| 【発明の名称】 |
手動噴霧容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩田 理佐
【氏名】知久 真巳
【氏名】篠崎 夏夫
【氏名】桑原 和仁
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| 【要約】 |
【課題】押し下げヘッド5内上部に横設した射出管7内を通り、前方のノズル孔8に至る空気噴出路aと、射出管外周部を通りノズル孔に至る液体流出路bとを備え、作動部材Cの押し下げ時に、空気シリンダ2内空気が空気噴出路を通りノズル孔から噴出することで液体流出路内が負圧化し、該負圧化で容器体内液体が噴出空気と混合して噴霧される如く構成した手動噴霧容器であって、バラツキのない安定した噴霧を行える手動噴霧容器を提案する。
【解決手段】空気噴出路a内に所定圧以上で開弁する空気圧調整バルブ9を設け、空気圧が一定以上になった際に液の吸い上げ噴霧を行う如く構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】大径の空気シリンダ2の下部に小径の液体シリンダ3を延設して容器体A内へ垂下させるシリンダ部材Bと、液体シリンダ3内から起立するステム4上部に押し下げヘッド5を嵌着させるとともに、ステム中間部を空気シリンダ2内へ嵌合させた大径筒状ピストン6中心部に貫設し、且つ、押し下げヘッド5の上部内に射出管7を横設して上方付勢状態で上下動可能に設けた作動部材Cとを備え、射出管前方に穿設されたノズル孔8と空気シリンダ2内とを射出管7内を介して連通する空気噴出路aを設けるとともに、ノズル孔8とステム4内とを射出管外周部を介して連通する液体流出路bを設け、作動部材の押し下げ時に、空気噴出路aを通りノズル孔8から噴出する空気により液体流出路b内が負圧化し、該負圧化で容器体内液体が吸い上げられ、噴出空気と混合して噴霧される如く構成した手動噴霧容器に於いて、上記空気噴出路a内に、所定圧以上で開弁する空気圧調整バルブ9を設けてなることを特徴とする手動噴霧容器。 【請求項2】上記射出管7が、押し下げヘッド5上部前面よりヘッド内後方へ延設した横筒部10の後部内周に大外径筒部15周囲を密嵌させるとともに、大外径筒部15内と空気シリンダ2内とを連通させ、且つ、大外径筒部15先端より前方へ小外径筒部17を延設した第1筒部材7aと、小外径筒部17外周に筒部18後部を密嵌し、且つ、外周にステム4内と連通する隙間19を設けて固定するとともに、前壁20中央に透孔21を穿設した第2筒部材7bとからなる射出管であり、上記空気圧調整バルブ9が、小外径筒部17前端開口部を気密に閉塞する弁体24を、バネ25により常時後方へ付勢させてなる空気圧調整バルブである請求項1記載の手動噴霧容器。 【請求項3】上記射出管7が、押し下げヘッド5上部前面よりヘッド内後方へ延設した横筒部10の後部内周に大外径筒部15周囲を密嵌させるとともに、大外径筒部15内と空気シリンダ2内とを連通させ、且つ、大外径筒部15先端より前方へ小外径筒部17を延設した第1筒部材7aと、小外径筒部17外周に筒部18後部を密嵌し、且つ、外周にステム4内と連通する隙間19を設けて固定するとともに、前壁20中央に透孔21を穿設した第2筒部材7bとからなる射出管であり、上記空気圧調整バルブ9が、上記筒部18内より小外径筒部17内を介して大外径筒部15内に至る棒状をなすとともに、先端部に形成した大径部29後面周縁部を小外径筒部17前端開口部周縁に圧接させて小外径筒部前端開口部を気密に閉塞してなる弁体24を、その後端部に於いてバネ25により後方へ付勢させてなる空気圧調整バルブである請求項1記載の手動噴霧容器。 