| 【発明の名称】 |
パチンコ機 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡辺 兼久
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の図柄を表示可能な図柄表示部が設けられており、図柄変動開始信号により前記図柄表示部に表示された図柄が変動を開始し、所定時間後に図柄表示部に新たな図柄を確定停止表示し、確定停止表示した図柄が大当たり図柄である場合に、遊技者にとって価値ある大当たり状態が生起するパチンコ機であって、大当たり図柄として、特定図柄と非特定図柄とが予め設定されており、確定停止表示した図柄が非特定図柄である場合には、遊技者にとって価値ある非特定大当たりが生起し、確定停止表示した図柄が特定図柄である場合には、非特定大当たりより遊技者にとって価値ある特定大当たりが生起するとともに、大当たり図柄を確定停止表示する場合、その確定停止表示の前に、確定停止表示する大当たり図柄と同一あるいは異なる大当たり図柄を、完全に停止させることなく遊技者に認識させ得る態様で一旦停止表示可能であり、一旦停止表示した大当たり図柄が非特定図柄である場合には、その一旦停止表示図柄を再変動し、一旦停止表示した非特定図柄と同一あるいは異なる大当たり図柄を確定停止表示し、一旦停止表示した大当たり図柄が特定図柄である場合には、その一旦停止表示図柄を再変動することなく確定停止表示することを特徴とするパチンコ機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機に関するものであり、詳しくは、図柄を変動表示する図柄表示部が設けられており、その図柄表示部に表示される図柄の組み合わせが特定の組み合わせとなった場合に遊技者にとって有利な「大当たり状態」が生起する、いわゆる図柄合わせタイプのパチンコ機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図柄合わせタイプのパチンコ機としては、たとえば3つの特別図柄を表示可能な特別図柄表示部が設けられており、遊技球が所定の領域を通過、あるいは所定の入賞口に入賞することにより、普通図柄表示部の図柄が変動を開始し、所定時間後に「当たり図柄」が表示された場合に普通電動役物が開成し、開成中あるいは閉成中の普通電動役物に遊技球が入賞することにより特別図柄表示部の特別図柄が変動を開始し、所定時間後に順々に停止表示となるとともに、「大当たり図柄」と称される所定の図柄の組み合わせ(たとえば「7,7,7」)が表示された場合に、「大当たり」となり、遊技者にとって有利な「大当たり状態」が生起するもの(いわゆる普通電動役物付き第1種パチンコ機、以下、単に第1種パチンコ機という)が知られている。 【0003】通常の図柄合わせタイプのパチンコ機においては、予め複数種類の図柄の組み合わせが「大当たり図柄」として設定されている。また、機種によっては、その「大当たり図柄」が、「特定図柄」と「非特定図柄」に分けられており、「特定図柄」が表示されて「大当たり」が生起した場合には、「大当たり状態」終了後、次の「大当たり」が生起するまでの間、普通図柄が「当たり」となる確率を高めたり、普通図柄の変動時間を短縮したりして、普通電動役物への入賞率を増加させて遊技球がほとんど減少しない状態を生起させるとともに、特別図柄の変動回数を増大させて「大当たり」を生起し易くし、「非特定図柄」が表示されて「大当たり」が生起した場合に比べて遊技者にとって有利となるように設定しているものもある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のパチンコ機は、「大当たり図柄」が表示された場合であっても、「特定図柄」が表示された場合と「非特定図柄」が表示された場合とでは「大当たり状態」終了後の遊技内容に違いがあるので、遊技者は、「非特定図柄」が表示されて「大当たり」が生起しても大して感動せず、かかる事態の連続により、遊技に対する興味を失い易かった。また、「特定図柄」が表示された場合と「非特定図柄」が表示された場合とでは「大当たり状態」終了後の遊技内容に違いがあるため、3つの特別図柄の変動後に「大当たり図柄」に含まれる特別図柄を順々に2つ表示した場合であっても、先に表示された2つの特別図柄が「非特定図柄」に含まれるものである場合には、遊技者はさして大きな期待を抱かず、かかる事態の繰り返しにより、遊技に対する興味を失うこともあった。