| 【発明の名称】 |
電動式走行装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】片山 照男
|
| 【要約】 |
【課題】エネルギー蓄積装置におけるエネルギーの蓄積量をうまく制御し得るようにする。
【解決手段】車輪4に駆動力を与えると共に車輪4の回転によって発電可能な電動発電機2を走行装置本体に設け、フライホイール8に駆動力を与えると共にフライホイール8の回転によって発電可能な電動発電機6を走行装置本体に設け、さらに、車輪4側の電動発電機2に備えた速度検出器10からの速度検出信号12を入力して、走行装置本体の運動エネルギーを演算するとともに、フライホイール8側の電動発電機6に備えた角周波数検出器11からの角周波数検出信号13を入力して、フライホイール8の蓄積エネルギーを演算し、走行装置本体の運動エネルギーとフライホイール8の蓄積エネルギーとの和が、フライホイール8の最大の蓄積エネルギーを越えないように、フライホイール8の蓄積エネルギーを調整する演算制御装置14を設けるようにしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車輪(4)に駆動力を与えると共に車輪(4)の回転によって発電可能な電動発電機(2)を走行装置本体(5)に設け、フライホイール(8)に駆動力を与えると共にフライホイール(8)の回転によって発電可能な電動発電機(6)を走行装置本体(5)に設け、さらに、車輪(4)側の電動発電機(2)に備えた速度検出器(10)からの速度検出信号(12)を入力して、走行装置本体(5)の運動エネルギーを演算するとともに、フライホイール(8)側の電動発電機(6)に備えた角周波数検出器(11)からの角周波数検出信号(13)を入力して、フライホイール(8)の蓄積エネルギーを演算し、走行装置本体(5)の運動エネルギーとフライホイール(8)の蓄積エネルギーとの和が、フライホイール(8)の最大の蓄積エネルギーを越えないように、フライホイール(8)の蓄積エネルギーを調整する演算制御装置(14)を設けたことを特徴とする電動式走行装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電動式走行装置に関するものであり、より詳しくは、エネルギー蓄積装置におけるエネルギーの蓄積量をうまく制御し得るようにした電動式走行装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、排ガスによって環境へ悪影響を及ぼすことのない車両として、電気自動車などの電動式走行装置が注目されており、バッテリーなどの電源の高性能化などに伴い、ガソリンエンジンなどの内燃機関を使用した自動車に近い加速性能や最高速度などを得られるものが開発されている。 【0003】上記電動式走行装置は、図3に示すように、バッテリーなどの電源1と、電源1からの電力によって駆動されるモータ、および、発電機の機能を兼ね備えた電動発電機2と、電動発電機2で発生された駆動力を伝達するための歯車機構3と、歯車機構3から伝達された駆動力によって回転される車輪4と、これらの各機器を搭載する走行装置本体5とで構成されている。 【0004】そして、バッテリーなどの電源1からの電力によってモータと発電機の機能を兼ね備えた電動発電機2を駆動し、電動発電機2の駆動力を歯車機構3を介して車輪4へ伝え、車輪4を回すことによって、走行装置本体5を走行させるようにする。 【0005】一方、走行装置本体5の減速時には、車輪4の回転を歯車機構3を介して電動発電機2へ伝え、電動発電機2を回すことによって発電を行わせ、走行装置本体5の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して電気的にブレーキを掛けさせるようなことが行われる。 【0006】なお、減速時に電動発電機2で得られた電気エネルギーは、バッテリーなどの電源1へ戻して、バッテリーなどの電源1を充電させるようにする。 【0007】しかし、走行装置本体5は、一般に加速や減速が頻繁に行われるものであり、減速時には、電動発電機2から大きな電気エネルギーが発生されることとなるが、バッテリーなどの電源1は基本的に急速充電には向いておらず、電動発電機2で発電した電気エネルギーをバッテリーなどの電源1に急速充電させるような使い方を繰返してしていると、バッテリーなどの電源1はすぐに劣化を起こしてしまうことになる。 