| 【発明の名称】 |
卓上切断機 |
| 【発明者】 |
【氏名】柿本 和宏
【氏名】赤松 達也
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| 【要約】 |
【課題】位置決め機構内への異物の浸入を防止し、特に、この位置決め機構がプランジャ型に構成される場合において、異物の凹部内への浸入を防止して、凹部内における異物の堆積を回避することのみならず、異物のプランジャボア内への浸入をも防止して、プランジャの円滑な移動を可能にし、もって、ベースに対するターンテーブルの位置決め保持機能を長期間に亘って適切に維持することが可能な卓上切断機を提供する。
【解決手段】ベース1と、ベース1に回動可能に取り付けられたターンテーブル2と、ターンテーブル2を、ベース1に対するターンテーブル2の予め設定された複数の回動位置のうちの何れか1つに選択的に保持するための位置決め機構4とを備えた卓上切断機において、位置決め機構4が、ベース1とターンテーブル2との接触摺動部分Aに設けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベースと、前記ベースに回動可能に取り付けられたターンテーブルと、前記ターンテーブルを、前記ベースに対する前記ターンテーブルの予め設定された複数の回動位置のうちの何れか1つに選択的に保持するための位置決め機構とを備えた卓上切断機において、前記位置決め機構が、前記ベースと前記ターンテーブルとの接触摺動部分に設けられていることを特徴とする卓上切断機。 【請求項2】 前記位置決め機構が、前記接触摺動部分における前記ベース及び前記ターンテーブルの何れか一方を貫通して設けられたプランジャボアと、前記プランジャボアの前記接触摺動部分側の一端から出没可能なように前記プランジャボア内に配置されたプランジャと、前記プランジャボアの他端側に設けられた調節機構と、前記調節機構と前記プランジャとの間に配置された弾性部材と、前記プランジャを受け入れることができるように、前記接触摺動部分における前記ベース及び前記ターンテーブルの何れか他方に設けられた複数個の凹部とからなることを特徴とする請求項1に記載した卓上切断機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ベースにターンテーブルが回動可能に取り付けられ、ベースに対するターンテーブルの回動位置が位置決め機構によって保持される卓上切断機に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、卓上切断機は、図6に示すように、ベース21と、これに回動可能に取り付けられたターンテーブル22とを備えており、ターンテーブル22上に載置された被切断材が切断手段によって切断されるが、この種の卓上切断機には、ターンテーブル22を、ベース21に対するターンテーブル22の予め設定された複数の回動位置のうちの何れか1つに選択的に保持するための位置決め機構24が設けられている。 【0003】この種の位置決め機構24は、ターンテーブル22の下面に形成された下向きのプランジャボア25と、このプランジャボア25の下端から出没可能なようにプランジャボア25内に配置されたボール型プランジャ26と、このプランジャ26をプランジャボア25の下端から押し出すように、プランジャボア25内に配置された弾性部材としてのコイルスプリング28と、上記プランジャ26を受け入れることができるように、ターンテーブル21の回動中心からプランジャ26までの距離を半径とする円の円周に沿って、ベース21の上面に設けられた複数個の凹部29とからなっている。 【0004】上述した位置決め機構24によれば、ターンテーブル22をベース21に対して所定角度だけ回動させたときに、プランジャ26が複数個の凹部29のうちの何れか1つに受け入れられ、このようにして、ターンテーブル22は、ベース21に対するターンテーブル22の予め設定された複数の回動位置のうちの何れか1つに選択的に保持される。 【0005】しかしながら、プランジャ26の取付部において、ベース21とターンテーブル22との間には、切粉、砂、塵、埃等の異物が浸入可能な隙間27が形成されている。従って、これ等の異物は、ベース21に形成された凹部29内に堆積したり、プランジャボア25内に浸入したりする。異物がベース21に形成された凹部29内に堆積すると、プランジャ26が上記凹部29から容易に抜け出て、ベース21に対するターンテーブル22の位置決めを保持することが困難になる。