| 【発明の名称】 |
カップリング内面雌ねじ部へのグリス塗布装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小道世 勉
【氏名】小日向 静夫
【氏名】清田 茂式
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| 【要約】 |
【課題】鋼管端部に螺合後のカップリング内面雌ねじ部に、グリスを塗布する場合に、カップリング内面雌ねじ部に、グリスを均一に塗布するカップリング内面雌ねじ部へのグリス塗布装置を提供する。
【解決手段】ターニングローラー3上の鋼管のカップリング2内面に対して進退可能で回転自在なブラシロール15とこのブラシロールを回転させる駆動装置13と、ブラシロールを前後に作動させるアクチュエータ12と、ブラシロールの下方に配置されたグリス4を収容するグリス収容パン16と、このグリス収容パンに収容されたグリス中に浸漬して前記ブラシロールにグリスを転写する駆動装置付き転写ロール18と、グリス収容パンにグリスを供給するポンプを備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ターニングローラーによって回転される、鋼管の管端雄ねじに螺合されたカップリング内面雌ねじ部にグリスを塗布する装置であって、ターニングローラー上の鋼管のカップリング内面に対して進退可能で回転自在なブラシロールとこのブラシロールを回転させる駆動装置と、ブラシロールを前後に作動させるアクチュエータと、ブラシロールの下方に配置されたグリスを収容するグリス収容パンと、このグリス収容パンに収容されたグリス中に浸漬して前記ブラシロールにグリスを転写する駆動装置付き転写ロールと、グリス収容パンにグリスを供給するポンプを備えたことを特徴とするカップリング内面雌ねじ部へのグリス塗布装置。 【請求項2】 ブラシロールの上下位置を調整する昇降構造を備えたことを特徴とする請求項1記載のカップリング内面雌ねじ部へのグリス塗布装置。 【請求項3】 グリス収容パンが昇降構造を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のカップリング内面雌ねじ部へのグリス塗布装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複数の鋼管をカップリングを介して接続して油井管、水道管等にするために、鋼管の管端に雄ねじを切って鋼管の管端にカップリングを螺合後に、カップリングの内面に防錆用のグリスを塗布するカップリング内面雌ねじ部へのグリス塗布装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、油井管、水道管等は、複数の鋼管をカップリングを介して接続し長尺鋼管にして敷設されることが多い。鋼管をカップリングを介して接続する場合には、予め鋼管工場において、鋼管の管端に雄ねじを切り、この雄ねじ部にカップリングを螺合して出荷することが多い。鋼管の管端に雄ねじを切った後、この雄ねじ部に防錆の目的でグリスを塗布し、この雄ねじにカップリングを螺合した後、カップリングの内面雌ねじ部にも同様の目的でグリスを塗布することが行われている。 【0003】従来、一般的には、エアシリンダーによる移動部に歯ブラシ状のブラシおよびチューブを取り付け、ターニングローラー上で回転しているカップリング内面に、エアシリンダーの作動によりブラシを接触させチューブからグリスを吐出し、、ブラシで均す方式が採用されている。 【0004】しかし、この方式では、ブラシ長さ方向全域には均一な量のグリスを供給することは難しいため、カップリング内面雌ねじ部全域には均一にグリスを塗布できないという問題があり、塗布後、人手により塗りムラを修正する作業が必要で、塗布の作業性が低いものになっている。 【0005】また、鋼管端部のねじ部と、鋼管内面のシール部にグリスを塗布できるグリス塗布装置として、実開平7−17361号公報に記載されるものがある。このグリス塗布装置は、図2に示すように、先端を鋼管pの端部ねじ部njに対向配置された複数のグリス溜めチューブtbと、これらグリス溜めチューブ内に溜められたグリスをその先端より押し出すピストンロッドprと、これらピストンロッドのグリス溜めチューブ内への押し込み機構opと、グリス溜めチューブの先端を前記端部ねじ部との間隔を所定の間隔に設定する接離移動装置cdと、グリス溜めチューブ内へのグリス供給機構と、前記グリス溜めチューブの先端から端部ねじ部に塗布されたグリスの均し機構bsを具備させたものである。 【0006】このグリス塗布装置ctでは、鋼管p端部のねじ部njにグリスを塗布するものであり、接離移動装置cdで移動する吐出管gpにグリス溜めチューブを接続し、この吐出管gpの先端部に均し機構bsとしての歯ブラシ状のブラシおよび押さえローラーorを備え、ターニングローラー上で回転している鋼管p端部のねじ部njにブラシbsを接触させると同時にグリス溜めチューブtbからグリスを吐出しブラシbsで均して塗布する方式を採用している。