【0008】又、バッテリーなどの電源1は、その特性上、大きな電気エネルギーを一度に受け入れることができないので、電動発電機2で発電した電気エネルギーの全てを充電することができない。 【0009】そこで、図4に示すように、上記とは別の電動発電機6および歯車機構7を介して高速回転される小型のフライホイール8から成るエネルギー蓄積装置9を設け、走行装置本体5の減速時に、車輪4側の電動発電機2で発電した電気エネルギーでエネルギー蓄積装置9の電動発電機6を駆動し、電動発電機6の駆動力で歯車機構7を介してフライホイール8を回転させることにより、フライホイール8にエネルギーを蓄えさせるようにすることが考えられている。 【0010】そして、フライホイール8に蓄えられた回転エネルギーは、その後、エネルギー蓄積装置9の電動発電機6で発電を行わせるのに使用され、電動発電機6で発生した電気エネルギーによって車輪4側の電動発電機2を駆動して車輪4を回転させ、走行装置本体5の走行に必要な駆動力の一部を発生させるようにする。 【0011】このようにフライホイール8を使うことにより、減速時に車輪4側の電動発電機2で発電した電気エネルギーをエネルギー蓄積装置9に有効に蓄えさせることができ、これによって、急速充電によるバッテリーなどの電源1の劣化を防止することができる。 【0012】尚、バッテリーなどの電源1の充電能力の範囲内であれば、減速時に車輪4側の電動発電機2で発電した電気エネルギーの一部を、バッテリーなどの電源1の充電に用いさせるようにしても支障は無い。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記蓄エネルギー手段としてフライホイールを備えた電動式走行装置には、以下のような問題があった。 【0014】すなわち、フライホイール8によるエネルギー蓄積装置9を、減速時に電動発電機2で発電した電気エネルギーを蓄えさせることにのみ使用している場合、走行装置本体5の減速によって蓄えられたエネルギーは、走行装置本体5が次に加速する時にほぼ使い尽くされてしまうこととなるので、エネルギー蓄積装置9は、基本的に、加減速時以外には、ほとんど機能していないこととなる。 【0015】しかし、バッテリーなどの電源1単独で走行装置本体5を加速させる場合に比べて、バッテリーなどの電源1とエネルギー蓄積装置9の二つを同時に使用して走行装置本体5を加速させるようにした方が、優れた加速力が得られるので、エネルギー蓄積装置9をより積極的に活用し、加速時に備えて、バッテリーなどの電源1によりエネルギー蓄積装置9へ予めエネルギーを蓄えさせて、エネルギー蓄積装置9を常時使用可能な状態としておくようにするのが、走行装置本体5の性能を向上させる上では好ましい。 【0016】ところが、エネルギー蓄積装置9に常時エネルギーを蓄えさせておくようにすると、こんどは、減速時に電動発電機2で発電した電気エネルギーを蓄えるだけの容量の余裕がなくなってしまうことになる。 【0017】従って、エネルギー蓄積装置9を積極的に活用して走行装置本体5の加速性能を向上させるようにする場合には、エネルギー蓄積装置9に対するエネルギーの蓄積量の制御が問題となる。 【0018】本発明は、上述の実情に鑑み、エネルギー蓄積装置におけるエネルギーの蓄積量をうまく制御し得るようにした電動式走行装置を提供することを目的とするものである。 【0019】 【課題を解決するための手段】本発明は、車輪4に駆動力を与えると共に車輪4の回転によって発電可能な電動発電機2を走行装置本体5に設け、フライホイール8に駆動力を与えると共にフライホイール8の回転によって発電可能な電動発電機6を走行装置本体5に設け、さらに、車輪4側の電動発電機2に備えた速度検出器10からの速度検出信号12を入力して、走行装置本体5の運動エネルギーを演算するとともに、フライホイール8側の電動発電機6に備えた角周波数検出器11からの角周波数検出信号13を入力して、フライホイール8の蓄積エネルギーを演算し、走行装置本体5の運動エネルギーとフライホイール8の蓄積エネルギーとの和が、フライホイール8の最大の蓄積エネルギーを越えないように、フライホイール8の蓄積エネルギーを調整する演算制御装置14を設けたことを特徴とする電動式走行装置にかかるものである。 【0020】上記手段によれば、以下のような作用が得られる。 【0021】走行装置本体5の走行中に、演算制御装置14が、車輪4側の電動発電機2に取付けた速度検出器10からの速度検出信号12を入力して、走行装置本体5の運動エネルギーを算出する。 【0022】走行装置本体5の運動エネルギーは、基本的に、走行装置本体5の重量をMとし、走行装置本体5の速度をVとすると、1/2MV2の式で求められる。 