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【発明の名称】 揺動装置
【発明者】 【氏名】富田 誠次郎

【氏名】片桐 一郎

【要約】 【課題】簡易な構成で複雑な動作をさせることができる揺動装置を提供すること。

【解決手段】被揺動体1420を揺動させる2組の駆動手段1430を備え、前記各駆動手段が、モータ1432と、このモータの回転により一端を軸として回転するアーム1431とをそれぞれ備え、前記被揺動体が縦揺れ及び横揺れ可能なように、前記被揺動体の前部中央部が軸支持され、前記アームがその他端を軸として回転可能なように、前記被揺動体の後部両側部が前記アームの他端に軸支持され、前記各駆動手段をそれぞれ駆動制御することにより、前記被揺動体を縦揺れ及び横揺れさせる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被揺動体を揺動させる揺動装置であって、2組の駆動手段を備え、前記各駆動手段をそれぞれ駆動制御することにより、前記被揺動体を縦揺れ及び横揺れさせることを特徴とする揺動装置。
【請求項2】 前記各駆動手段が、一端を軸として回転するアームをそれぞれ備え、前記アームの他端が前記被揺動体に回転可能なようにそれぞれ取り付けられている請求項1に記載の揺動装置。
【請求項3】 前記各駆動手段が、モータをそれぞれ備え、前記各アームが前記各モータの回転によりそれぞれ回転する請求項2に記載の揺動装置。
【請求項4】 前記被揺動体が、縦揺れ及び横揺れ可能なように軸支持されている請求項1に記載の揺動装置。
【請求項5】 前記各駆動手段が、一端を軸として回転するアームをそれぞれ備え、前記被揺動体が縦揺れ及び横揺れ可能なように、前記被揺動体の前部中央部が軸支持され、前記アームがその他端を軸として回転可能なように、前記被揺動体の後部両側部が前記アームの他端に軸支持されている請求項1に記載の揺動装置。
【請求項6】 前記各駆動手段が、モータをそれぞれ備え、前記各アームが前記各モータの回転によりそれぞれ回転する請求項5に記載の揺動装置。
【請求項7】 被揺動体を揺動させる2組の駆動手段を備えた揺動装置であって、前記各駆動手段が、モータと、このモータの回転により一端を軸として回転するアームとをそれぞれ備え、前記被揺動体が縦揺れ及び横揺れ可能なように、前記被揺動体の前部中央部が軸支持され、前記アームがその他端を軸として回転可能なように、前記被揺動体の後部両側部が前記アームの他端に軸支持され、前記各駆動手段をそれぞれ駆動制御することにより、前記被揺動体を縦揺れ及び横揺れさせることを特徴とする揺動装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被揺動体を揺動させる揺動装置に関し、例えば体感シミュレーション装置に搭載される揺動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】体感シミュレーション装置は、その使用者が実際の状況を疑似体験することができる装置であり、例えば飛行機や自動車の操縦を疑似体験することができる装置がある。このような体感シミュレーション装置には、一般に視覚装置、音響装置、動作装置等が備えられている。
【0003】このような体感シミュレーション装置に用いられる動作装置としては、例えば飛行機や自動車の座席やその座席を含むボディを揺動、即ち縦揺れ(ピッチング)や横揺れ(ローリング)させて3次元的に動作させる揺動装置がある。従来の揺動装置は、上記ピッチングやローリングを実現するために、例えば6軸の駆動手段が備えられており、これらの駆動手段をそれぞれ制御することにより、使用者は疑似体験することができるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の揺動装置では、6軸という多数の駆動手段を備えてそれぞれ制御しなければならないので、その構成や制御プログラム等が複雑となり、コストや手間が増大するという欠点があった。
【0005】そこで本発明は上記課題を解消し、簡易な構成で複雑な動作をさせることができる揺動装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあっては、被揺動体を揺動させる揺動装置であって、2組の駆動手段を備え、前記各駆動手段をそれぞれ駆動制御することにより、前記被揺動体を縦揺れ及び横揺れさせることにより達成される。さらに、上記目的は、本発明にあっては、被揺動体を揺動させる2組の駆動手段を備えた揺動装置であって、前記各駆動手段が、モータと、このモータの回転により一端を軸として回転するアームとをそれぞれ備え、前記被揺動体が縦揺れ及び横揺れ可能なように、前記被揺動体の前部中央部が軸支持され、前記アームがその他端を軸として回転可能なように、前記被揺動体の後部両側部が前記アームの他端に軸支持され、前記各駆動手段をそれぞれ駆動制御することにより、前記被揺動体を縦揺れ及び横揺れさせることにより達成される。
