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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】中村 誠

【要約】 【課題】ハンドルを備えた遊技機において、遊技者の疲労感を抑制し、かつ、回動部材の回動操作状態を容易に、かつ、安定して保持することを可能とする。

【解決手段】パチンコ機本体の下部には遊技球発射装置が設けられ、該発射装置は遊技者によって操作されるハンドル21を備えている。ハンドル21は、パチンコ機本体1の下部に固定されるハンドル本体22と、ハンドル本体22に対し相対回動可能に設けられたシャフト23と、回動操作により、シャフト23を回動せしめるハンドルリング24とを有している。ハンドルリング24を軸方向に移動させることに基づいて前記ハンドル本体22及びハンドルリング24同士を噛合せしめ、当該噛合によって回動操作状態を保持しうるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技機本体に固定される固定部材と、前記固定部材に対し相対回動可能に設けられた回動部材とを有するハンドルを備え、前記回動部材の回動操作量に応じて遊技媒体の発射速度を調整しうる遊技機において、前記回動部材を軸方向に移動させることに基づいて前記固定部材及び前記回動部材同士を噛合せしめ、当該噛合によって回動操作状態を保持しうるようにしたことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等の遊技機に係り、特に、回動部材の回動操作量に応じて遊技球等の遊技媒体の発射速度を調整しうるハンドルを備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機の一種として、自動打球式のハンドルを備えたパチンコ機が知られている。この種のパチンコ機におけるハンドルは、パチンコ機本体下部に固定されるハンドル本体と、ハンドル本体に対し相対回動可能に設けられたシャフトと、回動操作により、前記シャフトを回動せしめるハンドルリングとを有している。
【0003】そして、遊技者がハンドルリングを所定量回動させることにより、シャフトが回動し、このシャフトの回動に基づいて遊技球が発射される。この発射は回動操作状態が保持されている限り連続的に行われる(例えば0.6秒に1回の割合で発射)。発射された遊技球は、内レール及び外レール間の通路を通って遊技盤面上部へと導かれる。そして、遊技者は、遊技球が落下する際に起こる種々の挙動(例えば入賞口への入賞や、始動入賞口に基づく可変表示装置の動作等)を堪能しうる。
【0004】また、ハンドルリングは、遊技球の発射速度、ひいては遊技球の飛び具合をも調整しうる。すなわち、ハンドルリングの回動操作量を適宜調整することにより、シャフトの回動量が調整され、もって、遊技球の発射力、ひいては発射速度が調整されるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のようなパチンコ機では、ハンドルリングを手放した場合には、バネの引張力によって、ハンドルリングは元の状態(非回動状態)へと戻されるようになっている。従って、遊技球を連続的に発射させようとすると、遊技者は、ハンドルリングの回動操作状態を保持しなければならない。このため、遊技が長時間に及んでしまうと、遊技者は、その時間分だけ一定の回動操作量にてハンドルリングを保持せねばならず、結果として著しい疲労感が伴ってしまう。
【0006】これに対し、ハンドルリングと、ハンドル本体との間にコイン等を嵌め込むことが時として行われる。すなわち、コイン等の比較的薄肉で、かつ、手近にある異物をハンドルリング及びハンドル本体間に嵌め込むことで、ハンドルリング及びコイン間、並びに、ハンドル本体及びコイン間に摩擦力が生ずる。そして、その摩擦力によって、ハンドルリングの所定回動操作状態での保持固定が可能となるのである。そのため、この場合には、遊技者は、ハンドルのいずれかの部分に手(又は指)を接触させるだけで、遊技球を連続的に発射させることが可能となる。
【0007】しかしながら、上述したコイン等の嵌め込みは、あくまでも摩擦力によってハンドルリングを保持固定させるものであった。このため、長時間の遊技に伴い、前記バネの引張力によって回動量が少しずつ小さくなる場合が生じ、一定の回動操作量を長時間維持することが困難となってしまうおそれがあった。
【0008】一方、摩擦力を少しでも大きくするべく、できる限り厚肉のコイン等を嵌め込むことも考えられる。しかし、この場合には、ハンドルリング及びハンドル本体間に厚肉のコイン等を無理矢理嵌め込もうとするあまり、ハンドルを傷つけたりするおそれがあった。