【請求項4】上記射出管7が、押し下げヘッド5上部前面よりヘッド内後方へ延設した横筒部10の後部内周に大外径筒部15a 周囲を密嵌させるとともに、大外径筒部内と空気シリンダ2内とを連通させ、且つ、大外径筒部先端より前方へ中外径筒部33及び前端閉塞の小外径筒部17a を順次延設した第1筒部材7a1 と、中外径筒部33外周に筒部18後部を密嵌し、且つ、外周にステム4内と連通する隙間19を設けて固定するとともに、前壁20中央に透孔21を穿設した第2筒部材7b1 とからなる射出管7であり、上記空気圧調整バルブ9が、小外径筒部17a 外周に密嵌させた柔軟で弾力性のある材質で形成した筒状弁体34により、小外径筒部に穿設した透孔35を閉塞させてなる空気圧調整バルブである請求項1記載の手動噴霧容器。 【請求項5】上記射出管7が、押し下げヘッド5上部前面よりヘッド内後方へ延設した横筒部10内周に、後方へ弁室36をあけた状態で外周後端の大径部分を密嵌させるとともに、前部外周にステム4内と連通する隙間19を設けて固定し、且つ、前壁20中央に透孔21を穿設した射出管7であり、上記空気圧調整バルブ9が、射出管7後端開口部を気密に閉塞するとともに、後部外周より突設した環状シール部37を弁室36周囲に前後方向摺動可能に嵌合させ、且つ、空気シリンダ2からの空気圧により後方へ押し込み可能に設けた弁体38を、該弁体38後方に介在させたバネ39により常時前方へ付勢させた空気圧調整バルブである請求項1記載の手動噴霧容器。 【請求項6】上記射出管7が、押し下げヘッド5上部前面よりヘッド内後方へ延設した横筒部10内周に、後方へ取り付け空間40をあけた状態で外周後端の大径部分を密嵌させるとともに、前部外周にステム4内と連通する隙間19を設けて固定し、且つ、前壁20中央に透孔21を穿設した射出管7であり、上記空気圧調整バルブ9が、空気シリンダ2内と射出管7内とを連通可能な状態で取り付け空間40内に固定基部41を嵌着固定するとともに、固定基部41の前面中央部より射出管7内に棒状部42を突設し、且つ、棒状部外周より突設した前向きスカート状部43外周縁を射出管7内周に密嵌させた弁部材44を設けてなる空気圧調整バルブ9である請求項1記載の手動噴霧容器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は手動噴霧容器に関する。 【0002】 【従来の技術】手動噴霧容器として、ノズル孔内に噴出液体を高速回転させる、所謂スピン機構を設けて、ノズル孔から高速回転しながら噴出した液体が外気に触れ、霧化する様設けたものが知られている。 【0003】これらは、容器体内収納液体の品質によりその霧化が困難となる場合があった。そこで、この様な点を考慮して、ノズル孔から高速噴出する空気で液体を吸い上げ、空気と共に霧として噴出させることが出来る手動噴霧容器が提案されている。 【0004】この噴霧容器は、上部の大径の空気シリンダの下部に小径の液体シリンダを延設して容器体内へ垂下させるシリンダ部材と、液体シリンダ内から起立するステム上部に押し下げヘッドを嵌着させるとともに、ステム中間部を空気シリンダ内へ嵌合させた大径筒状ピストン中心部に貫設し、且つ、押し下げヘッドの上部内に射出管を横設して上方付勢状態で上下動可能に設けた作動部材とを備え、射出管内を通って射出管前方へ穿設されたノズル孔と空気シリンダ内とを連通する空気噴出路と、射出管外面に沿ってノズル孔とステム内とを連通する液体流出路とを設けて、作動部材の押し下げ時に、空気シリンダ内空気が空気噴出路を通りノズル孔から噴出することで、液体流出路内が負圧化し、該負圧化で容器体内液体が噴出空気と混合して噴霧可能としている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記した手動噴霧容器は、射出空気圧を高めることで、霧化し難い液体であっても容易に且つ確実に霧化させることが出来る優れたものである。 【0006】しかしながら、押し下げヘッドの押し下げ強度のバラツキ等により噴霧量或いは噴霧形態にバラツキが生じる場合がある。