【0007】上記構成によれば、2組の駆動手段のみの制御によりピッチングやローリングをさせることができるので、その構成や制御プログラム等が簡易となり、コストや手間を低減させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0009】図1は、本発明の揺動装置の実施形態が搭載された体感シミュレーション装置の外形例を示す概略斜視図であり、図2は、その概略システムを示す構成図である。この体感シミュレーション装置1000は、ボディ1200、揺動装置1400、視覚装置1600、制御装置1800等で構成されており、制御装置1800が視覚装置1600に立体映像を映し出させると同時に、揺動装置1400を立体映像の動きに応じて動作させてボディ1200を揺動させることにより、ボディ1200に搭乗している使用者に、立体映像の動きに応じた3次元的な動作のシミュレーションを体感させるように構成されている。
【0010】ボディ1200は、繊維強化プラスチック材料あるいは金属材料等によりフロントボディ1210とリアボディ1220が一体成形された構成となっており、フロントボディ1210とリアボディ1220の間には、使用者の乗降に使用される空間部1201及び床面1202が形成されている。フロントボディ1210は、前方にせりだしたドーム状に形成されており、上部及び下部にはクッション部材1211、1212が取り付けられている。そして、上部のクッション部材1211の下方両側には、2台のファン1230、1230がリアボディ1220に向かって取り付けられている。
【0011】リアボディ1220には、それぞれ2台の座席1240、1240、ロックアーム1260、1260、ヘッドレスト1280、1280等が備えられている。座席1240、1240は、横並びに2台備えられており、使用者が比較的リラックスした状態で座ることができるように構成されている。そして、少なくとも一方の座席1240の背もたれ部1241の略中央に設けられているくり抜き部1241a内には、補助シート1242が収納されている。この補助シート1242は、背もたれ部1242aと腰掛け部1242bが略L字状となるように形成されており、背もたれ部1242aと腰掛け部1242bのつなぎ目1242cが、くり抜き部1241aの下端にて90°回転可能に軸支持されている。
【0012】これにより、使用者の背が高い場合は、補助シート1242の腰掛け部1242bをくり抜き部1241a内に収納し、補助シート1242の背もたれ部1242aを座席1240の背もたれ部1241の後方のリアボディ1220内に収納した状態にし、使用者の背が低い場合は、補助シート1242の腰掛け部1242bをくり抜き部1241aから引出し、補助シート1242の背もたれ部1242aをくり抜き部1241a内に収納した状態にすることにより、使用者の背丈にかかわらず容易に対応することができる。
【0013】ロックアーム1260、1260は、各座席1240、1240に備えられており、座席1240、1240や補助シート1242に座った状態の使用者を押さえ付けて固定する手段である。ロックアーム1260、1260は、図3及び図4に示すように、表面がクッション材で覆われた金属製の棒材で、水平方向から見て略L字状であって、鉛直方向から見て略U字状に形成されており、ロックアーム1260、1260の両開放端(連結端)1261、1261は、座席1240、1240の背もたれ部1241、1241の上部に沿ってリアボディ1220に懸けわたされている連結棒1203に図示矢印a方向に回転可能に連結されている。
【0014】このような構成において、ロックアーム1260、1260が上方に撥ね上げられた状態で使用者が座席1240、1240や補助シート1242に座り、ロックアーム1260、1260の操作端1262、1262を例えば使用者が片手又は両手で持って引き下ろすことにより、ロックアーム1260、1260の操作端1262、1262のU字内に使用者の頭部が挿入されると共に、ロックアーム1260、1260の操作端1262、1262のL字及びU字部分で使用者の胴部(肩から腹にわたる部位)が押さえ込まれるので、使用者を座席1240、1240や補助シート1242に座った状態で固定することができる。尚、ロックアーム1260、1260は、管理者が手動あるいは自動で上下させるように構成することも可能である。
【0015】ヘッドレスト1280、1280は、使用者が座席1240、1240や補助シート1242に座ってロックアーム1260、1260で固定されたときに、使用者の頭部を支持することができるように構成されている。ヘッドレスト1280、1280は、座席1240、1240の背もたれ部1241、1241の上部であってロックアーム1260、1260の連結端1261、1261間に、ロックアーム1260、1260の回転に伴って回転可能となるように一体的に連結されている。そして、ヘッドレスト1280、1280の両側には、使用者の両耳に対応してそれぞれ音像、即ち空間内で方位と距離を持って認識される音声を出すことができる一対のスピーカ1231、1231がそれぞれ取り付けられている。
