| 【発明の名称】 |
遊技盤の解体方法及びその解体装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中村 正人
【氏名】佐藤 秀明
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| 【要約】 |
【課題】廃棄台である遊技盤の解体作業の効率化を図る。
【解決手段】遊技盤の裏面側部品を取り除き、遊技盤に裏面より意匠盤面側に向けて押出ピンを押し込むことにより、遊技盤の意匠盤側部品を遊技盤より押し出して取り外す。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技盤の裏面側部品を取り除き、遊技盤に裏面より意匠盤面側に向けて押出ピンを押し込むことにより、遊技盤の意匠盤面側部品を遊技盤より押し出して取り外すことを特徴とする遊技盤の解体方法。 【請求項2】 遊技盤より取り外される意匠盤面側部品を釘としたことを特徴とする請求項1記載の遊技盤の解体方法。 【請求項3】 遊技盤の意匠盤面を下側に向けて遊技盤を搭載する設置部材と、設置部材と相対峙する多数の押出ピンが突設された押出部材と、押出部材と設置部材とを相対的に近づけることにより押出ピンを遊技盤の裏面より意匠盤面側に向けて押し込んで遊技盤の意匠盤面側部品を遊技盤より押し出して取り外しその後に遠ざけるように駆動する可動部材と、設置部材に設けられて可動部材の遠ざかり時に遊技盤が設置部材より持ち上がるのを防止する押さえ部材と、を備えたことを特徴とする遊技盤の解体装置。 【請求項4】 設置部材は、遊技盤の意匠盤面側に取り付けられた釘が可動部材の移動方向と平行するように、遊技盤を収容する収容部を備えたことを特徴とする請求項3記載の遊技盤の解体装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ機の遊技盤より意匠盤面側部品を取り外す遊技盤の解体方法及びその解体装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の遊技盤の解体装置には、例えば特開平7−80131号公報で開示されたように、パチンコ店より使用済として出される遊技盤である廃棄台より釘を自動的に取り外すようにしたものは知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の遊技盤の解体装置では、1枚の遊技盤に打ち込まれた200本〜300本程度の多数の釘を遊技盤の意匠盤面より1本ずつ引き抜く構造であるために、1枚の遊技盤に対する解体開始から終了までの時間が長くなり、作業効率が悪い。 【0004】そこで、本発明は遊技盤の意匠盤面側部品を遊技盤の裏面より意匠盤面側に押し出すことにより、作業効率を向上できる遊技盤の解体方法及びその解体装置を提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあっては、遊技盤の裏面側部品を取り除き、遊技盤に裏面より意匠盤面側に向けて押出ピンを押し込むことにより、遊技盤の意匠盤面側部品を遊技盤より押し出して取り外すことを特徴としている。この請求項1の方法によれば、押出ピンにより意匠盤面側部品が遊技盤より一度に取り外される。請求項2の発明にあっては、請求項1に記載の遊技盤より取り外される意匠盤面側部品を釘としたことを特徴としている。この請求項2の方法によれば、多数の釘が遊技盤より一度に取り外される。請求項3の発明にあっては、遊技盤の意匠盤面を下側に向けて遊技盤を搭載する設置部材と、設置部材と相対峙する多数の押出ピンが突設された押出部材と、押出部材と設置部材とを相対的に近づけることにより押出ピンを遊技盤の裏面より意匠盤面側に向けて押し込んで遊技盤の意匠盤面側部品を遊技盤より押し出して取り外しその後に遠ざけるように駆動する可動部材と、設置部材に設けられて可動部材の遠ざかり時に遊技盤が設置部材より持ち上がるのを防止する押さえ部材と、を備えたことを特徴としている。この請求項3の構成によれば、押出部材が設置部材より離れた状態において、遊技盤を設置部材に装着し、押さえ部材で遊技盤を押さえる。そして、可動部材により押出部材が設置部材に近づく方向に駆動することにより、その過程において、多数の押出ピンが遊技盤に裏面より意匠盤面側に押し込まれて意匠盤面側部品を遊技盤より一度に取り外す。その後、可動部材により押出部材が設置部材より離れる際、押さえ部材が遊技盤を押さえることにより、遊技盤が設置部材より持ち上がることなく、押出ピンが遊技盤より引き抜かれる。