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【発明の名称】 ハイブリッド車両駆動装置
【発明者】 【氏名】丸山 大司

【要約】 【課題】モータジェネレータにおいて発生した熱を効率的に放出することができるとともに、モータジェネレータ内部に水を貯留させるおそれのないハイブリッド車両駆動装置を提供することを目的とする。

【解決手段】内燃エンジンEの端部にモータジェネレータMを一体的に結合し、そのハウジング46の上部にエアー抜き機構59を設け、下部に水抜き機構69a、69bを設ける。この場合、モータジェネレータMにおいて発生した熱は、エアー抜き機構59を介して外部に放出され、また、ハウジング46内の水は、水抜き機構69a、69bから外部に排出される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】走行用駆動源として内燃エンジンおよびモータジェネレータを備え、前記内燃エンジンおよび/または前記モータジェネレータによる駆動力をトランスミッションを介して駆動軸へと出力するハイブリッド車両駆動装置において、前記モータジェネレータを収納するハウジングと、前記ハウジングに形成されるエアー抜き機構と、前記ハウジングの下部に形成される水抜き機構と、を備えることを特徴とするハイブリッド車両駆動装置。
【請求項2】請求項1記載の装置において、前記モータジェネレータは、ロータおよびステータからなり、前記ロータは、フィンを備えることを特徴とするハイブリッド車両駆動装置。
【請求項3】請求項1記載の装置において、前記エアー抜き機構および前記水抜き機構の中、少なくとも前記エアー抜き機構が前記ハウジングの内部と外部とを連通するラビリンス構造からなることを特徴とするハイブリッド車両駆動装置。
【請求項4】請求項3記載の装置において、前記ラビリンス構造は、前記ハウジングの内部および外部を連通する管路に装着されるキャップ部材の内周部に互い違いに配設される複数の段部からなり、前記複数の段部間に形成される通路が前記ハウジングの内部と外部とを連通することを特徴とするハイブリッド車両駆動装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃エンジンに対してモータジェネレータを接続したハイブリッド車両駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリンの燃焼によって駆動力を発生させる内燃エンジンと、回生による発電および電力により駆動力を発生させ、内燃エンジンの出力をアシストするモータとして使用されるモータジェネレータとの両方を備え、これらによる駆動力を必要に応じて合成し、車両を駆動するハイブリッド車両が提案されている(特開平9−156388号公報参照)。
【0003】前記ハイブリッド車両においては、内燃エンジンのクランクシャフトに対してフライホイールおよびクラッチ機構を介してトランスミッションが連結されるとともに、前記トランスミッションを構成するドライブギアにモータジェネレータが連結されている。
【0004】ところで、モータジェネレータは、駆動されることによってそれ自身がかなりの熱を発生するものであるが、従来のハイブリッド車両では、この熱に対する特別な配慮がなされたものはなかった。
【0005】すなわち、モータジェネレータは、環境温度が上昇すると効率の低下する欠点があるため、駆動中における温度の影響を考慮する必要がある。また、前記モータジェネレータを内燃エンジンの近傍に配置した場合、内燃エンジンの熱がモータジェネレータに影響することも考慮する必要がある。さらに、モータジェネレータの温度上昇や環境温度に対する温度差があると、その使用雰囲気中の水蒸気が結露し、モータジェネレータ内で水が発生することも考えられる。この水分は、電気を使用するモータジェネレータにとっては短絡等の事故を惹起する原因となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の不具合を考慮してなされたものであり、モータジェネレータにおいて発生した熱を効率的に放出することができるとともに、モータジェネレータ内部に水を貯留させるおそれのないハイブリッド車両駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るハイブリッド車両駆動装置では、内燃エンジンに接続されるモータジェネレータの熱をエアー抜き機構を介して外部に放出するとともに、前記モータジェネレータのハウジング下部に設けた水抜き機構によりハウジング内の水を除去することができる。これにより、モータジェネレータの熱損失を最小限とし、また、錆や漏電等の発生を回避することができる。