また、実施例の中には、鋼管の内面シール部にグリスを塗布できる構成も備えている。しかし、この方式では、カップリングの内面雌ねじのグリス塗布を意識したものではなく、塗布部が複雑で形状も大きく、カップリングの内面雌ねじのグリス塗布には、適性の乏しいものである。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来グリス塗布装置での問題点を有利に解決すべく開発されたもので、主として鋼管端部に螺合後のカップリング内面雌ねじ部に、グリスを塗布する場合に、カップリング内面雌ねじ部に、グリスを均一に塗布するカップリング内面雌ねじ部へのグリス塗布装置を提供するものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の第一の発明は、ターニングローラーによって回転される、鋼管の管端雄ねじに螺合されたカップリング内面雌ねじ部にグリスを塗布する装置であって、ターニングローラー上の鋼管のカップリング内面に対して進退可能で回転自在なブラシロールとこのブラシロールを回転させる駆動装置と、ブラシロールを前後に作動させるアクチュエータと、ブラシロールの下方に配置されたグリスを収容するグリス収容パンと、このグリス収容パンに収容されたグリス中に浸漬して前記ブラシロールにグリスを転写する駆動装置付き転写ロールと、グリス収容パンにグリスを供給するポンプを備えたことを特徴とするカップリング内面雌ねじ部へのグリス塗布装置。第二の発明は、第一の発明において、ブラシロールの上下位置を調整する昇降構造を備えたことを特徴とするカップリング内面雌ねじ部へのグリス塗布装置。第三の発明は、第一の発明または、第二の発明において、グリス収容パンが昇降構造を備えたことを特徴とするカップリング内面雌ねじ部へのグリス塗布装置である。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明のカップリング内面雌ねじ部へのグリス塗布装置においては、グリス収容パンに収容されたグリス中に一部を浸漬し回転する転写ロールに外周部が接触しながら回転するブラシを、ターニングローラー上の鋼管に螺合のカップリング内面に対して進退自在に配設し、転写ロールに付着させたグリスをブラシロールに均一に転写させて、ブラシロールをカップリング内面へ接触させながらアクチュエータで前進させることによって、カップリング内面雌ねじ部へグリスを均一に塗布することができる。したがって、前記従来のグリス塗布装置で塗布した場合のような塗りムラの修正作業は不要であり、作業性効率の向上を図ることができる。 【0010】本発明のカップリング内面へのグリス塗布装置においては、各サイズの鋼管を対象として適用されることになるので、ターニングローラー上の鋼管のカップリングの内径が変更になる場合が多い。ターニングローラーは2つのローラーであり、鋼管のサイズが変化するとカップリング内面レベル、回転中心位置が変化する。そのために、ブラシロールの回転軸をカップリングの径方向に移動可能できる例えば、ブラシロールの駆動装置を設置した架台に昇降装置を設けることが有効である。 【0011】また、ブラシロールの回転軸の位置が移動した場合に、ブラシロールにグリスを転写する転写ロールの接触をより確実なものにするために、転写ロールの回転軸をカップリングの径方向に移動可能にすることも有効である。この場合、転写ロールの回転軸のみを移動させるようようにしても支障のない場合もあるが、グリスの転写効率を安定確保するという観点では、収容パンと一体的に移動可能にすることが好ましい。 【0012】ブラシロールは、耐摩耗材を芯材とし、この芯材に安価に得られる樹脂ブラシを植設したものが好適であり、変化するカップリングの径、グリス塗布域に対応して、できるだけ1回の塗布操作で十分な塗布効率を確保できるように、径、幅の異なる複数のブラシロールを用意して、容易に交換できるような構造を有していることが好ましい。 【0013】グリスに浸漬して、付着させたグリスをブラシロールに転写する転写ロールとしては、濡れ性のよい材質を選定するのが良い。なお、ブラシロール15と転写ロールは、グリス飛散防止、十分な転写効率、塗布効率の確保、塗布の均一化のためには60〜70rpm 程度で回転させ、ターニングローラーは50〜60rpm程度で回転させることが有効である。 【0014】以下に、本発明のカップリング内面へのグリス塗布装置の実施例を、図1に基づいて説明する。図1において、1はカップリング2を螺合した鋼管で、この鋼管は、移送装置(図示省略)により、複数のターニングローラー3上に移送されている。本発明のカップリング内面へのグリス塗布装置は、前記ターニングローラー3上の鋼管1に螺合されたカップリング2の内面の雌ねじ2s部にグリス4を塗布するためのものであり、以下のように構成されている。 