| 【発明の名称】 |
遮水シートの敷設構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】平瀬 勉
【氏名】森本 勝也
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| 【要約】 |
【課題】遮水シートのピンホールを確実に検出し、かつ導電層の耐久性を向上し、ならびに隣接する保護部材同士の接合作業の効率低下を防ぐ遮水シートの敷設構造を提供する。
【解決手段】保護部材を導電層、不織布、導電層の三層構造とすることにより、導電層と遮水シートとが直接接触することを防ぎ、また隣接する保護部材同士を重ね合わせて接合することを可能にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遮水シートと、この遮水シートの下部に保護部材を敷設した遮水シートの敷設構造において、この保護部材が保護層、導電層、保護層の三層構造からなることを特徴とする遮水シートの敷設構造【請求項2】 前記保護部材が保護層、導電層、保護層の三層を一体化した構造からなることを特徴とする請求項第1項記載の遮水シートの敷設構造 |
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主に廃棄物の最終処分場や、ため池、貯水池などに敷設される遮水シートのピンホールなどを容易に検出するために使用する遮水シートの敷設構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、遮水シートの現地敷設時に発生する可能性のあるピンホールなどを検出するためには、目視による全面チェックという方法が採られていた。しかし、この方法は簡便ではあるが信頼性に乏しいため、図4に示すように遮水シート11の下面にアルミ箔などの導電性材料からなる導電層12、ポリエステルの不織布からなる保護層13を一体にした保護部材14を敷設し、スパークを利用した探傷器を使用してピンホールなどを検出する方法が採られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法では保護部材14の表面に設けられている導電層12の表面は何ら保護されていない。そのため、保護部材14を敷設した後、遮水シート11を敷設する際、遮水シート11と導電層12とが擦れるため、導電層自体が破損するおそれがある。 【0004】また、遮水シートを敷設する領域は非常に広大であるため、保護部材14は一枚ではなく複数枚使用するのが一般的である。そのため、隣接する保護部材同士を接合する必要がある。しかし、保護部材14を使用した場合、導電層の存在により保護部材を重ね合わせて接合する方法が採れないため、図5に示すように隣接する保護部材14A、14Bの末端同士を突き合わせた後、導電層12A、12B表面を接合テープ15を使用して接合する方法を採らなければならない。しかし、その作業は保護部材を重ね合わせて接合する場合とは接合方法が異なるため、現地敷設する際、不慣れに伴い作業効率が低下するという問題が発生する。 【0005】本発明は、上記課題を解決し、遮水シートの現地敷設時に発生したピンホールを容易に検出し、かつ導電層の耐久性の向上ならびに現地敷設の作業効率の低下を防ぐことを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は以下の構造を採用したものである。つまり、廃棄物の最終処分場などに敷設される遮水シートの敷設構造において、遮水シートの下部に保護部材を敷設させ、この保護部材を保護層、導電層、保護層の三層構造としたことを特徴とする。 【0007】特に、保護部材は保護層、導電層、保護層の三層を一体化した構造であることが好ましい。 【0008】 【作用】上記構造によれば、遮水シートと保護部材に設けられた導電層とは直接接触しない。そのため、遮水シートを敷設する際に、遮水シートと導電層とが擦れることがなくなる。 【0009】さらに、保護部材が保護層、導電層、保護層の三層構造からなるため、隣接する保護部材同士を接合する場合も、導電層の上部に設けられた保護層と下部に設けられた保護層とを重ね合わせて接合する方法を採ることが可能となる。 【0010】保護部材が保護層、導電層、保護層の三層を一体化した構造であることにより、保護部材を敷設する際、保護層、導電層、保護層を同時に敷設することが可能になる。また、導電層と保護層とが一体化されているため、保護部材を敷設した後に導電層の位置がずれるということがなくなる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の遮水シートの敷設構造の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1から図3に遮水シートの敷設構造の実施例を示す。 【0012】図1に示す敷設構造は、まず遮水シートが地盤に触れて破損することを防止するために地盤上に保護部材2を敷設し、この保護部材2の上に遮水シート1を敷設した状態である。この遮水シート1は従来使用されているポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレンなどの合成樹脂製シートやゴム製のシートからなる。また、保護部材2は保護層3、導電層4、保護層3’の三層構造からなり、工場にて製造される段階でこの三層はニードルパンチにより一体化されている。この保護部材2に設けられている保護層3、3’は耐腐食性を有する合成繊維、例えばポリエステルやポリプロピレンなどからなる不織布からなり、導電層4はアルミ箔や銅からなる薄膜などの金属製薄膜シートや炭素繊維を混入した不織布、導電性材料を混入した合成繊維からなる不織布、炭素繊維とポリエステル繊維、パルプからなる静電気中和紙などからなる。 【0013】この図1に示す保護部材2全体の厚みは10〜20mm、保護層3の厚みはスパークの発生しやすさと導電層4の耐久性の向上という観点から1〜5mm、保護層3’の厚みは5〜15mm、導電層4の厚みは0.05〜0.2mmであることが望ましい。また、保護部材2の上下を明確にするために、保護層3と保護層3’を異なる色にしても良い。 【0014】図2に、図1に示す敷設構造において、探傷器5を使用したピンホール検出の概念図を示す。この場合、遮水シート1に発生したピンホール7の上部付近を検査用電極ブラシ6が通過すると、この検査用電極ブラシ6と導電層4との間にスパーク8が発生し、探傷器5がブザーを鳴らしてピンホールの存在を知らせるシステムとなる。 【0015】図3に、現地敷設時における隣接する保護部材同士2A、2Bの接合方法を示す。この場合、保護部材同士2A、2Bは、端末を重ね合わせた後、接合部を熱風で融着することにより接合できる。 【0016】 【発明の効果】本発明の遮水シートの敷設構造によれば、導電層は遮水シートと擦れるということがないため、導電層自体が破損せず、耐久性が向上する。また、隣接する保護部材同士を重ね合わせて接合するという方法を採ることできるため、保護部材の接合時の作業効率が低下しない。 【0017】さらに、保護部材が保護層、導電層、保護層の三層が一体化された構造であることにより、保護層、導電層、保護層の三層を同時に敷設することができ、保護部材の敷設に要する時間が短縮できる。また、導電層と保護層とが一体化されているため導電層がずれることがなく、導電層を所定の位置に容易に設置できるため、ピンホール検査の精度が増す。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000106955 【氏名又は名称】シバタ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月25日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−239771 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月7日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−43047 |
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