【0008】なお、エアー抜き機構および水抜き機構の中、少なくともエアー抜き機構をラビリンス構造とすることにより、メンテナンスを不要とし、埃を内部に侵入させることなく常時エアー抜きおよび水抜きを実現することができる。さらに、モータジェネレータのロータにフィンを設けることにより、強制的にエアーの流れを生成して放熱を一層効率的に行うことができる。
【0009】さらにまた、ラビリンス構造をキャップ部材の内部に構成した複数の段部で構成することにより、モータジェネレータのハウジングに直接構成する場合に比較して、その作成が一層容易なものとすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本実施形態のハイブリッド車両駆動装置が適用されるハイブリッド車両Vの概略を示す。
【0011】ハイブリッド車両Vは、例えば、ガソリンを燃焼させることによって駆動力を発生させる内燃エンジンEと、回生による発電および電力により駆動力を発生させ内燃エンジンEの出力をアシストするモータジェネレータMと、フライホイールを含むクラッチ機構Cと、前記駆動力を切り換えて駆動軸10に伝達するトランスミッションTとを備える。
【0012】モータジェネレータMは、モータ駆動回路12によって駆動制御されるものであり、このモータ駆動回路12には、高圧系の電力を供給/充電する、例えば、キャパシタからなる第1蓄電器13と、ダウンバータ14を介して電力を蓄積する第2蓄電器15とが接続される。また、ハイブリッド車両Vは、マネージメント制御回路16を有し、このマネージメント制御回路16には、前記モータ駆動回路12を介してモータジェネレータMを制御するモータ制御回路17と、内燃エンジンEを制御するエンジン制御回路18とが接続される。
【0013】次に、内燃エンジンE、モータジェネレータM、クラッチ機構CおよびトランスミッションTの構造について詳細に説明する。
【0014】図2〜図4は、マニュアル車用の駆動装置を示す。3気筒からなる内燃エンジンEは、オイルパン22とシリンダブロック24とシリンダヘッド26とから構成される。なお、シリンダヘッド26の上部には、ヘッドカバー27が装着される。オイルパン22とシリンダブロック24との接合部分には、クランクシャフト28を軸支するジャーナル軸受30a〜30dおよび32a〜32dが形成されている。クランクシャフト28は、ジャーナル34a〜34dと、クランクピン36a〜36cと、カウンタウエイト38a〜38fとからなり、ジャーナル34a〜34dが前記ジャーナル軸受30a〜30dおよび32a〜32dによって軸支される。クランクピン36a〜36cには、コンロッド40a〜40cの一端部が連結される。コンロッド40a〜40cの他端部には、シリンダブロック24のシリンダ42a〜42cに沿って変位するピストン44a〜44cが連結される。
【0015】モータジェネレータMおよびクラッチ機構Cは、内燃エンジンEの端部に結合されたハウジング46に収納されている。図5は、モータジェネレータMを内燃エンジンE側から見た図であり、ハウジング46の外周部には、オイルパン22およびシリンダブロック24に対して当該ハウジング46をボルトBにより取り付けるためのボルト孔57a〜57fが形成される。
【0016】ハウジング46の上部には、エアー抜き機構59が配設される。エアー抜き機構59は、図6A〜図6Cに示すように、ハウジング46の内部と外部とを連通する管路61と、管路61の上端部に装着されるキャップ部材63とからなる。キャップ部材63の内周部には、管路61の外周部に当接する略扇形状の複数の段部65a、65bおよび67a、67bが上下2段で同位置に形成されるラビリンス構造となっている。従って、管路61の外周部とキャップ部材63の外周部との間には、エアーの流通する間隙が形成される。なお、前記複数の段部65a、65bおよび67a、67bは、図7A〜図7Cに示すように、管路61に沿って上下2段で互い違いに配設されたラビリンス構造とすることもできる。また、エアー抜き機構59は、ハイブリッド車両Vの上下方向の最高部に設けることでより効果的にエアー抜きを行えることは言うまでもない。
【0017】ハウジング46の下部には、水抜き機構69a、69bが配設される。この水抜き機構69a、69bは、ハウジング46に螺合されたボルトからなる。従って、水抜き機構69a、69bを構成するボルトを取り外し、定期的あるいは必要に応じて水抜きを行うことができる。なお、水抜き機構69a、69bは、図6A〜図6Cまたは図7A〜図7Cに示すエアー抜き機構59と同一の構成とすることもできる。また、水抜き機構69a、69bは、ハイブリッド車両Vの上下方向の最下部に設けることでより効果的に水抜きを行えることは言うまでもない。
