| 【発明の名称】 |
プロセス容器およびその内部で行うプロセス |
| 【発明者】 |
【氏名】イエ−モン・チエン
【氏名】ロバート・ステイーヴン・トマスコヴイツク
|
| 【要約】 |
【課題】特に重縮合ポリマーのための重合反応器につき内部で行われるプロセスのためのプロセス容器およびそのプロセスを提供する。
【解決手段】供給材料のプロセス流体の入口22と、プロセス生成物の出口24と、プロセス蒸気のための排気部とを有する垂直中空容器を備え;さらに少なくとも2つのプロセス段階を形成する内壁部を備え、第1段階が内壁部と容器との間に形成された環状部に配置されると共に入口を容器中へ開口させ、最終段階が内壁部内に制限されると共にプロセス生成物をそこから出口の方向へ放出させるプロセス容器において:内部のプロセス流体を放出出口の方向へ下方に押出す内壁部内に位置する手段と、プロセス流体をプロセス容器壁部と内壁部との間の環状部中にて内壁部の内部中へ流入通過させうる内壁部に選択的に位置せしめた複数のスロット18とを備えることを特徴とするプロセス容器。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 供給材料を導入してプロセス流体を形成させるための入口と、プロセス生成物を放出するための出口と、プロセス蒸気のための排気部とを有する垂直中空容器を備え;さらに前記容器内にてこれに固定装着されると共にこれと一緒に少なくとも2つのプロセス段階を形成する内壁部を備え、第1段階は前記内壁部と前記容器との間に形成された環状部に配置されると共に前記入口を前記容器中へ開口させ、最終段階は前記内壁部内に制限されると共にプロセス生成物をそこから前記出口の方向へ放出させるプロセス容器において:内部の前記プロセス流体を前記放出出口の方向へ下方に押出す前記内壁部内に位置する手段と、前記プロセス流体を前記プロセス容器壁部と前記内壁部との間の前記環状部内にて前記内壁部の内部中へ流入通過させうる前記内壁部に選択的に位置せしめる複数のスロットとを備えることを特徴とするプロセス容器。 【請求項2】 前記内壁部内に位置すると共に前記押出手段を包囲する第2手段をさらに備え、この第2手段が前記プロセス流体を通過させうる複数のスロットを備える請求項1に記載のプロセス容器。 【請求項3】 前記容器を加熱もしくは冷却する手段をさらに備える請求項1に記載のプロセス容器。 【請求項4】 前記押出手段がインペラシステムである請求項1に記載のプロセス容器。 【請求項5】 前記インペラシステムの少なくとも1個のインペラが前記内壁部の底部近くに位置する請求項4に記載のプロセス容器。 【請求項6】 前記環状部に位置すると共に、前記環状部内における循環流を減少させるため前記プロセス容器に取付けられた少なくとも1個の邪魔板をさらに備える請求項1に記載のプロセス容器。 【請求項7】 前記内壁部の内部に位置して前記内壁部内における循環流を減少させる少なくとも1個の邪魔板をさらに備える請求項1に記載のプロセス容器。 【請求項8】 前記容器が:供給材料を導入してプロセス流体を形成させる入口と、プロセス生成物を放出させる出口と、反応蒸気を放出させる排気部とを有する垂直中空容器;前記プロセス容器内にてこれに固定装着された第1内壁部;前記第1内壁部内に位置すると共にこれに固定装着されて、これと共に少なくとも2つのプロセス段階を形成する少なくとも1つの追加内壁部(ここで第1段階は前記第1壁部と前記プロセス容器との間に形成された環状部に配置されると共に前記入口を前記容器中に開口させ、最終段階は少なくとも1個の最後の追加内壁部内に制限されると共にプロセス生成物をそこから前記放出出口の方向へ放出させる);前記少なくとも1個の最後の追加内壁部内に位置して内部の前記プロセス流体を前記放出出口の方向へ下方に押出す手段;並びに前記第1および前記少なくとも1個の追加内壁部内に選択的に位置せしめて、前記プロセス流体を前記プロセス容器壁部と前記第1内壁部との間の前記環状部内に上方向へ流過させうる複数のスロットを備え、前記プロセス流体を前記第1および前記少なくとも1個の追加内壁部における前記複数のスロットの少なくとも2つの段階を介し前記少なくとも1個の最後の追加内壁部の内部に流入させうることを特徴とする請求項1に記載のプロセス容器。 【請求項9】 プロセスを請求項1〜8のいずれか一項に記載のプロセス容器にて行うことを特徴とする重合、結晶化および/または脱蔵プロセス。