【0009】本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、回動部材の回動操作量に応じて遊技球等の遊技媒体の発射速度を調整しうるハンドルを備えた遊技機において、遊技者の疲労感を抑制することができ、かつ、回動部材の回動操作状態を容易に、かつ、安定して保持することのできる遊技機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明においては、遊技機本体に固定される固定部材と、前記固定部材に対し相対回動可能に設けられた回動部材とを有するハンドルを備え、前記回動部材の回動操作量に応じて遊技媒体の発射速度を調整しうる遊技機において、前記回動部材を軸方向に移動させることに基づいて前記固定部材及び前記回動部材同士を噛合せしめ、当該噛合によって回動操作状態を保持しうるようにしたことをその要旨としている。
【0011】(作用)上記請求項1に記載の発明によれば、ハンドルの回動部材の回動操作により、回動部材は遊技機本体に固定される固定部材に対し相対回動しうる。そして、回動部材の回動操作量に応じて遊技媒体の発射速度が調整される。
【0012】本発明では、回動部材を軸方向に移動させることに基づいて固定部材及び回動部材同士が噛合させられ、当該噛合によって回動操作状態が保持される。
【0013】従って、遊技が長時間に及ぶ場合であっても、回動部材の回動操作状態が保持され、遊技媒体の連続的な発射が継続される。
【0014】また、固定部材及び回動部材同士の噛合によって回動操作状態が保持されることから、噛合状態を解除しない限り、その操作状態が解除されることがない。さらに、回動部材を軸方向に移動させるのみで、噛合状態を確保することができることから、上記回動操作状態の保持に際し、無理や困難が伴うことがない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明における遊技機を、パチンコ機のそれに具体化した第1の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本実施の形態におけるパチンコ機の外観を示す正面図(ただし、釘等は省略してある)である。
【0016】図1に示すように、パチンコ機本体1は、外枠2及び前面枠3を備えており、その前面枠3の前面内周には、透明なガラス板が取着されてなるガラス扉枠4が開閉自在に設けられている。そして、前記前面枠3の後面には、遊技盤5が着脱可能に装着されている。
【0017】この遊技盤5の前面には、一般入賞口6、可変入賞装置7、始動入賞口8、可変表示装置9、内レール11、外レール12等が配設されている。ここで、内レール11及び外レール12は、遊技球発射装置により発射された遊技球Bを遊技盤5の上部に案内するためのガイド部材である。
【0018】また、一般入賞口6、可変入賞装置7、始動入賞口8に遊技球Bが入賞することにより、遊技者に対し、所定数の景品球が払い出されるようになっている。さらに、可変入賞装置7は、通常、遊技球Bが入賞できない状態又は入賞し難い状態になっている。より詳しくは、始動入賞口8に対し遊技球Bが入賞することに基づいて、遊技盤5の中央部に配設された可変表示装置9の図柄がランダムに変動する。そして、停止した図柄の組み合わせによって可変入賞装置7が所定時間だけ開いて、遊技球Bが入賞しやすい状態になるよう構成されている。
【0019】さらに、パチンコ機本体1の下部には、遊技球発射装置が設けられ、該発射装置は、遊技者によって操作されるハンドル21を備えている。図2に示すように、ハンドル21は、パチンコ機本体1の下部に固定される固定部材としてのハンドル本体22と、ハンドル本体22に対し相対回動可能に設けられたシャフト23と、回動操作により、前記シャフト23を回動せしめる回動部材としてのハンドルリング24とを有している。ハンドル本体22は、ABS等の樹脂材料により、シャフト23は導電性を有する金属によりそれぞれ構成されている。また、ハンドルリング24は、樹脂材料に導電性金属によるめっきが施されることにより構成されている。そして、遊技者がハンドルリング24を所定量回動させることにより、シャフト23が回動し、このシャフト23の回動に基づいて遊技球Bが発射される。この発射は回動操作状態が保持されている限り、例えば0.6秒に1回の割合で連続的に行われる。発射された遊技球Bは、前述した内レール11及び外レール12間の通路を通って遊技盤5の上部へと導かれる。そして、遊技者は、遊技球Bが落下する際に起こる種々の挙動(例えば一般入賞口6への入賞や、始動入賞口8に基づく可変表示装置9の動作や、可変入賞装置7への入賞等)を堪能しうる。