【0018】図5において、モータジェネレータMは、円形状のロータ48と、その外周部に装着されるドーナツ形状のステータ50とからなる。ロータ48は、ボルト56によりクランクシャフト28の端部に直接固定される(図4参照)。この場合、クランクシャフト28にモータジェネレータMが近接して連結されるため、充分な剛性を確保することができる。ロータ48は、その両側面に複数のフィン58、60を備えるとともに、外周部に複数の磁石62がN極、S極交互に配設される。 ステータ50は、複数のコイルユニット64を円周方向に複数配置して構成される。コイルユニット64は、複数の金属板を積層してなるコア66の外周部に断面略コ字状のガイド部材68を介してコイル70が巻装される。ステータ50は、これらのコイルユニット64の外周部に配設された取付部材72を介して内燃エンジンEの側部に固定される。
【0019】内燃エンジンE側における前記ガイド部材68には、溝部74および76がステータ50の外周部側および内周部側に沿って形成されており、溝部74に導電性の3枚の接続リング78a〜78cが重畳して装着される。接続リング78a〜78cは、夫々の表面に絶縁層が形成されており、3相交流により駆動されるべく、コイルユニット64に巻装されたコイル70に2つおきに接続される。
【0020】ステータ50の内燃エンジンE側の側面には、内燃エンジンEに対する磁束の漏洩等を回避するためのディスク状の磁気遮蔽板80が装着される。また、磁気遮蔽板80には、コネクタ86が形成されており、このコネクタ86において、接続リング78a〜78cから外方に突出する端子部88a〜88cがハウジング46に設けられたコネクタ90より導入された端子板92a〜92cに接続する。
【0021】一方、ステータ50のトランスミッションT側の側面には、ハウジング46に固定されたドーナツ形状の第1隔壁94が配置される。第1隔壁94は、内周側がトランスミッションT側に湾曲した形状となっている。なお、第1隔壁94には、ロータ48のステータ50に対する回転位置を検出する位置検出センサ96が装着されている。
【0022】また、クラッチ機構Cにおいて、ロータ48には、ボルト98によりトランスミッションT側から位置決めピン99を介してディスク状のフライホイール100が固定される。フライホイール100は、その外周部にスタータモータ102の駆動ギア104に噛合するリングギア106が形成されており、モータジェネレータM側の側面には、ドライブプレート107と、ドーナツ形状の第2隔壁108とが固定される。第2隔壁108は、内周側が第1隔壁94側に湾曲した形状となり、且つ、径方向に対して第1隔壁94と重畳するように構成される。
【0023】なお、ドライビングプレート107には、位置検出センサ96に対向する部位に孔部110が形成されており、ロータ48の回転に伴って回転するドライビングプレート107の回転位置が前記位置検出センサ96による孔部110の検出によって検知される。この場合、ロータ48に装着された磁石62と、ドライビングプレート107に形成された孔部110とは、ロータ48およびフライホイール100間に係合する位置決めピン99により相互の位置合わせがなされている。
【0024】一方、フライホイール100のトランスミッションT側の側面には、フリクションディスク112が配置される。フリクションディスク112は、内周にスプラインの形成されたボス部116と、前記ボス部116の外周部にトーションスプリング118を介して配置されるプレート120と、前記プレート120の両面に接合される摩擦板122a、122bとから構成される。
【0025】また、フリクションディスク112を構成する摩擦板122b側には、プレッシャープレート124が配置される。プレッシャープレート124のトランスミッションT側には、フライホイール100に固定されたハウジング126にワイヤスプリング128によって保持されるダイヤフラムスプリング130の外周部が配置される。一方、ダイヤフラムスプリング130の内周部のトランスミッションT側には、ピストン132が配置される。このピストン132は、ハウジング46に形成されたボス部134の外周部に配設されており、図示しない油圧機構によって前記ボス部134に沿って変位し、ダイヤフラムスプリング130を押圧する。なお、このボス部134およびフリクションディスク112のボス部116には、トランスミッションTからのシャフト136が挿通される。
