トップ :: B 処理操作 運輸 :: B60 車両一般




【発明の名称】 電気自動車
【発明者】 【氏名】棚橋 茂雄

【要約】 【課題】比較的短い時間でもって、比較的小容量の充電装置で車載バッテリの充電が可能な電気自動車の提供。

【解決手段】電気自動車Aは、走行用のDCブラシレスモータ1と、高電圧の車載バッテリ2、3と、DCブラシレスモータ1を通電制御するインバータ回路4と、インバータ回路4を制御する制御回路41と、バッテリを切り替える為の第1の切替スイッチ6及び第2の切替スイッチ5とを備え、走行時にはキースイッチ500を投入し、充電する場合にはスイッチ700を投入する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行用のモータと、第1の車載バッテリ及び第2の車載バッテリと、第1又は第2の車載バッテリから電力供給を受け、アクセルの踏み量に対応したアクセル信号に基づいて前記モータを通電制御するモータ駆動回路と、第1端子に前記第1の車載バッテリの一方極を接続し、第2端子に前記第2の車載バッテリの一方極を接続し、共通端子が前記モータ駆動回路の入力側に接続される第1の切替スイッチと、前記第1の切替スイッチと連動して切り替わるとともに、第1端子に前記第2の車載バッテリの一方極を接続し、第2端子に前記第1の車載バッテリの一方極を接続し、共通端子が充電端子に接続される第2の切替スイッチとを備えた電気自動車。
【請求項2】 走行用のモータと、第1の車載バッテリ、第2の車載バッテリ、及び第3の車載バッテリと、第1、第2、又は第3の車載バッテリから電力供給を受け、アクセルの踏み量に対応したアクセル信号に基づいて前記モータを通電制御するモータ駆動回路と、 第1端子に前記第1の車載バッテリの一方極を接続し、第2端子に前記第2の車載バッテリの一方極を接続し、第3端子に前記第3の車載バッテリの一方極を接続し、共通端子が前記モータ駆動回路の入力側に接続される第1の切替スイッチと、前記第1の切替スイッチと連動して切り替わるとともに、第1端子に前記第3の車載バッテリの一方極を接続し、第2端子に前記第1の車載バッテリの一方極を接続し、第3端子に前記第2の車載バッテリの一方極を接続し、共通端子が充電端子に接続される第2の切替スイッチとを備えた電気自動車。
【請求項3】 何れかの車載バッテリを小容量とし、残りの車載バッテリを大容量としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電気自動車。
【請求項4】 前記充電端子は、充電時に、家庭用の商用電源を利用した充電装置に接続される請求項1乃至請求項3の何れかに記載の電気自動車。
【請求項5】 前記電気自動車は、車載されるエンジンと、該エンジンによって駆動される発電機と、入力側を前記発電機に接続し、出力側を前記充電端子に接続した充電回路と、充電中の車載バッテリの充電状態に応じて前記エンジンの出力を制御するエンジン制御器とを備えたハイブリッド式であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の電気自動車。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載バッテリでモータを回転して走行する電気自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】走行用のモータと、車載バッテリと、該車載バッテリから電力供給を受け、アクセルの踏み量に対応したアクセル信号に基づいて前記モータを通電制御するモータ駆動回路とを有する電気自動車が従来より知られている。尚、通常、電気自動車は、以下に示す方法により車載バッテリに充電している。
(ア)電気スタンドで急速充電する。
(イ)家庭用の商用電源(AC- 100V)に繋いだ充電装置で充電する。
