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【発明の名称】 充電制御装置及び充電制御方法
【発明者】 【氏名】中村 秀男

【氏名】堀田 豊

【氏名】鈴木 明

【要約】 【課題】モータの充電中にロータが振動して騒音が発生したり、ギヤの歯面にフレッチングが生じたりすることがないようにする。

【解決手段】複数の相のステータコイル15〜17を備えたステータと、該ステータに対して回転自在に配設され、少なくとも一つの極対を備えたロータ35と、蓄電手段と、モータ駆動時において、直流電流を各相の電流に変換し、該各相の電流を前記各ステータコイル15〜17に供給して前記ロータ35によってトルクを発生させ、充電時において、商用電源25から供給された交流電流を直流電流に変換し、該直流電流を前記ステータコイル15〜17を介して蓄電手段に変圧して供給する電流供給手段と、充電時において、該電流供給手段を作動させてステータにおける所定の保持位置に磁束を発生させ、ロータ35を前記保持位置に保持するロータ保持手段とを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の相のステータコイルを備えたステータと、該ステータに対して回転自在に配設され、少なくとも一つの極対を備えたロータと、蓄電手段と、モータ駆動時において、前記蓄電手段から供給された直流電流を各相の電流に変換し、該各相の電流を前記各ステータコイルに供給して前記ロータによってトルクを発生させ、充電時において、商用電源から供給された交流電流を直流電流に変換し、該直流電流を前記ステータコイルを介して蓄電手段に変圧して供給する電流供給手段と、充電時において、該電流供給手段を作動させてステータにおける所定の保持位置に磁束を発生させ、ロータを前記保持位置に保持するロータ保持手段とを有することを特徴とする充電制御装置。
【請求項2】 前記ロータの位置を検出するロータ位置検出手段を有し、前記ロータ保持手段は、前記ロータの位置に対応する保持位置に磁束を発生させる請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項3】 前記ロータ保持手段は、互いに隣接する異なる相のステータコイルを同じ極性に励磁する請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項4】 前記電流供給手段はインバータブリッジ、及び該インバータブリッジに並列に接続された整流・スイッチング手段を備える請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項5】 前記ロータ保持手段は、トルクを発生させることができない位置にロータを固定するロータ固定手段と、固定されたロータの位置に対応する保持位置に磁束を発生させる磁束発生手段とを備える請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項6】 前記ロータ保持手段は、トルクを発生させることができない位置にロータを固定するロータ固定手段と、固定されたロータの極対の中間の位置に対応する保持位置に磁束を発生させる磁束発生手段とを備える請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項7】 前記ロータ固定手段はパーキング装置である請求項5又は6に記載の充電制御装置。
【請求項8】 前記ロータが固定されてない場合に、前記ロータによってトルクを発生させてパーキング装置をロック状態に置くロック状態形成手段を有する請求項7に記載の充電制御装置。
【請求項9】 商用電源から供給された交流電流を直流電流に変換し、該直流電流をステータコイルを介して蓄電手段に変圧して供給するとともに、ステータにおける所定の保持位置に磁束を発生させ、ロータを前記保持位置に保持することを特徴とする充電制御方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充電制御装置及び充電制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電動車両においては、ステータ及びロータによって構成されるDCブラシレスモータ、リラクタンスモータ等のモータが使用され、前記ステータに配設されたステータコイルに電流を供給することによって前記モータが駆動されるようになっている。
【0003】そのために、電流波形制御回路及びベースドライブ回路を備えたモータ駆動装置が配設され、前記電流波形制御回路において、前記ロータの位置、すなわち、磁極の位置に対応させてU相、V相及びW相の正弦波信号が発生させられるとともに、電流指令値が発生させられ、かつ、前記正弦波信号及び電流指令値に基づいて、該電流指令値に対応するパルス幅を有する各相のパルス幅変調信号が発生させられ、該パルス幅変調信号がベースドライブ回路に送られる。
【0004】該ベースドライブ回路は、前記パルス幅変調信号に対応させてトランジスタ駆動信号を発生させ、該トランジスタ駆動信号をインバータブリッジに対して出力する。該インバータブリッジは、6個のトランジスタを有し、前記トランジスタ駆動信号がオンの間だけトランジスタをオンにして各相の電流を発生させ、該各相の電流を前記ステータコイルに供給する。このようにして、前記モータ駆動装置を作動させることによってモータを駆動し、電動車両を走行させることができる。