【0026】トランスミッションTは、ミッションケース137によって囲繞されており、このミッションケース137内には、図示しない変速機構が収納される。この場合、ミッションケース137の外側部には、スタータモータ102が装着される。スタータモータ102は、複数の締め付けボルトBにより、ミッションケース137およびハウジング46を介して内燃エンジンEのシリンダブロック24に固定される。また、ミッションケース137、ハウジング46および内燃エンジンEは、図5に示すハウジング46のボルト孔57a〜57fを介して締め付けボルトBにより締結される。
【0027】本実施形態のハイブリッド車両駆動装置は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
【0028】先ず、ハイブリッド車両Vが内燃エンジンEによって駆動される場合について説明する。スタータモータ102が駆動されることにより、駆動ギア104およびリングギア106を介してフライホイール100が回転し、それに連結されたロータ48が回転し、クランキングが行われる。この場合、スタータモータ102は、大径に構成されているフライホイール100の外周部に配設したリングギア106に連結されているため、小さいトルクでクランクシャフト28を回転させることができる。
【0029】次いで、シリンダヘッド26に対してガソリンが供給され点火されることにより、ピストン44a〜44cがシリンダ42a〜42c内で変位し、それに伴ってクランクシャフト28が回転する。クランクシャフト28は、それに直結するモータジェネレータMのロータ48およびフライホイール100を回転させる。
【0030】ここで、ドライバによりトランスミッションTを構成するギアが所定のギア比に設定された後、クラッチ結合操作がなされると、クラッチ機構Cを構成するピストン132が駆動され、ダイヤフラムスプリング130より離間する方向に変位する。従って、前記ダイヤフラムスプリング130は、ピストン132に追従して変位し、外周面がプレッシャープレート124を押圧する。この結果、フリクションディスク112を構成する摩擦板122a、122bがプレッシャープレート124とフライホイール100との間に挟設され、これによってトランスミッションTと内燃エンジンEとがモータジェネレータMのロータ48を介して連結される。
【0031】そこで、内燃エンジンEとトランスミッションTとがクラッチ機構Cによって連結されると、駆動力が駆動軸10に伝達され、ハイブリッド車両Vが駆動される。なお、クランクシャフト28には、比較的重量物からなるモータジェネレータMのロータ48が直接連結されているため、安定した回転がトランスミッションT側に伝達される。
【0032】次に、ハイブリッド車両VがモータジェネレータMによって駆動される場合について説明する。この場合、第1蓄電器13には、内燃エンジンEの減速時あるいはアイドル時に回生作用により電力が蓄積されており、それによって発生した磁界によりロータ48およびフライホイール100が回転し、クラッチ機構CおよびトランスミッションTを介して駆動力が駆動軸10に伝達され、ハイブリッド車両Vが駆動される。なお、モータジェネレータMによる駆動力は、内燃エンジンEによる駆動力に対するアシスト力として同時に発生させることが可能である。
【0033】ここで、モータジェネレータMは、駆動電流が供給されることで発熱する一方、内燃エンジンEに近接して配置されているため、加熱されて相当に高温となり、熱損失による効率の低下が懸念される。しかしながら、モータジェネレータMを収納するハウジング46には、その上部にエアー抜き機構59が配設されているため、発生した熱が効率的に外部に放出される。
【0034】すなわち、ハウジング46内の加熱されたエアーeは、ロータ48に設けたフィン58、60によって助勢され、図6A〜6Cまたは図7A〜7Cに示すように、エアー抜き機構59を構成する管路61からキャップ部材63の段部65a、65bおよび67a、67bの間隙を介して外部に放出されるため、効率的にモータジェネレータMの放熱を行うことができる。この場合、エアー抜き機構59を吸気系のエアークリーナの上流側に接続することにより、暖められたエアーeを吸気系に供給でき、特に外気温度の低い低温時において燃焼効率を向上することができる、という更なる効果が期待できる。
【0035】また、モータジェネレータMの加熱による結露や外部からの侵入によりハウジング46内に水の溜まることが懸念される。しかしながら、この水は、ハウジングの下部に設けた水抜き機構69a、69bによって容易に外部に排出することができる。