一方、異物がプランジャボア25内に浸入すると、この異物によってプランジャ26の動きが不適切に拘束され、極端な場合には、プランジャ26が不動状態に置かれて、そのプランジャボア25内への没入が不可能になり、ターンテーブル22の回動が不可能又は著しく困難な状態に置かれる。 【0006】このような実情に鑑み、実公昭5−6010号公報(以下、「先行技術」という)は、図6に示すように、ベース21における凹部(即ち、ストッパ)29を、貫通孔30を介してベース21の下面に連通し、凹部29内に浸入した異物を貫通孔30を通してベース21の下方に排出する方法を開示している。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技術においては、ベース21の凹部29内に浸入した異物をある程度貫通孔30を通して外部に排出することはできるが、少量の異物が凹部29内に依然として残存し、これが凹部29内に堆積する虞がある。しかも、上述した貫通孔30は、凹部29内に浸入した異物を外部に排出する作用を有しているものの、逆に、外部の異物を凹部29内に導入させるという問題を有している。この問題は、卓上切断機を多量の切粉が置かれている場所に設置する場合に顕著に現われ、凹部29内における異物の堆積を生ぜしめる。このような凹部29内における異物の堆積は、ベース21に対するターンテーブル22の位置決めを保持することが困難になるという上述した問題をもたらす。 【0008】又、先行技術においては、凹部29内への異物の浸入を防止するための根本的な対策が講じられていない。従って、異物がプランジャボア25内に浸入するという問題は、依然として未解決のまま残されている。 【0009】従って、本発明の目的は、位置決め機構内への異物の浸入を防止し、特に、この位置決め機構が上述したプランジャ型に構成される場合において、異物の凹部内への浸入を防止して、凹部内における異物の堆積を回避することのみならず、異物のプランジャボア内への浸入をも防止して、プランジャの円滑な移動を可能にし、もって、ベースに対するターンテーブルの位置決め保持機能を長期間に亘って適切に維持することが可能な卓上切断機を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、ベース(1)と、前記ベース(1)に回動可能に取り付けられたターンテーブル(2)と、前記ターンテーブル(2)を、前記ベース(1)に対する前記ターンテーブル(2)の予め設定された複数の回動位置のうちの何れか1つに選択的に保持するための位置決め機構(4)とを備えた卓上切断機において、前記位置決め機構(4)が、前記ベース(1)と前記ターンテーブル(2)との接触摺動部分(A)に設けられていることを特徴としている。 【0011】請求項2の本発明は、請求項1の卓上切断機において、前記位置決め機構(4)が、前記接触摺動部分(A)における前記ベース(1)及び前記ターンテーブル(2)の何れか一方を貫通して設けられたプランジャボア(5)と、前記プランジャボア(5)の前記接触摺動部分(A)側の一端から出没可能なように前記プランジャボア(5)内に配置されたプランジャ(6)と、前記プランジャボア(5)の他端側に設けられた調節機構(7)と、前記調節機構(7)と前記プランジャ(6)との間に配置された弾性部材(8)と、前記プランジャ(6)を受け入れることができるように、前記接触摺動部分(A)における前記ベース(1)及び前記ターンテーブル(2)の何れか他方に設けられた複数個の凹部(9a、9b、9c)とからなることを特徴としている。 【0012】以下、本発明の実施形態を示す図面に対応付けて本発明を説明する。但し、本発明は図示の形態に限定されない。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図1乃至図5を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1は本発明の実施形態の卓上切断機の正面図であり、図2は本発明の卓上切断機のベース及びターンテーブルを示す平面図であり、図3は丸鋸本体を取り付けた状態における図2のIII−III線断面図であり、図4は本発明の卓上切断機のベースの部分平面図であり、図5は本発明の卓上切断機の位置決め機構を示す断面図である。 