また、最初に流出する空気の流速が液体を吸い上げる流速に達するまでは噴出空気がロスし、その結果、ストローク単位の噴霧量が少量化する傾向がある。 【0007】本発明は、この従来の噴霧容器を改良して、更に安定した噴霧を行える容器を得ることを目的としたものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本請求項1発明の容器は上記課題を解決するため、大径の空気シリンダ2の下部に小径の液体シリンダ3を延設して容器体A内へ垂下させるシリンダ部材Bと、液体シリンダ3内から起立するステム4上部に押し下げヘッド5を嵌着させるとともに、ステム中間部を空気シリンダ2内へ嵌合させた大径筒状ピストン6中心部に貫設し、且つ、押し下げヘッド5の上部内に射出管7を横設して上方付勢状態で上下動可能に設けた作動部材Cとを備え、射出管前方に穿設されたノズル孔8と空気シリンダ2内とを射出管7内を介して連通する空気噴出路aを設けるとともに、ノズル孔8とステム4内とを射出管外周部を介して連通する液体流出路bを設け、作動部材の押し下げ時に、空気噴出路aを通りノズル孔8から噴出する空気により液体流出路b内が負圧化し、該負圧化で容器体内液体が吸い上げられ、噴出空気と混合して噴霧される如く構成した手動噴霧容器に於いて、上記空気噴出路a内に、所定圧以上で開弁する空気圧調整バルブ9を設けてなることを特徴とする手動噴霧容器として構成した。 【0009】また請求項2発明の容器は、上記射出管7が、押し下げヘッド5上部前面よりヘッド内後方へ延設した横筒部10の後部内周に大外径筒部15周囲を密嵌させるとともに、大外径筒部15内と空気シリンダ2内とを連通させ、且つ、大外径筒部15先端より前方へ小外径筒部17を延設した第1筒部材7aと、小外径筒部17外周に筒部18後部を密嵌し、且つ、外周にステム4内と連通する隙間19を設けて固定するとともに、前壁20中央に透孔21を穿設した第2筒部材7bとからなる射出管であり、上記空気圧調整バルブ9が、小外径筒部17前端開口部を気密に閉塞する弁体24を、バネ25により常時後方へ付勢させてなる空気圧調整バルブである請求項1記載の手動噴霧容器として構成した。 【0010】また、請求項3発明の容器は、上記射出管7が、押し下げヘッド5上部前面よりヘッド内後方へ延設した横筒部10の後部内周に大外径筒部15周囲を密嵌させるとともに、大外径筒部15内と空気シリンダ2内とを連通させ、且つ、大外径筒部15先端より前方へ小外径筒部17を延設した第1筒部材7aと、小外径筒部17外周に筒部18後部を密嵌し、且つ、外周にステム4内と連通する隙間19を設けて固定するとともに、前壁20中央に透孔21を穿設した第2筒部材7bとからなる射出管であり、上記空気圧調整バルブ9が、上記筒部18内より小外径筒部17内を介して大外径筒部15内に至る棒状をなすとともに、先端部に形成した大径部29後面周縁部を小外径筒部17前端開口部周縁に圧接させて小外径筒部前端開口部を気密に閉塞してなる弁体24を、その後端部に於いてバネ25により後方へ付勢させてなる空気圧調整バルブである請求項1記載の手動噴霧容器として構成した。 【0011】また、請求項4発明の容器は、上記射出管7が、押し下げヘッド5上部前面よりヘッド内後方へ延設した横筒部10の後部内周に大外径筒部15a 周囲を密嵌させるとともに、大外径筒部内と空気シリンダ2内とを連通させ、且つ、大外径筒部先端より前方へ中外径筒部33及び前端閉塞の小外径筒部17a を順次延設した第1筒部材7a1 と、中外径筒部33外周に筒部18後部を密嵌し、且つ、外周にステム4内と連通する隙間19を設けて固定するとともに、前壁20中央に透孔21を穿設した第2筒部材7b1 とからなる射出管7であり、上記空気圧調整バルブ9が、小外径筒部17a 外周に密嵌させた柔軟で弾力性のある材質で形成した筒状弁体34により、小外径筒部に穿設した透孔35を閉塞させてなる空気圧調整バルブである請求項1記載の手動噴霧容器として構成した。 