さらに、従来のパチンコ機は、各特別図柄の変動開始から停止表示開始までの間(たとえば、約6秒間)、特別図柄表示部に各特別図柄が変動している様子を表示するだけであるので、遊技者は、かかる単調な時間の連続によって、遊技に対する興味を失うこともあった。 【0005】本発明の目的は、上記の課題を解消し、遊技内容が新鮮で趣向性が高く、遊技者がいつまでも興味を持って遊技することが可能なパチンコ機を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】かかる本発明の構成は、複数の図柄を表示可能な図柄表示部が設けられており、図柄変動開始信号により前記図柄表示部に表示された図柄が変動を開始し、所定時間後に図柄表示部に新たな図柄を確定停止表示し、確定停止表示した図柄が大当たり図柄である場合に、遊技者にとって価値ある大当たり状態が生起するパチンコ機であって、大当たり図柄として、特定図柄と非特定図柄とが予め設定されており、確定停止表示した図柄が非特定図柄である場合には、遊技者にとって価値ある非特定大当たりが生起し、確定停止表示した図柄が特定図柄である場合には、非特定大当たりより遊技者にとって価値ある特定大当たりが生起するとともに、大当たり図柄を確定停止表示する場合、その確定停止表示の前に、確定停止表示する大当たり図柄と同一あるいは異なる大当たり図柄を、完全に停止させることなく遊技者に認識させ得る態様で一旦停止表示可能であり、一旦停止表示した大当たり図柄が非特定図柄である場合には、その一旦停止表示図柄を再変動し、一旦停止表示した非特定図柄と同一あるいは異なる大当たり図柄を確定停止表示し、一旦停止表示した大当たり図柄が特定図柄である場合には、その一旦停止表示図柄を再変動することなく確定停止表示することにある。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明のパチンコ機の実施の一形態を図面に基いて詳細に説明する。 【0008】[実施例1]図1はパチンコ機の正面を示したものであり、パチンコ機1の正面の中央よりやや上方にはほぼ円形の遊技領域2が設けられている。また、図2はパチンコ機1の遊技領域2を拡大して示したものであり、遊技領域2の中央上部には、1枚の液晶板によって形成された特別図柄表示部3が設けられており、その下側にチューリップ形状の普通電動役物4が設けられている。普通電動役物4の両サイドには左ゲート5、右ゲート6がそれぞれ設けられており、さらに、普通電動役物4の下側には大入賞口7、電飾ランプ8等が配設されており、大入賞口7の下側には、普通図柄表示部9が設けられている。なお、遊技領域2には、それらの他にも種々の入賞口、風車、電飾ランプ、および多数の障害釘等が設けられている。 【0009】パチンコ機1は、発射ハンドル14を操作することによって遊技球を遊技領域2に打ち込めるようになっており、その遊技球が大入賞口7に入賞した場合には15個の賞品球を、その他の入賞口(普通電動役物4等)に入賞した場合には5個の賞品球を、賞品球払い出し装置(図示せず)により払い出すようになっている。 【0010】また、パチンコ機1は、左ゲート5、あるいは右ゲート6を遊技球が通過した場合に普通図柄表示部9に表示された普通図柄が変動を開始するようになっており、所定時間後に停止表示された普通図柄が特定の図柄である場合には、通常は閉成した状態になっている普通電動役物4が所定時間開成するようになっている。 【0011】さらに、普通電動役物4に遊技球が入賞した場合には、普通電動役物4に付設された入賞検出装置(図示せず)から特別図柄表示部3に図柄変動開始信号が送信され、特別図柄表示部3に表示された左図柄10、右図柄11、中図柄12の各特別図柄が変動を開始するようになっている。図柄の変動は、特別図柄表示部3の液晶画面中の左図柄表示部位、右図柄表示部位、中図柄表示部位の各表示部位において、図5に示した15図柄、すなわち「一段」、「二段」、「三段」、「四段」、「五段」、「六段」、「七段」、「八段」、「九段」、「名人」、「銀将」、「金将」、「角行」、「飛車」、「王将」の図柄が上から下へ移動する動画を表示することによって行われる。そして、所定時間後に停止表示となった各特別図柄が特定の組み合わせである場合には、遊技者にとって有利な「大当たり状態」が生起し、大入賞口7がきわめて高い確率で断続的に開成するように構成されている(なお、後述するように、各特別図柄の変動時においては、各特別図柄が一旦、ほぼ停止したように表示される場合もあるが、以下、かかる特別図柄の停止表示を「一旦停止表示」といい、変動から所定時間後の最終的な停止表示を「確定停止表示」ということもある)。