| 【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡村 斉
|
| 【要約】 |
【課題】複数の図柄が揃う前提としての各図柄のスクロール変動の遊技性をより高めた遊技機を提供すること。
【解決手段】パチンコ機の可変表示装置15の可変表示にかかり、可変表示装置15の表示画面15a内の左右中の3つの図柄表示領域30〜32に各々複数の図柄を含んだ第1の仮想カードC1を表示させる。表示させた後に各領域30〜32毎にこの第1の仮想カードC1を画面から退場させる可変表示を行う。退場に伴って第1の仮想カードC1の仮想背面から第2の仮想カードC2が入れ替わりに表示画面に可変表示され第1の仮想カードC1と入れ替わる。新たな第1の仮想カードC1は前回の第1の仮想カードC1に対して図柄位置が下方にずれて配置されることとなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 並列に配置された複数の図柄表示領域を画像表示部に有し、同各図柄表示領域にはそれぞれ直列に配列された複数の図柄が表示され、所定の遊技条件の成立に基づき表示画面上手から下手に向かって次々とこれら図柄の位置が変動するように図柄を可変表示させる可変表示装置を備え、同各図柄表示領域の表示画面に表示される図柄が相隣り合う図柄表示領域の図柄との間で所定の配列となったことに基づいて特定の遊技モードに移行するようにした遊技機において、前記可変表示装置は、前記各図柄表示領域の表示画面に複数の図柄を含んだ第1の画像区域を表示させるように制御し、表示画面に同第1の画像区域を表示させた後、各領域における図柄の変動方向と交差する方向に同第1の画像区域を退場させ、その退場動作に伴い第1の画像区域の仮想背面から第2の画像区域を同第1の画像区域と入れ替わりに表示画面に表示させるように制御し、前回に表示させた第1の画像区域の図柄位置に対して今回表示させる第1の画像区域の図柄位置が下手方向にずれて配置されるように制御するようにしたことを特徴とする遊技機。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、所定の遊技条件の成立に基づき表示画面上手から下手に向かって次々と図柄の位置が変動するように図柄を表示させる可変表示装置を有する遊技機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から所定の条件の成立、例えばパチンコ機では遊技領域に配置された始動口への遊技球の入賞或いは始動ゲートの通過、スロットルマシンではコイン投入後の始動レバーの操作に基づいて可変表示装置に可変表示を行わせる遊技機があった。現状使用されている可変表示装置は例えば液晶ディスプレイ(LCD)やCRT、ドットマトリクスからなる表示画面を有しており、この画像表示部に種々の可変表示をさせるようにしている。具体的な一例として、図17(a)〜(c)に表示画面51に横方向に並列に3つの図柄表示領域52〜54が配置され、各図柄表示領域52〜54に各種の数字図柄或いは絵図柄が上下方向に一列に配置されて表示される可変表示装置を示す。この可変表示装置では表示画面51の各図柄表示領域52〜54に次々と図柄が上縁から出現し下縁から退場するようにスクロール状に表示され、所定の時間図柄変動されるとスクロールが終了し停止図柄が決定する。このとき、3つの図柄表示領域52〜54の停止ラインLに停止した図柄が所定の組み合わせ(例えば、「7」「7」「7」のように同じ図柄が揃う場合)であれば第1種始動口付きパチンコ機ではいわゆる「大当たり」状態に移行する。尚、図柄がスクロール状に表示される場合としては、このように上下方向だけではなく左右方向にスクロールする場合もある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】いずれにせよ、従来では縦或いは横方向に並列に配置された図柄表示領域を図柄が直線的にスクロールされて次々入れ替わるだけであった。このような可変表示手段は、そもそも機械的なスロットルマシンにおいて回転するドラムの外周に図柄を配置し、実際にこれら複数のドラムを回転させて図柄を合わすようにしていた名残である。ところが、現状の遊技機ではLCD等による映像により可変表示をしているため、敢えてこのような図柄が直線的にスクロールされる可変表示にこだわる必要はない。