【0036】すなわち、定期的に、あるいは、必要に応じて水抜き機構69a、69bを構成するボルトを取り外すことにより、ハウジング46内の水を外部に排出することができる。なお、水抜き機構69a、69bをエアー抜き機構59と同一に構成することにより、常時水抜きを実施させることができる。しかも、この水抜き機構69a、69bをラビリンス構造とすれば、外部からハウジング46内に水や埃が侵入する事態を好適に回避することができる。
【0037】一方、ドライバによるクラッチの切り離し操作がなされた場合には、ピストン132が内燃エンジンE側に変位し、これによってダイヤフラムスプリング130の外周面がプレッシャープレート124より離間するため、前記プレッシャープレート124とフライホイール100とによる摩擦板122a、122bの挟持動作が解除され、内燃エンジンEまたはモータジェネレータMとトランスミッションTとの結合状態が解除される。
【0038】図8は、モータジェネレータMの他の実施形態を示す。なお、図5に示す構成要件と同一の構成要件には、同一の参照符号を付し、その説明は省略する。
【0039】このモータジェネレータMは、各コイルユニット64から引き出されたコイル70の端部が直接コネクタ138a〜138cにおいて接続されている。そして、このコネクタ138a〜138cとハウジング46に設けられたコネクタ90とが接続されている。なお、コネクタ138a〜138cにおいては、コイル70が部分的にむき出し状態となる。そこで、絶縁状態を保持するため、内燃エンジンE側に絶縁板140が配設される。
【0040】このように構成されるモータジェネレータMにおいて、同様にしてエアー抜き機構59および水抜き機構69a、69bがハウジング46の上下に配設され、モータジェネレータMの放熱および水抜きが行われる。
【0041】図9は、他の実施形態であるオートマチック車用の駆動装置を示す。なお、図4に示す構成要件と同一の構成要件には同一の参照符号を付し、その説明は省略する。
【0042】モータジェネレータMとオートマチック車用のトランスミッションTとの間には、フライホイール機構Fが配設される。フライホイール機構Fは、連結プレート150を介してモータジェネレータMのロータ48に連結され、連結プレート150には、ドライブプレート152が装着される。連結プレート150には、リングギア154を外周部に備えたプライマリフライホイール156が連結される。また、前記プライマリフライホイール156に対して並行にセカンダリフライホイール158が配置される。セカンダリフライホイール158は、トランスミッションTのシャフト136が係合するスプラインの形成されたボス部160を中央部に有する。プライマリフライホイール156は、前記ボス部160にベアリング162を介して支持されており、トーションスプリング164によってセカンダリフライホイール158に連結される。
【0043】前記のように構成される駆動装置において、内燃エンジンEとトランスミッションTのミッションケース137とは、締め付けボルトBによりハウジング46を介して連結される。
【0044】そこで、スタータモータ102によりクランキングされた後、モータジェネレータMのロータ48が回転することによりプライマリフライホイール156が回転し、その回転がトーションスプリング164を介してセカンダリフライホイール158に伝達され、セカンダリフライホイール158の回転がシャフト136を介してトランスミッションTに伝達される。トランスミッションTは、シャフト136の回転速度に応じて自動変速機構を駆動し、駆動軸10を回転させる。この場合、モータジェネレータMと同様に、モータジェネレータMにおいて発生した熱がエアー抜き機構59から外部に放出され、水が水抜き機構69a、69bから外部に排出される。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るハイブリッド車両駆動装置によれば、内燃エンジンに接続されたモータジェネレータの熱がそのハウジングに設けたエアー抜き機構より外部に放出されるとともに、内部の水がハウジングの下部に設けた水抜き機構から外部に排出される。従って、モータジェネレータが所定以上に加熱されることがなく、効率的に駆動させることができる。また、ハウジング内に水が溜まることがないため、錆の発生等による機能低下が生じることもない。
【出願人】 【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)9月12日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏 (外1名)
【公開番号】 特開平11−98615
【公開日】 平成11年(1999)4月9日
【出願番号】 特願平9−249076