【0015】5は基台で、この基台にはガイド機構6と昇降機構7からなる昇降装置8により昇降可能な支持架台9が配設されており、この支持架台上にはリニアベアリング10が配設され、このリニアベアリングには受台11がスライド自在に係合されており、この受台はアクチュエータ12により進退自在である。受台11には駆動装置13により回転する回転軸14があり、この回転軸の先端部には、ブラシロール15が装着され回転軸14とともに回転自在である。 【0016】このブラシロール15は、カップリング2の内径とグリス塗布領域に応じて、十分な塗布効率を確保するための外径と塗布幅を有するものを用いるようにしており、カップリング2の内径とグリス塗布領域の変更に対応できるように、複数のサイズのものが用意され、回転軸14に容易に着脱できる装着構造を有している。 【0017】ブラシロール15の下方には、グリス収容パン16が配設されており、このグリス収容パン16には駆動装置17により回転する転写ロール18が配設されている。この転写ロール18は、グリス収容パン16に収容されたグリス4中に下部が浸漬されており、回転することにより外周面にグリス4を付着させた状態で、前記ブラシロール15に接触しグリス4を転写させるものである。 【0018】なお、グリス4は、グリス貯留タンク19に貯留されており、エアレスポンプ20により、適時、グリス収容パン16に定量供給される。ここでは、グリス収容パン16にはレベルセンサー21が配設されており、このレベルセンサーからのレベル情報に基づいて、グリス4のレベルが許容レベル範囲になるようにエアレスポンプ20を作動させて、グリス収容パン16へのグリス4の供給を制御するようにしている。22は定量デスペンサーで、転写ロール18のグリス転写面積、カップリング2の内径と雌ねじ2sのグリス塗布領域等によって決まるグリス消費速度に応じて、グリス4をグリス収容パン16に定量供給するためのものである。 【0019】このように構成された本発明のカップリング内面雌ねじへのグリス塗布装置OCによって、鋼管1に螺合されたカップリング2の内面雌ねじ部2sにグリス4を塗布する場合には、図1に示すように、転写ロール18の下部をグリス収容パン16のグリス4中に浸漬した状態で回転させておき、アクチュエータ12と昇降装置8の作動により、ブラシロール15の位置を調整し、駆動装置13で回転させながら転写ロール18に接触させてグリス4を転写ロール18からブラシロール15に転写させ、昇降装置8の作動によりブラシロール15の上下位置を微調整し、アクチュエータ12でブラシロール15をカップリング2の内面雌ねじ2s部、すなわちグリス塗布領域に挿入しながら接触させることにより、グリス4をカップリング2の内面雌ねじ2s部に塗布することができる。 【0020】通常の場合、一回の塗布操作で各カップリングに対する塗布が終了するが、転写ロール18とブラシロール15間のグリス転写能力が小さい場合には、複数回の塗布操作が必要な場合もあり、その場合は塗布操作を繰り返す。各カップリング2の内面の雌ねじ部2sへの塗布が終了したら、アクチュエータ12を作動させてブラシロール15を転写ロール18上まで後退させ、昇降装置8の作動により、ブラシロール15を、回転している転写ロールに接触させ、前記と同様にして、つぎのカップリング2の内面の雌ねじ2s部へのグリス塗布を行う。このようなグリス塗布操作を繰り返し、ほぼ連続的に塗布作業を行うことができる。 【0021】なお、本発明のカップリング内面雌ねじ部へのグリス塗布装置は、上記の各例に限定されるものではない。例えば、上記の塗布操作の制御については、記載を省略したが、自動制御としてもよいし半自動制御としてもよい。また、ブラシロール構造、進退構造、昇降構造、転写ロールとグリス収容パンの構造、グリス供給系の構造等は、対象鋼管およびカップリング条件、工場レイアウト、スペース条件等に応じて、上記請求項を満足する範囲で変更のあるものである。 【0022】 【発明の効果】本発明のカップリング内面雌ねじへのグリス塗布装置においては、鋼管端部に螺合後のカップリング内面雌ねじ部にグリスを塗布する場合に、カップリング内面雌ねじ部に、グリスを均一にかつ効率的に塗布することができ、従来のような塗りムラを生じることはないので、塗りムラの修正作業を省略し、塗布の作業性を向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006655 【氏名又は名称】新日本製鐵株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】矢葺 知之 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−285658 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−91448 |
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