| 【発明の名称】 |
インバータ格納装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山田 良昭
【氏名】山田 淳
【氏名】家中 弘
【氏名】草原 裕次
【氏名】阿部 聡彦
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| 【要約】 |
【課題】ハイブリッド電気自動車において、インバータの周囲温度の上昇による性能低下と水の侵入による故障の発生を防止するため、インバータの格納空間の風通しを良くしながら、水の侵入を抑えられるようにする。
【解決手段】エンジン2と、エンジンにより駆動される発電機3と、バッテリ4と、これらの発電機およびバッテリを電源としてインバータ7を介して駆動される車両走行用の電動機5,6と、を備える。車体パネル8に外気を取り入れるファン20を設け、その内側でインバータ7の格納空間11のファン20に対向する側面を含む全面を隔壁で囲み、ファン20に対向する隔壁19とこれを除く他の隔壁の少なくとも1つとに通風口21と25を形成し、ファン20に対向する隔壁19の通風口21にその正面を車体パネル8側へ下向きに傾斜する配列の小割り板で遮蔽するルーバ21aを設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】エンジンと、エンジンにより駆動される発電機と、バッテリと、これらの発電機およびバッテリを電源としてインバータを介して駆動される車両走行用の電動機と、を備えるハイブリッド電気自動車において、車体パネルに外気を取り入れるファンを設け、その内側でインバータの格納空間のファンに対向する側面を隔壁で仕切る一方、この隔壁に通風口とその正面を車体パネル側へと下り傾斜する配列の小割り板で遮蔽するルーバとを設けたことを特徴とするインバータ格納装置。 【請求項2】エンジンと、エンジンにより駆動される発電機と、バッテリと、これらの発電機およびバッテリを電源としてインバータを介して駆動される車両走行用の電動機と、を備えるハイブリッド電気自動車において、車体パネルに外気を取り入れるファンを設け、その内側でインバータの格納空間のファンに対向する側面を含む全面を隔壁で囲み、ファンに対向する隔壁とこれを除く他の隔壁の少なくとも1つとに通風口を形成し、ファンに対向する隔壁の通風口にその正面を車体パネル側へ下り傾斜する配列の小割り板で遮蔽するルーバを設けたことを特徴とするインバータ格納装置。 【請求項3】インバータの格納空間の床面を形成する隔壁に水抜き穴を設けたことを特徴とする請求項2に記載のインバータ格納装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明はハイブリッド電気自動車のインバータ格納装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から排気エミッションを改善するため、エンジンと電動機を組み合わせたハイブリッド電気自動車が知られている。 【0003】このようなハイブリッド電気自動車は、エンジンにより駆動される発電機と、発電された電力を蓄えるバッテリとを備え、これらを電源にインバータを介して電動機を駆動して走行する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】インバータは周囲の温度が上昇すると、性能の低下を招く恐れがある。そのため、周囲の温度上昇を抑えるため、外気の風通しを良くすることが望まれるが、外気と一緒に水(雨水や洗浄水など)が侵入すると、インバータの故障を招きやすくなる。特開平9ー168284号公報において、補助バッテリをインバータ等と一緒に防水ケースに入れ、車外のスペアタイヤの内側を利用して搭載するものが見られるが、車種によってはスペアタイヤが車外の適当な場所になく、インバータの搭載が困難な場合が考えられる。また、外観上からもインバータは車体内部への格納が望ましい。 【0005】この発明は、インバータの格納空間への水の侵入を防止しつつ、その周囲の風通しを良好に確保するための対策手段を提供しようとするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】第1の発明では、エンジンと、エンジンにより駆動される発電機と、バッテリと、これらの発電機およびバッテリを電源としてインバータを介して駆動される車両走行用の電動機と、を備えるハイブリッド電気自動車において、車体パネルに外気を取り入れるファンを設け、その内側でインバータの格納空間のファンに対向する側面を隔壁で仕切る一方、この隔壁に通風口とその正面を車体パネル側へと下り傾斜する配列の小割り板で遮蔽するルーバとを設ける。 