【0020】次に、本実施の形態の特徴的部分であるハンドル21の構成について詳述する。図3は、ハンドル21を裏側から見た状態を示す斜視図であり、図4はその分解斜視図である。これらの図及び図8に示すように、ハンドル本体22の中央には、挿通孔25が形成され、該挿通孔25にシャフト23が挿通されている。シャフト23の両端部は、断面略D字状に切欠形成されており、表側部分(図4の右側部分)がハンドルリング24に形成された略D字状をなす嵌合孔26に嵌め込まれ、かつ、そこから表側に突出した状態となっている。かかるシャフト23の嵌合孔26から突出した部分には環状溝27が形成され、該環状溝27にEリング28が嵌め込まれている。
【0021】ハンドル本体22の挿通孔25の周囲には、複数のボス状の取付孔29が形成され、そこに取付プレート31、フェイスカバー32、及びエンブレム33が取付固定されている。より詳しくは、取付プレート31には、前記取付孔29に対応するようにして、ねじ孔を有するボス34が突出形成され、該ボス34が前記取付孔29に嵌め込まれた状態でねじ止め固定されている。
【0022】また、前記ボス34とは異なる位置において、取付プレート31には複数(3つ)の孔35が形成されている。さらに、前記フェイスカバー32には、裏側(図4の左側)に突出する複数(3つ)のボス36が一体形成され、そのうちの最下部のボス36にはねじ孔が、他の上の2つのボス36には挿通孔がそれぞれ形成されている。併せて、エンブレム33には、内周にねじ孔が形成されてなり、裏面側に突出する複数(2つ)のボス37が一体形成されている。そして、エンブレム33のボス37が、フェイスカバー32のボス36の2つの挿通孔に嵌め込まれ、かつ、フェイスカバー32の3つのボス36が前記取付プレート31の孔35に嵌め込まれた状態で、孔35の裏面側から、各ボス37及び下部のボス36のねじ穴に対し、ねじが螺着固定されている。これにより、ハンドル本体21と、取付プレート31、フェイスカバー32及びエンブレム33とが固定状態となっている。また、これら固定状態にあるハンドル本体22と、取付プレート31、フェイスカバー32及びエンブレム33との間で、ハンドルリング24がシャフト23とともに、回動可能となっている。なお、ハンドルリング24には、円弧状の長孔38が形成されており、当該長孔38の存在により、取付プレート31のボス34がハンドルリング24の回動を阻害することがないようになっている。
【0023】また、ハンドル本体22及びハンドルリング24間において、シャフト23の周囲には、導電性金属よりなるコイルスプリング41が設けられている。このコイルスプリング41の存在により、ハンドルリング24及びシャフト23は、常には図5に示す位置にて維持されるようになっている(回動量ゼロの基本位置状態)。これとともに、コイルスプリング41の付勢力によって、ハンドルリング24等は、常には軸方向の表側に付勢されており、ハンドルリング24がフェイスカバー32に当接した状態となっている。
【0024】さらに、ハンドル本体21及びハンドルリング24間において、前記コイルスプリング41の裏側には、接触プレート42、ストップボタン43、マイクロスイッチ44等が配設されている。金属製の接触プレート42は、中央の挿通孔において前記シャフト23に挿通された状態でハンドル本体22に固定され、かつ、前記コイルスプリング41の端部に接触した状態となっている。本実施の形態では、ハンドルリング24が遊技者の手(又は指)によって触れられていないと、遊技球Bの発射が許容されない構成となっている。つまり、ハンドルリング24、シャフト23、コイルスプリング41及び接触プレート42間が電気的に導通可能な状態となっており、遊技者の手等がハンドルリング24に触れることにより、上記電気的導通が確保され、これにより、遊技球Bの発射が許容される構成となっているのである。
【0025】マイクロスイッチ44は、スイッチ本体45及び舌片状の接点46を備えており、該接点46がスイッチ本体45に設けられた他の接点と接触することによりオン状態となり、遊技球Bの発射を停止させる旨の信号を出力するようになっている。ストップボタン43は、操作部47、押圧部48及び爪49を備えており、軸孔50において回動可能に軸支されている。操作部47は外部に露出しているとともに、爪49は前記接触プレート42の孔51に挿通され、ハンドルリング24の裏側の突起24aに接触可能となっている。