【0005】そのために、前記インバータブリッジにバッテリが接続され、該バッテリからの直流電流がインバータブリッジによって各相の電流に変換されるようになっている。したがって、バッテリ残量が少なくなると、前記各ステータコイルに商用電源を接続し、前記バッテリを充電するようにしている。すなわち、ロータによって発生させられるトルクにアンバランスが生じないように、前記商用電源から交流電流を、各相のステータコイルに均等に1/3ずつ供給するようにしている。この場合、充電リアクトル(アキュムレータ)として各ステータコイルが利用され、インバータブリッジの各アームにおいて一対のトランジスタが交互にオン・オフさせられる(特開平6−245327号公報及び特開平6−327102号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の充電制御方法においては、ステータコイルは三相対称巻線から成るので、各ステータコイルに等しい電流が流れると、モータの内部において発生させられる相互インダクタンスによって自己インダクタンスが打ち消され、該自己インダクタンスがその分小さくなってしまう。
【0007】その結果、充電に必要な自己インダクタンスを確保することができなくなり、トランジスタのオン・オフに伴って発生する電流リップルが大きくなるだけでなく、充電利用率が低くなってしまう。そこで、充電を行う際に、1相のステータコイルだけに電流を流すようにした充電制御方法が考えられる。この場合、インバータブリッジにおける1相のアームだけを利用し、一対のトランジスタをオン・オフさせることによって、相互インダクタンスが発生するのを防止し、充電に必要な自己インダクタンスを確保するようにしている。
【0008】ところが、ステータコイルに流れる交流電流によってステータの特定の位置に交番磁界が発生させられ、ロータの永久磁石、突極鉄心等とステータの鉄心との間において吸引及び反発が繰り返され、ロータが振動して騒音が発生してしまう。図2は従来の充電制御方法が適用されたDCブラシレスモータの概念図である。
【0009】図において、101はステータ、102はU相のステータコイル、103はV相のステータコイル、104はW相のステータコイル、105は図示しないロータに配設された永久磁石である。この場合、図示しないバッテリを充電するに当たり、充電リアクトルとしてステータコイル102を利用すると、前記ステータコイル102に流れる交流電流によってステータ101の位置P1、P2に交番磁界が発生させられる。その結果、図に示すような位置に永久磁石105が配設されていると、該永久磁石105とステータ101の図示しない鉄心との間において吸引及び反発が繰り返され、ロータが振動して騒音を発生させてしまう。
【0010】図3は従来の充電制御方法が適用されたリラクタンスモータの概念図である。図において、101はステータ、102はU相のステータコイル、103はV相のステータコイル、104はW相のステータコイル、106は図示しないロータに形成された突極鉄心である。この場合、図示しないバッテリを充電するに当たり、充電リアクトルとしてステータコイル102を利用すると、前記ステータコイル102に流れる交流電流によってステータ101の位置P1、P2に交番磁界が発生させられる。その結果、図に示すような位置に突極鉄心106が配設されていると、該突極鉄心106とステータ101の図示しない鉄心との間において吸引及び反発が繰り返され、ロータが振動して騒音を発生させてしまう。
【0011】ところで、前記各モータによって発生させられた回転は、図示しない変速装置によって変速されて図示しない駆動輪に伝達されるようになっているので、前記モータは変速装置を構成するギヤと連結される。したがって、前記バッテリの充電中にロータが振動するとギヤも振動し、ギヤのバックラッシュによってギヤの各歯面が衝突を繰り返すので、騒音が発生するだけでなく、前記歯面にフレッチングが生じてしまうことがある。
【0012】本発明は前記従来の充電制御方法の問題点を解決して、モータの充電中にロータが振動して騒音が発生したり、ギヤの歯面にフレッチングが生じたりすることがない充電制御装置及び充電制御方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の充電制御装置においては、複数の相のステータコイルを備えたステータと、該ステータに対して回転自在に配設され、少なくとも一つの極対を備えたロータと、蓄電手段と、モータ駆動時において、前記蓄電手段から供給された直流電流を各相の電流に変換し、該各相の電流を前記各ステータコイルに供給して前記ロータによってトルクを発生させ、充電時において、商用電源から供給された交流電流を直流電流に変換し、該直流電流を前記ステータコイルを介して蓄電手段に変圧して供給する電流供給手段と、充電時において、該電流供給手段を作動させてステータにおける所定の保持位置に磁束を発生させ、ロータを前記保持位置に保持するロータ保持手段とを有する。
【0014】本発明の他の充電制御装置においては、さらに、前記ロータの位置を検出するロータ位置検出手段を有し、前記ロータ保持手段は、前記ロータの位置に対応する保持位置に磁束を発生させる。本発明の更に他の充電制御装置においては、さらに、前記ロータ保持手段は、互いに隣接する異なる相のステータコイルを同じ極性に励磁する。
