| 【発明の名称】 |
走間接合台車装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】田添 信広
【氏名】岩波 紀夫
【氏名】長田 史郎
【氏名】福島 傑浩
【氏名】坂本 浩一
【氏名】佐々木 保
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| 【要約】 |
【課題】斜め上向きに案内された後行圧延材を水平に向けて所定位置に正確に案内ができ、台車上での重合せ寸法(圧接幅)の微調整が可能であり、かつ台車の全長を短縮することができる走間接合台車装置を提供する。
【解決手段】走行台車12と、後端クランプ装置34と、先端クランプ装置36と、圧延材の後端部下面と先端部上面を同時に切削加工する加工装置18と、加工面を還元状態に保持する還元保持装置20と、先行圧延材と後行圧延材を圧接する圧接装置22と、圧延材を先端クランプ装置に案内する入側傾斜ガイド25と、圧延材を後端クランプ装置から圧延高さBに案内する出側傾斜ガイド24とを備え、更に、後端クランプ装置と出側傾斜ガイドの間に設けられ、先行圧延材を前後に移動できる出側ピンチロール32と、先端クランプ装置と入側傾斜ガイドの間に設けられ、後行圧延材の先端部を水平方向に水平に向けかつ後行圧延材を前後に移動できる入側ピンチロール33とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圧延方向に走行する台車と、該台車上に取付られ先行圧延材の後端部を水平に挟持して上下動可能な後端クランプ装置と、前記台車上に取付られ後行圧延材の先端部を水平に挟持する先端クランプ装置と、先行圧延材の後端部下面と後行圧延材の先端部上面を同時に切削加工する加工装置と、該加工面を還元状態に保持する還元保持装置と、先行圧延材と後行圧延材の加工面を重ね合わせて圧接する圧接装置と、圧延材を圧延装置の圧延高さBから先端クランプ装置に案内する入側傾斜ガイドと、後端クランプ装置から圧延高さBに案内する出側傾斜ガイドと、を備えた走間接合台車装置において、更に、後端クランプ装置と出側傾斜ガイドの間に設けられ、先行圧延材を前後に移動できる出側ピンチロールと、先端クランプ装置と入側傾斜ガイドの間に設けられ、後行圧延材の先端部を水平方向に水平に向けかつ後行圧延材を前後に移動できる入側ピンチロールとを備えた、ことを特徴とするピンチロール付き走間接合台車装置。 【請求項2】 前記後端クランプ装置及び先端クランプ装置は、それぞれ圧延材を挟持して固定する上下のクランプ部材からなり、前記出側ピンチロールと入側ピンチロールは、それぞれ圧延材を挟持して回転する上下の回転ロールからなる、ことを特徴とする請求項1に記載の走間接合台車装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延設備において圧延材とともに走行しながら、先行圧延材の後端部と後行圧延材の先端部とを接合する走間接合台車装置に係わり、更に詳しくはピンチロールを備えた走間接合台車装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の熱間圧延設備(ホットストリップミル)では、粗圧延機で圧延されたバー材を、それぞれ別々に仕上圧延機に供給し、所望の板厚のストリップ材を得ていた。しかし、かかる手段では、圧延材全体を均一に圧延できず、圧延材の端部(前端部と後端部)に欠陥が生じやすく圧延材の歩留りを低下させ、かつ噛込み/尻抜け等のため圧延速度を高速化しにくい問題点があった。 【0003】かかる問題点を解決するため、圧延材を連続的に仕上圧延機に供給するために先行する圧延材の後端と次の圧延材の前端とを接合する接合装置が従来から提案されていた(例えば、特開昭62−252603号公報、特開昭63−93408号公報、特公平5−139号公報)。 【0004】しかし、上述した従来の接合装置では、■圧延材の幅全体にわたり十分な接合強度を確保するには多数の継手を短時間で打込む必要があり、自動化(機械化)が困難であり、かつ継手部を均一に圧延できない、■幅広の圧延材を溶接するには時間がかかるため設備全体が長くなりやすく、かつ接合部に凸凹が生じやすく、接合部を均一に圧延することが困難である、■バー材に曲げ癖が付きやすくかつ十分な接合時間を確保できず、また後端と先端を単に圧接しても圧延材の幅全体にわたり十分な接合強度を確保できない、■重なり部分を圧延材とほぼ同一厚さまで圧縮しないと、重なり部分が厚くなりかつ段差ができるため、下流側に配置した仕上圧延機に圧延材を円滑に供給できなくなる、■圧下力が大きくなり過ぎ、装置全体が大型になる等の問題点があった。 【0005】そこで、本発明の発明者等は、上述した問題点を解決するために、比較的小型の設備で先行圧延材の後端と後行圧延材の先端とを圧延材とともに走行しながら接合することができ、短時間に圧延材の幅全体にわたり十分な接合強度で接合することができ、かつ下流に配置した仕上圧延機に接合部の凸凹が少ない圧延材を連続的に供給することができる走間接合台車を創案し出願した(例えば、特開平7−323305号、特開平8−24905号、特開平8−71855号等)。