【0012】また、請求項5発明の容器は、上記射出管7が、押し下げヘッド5上部前面よりヘッド内後方へ延設した横筒部10内周に、後方へ弁室36をあけた状態で外周後端の大径部分を密嵌させるとともに、前部外周にステム4内と連通する隙間19を設けて固定し、且つ、前壁20中央に透孔21を穿設した射出管7であり、上記空気圧調整バルブ9が、射出管7後端開口部を気密に閉塞するとともに、後部外周より突設した環状シール部37を弁室36周囲に前後方向摺動可能に嵌合させ、且つ、空気シリンダ2からの空気圧により後方へ押し込み可能に設けた弁体38を、該弁体38後方に介在させたバネ39により常時前方へ付勢させた空気圧調整バルブである請求項1記載の手動噴霧容器として構成した。 【0013】また、請求項6発明の容器は、上記射出管7が、押し下げヘッド5上部前面よりヘッド内後方へ延設した横筒部10内周に、後方へ取り付け空間40をあけた状態で外周後端の大径部分を密嵌させるとともに、前部外周にステム4内と連通する隙間19を設けて固定し、且つ、前壁20中央に透孔21を穿設した射出管7であり、上記空気圧調整バルブ9が、空気シリンダ2内と射出管7内とを連通可能な状態で取り付け空間40内に固定基部41を嵌着固定するとともに、固定基部41の前面中央部より射出管7内に棒状部42を突設し、且つ、棒状部外周より突設した前向きスカート状部43外周縁を射出管7内周に密嵌させた弁部材44を設けてなる空気圧調整バルブ9である請求項1記載の手動噴霧容器として構成した。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。本発明の手動噴霧容器1は、大径の空気シリンダ2の下部に小径の液体シリンダ3を延設して容器体A内へ垂下させるシリンダ部材Bと、液体シリンダ3内から起立するステム4上部に押し下げヘッド5を嵌着させるとともに、ステム中間部を空気シリンダ2内へ嵌合させた大径筒状ピストン6中心部に貫設し、且つ、押し下げヘッド5の上部内に射出管7を横設して上方付勢状態で上下動可能に設けた作動部材Cとを備え、また、射出管前方へ穿設されたノズル孔8と空気シリンダ2内とを射出管7内を介して連通する空気噴出路aを設けるとともに、ノズル孔8とステム4内とを射出管外周部を介して連通する液体流出路bを設け、作動部材の押し下げ時に、空気噴出路aを通りノズル孔8から噴出する空気により液体流出路b内が負圧化し、該負圧化で容器体内液体が吸い上げられ、噴出空気と混合して噴霧される如く構成した手動噴霧容器の改良に係わるものである。 【0015】本発明では、上記空気噴出路a内に、所定圧以上で開弁する空気圧調整バルブ9を設けている。この空気圧調整バルブ9を設けることにより、作動部材Cの押し方等に起因する噴霧量或いは噴霧形態のバラツキの発生を防止し、良好な収納液の噴霧を行える如く構成している。 【0016】空気圧調整バルブ9を開弁する圧は、収納する液の性質等により適宜選択すると良く、その調整は、後述するバネの強さや弁体の重量或いは形状等により行うと良い。上記射出管7及び空気圧調整バルブ9は種々の形態を採用できる。 【0017】図1乃至図13に示す実施例では、押し下げヘッド5上部前面よりヘッド内後方へ延設した横筒部10内に、射出管7を前方より挿入嵌合させる如く構成しており、また、容易な空気圧調整バルブ9の収納のために、互いに嵌着する第1筒部材7a,7a1 と、第2筒部材7b,7b1 とから射出管を構成している。 【0018】横筒部10は、その底面部やや後方にステム4内と連通する透孔11を穿設し、また、その後方の底面部後端部にも透孔12を穿設し、該透孔12を介してヘッド周壁とステム4外面との間に形成した、空気噴出路aの一部を構成する、縦長の隙間と連通させている。 【0019】また、横筒部10の先端部には中央にノズル孔8付きの嵌合板部材13を抜け出し不能に嵌着させており、この嵌合板部材13の裏面中央部はテーパ部14を介してすり鉢状に凹設している。 