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、プロセス容器および特に重縮合ポリマーのための重合反応器につき内部で行われるプロセス(重合、結晶化および/または脱蔵)に関し、より詳細には挿入体もしくはドラフトチューブを有するような反応器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ラッセルに係る米国特許第2,688,646号は微細固定重合触媒の撹拌スラリーのためのチューブ7および8を有するポリオレフィン用の反応器を開示しており、所望の界面レベルが存在しうる(第3欄、第35〜38行、参照)。液体生成物をチューブ7および8中に上方向へ流動させて出口ポート15を介し流出させる(第4欄、第46〜62行、参照)。スチルス等に係る米国特許第3,170,769号は液相反応につき使用される反応器を開示しており、反応器は複数のミキサー39を備える。ミキサー39のインペラ46は形成されたエマルジョンをチューブ41中に上方向へ、次いで下方向へ推進させて穴部53を介し流出させる(第5欄、第49〜54行、参照)。ブヤロス等に係る米国特許第4,432,940号(以下、「 '940号特許」と称する)は、開口部22とインペラ23とを有するドラフトチューブ17を備えた重合反応器を開示している。インペラは溶融ポリマーをドラフトチューブ17と開口部22とを介しプレート18、19および20の上で上方向にポンプ輸送する。ロビー等に係る米国特許第5,536,875号は有機酸化反応のための反応器を開示しており、生成物もしくは副生物は固相である。この反応器は、内部に設置せしめたインペラ9を位置せしめた中空ドラフトチューブ6を備える。サイトーに係る米国特許第5,096,690号は、混合ブレード3とハロゲン化銀粒子を水溶液中へ放出させるスリット7とを備えた混合室1を有する反応器を開示している(第2欄、第60行以降、参照)。ドラフトチューブ反応器を備える従来のプロセス容器が長年にわたり用いられている。しかしながら、従来技術はドラフトチューブの上部におけるスロットを切断して高い表面再生速度と可変液体レベル操作とを達成することにつき示していない。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、プロセス容器および特に重縮合ポリマーのための重合反応器につき内部で行われるプロセス(重合、結晶化および/または脱蔵)を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明によるプロセス容器は、内部で切断された窓もしくはスロットを備えるドラフトチューブを有する。この容器はドラフトチューブを備えて、これを容器内に固定位置せしめると共にさらに窓がプロセス流体中に部分浸漬されるよう位置せしめる。撹拌システムを用いてプロセス流体を混合すると共にドラフトチューブ中を下降させて環状空間部まで上昇させて循環し、ここで窓を通過させると共にドラフトチューブに戻して循環を完結させる。蒸気−液体の物質移動速度は、プロセス流体が窓を通過する際に発生した大きい表面積により顕著に増大する。2−段階ドラフトチューブについても開示する。さらに本発明は一般に、重合以外のプロセス操作、たとえば蒸気−液体の物質移動速度が重要である結晶化および脱蔵についても適用しうる。 【0005】 【発明の実施の形態】以下の説明は重合プロセスに向けられるが、本発明は一般に重合以外のプロセス操作、たとえば蒸気−液体の物質移動速度が重要である結晶化および脱蔵にも適用することができる。同様に例示を容易にするため、「プロセス容器」を以下「反応器」と称する。現在のポリエステルプロセスは二酸およびジアルコールの重合を含む。これらプロセスは連続式もしくはバッチ式とすることができ、一般に垂直撹拌反応器に続く特殊設計された水平反応器の多段階によって行われる。これらプロセスのエステル化およびプレポリマー化の各段階においては、慣用の垂直撹拌反応器を用いて充分な物質移動を達成することができる。何故なら、物質移動速度はエステル化もしくは縮合の反応速度と比較して高いからである。 【0006】しかしながら、縮合プロセスの中間部分およびその後の部分において、縮合副生物をより高い粘度のプロセス流体から縮合副生物の低分圧下で蒸気として除去することにより、高度の重合を達成せねばならない。副生物の低分圧は減圧下での操作または不活性パージガス(たとえばN2 )の加圧下もしくは減圧下での使用により達成することができる。慣用の垂直撹拌反応器は、プロセス流体が重合のその後の段階にて益々粘性となるため、充分な表面再生および物質移動速度を与え得ないことが示されている。