【0023】この場合、走行装置本体5の重量Mは既知の値であり、走行装置本体5の速度Vは速度検出器10の速度検出信号12から得るようにする。 【0024】同様に、走行装置本体5の走行中に、演算制御装置14がフライホイール8側の電動発電機6に取付けた角周波数検出器11からの角周波数検出信号13を入力して、フライホイール8の蓄積エネルギーを算出する。 【0025】フライホイール8の蓄積エネルギーは、フライホイール8の慣性モーメントをIとし、フライホイール8の角周波数をωとすると、1/2Iω2の式で求められる。 【0026】この場合、フライホイール8の慣性モーメントIは既知の値であり、フライホイール8の角周波数ωは角周波数検出器11からの角周波数検出信号13から得るようにする。 【0027】そして、演算制御装置14は、こうして求めた走行装置本体5の運動エネルギーとフライホイール8の蓄積エネルギーとの和が、フライホイール8の最大の蓄積エネルギーを越えないように、フライホイール8の蓄積エネルギーを調整する。 【0028】このようにフライホイール8の蓄積エネルギーを制御することによって、走行装置本体5が急停止したときに、車輪4側の電動発電機2によって発生される電気エネルギーの全てをフライホイール8に蓄積させることが可能となる。 【0029】しかも、この急停止によって、フライホイール8に最大値またはその近くまでエネルギーが蓄積されるので、次に走行装置本体5が加速する時には、バッテリーなどの電源1とエネルギー蓄積装置9の二つを同時に使用して走行装置本体5を加速させることができ、優れた加速力を得ることが可能となる。 【0030】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図示例とともに説明する。 【0031】図1は、本発明の実施の形態の一例である。 【0032】電動式走行装置の基本的な構成については図3と同様であり、又、フライホイールを用いたエネルギー蓄積装置の概略については図4とほぼ同様であるため、必要に応じてこれらの図を参照し、かつ、同一の部分については同一の符号を付すことにより説明を省略する。 【0033】本発明では、車輪4側の電動発電機2にロータリーエンコーダなどの速度検出器10を接続するとともに、フライホイール8側の電動発電機6にロータリーエンコーダなどの角周波数検出器11を接続する。 【0034】そして、車輪4側の電動発電機2の速度検出器10からの速度検出信号12を入力して、走行装置本体5の運動エネルギーを演算するとともに、フライホイール8側の電動発電機6の角周波数検出器11からの角周波数検出信号13を入力して、フライホイール8の蓄積エネルギーを演算し、更に、走行装置本体5の運動エネルギーとフライホイール8の蓄積エネルギーとの和が、フライホイール8の最大の蓄積エネルギーを越えないように、フライホイール8の蓄積エネルギーを調整する演算制御装置14を設ける。 【0035】加えて、電源1と、車輪4側の電動発電機2と、フライホイール8側の電動発電機6とを給電ライン15〜17で結び、給電ライン15〜17の相互接続部分に、電気エネルギーの流れを調節する電力分配器18を設ける。 【0036】上記電力分配器18は、内部における、電源1への給電ライン15の部分に電流計測部19を備え、車輪4側の電動発電機2への給電ライン16の部分に電流計測部20を備え、フライホイール8側の電動発電機6への給電ライン17の部分に電流計測部21を備え、これらのライン15〜17の電圧を計測する電圧計測部29を備えている。 【0037】更に、上記電力分配器18は、内部における、車輪4側の電動発電機2への給電ライン16の部分に電力調節部22を備えると共に、フライホイール8側の電動発電機6への給電ライン17の部分に電力調節部23を備えている。 【0038】そして、上記演算制御装置14に、各電流計測部19〜21からの電流検出信号24〜26を入力し、電圧計測部29で計測した電圧も入力して電力を演算すると共に、各電力調節部22,23へ電力調整信号27,28を送らせて、後述するように電気エネルギーの流れを制御させるようにする。 【0039】次に、作動について説明する。 【0040】バッテリーなどの電源1によって電動発電機2を駆動し、電動発電機2の駆動力によって車輪4を回転させ、走行装置本体5を走行させる過程、および、走行装置本体5の減速時に車輪4の回転によって電動発電機2を回し、電気エネルギーを発生させる過程、フライホイール8に蓄えられた回転エネルギーを利用して電動発電機6を回し、発生した電気エネルギーで電動発電機2を駆動し車輪4を回転させて走行装置本体5の駆動力を得る過程などについては図3・図4の場合と同様なので説明を省略する。 