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【発明の名称】 パチンコ遊技設備における異物回収機構
【発明者】 【氏名】高野 和彦

【要約】 【課題】機体内に投入されたタバコの吸殻などの異物を容易に除去し回収するようにする。

【解決手段】機体1の内部に設けたパチンコ玉の回収傾斜通路8上に排出されて落下される落下玉P2を、回収傾斜通路8の下流側終端8a下部に配置された下タンク10内に導入し回収する。回収傾斜通路8の下流側終端8a側上に、落下玉P2の径よりも低くてタバコの径よりも高い間口からなる導出口22が形成されたゲート21を配置する。このゲート21の導出口22に落下玉P2と共に回収傾斜通路8上に混入するタバコの吸殻等を含む異物Wを挿通可能にして回収する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】機体の内部に設けたパチンコ玉の回収傾斜通路上に排出されて落下される落下玉を、前記回収傾斜通路の下流側終端下部に配置された下タンク内に導入し回収してなるパチンコ遊技設備において、前記回収傾斜通路上に、前記落下玉の径よりも低くてタバコの径よりも高い間口からなる導出口が形成されたゲートを配置し、該ゲートの導出口に前記落下玉と共に前記回収傾斜通路上に混入するタバコの吸殻等を含む異物を挿通可能にして回収してなることを特徴とするパチンコ遊技設備における異物回収機構。
【請求項2】ゲートの直前の回収傾斜通路に、落下玉の径よりも僅かに大きい多数の落下孔を設けてなることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技設備における吸殻回収機構。
【請求項3】ゲートの直前の回収傾斜通路の上部に、落下玉の径よりも僅かに大きな間隔を存して規制板を、前記落下玉の流れ方向に対して略平行に配置してなることを特徴とする請求項1または2に記載のパチンコ遊技設備における異物回収機構。
【請求項4】ゲートを規制板と一体に形成してなることを特徴とする請求項3に記載のパチンコ遊技設備における異物回収機構。
【請求項5】規制板を脱着可能にするとともに、上方に向け開放回動可能にしてなることを特徴とする請求項3または4に記載のパチンコ遊技設備における異物回収機構。
【請求項6】規制板は、透明な材料からなることを特徴とする請求項3,4または5に記載のパチンコ遊技設備における異物回収機構。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技設備における吸殻などの異物回収機構に関し、特に、ユニット島や計数機などの機体内におけるパチンコ玉の回収経路上に設けられる吸殻等の異物回収機構の構造に工夫を施すようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】最近、パチンコ遊技設備においては、例えば遊技機と玉貸機との隙間から使用済みのプリペードカードを差し込んだり、あるいは、計数機の景品玉投入口やユニット島の遊技機の景品玉排出口などからゴミや吸殻等の異物を故意に投入したりする悪戯が頻発している。
【0003】このような計数機や遊技機などの機体内に投入され混入された異物は、パチンコ玉の回収経路上におけるパチンコ玉の流れを阻害し、特に、機体内に設置される研磨揚上装置等に異物が噛み込んだりすると、異物除去のための復旧作業に時間を要し、営業的にも多大な支障を来すことがあり、したがって、機体内の玉回収経路上にパチンコ玉と共に投入された異物を研磨揚上装置等に導く前に取り除くための手段が緊急に求められている。
【0004】従来、この種のパチンコ遊技設備における異物回収手段としては、例えば機体内の玉回収経路上にスノコ状の板を敷き詰めたり、あるいは、研磨揚上装置等への導入部をスノコ状に形成するなどの処置が採られ、これによって、埃や小さなゴミ、更には、小ネジやコインなどの小さな異物を機体内の底部に落下させることによって除去している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した従来構造の異物回収手段では、例えばプリペードカードなどの大きな異物や、パチンコ玉の径に近いタバコの吸殻などの異物までは除去することができず、スノコ上に停滞し易い。