また、大入賞口7は「大当たり状態」以外では開成しないようになっており、閉成状態である場合には遊技球が入賞しないようになっている。一方、普通電動役物4は、閉成時においても、開成時に比べて低い確率ではあるが、遊技球が入賞するようになっている。 【0012】一方、パチンコ機1には、普通図柄の「小当たり」を決定するカウンタであるFRAN、普通図柄の「はずれ図柄」を決定するカウンタであるHZFC、「大当たり」の生起を決定するカウンタであるTRAN、特別図柄表示部3に表示される各特別図柄の内の左図柄10を決定するカウンタであるHZAC、右図柄11を決定するカウンタであるHZBC、中図柄12を決定するカウンタであるHZCC等の各カウンタが内蔵されている。 【0013】普通図柄の「小当たり」を決定するFRANは、電源投入時から0〜99(100通り)の間を約0.409秒毎に1ずつ加算しながらループカウント(最大値99の次には最小値0に戻る)しており、普通図柄の「はずれ図柄」を決定するHZFCは、電源投入時から0〜4(5通り)の間を約0.020秒毎に1ずつ加算しながらループカウントしている。HZFCのカウンタ値とそのカウンタ値に対応した「普通図柄」との関係を図3に示す。 【0014】一方、「大当たり」の生起を決定するTRANは、電源投入時から0〜329(330通り)の間を約0.675秒毎に1ずつ加算しながらループカウントしている。また、左図柄10を決定するHZACは、電源投入時から0〜14(15通り)の間を約0.002秒毎に1ずつ加算しながら約0.030秒の周期でループカウントしており、右図柄11を決定するHZBCは、HZACが14から0になるときに0〜14(15通り)の間を約0.030秒毎に1ずつ加算しながら0.460秒の周期でループカウントしており、中図柄12を決定するHZCCは、HZBCが14から0になるときに0〜14(15通り)の間を0.460秒毎に1ずつ加算しながら約6.912秒の周期でループカウントしている。なお、HZAC,HZBC,HZCCのカウンタ値とそのカウンタ値に対応した図柄との関係は図4に示した通りである。 【0015】なお、パチンコ機1においては、左図柄10、右図柄11、中図柄12として、図5に示した14通りの図柄の内の何れかが表示されるようになっており、左図柄10、右図柄11、中図柄12の全て同一な図柄の組み合わせ、すなわち、「一段,一段,一段」、「二段,二段,二段」、「三段,三段,三段」、「四段,四段,四段」、「五段,五段,五段」、「六段,六段,六段」、「七段,七段,七段」、「八段,八段,八段」、「九段,九段,九段」、「名人,名人,名人」、「銀将,銀将,銀将」、「金将,金将,金将」、「角行,角行,角行」、「飛車,飛車,飛車」、「王将,王将,王将」の15通りの図柄の組み合わせが「大当たり図柄」として設定されている。 【0016】また、パチンコ機1は、特別図柄表示部3に「三段,三段,三段」、「七段,七段,七段」、「名人,名人,名人」、「王将,王将,王将」の何れかの「大当たり図柄」(以下、「特定図柄」といい、「特定図柄」以外の「大当たり図柄」を「非特定図柄」という)が表示されたことによって「大当たり」が生起した場合(以下、「特定大当たり」といい、「非特定図柄」の表示によって「大当たり」が生起した場合を「非特定大当たり」という)には、「大当たり状態」が終了した後に、「大当たり」の生起確率、および普通図柄の「小当たり」の生起確率が高くなる「高確率状態」が生起するように構成されている(以下、「高確率状態」以外の状態を「低確率状態」という)。 【0017】以下、実施例1のパチンコ機1の作動内容について説明する。 【0018】遊技者によって遊技領域2に打ち込まれた遊技球が左ゲート5あるいは右ゲート6を通過することにより、普通図柄表示部9に表示された普通図柄が変動を開始する。一方、遊技球が左ゲートまたは右ゲートを通過した瞬間のFRANの値が、(その回の)普通図柄の当たり判定データとして記憶される。そして、普通図柄の変動開始と同時に、記憶されている判定データが取り出され、普通図柄の当たり判定が行われる。判定データが「11,13,23,31,41,53,61,71,83,97」の場合(10通り)は「小当たり」、その他の場合(90通り)は「はずれ」となる。このように「低確率状態」においては、普通図柄が「小当たり」となる確率は10/100である。 【0019】当たり判定の結果、「小当たり」と判定されれば、普通図柄表示部9に「7」が表示されるとともに、普通電動役物4が約0.401秒間開成する。