【0007】第2の発明では、エンジンと、エンジンにより駆動される発電機と、バッテリと、これらの発電機およびバッテリを電源としてインバータを介して駆動される車両走行用の電動機と、を備えるハイブリッド電気自動車において、車体パネルに外気を取り入れるファンを設け、その内側でインバータの格納空間のファンに対向する側面を含む全面を隔壁で囲み、ファンに対向する隔壁とこれを除く他の隔壁の少なくとも1つとに通風口を形成し、ファンに対向する隔壁の通風口にその正面を車体パネル側へ下り傾斜する配列の小割り板で遮蔽するルーバを設ける。 【0008】第3の発明では、第2の発明における、インバータの格納空間の床面を形成する隔壁にエア抜きを兼ねる水抜き穴を設ける。 【0009】 【発明の効果】第1の発明では、外気はファンの駆動により、車体パネルの内側へ取り込まれ、ルーバ付きの通風口からインバータの格納空間へ流れる。これにより、インバータの周囲は通風が良くなり、温度の上昇が抑えられるため、インバータの性能を良好に維持できる。また、雨水や洗浄水などに対しては、通風口の正面を遮蔽するルーバにより、ファンから格納空間への侵入が規制され、ルーバに水が付いても、小割り板の傾斜で車体パネルとの間隙へ流れ落ちるようになる。そのため、インバータを水の侵入から守り、これらに原因する故障の発生も防止できる。 【0010】第2の発明では、外気はファンの駆動により、車体パネルの内側へ取り込まれ、ファンに対向する通風口から他の隔壁の通風口へインバータの格納空間を流れる。インバータの格納空間はその全面が隔壁で囲われるが、2つの通風口で風通しが良好に保たれる。このため、温度の上昇が抑えられ、インバータの性能を良好に維持できる。また、雨水や洗浄水などに対しては、ファンに対向する隔壁の通風口において、その正面を遮蔽するルーバにより、格納空間への侵入が規制され、ルーバに水が付いても、小割り板の傾斜で車体パネルとの間隙へ流れ落ちるようになる。そのため、インバータを水の侵入から守り、これらに原因する故障の発生も防止できる。 【0011】第3の発明では、インバータの格納空間に水が侵入しても、その水を止どめないよう、床面の水抜き穴から逸速く排除できる。 【0012】 【発明の実施の形態】図1はバスなど車両の後部に設える動力室を表すものであり、動力室1にエンジン2と、エンジン2により駆動される発電機3と、発電機3で発電される電力を蓄えるバッテリ4と、発電機3およびバッテリ4を電源にインバータ7を介して駆動される走行用の電動機5,6などが納められる。 【0013】動力室1の前面部、上部などには隔壁が形成され、左右は車体のサイドパネル8に、後面部(車両後方側)は点検や整備用の開閉扉などを備える車体のバックパネルに囲われる。 【0014】エンジン2は動力室1の図左側(車両左側)に横置きに搭載され、発電機3はエンジン2に連結される。9はエアクリーナである。電動機5,6は動力室1の図右側(車両右側)に搭載され、その駆動力は減速機10を介してドライブシャフト、さらに差動装置から駆動輪へと伝達される。 【0015】インバータ7は動力室1の図右側(車両右側)の中段部位のインバータ室11に格納され、バッテリ4はインバータ室11の上方のバッテリ室12に格納される。発電機3および電動機5,6とインバータ室11との間にエアコンプレッサ13、エアコンユニット14、ラジエータユニットおよび補機類などが配設される。 【0016】エンジン2と発電機3との間にエンジン2の周辺の熱風が発電機3の周辺へ流れ込まないように遮熱板15は介装される。遮熱板15は動力室1の前面部と後面部との間で発電機3をエンジン室16から仕切るように形成されると共に、エンジン室16に対してインバータ室11およびバッテリ室12も仕切るように動力室1の上部へ至るまで延設される。 【0017】インバータ室11は動力室1の前面部と後面部および遮熱板15に囲われるほか、上下部および車体右側のサイドパネル8に対向する側部にも、これらを仕切る隔壁17〜19が形成される。車体右側のサイドパネル8には、インバータ室11への外気を取り込むためのファン20が設けられる。 【0018】右側部の隔壁19には、図3のようにファン20からの外気を受け入れる通風口21が形成され、その正面をサイドパネル8側へ下向きに傾斜する配列の小割り板で遮蔽するルーバ21aが取り付けられる。また、配管や配線用の貫通穴22が形成され、この穴を塞ぐスリット(配管や配線の通し穴)付きのラバー22aを備える。 