(ウ)電気自動車はハイブリッド式であり、エンジンによって駆動される発電機が発電した電力で充電する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電気自動車は、踏み切り、交差点、又は有料道路等で車載バッテリが上がると立ち往生してしまう。電気自動車の車載バッテリを充電する電気スタンドは1つの県に2〜3カ所程度しか無い。尚、急速充電を行うと車載バッテリが劣化し易い。家庭用の商用電源(AC- 100V)で電気自動車の車載バッテリを充電する場合、大容量の充電装置が必要であるとともに、長い充電時間が必要である。ハイブリッド式の電気自動車では車載バッテリの残容量の変化が激しいので、エンジンの出力を制御するエンジン制御器の構造及び制御が複雑になる。
【0004】本発明の第1の目的は、比較的短い時間でもって、比較的小容量の充電装置で車載バッテリの充電が可能な電気自動車の提供にある。本発明の第2の目的は、車載バッテリが上がっても予備の車載バッテリで移動でき危険が回避できる電気自動車の提供にある。本発明の第3の目的は、エンジンの出力を制御するエンジン制御器の構成が簡単で良いハイブリッド式の電気自動車の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、本発明は、以下の構成を採用した。
(1)電気自動車は、走行用のモータと、第1の車載バッテリ及び第2の車載バッテリと、第1又は第2の車載バッテリから電力供給を受け、アクセルの踏み量に対応したアクセル信号に基づいて前記モータを通電制御するモータ駆動回路と、第1端子に前記第1の車載バッテリの一方極を接続し、第2端子に前記第2の車載バッテリの一方極を接続し、共通端子が前記モータ駆動回路の入力側に接続される第1の切替スイッチと、前記第1の切替スイッチと連動して切り替わるとともに、第1端子に前記第2の車載バッテリの一方極を接続し、第2端子に前記第1の車載バッテリの一方極を接続し、共通端子が充電端子に接続される第2の切替スイッチとを備える。
【0006】(2)電気自動車は、走行用のモータと、第1の車載バッテリ、第2の車載バッテリ、及び第3の車載バッテリと、第1、第2、又は第3の車載バッテリから電力供給を受け、アクセルの踏み量に対応したアクセル信号に基づいて前記モータを通電制御するモータ駆動回路と、第1端子に前記第1の車載バッテリの一方極を接続し、第2端子に前記第2の車載バッテリの一方極を接続し、第3端子に前記第3の車載バッテリの一方極を接続し、共通端子が前記モータ駆動回路の入力側に接続される第1の切替スイッチと、前記第1の切替スイッチと連動して切り替わるとともに、第1端子に前記第3の車載バッテリの一方極を接続し、第2端子に前記第1の車載バッテリの一方極を接続し、第3端子に前記第2の車載バッテリの一方極を接続し、共通端子が充電端子に接続される第2の切替スイッチとを備える。
【0007】(3)電気自動車は、上記(1) 又は(2) の構成を有し、何れかの車載バッテリを小容量とし、残りの車載バッテリを大容量とした。
【0008】(4)電気自動車は、上記(1) 乃至(3) の何れかの構成を有し、前記充電端子は、充電時に、家庭用の商用電源を利用した充電装置に接続される。
【0009】(5)電気自動車は、上記(1) 乃至(3) の何れかの構成を有し、車載されるエンジンと、該エンジンによって駆動される発電機と、入力側を前記発電機に接続し、出力側を前記充電端子に接続した充電回路と、充電中の車載バッテリの充電状態に応じて前記エンジンの出力を制御するエンジン制御器とを備えたハイブリッド式である。
【0010】
【作用及び発明の効果】
〔請求項1、4、5について〕例えば、第1の車載バッテリの電力を使用して走行する場合、共通端子がそれぞれの第1端子に接続される側に第1、第2の切替スイッチを設定する。第1の車載バッテリの一方極が、第1の切替スイッチの第1端子→第1の切替スイッチの共通端子→モータ駆動回路を経てモータに電気接続される。キースイッチがONであれば、モータ駆動回路は、第1の車載バッテリから電力供給を受け、アクセルの踏み量に対応したアクセル信号に基づいてモータを通電制御する。