【0014】図1から明らかなように、本発明の卓上切断機は、ベース1と、ターンテーブル2と、丸鋸本体3とからなる基本構成を有している。 【0015】ベース1は、図2に示すように、4本の脚部1aを有しており、その中央の位置に円形状のターンテーブル載置部分1bを備えている。このターンテーブル載置部分1bには、放射状に配置されたリブ1cを残すようにして、複数個の空間部20が形成されており、これによって、所望の強度を得ると共に、ベース1の軽量化を図っている(図4参照)。ベース1にはフェンス31が固定されており、このフェンス31に木材等の被切断材32を当接させることによって、その位置決めが行なわれる。ベース1におけるターンテーブル載置部分1bの周囲の一部には、ベース1に対するターンテーブル2の角度を表示するための角度目盛33が設けられている(図2参照)。 【0016】ターンテーブル2は、図2に示すように、上記ベース1のターンテーブル載置部分1b(図4参照)上に載置され垂直方向に伸びる支軸10(図3参照)を介してベース1に回動可能に取り付けられた円形状部分2aと、この円形状部分2aの一端部に一体的に形成された矩形状部分2bとからなっている。円形状部分2aの下端は、ベース1のターンテーブル載置部分1bと接触して、リング状の接触摺動部分Aを形成している(図4参照)。このように構成されたターンテーブル2の上面には、矩形状部分2bの長さ方向に沿って、一対の刃口板18、18が間隔をあけて平行に取り付けられており、被切断材32を切断する際に、これ等一対の刃口板18、18間に鋸刃19の先端を挿入することができる。 【0017】ターンテーブル2の円形状部分2aにおいて、矩形状部分2bが形成された側と反対側の位置には、ブラケット34が水平方向に伸びる支軸35を介して回動可能に取り付けられている(図3参照)。このブラケット34には、一対のリンク11、12を介して丸鋸本体3が図1及び図3において左右方向に移動可能に取り付けられている。図1及び図3において、13は、鋸刃19を回転させるためのモータ(図示せず)、このモータの出力軸を鋸刃19に伝達するための動力伝達機構(図示せず)等を内蔵したドライブユニットであり、14a及び14bは、丸鋸本体3にそれぞれ設けられた第1ハンドル及び第2ハンドルである。 【0018】上述したベース1と、ターンテーブル2と、リンク11、12との組合せを採用することにより、丸鋸本体3は、ターンテーブル2と共に支軸10(図3参照)を中心として水平面に沿って回動可能である一方、ターンテーブル2とは独立して、支軸35を中心として垂直面に沿って回動可能であり、更に、この丸鋸本体3は、このような回動範囲内の任意の位置において、鋸刃19と同一平面に沿って、リンク11、12によって許容された所定ストロークの範囲内で移動可能である。 【0019】従って、■鋸刃19を垂直に維持し、このように垂直に維持された鋸刃19が、フェンス31に対する被切断材32の当接面と直交するように、被切断材32の取付け位置を保持した状態で、鋸刃19をその平面方向に移動させれば、被切断材32を真っ直ぐに切断することができ、■鋸刃19を垂直に維持し、このように垂直に維持された鋸刃19が、フェンス31に対する被切断材32の当接面と直交しないように、被切断材32の取付け位置を保持した状態で、鋸刃19をその平面方向に移動させれば、被切断材32をその平面において斜めに切断することができ、■鋸刃19を垂直線に対して傾斜した状態に維持し、このように傾斜した状態に維持された鋸刃19が、フェンス31に対する被切断材32の当接面と直交するように、被切断材32の取付け位置を保持した状態で、鋸刃19をその平面方向に移動させれば、被切断材32をその側面において斜めに切断することができ、更に、■鋸刃19及び被切断材32の上述した配置を任意に組み合わせることによって、それぞれの組合せにかかる切断パターンに従った切断が可能である。 【0020】上述した基本構成を有する本発明の卓上切断機において、ベース1とターンテーブル2との上述したリング状の接触摺動部分A(図4参照)には、位置決め機構4が設けられている(図3参照)。 【0021】位置決め機構4は、プランジャボア5と、プランジャ6と、調節機構7と、弾性部材8と、複数個の凹部9a、9b、9cとからなっている。 【0022】即ち、プランジャボア5は、ターンテーブル2の円形状部分2aと矩形状部分2bとの間の位置において、上記接触摺動部分Aに臨むように、ターンテーブル2を垂直方向に貫通して設けられている。