| 【発明の名称】 |
プーリー素材となる金属円板のボス部形成方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】出牛 洋行
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| 【要約】 |
【課題】プーリー素材となる金属円板の中央部に厚肉のボス部を容易に一体に形成する方法を提供する。
【解決手段】プーリー素材となる金属円板1の中央部を、プレス或いはスピニングなどで板厚方向にカップ状に絞り出してカップ状部12を形成し、該カップ状部12の底部を切除して開口し、底部を開口したカップ状部12内にカップ状部12の内径に応じた外径の円柱状プレス内型3aを挿入するとともに、カップ状部12の外周にはカップ状部12の外径より大径の内径の孔を有するプレス外型8aを同心上に嵌合し、カップ状部12の底部開口端をプレスしてカップ状部12を厚肉化しボス部18とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 プーリー素材となる金属円板の中央部を、プレス或いはスピニングなどで板厚方向にカップ状に絞り出してカップ状部を形成し、該カップ状部の底部を切除して開口し、底部を開口したカップ状部内にカップ状部の内径に応じた外径の円柱状プレス内型を挿入するとともに、カップ状部の外周にはカップ状部の外径より大径の内径の孔を有するプレス外型を同心上に嵌合し、カップ状部の底部開口端をプレスしてカップ状部を厚肉化しボス部とすることを特徴とするプーリー素材となる金属円板のボス部形成方法。方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、1枚の金属円板の外周に転造、その他の方法でベルト掛部を形成してプーリーを製造する場合に、前記の金属円板の中央部にボス部を一体に形成する方法に関する。 【0002】 【従来の技術】軽量化や製造の容易さから、1枚の金属円板の外周に転造、その他の方法でベルト掛部を形成したプーリーが広く使用されている。かかる1枚の金属円板からなるプーリーにボス部を設ける手段として、金属円板の中央に小孔を形成し、この孔に、この孔よりも大径のポンチを圧入して金属円板の中央部に筒部を突出形成し、これをボス部とするバーリング法と、金属円板の中央に孔を形成し、この金属円板の中央部に別途形成したボス部を溶接等により固着する方法がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記のバーリング法によれば、製造は容易であるものの、ボス部を厚肉にすることができず、プーリーで最も強度が要求されるプーリー本体とボス部の付根部の強度が弱く、ここに大きい負荷がかかるプーリーには適さない。かかる方法で製造されるボス部を厚肉にするには、母材である金属円板の肉を厚くすることが考えられるが、金属円板の肉を厚くすることは、軽量化といった目的に反し、また、材料の無駄やコストアップにもなるといった問題がある。 【0004】このため、大きい負荷がかかるプーリーのボス部としては、一般に、必要な厚肉にしたボス部を別途形成し、このボス部を金属円板の中央部に溶接等により固着する方法が採用されているが、この方法では、ボス部を必要な厚肉にすることはできるものの、ボス部を別途製造するためコストが高く、また、金属円板からボス部の脱落がないようにその溶接等による固着にあっては十分に注意する必要があり、また、金属円板とボス部の中心精度にも十分注意する必要があることから製造が面倒であるといった問題がある。 【0005】本発明の目的は、プーリー素材となる金属円板の中央部に厚肉のボス部を容易に一体に形成する方法を提供するところにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明に係るプーリー素材となる金属円板のボス部形成方法は、プーリー素材となる金属円板の中央部を、プレス或いはスピニングなどで板厚方向にカップ状に絞り出してカップ状部を形成し、該カップ状部の底部を切除して開口し、底部を開口したカップ状部内にカップ状部の内径に応じた外径の円柱状プレス内型を挿入するとともに、カップ状部の外周にはカップ状部の外径より大径の内径の孔を有するプレス外型を同心上に嵌合し、カップ状部の底部開口端をプレスしてカップ状部を厚肉化しボス部とすることを特徴とする。 【0007】この方法によると、プーリー素材となる金属円板の中央部に、厚肉のボス部が一体に形成される。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施の形態の一例を説明する。図1乃至図11は、本発明の実施の工程を示すものである。 【0009】先ず、金属板をプレス加工等により打ち抜いて金属円板1を形成し、下部をベースプレート2に支持された円柱状プレス内型3と、該円柱状プレス内型3の外周に摺動自在に嵌合し、スプリング4により上方に付勢された受型5とからなる下型6と、前記円柱状プレス内型3と同軸上に位置し円柱状プレス内型3との間に前記金属円板1の肉厚に応じた隙間を形成する内径のプレス孔7を有し円柱状プレス内型3の外周に嵌合するプレス外型8と、プレス外型8のプレス孔7内に摺動自在に嵌合しスプリング9により下方に付勢される押え型10とからなる上型11との間に、前記金属円板1をセットする(図1)。 