| 【発明の名称】 |
パチンコ機の表示装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】福島 征一郎
|
| 【要約】 |
【課題】表示パネル部品を取り外し可能に装着できるようにする。
【解決手段】制御回路に接続されてその制御内容に従って所定の図柄を表示させるようにした表示パネル部品Pを用意する。そして、これをパチンコ機の遊技盤1の裏面に取り外し可能に装着されたケース部材C1内に着脱自在に組み込むことで、表示パネル部品Pをケース部材C1から必要に応じて取り外すことができるようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 パチンコ機の遊技盤に取外し可能に装着されるケース部材内には表示パネル部品が組み込まれると共に、この表示パネル部品にはコネクタ接続が可能なプリント基板が備えられ、かつ前記コネクタは前記プリント基板に対しその縁部寄りの位置に取り付けられていることを特徴とするパチンコ機の表示装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明はパチンコ機の表示装置に係り、詳しくは表示パネル部品を内蔵した表示装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、パチンコ機には特定の入賞口に入賞すると、表示装置の図柄(数字、文字値模様等)が変動し、停止時に特定の組み合わせが得られていた場合に大当りあるいは小当り等となる、いわゆるフィーバタイプと呼ばれる形式のものがある。こうしたタイプに用いられる表示装置は、その内部にLEDパネルや液晶パネルといった表示パネル部品が組込まれており、このパネル上に可変表示されるユニークなパターンによって遊技が楽しめるようになっている。 【0003】しかし、いかにユニークな表示であっても、同じパターンを長期間使用していたのでは遊技者に飽きられてしまうため、定期的に遊技盤のリフレッシュ化を図るようにしなければならない。通常は遊技盤の取換えを行うのであるが、こうした場合、使い古された表示装置も一緒に廃棄されており、他の機種へ再利用するようなことは行なわれていなかった。 【0004】また、遊技盤全体を取り替える代りに、表示装置だけを取替え、部分的にリフレッシュさせるようなこともなされる。例えば、表示装置の表示パターンを定期的に変えるようにし、つまり表示内容の変更によってリフレッシュ化を図るようにしたものがある(実開昭61-77078号公報)。このものは、一つの表示装置について、別個のセグメントタイプの表示パターンが設定された表示パネル部品をカセット形式にして複数個用意しておき、これらを適当な交換時期において簡単に取換えができるようにしたものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】表示装置全体を取り替えるリフレッシュ方式にしても、あるいはカセット式にして表示パターンを変えてゆく方式にしても、それぞれ次のような問題点がある。 【0006】まず、全体を取り替える方式の場合では、上記したように使い古された表示装置全体が廃棄されているが、そのうちの表示パネル部品は未だに使用が可能であり、特にドットマトリクスタイプの表示パネル部品は制御内容いかんではいかなるパターンの表示をも行わせることができる汎用性を有しているため、一台限りでしかも比較的短期間で廃棄してしまうのでは、あまりに不合理である。またドットマトリクスタイプの表示パネル部品の廃棄は、そのコストが高いこともあって不経済でもある。 【0007】一方、カセット式の場合には、現在装着されている表示装置(ケース部材)との対応はとれているものの、他の種類のケース部材との対応関係は全く考慮されていない。したがって、遊技盤全体の取換え時期が来たときには、そのケース部材と一緒にすべてのカセット(表示パネル部品)を廃棄せざるを得ないことになる。つまり、この方式による場合でもパネル部品の再利用はできない。 また、カセット方式の場合には次のような問題点も指摘することができる。カセット方式の場合、表示装置のケース部材は遊技盤の表面に露出しかつ遊技者の目を引く部品であるにも拘らず、これを取替えることなくパネル部品のみを取り替える方式であるため、折角表示パターンを変更するようにしても遊技者に今一つリフレッシュ感を与えることができない。 【0008】さらに、カセット方式ではカセット毎に独立したセグメントタイプの表示パターンが設定されるため、カセットは複数個用意しなければならず、パネル部品自体の汎用性の特質を損ねるものとなってしまう問題点もある。 【0009】本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、表示パネル部品の再利用を可能とすることを目的とするものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するための請求項1の発明は、パチンコ機の遊技盤に取外し可能に装着されるケース部材内には表示パネル部品が組み込まれると共に、この表示パネル部品にはコネクタ接続が可能なプリント基板が備えられ、かつ前記コネクタは前記プリント基板に対しその縁部寄りの位置に取り付けられていることを特徴とするものである。 