【0026】これにより、常には(ハンドルリング24の非回動状態においては)、ストップボタン43の爪49が前記突起24aによって押され、マイクロスイッチ44の接点46が押圧部48により押されるようになっている。従って、この場合マイクロスイッチ44がオン状態となり、遊技球Bの発射が禁止される。また、遊技者により、ハンドルリング24が回動操作された場合には、前記突起24aが爪49から離間することとなり、接点46のスイッチ本体45側への接触が解除される。従って、この場合マイクロスイッチ44がオフ状態となり、遊技球Bの発射が許容される。さらには、ハンドルリング24の回動操作中において、ストップボタン43の操作部47が遊技者によって押された場合には、押圧部48が前記接点46を押すこととなり、この場合にもマイクロスイッチ44がオン状態となり、遊技球Bの発射が禁止されるようになっている。
【0027】なお、本実施の形態において、コイルスプリング41及びハンドルリング24間におけるシャフト23の外周にはワッシャ52が介設されているとともに、接触プレート42及びハンドル本体22間におけるシャフト23の外周にはカラー53が介設されている。これらワッシャ52及びカラー53の存在により、シャフト23の回動が円滑に行われるようになっている。
【0028】さて、本実施の形態では、図5〜図7に示すように、ハンドル本体22及び取付プレート31(フェイスカバー32)間において、ハンドルリング24は、軸方向(図6,図7の左右方向)に移動可能に配設されている。また、これとともに、ハンドル本体22及びハンドルリング24には、互いに噛合しあうことができるよう歯54,55がそれぞれ環状に形成されている。本実施の形態では、これらの歯54,55は、等間隔毎に山状に形成され、その高さは例えば「1mm」〜「1.5mm」に設定され、幅(ピッチ)は例えば「5゜」〜「6゜」に設定されている。但し、前記数値には、何ら限定されるものではない。次に、上記のように構成されてなる本実施の形態の作用及び効果について説明する。
【0029】遊技者が、パチンコ遊技を楽しむ場合、まず、ハンドル21のハンドルリング24を回動させる操作を行う。この回動操作に伴い、シャフト23が回動され、それに基づいて、遊技球Bが発射される。また、ハンドルリング24の回動操作量、ひいてはシャフト23の回動量を適宜調整することにより、遊技球Bの発射速度が調整され、これにより、遊技球Bの飛び具合を調整することができる。
【0030】さらに、所定の調整位置にて、ハンドルリング24の回動操作状態を保持したい場合がある。この場合には、遊技者は、図9,図10に示すように、その回動操作状態にて、フェイスカバー32及びハンドルリング24間にコインC等を嵌め込む。すると、同図に示すように、ハンドルリング24が軸方向(裏側方向)に移動し、ハンドル本体22及びハンドルリング24にそれぞれ形成された歯54,55同士が、互いに噛合しあう。そして、当該噛合によって、たとえ遊技者が回動操作していたときの保持力を解除したとしてもハンドルリング24の回動操作状態がそのまま保持されることとなる。従って、遊技が長時間に及ぶ場合であっても、ハンドルリング24の回動操作状態が確実に保持され、遊技球Bの連続的な発射が継続されうる。その結果、遊技者の疲労感を著しく抑制することができる。
【0031】しかも、摩擦力により回動操作状態を保持しえた従来技術とは異なり、歯54,55同士が係合している限り、ハンドルリング24の回動操作状態が経時的に少しずつ変化してしまうことがない。その結果、遊技球Bの発射速度、飛び具合を長期にわたって安定して保持することができる。
【0032】また、上記噛合状態は、フェイスカバー32及びハンドルリング24間にコインC等を嵌め込んだりして、ハンドルリング24を軸方向に移動させることにより、確保される。従って、上記ハンドルリング24の回動操作状態の保持に際し、無理や困難が伴うことがない。
【0033】特に、摩擦力により保持固定を行っていた従来技術では、摩擦力を少しでも大きくするべく、厚肉のコイン等を強引に嵌め込んだりすることにより、ハンドルを傷つけたりするおそれがあった。これに対し、本実施の形態では、ハンドルリング24のちょっとした軸方向への移動により、上記噛合状態を確保することができる。すなわち、ハンドル本体22及びハンドルリング24間に無理に厚肉の異物を嵌め込んだりしなくても(コインCが多少がたついた状態で嵌め込まれたとしても)、ちょっとしたハンドルリング24の軸方向への移動を確保しうる異物を嵌めるだけで、容易に上記噛合状態を確保することができる。その結果、強引な異物の嵌め込み行為によるハンドル21の損傷を抑制することができる。
【0034】尚、本発明は上述した実施の形態の記載内容に限定されるものではなく、従って、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、例えば次のように実施してもよい。