【0015】本発明の更に他の充電制御装置においては、さらに、前記電流供給手段はインバータブリッジ、及び該インバータブリッジに並列に接続された整流・スイッチング手段を備える。本発明の更に他の充電制御装置においては、さらに、前記ロータ保持手段は、トルクを発生させることができない位置にロータを固定するロータ固定手段と、固定されたロータの位置に対応する保持位置に磁束を発生させる磁束発生手段とを備える。
【0016】本発明の更に他の充電制御装置においては、さらに、前記ロータ保持手段は、トルクを発生させることができない位置にロータを固定するロータ固定手段と、固定されたロータの極対の中間の位置に対応する保持位置に磁束を発生させる磁束発生手段とを備える。本発明の更に他の充電制御装置においては、さらに、前記ロータ固定手段はパーキング装置である。
【0017】本発明の更に他の充電制御装置においては、さらに、前記ロータが固定されてない場合に、前記ロータによってトルクを発生させてパーキング装置をロック状態に置くロック状態形成手段を有する。本発明の充電制御方法においては、商用電源から供給された交流電流を直流電流に変換し、該直流電流をステータコイルを介して蓄電手段に変圧して供給するとともに、ステータにおける所定の保持位置に磁束を発生させ、ロータを前記保持位置に保持する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態におけるモータ駆動装置の概念図である。図において、31はモータであり、該モータ31は、複数、すなわち、U相、V相及びW相のステータコイル15〜17、及び該ステータコイル15〜17の内側において回転自在に配設されたロータ35を有し、該ロータ35は、2個の極から成る極対を少なくとも一つ備える。本実施の形態において、前記モータ31はDCブラシレスモータによって構成され、前記ロータ35は2個の磁極から成る磁極対を三つ備える。なお、モータ31がリラクタンスモータによって構成される場合、ロータ35は2個の突極鉄心から成る突極鉄心対を少なくとも一つ備える。また、本実施の形態において、前記ロータ35は、ステータコイル15〜17の内側において回転自在に配設されるが、ステータコイル15〜17の外側において回転自在に配設することもできる。
【0019】前記モータ31を駆動して電動車両を走行させる場合は、蓄電手段としてのバッテリ33からの直流電流がインバータブリッジ40によって各相の電流に変換され、該各相の電流はそれぞれ各ステータコイル15〜17に供給される。そのために、前記インバータブリッジ40は、コンデンサ13及び各相のアーム21〜23を備え、前記アーム21にトランジスタTr1、Tr2が、前記アーム22にトランジスタTr3、Tr4が、前記アーム23にトランジスタTr5、Tr6がそれぞれ配設されるとともに、各トランジスタTr1〜Tr6のエミッタ・コレクタ間にそれぞれダイオードD1〜D6が接続される。そして、前記ステータコイル15〜17の中性点P3と前記トランジスタTr1、Tr2の中間点P4とがステータコイル15によって、前記中性点P3と前記トランジスタTr3、Tr4の中間点P5とがステータコイル16によって、前記中性点P3と前記トランジスタTr5、Tr6の中間点P6とがステータコイル17によってそれぞれ接続される。
【0020】また、前記ロータ35に連結されたロータシャフト42に、ロータ位置検出手段としてのレゾルバ(RE)43の図示しない回転子が同軸的に連結される。そして、前記レゾルバ43にはロータ位置算出回路44が接続され、該ロータ位置算出回路44は、前記レゾルバ43に交流電圧を印加するとともに、レゾルバ43からレゾルバ信号を受けて前記ロータ35の位置、すなわち、磁極の位置を算出し、モータ制御回路45に対して磁極位置信号を出力する。
【0021】したがって、車両制御回路46が、モータ駆動時に電流指令値を発生させてモータ制御回路45に送ると、該モータ制御回路45は、前記電流指令値に対応するパルス幅を有する3相のパルス幅変調信号を発生させ、該パルス幅変調信号をゲート駆動回路51に対して出力する。該ゲート駆動回路51は、前記パルス幅変調信号を受けて、6個のトランジスタTr1〜Tr6を駆動するためのトランジスタ駆動信号をそれぞれ発生させ、インバータブリッジ40に対して出力する。
【0022】その結果、前記ステータコイル15〜17に各相の電流が供給され、ロータ35によってトルクが発生させられる。なお、前記車両制御回路46には、アクセル信号、ブレーキ信号、シフト信号、充電信号、パーキング信号等が入力される。また、52は補機用12〔V〕電源に接続された電源回路であり、該電源回路52は、前記ゲート駆動回路51に駆動電圧を印加するとともに、モータ制御回路45及び車両制御回路46に制御電源電圧を印加する。
【0023】そして、前記トランジスタ駆動信号によって各アーム21〜23ごとに前記トランジスタTr1〜Tr6を選択的にオン・オフさせると、バッテリ33からの直流電流が各相の電流に変換され、該各相の電流はそれぞれステータコイル15〜17に供給される。ところで、前記バッテリ33のバッテリ残量が少なくなると、バッテリ33を充電することができるようになっている。