このプランジャボア5の上方部分には、図5に示すように、調節機構7のための雌ネジ部5aが形成されている。 【0023】プランジャ6は、ボール型プランジャからなっており、プランジャボア5の上記接触摺動部分A側の一端から出没可能なようにプランジャボア5内に配置されている。 【0024】調節機構7は、上端に六角穴を有する無頭の雄ネジからなっており、プランジャボア5の上方部分に形成された雌ネジ部5aに螺合されている。従って、雄ネジとして構成された調節機構7は、それ自身を回転させることによって、雌ネジ部5a内において、上下方向に移動可能である。 【0025】弾性部材8は、圧縮コイルスプリングからなっており、調節機構7とプランジャ6との間に配置されており、プランジャ6を所定の弾性力で下方に押し付けている。 【0026】複数個の凹部9a、9b、9cは、上述したように弾性部材8によって下方に押し付けられたプランジャ6を受け入れることができるように、接触摺動部分Aに臨むように、ベース1にそれぞれ形成されている。従って、複数個の凹部9a、9b、9cの各々における開口部の中心と支軸10の中心との間の距離は、相互に同一であり、この距離は、上述したプランジャ6の中心と支軸10の中心との間の距離と等しい。上述した複数個の凹部のうち、凹部9aは、ターンテーブル2が中立位置に置かれているときに、プランジャ6を受け入れ、又、複数個の凹部9bは、ターンテーブル2が中立位置から複数の異なる所定角度の何れかの角度をもって図2において反時計方向に回動したときに、プランジャ6を受け入れ、又、複数個の凹部9cは、ターンテーブル2が中立位置から複数の異なる所定角度の何れかの角度をもって図2において時計方向に回動したときに、プランジャ6を受け入れるように構成されている。勿論、ターンテーブル2を中立位置に保持するための凹部9aにおける開口部の中心及び支軸10の中心を結ぶ直線と、他の凹部9b、9cの各々における開口部の中心及び支軸10の中心を結ぶ直線との間の角度は、予め所望の値に設定されており、ターンテーブル2の回動角度は、ターンテーブル2に設けられたポインタPに基づいて、ベース1に設けられた角度目盛33によって読み取られる(図2参照)。 【0027】上述した複数個の凹部9a、9b、9cは、先行技術における凹部29(図6参照)と異なり、貫通孔を有していない。即ち、これ等凹部9a、9b、9cの上部のみが開放されており、その下部は閉塞されている。従って、先行技術におけるような、貫通孔を通して異物が凹部内に浸入することを回避することができる。 【0028】上述した位置決め機構4によれば、雄ネジとして構成された調節機構7は、それ自身を回転させることによって、雌ネジ部5a内において、上下方向に移動可能であり、その結果、圧縮コイルスプリングからなる弾性部材8によるプランジャ6に付与される弾性力を調整することができるため、その弾性力をオペレータの好みの値に設定することができる。 【0029】本発明の上述した卓上切断機は、ターンテーブル2のベース1への固定及び解除を行なうためのマイターロック機構(図示せず)を備えており、このマイターロック機構を操作するためのマイターロックハンドル15が、ターンテーブル2における矩形状部分2bの端部に配置されている。このマイターロックハンドル15を締め込むことによって、ターンテーブル2はベース1に固定され、ターンテーブル2の回動が不可能な状態に置かれ、一方、マイターロックハンドル15を緩めることによって、ターンテーブル2のベース1への固定が解除され、ターンテーブル2の回動が可能な状態に置かれる。 【0030】又、本発明の卓上切断機は、丸鋸本体3をリンク11、12及びブラケット34と共にターンテーブル2に対して傾動させ、これを所望の位置においてロックするためのベベルロック機構(図示せず)を備えており、このベベルロック機構を操作するためのベベルロックハンドル16が、ターンテーブル2における矩形状部分2bの端部において、上述したマイターロックハンドル15と同軸に配置されている。このベベルロックハンドル16を締め込むことによって、丸鋸本体3はリンク11、12及びブラケット34と共にターンテーブル2に固定され、丸鋸本体3が所望の傾斜角度に保持される。一方、ベベルロックハンドル16を緩めることによって、丸鋸本体3のターンテーブル2への固定が解除され、丸鋸本体3はリンク11、12及びブラケット34と共に傾動可能な状態に置かれる。 