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汚染土壌のガス吸引装置及び方法 - 特開平11−99379 | j-tokkyo
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【発明の名称】 汚染土壌のガス吸引装置及び方法
【発明者】 【氏名】和田 洋
【氏名】海老原 章浩
【課題】水分離タンクが満水となっても装置を停止することなく、連続してガスの吸引処理ができる汚染土壌のガス吸引装置及び方法を提供する。

【解決手段】揮発性有機化合物で汚染された土壌から、該有機化合物を吸引除去する真空ポンプ7を備えた汚染土壌のガス吸引装置において、該汚染土壌から真空ポンプに至る経路中に、2基以上の水分離タンク3a、3bを並列に設置したものであり、前記各水分離タンクの前後の経路中には、それぞれ自動切換弁2、4を設置し、各水分離タンクに設置した自動切換弁ごとにそれぞれ交互に開閉できる構成とし、また、前記各水分離タンクには、排水するための排水口6と空気抜き口5を有し、それぞれ開閉弁を有する配管に接続するのが良く、前記真空ポンプによる吸引は、吸引圧力を660Torr以下の負圧(≦−100mmHg)で行うのが良い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 揮発性有機化合物で汚染された土壌から、該有機化合物を吸引除去する真空ポンプを備えた汚染土壌のガス吸引装置において、該汚染土壌から真空ポンプに至る経路中に、2基以上の水分離タンクを並列に設置したことを特徴とする汚染土壌のガス吸引装置。
【請求項2】 前記各水分離タンクの前後の経路中には、それぞれ自動切換弁を設置し、各水分離タンクに設置した自動切換弁ごとにそれぞれ交互に開閉できる構成としたことを特徴とする請求項1記載の汚染土壌のガス吸引装置。
【請求項3】 前記各水分離タンクには、排水するための排水口と空気抜き口を有し、それぞれ開閉弁を有する配管に接続することを特徴とする請求項2記載の汚染土壌のガス吸引装置。
【請求項4】 揮発性有機化合物で汚染された土壌から、該有機化合物を真空ポンプで吸収除去する汚染土壌のガス吸引方法において、該真空ポンプの吸引側に、前後に自動切換弁を有する水分離タンクを2基以上並列に設け、一つのタンクは土壌の吸引除去に使用し、他のタンクは水の排水及び待機に使用することを特徴とする汚染土壌のガス吸引方法。
【請求項5】 前記真空ポンプによる吸引は、吸引圧力を660Torr以下の負圧(≦−100mmHg)で行うことを特徴とする請求項4記載の汚染土壌のガス吸引方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土壌のガス吸引法に係り、特に、揮発性有機化合物で汚染された土壌から有機化合物を吸引除去して修復することができる汚染土壌のガス吸引装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乾式真空ポンプは、水を吸込むと過負荷となり、モータ焼損の原因となるので、水を吸込むことができないし、また、水封式真空ポンプは多少の水は吸込むことはできるが、大量の水は吸込むことができないので、真空ポンプを用いるこの種装置においては、場合によっては大量の水を吸込む可能性があり、いずれにしても水分離タンクを設けるのが普通であった。しかしながら、地下水位が高い場合には、大量の水を吸い上げてしまい、水分離タンクは短時間のうちに満水となり、その度にこのタンクの排水を、装置を停止させて行わなければならないという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技術の問題点を解消し、水分離タンクが満水となっても装置を停止する必要がなく、連続してガス吸引処理ができる汚染土壌のガス吸引装置及び方法を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明では、揮発性有機化合物で汚染された土壌から、該有機化合物を吸引除去する真空ポンプを備えた汚染土壌のガス吸引装置において、該汚染土壌から真空ポンプに至る経路中に、2基以上の水分離タンクを並列に設置したものである。前記装置において、各水分離タンクの前後の経路中には、それぞれ自動切換弁を設置し、各水分離タンクに設置した自動切換弁ごとに、タイマー又はレベルスイッチ等によりそれぞれ交互に開閉できる構成とするのが良く、また、前記各水分離タンクには、排水するための排水口と空気抜き口を有し、それぞれ開閉弁を有する配管に接続するのが良い。
【0005】また、本発明では、揮発性有機化合物で汚染された土壌から、該有機化合物を真空ポンプで吸収除去する汚染土壌のガス吸引方法において、該真空ポンプの吸引側に、前後に自動切換弁を有する水分離タンクを2基以上並列に設け、一つのタンクは土壌の吸引除去に使用し、他のタンクは水の排水及び待機に使用することとしたものである。本発明において、前記真空ポンプによる吸引は、吸引圧力を660Torr以下の負圧(≦−100mmHg)で行うのが良い。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、揮発性有機化合物で汚染された土壌を修復するに際し、真空ポンプに接続する経路に水分離タンクを2基以上並列に設置し、吸引−排水−待機をタイマー又はレベルスイッチによる自動切換で行うことによって、装置を停止することなく、自動連続運転を可能としたものである。本発明で対象とする揮発性有機化合物としては、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、トリクロロエタン、塩化ビニル、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等がある。土壌からの吸引は、土壌中に地下水面より上の井戸を堀り、この井戸を吸引することによる。井戸の深さは、汚染質の深さによって決まり、汚染質の位置を推定して、井戸にスリットを設け、スリットの高さ、巾を決める。数日〜2週間位の吸引で高濃度の場合(例えば1000ppm)は、約90%(100ppm)位除去できるが、ガス吸引時間は数カ月〜数年まで、汚染状況によって適宜決定すればよい。
【0007】次に、本発明を図面を用いて詳細に説明する。図1に、本発明の汚染土壌のガス吸引装置の系統図の一例を示す。図2に、ガス吸引井部分の拡大図を示す。図において、1は土壌中の揮発性有機化合物を吸引するガス吸引井であり、2はガス流入弁、3は水分離タンク、4はガス流出弁、5は空気取入弁、6は排水弁であり、7は真空ポンプ、8は保護用水分離タンク、9はドレン弁、10は排出ガス、11は吸引管、12はスリット、13は汚染物である。そして、ガス流入弁2及びガス流出弁4は水分離タンク3a、3bへの自動切換弁である。真空ポンプからの排出ガス10はガス処理装置に送られて処理される。次に、作動状態を説明すると、水分離タンク3a、3bがそれぞれ吸引、排水を繰り返す場合、各弁は次の表1のように、開(○)、閉(×)する。なお真空ポンプ7は常に運転している。
【0008】
【表1】

