| 【発明の名称】 |
パチンコ機の制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】福島 征一郎
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| 【要約】 |
【課題】ROM等の周辺装置の不正な交換を防止する。
【解決手段】電源投入後またはリセット後、まず、リード信号線L1にリード信号が出力される。そのリード信号出力時から10msec後に、ROM3からデータバスB2を介してコードのデータが入力され、CPU1では、そのコードが予め定められた値と等しいか否かを判定し、等しくないと判定されたとき、ROM側の信号線L3に接続されたポートの出力を[H]に固定して、ROMへのリード信号を遮断する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 中央処理装置と複数の周辺装置とを備え、遊技機器の動作を制御する遊技機器の制御装置において、前記周辺装置の少なくとも一つに、当該周辺装置固有の識別情報を出力する識別情報出力手段を設けるとともに、前記中央処理装置に、前記識別情報出力手段から出力された識別情報を受け取る識別情報受取手段と、該受け取った識別情報が、当該識別情報を出力した周辺装置に対応して予め記憶された識別情報と一致しているか否かを判定する識別情報判定手段と、該識別情報判定手段にて両者が一致していないと判定されたとき、当該識別情報を出力した周辺装置へのアクセスを禁止するアクセス禁止手段を設けたことを特徴とする遊技機器の制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、中央処理装置と複数の周辺装置とを備え、遊技機器の動作を制御する遊技機器の制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、マイクロコンピュータの普及には目をみはるものがあり、パチンコ機、ゲーム機等の遊技機器にも、マイクロコンピュータは多く使われている。 【0003】マイクロコンピュータは、中央処理装置(以下、CPUと呼ぶ)と、記憶部としてのROM,RAMと、入出力部としての入出力インターフェースとを基本構成とするもので、例えば、3桁の数字等の組み合わせで大当り等の入賞を作るいわゆるデジタルを備えたパチンコ機にあっては、次のように動作する。 【0004】入出力インターフェースからデジタルスタート入賞スイッチの検出信号を取り込み、CPUでは、その検出信号がオン状態であれば、入出力インターフェースを介してセンター役物のデジタルを始動させ、所定のタイミングで停止させる。さらに、CPUでは、そのデジタルの停止時にデジタルの数字や図柄が大当りの組み合わせとなると、入出力インターフェースを介して大入賞口を開口させる。 【0005】なお、センター役物のデジタルの図柄は、ROMに予め記憶された図柄のデータを取りだしたもので、その図柄の変動は、同じくROMに予め記憶された乱数テーブルに基づいて定められる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、こうしたパチンコ機等の遊技機器では、出玉等の賞品の出る確率を、短期的には大きく変動させて遊技性を高めつつも、長期的には安定させて、遊技者と遊技場との利益の両立を図る必要があった。 【0007】しかしながら、かかる従来のパチンコ機では、乱数テーブルにより出玉の確率が定められていることから、ROMを、別の乱数テーブルが記憶されたものに交換するだけで、出玉の確率を容易に変更することができた。こうした不正は、遊技場の管理者によりなされたり、遊技場の管理者は知らずに遊技場の店員によってなされたりするが、その発見は難しかった。 【0008】本発明の遊技機器の制御装置は、こうした問題点に鑑みてなされたもので、CPUの周辺装置の不正な交換を防止することにより、例えば、パチンコ機では、出玉の確率を操作する不正改造を防止することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段およびその作用・効果】このような課題を解決するため、この発明の遊技機器の制御装置は、中央処理装置と複数の周辺装置とを備え、遊技機器の動作を制御する遊技機器の制御装置において、前記周辺装置の少なくとも一つに、当該周辺装置固有の識別情報を出力する識別情報出力手段を設けるとともに、前記中央処理装置に、前記識別情報出力手段から出力された識別情報を受け取る識別情報受取手段と、該受け取った識別情報が、当該識別情報を出力した周辺装置に対応して予め記憶された識別情報と一致しているか否かを判定する識別情報判定手段と、該識別情報判定手段にて両者が一致していないと判定されたとき、当該識別情報を出力した周辺装置へのアクセスを禁止するアクセス禁止手段を設けたことをその要旨としている。 