【0035】(a)上記実施の形態では、ハンドル本体22及びハンドルリング24に山形の歯54,55を形成することとした。これに対し、歯の形状は何ら限定されるものではなく、噛合可能な形状であればよい。従って、例えば図7(b)に示すような鋸状の歯61,62であってもよい。このような構成とすることにより、回動操作方向にハンドルリングが回動するときには、仮に歯61,62同士が当たっていても比較的滑らかに回動操作しうる。一方、回動解除方向にハンドルリングが戻るときには、比較的戻りにくいものとなる。
【0036】また、図7(c)に示すような湾曲状の歯63,64であってもよい。このような構成とすることにより、歯63,64の先端部分が尖っていないため、削れたり、損傷を受けたりしにくいものとなる。その結果、耐久性の向上、ひいては長寿命化を図ることができる。
【0037】(b)また、噛合しあう歯同士にバックラッシ(隙間)を設けるようにしてもよい。このようにバックラッシを設けることで、当該バックラッシの範囲内で、遊技者によるハンドルリング24の操作量の微調整が可能となる。
【0038】(c)上記実施の形態では、ハンドル本体22及びハンドルリング24に環状の歯54,55を形成することとした。これに対し、少なくとも一方の歯を部分的に設ける構成としてもよい。
【0039】(d)上記実施の形態では、ハンドル本体22及びハンドルリング24に歯54,55を形成し、両者を噛合可能な構成としたが、ハンドルリング24及び取付プレート31間、或いはハンドルリング24及びフェイスカバー32間に歯を形成し、これらを噛合可能な構成としてもよい。
【0040】(e)上記実施の形態では、コインCをハンドル本体22及びハンドルリング24間に嵌め込むことにより、ハンドルリング24を軸方向に移動せしめ噛合状態を保持することとしたが、他の異物(例えばカード、キー、マッチ等)により、噛合状態を保持することとしてもよい。
【0041】(f)本発明は、上記実施の形態とは異なるタイプの(第1種始動口付パチンコ機以外の)パチンコ機にも適用できる。従って、例えば第2種、第3種パチンコ機にも応用できる。また、本発明は、パチンコ機以外にも、他のアレパチ、アレンジボール、スマートボール等の遊技機にも応用可能である。また、遊技媒体としては、遊技球B(パチンコ球)以外にも、他のボールや、円盤状体等を用いてもよい。
【0042】(g)上記実施の形態におけるエンブレム33、カラー53、ワッシャ52、接触プレート42、ストップボタン43、マイクロスイッチ44等を適宜省略することとしてもよい。
【0043】特許請求の範囲の請求項に記載されないものであって、上記実施の形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
【0044】(1)遊技機本体に固定される固定部材と、前記固定部材に対し相対回動可能に設けられたシャフトと、回動操作により、前記シャフトを回動せしめる回動部材とを有するハンドルを備え、前記回動部材の回動操作量に応じて遊技媒体の発射速度を調整しうる遊技機において、前記回動部材を軸方向に移動させることに基づいて前記固定部材及び前記回動部材同士を噛合せしめ、当該噛合によって回動操作状態を保持しうるようにしたことを特徴とする。
【0045】(2)請求項1及び上記付記(1)に記載の遊技機において、前記噛合は、前記固定部材及び回動部材間に異物を嵌め込むことに基づいて行われることを特徴とする。
【0046】(3)請求項1及び上記付記(1),(2)に記載の遊技機において、前記噛合は、前記固定部材及び回動部材に相対向するようにして設けられた環状又は円弧状の歯が噛み合うことによるものであることを特徴とする。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の遊技機によれば、回動部材の回動操作量に応じて遊技球等の遊技媒体の発射速度を調整しうるハンドルを備えた遊技機において、遊技者の疲労感を抑制することができ、かつ、回動部材の回動操作状態を容易に、かつ、安定して保持することができるという優れた効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000144522
【氏名又は名称】株式会社三洋物産
【出願日】 平成10年(1998)4月28日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】川口 光男
【公開番号】 特開平11−309245
【公開日】 平成11年(1999)11月9日
【出願番号】 特願平10−118542