請求項4の発明にあっては、請求項3に記載の設置部材は、遊技盤の意匠盤面側に取り付けられた釘が可動部材の移動方向と平行するように、遊技盤を収容する収容部を備えたことを特徴としている。請求項4の発明の構成によれば、押出ピンが遊技盤の釘と平行移動して釘を取り外す。 【0006】 【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明の第1実施形態であって、図1は解体方法を示し、図2は解体前の遊技盤10の断面を示し、図3は解体装置1の断面を示す。 【0007】図2を参照し、例えばパチンコ店から使用済遊技盤として出された廃棄台である遊技盤10について説明する。合成樹脂又は木材等の何れか1つ又は複合材からなる遊技盤10は、その意匠盤面11に遊技釘や障害釘と呼ばれる多数の釘12やセンター役物13及び複数の電動チューリップ14等のような意匠盤面側部品を備え、裏面15にセット板16や複数の配線用コネクタ17,18等の裏面側部品を備える。センター役物13及び電動チューリップ14等は意匠盤面11の前面側よりねじ釘のような止めねじ22により遊技盤10に取り付けられている。セット板16は裏面15に裏面側よりねじ釘のような止めねじ19により遊技盤10に取り付けられている。複数の配線用コネクタ17,18は、セット板16の内側面にセンター役物13のコネクタ13a及び電動チューリップ14のコネクタ14aと対応する位置に装着されている。各配線用コネクタ17,18にはセット板16の内側面又は裏側面にプリント線のような形態に敷設された図外の電線が配線されている。そして、止めねじ19が遊技盤10より取り外され、セット板16が遊技盤10の裏面15より遠ざかるように真上に持ち上げられることにより、配線用コネクタ17,18がコネクタ13a,14aより引き抜かれる。又、セット板16に取り付けられている配線コネクタ17,18以外の図外のランプやスイッチ等の電気部品も遊技盤より取り除かれる。尚、図示は省略したが、意匠盤面側部品や裏面側部品には上記以外の多種類の部品が存在するので、意匠盤面側部品や裏面側部品としては、上記以外の部品でも良い。 【0008】図1を参照し、解体方法について説明する。ステップ101では、図2に示すような遊技盤10よりセット板16や配線用コネクタ17,18等の裏面側部品を取り除く。そして、ステップ102では、裏面側部品が取り除かれれた図3に示すような遊技盤20を解体装置1に持ち上がらないような態様に設置する。次に、ステップ103において、解体装置1の押出部材2を遊技盤20に向けて駆動する。すると、押出部材2に遊技盤20の意匠盤面側部品と位置が対応して設けられた押出ピン5が遊技盤20に裏面15より意匠盤面11の側に押し込まれる。この押出ピン5により、意匠盤面側部品が遊技盤20の意匠盤面11の側に押し出される。それから、ステップ104において解体装置1の押出部材5が元の位置に復帰し、ステップ105において遊技盤20を解体装置1より取り外すことにより、解体作業の1サイクルが終了する。 【0009】図3において、解体装置1は、上側の押出部材2と、これに相対峙する下側の設置部材3と、設置部材3に設けられた押さえ部材4とを備え、裏面側部品の無い遊技盤(この遊技盤は例えば図2に示す遊技盤10よりセット板16と配線用コネクタ17,18が取り外されたものと同等である)20が裏面11を押出部材2の側に向けて設置部材3の押出部材2の側に装着され、遊技盤20が押さえ部材4により設置部材3に離脱しないように支持され、押出部材2及び設置部材3が相対的に近づくように駆動することにより、押出部材2の設置部材3の側に突出する多数の押出ピン5が遊技盤20に裏面より意匠盤面11の側に側に向けて押し込まれ、押出ピン5が釘14や役物(この役物は図2に示すセンター役物13や電動チューリップ14等に相当するものである)21等のような意匠盤面側部品を遊技盤20より下方に押し出して取り外す構造である。 【0010】解体装置1では、少なくとも、押出部材2と設置部材3との何れか一方が可動側で、他方が固定側として構成すれば良いが、本実施形態では、押出部材2を可動側とし、搭載部3を固定側とした例を図示している。つまり、解体装置1は、プレス機械のように、昇降シリンダのピストンロッドのような上側の可動部材6に押出部材2を装着している。解体動作開始前において、押出部材2の押出ピン5は可動部材6の上昇停止により上昇限度位置に停止している。この状態において、押出ピン5は、設置部材2に位置決めされた遊技盤20より上方に離隔しかつ釘14及び役物21の止めねじ22等の意匠盤面側部品と位置が上下に対応している。