しかし、「大当たり」状態のような特別の利益を与える前提としてある程度の遊技性を持たせ、かつ図柄が揃うかどうかの期待感を高揚させるには従来の方式以外に代替可能な可変表示手段がなく、依然として図柄が直線的にスクロールされる可変表示をせざるを得なかった。 【0004】本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、複数の図柄が揃う前提としての各図柄のスクロール変動の遊技性をより高めた遊技機を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、上記発明では、並列に配置された複数の図柄表示領域を画像表示部に有し、同各図柄表示領域にはそれぞれ直列に配列された複数の図柄が表示され、所定の遊技条件の成立に基づき表示画面上手から下手に向かって次々とこれら図柄の位置が変動するように図柄を可変表示させる可変表示装置を備え、同各図柄表示領域の表示画面に表示される図柄が相隣り合う図柄表示領域の図柄との間で所定の配列となったことに基づいて特定の遊技モードに移行するようにした遊技機において、前記可変表示装置は、前記各図柄表示領域の表示画面に複数の図柄を含んだ第1の画像区域を表示させるように制御し、表示画面に同第1の画像区域を表示させた後、各領域における図柄の変動方向と交差する方向に同第1の画像区域を退場させ、その退場動作に伴い第1の画像区域の仮想背面から第2の画像区域を同第1の画像区域と入れ替わりに表示画面に表示させるように制御し、前回に表示させた第1の画像区域の図柄位置に対して今回表示させる第1の画像区域の図柄位置が下手方向にずれて配置されるように制御するように構成した。 【0006】このように構成すると、動作としては図柄表示領域毎に積み重ねられた物体の一番上側を取り除くような画像として行われる。すなわち、一番上に配置されたカードに相当する第1の画像区域が図柄表示領域と交差する方向にずれて退場していく。すると仮想背面から上から2番目のカードに相当する第2の画像区域が徐々に現れ第1の画像区域の退場が完了するとこの第2の画像区域が新たな第1の画像区域(一番上に配置されたカード)となる。この動作は所定の遊技条件の成立に基づき1回だけ行われる場合、或いは間欠的に或いは連続的に複数回行われる場合がある。このとき、退場した第1の画像区域と新たな第1の画像区域との図柄の位置は新たな第1の画像区域の図柄位置が下手方向にずれている。 【0007】特にシャフルが連続的に複数回行われる場合では並列に配置された複数の図柄表示領域毎に表示画面上手から下手に向かって次々とこれら図柄の位置が変動する可変表示となる。この連続的な動作は図柄表示領域毎に積み重ねられた物体を上側から次々取り除くような画像として、例えて言えばあたかもトランプのカードを切るように(シャフル)行われる。すなわち、一番上に配置されたカードに相当する第1の画像区域が図柄表示領域と交差する方向にずれて退場していく。すると仮想背面から上から2番目のカードに相当する第2の画像区域が徐々に現れ第1の画像区域の退場が完了するとこの第2の画像区域が新たな第1の画像区域(一番上に配置されたカード)となる。これが繰り返されあたかも一番上のカードが次々切られて(シャフル)いくような可変表示が行われる。 【0008】 【発明の効果】 請求項1の発明では、従来の単純な図柄のスクロール表示に代わって第1の画像区域の交差方向の動きによって図柄のスクロール表示が行われるため従来にない可変表示を楽しむことができ、遊技の興趣が増す。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の1実施の形態である第1種始動口付きパチンコ機(以下単にパチンコ機という)を図1〜図16に基づいて説明する。図1はパチンコ機の遊技盤3の遊技面上の構成である。遊技盤3の中央には可変表示装置たる特別図柄表示装置(以下単に表示装置という)15が組み込まれている。表示装置15については後述する。表示装置15の上部には普通図柄表示装置16が併設されている。普通図柄表示装置16は発光ダイオード(LED)よりなる保留表示部たる4つの保留ランプ16a〜16dとLEDよりなる7セグ表示部17を有している。 【0010】表示装置15の下方には第1種始動口18が配置されている。第1種始動口18には球検出手段たる近接スイッチ18aが併設されている(遊技盤3の裏面側)。第1種始動口18の入り口には一対の開閉羽根19が併設されており、遊技球を案内する開放位置と、第1種始動口18内に遊技球が入りにくくなる閉塞位置を採りうる。