【0019】上部の隔壁17(インバータ室11の天板)には、遮熱板15の傾斜面に掛かる部位にエア抜き用の貫通穴23が形成される。下部の隔壁18(インバータ室11の床板)には、図2のようにエア抜き兼用の水抜き穴24が、前面側の隅(エアコンユニット14や補機類などへ水の掛からない位置)に形成される。 【0020】遮熱板15の傾斜面には、右側部の通風口21に対応する通風口25が形成され、その正面をエンジン室16側へ上向きに傾斜する配列の小割り板で遮蔽するルーバ25aが取り付けられる。図2において、26,27は配線用や配管用の貫通穴である。 【0021】インバータ7はこの場合、インバータ室11の前後左右に4機がそれぞれ出し入れ可能に格納される。インバータ7は前後が1組にブラケット28を介して連結される。ブラケット28はインバータ7下面に平行な配置状態に結合され、これらに1組のインバータ7を前後方向へ移動自由に支持する複数のローラが設けられる。 【0022】インバータ室11の床板18上には、インバータ7側のブラケット28にそれぞれ対応するブラケット29(台座)が取り付けられ、これらブラケット29上にローラを介してインバータ7の前後方向への移動(出し入れ)を案内するレールが形成される。 【0023】インバータ7を格納位置に固定する手段として、ブラケット28とレールとの間にローラを係止するストッパ(図示せず)が設けられ、インバータ7はストッパを外すと、レールに沿って転がるローラを介して出し入れ可能になる。 【0024】このように構成すると、インバータ室11への外気はファン20の駆動により、サイドパネル8の内側へ取り込まれる。そして、隔壁19の通風口21からインバータ室11に導入され、図1の矢印のようにインバータ7の周囲を流れながら、遮熱板15の通風口25や天板17の貫通穴23および床板18の水抜き穴24を介して送り出される。 【0025】インバータ室11はその全面が隔壁で囲われるが、通風口21や貫通穴23および水抜き穴24により風通しが良好に保たれる。そのため、インバータ7の周囲温度の上昇が抑えられ、インバータ7の性能を良好に維持できるようになる。 【0026】外気はファン20で強制的にインバータ室11へと送り込まれるため、エンジン室16などの空気がインバータ室11へ逆流するようなことは少ない。また、インバータ7はブラケット18,29を介して床面から浮いた状態に固定されるため、インバータ7下面側の風通しも良好に確保できる。 【0027】雨水や洗浄水などに対しては、通風口21の正面を遮蔽するルーバ20aにより、インバータ室11への侵入が規制され、ルーバ20aに雨水や洗浄水などが付いても、小割り板の傾斜でサイドパネル8との間隙へ流れ落ちるようになる。そのため、インバータ11を水の侵入から守り、これらに原因する故障の発生も防止できる。 【0028】インバータ室11へ仮に水が侵入しても、床板18の水抜き穴24を通して下方へ排除される。また、天板17の貫通穴23は遮熱板15の傾斜面の上方に開口するため、水が貫通口23から落ちても、傾斜面を流れて床板18の水抜き穴24から排出できるようになる。 【0029】通風口25の正面を遮蔽するルーバ25aは、その小割り板がエンジン室16へ上向きに傾斜する配列のため、その下方に位置するエンジン2からの輻射熱がインバータ室11へ侵入するのを防止する。 【0030】なお、この実施形態においては、インバータ室11の全面が隔壁で囲われるが、ファン20に対向する右側部のみを隔壁19で仕切る一方、インバータ室11のほかの面は骨組みのままで動力室1に開放するようにしても良い。その場合、右側部の隔壁19に通風口21を設け、その正面をルーバ21aで遮蔽することにより、インバータ室11の風通しを確保しつつ、インバータ7を水の侵入から守るという効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003908 【氏名又は名称】日産ディーゼル工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月30日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】後藤 政喜 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−113103 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−266400 |
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