特殊設計の水平重縮合反応器は、高粘性のプロセス流体につき優秀な物質移動速度を与えうるが、これは高価な装置である。慣用のドラフトチューブ反応器は液体表面への流体循環を向上させるが、表面再生速度は慣用のドラフトチューブ反応器では大して高くない。何故なら、蒸気と液体との間の界面領域がドラフトチューブなしの場合と同一に留まるからである。さらに慣用のドラフトチューブは、操作液体レベルおよび可変処理量を制限する液体レベルより下に完全に浸漬せねばならない。 【0007】ここに開示するスロット付ドラフトチューブ反応器の概念はこれら欠点を解消する。この改良された反応器システムは少なくとも5つの特徴を備える:(1) プロセス流体の蒸気−液体表面再生速度は、慣用のドラフトチューブと同様に、容器頂部への流体循環を強制して増大される。 (2) ドラフトチューブは、慣用のドラフトチューブと同様に、出口に達する前に導入物質を全ての混合メカニズム中に通過させることにより、出口まで直接移動する導入物質の迂回を防止する。 (3) ドラフトチューブにおけるスロットは、プロセス流体を長形スロットに強制通過させることにより1回の流体循環につき実質的に大きい蒸気−液体表面積を発生させると共にプロセス流体の薄い垂直スラブを形成し、これは慣用のドラフトチューブよりも顕著な改善である。 (4) ドラフトチューブにおけるスロットは、これらスロットが部分的に浸漬され続ける限り、種々の液体レベルにて反応器を操作することを可能にする。これは慣用のドラフトチューブによっては達成しえない。何故なら、これはプロセス流体中に完全に浸漬せねばならないからである。 (5) 改良システムは簡単であって、たとえば蒸気相への連行または信頼性もしくは生成物品質の問題をもたらしうる反応器における滞留領域の形成など新たな問題を発生しない。 【0008】従来技術(本明細書の図1に示した '940特許の図5)において、改良点はプロセス流体に部分的に垂直浸漬させてチューブの非浸漬端部がその周辺に少なくとも1つの環状プレートを突出させて有し、好ましくはプロセス流体の方向へ傾斜させたドラフトチューブを備え;さらにプロセス流体をドラフトチューブまでプレートにわたり推進させるドラフトチューブ内に位置せしめたインペラを備える点である。反応器は好ましくは複数(特に好ましくは3個)の環状の平行な穴開き離間プレートをドラフトチューブの非浸漬端部の周辺に備え、ドラフトチューブはプレート間の領域およびプロセス流体とドラフトチューブの浸漬端部に最も近いプレートとの間の領域に貫通孔部を備えてプロセス流体を供給する。従来技術の '940特許は、本発明と同様な幾つかの部材および特徴を備える:(1) 両反応器は連続重合、より詳細にはポリエステルのためのものである。 (2) それぞれの目的は、大きい蒸気−液体表面を形成させることにより蒸気−液体の物質移動速度を増大させることである。 (3) '940特許における4種の実施例のうち2つは撹拌機およびドラフトチューブを備え、このドラフトチューブはプロセス流体に部分浸漬されると共に、プロセス流体がオーバーフローするドラフトチューブの頂部近くで周辺に孔部を有する。 【0009】しかしながら上記類似性にも拘らず、本発明と '940特許との間には主たる相違点が存在している。次の検討はこれら相違点を説明する。さらに '940特許と比較した、これら相違点に基づく本発明の利点についても検討する。 【0010】(1) 蒸気−液体表面を発生させる手段:'940特許は、互いに順次に突出して個々の液滴の形態にて蒸気−液体表面を発生させるスプレーまたは多重水平有孔プレートに依存する。先ず最初にスプレーノズルは、高粘性プロセス流体につき高表面積を充分発生させるよう機能しない。さらにスプレーノズルおよび有孔プレートの両者は、反応器表面を汚染させる傾向を有する。何故なら、これら表面は湿潤環境と乾燥環境との間を交互する状態に露呈されるからである。これら汚染表面はプロセス流体が表面に粘着して高温度での長い露出時間をもたらすので、劣化したポリマーを生成する。さらに、スプレーノズルおよび水平プレートにおける孔部は小さい通路であって閉塞の傾向を有する。いずれの手段によっても小ポリマー液滴の連行は蒸気相オーバーヘッドシステムに汚染をもたらしうる。他方、本発明は連続液体ジェットの形態にて蒸気−液体表面を発生させるためのドラフトチューブにおけるスロットに依存する。これは、連行されて反応器および蒸気相オーバーヘッドシステムに汚染をもたらしうるような液滴を発生しない。