【0024】そのために、前記インバータブリッジ40の各アーム21〜23と並列に整流・スイッチング手段としての充電用アーム24が接続され、前記インバータブリッジ40及び充電用アーム24によって電流供給手段が構成される。該充電用アーム24は、2個のダイオードD7、D8、及び該各ダイオードD7、D8のアノード・カソード間を接続するトランジスタTr7、Tr8から成る。
【0025】そして、前記中性点P3と前記トランジスタTr7、Tr8の中間点P7とが商用電源25によって接続される。なお、前記トランジスタTr7、Tr8のオン・オフは、前記ゲート駆動回路51によって出力されるトランジスタ駆動信号に従って行われる。次に、バッテリ33を充電するための充電制御装置及び充電制御方法について説明する。
【0026】図4は本発明の第1の実施の形態におけるモータの第1の概念図、図5は他のモータの概念図、図6は本発明の第1の実施の形態におけるU相のアームの状態を示す等価回路図、図7は本発明の第1の実施の形態におけるV相のアームの状態を示す等価回路図、図8は本発明の第1の実施の形態におけるモータの第2の概念図である。
【0027】図において、13はコンデンサ、31はモータ、32はステータ、34はロータ35(図1)に配設された永久磁石であり、前記ステータ32はU相、V相及びW相のステータコイル15〜17を有する。ところで、バッテリ33を充電するに当たり、車両制御回路46の図示しないロータ保持手段は、各相のアーム21〜23のうちの二つのアームを使用し、商用電源25から供給される交流電流IACが正である場合と負である場合とで、互いに異なる相のステータコイルに前記交流電流IACを供給するように前記トランジスタTr1〜Tr8をオン・オフさせる。
【0028】例えば、図4に示すモータ31においては、バッテリ33を充電するためにU相及びV相のアームが使用され、商用電源25から供給される交流電流IACはステータコイル15、16を選択的に流れる。すなわち、前記交流電流IACが正である場合、第1段階でトランジスタTr2をオンに、トランジスタTr1、Tr3〜Tr8をオフにすると、商用電源25から供給される交流電流IACはステータコイル15、トランジスタTr2及びダイオードD8を矢印A方向に流れ、ステータコイル15に電気エネルギーが蓄えられる。続いて、第2段階でトランジスタTr1〜Tr8をオフにすると、前記ステータコイル15に蓄えられていた電気エネルギーが放出され、正のU相の電流IU が直流電流になってステータコイル15、ダイオードD1、バッテリ33及びダイオードD8を矢印B方向に流れる。
【0029】その結果、図4に示すように、矢印E方向に磁束が発生させられ、ステータコイル15の正極(U+)側がS極に励磁され、負極(U−)側がN極に励磁されるので、前記永久磁石34のN極がステータコイル15の正極側に、永久磁石34のS極がステータコイル15の負極側にそれぞれ吸引される。次に、前記交流電流IACが負である場合、第1段階でトランジスタTr3をオンに、トランジスタTr1、Tr2、Tr4〜Tr8をオフにすると、商用電源25から供給される交流電流IACはダイオードD7、トランジスタTr3及びステータコイル16を矢印C方向に流れ、ステータコイル16に電気エネルギーが蓄えられる。続いて、第2段階でトランジスタTr1〜Tr8をオフにすると、前記ステータコイル16に蓄えられていた電気エネルギーが放出され、負のV相の電流IV が直流電流になってダイオードD7、バッテリ33、ダイオードD4及びステータコイル16を矢印D方向に流れる。
【0030】その結果、図4に示すように、矢印F方向に磁束が発生させられ、ステータコイル16の負極(V−)側がS極に励磁され、ステータコイル16の正極(V+)側がN極に励磁されるので、前記永久磁石34のN極がステータコイル16の負極側に、永久磁石34のS極がステータコイル16の正極側にそれぞれ吸引される。
【0031】このように、前記交流電流IACは直流電流に変換され、変圧されてバッテリ33に供給され、充電が行われる。そして、U相のアームのトランジスタTr2及びV相のアームのトランジスタTr3をオン・オフさせることによって、前記交流電流IACが正である場合に矢印E方向に磁束を発生させ、交流電流IACが負である場合に矢印F方向に磁束を発生させるようにしているが、トランジスタTr1、Tr4をオン・オフさせることによって、前記交流電流IACが正である場合に矢印E方向と反対の方向に磁束を発生させ、交流電流IACが負である場合に矢印F方向と反対の方向に磁束を発生させることもできる。
【0032】また、同様に、V相のアーム22のトランジスタTr4及びW相のアーム23のトランジスタTr5をオン・オフさせたり、V相のアーム22のトランジスタTr3及びW相のアーム23のトランジスタTr6をオン・オフさせたりすることもできる。さらに、同様に、W相のアーム23のトランジスタTr6及びU相のアーム21のトランジスタTr1をオン・オフさせたり、W相のアーム23のトランジスタTr5及びU相のアームのトランジスタTr2をオン・オフさせたりすることもできる。
