| 【発明の名称】 |
除湿方法および除湿装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】本名 誠二
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| 【要約】 |
【課題】従来の各除湿方式では、いずれもイニシャルコスト及びランニングコストの両方とも非常に高く、また、大容量の用途には、冷却式ならびに吸収式(乾式)の二方式が採用されているが、除湿性能やコストなどの面で難がある。
【解決手段】湿った空気が供給される送風路1内に、正または負に帯電させた帯電材2を置き、この帯電体の付近を通過する送風空気W1の一部W2を送風路1外に吸引して、送風路1の出口1eより低湿度の空気W3を送り出す。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 湿った空気が供給される送風路内に、正または負に帯電させた帯電材を置き、この帯電体の付近を通過する送風空気の一部を前記送風路外に吸引して、前記送風路の出口より低湿度の空気を送り出すようにしたことを特徴とする除湿方法。 【請求項2】 湿った空気が供給される送風路内に、正または負に帯電された帯電材を設け、この帯電体の付近を通過する送風空気の一部を前記送風路外に吸引する吸引手段を設けて成ることを特徴とする除湿装置。 【請求項3】 湿った空気が供給される送風路内に、表面に吸水材が設けられて成る正または負に帯電された帯電材を設けて成ることを特徴とする除湿装置。 【請求項4】 前記送風路が複数形成されて成る送風ダクトを備え、前記帯電材は、前記各送風路にそれぞれ脱着自在に取り付けられて成ることを特徴とする請求項3に記載の除湿装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、低湿度の空気を得るための除湿方法および除湿装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、低湿度の空気を得るための除湿方式としては、図10の表に示すような種々の方式がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の各除湿方式には、図10に示すように、それぞれ長所,短所があり、適用する対象によって使い分けられているのが現状であるが、いずれもイニシャルコスト及びランニングコストの両方とも非常に高くなる。また、大容量の用途には、冷却式ならびに吸収式(乾式)の二方式が採用されているが、除湿性能やコストなどの面で難がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る除湿方法は、湿った空気が供給される送風路(1)内に、正または負に帯電させた帯電材(2)を置き、この帯電体の付近を通過する送風空気(W1)の一部(W2)を前記送風路外に吸引して、前記送風路の出口(1e)より低湿度の空気(W3)を送り出すようにしたものである。また、本発明の請求項2に係る除湿装置は、湿った空気が供給される送風路(1)内に、正または負に帯電された帯電材(2,2A)を設け、この帯電体の付近を通過する送風空気の一部を前記送風路外に吸引する吸引手段(吸気ダクト3及び吸引ファン)を設けて成るものである。さらに、本発明の請求項3に係る除湿装置は、湿った空気が供給される送風路内に、表面に吸水材(4,4A)が設けられて成る正または負に帯電された帯電材を設けて成るものである。さらに、本発明の請求項4に係る除湿装置では、請求項3における送風路が複数形成されて成る送風ダクト(1B)を備え、前記帯電材(帯電構成体5,5A)は、前記各送風路(送風路1a,1a・・・)にそれぞれ脱着自在に取り付けられて成るものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、本発明による除湿方法および除湿装置の実施の形態を図に基づいて説明する。本発明による除湿方法は、水(水蒸気)の特徴的な分子構造によって発生する双極子モーメントの性質に着目している。図2に示すように、水分子H2 Oは、水素原子2つと酸素原子1つから構成されているが、酸素原子Oの電気陰性度が高いことにより、電子の軌道が酸素原子O側へずれ込んだ構造となっており、水素原子Hと酸素原子Oの中心を結ぶ角度は約104.5°となっている。その結果、水分子全体では電気的に中性であるのにもかかわらず、正電荷+と負電荷−の重心がずれることにより双極子モーメントが発生し、あたかも水分子が電荷を帯びているかのような性質を示すという特徴がある。 【0006】次に、本発明の除湿方法の実施の形態1を図1,図3に基づいて説明する。本発明の除湿方法では、例えば図1に示すように、湿った空気W1が供給される送風路1内に、正または負に帯電させた帯電材2を置き、この帯電材2の付近を通過する送風空気の一部を送風路1外に吸引して、送風路の出口1eより低湿度の空気W3を供給するようにしたものである。つまり、図3に示すように、帯電材2の付近を通過する湿り空気中の水分子xの双極子モーメントによる電荷と帯電体2の電荷との間に働く静電力により水分子xが帯電材2の近くに集まる。この帯電材2の近くに集まる水分子xを多く含む高湿度の空気W2を、吸気路を介して吸引ファンなどで送風路1外に吸引して、高湿度の空気W2を排除することにより、送風路1の出口1eより低湿度の空気W3を送り出すようにする。本発明の除湿方法によれば、帯電材2に帯電された電荷と水分子xの双極子モーメントによる電荷との間に働く静電力の作用及び吸引により、送風路1に供給される湿り空気W1のうちの高湿度の空気W2が除かれ、送風路1の出口1eより低湿度の空気W3が送り出される。 【0007】次に、本発明の除湿方法の原理を用いた本発明による除湿装置の実施の形態1を、図1,3に基づいて説明する。図1,3は、本発明の除湿装置の実施の形態1を示し、各図において、1は矩形筒状の送風ダクト1Aにより形成された送風路である。