【0010】以上のように構成された本発明の遊技機器の制御装置では、動作開始時から所定時間後、周辺装置の識別情報出力手段により、当該周辺装置固有の識別情報を出力するとともに、中央処理装置の識別情報受取手段により、その出力された識別情報を受け取り、その受け取った識別情報が、当該識別情報を出力した周辺装置に対応して予め記憶された識別情報と一致しているか否かを、識別情報判定手段により判定し、両者が一致していないと判定されたとき、当該識別情報を出力したその周辺装置へのアクセスを、アクセス禁止手段により禁止する。 【0011】したがって、周辺装置が不正に交換された場合には、その交換後の周辺装置に識別情報出力手段が設けられているはずもなく、そのため、識別情報判定手段では、不一致の判定がなされ、その交換後の周辺装置へのアクセスは、アクセス禁止手段により禁止される。このため、CPUの周辺装置であるROM等の不正な交換を防止することができ、例えば、パチンコ機では、出玉の確率を操作する不正を防止することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施例について図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例である遊技機器の制御装置を搭載するパチンコ機の制御系の要部を示すブロック図である。 【0013】同図に示すように、第1実施例の遊技機器の制御装置は、CPU(central processing unit)1を中心に構成されている。CPU1は、周辺装置としてのROM(read only memory)3,RAM(random access memory)5および入出力インターフェース7を統合、制御し、またデータに適用されるすべての算術または論理演算を実行する。本実施例の場合、8ビットのマイクロプロセッサで、後述するプログラムをファームウェアとして内蔵したものである。 【0014】ROM3は、読み出し専用のメモリであり、CPU1で演算処理を実行するのに必要な制御プログラムや各種データが予め記録されている。ここで、各種データとは、センター役物のデジタル(表示装置)に表示する図柄のデータを始めとして、大当たりを決める乱数の発生のための乱数テーブル等である。 【0015】RAM5は、読み書きできるメモリであり、CPU1で演算処理を実行するのに必要な各種データが一時的に読み書きされる。 【0016】入出力インターフェース7は、波形整形回路11を介して、パチンコ機本体の入賞スイッチ13,デジタルスタート入賞スイッチ14等からデータを入力し、また、ドライバ15を介して、パチンコ機本体の当りランプ17,センター役物のデジタル部分である表示装置18,大入賞口を開口させるソレノイド19等にデータを出力する。 【0017】なお、ROM3は、所定時間10msecだけ遅延する遅延器3aと、予め記憶されたコード0001を出力するコード発生器3bとを内蔵しており、電源投入後またはリセット後における最初のリード信号入力時に、遅延器3aを動作させて、コード発生器3bからコード0001を出力する。また、入出力インターフェース7は、所定時間20msecだけ遅延する遅延器7aと、予め記憶されたコード0002を出力するコード発生器7bとを内蔵しており、電源投入後またはリセット後における最初のリード信号入力時に、遅延器7aを動作させて、コード発生器7bからコード0002を出力する。 【0018】CPU1とこれら周辺装置、即ち、ROM3,RAM5および入出力インターフェース7との間の信号経路を次に説明する。 【0019】CPU1とこれら周辺装置との間には、主な信号線としてアドレスバスB1およびデータバスB2が接続されている。さらに、コントロールバスとして、CPU1とこれら周辺装置との間にリード信号線L1が接続され、CPU1とRAM5および入出力インターフェース7との間にライト信号線L2が接続されている。 【0020】なお、ROM3および入出力インターフェース7に接続されるそれぞれのリード信号線L1の途中には、アンド回路21,23が設けられている。アンド回路21の他方の入力端子には、CPU1からの制御信号線L3がノット回路25を介して接続され、また、アンド回路23の他方の入力端子には、CPUからの制御信号線L4がノット回路27を介して接続されている。 【0021】次に、CPU1とこれら周辺装置との間で、どのようにデータのやり取りがなされるかを説明する。 【0022】RAM5にデータを書き込む場合には、まず、CPU1は、書き込みたい番地をアドレスバスB1に出力する。RAM5は、その番地のメモリセルだけをデータバスB2に接続する。次いで、CPU1は、データをそのデータバスB2から出力するとともに、ライト信号をライト信号線L2から出力する。RAM5は、そのデータバスB2上のデータをその番地のメモリセルに書き込む。 【0023】一方、RAM5からデータを読み込む場合には、まず、CPU1から読み込みたい番地をアドレスバスB1に出力する。