| 【発明の名称】 |
電気自動車 |
| 【発明者】 |
【氏名】杉野 卓哉
【氏名】上山 雅樹
【氏名】北川 淳一
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| 【要約】 |
【課題】太陽電池の電力の使用効率を最も高め、また燃料電池における水素の消費量をセーブし、さらに道路の交通状況等に応じた動力装置の消費電力の変化にも容易に対応し得るようにした電気自動車を提供する。
【解決手段】電気自動車は、走行用モータ4を含む動力装置6と、その動力装置6に電力を供給する太陽電池17と、動力装置6が太陽電池17の出力を上回る電力を必要としたとき、その要求を満たす燃料電池11とを備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行用モータ(4)を含む動力装置(6)と、その動力装置(6)に電力を供給する太陽電池(17)と、前記動力装置(6)が前記太陽電池(17)の出力を上回る電力を必要としたとき、その要求を満たす燃料電池(11)とを備えていることを特徴とする電気自動車。 【請求項2】 走行用モータ(4)を含む動力装置(6)と、その動力装置(6)に電力を供給する太陽電池(17)と、前記動力装置(6)が前記太陽電池(17)の出力を上回る電力を必要としたとき、その要求を満たす燃料電池(11)と、前記動力装置(6)が前記太陽電池(17)および燃料電池(11)の両出力の和を上回る電力を必要としたとき、その要求を満たす電力貯蔵装置(15)とを備えていることを特徴とする電気自動車。 【請求項3】 前記燃料電池(11)に水素を供給する水素吸収・放出部(10)を備え、前記電力貯蔵装置(15)の電力を前記水素吸収・放出部(10)および前記燃料電池(11)の起動および暖機に用いるようにした、請求項2記載の電気自動車。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電気自動車に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、電気自動車として、燃料電池を、走行用モータを含む動力装置の電源として用い、また太陽電池を水電気分解セルへの電力供給源として用いたものが知られている(特開平7−99707号公報参照)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の電気自動車においては、太陽電池の電力を水素に変換しているので、その変換に伴い電力損失が生じるため、電力使用効率が低い。また水素の製造、吸収および放出にはかなりのエネルギを要するので、経済走行を図るためには水素の消費量をセーブすることが必要である。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は太陽電池の電力の使用効率を最も高め、また燃料電池における水素の消費量をセーブし、さらに道路の交通状況、ドライバの意思等に応じた動力装置の消費電力の変化にも容易に対応し得るようにした前記電気自動車を提供することを目的とする。 【0005】前記目的を達成するため本発明によれば、走行用モータを含む動力装置と、その動力装置に電力を供給する太陽電池と、前記動力装置が前記太陽電池の出力を上回る電力を必要としたとき、その要求を満たす燃料電池とを備えている電気自動車が提供される。 【0006】前記のように太陽電池の電力により走行用モータ等を直接駆動するようにすると、その電力損失が最も少なくなるので、その電力使用効率を最も高めることが可能であり、また燃料電池における水素の消費量をセーブし得る。 【0007】さらに動力装置が太陽電池の出力を上回る電力を必要としたとき、例えば加速時、登坂時、走行速度が高いとき等にはその電力の不足分を燃料電池の電力により容易に補うことが可能である。 【0008】また本発明によれば、走行用モータを含む動力装置と、その動力装置に電力を供給する太陽電池と、前記動力装置が前記太陽電池の出力を上回る電力を必要としたとき、その要求を満たす燃料電池と、前記動力装置が前記太陽電池および燃料電池の両出力の和を上回る電力を必要としたとき、その要求を満たす電力貯蔵装置とを備えている電気自動車が提供される。 【0009】このように構成すると、前記作用効果に加えて、より高負荷での走行、例えば急加速の要求に十分に応ずることが可能である。 【0010】さらに燃料電池およびそれに水素を供給する水素吸収・放出部の起動および暖機には迅速性が要求される。 【0011】本発明は前記起動等を電力貯蔵装置の電力を用いて行うようにしたので、前記要求を十分に満たすことが可能である。 【0012】 【発明の実施の形態】図1,2に示す電気自動車1において、その車体前部の、ボンネット2により覆われた動力室3に、パワードライビングユニットPDU、走行用モータ4、エアコン用コンプレッサ等の補機5を含む動力装置6が配置される。 【0013】また車体の前後方向中間部において、そのフロア7に、水電気分解セル9と、そのセル9により生成された水素を蓄える水素吸蔵合金を備えた水素吸収・放出部10と、その水素吸収・放出部10から供給された水素を燃料として発電する燃料電池11と、燃料電池11への水素量を制御する水素コントローラ12と、水素を加湿するための加湿器14と、燃料電池11により生成された純水を蓄える水タンク13とが配置される。 【0014】さらに車体後部において、そのフロア7に電力貯蔵装置15が配置される。この電力貯蔵装置15は、例えば電気二重層キャパシタより構成されている。 【0015】さらにまた、車体のボンネット2外面およびルーフパネル16外面にそれぞれ太陽電池17が配置されている。車体のその外の外面も太陽電池配置場所として利用し得る。 【0016】太陽電池17は動力装置6に電力を供給する。また燃料電池11は、動力装置6が太陽電池17の出力を上回る電力を必要としたとき、その要求を、満たすべく電力を供給する。さらに電力貯蔵装置15は、動力装置6が太陽電池17および燃料電池11の両出力の和を上回る電力を必要としたとき、その要求を満たすべく電力を供給する。 【0017】また太陽電池17の電力は、駐車等により動力装置6の使用電力がゼロであるとき、電力貯蔵装置15の充電に用いられ、またその充電が完了した後は水電気分解セル9に供給される。ここで、電力貯蔵装置15の充電が完了するとは、その装置15が予め設定された電力を蓄えたことを意味する。 【0018】図3において、太陽電池17から動力装置6へ電力P1 が供給されて走行用モータ4および補機5が駆動される。 【0019】例えば登坂に際し、動力装置6が太陽電池17の出力、つまり電力P1 を上回る電力を必要とすると、その不足電力を燃料電池11の電力P2 により補って、その登坂を実現することができる。 【0020】さらに急加速時において、動力装置6が太陽電池17および燃料電池11の両出力の和、つまり両電力P1 ,P2 の和を上回る電力を必要とすると、その不足電力を電力貯蔵装置15から取出した電力P3 により補って、スムーズな急加速を実現することができる。 【0021】駐車中において、動力装置6の使用電力がゼロであるとき、太陽電池17の電力P4 は、電力貯蔵装置15の充電に用いられ、またその充電が完了した後は、電力P5 は水電気分解セル9に供給される。 【0022】長時間駐車後、水素吸収・放出部10および燃料電池11の起動および暖機には電力貯蔵装置15の電力P6 が用いられる。 【0023】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、太陽電池の電力の使用効率を最も高め、また燃料電池における水素の消費量をセーブし、さらに、道路の交通状況、ドライバの意思等に応じた動力装置の消費電力にも容易に対応し得る、実用上必要な走行能力を確保した電気自動車を提供することができる。 【0024】請求項2記載の発明によれば、前記効果に加え、より高負荷での走行、例えば急加速の要求に十分に応ずることが可能な電気自動車を提供することができる。 【0025】請求項3記載の発明によれば、水素吸収・放出部および燃料電池の起動および暖機に要求される迅速性を十分に満たすことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月30日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】落合 健 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−113106 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−265353 |
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