また、「はずれ」と判定されれば、そのときのHZFCのカウンタ値に対応した図柄(図3参照)が普通図柄表示部9に表示される。なお、普通図柄の変動中、または普通電動役物4の開成中に遊技球が左ゲート5または右ゲート6を通過したときは、次回以降の普通図柄始動記憶として最高4個まで記憶される。また、低確率状態における普通図柄の変動時間は、約19.996秒である。さらに、普通図柄の変動開始から停止表示に至るまでのタイムチャートは、図6に示した通りである。 【0020】そして、普通電動役物4に遊技球が入賞した場合には、特別図柄表示部3の左図柄10、右図柄11、中図柄12が変動を開始する(なお、上述したように、普通電動役物4は閉成している場合であっても遊技球が入賞するようになっている)。 【0021】さらに、遊技球が普通電動役物4に入賞した場合には、その瞬間のTRAN、HZAC、HZBC、HZCCの各カウンタの値が記憶される。なお、特別図柄の変動中、あるいは「大当たり状態」中に遊技球が普通電動役物4に入賞したときは、次回以降の特別図柄始動記憶として最高4個まで記憶する。 【0022】TRAN、HZAC、HZBC、HZCCの各カウンタの値が記憶された後には、まず、TRANの値が取り出され、大当たり判定が行われる。低確率状態においては、TRANの値が「73」の場合に「大当たり」と判定され、「73」以外の場合には「はずれ」と判定される。 【0023】「大当たり」と判定された場合には、記憶されているHZCCの値が取り出され、各特別図柄の変動開始から所定時間後に、そのHZCCの値に対応した図柄が、新たな左図柄10、右図柄11、中図柄12として、特別図柄表示部3に表示される。したがって、特別図柄表示部3には、前述の如き左図柄10、右図柄11、中図柄12がすべて同一の「大当たり図柄」が表示される。 【0024】一方、「はずれ」と判定された場合は、各特別図柄の変動開始から所定時間後に、記憶されているHZAC、HZBC、HZCCの値に対応した図柄(図4参照)が、それぞれ、新たな左図柄10、右図柄11、中図柄12として、特別図柄表示部3に表示される。ただし、記憶されているHZAC、HZBC、HZCCの値が「大当たり図柄」に相当するものである場合には、HZCCのみ記憶された値から1が減算され、その値に対応した図柄が表示される(したがって、たとえば、「はずれ」と判定された場合であって、HZAC=1,HZBC=1,HZCC=1と記憶されている場合には、「左図柄、右図柄、中図柄」=「二段,二段,一段」の「はずれ図柄」が停止表示される)。 【0025】なお、変動を開始した各特別図柄は、左図柄10、右図柄11、左図柄12の順に停止表示となる。低確率状態においては、変動開始から約5.951秒後に左図柄10が停止表示となり、左図柄10の停止表示から約0.786秒後に右図柄11が停止表示となり、右図柄12の停止表示から約0.786秒後に中図柄12が停止表示となるが、先に停止表示となった左図柄10、右図柄11が同一の図柄の組み合わせ、すなわち「リーチ図柄」である場合には、下記の(1)〜(6)の何れかの「リーチ動作」を実行し、右図柄11の停止表示から中図柄12の停止表示までの時間が延長される。なお、大当たり判定において「はずれ」と判定された場合には、下記(1)〜(6)の「リーチ動作」の内の(1)または(2)の「リーチ動作」を実行し、「大当たり」と判定された場合には、(3)〜(6)の内の何れかの「リーチ動作」を実行する。 【0026】[リーチ動作(1)]「リーチ図柄」が表示された時点で、特別図柄表示部3の中図柄表示部位を変動中の図柄を、大当たり判定の時点で記憶されたHZCCの値に対応した図柄の6つ前の図柄と差し替えた後、中速変動A(約0.491秒で次の図柄に切り替える)で21図柄分だけ変動させ(したがって、中図柄表示部位には、HZCCの値に対応した図柄が表示されることになる)、しかる後、中速変動B(約0.327秒で次の図柄に切り替える)で11図柄分変動させ、さらに、約3.555秒間に4図柄分変動させて停止させる。なお、最後の4図柄分の図柄変動は、図柄が回転しながら上から下へと流れるかの如き動画を表示することによって行う(以下、「きりもみ変動」という)。 【0027】[リーチ動作(2)]「リーチ図柄」が表示された時点で、特別図柄表示部3の中図柄表示部位を変動中の図柄を、大当たり判定の時点で記憶されたHZCCの値に対応した図柄の6つ前の図柄と差し替えた後、中速変動Aで7図柄分だけ変動させ、さらに、大当たり判定の時点で記憶されたHZCCの値に対応した図柄が中図柄表示部位に表示されるまで変動させる。 