| 【発明の名称】 |
オガ屑、木材片を使用した木質材料の製造方 法および木質材料 |
| 【発明者】 |
【氏名】並木 勝義
【氏名】佐藤 暢也
【氏名】早川 和宏
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| 【要約】 |
【課題】木質材料を製造する場合に、従来の方法では水蒸気等を導入して反応させるなど特殊な機械設備を必要とし、それがコスト高や新たな木質材料の製造開発を阻む要因となっている。また、最近では地球温暖化防止等の面からも、現在焼却処分されている製材所や木材加工場から大量に生ずるオガ屑や木材片等産業廃棄物の有効活用が望まれている。
【解決手段】湿気硬化性のウレタンプレポリマーをバインダーとしてオガ屑、水、木材片、難燃剤等を目的に応じて適宜混合し、型枠内に充填して常温下で硬化させて木質材料塊を製造し、木質材料塊を任意の形状に製材機等で切断して木質材料を製造し、多様な木質材料の製造を可能としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 湿気硬化性のウレタンプレポリマーをバインダーとしてオガ屑と水および木材片を混合し、型枠内に充填して硬化させ木質材料塊を製造する工程と、木質材料塊を任意の形状に切断して独特の柄を形成する木質材料を製造する工程とを特徴とする木質材料の製造方法。 【請求項2】 湿気硬化性のウレタンプレポリマーをバインダーとしてオガ屑と水を混合し、型枠内に充填して硬化させ木質材料塊を製造する工程と、木質材料塊を任意の形状に切断して木質材料を製造する工程とを特徴とする木質材料の製造方法。 【請求項3】 請求項1または2の木質材料の製造方法において、その混合過程に難燃剤を混合することを特徴とする木質材料の製造方法。 【請求項4】 請求項1または2および3において製造することを特徴とする木質材料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、オガ屑、木材片を使用した木質材料の製造方法および木質材料に関するものであり、建築資材の分野に属する。 【0002】 【従来の技術】従来木質材料の製造方法および木質材料としては、例えば、特開昭60−180802号公報に示すものがある。すなわち、繊維材(ラワン木材繊維等)と木粉に、湿気硬化性の芳香族ポリイソシアネートを混合し、成形型内に密閉状とした後、水蒸気を反応させ硬化させて製造している。 【0003】また、従来の木質材料の製造方法および木質材料としては、例えば、特開昭61−228905号公報に示すものがある。すなわち、木材チップにイソシアネートにポリオールを反応させて得たウレタン接着剤を塗布し、少量の水分を供給して加熱成形し、乾燥することにより、湾曲性や弾性に富んだ木質材料を製造している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭60−180802号公報に示す方法は、繊維材(ラワン木材繊維等)と木粉を主成分としているため、オガ屑や木片等産業廃棄物には向かないとともに、密閉状態になる型枠容器内に水蒸気を導入して反応させる特殊な設備を必要とする問題点があった。 【0005】また、特開昭60−180802号公報に示す方法は、木材チップを主成分としているため、オガ屑や木片等産業廃棄物には向かないとともに、スチームにより加熱成形するための特殊な設備を必要とする問題があった。 【0006】さらに、最近では地球温暖化防止等の面からも、現在焼却処分されている製材所や木材加工場から大量に生ずるオガ屑や木材片等産業廃棄物の効果的な処理が望まれるようになってきている。 【0007】本発明は以上の問題点を解決するために行ったもので、製材所や木材加工場から大量にでるオガ屑や木材片等産業廃棄物の有効利用と、水蒸気等加熱を必要としない簡易な設備でのオガ屑と木材片を使用した木質材料の製造方法、および、低コストな木質材料の提供を目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る木質材料の製造方法は、湿気硬化性のウレタンプレポリマーをバインダーとしてオガ屑と水および木材片を混合し、型枠内に充填して硬化させ木質材料塊を製造する工程と、木質材料塊を任意の形状に切断して独特の柄を形成する木質材料を製造する工程とを特徴とする。 【0009】本発明の請求項2に係る木質材料の製造方法は、湿気硬化性のウレタンプレポリマーをバインダーとしてオガ屑と水を混合し、型枠内に充填して硬化させ木質材料塊を製造する工程と、木質材料塊を任意の形状に切断して木質材料を製造する工程とを特徴とする。 【0010】本発明の請求項3に係る木質材料の製造方法は、請求項1または2の木質材料の製造方法において、その混合過程に難燃剤を混合することを特徴とする。 