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来の走間接合台車は、図2に示すように、圧延方向に走行する台車12と、台車上に取付られ先行圧延材1の後端部を水平に挟持して上下動可能な後端クランプ装置14と、台車上に取付られ後行圧延材2の先端部を水平に挟持する先端クランプ装置16と、先行圧延材の後端部下面と後行圧延材の先端部上面を同時に切削加工する加工装置18と、加工面を還元状態に保持する還元保持装置20と、先行圧延材1と後行圧延材2の加工面を重ね合わせて圧接する圧接装置22と、圧延材を圧延装置の圧延高さBから先端クランプ装置16に案内する入側傾斜ガイド25と、後端クランプ装置14から圧延高さBに案内する出側傾斜ガイド24と、を備えていた。 【0007】しかし、上述した従来の走間接合台車は、■後行圧延材2の所定位置への案内が困難であり、かつ■台車上での重合せ寸法(圧接幅)の微調整が困難である問題点があった。すなわち、従来の走間接合台車では、入側傾斜ガイド25で上向きに案内された後行圧延材2を水平に向ける独立した機構がなく、これを先端クランプ装置16で行うと後行圧延材2の先端位置が前後にバラツキやすい問題点があった。また、先行圧延材1と後行圧延材2の重合せ寸法(圧接幅)を調節する機構が台車上にはないため、台車上での微調整が困難であった。更に、従来のクランプ装置14,16は、複数のローラを有するテーブルローラを兼ねていたため、台車の全長が長くなる問題点があった。 【0008】本発明はかかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明は、斜め上向きに案内された後行圧延材を水平に向けて所定位置に正確に案内ができ、台車上での重合せ寸法(圧接幅)の微調整が可能であり、かつ台車の全長を短縮することができる走間接合台車装置を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、圧延方向に走行する台車と、該台車上に取付られ先行圧延材の後端部を水平に挟持して上下動可能な後端クランプ装置と、前記台車上に取付られ後行圧延材の先端部を水平に挟持する先端クランプ装置と、先行圧延材の後端部下面と後行圧延材の先端部上面を同時に切削加工する加工装置と、該加工面を還元状態に保持する還元保持装置と、先行圧延材と後行圧延材の加工面を重ね合わせて圧接する圧接装置と、圧延材を圧延装置の圧延高さBから先端クランプ装置に案内する入側傾斜ガイドと、後端クランプ装置から圧延高さBに案内する出側傾斜ガイドと、を備えた走間接合台車装置において、更に、後端クランプ装置と出側傾斜ガイドの間に設けられ、先行圧延材を前後に移動できる出側ピンチロールと、先端クランプ装置と入側傾斜ガイドの間に設けられ、後行圧延材の先端部を水平方向に水平に向けかつ後行圧延材を前後に移動できる入側ピンチロールとを備えた、ことを特徴とするピンチロール付き走間接合台車装置が提供される。 【0010】上記本発明の構成によれば、後端クランプ装置と出側傾斜ガイドの間に出側ピンチロールを備え、かつ先端クランプ装置と入側傾斜ガイドの間に入側ピンチロールを備えているので、それぞれのピンチロールにより先行圧延材及び後行圧延材を前後に移動させ、台車上で先行圧延材1と後行圧延材2の重合せ寸法(圧接幅)を微調整することができる。また、入側ピンチロールは、後行圧延材の先端部を水平方向に水平に向けるオフセット機能を有しているので、入側傾斜ガイド25で上向きに案内された後行圧延材2を水平に向けてオフセットさせ所定位置に正確に案内することができる。 【0011】本発明の好ましい実施形態によれば、前記後端クランプ装置及び先端クランプ装置は、それぞれ圧延材を挟持して固定する上下のクランプ部材からなり、前記出側ピンチロールと入側ピンチロールは、それぞれ圧延材を挟持して回転する上下の回転ロールからなる。この構成により、テーブルローラを備えた従来のクランプ装置14,16に比較して、クランプ装置及びピンチロールの長さを短くでき、台車の全長を短縮することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。図1は本発明によるピンチロール付き走間接合台車装置10の全体構成図である。圧延材接合台車装置10は、圧延方向に走行する台車12と、台車12上に取付られ先行圧延材1の後端部を水平に挟持して上下動可能な後端クランプ装置34と、台車12上に取付られ後行圧延材2の先端部を水平に挟持する先端クランプ装置36と、先行圧延材1の後端部下面と後行圧延材2の先端部上面を同時に面一に切削加工する加工装置18と、加工面を還元状態に保持する還元保持装置20と、先行圧延材1と後行圧延材2の加工面を重ね合わせて圧接する圧接装置22と、圧延材を圧延装置の圧延高さBから先端クランプ装置に案内する入側傾斜ガイド25と、後端クランプ装置から圧延高さBに案内する出側傾斜ガイド24とを備えている。 【0013】加工装置18は、この実施形態では、斜めに傾斜した回転軸を有するカッタ19aを有し、幅方向に移動しながら先行圧延材1の後端部下面と後行圧延材2の先端部上面を同時に面一に切削加工するようになっている。