【0028】[リーチ動作(3)]「リーチ図柄」が表示された時点で、特別図柄表示部3の中図柄表示部位を変動中の図柄を、大当たり判定の時点で記憶されたHZCCの値に対応した図柄の6つ前の図柄と差し替えた後、中速変動Aで21図柄分変動させ、しかる後、中速変動Bで11図柄分変動させ、さらに、約4.587秒間に5図柄分変動させて停止させる。なお、最後の5図柄分の図柄変動は、「きりもみ変動」によって行う。 【0029】[リーチ動作(4)]「リーチ図柄」が表示された時点で、特別図柄表示部3の中図柄表示部位を変動中の図柄を、左図柄表示部位・右図柄表示部位に表示されている図柄に差し替え、一旦停止表示する(この時点で、左図柄表示部位・右図柄表示部位・中図柄表示部位には、「大当たり図柄」が表示されることになる)。しかる後、左図柄表示部位・右図柄表示部位・中図柄表示部位に表示された3つの図柄を、中速変動C(約0.458秒で次の図柄と切り替える)で25図柄変動させた後、さらに、その速度のまま、大当たり判定の時点で記憶されたHZCCの値に対応した図柄が表示されるまで変動させる。 【0030】[リーチ動作(5)]この「リーチ動作」においては、大当たり判定の時点で記憶されたHZBCの値に対応した図柄が、上下に揺れているかの如き態様で、左図柄表示部位・右図柄表示部位に表示されることによって(以下、コマずれ表示態様という)、「リーチ図柄」が表示されているが、「リーチ図柄」が表示された時点で、中図柄表示部位を変動中の図柄を、左図柄表示部位・右図柄表示部位に表示する図柄の6つ前の図柄と差し替える。しかる後、その中図柄表示部位で変動中の図柄を、中速変動Aで21図柄分変動させ、さらに、中速変動Bで11図柄分変動させた後、約4.587秒間に5図柄分変動させて、一旦、約0.491秒間停止表示する(この時点で、左図柄表示部位・右図柄表示部位・中図柄表示部位には、「大当たり図柄」が表示されることになる)。そして、左図柄表示部位・右図柄表示部位・中図柄表示部位に表示された3つの図柄を、中速変動D(約0.245秒で次の図柄に切り替える)で2.269秒間変動させ、それらの変動中の3つの図柄を、大当たり判定の時点で記憶されたHZCCの値に対応した図柄に差し替えて停止させる。 【0031】[リーチ動作(6)]「リーチ図柄」が表示された時点で、特別図柄表示部の中図柄表示部位を変動中の図柄を、左図柄表示部位・右図柄表示部位に表示されている図柄に差し替え、中速変動Cで25図柄分変動させた後、その速度のまま、大当たり判定の時点で記憶されたHZBCの値に対応した図柄が表示されるまで変動させてから、一旦、約0.491秒間停止表示する(この時点で、左図柄表示部位・右図柄表示部位・中図柄表示部位には、「大当たり図柄」が表示されることになる)。しかる後、左図柄表示部位・右図柄表示部位・中図柄表示部位に表示された3つの図柄を、中速変動Dで約2.269秒間変動させた後、大当たり判定の時点で記憶されたHZCCの値に対応した図柄が表示されるまで変動させる。 【0032】なお、上記の(4)〜(6)の「リーチ動作」における「一旦停止表示」は、最終的に特別図柄を停止表示する「確定停止表示」と異なり、各特別図柄を、完全に停止させず、各図柄表示部位において僅かな上下振動をさせる等の態様で表示する。一方、上記の(5)および(6)の「リーチ動作」においては、一旦「特定図柄」が表示されたにも拘らず図柄の再変動の後に「非特定図柄」が表示されることによって遊技者が不愉快な思いをする、という事態を回避するため、一旦、停止表示された左図柄10、右図柄11、中図柄12の組み合わせが「特定図柄である場合には、再度図柄が変動することなく「大当たり」が生起するようになっている。また、特別図柄の変動開始から停止表示に至るまでのタイムチャートは、図7に示した通りである。 【0033】そして、「リーチ動作」の後、「大当たり図柄」が表示された場合(「確定停止表示」された場合)には、遊技者にとって有利な「大当たり状態」が生起する。「大当たり状態」が生起すると、所定の電飾ランプが点滅し、効果音が発生して、雰囲気が盛り上げられる。 【0034】また、「大当たり状態」が生起すると、大入賞口7が、25秒間、あるいは9個の遊技球の入賞を検出するまで開成する。なお、図8に示す如く、大入賞口7の内部には載置部13が設けられており、大入賞口7の開成中に1個の遊技球を載置できるようになっている。大入賞口7の開成中に載置部13に遊技球が載置された場合には、大入賞口7が閉成する際に載置されている遊技球が大入賞口7の後方に流下し、特定領域(図示せず)を通過するようになっており、一旦大入賞口7が閉成してから約2秒後に再度開成する(すなわち、大入賞口7の開成時に遊技球が載置部13に載置されると大入賞口7は断続的に開成動作を繰り返す)。