【0020】図1乃至図8に示す実施例に於ける第1筒部材7aは、横筒部10内の後部内周に大外径筒部15周囲を密嵌させるとともに、大外径筒部15後端部に、後面より前方へ延びる切欠き部16を設けて、大外径筒部15内と空気シリンダ2内とを連通させ、また、大外径筒部15先端より前方へ小外径筒部17を延設している。 【0021】第2筒部材7bは、小外径筒部17外周に筒部18後部を密嵌するとともに、外周にステム4内と連通する隙間19を設けて固定している。また、筒部18前端縁より延設した前壁20中央に透孔21を穿設するとともに、筒部18先端縁を上記テーパ部14に当接して、ノズル孔8と射出管7前面間に小空隙部22が形成される如く固定している。また、筒部18外周の前端部に周方向複数の凹部23を形成し、隙間19と小空隙部22とを連通する如く構成している。 【0022】空気圧調整バルブ9は、例えば、小外径筒部17前端開口部を気密に閉塞する弁体24を、バネ25により常時後方へ付勢させたものが採用できる。 【0023】図1乃至図4に示す実施例では、弁体24として、小外径筒部17前端開口部を気密に閉塞するとともに、先端部を円錐状に尖らせた矢尻状で且つ周囲に係止リブを突設した弁体24a を採用し、バネ25として別体のコイルスプリング25a を採用し、弁体24a と前壁20との間にコイルスプリング25a を介在させて、弁体24a を後方付勢している。 【0024】図5に示す実施例では、弁体24として先端が円錐状に尖った弾丸状の弁体24bを採用し、バネ25として弁体24b と一体に形成したコイルスプリング25b を採用し、弁体24b と前壁20との間にコイルスプリング25b を介在させて、弁体24b を後方付勢している。 【0025】図6に示す実施例では、弁体24として、先端が円錐状に尖った胴長弾丸状の弁体24c を採用し、バネ25として、弁体24c の前面周縁部より周方向複数突設した縦断面円弧状をなす複数の弾性脚25c を採用し、各弾性脚の先端を第2筒部材7b先端内面に設けたテーパ部26に圧接させて弁体24c を後方へ付勢させている。 【0026】図7に示す実施例では、弁体24として、先端が円錐状に尖ったやや胴長弾丸状の弁体24d を採用し、バネ25として、前方開放の横筒状をなし、筒壁前後を貫通する切り溝27を設けてなる基部28の後面中央より突設するとともに、前後方向に延びる棒状部中間にリング状の弾性部を設けた異形バネ25d を採用し、異形バネ25d の先端を弁体24d の前面中央に一体に連結して弁体24d を後方へ付勢させている。 【0027】図8に示す実施例では、弁体24として、図7と同様の弁体24e を採用し、バネ25として、図7の実施例と同様の基部28の後面中央より延設した蛇行板状部25eを採用し、蛇行板状部25e の先端を弁体24e 前面中央に一体に連結して弁体24eを後方付勢させている。 【0028】図9乃至図12に示す実施例では、上記筒部18内より小外径筒部17内を介して大外径筒部15内に至る棒状で、先端部に形成した大径部29後面周縁部を小外径筒部17前端開口部周縁に圧接させて小外径筒部17前端開口部を気密に閉塞してなる弁体24を採用し、また、バネ25として、大外径筒部15内に於いて弁体24後端部を後方へ付勢させる如く構成したバネ25を採用している。また、大外径筒部15の内径を大きく構成して、小外径筒部17後端開口周囲に係止端面cを形成している。 【0029】図9に示す実施例では、大径部29後面周縁部をテーパ状に形成し、また、大外径筒部15内に突設した後端部を後方を向く大径の矢尻状に形成し、その前方に係止段部dを周設した弁体24f を採用している。また、バネ25として、円弧板状をなす複数の板バネ25f を採用し、係止端面cと係止段部dとの間に周方向複数掛け渡して弁体24f を後方付勢させている。 