| 【発明の名称】 |
ポリオレフィン管の曲げ加工方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】米田 隆一
【氏名】宮崎 圭次
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| 【要約】 |
【課題】曲げ加工したポリオレフィン管の加工後の戻り変形を無くすと同時にそのための処理を迅速に行ない、また、曲げ角の精度を高め恒久的に角度を安定させることを課題とする。
【解決手段】ポリオレフィン管1を軟化温度に加熱して該加熱部を型2に嵌め目的の曲げ角に曲げ加工し、該曲げ加工したポリオレフィン管1を型に嵌めたまま再加熱し、その後型に嵌めたまま冷却し脱型するポリオレフィン管の曲げ加工方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ポリオレフィン管を軟化温度に加熱して該加熱部を型に嵌め目的の曲げ角に曲げ加工し、該曲げ加工したポリオレフィン管を型に嵌めたまま再加熱し、その後型に嵌めたまま冷却し脱型するポリオレフィン管の曲げ加工方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明はポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂よりなる合成樹脂管の曲げ加工方法に関する。 【0002】 【従来の技術】ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂からなる合成樹脂管のベンド管を製造する場合、一旦成形したポリオレフィン管を局所的に再加熱して軟化し、型にはめ込んで前記軟化した局所部を湾曲させ、この状態で冷却硬化させてベンド管とすることが一般的に行なわれている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記方法でポリオレフィン管を曲げ加工し脱型した場合、製品の曲げ角度が徐々に戻り変形する現象が生じ、曲げ加工直後の形状が維持できない問題があった。 【0004】この現象は、製品を脱型した後一週間程度は続き、従ってこのような変形が完全になくなるまでは、通常では1週間程度はかかり、復元変形量を加味して曲げ加工をしたとしても上記期間は製品を放置しなければならず製造効率が悪くなる問題があった。 【0005】また、上記のような処理によって加工後の変形が止まっても、外気温の影響等によって再び変形が生じる場合があり、例えば夏季施工現場で直射日光下にベンド管を放置していた場合など、再び生じた変形のため曲げ角が配管設計に合わなくなり、施工不能となるような場合もあった。 【0006】この発明は上記問題を解消し、ポリオレフィン管を曲げ加工した場合に加工後の戻り変形を無くすための処理が迅速に行なえ、また、曲げ角の精度を高めると共に恒久的に角度を安定させることを目的としてなされたものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】この発明のポリオレフィン管の曲げ加工方法は、ポリオレフィン管を軟化温度に加熱して該加熱部を型に嵌めて目的の曲げ角に曲げ加工し、該曲げ加工したポリオレフィン管を型に嵌めたまま再加熱し、その後型に嵌めたまま冷却し脱型することより構成されている。 【0008】この構成によれば、ポリオレフィン管を曲げ加工した後直ちに冷却脱型することなく型に嵌めたまま再加熱するので、加工されたポリオレフィン管の残留応力が緩和され、脱型後の復元変形が防止される。 【0009】また、ポリオレフィン管の型に嵌めたままの再加熱温度は、ポリオレフィン管が使用される環境下で考えられる最高温度より高い温度とされる。この理由は、ポリオレフィン管を加工した後の残留応力の程度は、応力除去時の温度に依存しており、ある温度で残留応力を除去した場合、以後は当該温度以下の温度では変形が生じないが、前記以上の温度で加熱するとそれまで除去されなかった残留応力による変形が生じる性質があり、このような新規温度による新たな変形を防止するため、ポリオレフィン管が使用される環境下で考えられる最高の温度以上の温度で再加熱される。 【0010】また、加工後の再加熱温度を高温とすることで、速やかに残留応力の除去ができ、恒久的に角度を安定させる処理も迅速に行なえる。 【0011】 【発明の実施例】次に、この発明の実施例について説明する。 実施例1水道用、ガス管用として一般に使用されるポリオレフィン管1を用意し、該ポリオレフィン管1の中央帯1Aを融点温度である130℃近傍となるまでヒータ(図示せず)で加熱し、この加熱部分1Aを型2に嵌め、曲げ角θを90°として型2でベンド管3を製造した。 【0012】次に、ポリオレフィン管1を型2に嵌めたまま一旦冷却後60℃の湯に12時間連続して浸漬した。その後、ベンド管を一週間室内に放置したところ、曲げ角の変化は全く無く、また、60℃以下の温室に24時間放置しても新たな曲げ角の変化は生じなかった。 比較例1実施例と同じポリオレフィン管1を実施例と同様に加熱し、型での曲げ角θを90°としてベンド管を製造した。 【0013】次に、ポリオレフィン管1を型2に嵌めたまま一旦冷却後、型から外しそのまま室温で放置した。曲げ角θの変化を測定したところ、曲げ角は次第に拡開し一週間経過したころから拡開は止まったが、最終的に110°まで拡開した。 【0014】その後60℃の温室に24時間放置したところさらに10°拡開し、目的の90°の曲げ角とは到底成し得なかった。 比較例2実施例と同じポリオレフィン管1を実施例と同様に加熱し、型での曲げ角θを図2に示すように60°としてベンド管を製造した。 【0015】次に、ポリオレフィン管1を型2に嵌めたまま一旦冷却後、型から外し、そのまま室温で放置した。曲げ角θの変化を測定したところ、曲げ角は次第に拡開し一週間経過したころから拡開は止まったが、最終的に80°前後まで拡開した。 【0016】その後60℃の湯に12時間浸漬したところさらに10°前後拡開し、目的の90°の曲げ角にすることができたが角度安定まで一週間を要した。 【0017】 【発明の効果】以上説明したように、この発明の方法によれば、ポリオレフィン管を曲げ加工した場合、加工後の戻り変形を無くすための処理が約12時間で行なえ、熱処理が迅速にでき、曲げ角の精度を高めると共に恒久的に角度を安定させることができる効果を有する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】森本 義弘
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| 【公開番号】 |
特開平11−300822 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−114011 |
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