第1種始動口18への入賞に基づいて前記表示装置15が駆動される。本実施の形態では第1種始動口18への入賞による賞球は7個/入賞球である。開閉羽根19は遊技盤3の裏面側に配設されたソレノイド19aによって駆動される。 【0011】表示装置15の両側方には一対の通過ゲート20が配置されている。同ゲート20には遊技球の通過を検出する球検出手段たる近接スイッチ20aが埋設されている(遊技盤3の裏面側)。通過ゲート20を遊技球が通過すると前記普通図柄表示装置16が作動する。普通図柄表示装置16は本実施の形態では「0」から「9」までの数字を可変表示して7セグ表示部17にセグメント表示させ、所定の数字(本実施の形態では「7」)で停止した場合第1種始動口18の開閉羽根19を一定時間継続的に開放させる。普通図柄表示装置16は遊技球の通過ゲート20の通過回数を4回まで記憶することができ、保留ランプ16a〜16dでその保留数を表示する。したがって、4つの保留ランプ16a〜16dが点灯している状態で遊技球が通過ゲート20を通過してもカウントされず、保留ランプ16a〜16dが点灯している限り遊技球が通過ゲート20を通過しなくとも保留数に応じた回数だけ普通図柄表示装置16は作動する。各通過ゲート20の下方には普通入賞口21が配置されている。普通入賞口21には球検出手段たる近接スイッチ21aが併設されている(遊技盤3の裏面側)。本実施の形態では普通入賞口21への入賞による賞球は10個/入賞球である。 【0012】前記第1種始動口18の下方には大入賞口22が配置されている。大入賞口22は常時はシャッタ23が閉塞されており、前記表示装置15が作動されて特別遊技状態となると開放される。シャッタ23は遊技盤3の裏面側に配設されたソレノイド23aによって駆動される。大入賞口22の通路内にはVゾーン24が設けられている。同Vゾーン24には同ゾーン24を通過する遊技球を検出する球検出手段たる近接スイッチ24aが併設されている(遊技盤3の裏面側)。また、大入賞口22へ入賞する遊技球全体を検出する球検出手段たる近接スイッチ22aが併設されている。本実施の形態では大入賞口22への入賞による賞球は15個/入賞球である。 【0013】遊技盤3上には遊技面及び表示装置15を包囲するように電光装飾部25が配置されている。電光装飾部25は透明又は半透明のプラスチック製のパネルであって、パネルの裏面にLEDよりなる装飾ランプ25a〜25oが所定間隔で配置されている。各装飾ランプ25a〜25oは遊技状態に応じて点滅する。次に、前記表示装置15について更に詳しく説明する。表示装置15は液晶ディスプレイ(LCD)よりなる表示画面15aを備えている。表示画面15aの上部にはLEDよりなる4つの保留表示部たる保留ランプ34a〜34dが配設されている。保留ランプ34a〜34dは表示装置15の取付基板の裏面に組み込まれている。第1種始動口18への入賞に基づいて表示画面15aにおいて可変表示動作が行われる。 【0014】図2〜図6に示すように、表示画面15aには左図柄列表示領域30、右図柄列表示領域31及び中図柄列表示領域32の3つの表示領域が形成されている。各図柄列表示領域30〜32には数字図柄とキャラクター図柄が混交して直列に配置された図柄列が表示される。図柄列の図柄は表示画面15a上方から下方に向かって次々と位置が変動するようになっている。図6に示すように、表示画面15aには各図柄列表示領域30〜32において図柄の変動が終了して確定した段階で図柄が停止する横3列、斜め2列の5列つの停止ラインLが形成される。特に、本実施の形態では3つの図柄が揃って大当たりとなる場合の停止ラインLを大当たりラインLBといい、停止ラインL上に停止する図柄を「停止図柄」という。図柄列の変動は遊技球が第1種始動口18に入賞することで開始し、本実施の形態では所定の時間変動すると左図柄列、右図柄列及び中図柄列の順に停止させられる。 【0015】本実施の形態では図柄列の変動形態として普通変動とシャフル変動の2種類が用意されている。図2(a)〜(d)に示すように、普通変動は各図柄列表示領域30〜32内にそれぞれ直列に配置された図柄列の図柄が表示画面15a上方から下方に向かってスクロールされて連続的に移動するものである。例えば、図2(a)において中図柄列表示領域32の上方に表示された猫のキャラクター図柄は、図2(b)から更に図2(c)の位置と画面上途切れることなく下降していく。そして、更に下降して画面から退場していく(図2(d))。 