RAM5は、その番地のメモリセルだけをデータバスB2に接続し、その番地のメモリセルからデータをデータバスB2に出力する。次いで、CPU1は、リード信号をリード信号線L1から出力するとともに、そのデータバス上のデータを読み込む。 【0024】ROM3からデータを読み込む場合には、上記RAM5からデータを読み込む場合と同様のデータのやりとりがなされる。しかも、この場合には、CPU1から出力されるリード信号のROM3への到達を妨いで、ROM3からのデータの読み込みを不能とすることができる。CPU1から信号線L3に出力される信号が低レベル(以下、単に[L]と記載)であると、ノット回路25から出力される信号は高レベル(以下、単に[H]と記載)となり、リード信号はアンド回路21を介してROM3に到達するが、これに対して、CPU1から信号線L3に出力される信号が[H]となると、ノット回路25から出力される信号は[L]となり、リード信号はアンド回路21にて遮断された状態となるからである。 【0025】入出力インターフェース7からデータを読み込む場合も、ROM3からデータを読み込む場合と同様に、信号線L4に出力される信号を[H]とすることにより、データ読み込みを不能とすることができる。 【0026】こうして、CPU1は、周辺装置との間でデータのやり取りを行ないつつ、下記の(1)ないし(4)の処理等を実行する。 【0027】(1) 入賞スイッチ13の検出信号を受けて、当りランプ17を点灯しつつ賞品球の排出を行なう処理、(2) デジタルスタート入賞スイッチ14の検出信号を受けて、センター役物のデジタルを始動し、その後、停止する処理、(3) そのデジタルの停止時にデジタルの図柄が大当りの組み合わせと一致するか否かを判定し、両者が一致すると判定されたとき、ソレノイド19を駆動して大入賞口を開口する処理、(4) ROM3等の周辺装置が不正に取り替えられた際の実行を禁止する不正防止処理。 【0028】上記(2)の処理は、ROM3に記憶された乱数テーブルを読み出して、その乱数テーブルに基づく図柄を同じくROM3に記憶された図柄データから読み出して、表示装置18に順に表示することによりなされる。 【0029】なお、上記(1)〜(3)の処理は、ROM3から読み出した制御プログラムにより実行され、また上記(4) の処理は、CPU1に内蔵された制御プログラムにより実行される。 【0030】次に、上記(4)の不正防止処理について、図2のフローチャートに沿って詳しく説明する。 【0031】この不正防止処理は、電源投入後またはリセット後、最初に実行される。処理が開始されると、まず、テーブル等の各種変数に初期値を設定する初期化処理を実行する(ステップ100)。次いで、ROM3および入出力インターフェース7にリード信号線L1を介してリード信号を出力する(ステップ110)。 【0032】こうした結果、ROM3では、遅延器3aが動作して、10msec経過後、コード発生器3bからコード0001が出力される。また、入出力インターフェース7では、遅延器7aが動作して、20msec経過後、コード発生器7bからコード0002が出力される。 【0033】CPU1は、ステップ110の実行後、ROM3からデータの出力があるか否かを判定し(ステップ120)、データ出力があると判定されると、ROM3からそのデータであるコードCROM を取り込む(ステップ130)。 【0034】続いて、入出力インターフェース7からデータの出力があるか否かを判定し(ステップ140)、データ出力があると判定されると、入出力インターフェース7からそのデータであるコードCIO を取り込む(ステップ150)。 【0035】続いて、ステップ130で取り込んだコードCROM が、コード0001と等しいか否かを判定する(ステップ160)。ここで、両者が等しいと判定されると、処理は次ステップに移り、一方、両者が等しくないと判定されると、ROM側の信号線L3が接続されたポートの出力を[H]に固定する(ステップ170)。 【0036】続いて、ステップ150で取り込んだコードCIO が、コード0002と等しいか否かを判定する(ステップ180)。ここで、両者が等しいと判定されると、処理は次ステップに移り、一方、両者が等しくないと判定されると、入出力インターフェース側の信号線L4が接続されたポートの出力を[H]に固定する(ステップ190)。その後、「EXIT」に抜けて、本不正防止処理を終了する。 【0037】こうした構成の不正防止処理によるCPU1の動作を、図3のタイミングチャートに基づいて説明する。 【0038】電源投入後またはリセット後、まず、リード信号線L1にリード信号が出力される。そのリード信号出力時から10msec後に、ROM3からデータバスB2を介してコードのデータが入力され、そのコードが予め定められた0001でなければ、ROM側の信号線L3が接続されたポートの出力が[H]に固定される。その結果、リード信号はアンド回路21にて遮断され、ROM3からのデータの読み込みは、以後、不可能となる。