なお、1回の「大当たり状態」においては、大入賞口7は最高16回まで断続的に開成するようになっている。 【0035】さらに、特別図柄表示部3に「特定図柄」が表示(「確定停止表示」)されて「大当たり」が生起した場合には、「大当たり」終了後に、遊技者にとって有利な「高確率状態」が生起する。なお、「高確率状態」が生起した場合には、所定の電飾ランプが点滅し、かかる事態が周囲に報知される。 【0036】「高確率状態」においては、普通図柄の当たり判定で、記憶されているFRANの値が、3〜99(97通り)である場合に、普通図柄の「小当たり」が生起する。このため、普通図柄の「小当たり」の生起確率は97/100に増大する。また、これに加えて、大当たり判定で、記憶されているTRANの値が「73,103,137,179,251」の場合に「大当たり」と判定される。このため、「大当たり」の生起確率は5/330に増大する。 【0037】さらに、「高確率状態」においては、普通図柄の変動時間が短縮されるため、普通電動役物4が頻繁に開成するようになるし、普通電動役物4の開成時間が2.3秒に延長され、遊技球が高い頻度で普通電動役物4に入賞し易くなるので、遊技者は、多くの賞品球を獲得することができ、ほとんど遊技球を消費しない。その上、特別図柄の変動回数が増大するとともに、上述の如く「大当たり」の生起確率が増大するため、きわめて高い確率で「大当たり」が生起することになる。また、「高確率状態」においては、普通図柄の変動時間ばかりでなく、特別図柄の変動時間も短縮される。 【0038】上記の如く構成された実施例1のパチンコ機は、「大当たり図柄」として「特定図柄」が表示された場合と「非特定図柄」が表示された場合とで、「大当たり状態」終了後における「高確率状態」生起の有無の違いがあるとともに、(4)、(5)、(6)のリーチ動作の如く、図柄変動時において、一旦、「非特定図柄」が表示された場合であっても、図柄の再変動後に「特定図柄」が表示される場合がある。したがって、遊技者は、図柄変動中に特別図柄表示部3にきわめて高い関心を示し、いつまでも興味を持って遊技をし続けることができる。 【0039】[実施例2]実施例2のパチンコ機の構成は、実施例1のパチンコ機1とほぼ同一であるが、「リーチ動作」をする場合(すなわち、大当たり判定において「大当たり」と判定された場合、および、大当たり判定において「はずれ」と判定された場合であってHZAC、HZBCの両カウンタに記憶された値が同一である場合)における特別図柄の変動の態様が、実施例1のパチンコ機1と異なっている(なお、実施例2のパチンコ機の外観は実施例1のパチンコ機1と同様である)。 【0040】実施例2のパチンコ機1は、下記の(1)〜(6)の「図柄変動パターン」の如く、「リーチ動作」をする際の図柄変動中に、特別図柄表示部3の左図柄表示部位および右図柄表示部位に、何れかの「リーチ図柄」(場合によっては「リーチ図柄」以外の図柄)を左図柄表示部位および右図柄表示部位に一旦停止表示した後、その「リーチ図柄」を再度変動させ、所定時間後に、その「リーチ図柄」と同一、あるいは異なる「リーチ図柄」を左図柄表示部位および右図柄表示部位に確定停止表示あるいは一旦停止表示することができるように構成されている(以下、先の「リーチ図柄」の一旦停止表示を「第1段階表示」といい、後の「リーチ図柄」の確定停止表示および一旦停止表示を「第2段階表示」という)。 【0041】なお、大当たり判定において「大当たり」と判定された場合には、後述する(1)〜(6)の内の何れかの「図柄変動パターン」を実行するが、すなわち、大当たり判定において「はずれ」と判定された場合であってHZAC、HZBCの両カウンタに記憶された値が同一である場合には、(1)、(2)、(4)の内の何れかの「図柄変動パターン」を実行するようになっている。 【0042】[図柄変動パターン(1)]各特別図柄の変動開始から2秒後に、「第1段階表示」として、「特定図柄」に含まれる「リーチ図柄」(すなわち、「左図柄,右図柄」=「三段,三段」、「七段,七段」、「名人,名人」、「王将,王将」、以下、「特定リーチ図柄」という)を一旦停止表示する。そして、再度図柄を変動させた後に、「第2段階表示」として、「第1段階表示」の「特定リーチ図柄」と同一、あるいは異なる「特定リーチ図柄」を確定停止表示する。 