【0033】したがって、図4に示すように磁極数が2である場合、第1の励磁方法においては、ステータコイル15の正極側及びステータコイル16の負極側をS極に、ステータコイル15の負極側及びステータコイル16の正極側をN極にそれぞれ励磁させることができる。また、第2の励磁方法においては、ステータコイル15の正極側及びステータコイル17の負極側をS極に、ステータコイル15の負極側及びステータコイル17の正極側をN極にそれぞれ励磁させ、第3の励磁方法においては、ステータコイル15の負極側及びステータコイル16の正極側をS極に、ステータコイル15の正極側及びステータコイル16の負極側をN極にそれぞれ励磁させ、第4の励磁方法においては、ステータコイル15の負極側及びステータコイル17の正極側をS極に、ステータコイル15の正極側及びステータコイル17の負極側をN極にそれぞれ励磁させ、第5の励磁方法においては、ステータコイル16の正極側及びステータコイル17の負極側をS極に、ステータコイル16の負極側及びステータコイル17の正極側をN極にそれぞれ励磁させ、第6の励磁方法においては、ステータコイル16の負極側及びステータコイル17の正極側をS極に、ステータコイル16の正極側及びステータコイル17の負極側をN極にそれぞれ励磁させることができる。
【0034】なお、図8に示すように、前記モータ31が、磁極数が6であるDCブラシレスモータである場合、ステータ32には、ステータコイル15〜17がそれぞれ6個ずつ配設され、ロータ35には3個の永久磁石34が配設される。その結果、18とおりの励磁方法でステータコイル15〜17を励磁させることができる。
【0035】このように、互いに隣接する異なる相のステータコイルを同じ極性に励磁すると、ステータコイル15〜17に流れる各相の電流IU 、IV 、IW によってステータ32の特定の位置に交番磁界が発生させられることがなくなる。したがって、ロータ35の永久磁石34とステータ32の鉄心との間において吸引及び反発が繰り返されることがなくなるので、ロータ35が振動して騒音が発生するのを防止することができる。
【0036】また、前記磁極の位置をレゾルバ43によって検出し、検出された磁極の位置に対応する保持位置において、互いに隣接する異なる相のステータコイルを同じ極性に励磁すると、ロータ35を保持する吸引力を大きくすることができるので、ロータ35が振動して騒音が発生するのを一層防止することができる。なお、U相のアーム21だけを使用してバッテリ33を充電しようとすると、図5に示すように、U相のステータコイル15によって矢印G方向及び矢印H方向に交互に磁束が発生させられ、ステータコイル15の正極側及び負極側が交互に異なる極性N、Sに励磁されることになる。したがって、ロータ35が振動して騒音を発生するのを防止することはできない。
【0037】ところで、前記モータ31によって発生させられた回転は、図示しない変速装置によって変速されて図示しない駆動輪に伝達されるようになっているので、前記モータ31は変速装置を構成するギヤと連結される。したがって、前記バッテリ33の充電中にロータ35が振動するとギヤも振動するが、本実施の形態においては、ロータ35が振動するのを防止することができるので、ギヤも振動することがなく、ギヤのバックラッシュによってギヤの各歯面が衝突を繰り返すことがなくなる。その結果、騒音が発生したり、前記歯面にフレッチングが生じたりするのを防止することができる。
【0038】なお、永久磁石34を備えないリラクタンスモータにおいても、同様に商用電源25から供給される交流電流IACの極性に対応させて、トランジスタTr1〜Tr6をオン・オフすることによって、ステータ32の特定の位置に交番磁界が発生させられるのを防止することができる。ところで、バッテリ33の充電を開始するに当たり、前記第1〜第6の励磁方法でステータコイル15〜17の正極側又は負極側を励磁するようになっているが、励磁に伴ってロータ35の永久磁石34が所定のステータコイルに吸引され、ロータ35が回動させられる。そして、該ロータ35の回動量は、バッテリ33の充電を開始したときの磁極の位置及び前記励磁方法によって異なる。
【0039】そこで、車両制御回路46は、バッテリ33の充電を開始するときに前記ロータ35の回動量が最も少なくなるようにしている。図9は本発明の第1の実施の形態における充電制御装置の動作を示すフローチャートである。車両制御回路46(図1)は、運転者によって所定の図示しないスイッチ等が操作されてバッテリ33の充電を開始する旨の指示が出されたかどうかを判断し、充電の開始が指示された場合は、運転者が図示しないシフトレバーを操作して、パーキングレンジが選択されたことを表すシフト信号、すなわち、パーキングレンジ信号が発生したかどうかを判断する。
【0040】次に、前記車両制御回路46は、前記パーキングレンジ信号が発生した場合はレゾルバ43によって磁極の位置を検出し、検出された磁極の位置に対応する保持位置に配設された、発生するトルクが少ない二つの相を選択し、充電を開始する。そして、前記車両制御回路46は、バッテリ33の充電を終了する旨の指示が出されたかどうかを判断し、指示が出された場合は処理を終了する。
【0041】次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 充電の開始が指示されたかどうかを判断する。充電の開始が指示された場合はステップS2に進み、指示されていない場合は処理を終了する。