【0030】図10に示す実施例では、大径部29後部周縁部をテーパ状に形成した弁体24gを採用し、また、弁体24g 外周後端部より斜め前方に一体に突設した、周方向複数の棒状バネ部25g を採用している。そして、各棒状バネ部25g の先端を係止端面cに圧接して弁体24を後方へ付勢させている。 【0031】図11に示す実施例では、上記図9と同様形態で若干長さの長い弁体24h を採用し、また、バネ25としてコイルスプリング25h を採用し、係止段部dに後面中央部を係止させて嵌着固定したドーナツ板状の係止板30の前面と、係止端面cとの間にコイルスプリング25h を介在させて弁体24h を後方へ付勢させている。 【0032】図12に示す実施例では、弁体として図9と同様形態の弁体24i を採用し、また、バネ25として螺旋バネ25i を採用し、該バネ25i の先端を上記係止段部dに係合させるとともに、後端を大外径筒部15内周後端部に周設した係止溝32に係合させたて弁体24i を後方へ付勢させている。 【0033】図13に示す実施例では、上記横筒部10の後部内周に大外径筒部15a 周囲を密嵌させるとともに、大外径筒部内と空気シリンダ2内とを同様に連通させ、且つ、大外径筒部先端より前方へ中外径筒部33及び前端閉塞の小外径筒部17a を順次延設した第1筒部材7a1 と、中外径筒部33外周に筒部18後部を密嵌し、且つ、外周にステム4内と連通する隙間19を設けて固定するとともに、前壁20中央に透孔21を穿設した第2筒部材7b1 とからなる射出管7を採用している。 【0034】また、空気圧調整バルブ9は、小外径筒部17a 外周に密嵌させた、エラストマー等の柔軟で弾力性のある材質で形成した筒状弁体34により、小外径筒部に穿設した透孔35を閉塞させて構成している。 【0035】図14に示す実施例では、押し下げヘッド5上部前面よりヘッド内後方へ延設した横筒部10内周に、後方へ弁室36をあけた状態で外周後端の大径部分を密嵌させるとともに、前部外周にステム4内と連通する隙間19を設けて固定し、且つ、前壁20中央に透孔21を穿設した射出管7を採用している。 【0036】また、空気圧調整バルブ9は、射出管7後端開口部を気密に閉塞するとともに、後部外周より突設した環状シール部37を弁室36周囲に前後方向摺動可能に嵌合させ、且つ、空気シリンダ2からの空気圧により後方へ押し込み可能に設けた弁体38を、弁体38後方に介在させたバネ39としてのコイルスプリングにより常時前方へ付勢させて構成している。 【0037】図15に示す実施例では、押し下げヘッド5上部前面よりヘッド内後方へ延設した横筒部10内周に、後方へ取り付け空間40をあけた状態で外周後端の大径部分を密嵌させるとともに、前部外周にステム4内と連通する隙間19を設けて固定し、且つ、前壁20中央に透孔21を穿設した射出管7を採用している。 【0038】また、空気圧調整バルブ9は、空気シリンダ2内と射出管7内とを連通可能な状態で取り付け空間40内に固定基部41を嵌着固定するとともに、固定基部41の前面中央部より射出管7内に棒状部42を突設し、且つ、棒状部外周より突設した前向きスカート状部43外周縁を射出管7内周に密嵌させた弁部材44を設けて構成している。図示例の弁部材44はゴム等により形成され、また、その固定基部41は、外周面を取り付け空間40の周壁面に嵌合させた横円柱状で、且つ後面中央より突部を突設した形状をなし、中央より放射状に複数の切り溝45を穿設して、この切り溝45介して透孔12と射出管7内とを連通している。 【0039】以下、図示例を更に詳細に説明する。シリンダ部材Bは容器体Aの口頚部46外面へ嵌合させた周壁47上端に、内向きフランジ状頂壁48を付設した装着筒Dにより容器体Aに装着しており、装着筒Dの頂壁は径方向中間を起立筒部とし、且つ頂壁内周部から停止筒49を垂下する。