【0016】一方、図3〜図5に示すように、シャフル変動は各図柄列表示領域30〜32の画面全体が1枚の仮想カードと化して各図柄列表示領域30〜32から側方へ退場する動作を示す。例えば、図3(a)における初期画面では各図柄は上記普通変動の場合の初期画面と変わるところはない。しかし、変動が開始されると普通変動では上下方向に図柄が流れ始めるのに対し、シャフル変動では各図柄列表示領域30〜32全域に表示される画像が第1の画像区域に相当する第1の仮想カードC1とされ、図3(b)及び(c)のように同第1の仮想カードC1が画面から切り取られたようにそれぞれの図柄列表示領域30〜32内を左方向に移動して退場していく。第1の仮想カードC1の退場に伴って仮想背面から第2の仮想カードC2が現れる。そして、完全に第1の仮想カードC1が図柄列表示領域30〜32から退場すると、第2の仮想カードC2が新たな第1の仮想カードC1に取って代わる(図3(d))。新たな第1の仮想カードC1も同様に退場した第1の仮想カードC1のようにそれぞれの図柄列表示領域30〜32内を左方向に移動して退場していく(図3(e)及び(f))。 【0017】このように、第1の仮想カードC1はあたかもトランプのカードをめくっていくように移動するためこの変動をトランプのカードを切る(シャフル)ことにちなんでシャフル変動と称している。1枚の第1の仮想カードC1が新たに出現して退場するまでの一連の動作を1シャフルという。図3(b)及び(c)等に示すように、図柄列表示領域30〜32の新たな第1の仮想カードC1に表示される全図柄は直前に退場した第1の仮想カードC1に表示される全図柄に対して各々半図柄分だけ下方にずれている。本実施の形態のシャフル変動では上方から出現した図柄は丁度4回のシャフルで画面から退場するようなずれ位置とされている。このようにシャフル変動では第1の仮想カードC1上のある図柄は第1の仮想カードC1とともに左方向へ移動するだけで上下方向への移動はない。そのため、図柄の連続的な挙動としては上記普通変動とは異なる。しかし、シャフルが行われる度毎に新たな第1の仮想カードC1上の図柄は半図柄分だけ下方にずれるため、シャフル変動がある程度の速度で行われる場合には各図柄列表示領域30〜32の図柄列において図柄が下方に移動していくような視覚効果が生じる。 【0018】すなわち、図柄列表示領域30〜32だけを考えればある図柄はシャフル変動によって上方から順次下方に飛び飛びに移動することとなる。いわば、各図柄列表示領域30〜32内において普通変動では図柄はアナログ的に変動し、シャフル変動ではデジタル的に変動することとなる。また、シャフル変動が高速の場合には第1の仮想カードC1が横方向へ退場する動作は視認できるものの、各図柄列表示領域30〜32の図柄列において図柄が下方に移動している状態は視認できない。中速〜低速となると第1の仮想カードC1が退場して新たな第1の仮想カードC1が出現するとそれは退場した第1の仮想カードC1に対して各図柄は半図柄分下方へ移動していることがわかる。本実施の形態では最初高速でシャフル変動が行われ次第に速度を落とし、最後に非常にゆっくりとなって所定の第1の仮想カードC1が停止するように制御されている。 【0019】ここに、変動が終了して各図柄列表示領域30〜32の図柄列が停止した状態で、大当たり停止ラインLB上の3つの停止図柄が揃った場合を「大当たり状態」という。大当たり状態とは本実施の形態では大入賞口22が開放されて入賞が格段に増える状態であって、利益として多くの賞球を獲得できる状態である。また、ある停止ラインLに上記左図柄列及び右図柄列の2つの図柄が揃って停止した状態、或いは各図柄列表示領域30〜32の隣接する所定の図柄が揃いその状態でシャフルされている状態を「リーチ」といい、このリーチ状態から同じ図柄で3つ目の中図柄列の図柄が停止ラインL上に停止すると上記大当たり状態となる(この時停止ラインLは大当たり停止ラインLBとなる。)。一方、3つ目の中図柄列の停止図柄が上記左図柄列及び右図柄列の2つの停止図柄と異なった場合にはリーチではあったが大当たり状態とならなかったということでそのときのリーチを「外れリーチ」という。また、いずれの停止ラインLにおいても左図柄列の停止図柄と右図柄列の停止図柄が異なる場合には中図柄列の停止図柄を確認するまでもなくこの段階で大当たり状態とならないことが確実である。このときを「外れ」の状態という。 【0020】表示画面15aにおける変動表示動作中において更に次の遊技球が第1種始動口18へ入賞した場合、その遊技球の変動表示は現在行われている変動表示動作の終了後に行われる。