【0016】揺動装置1400は、2組の駆動手段を備えており、各駆動手段に備えられているモータ1432、1432を制御するのみで、ボディ1200を揺動、即ち縦揺れ(ピッチング)や横揺れ(ローリング)させて3次元的に動作させる機構部分である。視覚装置1600は、内部で立体映像を映し出すゴーグル型に構成されており、ロックアーム1260の操作端1262、1262の途中に取り付けられている略U字状の取付アーム1270に移動可能に取り付けられている。即ち、視覚装置1600は、使用者が座席1240、1240や補助シート1242に座ってロックアーム1260で固定されたときに、覗き込んで内部で映し出される立体映像を見ることができるように配設されている。
【0017】制御装置1800は、制御装置1800を起動・停止させるスタート/ストップスイッチ1810、CPU1820、ハードディスク(HD)やデジタルバーサタイスディスク(DVD)等のメモリー部1830、2台のモータ1432、1432をそれぞれ制御する安全制御回路1841を備えたモータ制御回路1840等で構成されている。メモリー部1830には、視覚装置1600に立体的な映像を映し出させるための映像ファイル1831、スピーカ1231、1231から音像を流させるための音声ファイル1832及び揺動装置1400を3次元的に揺動させると共に、ファン1230、1230から自然な空気流を吹き出させるためのモーションファイル1833が記憶されている。
【0018】即ち、映像ファイル1831は、人の両眼の間隔より多少狭い間隔(例えば65mm)に並列配置された2台の撮影装置を1/60秒(1フィールド分)毎に交互に切り替えて撮影した実写のデータで構成されている。音声ファイル1832は、2つのマイクロホンにより採取された音声信号に、モーションファイル1833のデータを基にして時間差を付加すると共に、強弱のレベル差を付加した音像のデータで構成されている。モーションファイル1833は、直交3軸方向と各軸周りの方向の計6軸方向の動きを例えばジャイロセンサで測定したデータを2台のモータ1432、1432の回転方向、回転量、回転速度等に変換したデータ及びファン1230、1230の回転量、回転速度等に変換したデータで構成されている。
【0019】そして、映像・音声ファイル1831、1832は、例えばMPEG2(Motion Picture Experts Group2)圧縮されて記憶され、モーションファイル1833は、例えばMIDI(Musical Instrument Digital Interface) FORMATで記憶されている。
【0020】次に、本発明の実施形態の揺動装置1400について、さらに詳細に説明する。図5及び図6は、体感シミュレーション装置1000における揺動装置1400の構成を示す側面図及び正面図、図7及び図8は、揺動装置1400の全体構成を斜めから見た斜視図及び背面から見た斜視図、図9〜図11は、揺動装置1400の全体構成を示す側面図、正面図及び平面図である。この揺動装置1400は、ベース(シャーシ)1410、モーションテーブル(被揺動体)1420、2組の駆動手段1430、1430等で構成されている。
【0021】ベース1410は、長方形状又は正方形状の枠体であり、べース1410上の一方の側の中心線CL上には、動作連結部1450が配設されており、べース1410上の略中央の中心線CLを挟んで対称位置には、2組の駆動手段1430、1430が配設されている。即ち、動作連結部1450と2組の駆動手段1430、1430は、二等辺三角形状に配置されている。
【0022】モーションテーブル1420は、ベース1410と同様の長方形状又は正方形状の枠体であり、モーションテーブル1420下部の一方の側の中心部は、動作連結部1450に回転可能に連結されていると共に、モーションテーブル1420下部の他方の側の両端部は、2組の駆動手段1430、1430に備えられているアーム1431、1431に回転可能に連結されている。即ち、モーションテーブル1420下部の一方の側の中心部は、動作連結部1450に中心線CLと平行な第1ピン1451及びこの第1ピン1451に直交する第2ピン1452を介して連結されており、モーションテーブル1420は、第1ピン1451を中心にR1又はR2の方向に回転可能に支持されていると共に第2ピン1452を中心にP1又はP2の方向に回転可能に支持されている。