【0011】本発明の請求項4に係る木質材料は請求項1または2および3において製造することを特徴とする木質材料。 【0012】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態について説明する。請求項1に係る木質材料の製造方法は、従来コンクリートを製造する場合セメント、砂、砂利、水を混合して型枠内に充填して硬化させコンクリートを製造している。本発明はコンクリート製造法の要領で、セメントの代わりに湿気硬化性のウレタンプレポリマーを、砂の代わりにオガ屑、砂利の代わりに図1のように木材片11を使用し、湿気硬化性のウレタンプレポリマーをバインダーとしてオガ屑と水および木材片11を混合し、型枠内に空隙ができないように充填し常温下で自然硬化させて木質材料塊を製造し、製造した木質材料塊を製材機等で、板状、柱状、ブロック状、煉瓦状等任意の形状に切断加工して独特の柄を形成する木質材料を製造するものであり、特殊な設備や蒸気等加熱工程を使用せずに製材工場や木材加工場からでる大量のオガ屑、木材片等の産業廃棄物を有効に利用するとともに、炭素固定による地球温暖化防止にも貢献できる。 【0013】この場合木質材料塊の中に混在する木材片11は任意の点で切断されるため独特の柄を形成する。 【0014】また、木質材料10に使用する木材片11の大きさは一辺が1から5センチメートル程度の立方体、直方体、台形、垂体、または円柱状、球状等形状は一定でなくても良い。 【0015】木材片11を混合する量を変更することにより形成される独特の柄を調整することができる。 【0016】水を加える量はオガ屑が気乾状態のもので重量比でオガ屑1に対し水1の割合がよい。大過ぎた場合は反応で余った水分は分離して外部放出される。 【0017】請求項2に係る木質材料の製造方法は、請求項1の実施形態の中で木材片11を混合せずに木質材料を製造する方法である。 【0018】請求項3に係る木質材料の製造方法は、請求項1および2の実施形態の中で、その混合過程に難燃剤を混合し、難燃木質材料を製造する方法である。 【0019】なお、本発明による請求項1から3の混合過程において着色剤を混合すれば、着色木質材料の製造も可能であり、【0020】防腐剤を混合すれば防腐性を付加することも可能である。 【0021】本発明では湿気硬化性のウレタンプレポリマーをバインダーとして使用しているが、他にシリコーン、変性シリコーンおよび酸素硬化性のポリサルファイド、変性ポリサルファイドなどを使用しても良い。 【0022】本発明に使用できるバインダーを大別すると、湿気硬化タイプと酸素硬化タイプなどの自然硬化性バインダーがあげられる。湿気硬化性タイプの代表例として、本発明で使用している湿気硬化性のウレタンプレポリマーの組成にについて以下に述べる。 【0023】公知のようにウレタンプレポリマーは主にポリオールとイソシアネートから構成され、ポリオールとしては、ポリオキシプロピレングリコール(PPG−Diol,PPG−Triol)ポリオキシエチレングリコール(PEG)、ポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG)などのポリエーテルポリオール、カルボキシ化合物(アジピン酸、セバシン酸など)と短鎖ヒドロキシ化合物(1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコールなど)との縮合反応によるポリエステルポリオールおよびポリブタジエン、ポリイソプレンなどのゴム系ポリオールを使用することが出来る。 【0024】イソシアネートとしては、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)などのイソシアネートは例外なく使用可能である。ポリオールおよびイソシアネートは、前述の範囲でそれぞれ複数の原材料を併用して使用することができる。 【0025】このウレタンプレポリマーをベースとして必要に応じて硬化触媒、難燃剤、可塑剤、溶剤、染料(顔料)、防腐剤、および充填材を添加剤として使用しても良い。 【0026】本発明により得られた木質材料は、弾性を有することが一つの特徴であるため、ポリオールの性状を規定する必要がある。通常ポリウレタンの硬度は、ハードセグメント量に依存するためポリオールの水酸基価(OHV)を112mgKOH/g以下にすることが好ましく、より好ましくは56mgKOH/g以下である。 【0027】水酸基価(OHV)とは、試料1g中の水酸基に相当する水酸化カリウムのmg数で表した数値である。水酸基の官能基数については2官能以上であれば良く、特に限定しない。 【0028】建築用の木質材料の場合、難燃性は非常に重要な要因であるため、難燃剤を例示する。使用可能な難燃剤としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、リン酸エステル、アンチモン化合物、ハロゲン化合物をあげることができる。