【0011】 【発明の作用及び効果】請求項1の発明によれば、コネクタの脱着操作が容易となる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0013】但し、本例では表示パネル部品Pを3種の異なるケース部材C1 〜C3 へ組み替え可能としたものについて説明する。 【0014】まず、表示装置が装着されるパチンコ機を、図3によって説明する。図3は第1のケース部材C1 (図1、図2参照)による表示装置D1 を装着した場合を示しており、遊技盤1上には各種入賞口が配置されている。このうちの2〜6は普通入賞口であり、7〜9は後述する表示装置D1 に対し図柄の変動を開始させる始動口である。また、表示装置D1 の下方に配置された入賞口10は大入賞口であり、始動口7〜9への入賞に伴って可変表示された図柄が一定時間経過して停止した際に、特定の図柄が得られていた場合、一定時間開放するようになっている。 【0015】表示装置D1 は遊技盤1のほぼ中央に配置されている。主として第1図および第2図によって表示装置D1 の説明を行うと、表示装置D1 はケーシング11およびカバー部材12よりなる第1のケース部材C1 に対し、表示パネル部品Pを組み込むことによって構成される。 【0016】まず、組み替えの対象となる表示パネル部品Pから説明すると、表示パネル部品Pは樹脂製の薄板材にて方形状に形成されたプリント基板13と、その前面に横方向に3個、縦方向に2段の配置で取り付けられた計6個のLEDディスプレイパネル14と、プリント基板13の後面に取付けられたコネクタ15とから構成される。そしてLEDディスプレイパネル14は、いわゆるドットマトリクスタイプのものが使用されており、これらはプリント基板13上のプリント配線によって電気的に接続されるとともに、コネクタ15を介して接続される図示しない制御装置によって任意の図柄が可変表示されるようになっている。 【0017】次に、上記した表示パネル部品Pの組込み先である第1のケース部材C1 について説明する。 【0018】まず、第1のケース部材C1 におけるケーシング11について説明すると、ケーシング11は前後両方向に開口する角筒状のハウジング16を有している。このハウジング16の前面側開口縁には遊技盤1への装着のための取付け基板17が張出し形成され、その四隅先端部にはそれぞれ風車18が取付けられている。また、ハウジング16内には、第2図に示すように、無色透明でかつ全周に枠19aを有するスクリーンプレート19が後方からほぼ隙間なく嵌め込まれ、ハウジング16の前側開口縁に内向きに形成された鍔縁20によって前方へ抜け出ないようにして組込まれている。またスクリーンプレート19の裏面には3枚のカラープレート21がそれぞれ密着した状態で配置されており、これらはその後方に配置されるLEDディスプレイパネル14上に表示される図柄の色調整の役割を果たしている。 【0019】また、ハウジング16はその後側開口縁において、表示パネル部品Pのプリント基板13をカバー部材12との間で挟みつけることができるように、その形状、大きさがプリント基板13と揃えて形成されており、またLEDディスプレイパネル14を収納できるように、その深さ(カラープレート21に至るまでの深さ)が設定されている。 さらにハウジング16の外側面における各コーナには、カバー部材12bの締付けを行うためのボス22が形成されており、これらはプリント基板13をハウジング16の後側開口縁にセットする際のガイドの役割も果たすことができる。各ボス22はハウジング17の後側開口縁よりプリント基板13の厚みより若干高めとなるように、その突出高さが設定されるとともに、これらの軸芯にはビス締めを行うためのビス穴22aが穿孔されている。 【0020】ケース部材C1 を構成するもう一つの部材であるカバー部材12は、外周縁に枠片23を有する方形状に形成されるとともに、プリント基板13の裏面全面を覆うことができるよう、その形状および大きさがプリント基板13に揃えて形成されている。また、カバー部材12にはスリット状の逃し穴24が縦向きに開口しており、カバー部材12を組付けた状態で表示パネル部品Pのコネクタ15を外部に露出させるようにしている。さらに、カバー部材12の各コーナにはケーシング11側の各ボス22と対応した位置にビス穴25aを有する膨出部25が一体に形成されており、これらへのビス26のねじ込みによって表示パネル部品Pの固定がなされる。さらにまた、カバー部材12の上部中央にはケーシング11の入賞口2へ入賞したパチンコ球に対する排出用流路27が形成されており、パチンコ球はここを経て入賞球として処理されるようにしてある。 【0021】次に、図4によって第2のケース部材C2 について説明する。 【0022】第2のケース部材C2 では表示パネル部品P全体をケーシング11のハウジング16の内部に収納させる組み付け方式としたものであり、すなわちハウジング16はその内壁面にプリント基板13の外周がほぼ密着するよう、ハウジング16の内周縁の形状および大きさについてプリント基板13の外周形状に揃えてあり、また表示パネルPを収納した状態でプリント基板13の後面がハウジング16の開口縁とほぼ面一かあるいは若干内側に入り込む程度に、深さ設定がなされている。 また第2実施形態のケース部材C2 は、カバー部材12をケーシング11のハウジング16の下縁にインテグラルヒンジ28を介して開閉可能に連設した構成としてある。