【0023】さらに、モーションテーブル1420下部の他方の側の両端部は、2組の駆動手段1430、1430に備えられているアーム1431、1431の一端にピン1431a、1431aを介してそれぞれ連結されており、モーションテーブル1420は、ピン1431a、1431aを中心にP3又はP4の方向に回転可能に支持されている。そして、モーションテーブル1420上には、ボディ1200がフロントボディ1210側が動作連結部1450側を向き、リアボディ1220側が2組の駆動手段1430、1430側を向くようにして着脱可能に固定されている。
【0024】駆動手段1430、1430は、図12及び図13に詳細に示すように、それぞれアーム1431、1431、モータ(ACモータ)1432、1432、送りネジ1433、1433、2本のガイドバー1434、1434及びスライダ1435、1435等で構成されている。モータ1432、1432の軸には送りネジ1433、1433が回転可能に取り付けられ、送りネジ1433、1433及び送りネジ1433、1433と平行に配置されたガイドバー1434、1434にはスライダ1435、1435が直線移動可能に取り付けられ、スライダ1435、1435にはアーム1431、1431の他端がスライダ1435、1435の直線移動と同期回転可能に取り付けられている。
【0025】即ち、モータ1432、1432を駆動させて送りネジ1433、1433を回転させることにより、スライダ1435、1435を2本のガイドバー1434、1434に沿って図示矢印D1又はD2の方向に直線移動させると同時に、アーム1431、1431を図示矢印P5又はP6の方向に回転させることができるように構成されている。
【0026】以上の構成の揺動装置1400によれば、2本のアーム1431、1431を同一方向に回転させることにより、モーションテーブル1420をベース1410に対して図示矢印P方向にピッチングさせることができ、2本のアーム1431、1431をそれぞれ逆方向に回転させることにより、モーションテーブル1420をベース1410に対して図示矢印R方向にローリングさせることができるので、2本のアーム1431、1431を適宜に動作させることによりモーションテーブル1420上に固定されているボディ1200を3次元的に自由に動作させることができる。
【0027】次に、上述した体感シミュレーション装置1000の使用例及び動作例について説明する。体感シミュレーション装置1000が停止しているときは、揺動装置1400のモーションテーブル1420は略水平に保持された状態になっていると共に、ロックアーム1260、1260は上方に撥ね上げられた状態になっている。この状態で使用者は、ボディ1200の床面1202に足を掛けて空間部1201に入り込み、座席1240、1240に着席する。
【0028】ここで、体感シミュレーション装置1000が載置されている床からボディ1200の床面1202までの高さは、揺動装置1400の高さと床面1202の高さの和のみであり、比較的低いので、使用者は容易に体感シミュレーション装置1000に乗り込むことができる。また、座席1240、1240は2つあるので、1人又は2人の使用者が体感シミュレーション1000に乗り込むことができる。そのとき使用者の背が低い場合は、補助シート1242を引出すことにより、即座に対応することができる。
【0029】使用者は、座席1240、1240や補助シート1242に着席したら、ロックアーム1260、1260の操作端1262、1262を例えば片手又は両手で持って引き下ろし、ロックアーム1260、1260の操作端1262、1262のU字内に頭部を挿入すると共に、ロックアーム1260、1260の操作端1262、1262のL字及びU字部分で肩から腹にわたる部位を押さえ込む。そして、使用者は、視覚装置1600の内部で映し出される映像をベストポジションで覗き込むことができるようにするために、視覚装置1600を垂直軸の方向に移動させて両眼の高さ位置に調整し、水平軸周りの方向に揺動させて覗き込み易い角度に調整し、水平軸の方向に移動させて額と略接触する位置に調整する。
【0030】次に、管理者あるいは使用者が、制御装置1800に備えられているスタート/ストップスイッチ1810を押して制御装置1800のCPU1820を起動する。すると、CPU1820は、メモリー部1830に記憶されている映像・音声ファイル1831、1832の内容に基づいて、視覚装置1600に立体的な映像を映し出させると共に、スピーカ1231、1231から音像を流させる。そして、これらと同期したモーションファイル1833の内容に基づいて、モータ制御回路1840を制御して揺動装置1400を3次元的に動作させると共に、ファン1230、1230を駆動させる。
【0031】即ち、映像ファイル1831のデータは、視覚装置1600において2台の撮影装置で撮影された1/60秒(1フィールド分)毎の各データに分割される。そして、各データに対応した拡大された2つの虚像とされて使用者の両眼の各網膜にそれぞれ投影される。従って、使用者は、実際には視差を有する異なる2つの拡大された虚像を左右の眼でそれぞれ見ることになるが、使用者の認識としては立体映像となっている。これにより、使用者は、拡大された迫力のある鮮明な立体映像を見ることができる。
