタ収納部が充電コネクタの導電部を収納する筒状であってポールから斜め上方に突出する形に形成され、コネクタ収納部の下端部に排水孔が形成されたものでは、充電コネクタがポールに収まりよく保持され、しかも導電部がコネクタ収納部に収納されることによって保護されることになり、不使用時における導電部の変形や導電部への異物の付着を防止することができるという利点がある。しかも、コネクタ収納部に排水孔を形成していることによりコネクタ収納部に雨水などが浸入してもただちに排水することができるという効果がある。 【0022】請求項5の発明のように、ポールの適所に通気孔が形成されたものでは、ポール内の湿気を通気孔からすばやく排出することができ、回路遮断器への湿気の影響を軽減することができるという利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月14日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−122714 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−280562 |
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