【0011】第1の車載バッテリの電力を使い切ると、共通端子がそれぞれの第2端子に接続される側に第1、第2の切替スイッチを切り替える。第2の車載バッテリの一方極が、第1の切替スイッチの第2端子→第1の切替スイッチの共通端子→モータ駆動回路を経てモータに電気接続される。万が一、第1の車載バッテリの電力を使い切った状態で、踏み切り、交差点、又は有料道路等に進入した場合には、第2の車載バッテリの電力を使用して走行が可能であるので立ち往生せず安全である。又、第1の車載バッテリの一方極が、第2の切替スイッチの第2端子→第2の切替スイッチの共通端子→充電端子に電気接続されるので、空になった第1の車載バッテリの充電が行える(安全の為、キースイッチはOFFにする)。
【0012】通常、電気自動車の車載バッテリは、300km程度走行できる様な大容量に設定されているので、家庭で充電する場合には、大容量の充電装置を使用して長い時間かけて充電を行う必要がある。しかし、請求項1+請求項4の構成を備える電気自動車は、車載バッテリを二個(第1、第2の車載バッテリ)搭載しているので、家庭用の商用電源を利用した、比較的小容量(従来の1/2)の充電装置により比較的短い時間(従来の1/2)でもってバッテリ充電が可能であり、使い勝手が良い。
【0013】通常のハイブリッド式の電気自動車は、走行しながら車載バッテリを発電機により充電する構成であるので車載バッテリの残容量の変化が激しく、エンジンの出力を制御するエンジン制御器の構造及びその制御が複雑になる。しかし、請求項1+請求項5の構成を備えるハイブリッド式の電気自動車は、エンジンによって駆動される発電機が発電する電力を充電回路を介して、走行用に使用していない車載バッテリを充電する構成であるので、充電を行う側の車載バッテリの残容量が走行状態によって変化しない。この為、エンジンの出力を制御するエンジン制御器の構造が簡単なもので良く、且つその制御も簡単なもので済む。
【0014】〔請求項2、4、5について〕例えば、第1の車載バッテリの電力を使用して走行する場合、共通端子がそれぞれの第1端子に接続される側に第1、第2の切替スイッチを設定する。第1の車載バッテリの一方極が、第1の切替スイッチの第1端子→第1の切替スイッチの共通端子→モータ駆動回路を経てモータに電気接続される。キースイッチがONであれば、モータ駆動回路は、第1の車載バッテリから電力供給を受け、アクセルの踏み量に対応したアクセル信号に基づいてモータを通電制御する。
【0015】第1の車載バッテリの電力を使い切ると、共通端子がそれぞれの第2端子に接続される側に第1、第2の切替スイッチを切り替える。第2の車載バッテリの一方極が、第1の切替スイッチの第2端子→第1の切替スイッチの共通端子→モータ駆動回路を経てモータに電気接続される。キースイッチがONであれば、モータ駆動回路は、第2の車載バッテリから電力供給を受け、引き続き走行が可能である。又、第1の車載バッテリの一方極が、第2の切替スイッチの第2端子→第2の切替スイッチの共通端子→充電端子に接続されるので、空になった第1の車載バッテリの充電が行える(安全の為、キースイッチはOFFにする)。
【0016】第2の車載バッテリの電力を使い切ると、共通端子がそれぞれの第3端子に接続される側に第1、第2の切替スイッチを切り替える。第3の車載バッテリの一方極が、第1の切替スイッチの第3端子→第1の切替スイッチの共通端子→モータ駆動回路を経てモータに電気接続される。キースイッチがONであれば、モータ駆動回路は、第3の車載バッテリから電力供給を受け、引き続き走行が可能である。又、第2の車載バッテリの一方極が、第3の切替スイッチの第3端子→第3の切替スイッチの共通端子→充電端子に電気接続されるので、空になった第2の車載バッテリの充電が行える(安全の為、キースイッチはOFFにする)。