【0006】このため、これらのタバコの吸殻等の異物がスノコ上に停滞すると、例えば研磨揚上装置等にパチンコ玉が供給されなくなり、いずれにしても、異物除去のための復旧作業に時間を要し、営業的にも多大な支障を来すばかりでなく、異物が研磨揚上装置等に侵入して噛み込みによるロックが生じると、事態はさらに深刻になる。
【0007】また、プリペードカード等の大きな異物の侵入を防ぐだけのものであれば、機体内の玉回収経路の上方にネットを張ることも考えられるが、タバコの吸殻などの異物までは除去することができない。
【0008】本発明の目的は、機体内に投入されたタバコの吸殻などの異物を容易に除去し回収することができるようにしたパチンコ遊技設備における異物回収機構を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決するために、本発明に係るパチンコ遊技設備における異物回収機構は、機体の内部に設けたパチンコ玉の回収傾斜通路上に排出されて落下される落下玉を、前記回収傾斜通路の下流側終端下部に配置された下タンク内に導入し回収してなるパチンコ遊技設備において、前記回収傾斜通路上に、前記落下玉の径よりも低くてタバコの径よりも高い間口からなる導出口が形成されたゲートを配置し、該ゲートの導出口に前記落下玉と共に前記回収傾斜通路上に混入するタバコの吸殻を含む異物を挿通させて回収してなることを特徴とするものである。
【0010】また、本発明は、前記ゲートの直前の回収傾斜通路に、落下玉の径よりも僅かに大きい多数の落下孔を設けてなることを特徴とするものである。
【0011】さらに、本発明は、前記ゲートの直前の回収傾斜通路の上部に、落下玉の径よりも僅かに大きな間隔を存して規制板を透明な材料にて形成し、かつ、前記落下玉の流れ方向に対して略平行に配置したり、あるいは、該規制板に前記ゲートを一体に形成するとともに、該規制板を脱着可能にかつ上方に向け開放回動可能にしてなるものである。
【0012】上記したような本発明に係るパチンコ遊技設備における異物回収機構の構成によれば、請求項1において、機体内のパチンコ玉の回収傾斜通路の下流側終端側上に、落下玉の径よりも低くてタバコの径よりも高い間口からなる導出口が形成されたゲートを配置してなるために、落下玉と共に回収傾斜通路上に混入するタバコの吸殻を含む異物だけがゲートの導出口から潜り抜けて回収することが可能になる。
【0013】また、請求項2において、ゲートの直前の回収傾斜通路には、落下玉の径よりも僅かに大きい多数の落下孔を設けてなるために、異物と落下玉とが容易に分離され、落下玉だけが下タンク内に投入される。
【0014】さらに、請求項3において、ゲートの直前の回収傾斜通路の上部には、落下玉の径よりも僅かに大きな間隔を存して規制板を落下玉の流れ方向に対して略平行に配置してなるために、異物と落下玉とが容易に分離されるとともに、規制板により異物が押さえ込まれ、異物の反転が防止され、落下孔から異物が落下することがない。
【0015】さらにまた、請求項4において、ゲートを規制板に一体に形成することにより、構造の簡略化が図れる。
【0016】また、請求項5において、規制板が脱着可能でかつ上方に向け開放回動可能にしてなるために、回収傾斜通路上に停滞する異物の除去や保守・点検作業が容易に行なえる。
【0017】さらに、請求項6において、規制板が透明な材料にて形成してなるために、保守・点検作業時の異物の有無の確認が容易に行なえる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明すると、図1は例えばパチンコ遊技設備における遊技機を示すもので、符号1は例えば複数台のパチンコ遊技台の組み合わせにより構成されたユニット島からなる機体、2,2は遊技台である。
【0019】該機体1の内部には、図2に示すように、上タンク3内に貯溜されたパチンコ玉(使用玉)Pを支流樋4及びチューブ5を介して前記遊技台2,2に供給する玉供給経路1Aと、前記遊技台2,2から排出されてアウトタンク6に集められたアウト玉P1を玉排出口7から樋状の回収傾斜通路8上に落下させ、これらの落下玉P2を前記回収傾斜通路8の下流側終端8a側に形成した投入空間9を介して、その下部に配置した下タンク10内に投入し回収する玉回収経路1Bとを備えている。
【0020】また、前記玉回収経路1Bの下タンク10内に回収された回収玉P3は、研磨揚上装置11に導入され、該研磨揚上装置11で研磨仕上げされた研磨済玉P4を前記上タンク3内に供給し、使用玉Pとして貯溜する玉研磨揚上経路1Cを構成している。