シリンダ部材Bは、容器体口頚部上端面と頂壁48との間に挟持された外向きフランジ50を、大径の空気シリンダ2上端に有し、該空気シリンダ2下端の内向きフランジ状底壁51内周から、小径の液体シリンダ3を垂下し、該シリンダ下端から吸い上げパイプ52を容器体内底部まで垂下する。 【0040】作動部材Cは、液体シリンダ3内から起立する下端に小径筒状ピストン53を有するステム4の上部外面へ、頂板54外周から垂下する二重筒状の周壁55を嵌合固着させた押し下げヘッド5を有し、また、空気シリンダ2内へ嵌合させた大径筒状ピストン6の中央部に基筒部6aを貫設して、該基筒部6aの上部は押し下げヘッド5の周壁55下部内面へ水密に、且つ小ストローク上下動可能に嵌合させる。又、ステム4は小径の液体シリンダ3内へ設けたコイルスプリング56で上方付勢させ、該上方付勢により、装着筒の頂壁48下面から垂下する停止筒49下端面を大径筒状ピストン6のフランジ状壁6b上面へ、また、基筒部6aの下端面をステム4の中間部外面へ付設した受座57の上面へ、それぞれ圧接させている。 【0041】大径筒状ピストン6の基筒部6aと、外周筒状部6cとの間のフランジ状壁6bは、図示例において、その径方向中間部を起立筒部とし、且つ基筒部6aに接するフランジ状壁部分に複数の外気吸い込み弁孔58を穿設し、また、基筒部6aの下部外面に合成樹脂製筒部59を気密に嵌着させるとともに、該筒部の下部外面から上外方へ外向きフランジ状弾性薄板60を突出して、該弾性薄板の外周縁を、外気吸い込み弁孔58よりも外方のフランジ状壁6b下面へ圧接させて、これらで外気吸い込み弁61を形成している。 【0042】空気噴出路aは、基筒部6aの下端内面から、ステム4外面と基筒部内面との間、およびステム外面と周壁55内面との間を通り、透孔12より弁室36を介して、或いは取り付け空間40を介して或いは直接に射出管7内に連通し、更に、小空隙部22を通ってノズル孔8と連通する如く構成しており、また、液体流出路bは、ステム4内から横筒部10に穿設した透孔11を通り、更に隙間19、凹部23、小空隙部22を通ってノズル孔8と連通する如く構成している。 【0043】更に、基筒部6a下端面と受座57上面とで空気吐出弁62を、又、ステム4内に液止め弁63を設ける。図示例においては小径筒状ピストン53をステム4と別に設けている。 【0044】図1から図4が示す実施例にあっては、小径筒状ピストン53を筒部64下端に有する。小径ピストン付き筒部材をステム4の下部内面へ嵌着させ、又その筒部の上端部内面へは係合突条65を周設させている。又小径液体シリンダ3の下部内面へ複数縦設した係合起立板66の中間部内面に上向きの係合段部を設け、その係合起立板間に上下動自在に嵌合させた係合突子67を下部外面に複数付設した棒68を液体シリンダ3内へ、棒上部は上記小径ピストン付き筒部材内へ挿通させて遊嵌している。棒上端部は、半球状に上部を大径部69としてその上部外面を、係合突条65上面へ水密に係合させ液漏れ防止弁70を形成している。また、その棒68を遊挿させて、小径シリンダ下部と小径筒状ピストン53との間には、圧縮コイルスプリング56を、該スプリング下端を係合起立板66の係合段部上へ載置させて設けて、小径筒状ピストン53を介して作動部材Cを上方付勢し、該上方付勢により係合突条65を介して棒68を、係合突子67がスプリング56下端面へ圧接する状態に引き上げている。 【0045】上記噴霧容器を使用する場合について説明すると、図1が示す状態から数回作動部材Cを上下動させることで液体シリンダ内に液体が入る。該状態から図2が示すように作動部材Cを押し下げすると、まず大径筒状ピストン6に対してステム4が押し下げヘッド5とともに下降して空気吐出弁62が開き、次いで押し下げヘッド5の周壁下端が大径筒状ピストン6のフランジ状壁上面に接して、空気吐出弁62を開いたままで該大径筒状ピストンもステム4とともに下降する。