2は送風路1内に配置された平板状な帯電材であり、4枚の平板状帯電材が送風ダクト1Aの内壁1uに取り付けられて全体として矩形筒を構成している。3は吸気路を構成する矩形筒状の吸気ダクトであり、一端側吸入口3aが送風ダクト1Aの外壁側から差し込まれ帯電材2を介して送風路1内に臨むよう取り付けられている。この吸気ダクト3と図示しない吸引ファンとにより、帯電体2の付近を通過する送風空気の一部を送風路1外に吸引する吸引手段を構成している。 【0008】尚、前記帯電材2は、正または負に帯電させたものである。一般に、正に帯電しやすい材料と、負に帯電しやすい材料があることが知られているが、要は、正または負のいずれかに、■コンデンサの充電の原理で電荷を与える,■機械的摩擦によって電荷を与えるなどの方法により、帯電させたものを用いればよい。また、帯電材2の電気量(電荷の量)は大きいほど好ましい。 【0009】例えば、帯電材2として正に帯電された帯電材を用いた場合の作用を、図3の模式図に基づいて説明する。送風路1内に湿り空気W1が供給されると、帯電材2の付近を通過する湿り空気W1中の水分子xの双極子モーメントによる電荷−と帯電体2の電荷+との間に働く静電力により水分子xが帯電材2の近くに集まる。この帯電材2の近くに集まる水分子xを多く含む高湿度の空気W2を、図1に示すように、吸気ダクト3を介して吸引ファンで送風路1外に吸引することにより、高湿度の空気W2(=W1−W3)が排除され、送風路1の出口1eには残りの低湿度の空気W3が送り出される。 【0010】次に、本発明の除湿装置の実施の形態2を、図4,5に基づいて説明する。前述した実施の形態1では、帯電材として平板状のものを用いたが、図4,5に示すように、リング状に形成された帯電材2Aを用いても同様な効果が得られる。尚、帯電材2A以外の構成は実施の形態1と同じであるので同じ符号を付し説明は省略する。また、帯電材2Aとしての機能自体は上述の帯電材2と同様なため作用効果も実施の形態1と同様である。但し、図4では、帯電材2Aを1つだけ設けたものを示しているが、帯電材2Aを複数個設ければ除湿効果が向上する。 【0011】次に、本発明の除湿装置の実施の形態3を、図6〜8に基づいて説明する。上記実施の形態1,2では、吸引手段を用いたが、図7に示すように、円筒状に形成された帯電材2Bの筒内表面に、円筒状に形成された吸水材4を設けて成る帯電構成材5を用いてもよい。すなわち、本実施の形態3による除湿装置は、図6に示すように、複数の細円筒状の送風路1a,1a・・・が形成されて成る送風ダクト1Bを備え、各送風路1a,1a・・・内に、前記帯電構成材5を嵌入して成るものである。本実施の形態3によれば、送風ダクト1Bの各送風路1a,1a・・・内に湿り空気W1が供給されると、湿り空気W1中の水分子xの双極子モーメントによる電荷−と帯電体2Bの電荷+との間に働く静電力により水分子xが吸水材4に効率よく吸収され、各送風路1a,1a・・・の出口より低湿度の空気W3を送り出すことができる。また、帯電構成材としては、図8に示すような帯電構成材5Aを用いてもよい。この帯電構成材5Aは、円筒状に形成された帯電材2Cの筒外表面に、円筒状に形成された吸水材4Aを設けて成るものである。尚、この場合、帯電材2Cには複数の貫通孔2sが設けられており、この貫通孔2sを介して水分子xが吸水材4Aに吸収され、図7に示した帯電構成材5を用いた場合と同様な作用効果が得られる。尚、図7,図8の帯電構成材5,5Aは、送風ダクト1Bに形成された各送風路1a,1a・・・に対して脱着可能となっている。従って、定期的に、吸水材4,4Aを取り替えることにより、除湿効果を維持できる。 【0012】本発明による除湿装置は、低湿度の空気を得たい場合すべてに適用できる。例えば、一例として、特開平8−112812号公報に開示されている図9に示すような骨材気化冷却装置に必要な低湿度空気Wを供給する際の低湿度空気供給装置として使用できる。図9に示した骨材気化冷却装置11は、生コンクリートの練り上がり温度を下げることにより、硬化後のコンクリートの温度ひび割れの発生を抑制するためのプレクーリング工法として用いられる装置である。この装置11は、骨材表面の水分を積極的に気化させ、その気化熱を利用して骨材を冷却するものである。装置11は、砂などの骨材Cを、ホッパ11aに貯めた後に、複数の骨材分散装置11bを介して落下させるとともに、下方の低湿度空気供給装置12から低湿度空気Wを供給する。この低湿度空気Wと落下骨材Cが向かい合って接触し、低湿度空気Wは、骨材Cを冷却した後、排気口11c,11cより排気される。そして、冷却された骨材C1は搬送装置13によって図示しないバッチャプラントへ搬送され、コンクリートの製造が行われる。尚、この装置11では、供給する空気が低湿度なほど骨材Cを低温に冷却することができる。従って、本発明の除湿装置は、この装置11の低湿度空気供給装置12に適するものとなる。 【0013】 【発明の効果】本発明による除湿方法及び除湿装置によれば、イニシャルコスト及びランニングコストが小さく、除湿性能も優れ、低湿度空気の大量供給を行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597100136 【氏名又は名称】本名 誠二
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月14日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】宮園 純一
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| 【公開番号】 |
特開平11−28330 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−188714 |
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