本発明のスロットは、これらが '940特許におけるスプレーノズル開口部またはプレートにおける孔部のいずれよりもずっと大きい開口部であるため閉塞の傾向が低い。本発明は、汚染および閉塞の傾向を減少させることにより '940特許に比べ信頼性および生成物品質の両者にて主たる利点を与える。 【0011】(2) ドラフトチューブ周囲における孔部の機能:4種の '940特許の実施例のうち2つは、孔部を有するドラフトチューブを備える。 '940特許におけるドラフトチューブ周囲のこれら孔部の目的は、プロセス流体をドラフトチューブから孔部を有する外部水平プレートまで移動させることであり、孔部を介しプロセス流体を降らせると共に蒸気−液体表面を個々の液滴の形態で発生させる。本発明におけるドラフトチューブ周囲の孔部(スロット)は、プロセス流体が連続液体ジェットとしてスロットを通過するので、直接に蒸気−液体表面を発生させるべく使用される。 【0012】(3) 液体ポンプ輸送の方向:ドラフトチューブを備える2種の '940特許の実施例において、プロセス流体はドラフトチューブ内を上方向にポンプ輸送される。本発明においては、プロセス流体を下方向にドラフトチューブの底部からポンプ輸送する。本発明は、従来技術と比較して反応器の生成物迂回を減少させるという主たる利点を有する。本発明において、導入物質は環状部内を上昇してスロットを通過し、ドラフトチューブを下降すると共に出口(容器の底部)に到る前にインペラを通過せねばならない。単一段階のドラフトチューブを有する '940特許(たとえば図1)において、導入物質は下方向に移動して全ての混合メカニズムを迂回すると共に直接に出口まで移動することができる。この '940特許の実施例における出口生成物への直接的な導入物質の迂回は生成物品質を顕著に悪化させる。この欠点のため、ドラフトチューブを有する '940特許の好適実施例は追加の環状壁部を備えて入口および出口を2段階に分離する(たとえば '940特許の図1)。しかしながら2段階システムは、第1段階がインペラにより発生する撹拌および循環パターンから分離させると共に極めて小さい混合および物質移動を示す点で経費を伴う。すなわち従来技術(たとえば '940特許の図1)における第1段階は、反応器容積の効率的使用でない。さらに導入物質は第1段階にて極く僅かな混合にしか露呈されず、第2段階にて下方向に移動し、第2段階にて全混合メカニズムを迂回すると共に直接に出口に達する。すなわち、好適な2段階オプション( '940特許における図1)は、出口生成物まで迂回する導入物質の問題を解決しない。本発明は、生成物迂回を減少させることにより '940特許に比べ生成物品質における主たる利点を与える。 【0013】(4) 滞留帯域:'940特許の4種の実施例の全てにおいて、滞留(低混合)領域が存在して、反応温度の下におけるプロセス流体の未制御の長い滞留時間をもたらす。これは、ポリマー劣化を増大させて一層低品質の生成物をもたらす。本発明は、全プロセス流体を良好に混合し続け、滞留領域を持たない。本発明は、滞留領域を排除することにより '940特許に比べ生成物品質にて主たる利点を与える。 【0014】(5) 温度均一性:'940特許の4種の実施例の全てにおいて、プロセス流体は滞留領域の存在に基づき反応器内に高い温度変動に露呈され、一層低い生成物品質をもたらす。本発明は滞留領域を持たず、したがってプロセス流体の温度はずっと均一になる。本発明は、反応器内に一層均一な温度を保つことにより '940特許に比べ生成物品質における主たる利点を与える。 【0015】(6) 高剪断:'940特許の2つの実施例( '940特許の図3および図4)は、プロセス流体を高剪断に露呈させて生成物を劣化させるような循環ポンプおよびノズルを備える。本発明において、生成物は高剪断に露呈されない。最高の剪断はポンプもしくはノズルよりもずっと低いインペラにて生ずる。本発明は、プロセス流体を高剪断に露呈しないことにより '940特許に比べ生成物品質における主たる利点を与える。 【0016】次に図2および図3を参照して本発明の第1の実施例は反応器10と、内部に切断された窓もしくはスロット18を有するドラフトチューブ16と、ドラフトチューブ16の内部で軸方向に装着されたインペラ14とを備える。本発明の改良点は、ドラフトチューブ16の選択部分から切除されたスロット18である。インペラ14は、プロセス流体をドラフトチューブ16内で一般に下方向にてその底部まで強制指向させ、ここでドラフトチューブの下方領域から反応器10の底部まで排出させる。プロセス流体の幾分かは出口24を介し反応器10から生成物として流出する。