つまり、変動表示動作は待機(保留)される。変動表示動作の保留回数は前記4つの保留ランプ34a〜34dの点灯によって遊技者に報知される。この保留される変動表示動作は本実施の形態では保留最大回数は4回に設定されているが、変更可能である。表示画面15a上の停止ラインLに3つの停止図柄が揃って大当たり停止ラインLBとなった場合には、改めて遊技者に大当たり状態を報知するための上記の変動表示動作の画面に代わって「大当たり報知画面」が表示される。「大当たり報知画面」では遊技者の注目を集めるため表示画面15aには「大当たり」の文字図柄が大きく表示される。そして大入賞口22が開放される。大入賞口22は一旦開放された後、29.5秒経過か、あるいは29.5秒以内に大入賞口22に遊技球が10個入賞した場合のいずれかに閉鎖される。この大入賞口22が開放されてから閉鎖されるまでを1ラウンドとする。Vゾーン24を遊技球が通過する限りは次のラウンドに移行できるが、遊技球が通過しなかった場合には大当たり状態はそのラウンドで終了する。本実施の形態では最高16ラウンドまで大当たり状態が続く。 【0021】次に、図7に基づいて本実施の形態のパチンコ機の電気的構成について説明する。図示しない制御装置ユニット内にはリードオンリーメモリ(ROM)41、ランダムアクセスメモリ(RAM)42、中央処理装置(CPU)43が配設されている。第1の主記憶装置としてのROM41はパチンコ機の制御プログラムや制御プログラムを実行するための初期データをあらかじめ記憶する。第2の主記憶装置としてのRAM42は新たな入力データやCPU43による演算結果を一旦記憶する。制御手段としてのCPU43はこれらメモリのプログラムやデータ、更に検出手段たる近接スイッチ18a,20a,21a,22a,24aの検出値等に基づいて各種演算処理を実行する。また、CPU43はスピーカ8、表示画面15a、7セグ表示部17、ソレノイド19a,23a、保留ランプ16a〜16d、34a〜34d、装飾ランプ25a〜25oを制御する。 【0022】CPU43は各種カウンタ及び入賞判定フラグFEを有する。カウンタとしては例えば入賞カウンタCVや、内部乱数カウンタCI等がある。入賞カウンタCVは大入賞口22への入賞球数をカウントするためのものである。入賞判定フラグFEは大入賞口22の開放又は閉鎖の制御に使用するものである。内部乱数カウンタCIは大当たりを決定するものである。内部乱数カウンタCIは所定時間(本実施の形態では2ms)毎に「1」加算される(更新される)。CPU43は同カウンタCIが加算される毎にROM41内の乱数テーブルから各カウンタに応じた乱数を取り出す。同カウンタCIはループを形成しておりそれぞれ1巡すると初期値に戻される。 【0023】また図8に示すように、ROM41内部にはシャフル変動とするか普通変動とするかを決定するためのテーブルT1が格納されている。本実施の形態ではこのテーブルT1の内容はアドレスnn及びnn+1に格納されている。一方、CPU43は乱数取り出し回路を備えており、大当たり時、外れリーチ時或いは外れ時にこの乱数取り出し回路に基づいて00〜99までの数字を乱数値として任意に取り出す。アドレスnnは00〜49のいずれかの乱数値が選択された場合に呼び出され、これらの乱数値の場合はシャフル変動による可変表示をさせる。アドレスnn+1は50〜99のいずれかの乱数値が選択された場合に呼び出され、これらの乱数値の場合は普通変動による可変表示をさせる。 【0024】また、図9に示すように、大当たり時においてテーブルT1に基づいてシャフル変動とすると決定した場合に、どのようなリーチ動作をさせるかを決定するテーブルT2が格納されている。本実施の形態ではこのテーブルT2の内容はアドレスnn+2〜nn+4に格納されている。一方、CPU43は乱数取り出し回路を備えており、大当たり時にこの乱数取り出し回路に基づいて100〜199までの数字を乱数値として任意に取り出す。アドレスnn+2は100〜124のいずれかの乱数値が選択された場合に呼び出され、これらの乱数値の場合は全回転シャフルリーチが行われる。全回転シャフルリーチとは図4(a)〜(h)に示すように、各図柄列表示領域30〜32の所定の図柄(図4(a)〜(h)では数字図柄の「3」)が横方向に揃った状態で同じタイミングでシャフル変動を繰り返すような動作のリーチをいい、その横方向にそろった図柄がある停止ラインLに停止すると大当たり状態となる場合である。 