| 【発明の名称】 |
トグル式型締装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】上田 浩一
【氏名】行友 博
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| 【要約】 |
【課題】検出したクロスヘッド位置からダイプレートストロークを容易且つ正確に算出することができ、クロスヘッドの運動を制御してダイプレートを正確に作動させることのできるトグル式型締装置を提供する。
【解決手段】クロスヘッドの位置を検出してクロスヘッドの運動を制御しダイプレートを作動させるトグル式型締装置であって、クロスヘッドの位置を検出する位置検出手段と、該位置検出手段により検出されたクロスヘッド位置からダイプレートストロークを演算して求める制御部を有しており、演算はダイプレートストロークとクロスヘッド位置との関係を示す特性曲線を近似した二次式にクロスヘッド位置の値を代入するものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 クロスヘッドの位置を検出してクロスヘッドの運動を制御しダイプレートを作動させるトグル式型締装置であって、クロスヘッドの位置を検出する位置検出手段と、該位置検出手段により検出されたクロスヘッド位置からダイプレートストロークを演算して求める制御部を有しており、演算はダイプレートストロークとクロスヘッド位置との関係を示す特性曲線を近似した二次式にクロスヘッド位置の値を代入するものであることを特徴とするトグル式型締装置。 【請求項2】 クロスヘッドの移動範囲は複数の領域に分割されており、予め各領域内の3点を測定して求められた領域毎の二次式の定数はデータとして制御部に記憶されており、運転時にクロスヘッドがどの領域に位置するかを判別し、該当する領域における二次式の定数とクロスヘッドの位置の値を演算式に代入してダイプレートストロークを算出することを特徴とする請求項1記載のトグル式型締装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は射出成形機やダイカストマシン等に用いられるトグル式型締装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】トグル式型締装置を有する射出成形機やダイカストマシンにおいては、トグルのクロスヘッド位置を検出し制御を行う。しかしながら、クロスヘッドの位置と移動ダイプレートのストロークは非線形の関係になっており、クロスヘッドの位置からダイプレートの位置を算出するのは困難であるので、一般的にはクロスヘッドの位置で制御している。 【0003】クロスヘッドの位置で制御する場合、移動金型を基準としてストローク,速度等の型開閉条件を設定する必要があるが、換算が難しく位置の設定に際しては目安程度にしか利用できない。 【0004】クロスヘッドの位置よりダイプレートの位置を自動的に計算し、表示する方法も考えられてはいるが、計算式が複雑でリアルタイム制御をする上で実用化は困難である。 【0005】また、クロスヘッド位置をいくつかの区間に区分し、区分されたクロスヘッドの各位置に対応するダイプレートの位置を予め測定して求めておき、クロスヘッドがどの区間に位置するかを検出し、位置する区間の両端の点を直線で結び、補間法によりダイプレートストロークを算出する方法がある。図4はこの方法を示した図である。 【0006】しかしながら、先述のようにクロスヘッドの位置とダイプレートストロークは非線形であるので、2点間を直線で結びその線上の値を利用するこの方法では算出値y’と実際のダイプレートストロークyとの間には誤差が生じる。特に型締完了付近ではダイプレートストロークの変化量に対してクロスヘッドの移動量が急に大きくなるので誤差が大きくなり、実用上問題がある。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】そこで、クロスヘッドの位置を検出してクロスヘッドの運動を制御しダイプレートを正確に作動させることのできるトグル式型締装置が求められている。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1記載のトグル式型締装置は、クロスヘッドの位置を検出してクロスヘッドの運動を制御しダイプレートを作動させるトグル式型締装置であって、クロスヘッドの位置を検出する位置検出手段と、該位置検出手段により検出されたクロスヘッド位置からダイプレートストロークを演算して求める制御部を有しており、演算はダイプレートストロークとクロスヘッド位置との関係を示す特性曲線を近似した二次式にクロスヘッド位置の値を代入するものであることを特徴とする。 【0009】ダイプレートストロークyとクロスヘッドの位置xとの関係は図1に示すように二次曲線に近い。したがって、3点が与えられた場合、3点を放物線の一部と考えると、この3点を通る曲線としてy=ax2+bx+cの方程式が当てはめられる。これに3点の値を代入すると、y1=ax12+bx1+cy2=ax22+bx2+cy3=ax32+bx3+cの連立方程式が成立し、これから消去法等を用いてa,b,cの解を求めて、二次式y=ax2+bx+cに当てはめる。