しかしながら、大部分は反応器の底部表面10aから反発して反応器壁部10bとドラフトチューブ16の壁部との間に形成された環状部19中へ上方向に圧入される。次いで、プロセス流体はドラフトチューブスロット18を通過しドラフトチューブ16の内部に戻されて矢印により示されるサイクルを完結する。 【0017】第1の実施例を図2および図3にて一般に符号10として示す。たとえば電動モータのような適する駆動手段(図示せず)に接続された駆動シャフト12を有するインペラ14は、プロセス流体を反応器10内で混合する手段を与えた。図面は、例示を容易にするため単一のインペラ14しか持たない第1の実施例を示す。しかしながらインペラ14は組合せインペラシステムがプロセス流体を一般に下方向へ強制指向させる限り、多数の各種インペラを有する組合せインペラシステムを備えうることも当業者には了解されよう。ドラフトチューブ16はインペラ14およびシャフト12を包囲すると共に、たとえば反応器10とドラフトチューブ16との間に溶接されたブレースのような適する手段(図示せず)により反応器10壁部に固定される。エステル化またはプレポリマー化の各段階からの供給物質を入口22により反応器10中へ注入する。インペラ14はプロセス流体をドラフトチューブ16の内側で一般に下方向に強制指向させ、この方向はプロセス流体の一般的循環パターンを示す図2にて矢印により示される。幾分かのプロセス流体が生成物出口24を介し生成物として抜取られる。しかしながらプロセス流体の大部分は反応器床10aの底部から反発してドラフトチューブ16と反応器壁部10bとの間に形成された環状部19内を上方向に指向する。壁部邪魔板20を環状部19に設置して、インペラ14の回転により発生したプロセス流体の回動運動を減少させる。追加の壁部邪魔板20aをドラフトチューブ16の内部に付加して回動を減少させることもできる。環状部19における上方向流動するプロセス流体は、ドラフトチューブ16における窓もしくはスロット18を通過すると共にドラフトチューブ16の内部に流入する。上記したように、インペラ14はプロセス流体をドラフトチューブ16内にて一般に下方向へ強制指向させることによりサイクルを完結する。加熱もしくは冷却がプロセスにより必要とされれば、熱交換コイル28を壁部邪魔板20および/またはドラフトチューブ16に付加することもできる。 【0018】スロット18は一般に、ドラフトチューブ16の上部に切断された垂直な長形窓である。スロット18の個数および寸法は、インペラ14により発生される循環速度により決定される。環状部19におけるプロセス流体のレベルは、スロット18の開口部の最高レベルと最低レベルとの間の範囲に維持される。ドラフトチューブ16内のプロセス流体のレベルは一般に環状部19におけるよりも低い。レベルの差はプロセス流体をスロット18に通過させる。プロセス流体がスロット18を通過するので、スラブの両側を減圧(図示せず)に露呈させるプロセス流体の薄い垂直スラブを形成して縮合副生物を蒸気として除去することにより、大きい蒸気−液体表面積が発生する。反応器蒸気は反応器10から出口26にて、当業者に周知された装置(図示せず)を用いて適当に使用もしくは処理すべく除去される。 【0019】次に図4および図5を参照して本発明の第2の実施例は反応器と、各段階に切断されたスロットを有する多段階を持ったドラフトチューブと、ドラフトチューブの内側に軸方向装着されたインペラとを備える。これら図面は、例示を容易にするため、ドラフトチューブ内に2つのカスケード段階を有する実施例を示す。しかしながら、2つより多い段階も用いうることが当業者には了解されよう。 【0020】たとえば電動モータのような適する駆動手段(図示せず)に接続された駆動シャフト12を有するインペラ14は、プロセス流体を反応器10内で混合するための手段を与える。例示を容易にするため各図面は、単一のインペラ14しか持たない第2の実施例を示す。しかしながら、組合せインペラシステムがプロセス流体を一般に下方向に強制指向させる限り、多数の各種のインペラを有する組合せインペラシステムをインペラ14が備えうることも当業者には了解されよう。外側ドラフトチューブ16と内側ドラフトチューブ16aとを備える2−段階ドラフトチューブはインペラ14およびシャフト12を包囲すると共に、たとえば反応器壁部10とドラフトチューブ16壁部との間に熔接されたブレースのような適する手段(図示せず)によって反応器10壁部に固定される。エステル化もしくはプレポリマー化の各段階からの供給材料を入口22により反応器10中へ注入する。