【0041】本発明では、先ず、走行装置本体5の走行中に、演算制御装置14が、車輪4側の電動発電機2に取付けた速度検出器10からの速度検出信号12を入力して、走行装置本体5の運動エネルギーを算出する。 【0042】走行装置本体5の運動エネルギーは、基本的に、走行装置本体5の重量をMとし、走行装置本体5の速度をVとすると、1/2MV2の式で求められる。 【0043】この場合、走行装置本体5の重量Mは既知の値であり、走行装置本体5の速度Vは速度検出器10の速度検出信号12から得るようにする。 【0044】同様に、走行装置本体5の走行中に、演算制御装置14がフライホイール8側の電動発電機6に取付けた角周波数検出器11からの角周波数検出信号13を入力して、フライホイール8の蓄積エネルギーを算出する。 【0045】フライホイール8の蓄積エネルギーは、フライホイール8の慣性モーメントをIとし、フライホイール8の角周波数をωとすると、1/2Iω2の式で求められる。 【0046】この場合、フライホイール8の慣性モーメントIは既知の値であり、フライホイール8の角周波数ωは角周波数検出器11からの角周波数検出信号13から得るようにする。 【0047】そして、図2の速度とエネルギーとの関係を表わすグラフに示されるように、走行装置本体5の最大の運動エネルギーをA、フライホイール8の最大の蓄積エネルギーをBとし、走行装置本体5の速度と走行装置本体5の運動エネルギーとの関係を表わす線をCとすると、演算制御装置14は、フライホイール8の蓄積エネルギーが、線Dよりも下側の領域内に収まるように、好ましくは、フライホイール8の蓄積エネルギーが、線D上となるように、フライホイール8の蓄積エネルギーを制御する。 【0048】ここで、フライホイール8の蓄積エネルギーを示す線Dは、任意の速度vにおいて、線Cによる走行装置本体5の運動エネルギーの値cと、フライホイール8の蓄積エネルギーの値dとの和が、常に、フライホイール8の最大の蓄積エネルギーBと等しくなるように求められた線である(D=B−C)。 【0049】したがって、フライホイール8の蓄積エネルギーの制御は、B≧c+dとなるように、好ましくは、B=c+dに限りなく近付くように、現在の速度におけるdの値を調整することとなる。 【0050】ただし、走行装置本体5の速度と走行装置本体5の運動エネルギーとの関係を表わす線C上で運動エネルギーの値cが、フライホイール8の最大の蓄積エネルギーBを越えてしまう速度E以上では、フライホイール8の蓄積エネルギーは、線D’で示すように、常に0となるようにする。 【0051】また、車輪4側の電動発電機2も、速度E以上では、減速時に、線C’に示すように、上記フライホイール8の最大の蓄積エネルギーBを越える電気エネルギーを発生させないようにする。そのために、速度E以上では、減速時におけるフライホイール8の最大の蓄積エネルギーBを越える分の運動エネルギーは、図示しない機械式ブレーキによって消費させるようにする。 【0052】このようにフライホイール8の蓄積エネルギーを制御することによって、走行装置本体5が急停止したときに、車輪4側の電動発電機2によって発生される電気エネルギーの全てをフライホイール8に蓄積させることが可能となる。 【0053】しかも、この急停止によって、フライホイール8に最大値Bまたはその近くまでエネルギーが蓄積されるので、次に走行装置本体5が加速する時には、バッテリーなどの電源1とエネルギー蓄積装置9の二つを同時に使用して走行装置本体5を加速させることができるようになり、優れた加速力を得ることが可能となる。 【0054】そして、上記制御を実現させるために、演算制御装置14は、図1の電力分配器18内部の、電源1への給電ライン15の部分に取付けられた電流計測部19からの電流検出信号24と、車輪4側の電動発電機2への給電ライン16の部分に取付けられた電流計測部20からの電流検出信号25と、フライホイール8側の電動発電機6への給電ライン17の部分に取付けられた電流計測部21からの電流検出信号26と、電圧計測部29からの電圧を入力して、電気エネルギーの流れを監視し、給電ライン16,17に設けられた各電力調節部22,23へ電力調整信号27,28を送らせて、電気エネルギーの流れを制御させるようにする。 