【0017】車載バッテリの電力を使い切っても、残りの車載バッテリ(一個又は二個)のの電力を使用して走行が可能であるので、踏み切り、交差点、又は有料道路等で立ち往生せず安全である。
【0018】通常、電気自動車の車載バッテリは、300km程度走行できる様な大容量に設定しているので、家庭で充電する場合に、大容量の充電装置を使用して長い時間かけて充電を行う必要がある。しかし、請求項2+4の構成を備える電気自動車は、車載バッテリを三個搭載(第1、第2、第3の車載バッテリ)しているので、家庭用の商用電源を利用した、比較的小容量の充電装置(従来の1/3)により比較的短い時間(従来の1/3)でもってバッテリ充電が可能であり、使い勝手が良い。
【0019】通常のハイブリッド式の電気自動車は、走行しながら車載バッテリを発電機により充電する構成であるので車載バッテリの残容量の変化が激しく、エンジンの出力を制御するエンジン制御器の構造及びその制御が複雑になる。しかし、請求項2+請求項5の構成を備えるハイブリッド式の電気自動車は、エンジンによって駆動される発電機が発電する電力を充電回路を介して、走行用に使用していない車載バッテリを充電する構成であるので、充電を行う側の車載バッテリの残容量が走行状態によって変化しない。この為、エンジンの出力を制御するエンジン制御器の構造が簡単なもので良く、且つその制御も簡単なもので済む。
【0020】〔請求項3について〕通常、大容量の車載バッテリの電力を使用して走行を行う。万が一、大容量の車載バッテリの電力を使い切った状態で、踏み切り、交差点、又は有料道路等に進入した場合には、小容量の車載バッテリの電力を使用して走行が可能であるので、立ち往生せず、脱出して自宅等の充電ポイントまで走行することができる。
【0021】請求項1+請求項3の構成の場合には、請求項1の作用効果(比較的小容量の充電装置を使用して、比較的短い時間でもってバッテリ充電が可能である)が薄れるが、大容量の車載バッテリを用いて走行するので、同容量の車載バッテリを二個搭載する構成に比べて切替スイッチを切り替えるまでの走行距離を長くすることができる。
【0022】請求項2+請求項3の構成は、請求項2の作用効果(比較的小容量の充電装置を使用して、比較的短い時間でもってバッテリ充電が可能である)も奏するので、好適な組み合わせである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例(請求項1、4に対応)を図1に基づいて説明する。図1に示す如く、電気自動車Aは、走行用のDCブラシレスモータ1と、車載バッテリ2及び車載バッテリ3と、この車載バッテリ2、3から電力供給を受けDCブラシレスモータ1を通電制御するインバータ回路4と、アクセルの踏み量に対応したアクセル信号411に基づいてインバータ回路4を制御する制御回路41と、第1端子61に車載バッテリ2の(+) 極21を接続し、第2端子62に車載バッテリ3の(+) 極31を接続し、共通端子60がキースイッチ500を介してインバータ回路4の入力側に接続される第1の切替スイッチ6と、この第1の切替スイッチ6と連動して切り替わるとともに、第1端子51に車載バッテリ3の(+) 極31を接続し、第2端子52に車載バッテリ2の(+) 極21を接続し、共通端子50が充電端子70に接続される第2の切替スイッチ5とを備える。尚、7は車載バッテリ2、3を充電する為の、商用電源(AC- 100V)をを利用した、比較的小容量の充電装置である。
【0024】車載バッテリ2、3は、大容量(200Ah/5h ×2)の鉛蓄電池であり、端子電圧は約300Vである。
【0025】インバータ回路4は、6個のIGBT及びフライホイールダイオードをブリッジ接続した公知の回路である。制御回路41は、電流センサ410からの信号、及びアクセル(図示せず)の踏み量に対応したアクセル信号411に基づいてインバータ回路4を制御する。