そして、クロスヘッドの位置xをこの式に代入すればダイプレートストロークyを算出することができる。 【0010】この方法では図5に示すように一次式での変換処理に比べ曲線で近似するためより元の特性曲線に沿う形となり、領域分割数を半分に減らしても誤差が少なく高い精度で制御することができ、又、クロスヘッドの位置からダイプレートストロークに変換する演算処理が比較的単純であるので、処理時間が短くリアルタイム制御に対応できる。領域分割数を半分に減らしても精度は向上するので、定数記憶量も少なくて済み、領域判定回数も半分又はそれ以下に減らすことができる。 【0011】請求項2記載のトグル式型締装置は、請求項1記載のトグル式型締装置において、クロスヘッドの移動範囲は複数の領域に分割されており、予め各領域内の3点を測定して求められた領域毎の二次式の定数はデータとして制御部に記憶されており、運転時にはクロスヘッドがどの領域に位置するかを判断し、その領域における二次式の定数とクロスヘッドの位置の値を演算式に代入してダイプレートストロークを算出することを特徴とする。 【0012】予めダイプレートストロークとクロスヘッド位置との関係を示す特性曲線を複数の領域に分割しておいて、各領域における二次式の定数を予め記憶させてあるので、運転時には二次式の定数を演算する必要はなく、クロスヘッドがどの領域に位置するかを判断するだけで二次式の定数が決定される。そして、クロスヘッド位置の値をその二次式に代入するだけでダイプレートストロークを算出することができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明を好適な実施例を用いて説明する。図2に示すように、特性曲線を複数の領域に分割する。図中において破線で示されているのが分割された各領域である。各領域の3点を計測して各領域における定数a,b,cを予め求めておく。そして求められた定数(a1,b1,c1)、(a2,b2,c2)、(a3,b3,c3)、(a4,b4,c4)、・・・をデータテーブルとして制御部に記憶させておく。 【0014】図3は計測時の流れを示した図である。計測の際はクロスヘッドの位置xを位置検出手段により検出する。本実施例はサーボモータで駆動され、位置検出手段としてはサーボモータに取り付けられたエンコーダを用いている。 【0015】検出時にクロスヘッドが位置する領域を判別し、その領域における定数(a1,b1,c1等)とxの値からダイプレートストロークyをy=a1x2+b1x+c1のように算出する。 【0016】従来に比べてクロスヘッド位置からダイプレートストロークを容易且つ正確にリアルタイムで算出することができる。したがって、クロスヘッドの運動を制御してダイプレートを正確に差動させることができ、上記のようにして算出されたダイプレートストロークと、予め設定したダイプレートストロークの型開閉変速位置とを比較して型開閉の速度等を制御する。 【0017】図5は従来の一次近似の場合と、本発明による二次近似の場合とで精度を比較した図である。二次近似の場合は一次式での変換処理に比べ曲線で近似するため更に元の特性曲線に沿う形となり、領域分割数を半分に減らしているにも拘わらず誤差が少なく高い精度で制御することができる。 【0018】領域の分割は、分割数が多くなるほど精度は高くなるので、求められる型絞めの精度等を考慮して適宜定めれば良いが、前述のように領域分割数を半分に減らしても精度は向上するので、領域の分割数は従来の一次近似の場合に比べて半分又はそれ以下でも十分な精度が得られる。したがって、演算に必要な定数の記憶量や領域判定回数も従来より大幅に少なくすることかできる。 【0019】 【発明の効果】以上述べたように本発明により、クロスヘッド位置からダイプレートストロークを容易且つ正確に算出することができ、クロスヘッドの運動を制御してダイプレートを正確に作動させることのできるトグル式型締装置を提供することができた。 【0020】一次式での変換処理に比べ曲線で近似するためより元の特性曲線に沿う形となるので、領域分割数を従来の半分以下に減らしても誤差が少なく高い精度で制御することができる。演算処理が比較的単純であり、領域分割数も少なくてよいので処理時間が短くリアルタイム制御に対応することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000222587 【氏名又は名称】東洋機械金属株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月21日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】森 義明
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| 【公開番号】 |
特開平11−123522 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月11日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−307974 |
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