ステップS2 パーキングレンジ信号が発生したかどうかを判断する。パーキングレンジ信号が発生した場合はステップS3に進み、発生していない場合は処理を終了する。
ステップS3 磁極の位置を検出する。
ステップS4 磁極の位置に対応する保持位置に配設された、発生するトルクが少ない相を選択し、充電を開始する。
ステップS5 充電を終了する旨の指示が出されるのを待機し、指示が出されると処理を終了する。
【0042】次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図10は本発明の第2の実施の形態におけるモータ駆動装置の概念図である。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。この場合、インバータブリッジ40の各アーム21〜23と並列に整流・スイッチング手段としての充電用アーム36が接続される。該充電用アーム36は、2個のダイオードD7、D8、及び該各ダイオードD7、D8のアノード・カソード間を接続するスイッチング素子SW1、SW2から成る。該スイッチング素子SW1、SW2はゲート駆動回路51(図1)から出力されたトランジスタ駆動信号に従ってオン・オフさせられる。
【0043】次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。ところで、DCブラシレスモータ、リラクタンスモータ等のモータを駆動する場合、ステータコイルに流れる電流によって発生させられる磁束に基づいて、ロータの永久磁石、突極鉄心等とステータの鉄心とが吸引及び反発を繰り返す特性を利用している。このことからすると、トルクを全く発生させない磁極の位置が存在する。
【0044】図11は本発明の第3の実施の形態における充電制御方法が適用されたDCブラシレスモータの概念図である。図において、32はステータ、62はU相のステータコイル、63はV相のステータコイル、64はW相のステータコイル、65はロータ35(図1)に配設された永久磁石である。
【0045】この場合、蓄電手段としての図示しないバッテリを充電するに当たり、充電リアクトルとしてステータコイル62を利用すると、前記ステータコイル62に流れる交流電流によってステータ32の位置P1、P2に、交番磁界が発生させられ、磁束が発生させられる。その結果、図に示すような位置に永久磁石65が配設されていると、永久磁石65とステータ32の図示しない鉄心との間において吸引及び反発が繰り返されるが、磁極の位置に対応する保持位置に磁束が発生させられるので、ロータ35はトルクを発生させない。したがって、前記保持位置においてロータ35を保持することができる。
【0046】図12は本発明の第3の実施の形態における充電制御方法が適用されたリラクタンスモータの概念図である。図において、32はステータ、62はU相のステータコイル、63はV相のステータコイル、64はW相のステータコイル、66はロータ35(図1)に配設された突極鉄心である。
【0047】この場合、図示しないバッテリを充電するに当たり、充電リアクトルとしてステータコイル62を利用すると、前記ステータコイル62に流れる交流電流によってステータ32の位置P1、P2が保持位置とされ、該保持位置に交番磁界が発生させられて磁束が発生させられる。その結果、図の実線で示すような位置に突極鉄心66が配設されていると、突極鉄心66とステータ32の図示しない鉄心との間において吸引及び反発が繰り返されるが、突極鉄心66の位置に対応する保持位置に磁束が発生させられるので、ロータ35はトルクを発生させない。なお、リラクタンスモータの場合、ロータ35に磁性がないので、図の破線で示すようなロータ35の突極鉄心対の中間の位置に対応する保持位置に磁束が発生させられるときも、ロータ35はトルクを発生させない。したがって、前記各保持位置においてロータ35を保持することができる。
【0048】ところで、電動車両には、駐車中に車両が動かないようにパーキング装置が配設されていて、運転者が、電動車両を停止させてシフトレバーを操作することによって、パーキングレンジが選択され、パーキング装置が作動させられるようになっている。図13は本発明の第3の実施の形態におけるパーキング装置のロック状態を示す図、図14は本発明の第3の実施の形態におけるパーキング装置の解放状態を示す図、図15は本発明の第3の実施の形態における電動車両の動力伝達系を示す図である。
【0049】図において、31はモータ、60は図示しないロータシャフトに一体的に連結された出力軸、67はカウンタドライブギヤ、68はパーキングギヤ、71はカウンタシャフト、72は前記カウンタドライブギヤ67と噛(し)合するカウンタドリブンギヤ、73は出力ギヤ、74はリングギヤ、75は該リングギヤ74を介して伝達された回転を図示しない左右の駆動輪に伝達するディファレンシャル装置である。なお、前記リングギヤ74の歯数は出力ギヤ73の歯数と比べて大きくされ、出力ギヤ73及びリングギヤ74によって変速装置(減速機)が構成される。
【0050】パーキング装置は、図示しないディテントレバーによって進退させられるロッド、該ロッドの所定位置において摺(しゅう)動自在に配設されたカム、該カムを支持する支持部、前記カムを進退させたときに揺動させられるパーキングポール76及びパーキングギヤ68を有し、前記パーキングポール76は爪77を備える。そして、前記パーキング装置によってロータ固定手段が構成される。