押出ピン7は、押出部品2の下面より遊技盤20の厚さ以上の長さを有し、可動部材2の昇降方向と平行な直線状を有する。 【0011】又、解体動作開始前において、設置部材3は上方開放の凹部7と凹部7の開口周縁部に段差状の収容部8とを備え、遊技盤20の意匠盤面11が下側に向き、遊技盤20の周縁部が収容部8に上方より収容されることにより、遊技盤20が設置部材3に対し位置決めされる。設置部材3に装着された遊技盤20の下側に向けられた意匠盤面11は、可動部材6の昇降方向に直交する水平面と所定角度θの傾斜を成す。この所定角度θは、遊技盤20がパチンコ店の島に設置される上の方に向けて釘14が遊技盤20の意匠盤面11の垂線に対して例えば約5°程度傾斜するように打ち込まれた角度である。凹部7は押出ピン5により遊技盤20より落下する釘14や役物21及び止めねじ22等の意匠盤面側部品を受け止める空間であって、凹部7の底面7aは凹部7に落下した釘14や役物21及び止めねじ22等を凹部7と外部とに貫通するように形成された排出口9に向けて滑落し得る傾斜を有する。可動部材6を上昇限度位置から下降限度位置に下降して遊技盤20より釘14や役物21及び止めねじ22等を一度に取り外す際、遊技盤20の裏面15と押出部材2の下面22とが接触するような態様としたことから、押出部材2の下面22と遊技盤20の裏面15とが平行となるように、収容部8の支持面8aが可動部材6の昇降方向に直交する水平面と所定角度θを成す平坦な傾斜面として形成されている。 【0012】解体装置1の動作を説明すると、可動部材6が上昇限度位置に停止し、遊技盤20が設置部材3に搭載されかつ押さえ部材4により押さえられた状態において、可動部材6が矢印P方向に下降動作することにより、押出部材2が上昇限度位置より下降限度位置に向かい直線的に下降する。この押出部材2の下降過程において、多数の押出ピン5が遊技盤20の裏面15に押し込まれる。そして、押出ピン5が釘14や止めねじ22を遊技盤20の意匠盤面11の側に押し出す。これにより、釘14や止めねじ22が遊技盤20より離脱し、止めねじ22の離脱により役物21が遊技盤20より離脱する。遊技盤20より離脱した釘14や役物21及び止めねじ22は凹部7に落下した後に底面7aを滑落して排出口9より凹部7の外部に放出される。外部に放出された釘14や役物21等は図外の収集箱に取り込まれる。又、止めねじ22の離脱によっても役物21が遊技盤20より離脱しない場合は、引き続く押出部材2の下降により、押出部材2の下面22が役物21を下方に押し出すことにより、役物21は遊技盤20より離脱する。その後、可動部材6の下降動作が停止することにより、押出部材2が下降限度位置に停止し、押出部材6の下面22と遊技盤20の裏面15とが接触する。それから、可動部材6が矢印P方向とは逆方向に上昇動作することにより、押出部材2が下降限度位置より上昇限度位置に向かい直線的に上昇する。この過程において、押出ピン5により遊技盤20には上向きの力が掛かるが、遊技盤20が押さえ部材4で設置部材3に押さえられているので、遊技盤20が設置部材3より浮き上がることは無く、押出ピン5が遊技盤20より引き抜かれる。その後、可動部材6の上昇動作が停止することにより、押出部材2が上昇限度度位置に停止し、多数の押出ピン5が設置部材3の上の遊技盤20の裏面15より上方に離隔する。この状態において、遊技盤20を設置部材3より取り外すことにより、遊技盤20より意匠盤面側部品を作業効率良く取り外すことができる。 【0013】第1実施形態の解体装置1では、押出ピン5が止めねじ22を押したが、押出ピン5が止めねじ22を押す代わりに役物21を押すか、又は、役物21や止めねじ22に対応する押出ピン5を省き、役物21を押出部材2の下面22で押しても良い。この時、意匠盤面側部品を遊技盤20に装着していた止めねじ22が役物21と一緒に遊技盤20より離脱するか、又は、止めねじ22の周りの役物21が破損して止めねじ21が遊技盤20に残存するかは、遊技盤20に対する止めねじ22の結合度と止めねじ22に対する役物21の強度との関係により決まる。又、役物21は止めねじ22で遊技盤20に取り付けられたが、役物22は止めねじ22に代えてフックやステップル針等の固着部材により遊技盤20に取り付けられた構造でも良い。 【0014】図4は本発明の第2実施形態の押出部材2の一部の断面を示し、押出部材2の下面より突出する前記押出ピン5に相当する押出ピン5Aは、先端面が釘14(図3参照)を押し出し得る平坦な広さを有し、外径が先端に行くに従って徐々に小さくなる、截頭錐形であって、押出ピン5Aが遊技盤20(図3参照)に押し込まれる力を小さくできる。 