【0010】次に、プレス機(図示せず)により上型11を下型6側に押圧移動させ、上型11のプレス外型8を下型6の円柱状プレス内型3の外周に嵌合させることにより、金属円板1の中央部を板厚方向にカップ状に絞り出してカップ状部12を形成する(図2)。 【0011】このカップ状部12の絞り出しは、前記下型の円柱状プレス内型3の径を順次小径のものに代え、且つ受型5及び上型11のプレス外型8、押え型10もあわせて代えて、絞り出したカップ状部12の絞り出しを複数回行い、カップ状部12の径を少しづつ小径にし且つ長くして、必要な径と長さのカップ状部12を形成する(図2、図3、図4、図5)。 【0012】次に、前記カップ状部12内に下型6にセットしたポンチ13を挿入し、該カップ状部12の底部側から上型11にセットしたダイス型14を押し込み、カップ状部12の底部を抜き打ち切除して開口する(図6)。 【0013】次に、下型6のベースプレート2に、前記底部を開口したカップ状部12の内径に応じた外径を有し前記カップ状部12内に挿入される円柱状プレス内型3aと、前記中央部にカップ状部12が形成された金属円板1の下面を支持し且つ金属円板1の外周端に当接して金属円板1の径方向への拡がりを規制する支持面15を形成した受型5aをセットし、一方上型11には、前記カップ状部12の外径より大径の孔16を有し、下面で前記金属円板1の上面を押えるプレス外型8aと、プレス外型8aの孔16の内径に応じた外径と、前記円柱状プレス内型3aの外径に応じた内径を有する筒状プレス体17をセットする。 【0014】そして、前記カップ状部12内に下型6の円柱状プレス内型3aを挿入するとともに、金属円板1の下面を受型5aの支持面15に支持させ、次に上型11のプレス外型8aの孔16を前記円柱状プレス内型3aが挿入されているカップ状部12の外周に同心上に嵌合し、その下面で金属円板1の上面を押える。この結果、カップ状部12の外周面とプレス外型8aの孔16の内周面との間には隙間が形成されることになる。この状態から、筒状プレス体17を下降させると、筒状プレス体17が前記円柱状プレス内型3aの外周に嵌合し、前記カップ状部12の底部開口端を押圧する。このとき、金属円板1はその上下面が受型5aとプレス外型8aで押えられており、且つ金属円板1は受型5aの支持面15により径方向への拡がりが規制されているので、前記筒状プレス体17で押圧されたカップ状部12は,カップ状部12の外周面とプレス外型8aの孔16の内周面との間の隙間に逃げ、厚肉となる(図7)。 【0015】このようにして、プーリー素材となる金属円板1の中央部に厚肉のボス部18が一体に形成される。このようにしてボス部18が形成された金属円板1の外周にベルト掛部を形成する。このベルト掛部の形成手段にあっては特に限定されるものではなく、公知の手段によって形成される。 【0016】図8乃至図11はボス部18が形成された金属円板1の外周にポリV溝を形成する工程例を示すものであり、先ず、金属円板1をクランパー19,20により両側からクランプする。このクランパー19,20には、それぞれ後述するローラーダイスにより金属円板1の外周部が両側に押し出され円筒部が形成されることを許容する逃げ部21,22と、該円筒部の内周面に当接しこれを支持する支持面23,24が形成されている。 【0017】このようにクランパー19,20によりクランプされた金属円板1の外周端面に、ローラーダイス25を軸方向に向けて押し当てて回転させる。これにより金属円板1の外周部には金属円板1の両側に対称に円筒部26,27が逃げ部21,22内で形成され(図9)、更にローラーダイス25の押圧を続けることにより、円筒部26,27の内周面がクランパー19,20の支持面23,24に当接し、円筒部26,27はローラーダイス25と支持面23,24とにより挟圧され、ほぼ対称の厚肉を呈し、この円筒部26,27により金属円板1の外周にリム28が形成される(図10)。 【0018】次に、金属円板1の外周に形成されたリム28に、複数のV山29を外周にもつV溝成形ローラーダイス30を押し当てて回転させる。これにより、リム28に複数のV溝31が形成され、ポリVプーリーが完成する(図11)。 【0019】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、プーリー素材となる金属円板の中央部に厚肉のボス部を容易に一体に形成することができ、そして、プーリー素材となる金属円板を厚肉とすることなくボス部を厚肉することができるので軽量化が図れ、更には、製造が容易なのでコストの低減化が図れる.
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| 【出願人】 |
【識別番号】000227906 【氏名又は名称】日本イスエード株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月27日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】大塚 明博 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−123485 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月11日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−294125 |
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