【0021】そして、前記機体1の内部の前記玉回収経路1Bを構成するパチンコ玉Pの回収傾斜通路8には、図3に示すように、本発明に係る異物回収機構20が設けられ、該異物回収機構20は、前記回収傾斜通路8の下流側終端8a側上に配置されたゲート21を備え、該ゲート21の前面21aには、前記落下玉P2の径よりも低くてタバコWの径よりも高い間口からなる導出口22が形成されている。
【0022】また、前記ゲート21は、その前面21aが前記落下玉P2の流れ方向Xに対して下流側に傾斜θさせてなる形態を有し、前記落下玉P2を前記ゲート21の片側に形成した案内通路81側に案内することにより、前記回収傾斜通路8の下流側終端8a側に形成した投入空間9を介して下タンク10内に投入し回収するようになっている一方、吸殻等の異物Wは、図3に矢印Yで示すように、前記落下玉P2の押し込みにより前記導出口22から潜り抜けるように挿通されて前記回収傾斜通路8の外側に回収されるようになっている。
【0023】図4は、本発明に係る異物回収機構20の他の実施の形態を示し、回収傾斜通路8の下流側終端8aにゲート21を立上り配置するとともに、該ゲート21の直前の回収傾斜通路8に、落下玉P2の径よりも僅かに大きい多数の落下孔23を設けてなる構成を有するもので、これらの落下孔23の形成により、前記落下玉P2のみを落下孔23を介して選択的に下タンク10内に落下させて回収してなる一方、吸殻等の異物Wを前記ゲート21に開口させた導出口22から潜り抜けるように挿通させるとともに、前記ゲート21の裏面側下部に配置した吸殻受皿等の収容部24に収容し回収してなるものである。
【0024】図5は、本発明に係る異物回収機構20の他の実施の形態を示し、前記ゲート21の直前の回収傾斜通路8の上部に、前記落下玉P2の径よりも僅かに大きな間隔aを存して透明なプラスチック等の材料からなる規制板25を設けるとともに、前記落下玉P2の流れ方向Xに対して略平行に配置してなる構成を有するもので、前記規制板25の設置により、図5に2点破線で示すように、落下孔23に侵入しようとする吸殻等の異物Wが、反転して落下孔23から落下するのを防止し、かつ、前記規制板25を透明な材料にて形成することにより、保守・点検作業時の異物の有無の確認が容易に行なえようにしている。
【0025】図6は、本発明に係る異物回収機構20の他の実施の形態を示し、前記ゲート21を前記規制板25に一体に形成し、かつ、脱着可能にするとともに、矢印で示すように、支軸26により上方に向け開放回動可能にしてなる構成を有するもので、これにより、構造の簡略化を図るとともに、前記回収傾斜通路8上に停滞する吸殻等の異物Wの除去や保守・点検作業が容易に行なえるようにしている。
【0026】なお、上記した本発明に係るパチンコ遊技設備における異物回収機構の実施の形態においては、機体1としてパチンコ遊技機を例にして説明したが、これに限定されるものではなく、例えばパチンコ玉の計数機等にも適用することが可能であり、その他、本発明の要旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは云うまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るパチンコ遊技設備における異物回収機構によれば、下記のような優れた効果を奏する。
【0028】(I)機体内の落下玉と共に回収傾斜通路上に混入するタバコの吸殻を含む異物だけをゲートの導出口に挿通させて回収することができるとともに、異物と落下玉とを容易に分離することができる。
【0029】(II)規制板の設置により、異物の反転を規制することができるために、異物の落下孔からの落下を防止することができる。
【0030】(III)ゲートを規制板に一体に形成するとともに、規制板を透明材料で形成してなるために、構造の簡略化を図るとこができ、しかも、保守・点検作業時の異物の有無の確認を容易に行なうことができる。
【0031】(IV)規制板が脱着でかつ上方に向け開放回動になっているために、回収傾斜通路上に停滞する異物の除去や保守・点検作業を容易に行なうことができる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成10年(1998)3月18日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】秋元 輝雄
【公開番号】 特開平11−262572
【公開日】 平成11年(1999)9月28日
【出願番号】 特願平10−68625