インペラ14はプロセス流体を内側ドラフトチューブ16a内で一般に下方向に強制指向させ、この方向は一般的な循環パターンを示す図4にて矢印により示される。若干のプロセス流体が生成物出口24を介し生成物として抜取られる。しかしながらプロセス流体の大部分は反応器床10aの底部から反発して、2−段階ドラフトチューブの外側壁部(16および16a)と反応器壁部10bとの間の反応器環状部19にて上方向に指向する。壁部邪魔板20を反応器環状部19に位置せしめて、インペラ14の回転により発生したプロセス流体の回動運動を減少させる。追加の壁部邪魔板20a(図5)を内側ドラフトチューブ16aの内部に付加して、回動を減少させることもできる。環状部19における上方向流動するプロセス流体は外側ドラフトチューブ16における第1段階の窓もしくはスロット18を通過して、内側ドラフトチューブ16aと外側ドラフトチューブ16との間に形成された環状部31中へ流入する。チューブ環状部31は密封底部30を有して、プロセス流体を強制的に内側ドラフトチューブ16aにおける第2段階の窓もしくはスロット18aに通過させると共に内側ドラフトチューブ16aの内部に流入させる。上記したように、インペラ14はプロセス流体を内側ドラフトチューブ16aの内部で一般に下方向に強制指向させることによりサイクルを完結する。加熱もしくは冷却がプロセスにより必要とされれば、熱交換コイル28を壁部邪魔板20および/またはドラフトチューブ16および16aに付加することもできる。 【0021】スロット18および18aは、外側ドラフトチューブ16および内側ドラフトチューブ16aの上部に切り込まれたほぼ垂直な長形窓である。スロット18および18aの個数および寸法は、インペラ14により発生する循環速度によって決定される。反応器環状部19におけるプロセス流体のレベルは、第1段階のスロット18開口部における最高レベルと最低レベルとの間の範囲に維持される。環状部31の内側におけるプロセス流体のレベルは一般に環状部19におけるよりも低い。レベルの差は、プロセス流体を第1段階のスロット18に通過させる。環状部31におけるプロセス流体のレベルも、第1段階のスロット18よりも低い第2段階のスロット開口部18aの最高レベルと最低レベルとの間の範囲に維持される。内側ドラフトチューブ16aの内側におけるプロセス流体のレベルは一般に環状部31におけるよりも低い。レベルの差は、プロセス流体を第2段階のスロット18aに通過させる。プロセス流体が順次にスロット18および18aを通過するので、スラブの両側を減圧に露呈して縮合副生物を蒸気として除去するプロセス流体の薄い垂直スラブを形成することにより、大きい蒸気−液体表面積が発生する。反応器蒸気は反応器10から出口26にて、当業者に周知された装置(図示せず)を用いる適する使用もしくは処理につき除去される。 【0022】ドラフトチューブ16および16aの上部における孔部18および18aは図面で矩形形状として示され、ここで「スロット」もしくは「窓」と称される。しかしながら、たとえば複数の円形穴部もしくは他の形状の穴部を用いて、プロセス流体がドラフトチューブ16および16aの内部に連続液体ジェットとしてこれら穴部を通過する際に大きい蒸気−液体表面積を発生する限り同じ目的を達成しうることが当業者には了解されよう。以上、重合プロセスにつき説明したが、本発明は一般にたとえば蒸気−液体の物質移動速度が重要である結晶化および脱蔵のような他のプロセス操作にも適用しうることが当業者には了解されよう。したがって本発明は請求項9に示したプロセスをも提供する。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】390023685 【氏名又は名称】シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ 【氏名又は名称原語表記】SHELL INTERNATIONALE RESEARCH MAATSCHAPPIJ BESLOTEN VENNOOTSHAP
|
| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月8日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】川原田 一穂
|
| 【公開番号】 |
特開平11−28350 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−140424 |
|