その中でも好ましくは、火気にさらされた時に有害成分の発生が少ない前2者を使用する。その他の添加剤については加工作業性、使用用途に対する要求性能およびバインダーの硬化反応に対して影響がないことを条件に、公知の汎用材料を使用することが可能である。 【0029】次に本発明の実施例について説明する。それぞれ木質材料を以下のようにして製造した。 【0030】 【実施例1】重量比において、オガ屑100に対し水25を加えて混合し、次に湿気硬化性のウレタンプレポリマー250を加えて混合、さらに木材片100を加えて混合し、木製の型枠内に充填して24時間程度放置し自然硬化させて木質材料塊を製造した。次に、製造した木質材料塊をジャンピングカットソーで任意の形状に切断して、図1のような独特の柄を形成する実施例1の木質材料を製造した。 【0031】 【実施例2】重量比において、オガ屑100に対し水27を加えて混合し、次に湿気硬化性のウレタンプレポリマー270を加えて混合、さらに木材片55を加えて混合し、木製の型枠内に充填して24時間程度放置し自然硬化させて木質材料塊を製造した。次に、製造した木質材料塊をジャンピングカットソーで任意の形状に切断して、図1のような独特の柄を形成する実施例2の木質材料を製造した。 【0032】 【実施例3】重量比において、オガ屑100に対し水14を加えて混合し、次に湿気硬化性のウレタンプレポリマー140を加えて混合して、木製の型枠内に充填して24時間程度放置し自然硬化させて木質材料塊を製造した。次に、製造した木質材料塊をジャンピングカットソーで任意の形状に切断して実施例3の木質材料を製造した。 【0033】 【実施例4】重量比において、オガ屑100に対し水100を加えて混合し、次に水酸化アルミニウム100を加えて混合、さらに湿気硬化性のウレタンプレポリマー100を加えて混合し、プラスチックの型枠内に充填して24時間程度放置し自然硬化させて木質材料塊を製造した。次に、製造した木質材料塊をノコギリで任意の形状に切断して、難燃性を付加した実施例4の木質材料を製造した。 【0034】 【実施例5】重量比において、オガ屑100に対し水100を加えて混合し、次に水酸化アルミニウム50を加えて混合、さらに湿気硬化性のウレタンプレポリマー200を加えて混合し、プラスチックの型枠内に充填して24時間程度放置し自然硬化させて木質材料塊を製造した。次に、製造した木質材料塊をノコギリで任意の形状に切断して、難燃性を付加した実施例5の木質材料を製造した。 【0035】 【実施例6】重量比において、オガ屑100に対し水200を加えて混合し、次に水酸化アルミニウム100を加えて混合、さらに湿気硬化性のウレタンプレポリマー100を加えて混合し、プラスチックの型枠内に充填して24時間程度放置し自然硬化させて木質材料塊を製造した。次に、製造した木質材料塊をノコギリで任意の形状に切断して、難燃性を付加した実施例6の木質材料を製造した。 【0036】 【実施例7】重量比において、オガ屑100に対し水100と赤色着色剤40を加えて混合し、次に水酸化アルミニウム100を加えて混合、さらに湿気硬化性のウレタンプレポリマー100を加えて混合し、プラスチックの型枠内に充填して24時間程度放置し自然硬化させて木質材料塊を製造した。次に、製造した木質材料塊をノコギリで任意の形状に切断して、赤色の難燃性を付加した実施例7の木質材料を製造した。 【0037】 【発明の効果】以上のように本発明のオガ屑、木材片を使用した木質材料の製造方法および木質材料によれば、湿気硬化性のウレタンプレポリマーをバインダーとしてオガ屑、水、木材片、難燃剤等を目的に応じて適宜混合し、型枠内に充填して常温下で硬化させて木質材料塊を製造し、木質材料塊を任意の形状に製材機等で切断して木質材料を製造するため、特殊な設備を使用しなくてもオガ屑、木材片を使用した多様な木質材料が製造出来るとともに、オガ屑、木材片などの産業廃棄物を有効に活用し、地球環境の保全に貢献することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594021751 【氏名又は名称】並木 勝義 【識別番号】000101905 【氏名又は名称】イイダ産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月17日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−147210 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−356039 |
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