【0031】更に、本発明の卓上切断機は、丸鋸本体3をリンク11、12及びブラケット34と共にターンテーブル2に対して傾動させるときに、鋸刃19の傾斜角度を0°に保持するための、即ち、鋸刃19を垂直に保持するための傾斜0°ストッパ機構(図示せず)を備えており、この傾斜0°ストッパ機構を操作するためのストッパレバー17が、ターンテーブル2における矩形状部分2bの端部において、上述したマイターロックハンドル15及びベベルロックハンドル16と並んで配置されている。この傾斜0°ストッパ機構は、鋸刃19の一方側から他方側に傾動する際に、鋸刃19の傾斜角度を0°に保持するように常に作用するリターンスプリング(図示せず)を備えている。従って、鋸刃19を一方側から他方側に傾動すると、傾斜0°ストッパ機構が作用して、鋸刃19の傾斜角度が0°に保持される。この状態において、ストッパレバー17を回転させると、鋸刃19の0°の傾斜角度の保持が解除され、鋸刃19の更に他方側への傾動が可能になる。 【0032】次に、本発明の上述した卓上切断機の操作方法を以下に説明する。 【0033】ターンテーブル2の回動角度を0°に維持し、且つ、鋸刃19の傾斜角度を0°に維持した状態で、直方体の木材からなる被切断材32を切断するという第1切断パターンを説明する。先ず、被切断材32の1つの面(以下、「外側側面」という)をフェンス31に当接させ、この状態で、被切断材32を固定金具(図示せず)を介してターンテーブル2上に固定する。 【0034】次いで、傾斜0°ストッパ機構(図示せず)によって鋸刃19の傾斜角度が0°に保持された状態で、ベベルロックハンドル16を締め込んで、丸鋸本体3をリンク11、12及びブラケット34を介してターンテーブル2にロックする。 【0035】次いで、マイターロックハンドル15を緩めて、ターンテーブル2のベース1への固定を解除し、この状態で、ターンテーブル2のポインタPを、ベース1の角度目盛33における0°に合わせるように、ターンテーブル2を回動させる。この際、位置決め機構4のプランジャ6は、接触摺動部分Aにおいて、ベース1に形成された凹部9a内に受け入れられる。このようにプランジャ6が凹部9a内に受け入れられるとき、クリック音を発生すると共に、その際の小さな衝撃力がオペレータに伝達され、角度目盛33における視覚的な感覚のみならず、クリック音による聴覚的な感覚、及び、このクリック音と共にオペレータに伝達される小さな衝撃力による触覚的な感覚によって、ターンテーブル2のベース1に対する回動角度が0°であることがオペレータに確実に認識される。このような状態でマイターロックハンドル15を締め込んでターンテーブル2をベース1にロックする。 【0036】次いで、丸鋸本体3を図1に示すように最上位置に保持した状態で、丸鋸本体3をターンテーブル2の手前側、即ち、図1の右側に移動させ、この状態で、モータ(図示せず)を駆動させて、鋸刃19を回転させ、丸鋸本体3を下方に押し付ける。このような丸鋸本体3の押付け動作に連動して、鋸刃19の周囲の露出部分を覆っている安全カバー36は丸鋸本体3のケーシング内に引っ込められ、鋸刃19の下半部が露出し、従って、被切断材32の手前側部分に切込みが入れられる。このように丸鋸本体3を下方に押し付け、これが最下位置に到達すると、鋸刃19の下端部分は、ターンテーブル2上に取り付けられた一対の刃口板18、18間に挿入される。 【0037】上述した状態で、丸鋸本体3を下方に押し付けたまま、ターンテーブル2の後方側に移動させる(図3参照)。これによって、被切断材32は、その外側側面に対して垂直方向に真っ直ぐに切断され、換言すれば、被切断材32は、その平面において、外側側面における上方の辺(以下、「基準線」という)に対して垂直な切断線と、外側側面において、基準線に対して垂直な切断線とによって限定された切断面を有するように切断される。 【0038】本発明の上述した実施形態にかかる卓上切断機においては、位置決め機構4のプランジャボア5がターンテーブル2に形成される一方、複数個の凹部9a、9b、9cがベース1にそれぞれ形成されているものとして説明したが、これ等がベース1とターンテーブル2との接触摺動部分Aに臨むように配置されるという条件を満たしていれば、プランジャボア5をベース1に形成する一方、複数個の凹部9a、9b、9cをターンテーブル2にそれぞれ形成してもよい。 【0039】位置決め機構4が設けられる位置は、上述した位置に限定されるものではなく、ベース1とターンテーブル2との接触摺動部分Aであれば、他の如何なる部分に位置決め機構4を設けてもよい。 