このとき外気吸い込み弁61は閉塞しているから、空気シリンダ2内の空気は空気噴出路a及び小空隙部22を通ってノズル孔8から噴出するが、空気圧調整バルブ9の存在で、空気圧が略一定状態まで到達した際に始めて開弁し、常時略一定の圧で小空隙部22を介してノズル孔8から空気が噴出する。この時小空隙部22の外周部はベルヌーイの定理により負圧化するから、該小空隙部に連通する液体流出路b内も負圧化することとなり、よって液体流出路bを介して液体シリンダ3内液体が小空隙部22内へ吸い出され、該小空隙部内へ吸い出された液体は上記噴出空気と混合してノズル孔8から霧となって噴出する。押し下げヘッド5を放すと空気噴出は停止するため、小空隙部22内の負圧状態が解消し、すると液止め弁63及び空気圧調整バルブ9は閉塞する。また、大径筒状ピストン6に先だってステム4が上昇することで空気吐出弁62が閉じ、次いで大径筒状ピストン6も受座57で、引き上げられるため、空気シリンダ2内が負圧化し、よって外気吸い込み弁61が開いて外気を空気シリンダ内へ吸入する。 【0046】尚、図示例では、ステム内面上端に嵌合させた嵌合筒の内面より、液止め弁のボール移動量を規制するリブ71を突設している。また、上記各部材は主として合成樹脂により形成し、必要に応じてエラストマー,金属等を併用して形成すると良い。 【0047】 【発明の効果】以上説明した如く本発明手動噴霧容器は、容器体Aに装着したシリンダ部材Bより上方付勢状態で上下動可能に突出した作動部材Cの押し下げ時に、空気噴出路aを通りノズル孔8から噴出する空気により液体流出路b内が負圧化し、該負圧化で容器体内液体が吸い上げられ、噴出空気と混合して噴霧される如く構成した手動噴霧容器であって、空気シリンダ2とノズル孔8とを射出管7を介して連通する空気噴出路a内に、所定圧以上で開弁する空気圧調整バルブ9を設けたので、空気噴出路aを通り噴出する空気は、一定圧にならないと噴出しないため、押し下げヘッドの押し下げ強度にかかわらず、常時一定の噴出圧を得られ、その結果、常時安定した噴霧を行えるものである。 【0048】また、請求項2記載の容器では、射出筒7が二部材で構成され、また空気圧調整バルブ9を第1筒部材7a内に収納できるため、空気圧調整バルブの組付けが容易であり、また、射出管7の横筒部10内への組付けが容易に行える利点を兼ね備えている。 【0049】また、請求項3発明の容器では、同様に射出管7が二部材で形成され、弁体24の組み付けが容易であり、また、大外径筒部15内へ突設した弁体24の後端部に於いて、バネ25により弁体24を後方へ付勢させているので、使用するバネの形態を圧縮バネ,板バネ,引っ張りバネ等種々の形態で採用でき、収納液の性質に合わせてバネの形態による強さを種々選択できる利点も兼ね備えている。 【0050】また、請求項4発明の容器も同様に、射出管7内への空気圧調整バルブ9の組み付けが容易であり、射出管7の横筒部10内への組み付けが容易に行える利点を兼ね備えている。 【0051】また、請求項6発明の容器では、同様に組み付けの容易さとともに、一つの弁部材で弁体とバネとを兼ねるため、部材数を少なく形成できる利点もある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006909 【氏名又は名称】株式会社吉野工業所 【識別番号】000001959 【氏名又は名称】株式会社資生堂
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】今岡 良夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−239744 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月7日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−96712 |
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