【0015】図5は本発明の第3実施形態の押出部材2の一部の断面を示し、前記押出ピン5に相当する押出ピン5Bは先端面に凹部31を備え、遊技盤20(図3参照)に押し込まれ押出ピン5Bが釘14(図3参照)の尖端を取り込みやすくできる。図5では凹部31の頂部を平坦に形成したが、係る頂部は凹部31の周縁部より連続した摺鉢状の傾斜面に形成しても良い。 【0016】第1実施形態では可動部材6により押出部材2を設置部材3に下降するだけであるが、押出部材2と設置部材3とに位置決めピンと位置決め孔とからなる位置決め手段を設けても良い。 【0017】第1実施形態では押出ピン5が釘14の個々に対応するが、連釘と称されるように複数の釘が連続的に隣接した部分では、その連釘部分に対応する押出ピンを1つの押出ピンで複数の釘を押し出す形態としても良い。 【0018】第1実施形態では釘14が遊技盤10,20の意匠盤面11に対して所定角度θだけ傾斜するように打ち込まれた形態であるが、釘14を所定角度θがゼロで遊技盤10,20の意匠盤面11に対して垂直に打ち込まれた形態の場合には、遊技盤20を設置部材3に装着する際、遊技盤20の意匠盤面11の所定角度θがゼロとなるように、遊技盤20の意匠盤面11を可動部材2の昇降方向に直交する水平面と平行となるように装着すれば良い。 【0019】第1実施形態では図2において遊技盤10のセット板16や配線コネクタ17,18等の裏面側部品とセンター役物13のコネクタ13aや電動チューリップ14のコネクタ14a等の意匠盤面側部品との接続構造を外しやすい構造としたが、現在、市場に出回っている従前の遊技盤のように、遊技盤の裏面側で配線を取り外しても意匠盤面側部品に配線の一部が残るような形態の遊技盤を解体する場合には、意匠盤面側部品に対する押出ピンを釘に対する押出ピンよりも長く設定し、意匠盤面側部品が釘よりも早く遊技盤より取り外されるようにすれば、意匠盤面側部品に残る配線を押出部材2の下面と遊技盤の裏面との間に挟むことはなく、意匠盤面側部品に残る配線も意匠盤面側部品と一緒に適切に遊技盤より取り外すことができる。 【0020】第1実施形態では図3において釘14と役物21とを一緒に取り外したが、釘14と役物21とを別々の工程で取り外すようにしても良い。 【0021】第1実施形態では、動力を用いて遊技盤20を解体したが、解体装置1を用いることなく、押出ピン5が設けられた押出部材5を手動操作で遊技盤20に押し込むことにより遊技盤20を解体する方法でも良い。 【0022】 【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、押出ピンにより意匠盤面側部品を遊技盤より一度に取り外すので、使用済の遊技盤を作業効率良く解体できる。又、同遊技盤を素材別に分別化し、リサイクルが容易に可能である。請求項2の発明によれば、遊技盤より釘を取り外すので、図柄表示器等のような高価な部品の再使用が可能となる。請求項3の発明によれば、遊技盤を設置部材に装着し、押さえ部材で遊技盤を押さえた後、可動部材により押出部材を設置部材に近づく方向に駆動する過程において、多数の押出ピンが遊技盤に裏面より意匠盤面側に押し込まれて意匠盤面側部品を遊技盤より一度に取り外し、それから、可動部材により押出部材が設置部材より離れる際、押さえ部材が遊技盤を押さえることにより、遊技盤が設置部材より持ち上がることなく、押出ピンが遊技盤より引き抜かれるので、使用済の遊技盤を作業効率良く解体できる。請求項4の発明によれば、押出ピンが遊技盤の釘と平行移動して釘を取り外すので、釘を適切に取り外すことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000154679 【氏名又は名称】株式会社平和
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月18日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】宮園 純一
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| 【公開番号】 |
特開平11−262552 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月28日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−69009 |
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