【0051】前記パーキングギヤ68は、前記出力軸60と連結され、電動車両が前進したり後退したりするときに回転させられる。また、前記パーキングポール76は、ポールシャフト78を中心にして揺動自在に支持され、図13に示すように爪77とパーキングギヤ68の歯溝79とを噛合させたり、図14に示すように爪77を前記歯溝79から解放させたりする。
【0052】したがって、運転者が図示しないシフトレバーを操作することによってディテントレバーを回転させ、前記ロッドを前進させると、カムが、パーキングポール76の先端部と支持部との間に進入し、パーキングポール76を回動させ、爪77と歯溝79とを噛合させることができる。このように、運転者がシフトレバーを操作してパーキングレンジを選択し、パーキング装置をロックさせることができる。
【0053】そこで、運転者が、バッテリ33(図1)を充電するために電動車両を停止させ、パーキング装置をロックさせて爪77と歯溝79とを噛合させたときに、前記永久磁石65(図11)、突極鉄心66(図12)等を図11又は12に示すような状態になるようにロータ35とパーキングギヤ68とを連結させておくと、バッテリ33の充電時においては、前記車両制御回路46の図示しない磁束発生手段によって、前記永久磁石65、突極鉄心66等の位置に対応する保持位置、又は突極鉄心対の中間の位置に対応する保持位置に磁束が発生させられるので、ロータ35は、トルクを発生させず、保持される。
【0054】したがって、ロータ35の永久磁石65とモータ31の鉄心との間において吸引及び反発が繰り返されることがなくなるので、ロータ35が振動して騒音が発生するのを防止することができる。また、ロータ35が振動するのを防止することができるので、カウンタドライブギヤ67、カウンタドリブンギヤ72、出力ギヤ73、リングギヤ74等の各ギヤも振動することがなく、該ギヤのバックラッシュによってギヤの各歯面が衝突を繰り返すことがなくなる。したがって、騒音が発生したり、歯面にフレッチングが生じたりするのを防止することができる。
【0055】なお、前記パーキングギヤ68は、ロータ35にトルクを発生させることがない位置の数だけ歯溝79を備える。したがって、パーキングギヤ68がDCブラシレスモータである場合、磁極数をmとすると、前記パーキングギヤ68は、3・m個の歯溝79を有し、パーキングギヤ68がリラクタンスモータである場合、磁極数をnとすると、前記パーキングギヤ68は、3・2・n個の歯溝79を有する。
【0056】次に、本実施の形態を他の動力伝達系を備えた電動車両に適用した例について説明する。図16は本発明の第3の実施の形態における電動車両の他の動力伝達系を示す図である。図において、31はモータ、60は図示しないロータシャフトに一体的に連結された出力軸、68はパーキングギヤ、98はプラネタリギヤユニット、CRはキャリヤ、75は該キャリヤCRを介して伝達された回転を図示しない左右の駆動輪に伝達するディファレンシャル装置である。なお、前記プラネタリギヤユニット98によって変速装置(減速機)が構成される。
【0057】次に、前記構成の充電制御装置の動作について説明する。図17は本発明の第3の実施の形態における充電制御装置の動作を示すフローチャートである。車両制御回路46(図1)は、運転者によって所定の図示しないスイッチ等が操作されてバッテリ33の充電を開始する旨の指示が出されたかどうかを判断し、充電の開始が指示された場合は、パーキングレンジ信号が発生したかどうかを判断する。
【0058】次に、前記車両制御回路46は、前記パーキングレンジ信号が発生した場合、例えば、パーキングポール76の位置を検出する図示しない位置センサからの信号に基づいてパーキング装置がロック状態にあるかどうかを判断する。そして、パーキング装置がロック状態にない場合、前記車両制御回路46の図示しないロック状態形成手段は、モータ31を駆動してロータ35にトルクを発生させ、パーキングギヤ68をわずかに回転させ、パーキング装置をロック状態にする。一方、パーキング装置がロック状態にある場合、前記車両制御回路46は、レゾルバ43によって磁極の位置を検出し、検出された磁極の位置に対応する保持位置に配設された、発生するトルクが少ない相を選択し、充電を開始する。
【0059】そして、前記車両制御回路46は、バッテリ33の充電を終了する旨の指示が出されたかどうかを判断し、指示が出された場合は処理を終了する。次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 充電の開始が指示されたかどうかを判断する。充電の開始が指示された場合はステップS12に進み、指示されていない場合は処理を終了する。
ステップS12 パーキングレンジ信号が発生したかどうかを判断する。パーキングレンジ信号が発生した場合はステップS13に進み、発生していない場合は処理を終了する。
ステップS13 パーキングギヤ68がロック状態にあるかどうかを判断する。パーキングギヤ68がロック状態にある場合はステップS15に、ロック状態にない場合はステップS14に進む。
ステップS14 ロータ35にトルクを発生させてパーキングギヤ68をロックさせ、ステップS13に戻る。
ステップS15 磁極の位置を検出する。