さらに、カバー部材12の左右両側には撓み変形可能な係止爪29が一体に形成されており、ハウジング16の外面においてこれらに対応して形成された係止凹部30にそれぞれ係脱可能に係合するようになっており、これによって表示パネル部品Pを封止できるようにしている。 【0023】図5は第3のケース部材C3 による表示装置D3 を示すものであり、第3のケース部材C3 はケーシングとカバー部材とを一体化するとともに、ハウジング16を上方へ開口させて表示パネル部品Pを差し込むことができるようにしたものである。 【0024】したがって、第3のケース部材C3 におけるハウジング16の内部は、表示パネル部品Pに合わせて形成されている。また、ハウジング16の対向する内側面において高さ方向に沿って向き合うようにして形成された断面コの字状の左右一対のガイド片31によって、表示パネル部品Pに対する位置決めをしつつその差込みを案内するようになっている。さらに、表示パネル部品Pのコネクタ15に対する逃がし穴24は、表示パネル部品Pを差し込み方式とした関係で、上方へ開放した構成となっている。 【0025】以上のように、第1から第3のケース部材C1 〜C3 のいずれもが、表示パネル部品Pに合わせてその組み込み部分が規格化されたものとなっているため、これらケース部材C1 〜C3 間で、以下のようにして相互に表示パネル部品Pの組み替えが可能となる。 【0026】すなわち、まず、第1のケース部材C1 へ組み込む場合であれば、表示パネル部品Pの各LEDディスプレイパネル14をハウジング16側に向けながらハウジング16の開口縁に適合させる。この場合には、前述したように、各ボス22が表示パネル部品Pのセッティング操作をガイドする。こうして、プリント基板13をハウジング16の開口縁に載置すれば、各LEDディスプレイパネル14がハウジング16内に収納される。次いで、プリント基板13のコネクタ15を逃し穴24へ通しながらカバー部材12を被せ、これによってプリント基板13がハウジング16とカバー部材12の枠片23とによって挟み込まれる。こうして、カバー部材12の各ビス穴25aから対応するケーシング11側のボス22にビス26をそれぞれねじ込んでやれば、表示パネル部品Pが組み込まれた表示装置D1 が得られる。 【0027】このように、第1のケース部材C1 では表示パネル部品Pを単なる挟み込みによって組み付ける方式としたため、表示パネル部品Pの取付けおよび取り外しが共に容易となる。したがって、表示パネル部品Pの組み替え作業を簡単に行うことができる効果も発揮される。 【0028】また、第2のケース部材C2 へ組み込む場合であれば、ハウジング16へほぼ密着状態で嵌め込んだ後に、カバー部材12を閉じて両係止爪29を対応する係止凹部30に係合させることによって、表示パネル部品Pが組み込まれた表示装置D2 が得られる。 【0029】第2のケース部材C2 の場合は、ねじ止め作業を必要としない分、第1のケース部材C1 よりも組み込み作業が簡単となる。 【0030】さらに、第3のケース部材C3 へ組み込む場合であれば、プリント基板13の両側縁をガイド片31に適合させ、かつコネクタ15を逃がし穴24の開口部に適合させながら表示パネル部品Pをハウジング16ヘ差し込むだけで、表示パネル部品Pが組み込まれた表示装置D3 が得られる。 【0031】第3のケース部材C3 の場合、単に差し込むだけあるいは抜き取るだけの簡単な作業で、表示パネル部品Pの組み替えが可能となる。 【0032】なお、第3のケース部材C3 では、表示パネル部品Pに対する解離可能な抜け止め手段を追加することもある。 【0033】このように、第1から第3のそれぞれ異なる形式のケース部材C1 〜C3 のいずれに対しても、同一の表示パネル部品Pを組み込みができるため、これらケース部材C1 〜C3 間で当該表示パネル部品Pの組み替えが可能となる。これによって、従来廃棄されていた表示パネル部品Pの汎用性の特質を活かしつつ有効に再利用を図ることができる。また、新たな表示装置としてはケース部材を用意するだけで済むため、表示装置D1 〜D3 全体の製造コストを低減させることができる。さらに、本実施形態ではいずれのケース部材C1 〜C3 に対しても組み込みあるいは取り外しが容易となっているため、組み替え作業が迅速に行なうことができる効果も発揮される。 【0034】さらにまた、表示パネル部品Pが標準化部品となっていることから、この点灯制御を行う制御装置も同時に標準化されることになり、制御装置に関し信号線の本数等新たに考慮しなくてすむ。 【0035】なお、本実施形態では3種の異なるケース部材間での組み替えを行う場合について説明したが、組み込み部位を規格化することを条件に、さらに多数種のケース部材間での組み替えが可能となる。また、表示パネル部品Pに関して、LEDディスプレイパネルを使用したものを示したが、これに限らず、マトリクスタイプの液晶パネル等の汎用素子を使用したものであっても良い。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000144522 【氏名又は名称】株式会社三洋物産
|
| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】後呂 和男 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開平11−309255 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平11−36323 |
|