【0055】具体的には、減速時以外の走行中に、前記したようにして算出した走行装置本体5の運動エネルギーと、フライホイール8の蓄積エネルギーの和が、フライホイール8の最大の蓄積エネルギーよりも小さくなっている場合には、フライホイール8側の電動発電機6への給電ライン17の部分に設けられた電力調節部23へ電力調整信号28を送って電力調節部23を制御し、フライホイール8側の電動発電機6への給電ライン17の電圧を電源1の電圧よりも低くして、電源1からの電力をフライホイール8側の電動発電機6へ送らせ、フライホイール8側の蓄エネルギー量を上記の和がフライホイール8の最大の蓄積エネルギーと等しくなるまで増加させる。 【0056】なお、この際、演算制御装置14は、電力調節部22へ電力調整信号27を送って、車輪4側の電動発電機2への給電ライン16の電圧を調整するが、給電ライン16の電圧は走行装置本体5の運転状況によって異なり、走行装置本体5に駆動力を与える必要がある場合には、給電ライン16の電圧は電源1の電圧よりも低くして電源1からの電力を給電ライン16へ送らせるようにし、走行装置本体5に駆動力を与える必要がない場合には、給電ライン16の電圧は電源1の電圧よりも高くして電源1から電力が給電ライン16へ送られないようにする。 【0057】反対に、減速時以外の走行中に、前記したようにして算出した走行装置本体5の運動エネルギーと、フライホイール8の蓄積エネルギーの和が、フライホイール8の最大の蓄積エネルギーよりも大きくなっている場合には、フライホイール8側の電動発電機6への給電ライン17の部分に設けられた電力調節部23へ電力調整信号28を送って、電力調節部23を制御し、フライホイール8側の電動発電機6への給電ライン17の電圧を電源1の電圧よりも高くし、電源1からの電力のフライホイール8側の電動発電機6への供給を停止して、フライホイール8の蓄積エネルギーの量がそれ以上増加されないようにする。 【0058】そして、演算制御装置14は、電力調節部22へ電力調整信号27を送って、車輪4側の電動発電機2への給電ライン16の電圧を調整し、給電ライン16の電圧をフライホイール8側の給電ライン17の電圧よりも低くして、フライホイール8に蓄積された過剰分の蓄積エネルギーを走行装置本体5の駆動力として消費させるようにする。 【0059】走行装置本体5が駆動力を必要としない場合には、車輪4側の電動発電機2への給電ライン16の電圧を調整し、給電ライン16の電圧を電源1の電圧よりも高くして、フライホイール8に蓄積された過剰分の蓄積エネルギーを電源1に充電させるようにする。 【0060】さらに、フライホイール8に蓄積された過剰分の蓄積エネルギーが電源1の充電可能な容量を越える場合には、図示しない機械式ブレーキを使って、フライホイール8に蓄積された過剰分の蓄積エネルギーを消費させてしまうようにする。 【0061】以上により、上記走行装置本体5の運動エネルギーとフライホイール8の蓄積エネルギーとの和が、フライホイール8の最大の蓄積エネルギーを越えないように、フライホイール8の蓄積エネルギーを調整する制御がうまく行われるようになる。 【0062】なお、本発明は、上述の実施の形態にのみ限定されるものではなく、電源としては、バッテリー以外にも、出力の可変な小型の燃料電池やその他のものを使用し得ること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。 【0063】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の電動式走行装置によれば、エネルギー蓄積装置におけるエネルギーの蓄積量をうまく制御することができるようになるという優れた効果を奏し得る。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000099 【氏名又は名称】石川島播磨重工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月20日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】山田 恒光 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開平11−18211 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月22日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−163749 |
|