【0009】水分離タンクを3基以上とする場合には、上記の工程の吸引、排水のうちのいすれかを重複させるか、あるいは新たに「待機」の工程を設け、吸引、排水以外のタンクを待機させておく。上記のように、吸引と排水を交互に自動切換で行うことにより、真空ポンプは連続して運転することができる。切換のタイミングは、タイマーのみ、又は水分離タンクに設置するレベルスイッチとタイマーの併用、レベルスイッチのみのいずれかで行うことができる。具体的な真空ポンプのタイムテーブルを表2に示す。
【0010】
【表2】

【0011】表2において、タイムラグ■〜■は重要である。
タイムラグ■:水分離タンク2基が同時に使用されている状態であり、これにより一瞬でも吸込側の〆切り運転を防ぐ。
タイムラグ■:流入・出弁が全開となった状態の後、タンクの真空をブレークするために、空気を取り入れるようにした。
タイムラグ■:タンク内の真空がブレークした後にドレンをあける。これにより、タンク内にドレン水等が逆流入することを防ぐ。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、水分離タンクを2基以上並列に設置し、排水を自動的に行うようにしたことにより、真空ポンプの運転を連続して行うことができるようになり、その結果、土壌ガス中の揮発分を効果的に吸引でき、土壌の修復期間を短縮することができるようになった。
【出願人】 【識別番号】000000239
【氏名又は名称】株式会社荏原製作所
【出願日】 平成9年(1997)9月29日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】吉嶺 桂 (外1名)
【公開番号】 特開平11−99379
【公開日】 平成11年(1999)4月13日
【出願番号】 特願平9−279336