また、還元保持装置20は、COG(コークス炉ガス)、LPG、LNG等の可燃性ガスを完全燃焼させるよりも少ない酸素で燃焼させて、水素ラジカル、CH2 Oラジカル等還元性ラジカルを含有する還元炎にて還元状態を形成する還元炎バーナであり、加工装置18による切削加工工程、および圧接装置22による圧接工程の間、加工面を還元状態に保持し、その酸化を防止し、高い接合強度を確保することができる。 【0014】台車12は、複数の車輪13を有し、この車輪13は圧延方向に延びたレール3上を図示しない駆動装置により走行するようになっている。この図で、Bは圧延装置の圧延高さであり、複数のローラ4が圧延材を圧延高さBで支持し圧延方向に移動させるようになっており、例えば既存の圧延設備を稼働した状態で、本発明の走間接合台車装置を設置することができる。 【0015】後端クランプ装置34及び先端クランプ装置36は、それぞれ圧延材1,2を挟持して固定する上下のクランプ部材34a,34bと36a,36bからなる。後端クランプ装置34は、全体が上下動可能に構成されており、更に、上側のクランプ部材34aが上下動し、下側のクランプ部材34bとの間に先行圧延材1の後端部を水平に挟持するようになっている。また、先端クランプ装置36は、全体は上下動しないが、上側のクランプ部材36aが上下動し、下側のクランプ部材36bとの間に後行圧延材2の先端部を水平に挟持するようになっている。 【0016】上述した構成により、後端クランプ装置34及び先端クランプ装置36により、先行圧延材1の後端部と後行圧延材2の先端部を水平に挟持し、加工装置18により先行圧延材1の後端部下面と後行圧延材2の先端部上面を同時に面一に切削加工し、還元保持装置20により加工面を還元状態に保持し、圧接装置22により先行圧延材1と後行圧延材2の加工面を重ね合わせて圧接することきができる。 【0017】また、入側及び出側の傾斜ガイド24、25を「上昇位置」に移動させて、既存の圧延設備をそのまま稼働させることができ、かつ「下降位置」に移動させて、後行圧延材2を圧延高さBから先端クランプ装置36に案内し、かつ先行圧延材1を後端クランプ装置34から圧延高さBに案内することができる。 【0018】更に、本発明の走間接合台車10は、後端クランプ装置34と出側傾斜ガイド24の間に設けられ出側ピンチロール32と、先端クランプ装置36と入側傾斜ガイド25の間に設けられ入側ピンチロール33とを備えている。出側ピンチロール32と入側ピンチロール33は、それぞれ圧延材1,2を挟持して回転する上下の回転ロール32a,32bと33a,33bからなる。 【0019】出側ピンチロール32は後端クランプ装置34と同一のフレームに固定され、全体が上下動可能に構成されており、更に、上側の回転ロール32aが上下動し、下側の回転ロール32bとの間に先行圧延材1の後端部を水平に挟持し、回転ロール32a(又は32b)を回転駆動して先行圧延材1を前後に移動できるようになっている。 【0020】入側ピンチロール33は、全体は上下動しないが、上側の回転ロール33aが上下動し、下側の回転ロール33bとの間に後行圧延材2の先端部を水平に挟持し、後行圧延材2の先端部を水平方向に水平に向けてオフセットさせ、かつ回転ロール33a(又は33b)を回転駆動して後行圧延材2を前後に移動できるようになっている。 【0021】この構成により、それぞれのピンチロール32,33により先行圧延材1及び後行圧延材2を前後に移動させることにより、台車上で先行圧延材1と後行圧延材2の重合せ寸法(圧接幅)を微調整することができる。また、入側ピンチロール33は、後行圧延材2の先端部を水平方向に水平に向けるオフセット機能を有しているので、入側傾斜ガイド25で上向きに案内された後行圧延材2を水平に向けて所定位置に正確に案内ができる。 【0022】更に、上述の構成により、テーブルローラを備えた従来のクランプ装置14,16に比較して、クランプ装置及びピンチロールの長さを短くでき、台車の全長を短縮することができる。 【0023】なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。 【0024】 【発明の効果】上述したように、本発明のピンチロール付き走間接合台車は、斜め上向きに案内された後行圧延材を水平に向けて所定位置に正確に案内ができ、台車上での重合せ寸法(圧接幅)の微調整が可能であり、かつ台車の全長を短縮することができる、等の優れた効果を有する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000099 【氏名又は名称】石川島播磨重工業株式会社 【識別番号】000002118 【氏名又は名称】住友金属工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月11日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】堀田 実 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−147182 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−308771 |
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