【0026】つぎに、電気自動車Aの利点を作動とともに述べる。最初、第1、第2の切替スイッチ6、5を図示側に設定する。キースイッチ500をONにすれば、インバータ回路4は、車載バッテリ2から電力供給を受けてDCブラシレスモータ1を通電制御し、電気自動車Aは走行する。
【0027】車載バッテリ2の電力を全て使い切らずに自宅等の充電ポイントに到着した場合には、第1、第2の切替スイッチ6、5を反図示側に切り替え、充電装置7のスイッチ700を投入して車載バッテリ2を充電する。この際、車載バッテリ2を充電するだけなので、従来の半分の容量の充電装置7でもって比較的短い時間(10時間程度)で充電を行うことができる。
【0028】尚、走行中に車載バッテリ2の電力を使い切った場合には、第1、第2の切替スイッチ6、5を反図示側に切り替え、キースイッチ500をONにすれば、インバータ回路4は、車載バッテリ3から電力供給を受け、DCブラシレスモータ1を通電制御し、電気自動車Aは引き続き走行が可能である。よって、踏み切り、交差点、又は有料道路等で車載バッテリが上がっても電気自動車Aは立ち往生せず、安全である。
【0029】つぎに、本発明の第2実施例(請求項1、3、4に対応)を図1に基づいて説明する。電気自動車Bは以下の構成以外は電気自動車Aと同じである。車載バッテリ2は大容量(300Ah/5h)の鉛蓄電池であり、端子電圧は約300Vである。又、車載バッテリ3は車載バッテリ2に比べて小容量(100Ah/5h)の鉛蓄電池であり、端子電圧は約300Vである。
【0030】つぎに、電気自動車Bの利点を作動とともに述べる。最初、第1、第2の切替スイッチ6、5を図示側に設定する。キースイッチ500をONにすれば、インバータ回路4は、車載バッテリ2から電力供給を受けてDCブラシレスモータ1を通電制御し、電気自動車Bは走行する。
【0031】万が一、踏み切り、交差点、又は有料道路等で車載バッテリ2が上がった場合には、第1、第2の切替スイッチ6、5を反図示側に切り替え、キースイッチ500をONにすれば、インバータ回路4は、車載バッテリ3から電力供給を受け、DCブラシレスモータ1を通電制御し、電気自動車Bは引き続き走行が可能である。よって、踏み切り、交差点、又は有料道路等で車載バッテリ3が上がっても電気自動車Bは立ち往生せず、安全である。
【0032】電気自動車Bは、大容量(300Ah/5h)の車載バッテリ2を用いて走行する構成であるので、200Ah/5hの車載バッテリ2、3を搭載する電気自動車Aに比べて第1、第2の切替スイッチ6、5を切り替えるまでの走行距離を長くすることができる。
【0033】つぎに、本発明の第3実施例(請求項2、4に対応)を図2に基づいて説明する。図2に示す如く、電気自動車Cは、走行用のDCブラシレスモータ1と、車載バッテリ81、82、83と、この車載バッテリ81、82、83から電力供給を受け、DCブラシレスモータ1を通電制御するインバータ回路4と、アクセルの踏み量に対応したアクセル信号411に基づいてインバータ回路4を制御する制御回路41と、第1端子61に車載バッテリ81の(+) 極811を接続し、第2端子62に車載バッテリ82の(+) 極821を接続し、第3端子63に車載バッテリ83の(+) 極831を接続し、共通端子60がキースイッチ500を介してインバータ回路4の入力側に接続される第1の切替スイッチ6と、この第1の切替スイッチ6と連動して切り替わるとともに、第1端子51に車載バッテリ83の(+) 極831を接続し、第2端子52に車載バッテリ81の(+) 極811を接続し、第3端子53に車載バッテリ82の(+) 極821を接続し、共通端子50が充電端子70に接続される第2の切替スイッチ5とを備える。
【0034】車載バッテリ81、82、83は、大容量(150Ah/5h ×3)の鉛蓄電池であり、端子電圧は約300Vである。尚、DCブラシレスモータ1、インバータ回路4、及び制御回路41の構成は、電気自動車A、Bと同一である。