ステップS16 検出された磁極の位置に対応する保持位置に配設された、発生するトルクが少ない相を選択し、充電を開始する。
ステップS17 充電を終了する旨の指示が出されたかどうかを判断する。充電を終了する旨の指示が出された場合は処理を終了し、指示されていない場合はステップS16に戻る。
【0060】なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0061】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によれば、充電制御装置においては、複数の相のステータコイルを備えたステータと、該ステータに対して回転自在に配設され、少なくとも一つの極対を備えたロータと、蓄電手段と、モータ駆動時において、前記蓄電手段から供給された直流電流を各相の電流に変換し、該各相の電流を前記各ステータコイルに供給して前記ロータによってトルクを発生させ、充電時において、商用電源から供給された交流電流を直流電流に変換し、該直流電流を前記ステータコイルを介して蓄電手段に変圧して供給する電流供給手段と、充電時において、該電流供給手段を作動させてステータにおける所定の保持位置に磁束を発生させ、ロータを前記保持位置に保持するロータ保持手段とを有する。
【0062】この場合、充電時において、ロータが所定の保持位置に保持されるので、ロータが振動して騒音が発生するのを防止することができる。また、ロータが振動するのを防止することができるので、ギヤも振動することがなく、ギヤのバックラッシュによってギヤの各歯面が衝突を繰り返すことがなくなる。したがって、騒音が発生したり、歯面にフレッチングが生じたりするのを防止することができる。
【0063】本発明の他の充電制御装置においては、さらに、前記ロータの位置を検出するロータ位置検出手段を有し、前記ロータ保持手段は、前記ロータの位置に対応する保持位置に磁束を発生させる。この場合、ロータ位置検出手段によって検出されたロータの位置に対応する保持位置に磁束が発生させられるので、ロータが振動して騒音が発生するのを確実に防止することができる。
【0064】本発明の更に他の充電制御装置においては、さらに、前記ロータ保持手段は、互いに隣接する異なる相のステータコイルを同じ極性に励磁する。この場合、充電時において、互いに隣接する異なる相のステータコイルを同じ極性に励磁することができるので、ステータコイルに流れる各相の電流によってステータの特定の位置に交番磁界が発生させられることがなくなる。したがって、ロータとステータとの間において吸引及び反発が繰り返されることがなくなるので、ロータが振動して騒音が発生するのを防止することができる。
【0065】本発明の更に他の充電制御装置においては、さらに、前記ロータ保持手段は、トルクを発生させることができない位置にロータを固定するロータ固定手段と、固定されたロータの位置に対応する保持位置において磁束を発生させる磁束発生手段とを備える。この場合、充電時において、トルクを発生させることができない位置にロータが固定され、固定されたロータの位置に対応する保持位置に磁束が発生させられるので、ロータが振動して騒音が発生するのを防止することができる。
【0066】本発明の更に他の充電制御装置においては、さらに、前記ロータ保持手段は、トルクを発生させることができない位置にロータを固定するロータ固定手段と、固定されたロータの極対の中間の位置に対応する保持位置に磁束を発生させる磁束発生手段とを備える。この場合、充電時において、トルクを発生させることができない位置にロータが固定され、固定されたロータの極対の中間の保持位置に磁束が発生させられるので、ロータが振動して騒音が発生するのを防止することができる。
【0067】本発明の更に他の充電制御装置においては、さらに、前記ロータ固定手段はパーキング装置である。この場合、充電時において、電動車両を停止させてパーキング装置を作動させると、ロータが固定される。そして、固定されたロータの位置に対応する保持位置、又はロータの極対の中間の位置に対応する保持位置に磁束が発生させられるので、ロータが振動して騒音が発生するのを防止することができる。
【0068】本発明の充電制御方法においては、商用電源から供給された交流電流を直流電流に変換し、該直流電流をステータコイルを介して蓄電手段に変圧して供給するとともに、ステータにおける所定の保持位置に磁束を発生させ、ロータを前記保持位置に保持する。この場合、充電時において、ロータが所定の保持位置に保持されるので、ロータが振動して騒音が発生するのを防止することができる。
【0069】また、ロータが振動するのを防止することができるので、ギヤも振動することがなく、ギヤのバックラッシュによってギヤの各歯面が衝突を繰り返すことがなくなる。したがって、騒音が発生したり、歯面にフレッチングが生じたりするのを防止することができる。
【出願人】 【識別番号】000100768
【氏名又は名称】アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
【出願日】 平成9年(1997)7月1日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠 (外1名)
【公開番号】 特開平11−27808
【公開日】 平成11年(1999)1月29日
【出願番号】 特願平9−175851