【0043】[図柄変動パターン(2)]各特別図柄の変動開始から2秒後に、「第1段階表示」として、「非特定図柄」に含まれる「リーチ図柄」(すなわち、「左図柄,右図柄」=「三段,三段」、「七段,七段」、「名人,名人」、「王将,王将」以外の「リーチ図柄」、以下、「非特定リーチ図柄」という)を一旦停止表示する。そして、再度図柄を変動させた後に、「第2段階表示」として、「特定リーチ図柄」を確定停止表示する。 【0044】[図柄変動パターン(3)]各特別図柄の変動開始から2秒後に、「第1段階表示」として、「非特定リーチ図柄」を一旦停止表示し、再度図柄を変動させた後に、「第2段階表示」として、「非特定リーチ図柄」を一旦停止表示する。しかる後、一旦停止表示になっている左図柄10、右図柄11と同一の図柄を中図柄表示部位に一旦停止表示した後(すなわち、左図柄表示部位・右図柄表示部位・中図柄表示部位に「非特定大当たり図柄」を表示した後)、再度全ての特別図柄を変動させて、所定時間後に、「特定図柄」、あるいは「非特定図柄」を確定停止表示する。 【0045】[図柄変動パターン(4)]各特別図柄の変動開始から2秒後に、「第1段階表示」として、「リーチ図柄」以外の図柄を一旦停止表示し、再度図柄を変動させた後に、「第2段階表示」として、「特定リーチ図柄」を確定停止表示する。 【0046】[図柄変動パターン(5)]各特別図柄の変動開始から2秒後に、「第1段階表示」として、「リーチ図柄」以外の図柄を一旦停止表示し、再度図柄を変動させた後に、「第2段階表示」として、「非特定リーチ図柄」を一旦停止表示する。しかる後、一旦停止表示となっている左図柄10、右図柄11と同一の図柄を中図柄表示部位に一旦停止表示した後(すなわち、左図柄表示部位・右図柄表示部位・中図柄表示部位に「非特定大当たり図柄」を表示した後)、再度全ての特別図柄を変動させて、所定時間後に、「特定図柄」、あるいは「非特定図柄」を確定停止表示する。 【0047】[図柄変動パターン(6)]各特別図柄の変動開始から2秒後に、「第1段階表示」として、「非特定リーチ図柄」を一旦停止表示し、再度図柄を変動させた後に、「第2段階表示」として、「非特定リーチ図柄」を一旦停止表示する。しかる後、一旦停止表示となっている左図柄10、右図柄11と同一の図柄を中図柄表示部位に一旦停止表示した後(すなわち、左図柄表示部位・右図柄表示部位・中図柄表示部位に「非特定大当たり図柄」を表示した後)、再度全ての特別図柄を変動させて、所定時間後に、「特定図柄」、あるいは「非特定図柄」を確定停止表示する。 【0048】なお、上記したように、実施例2のパチンコ機1は、一旦、「特定リーチ図柄」が表示されたにも拘らず図柄の再変動の後に「非特定リーチ図柄」が表示されることによって遊技者が不愉快な思いをする、という事態を回避するため、「第1段階表示」において「特定リーチ図柄」が表示された場合には、「第2段階表示」において必ず「特定リーチ図柄」が表示されるように構成されている。同様に、「第2段階表示」において「特定リーチ図柄」が表示されて「大当たり」が生起する場合には、必ず「特定大当たり図柄」が表示されて「特定大当たり」となるようになっている。また、実施例2のパチンコ機1は、「第1段階表示」において「リーチ図柄」が表示されない場合であっても「第2段階表示」において「リーチ図柄」が表示され、場合によっては「大当たり」が生起するように構成されているため、特別図柄の変動中においては、たとえ特別図柄の変動開始から2秒を過ぎた場合であっても、遊技者の特別図柄表示部3への関心がなくなることはない。また、実施例2のパチンコ機1も、実施例1のパチンコ機と同様に、「非特定図柄」が表示された場合であっても、再度の図柄変動の後に「特定図柄」が表示されて「特定大当たり」が生起し得るように構成されている。 【0049】上記の如く構成された実施例2のパチンコ機1においては、図柄変動時に、変動開始からきわめて短い時間(約2秒)が経過した後に、一旦、「リーチ図柄」が表示され、しかる後、図柄の再変動後に再度「リーチ図柄」が表示される。したがって、遊技者は、図柄の変動開始後、直ちに「リーチ図柄」が表示されることを認識でき、従来のパチンコ機では退屈な時間であった図柄変動中においても、特別図柄表示部3にきわめて高い関心を示し、いつまでも興味を持って遊技をし続けることができる。また、先に「非特定リーチ図柄」が表示された場合であっても、図柄の再変動後に「特定リーチ図柄」が表示されて「特定図柄」が表示される場合があり、遊技内容が新鮮できわめて趣向性が高いので、実施例2のパチンコ機1によれば、遊技者は、パチンコ機1の醍醐味を十分に満喫することができる。 