【0035】つぎに、電気自動車Cの利点を作動とともに述べる。最初、第1、第2の切替スイッチ6、5を図示側に設定する。キースイッチ500をONにすれば、インバータ回路4は、車載バッテリ81から電力供給を受けてDCブラシレスモータ1を通電制御し、電気自動車Cは走行する。
【0036】車載バッテリ81の電力を全て使い切らずに自宅等の充電ポイントに到達した場合には、第1、第2の切替スイッチ6、5を第2のステップに切り替え、充電装置7のスイッチ700を投入して車載バッテリ81を充電する。この際、車載バッテリ81を充電するだけなので、従来の1/3の容量の充電装置7でもって比較的短い時間(8時間程度)で充電を行うことができる。
【0037】尚、走行中に車載バッテリ81の電力を使い切った場合には、第1、第2の切替スイッチ6、5を第2のステップに切り替え、キースイッチ500をONにすれば、インバータ回路4は車載バッテリ82から電力供給を受け、DCブラシレスモータ1を通電制御し、電気自動車Cは引き続き走行が可能である。
【0038】更に、車載バッテリ82の電力を使い切った場合には、第1、第2の切替スイッチ6、5を第3のステップに切り替え、キースイッチ500をONにすれば、インバータ回路4は車載バッテリ82から電力供給を受け、DCブラシレスモータ1を通電制御し、電気自動車Cは引き続き走行が可能である。
【0039】この様に、車載バッテリ81、82の電力を使い切っても、残りの車載バッテリの電力を使用して走行が可能であるので、踏み切り、交差点、又は有料道路等で立ち往生せず安全である。
【0040】つぎに、本発明の第4実施例(請求項2、3、4に対応)を図2に基づいて説明する。電気自動車Dは、以下の構成以外は電気自動車Cと同じである。車載バッテリ81、82は、大容量(200Ah/5h)の鉛蓄電池であり、端子電圧は約300Vである。車載バッテリ83は、車載バッテリ81、82に比べて小容量(50Ah/5h)の鉛蓄電池であり、端子電圧は約300Vである。
【0041】万が一、車載バッテリ81、82の電力を使い切った状態で、踏み切り、交差点、又は有料道路等に進入しても、第1、第2の切替スイッチ6、5を第3のステップに切り替え、キースイッチ500をONにすれば走行が可能であり、立ち往生せず安全である。
【0042】電気自動車Dは、従来の(1/2)+αの容量の充電装置7でもって比較的短い時間(10時間程度)で充電を行うことができる。又、同容量の車載バッテリを三個搭載する電気自動車Cに比べて第1、第2の切替スイッチ6、5を第1ステップから第2ステップに切り替えるまでの走行距離が長い。
【0043】つぎに、本発明の第5実施例(請求項1、5に対応)を図3に基づいて説明する。電気自動車Eは、車載されるエンジン91と、このエンジン91によって駆動される発電機92と、入力側を発電機92に接続し、出力側を充電端子90に接続した充電回路94と、充電中の車載バッテリの充電状態に応じてエンジンの出力を制御するエンジン制御器93とを備えたハイブリッド式であり、他の構成は電気自動車Aと同じである。
【0044】最初、第1、第2の切替スイッチ6、5を図示側に設定する。キースイッチ500をONにすれば、インバータ回路4は、車載バッテリ2から電力供給を受けてDCブラシレスモータ1を通電制御し、電気自動車Eは走行する。
【0045】走行中に車載バッテリ2の電力を使い切るか、使い切る直前に第1、第2の切替スイッチ6、5を反図示側に切り替え、キースイッチ500をONにすれば、インバータ回路4は、車載バッテリ3から電力供給を受け、DCブラシレスモータ1を通電制御し、電気自動車Eは引き続き走行が可能であり、踏み切り、交差点、又は有料道路等で立ち往生せず安全性に優れる。尚、第1、第2の切替スイッチ6、5を反図示側に切り替えた時点で、車載バッテリ2の充電が開始される。