また、リード信号出力時から20msec後に、入出力インターフェース7からデータバスB2を介してコードのデータが入力され、そのコードが予め定められた0002でなければ、入出力インターフェース側の信号線L4が接続されたポートの出力が[H]に固定される。この結果、リード信号はアンド回路23にて遮断され、入出力インターフェース7からのデータの読み込みは、以後、不可能となる。 【0039】したがって、ROM3が不正に交換された場合には、その交換後のROM3に遅延器3aおよびコード発生器3bが設けられているはずもなく、そのため、CPU1により実行される不正防止処理により、ROM側の信号線L3に[H]の信号が出力されて、ROM3からのデータの読み込みは、以後、不可能となる。かかる結果、ROM3の不正な交換を防止することができ、出玉の確率を操作する不正を防止することができる。また、入出力インターフェース7についても、同様に、不正な交換を防止することができる。 【0040】本発明の第2実施例を次に説明する。第1実施例では、ROM3および入出力インターフェース7に入力されるリード信号がアンド回路21、23を介して入力されていたが、これに替えて、本第2実施例では、図4に示すように、ROM3および入出力インターフェース7に直接リード信号が入力されるようになされている。 【0041】さらに、図5に示すように、CPU1で実行される不正防止処理において、第1実施例のステップ170に替えて、予め設定されたテーブルの第1セルTBL(1)に値1を代入し(ステップ200)、また、第1実施例のステップ190に替えて、そのテーブルの第2セルTBL(2)に値1を代入するようになされている(ステップ210)。 【0042】そうして、CPU1で実行する別処理で、テーブルの各セルに値1が代入されているか否かを判定し、TBL(1)に値1が代入されている場合、以後のCPU1で実行される各種処理において、ROM3からのデータの読み込みを禁止し、また、TBL(2)に値1が代入されている場合、以後のCPU1で実行される各種処理において、入出力インターフェース7からのデータの読み込みを禁止する。 【0043】こうして構成された本第2実施例の遊技機器の制御装置では、第1実施例と同様に、ROM3および入出力インターフェース7の不正な交換を防止して、出玉の確率を操作する等の不正を防止することができる。しかも、本実施例の場合、ROM3および入出力インターフェース7からのデータの読み込みを禁止するのを、CPU1で実行されるソフトにより実現しているために、構成が簡単で済む。 【0044】なお、前記第1実施例および第2実施例では、ROM3の識別情報として0001のコードを、入出力インターフェース7の識別情報として0002のコードを採用していたが、このコードは任意に設定した値でよく、不正防止を一層確実に図ることができる。 【0045】また、周辺装置に格納される制御プログラムの一部もしくは全部を予め符号化し、その制御プログラムの実行部分に相当する符号化情報を、識別情報として、常時もしくは、所定または必要に応じたタイミングでその周辺装置からCPUに出力するようにし、CPUは、その符号化情報が正当でないと判定した場合に、その周辺装置へのアクセスを禁止するようにしてもよい。こうした構成によれば、その周辺装置の制御プログラムの不正な変更をも防止することができる。 【0046】さらに、前記第1実施例および第2実施例では、アクセス禁止手段M1cとして、ROMおよび入出力インターフェースからのデータの読み込みを禁止するように構成されていたが、これに替えて、CPUの動作自体を停止させて間接的にそれら周辺装置の動作を停止させるように構成してもよい。 【0047】以上、本発明のいくつかの実施例を詳述してきたが、本発明は、こうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様にて実施することができるのは勿論のことである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000144522 【氏名又は名称】株式会社三洋物産
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| 【出願日】 |
平成2年(1990)7月13日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】五十嵐 孝雄 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−244497 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月14日 |
| 【出願番号】 |
特願平11−15510 |
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