【0050】上記各実施例においては、本発明を、第1種のパチンコ機に応用した一例について説明したが、本発明のパチンコ機は、その他の形式のパチンコ機に応用することも可能である。また、本発明のパチンコ機の構成は、上記した実施例の態様に何ら限定されるものではなく、各種入賞口の形状および個数、障害釘の配置、普通図柄、特別図柄の表示態様、大入賞口の構造、作動内容、普通電動役物の構造および機能、「リーチ動作」の内容、「図柄変動パターン」の内容(図柄変動開始後「第1段階表示」が行われるまでの時間等)、「大当たり状態」における作動内容、「高確率状態」における作動内容(「大当たり」生起確率、普通図柄の「当たり」生起確率、普通図柄・特別図柄の変動時間、普通電動役物の開成時間等)等を、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更できる。 【0051】たとえば、遊技球が左右のゲートを通過した場合に普通図柄が変動する構成とせず、遊技球が所定の入賞口に入賞した場合に所定個数の遊技球の払い出しとともに普通図柄が変動を開始する構成とすることも可能である。 【0052】また、実施例2のパチンコ機は、「第1段階表示」において「リーチ図柄」が表示されているにも拘らず「第2段階表示」で「リーチ図柄」が表示されないケースがきわめて低い確率で起こり得るように構成することも可能である。この場合に、「第1段階表示」において通常時に表示される図柄とは異なる図柄(たとえば、アラビア数字が使用された「7段」等の如き図柄)が左図柄表示部位あるいは右図柄表示部位に表示されたときは「第2段階表示」において「リーチ図柄」が表示され、「第1段階表示」において通常時の表示される図柄(たとえば、「七段」等の如き図柄)が表示されたときは「第2段階表示」において「リーチ図柄」が表示されないように構成することも可能である。このように構成した場合には、遊技者は、「第1段階表示」があった後直ちに「第2段階表示」において「リーチ図柄」が表示されるか否かを認識できるというメリットがある。 【0053】 【発明の効果】本発明のパチンコ機によれば、「大当たり図柄」を確定停止表示する場合の内の少なくとも一部の場合に、その確定停止表示の前に、確定停止表示する「大当たり図柄」と同一あるいは異なる「大当たり図柄」が、完全に停止させることなく遊技者に認識させ得る態様で一旦停止表示されるので、遊技者は、図柄変動中に図柄表示部にきわめて高い関心を示し、いつまでも興味を持って遊技をし続けることができる。また、本発明のパチンコ機は、「大当たり図柄」として「特定図柄」が確定停止表示された場合と「非特定図柄」が確定停止表示された場合とで、遊技者にとって価値ある非特定大当たりが生起するか、非特定大当たりより遊技者にとって価値ある特定大当たりが生起するかの違いがある上、一旦停止表示が、最終的な停止表示である確定停止表示とは異なる表示態様であり、図柄変動中に、一旦、「非特定図柄」が停止表示された場合であっても、図柄の再変動後に「特定図柄」が確定停止表示される場合がある。したがって、本発明のパチンコ機によれば、遊技者は、一旦停止表示された「大当たり図柄」を認識した結果、その「大当たり図柄」が「非特定図柄」である場合でも、再変動後に「特定図柄」が確定停止表示されることに大きな期待を寄せることになる。さらに、本発明のパチンコ機は、一旦、「特定図柄」が停止表示された場合には、再変動することなく、その「特定図柄」が確定停止表示されるので、遊技内容が新鮮できわめて趣向性が高い上、遊技者に不愉快な思いをさせることがない。したがって、本発明のパチンコ機によれば、遊技者は、パチンコ機の面白さを十分に味わうことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000241234 【氏名又は名称】豊丸産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成7年(1995)11月13日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】石田 喜樹
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| 【公開番号】 |
特開平11−313939 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月16日 |
| 【出願番号】 |
特願平11−76551 |
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