【0046】通常のハイブリッド式の電気自動車(車載バッテリが一つ)は、走行しながら車載バッテリを発電機により充電する構成であるので車載バッテリの残容量の変化が激しく、エンジンの出力を制御するエンジン制御器の構造及びその制御が複雑になる。しかし、電気自動車Eは、エンジンによって駆動される発電機が発電する電力を充電回路94を介して、走行用に使用していない車載バッテリ(図3で車載バッテリ3)を充電する構成であるので、充電を行う側の車載バッテリの残容量が走行状態によって変化しない。この為、エンジンの出力を制御するエンジン制御器93の構造が簡単なもので良く、且つその制御も簡単なもので済む。
【0047】つぎに、本発明の第6実施例(請求項1、4に対応)を図4に基づいて説明する。電気自動車Fは、下記の点が電気自動車Aと異なる。1aは交流モータであり、回生制動時に交流電力を発電する。なお、回生制動時とは、運転者がブレーキペダル501を踏んで制動をかけた時であり、スイッチ502がオフ状態となり、リレー503の接点504がオフしてバッテリ電力がインバータ回路4aへ供給されなくなる状態である。
【0048】インバータ回路4aは、バッテリ充電回路を有し、交流モータが発電機として作動中(回生制動時)に、充電端子412から充電出力を送出する。この充電出力は、第2の切替スイッチ5の共通端子50に給電される。なお、701、702は逆流防止ダイオードである。本実施例は、回生制動時に走行に使用していない側のバッテリを充電する構成であるので、自宅等へ戻ってからの充電時間を短縮することができる。
【0049】つぎに、本発明の第7実施例(請求項1、5に対応)を図5に基づいて説明する。電気自動車Gは、下記の点が電気自動車Eと異なる。充電回路94は、フローティング充電端子941を備え、第3の切り替えスイッチ510を介して走行用のバッテリを充電する。
【0050】本実施例の電気自動車Gは、エアコン、ヒータ、ヘッドライト等の電装品を使用中に渋滞に遭遇しても、電装品の作動や走行に使用中のバッテリがフローティング充電により充電されるのでそのバッテリのバッテリ上がりを回避することができる。
【0051】つぎに、本発明の第8実施例(請求項1に対応)を図6に基づいて説明する。電気自動車Iは、下記の点が電気自動車Aと異なる。充電装置は、メタノール改質型の燃料電池7aである。また、燃料に水素を使用しても良い。本実施例の電気自動車Iでは、走行に使用していない側のバッテリを燃料電池7aで充電している。本実施例の電気自動車Iは、AC- 100Vで充電する必要がなく、手間がかからず、使い勝手が良い。
【0052】つぎに、本発明の第9実施例(請求項1に対応)を図7に基づいて説明する。電気自動車Jは、下記の点が電気自動車Iと異なる。本実施例の電気自動車Jでは、フローティング充電回路7bを設け、走行に使用しているバッテリを燃料電池7aで充電している。このため、エアコン、ヒータ、ヘッドライト等の電装品を使用中に渋滞に遭遇しても、電装品の作動や走行に使用中のバッテリがフローティング充電により充電されるのでそのバッテリのバッテリ上がりを回避することができる。
【0053】本発明は、上記実施例以外に、次の実施態様を含む。a.上記各実施例において、第1、第2の切替スイッチが手動式のものを示したが、大容量のリレーで構成しても良い。この場合、運転席に設けた切替スイッチで切り替えを行っても良く、またバッテリの容量が空に近くなったことをバッテリ容量監視手段が検知した時点で自動的に切り替わる構成でも良い。尚、何れの場合も停止中にしか切り替わらない様にするのが好ましい。
【0054】b. 車載バッテリは、充電できるものであれば、その他、アルカリ蓄電池、金属- 空気電池、ナトリウム- イオウ電池等を使用しても良い。又、車載バッテリの電気容量や、端子電圧(90V〜400Vが好適)は適宜、決めれば良い。
【出願人】 【識別番号】597083194
【氏名又は名称】棚橋 茂雄
【出願日】 平成10年(1998)6月11日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】石黒 健二
【公開番号】 特開平11−69512
【公開日】 平成11年(1999)3月9日
【出願番号】 特願平10−163958