| 【発明の名称】 |
集電すり板 |
| 【発明者】 |
【氏名】赤壁 毅彦
【氏名】松山 晋作
【氏名】迫田 正一
【氏名】秀野 晃
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| 【要約】 |
【課題】摩耗限度に達したことを容易に確認することができる集電すり板を得ること。
【解決手段】すり板1のトロリ線摺動面に対向する面に摩耗限度深さまで達する非貫通穴2を設ける。すり板の摩耗が進み摩耗限度に達すると、貫通穴2が、すり板のトロリ線摺動面に現れて、摩耗限度に達したことを目視等で容易に確認することができる。なお、非貫通穴の形は円形でも長円形あるいは長方形その他の形でもよい。また、深さの異なる非貫通穴を組み合わせてもよい。また、非貫通穴のかわりに溝でもよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電気車用の集電すり板において、すり板のトロリ線摺動面に対向する面にすり板摩耗限度深さまで達する非貫通穴を設けたことを特徴とする集電すり板。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電気鉄道車両用パンタグラフの集電すり板に関し、特に本発明は、摩耗限度に達したことを容易に確認することができる集電すり板に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、電気鉄道車両用パンタグラフの集電すり板の摩耗測定は、車両の屋根に登り、すり板に物差しを当てて行っている。近年では図5に示すように、トロリ線9を支持するトロリ線支持設備8にレーザ装置または超音波装置7を設けて、すり板1および基準面6までの距離を測定することによりすり板1の摩耗量を検出する方法が開発され、使用され始めている。また図6に示すように、すり板1に側面溝10を設け、すり板1が摩耗して側面溝10が消失することにより、すり板交換時期を知る方法が提案されている(特開平08−107603号参照)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の技術には、次のような問題点があった。 (1)すり板に直接物差しを当てる方法は、多大な労力を必要とする。 (2)レーザ装置または超音波装置を用いる方法は、基準面が必要であり、多くの場合基準面として好適な場所は、潤滑剤設置場所など他の用途に利用されており、さらに基準面と摩耗面の2箇所を測定するために、測定装置が2台必要で、装置を設置するために高額な費用が必要となる。 (3)すり板の側面に溝を設ける方法は、摩耗粉などの汚れの付着や、すり板の側面に取り付けたアーク防止板などにより、確認が困難になる欠点がある。本発明は上記した従来技術の問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、すり板が摩耗限度までに摩耗したか否かを目視で容易に確認することができ、また、比較的簡単な装置によりすり板が摩耗限度まで摩耗したか否かを検出することができる集電すり板を提供することである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明においては、すり板のトロリ線摺動面に対向する面(以下、すり板の裏面という)に、すり板摩耗限度深さまで達する非貫通穴を設ける。本発明においては、上記構成としたので、すり板の摩耗が進み摩耗限度に達すると、すり板の裏面に設けた非貫通穴がすり板のトロリ線摺動面に現れる。このため、摩耗限度に達したことを、目視であるいは基準面を設けることなく安価な非接触検知器等により確認することができる。 【0005】 【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を図1〜図4により説明する。図1は本発明の第1の実施例を示す図であり、同図(a)はすり板を裏面側から見た斜視図、同図(b)は摩耗限度まで摩耗した状態のすり板をトロリ線摺動面(以下、表面という)側から見た斜視図、同図(c)は同図(b)におけるA−A線矢視方向の断面図である。図1において、1はすり板、2はすり板摩耗限度深さまで達する非貫通穴である。本実施例では、すり板1の摺動面に非貫通穴2が現れることにより、すり板1が摩耗限度までに摩耗して、交換の必要が生じていることを知ることができる。 【0006】図2は本発明の第2の実施例を示す図であり、同図(a)はすり板を裏面側から見た斜視図、同図(b)は摩耗限度まで摩耗した状態のすり板を表面側から見た斜視図、同図(c)は同図(b)のB−B線矢視方向の断面図であり、本実施例では、すり板に長円形の非貫通穴を設けた場合を示している。図2において、1はすり板、2はすり板摩耗限度深さまで達する長円形の非貫通穴である。本実施例では、第1の実施例と同様、すり板1の摺動面に非貫通穴2が現れることにより、すり板1が摩耗限度までに摩耗して、交換の必要が生じていることを知ることができる。また、非貫通穴をすり板の長手方向に延びた長円形としているので、穴の位置、大きさから摩耗の範囲および摩耗の程度を知ることができる。 【0007】図3は本発明の第3の実施例を示す図であり、同図(a)はすり板を裏面側から見た斜視図、同図(b)は摩耗限度までに摩耗した状態のすり板を表面側から見た斜視図、同図(c)は同図(b)のC−C線矢視方向の断面図であり、本実施例は、すり板に深さの異なる複数の非貫通穴を設けた場合を示している。図3において、1はすり板、3は浅い非貫通穴、4は深い非貫通穴であり、非貫通穴3はすり板摩耗限度に相当する深さの非貫通穴であり、非貫通穴4はすり板摩耗限度に相当する深さより深い非貫通穴である。本実施例では、すり板1の摺動面に深い非貫通穴4が現れることにより、すり板1の交換時期が近づいていることを知ることができ、浅い非貫通穴3が現れることにより、すり板1は摩耗限度までに摩耗して、交換の必要が生じていることを知ることができる。 【0008】図4は本発明の第4の実施例を示す図であり、同図(a)はすり板を表面から見た斜視図、同図(b)は摩耗限度まで摩耗した状態のすり板を表面側から見た斜視図、同図(c)は同図(b)のD−D線矢視方向の断面図であり、本実施例では、すり板に非貫通穴のかわりに溝が設けられてある。図4において、1はすり板、5はすり板摩耗限度深さまで達する溝である。本実施例では、すり板1の摺動面に溝5が現れることにより、すり板1が摩耗限度まで摩耗して、交換の必要か生じていることを知ることができる。また、非貫通穴のかわりに溝を設けているので、すり板のどの部分が摩耗しても検知することができる。 【0009】なお、上記第1〜第3の実施例において、非貫通穴の中に色つきの固形物質例えば白墨などを入れておけば、より確認しやすくなる。また、色つきの白墨などを入れる方法を、第3の実施例に適用する場合は、例えば、深い非貫通穴の中には黄色い白墨、浅い非貫通穴の中には赤い白墨を入れるというように、色を変えるのもよい。 【0010】 【発明の効果】以上説明したように、本発明においては、すり板の裏面側にすり板摩耗限度深さまで達する非貫通穴を設けたので、すり板の摺動面に穴が現れているか否かを見るだけで、すり板が摩耗限度までに摩耗したか否かを確認できる。また計測装置を用いる場合にも、穴の有無のみを検知すれば良いため、点検作業に多くの労力あるいは設備投資を必要としないすり板が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003115 【氏名又は名称】東洋電機製造株式会社 【識別番号】000005290 【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月13日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】長澤 俊一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−122705 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−278516 |
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