【0032】また、音声ファイル1832のデータは、スピーカ1231、1231から音像として流される。これにより、使用者は、音声を空間内で方位と距離を持って認識することになるので、臨場感あふれる音声を聞くことができる。一方、モーションファイル1833のデータは、2台のモータ1432、1432の回転方向、回転量、回転速度等のデータ及びファン1230、1230の回転量、回転速度等のデータに変換されているので、各データに基づいて揺動装置1400の駆動手段1430、1430及びファン1230、1230が適宜制御される。
【0033】例えば図5に示すように、駆動手段1430、1430の2台のモータ1432、1432が同期して相互に同一方向に回転すると、2つの送りネジ1433、1433は相互に同一方向に回転する。これにより、例えば2つのスライダ1435、1435は同期して相互にD1方向に移動するので、2本のアーム1431、1431は相互にP6方向に回転し、モーションテーブル1420の後端部は第1ピン1451を中心として水平線からマイナスθ2の角度、例えば6°程度下降することになる。
【0034】逆に、2つのスライダ1435、1435が同期して相互にD2方向に移動すると、2本のアーム1431、1431は相互にP5方向に回転し、モーションテーブル1420の後端部は第1ピン1451を中心として水平線からプラスθ1の角度、例えば9°程度上昇することになる。以上の制御により、ボディ1200はP方向に揺動(ピッチング)することになる。
【0035】また、例えば図6に示すように、駆動手段1430、1430の2台のモータ1432、1432が同期して相互に逆方向に回転すると、2つの送りネジ1433、1433は相互に逆方向に回転する。これにより、例えば2つのスライダ1435、1435は同期してそれぞれD1方向とD2方向に移動するので、2本のアーム1431、1431はそれぞれ6方向とP5方向に回転し、モーションテーブル1420の後端部は第2ピン1452を中心として水平線からマイナスθの角度、例えば12°程度下降することになる。
【0036】逆に、2つのスライダ1435、1435が同期してそれぞれD2方向とD1方向に移動すると、2本のアーム1431、1431はそれぞれP5方向とP6方向に回転し、モーションテーブル1420の後端部は第2ピン1452を中心として水平線からプラスθの角度、例えば12°程度上昇することになる。以上の制御により、ボディ1200はR方向に揺動(ローリング)することになる。
【0037】このように、2台のモータ1432、1432の回転方向、回転量、回転速度等をモーションファイル1833のデータに基づいて適宜に変化させて2種類の揺動動作を組み合わせることにより、ボディ1200を複雑な3次元動作させることができる。以上の制御により、体感シミュレーション装置1000に搭乗している使用者は、視覚装置1600で写し出される立体映像に同時に対応した音像をスピーカ1231、1231を介して聞くことができると共に、立体映像に同時に対応した3次元動作を揺動装置1400を介してボディ1200上で味わうことができ、さらに立体映像に同時に対応した風をファン1230、1230を介して受けることができ、実際の状況に即した疑似体験を迫力満点に味わうことができることになる。
【0038】このように、本実施形態の揺動装置1400は、2組の駆動手段1430、1430のみにより、ボディ1200を揺動、即ち縦揺れ(ピッチング)や横揺れ(ローリング)させて複雑な3次元動作させることができるので、揺動装置1400の構成をコンパクトにすることができると共に、揺動装置1400の制御プログラム等を簡易なものとすることができる。従って、従来の揺動装置のように広い設置スペースや大掛かりな設備が不要となり、また、設置場所の移動も迅速かつ容易に行うことが可能となり、さらに、種々のコストを大幅に低減させることが可能となる。尚、上述した実施形態では、揺動装置1400を体感シミュレーション装置1000に搭載した場合を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば遊戯場等に設置されている遊戯施設に適用することも可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、簡易な構成で複雑な動作をさせることができる。
【出願人】 【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
【出願日】 平成9年(1997)11月18日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】岡▲崎▼ 信太郎 (外1名)
【公開番号】 特開平11−146981
【公開日】 平成11年(1999)6月2日
【出願番号】 特願平9−317329