【0040】上述した位置決め機構4の凹部9a、9b、9cは、合計で9個設けられたものとして説明したが、この数に限定されるものではなく、8個以下でも、10個以上であってもよい。 【0041】位置決め機構4は、プランジャボア5と、プランジャ6と、調節機構7と、弾性部材8と、複数個の凹部9a、9b、9cとからなっており、プランジャ6としてボール型プランジャを使用し、弾性部材8として圧縮コイルスプリングを使用し、調節機構7として六角穴を有する無頭の雄ネジを使用するものとして説明したが、これ等の具体例に限定されるものではない。例えば、プランジャ6として、先端が半球状に形成された円柱型プランジャ等の他のタイプのプランジャを使用してもよい。又、弾性部材8として、合成樹脂、合成ゴム等からなる弾力性を有するブロックや、板バネ等を使用してもよい。又、調節機構7として、プランジャボア5の上端に着脱可能に取り付けられるカバーと、このカバー及び圧縮コイルスプリング8間に配置される複数枚のスペーサとの組合せを使用してもよい。 【0042】更に、位置決め機構4は、上述したように調節機構7を備え、弾性部材8によるプランジャ6に付与される弾性力を調整することができるものとして説明したが、プランジャ6に付与される弾性力を調整する必要がない場合には、上述した調節機構7を省略してもよい。 【0043】又、本発明の上述した実施形態にかかる卓上切断機においては、丸鋸本体3はリンク11、12によって許容された所定ストロークの範囲内で移動可能に構成されるものとして説明したが、これ等リンク11、12の代わりに、丸鋸本体3を水平移動させるための手段を採用してもよい。又、丸鋸本体3が所定ストロークの範囲内で移動可能である必要がない場合には、これ等リンク11、12を使用することなく、丸鋸本体3をブラケット34に直接回動可能に取り付けることも可能である。 【0044】 【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、ベースと、前記ベースに回動可能に取り付けられたターンテーブルと、前記ターンテーブルを、前記ベースに対する前記ターンテーブルの予め設定された複数の回動位置のうちの何れか1つに選択的に保持するための位置決め機構とを備えた卓上切断機において、前記位置決め機構が、前記ベースと前記ターンテーブルとの接触摺動部分に設けられているので、位置決め機構内への異物の浸入を防止し、特に、この位置決め機構がプランジャ型に構成される場合において、異物の凹部内への浸入を防止して、凹部内における異物の堆積を回避することのみならず、異物のプランジャボア内への浸入をも防止して、プランジャの円滑な移動を可能にし、もって、ベースに対するターンテーブルの位置決め保持機能を長期間に亘って適切に維持することが可能な卓上切断機を提供することができる。 【0045】上記位置決め機構を、前記接触摺動部分における前記ベース及び前記ターンテーブルの何れか一方を貫通して設けられたプランジャボアと、前記プランジャボアの前記接触摺動部分側の一端から出没可能なように前記プランジャボア内に配置されたプランジャと、前記プランジャボアの他端側に設けられた調節機構と、前記調節機構と前記プランジャとの間に配置された弾性部材と、前記プランジャを受け入れることができるように、前記接触摺動部分における前記ベース及び前記ターンテーブルの何れか他方に設けられた複数個の凹部とから構成すれば、弾性部材によってプランジャに付与される弾性力を調節機構により調整し、その弾性力をオペレータの好みの値に設定することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006943 【氏名又は名称】リョービ株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】石川 泰男
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| 【公開番号】 |
特開平11−42509 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月16日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−201112 |
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