【0025】アドレスnn+3は125〜149のいずれかの乱数値が選択された場合に呼び出され、これらの乱数値の場合は戻りシャフルリーチが行われる。戻りシャフルリーチは図5(a)〜(d)に示すように、左右の図柄列表示領域30,31においてシャフル変動が終了し同じ停止図柄がある停止ラインL上に停止してリーチ状態となった段階で行われる。図5(a)〜(d)に示すように、左右の図柄列表示領域30,31の停止図柄と同じ停止図柄を有する中図柄列表示領域32でもシャフルが終了し最後の第1の仮想カードC1がシャフルされて退場する途中で退場を中止して逆に右方向に戻ってくるような横ぶれ動作を行うものである。この可変動作は遊技者が目で十分追うことができる程度にシャフル変動が低速となった段階で行われる。戻りシャフルリーチでこのようなあたかも退場するのを躊躇するかのような思わせぶりな挙動を数度採った後その所定の第1の仮想カードC1が戻るか退場するかで大当たりか外れリーチで終わるかが遊技者に報知される。 【0026】図5(a)〜(d)に基づいてより詳しく説明する。図5(a)〜(c)の一連の変化は中図柄列表示領域32の最後の第1の仮想カードC1の退場動作を示す。この最後の第1の仮想カードC1が退場しなければ下段の停止ラインL上に停止する図柄は左右の図柄列表示領域30,31の停止図柄と同じネズミのキャラクター図柄となって大当たりとなる。ここで、図5(c)の位置までゆっくりと退場し中図柄列表示領域32に1/3ほどの画像を残した(つまり、2/3の画像が退場した)最後の第1の仮想カードC1はあたかもバネに押し戻されるように一気に右方向(退場方向とは逆方向)に移動し図5(d)に示す退場動作開始位置に戻る。そして、一瞬停止ラインL上に同じ停止図柄が揃ったかのような期待を遊技者に抱かせる。しかしこれで停止するのではなく再び図5(a)〜(d)の動作を繰り返す。この図5(a)〜(d)の動作を繰り返し(本実施の形態では3往復)、最終的に大当たりとするばあいには最後の第1の仮想カードC1を戻し、外れリーチの場合には最後の第1の仮想カードC1を退場させる。また、アドレスnn+4は150〜199のいずれかの乱数値が選択された場合に呼び出され、これらの乱数値の場合は普通シャフルリーチが行われる。普通シャフルリーチとはリーチ状態となってから上記戻りシャフルリーチのような思わせぶりな挙動を採らずに中図柄列表示領域32の第1の仮想カードC1が停止されるリーチである。 【0027】また図10に示すように、外れリーチ時にシャフル変動とする場合に、どのようなシャフル変動をさせるかを決定するテーブルT3が格納されている。本実施の形態ではこのテーブルT3の内容はアドレスnn+5及びnn+6に格納されている。一方、CPU43は乱数取り出し回路を備えており、外れリーチ時にこの乱数取り出し回路に基づいて200〜299までの数字を乱数値として任意に取り出す。アドレスnn+5は200〜249のいずれかの乱数値が選択された場合に呼び出され、これらの乱数値の場合は戻りリーチが行われる。この外れリーチ時における戻りリーチでは思わせぶりな挙動を採った後大当たり状態にはならない変動をいう。また、アドレスnn+6は250〜299のいずれかの乱数値が選択された場合に呼び出され、これらの乱数値の場合は普通シャフル変動が行われる。 【0028】次に、このように構成されたパチンコ機の作用について説明する。まず、図11に基づいてCPU43により実行される「大当たり処理ルーチン」について説明する。CPU43はステップS1において、第1種始動口18への入賞があったか否かを判定する。この判定条件が成立しない場合には一旦処理を終了する。この判定条件が成立されている場合にはステップS2において図柄表示処理を行う。ここで図11に基づいてCPU43により実行される「表示図柄振り分けサブルーチン」について説明する。 【0029】ステップS11において、CPU43は内部乱数カウンタCIの値に基づいて大当たりか否かを判断する。大当たりであると判断するとステップS12において大当たり図柄表示処理を行う。一方、大当たりではないと判断するとステップS13で外れリーチ表示を行うか否かを判断する。ステップS13の判断条件が成立するとCPU43はステップS14で外れリーチ図柄表示処理を行う。一方、ステップS13の判断条件が成立しないとCPU43はステップS15で外れ図柄表示処理を行う。ここで、まずステップS12の大当たり図柄表示処理のサブルーチンついて図13に基づいて説明する。CPU43はステップS101で乱数取り出し回路によって00〜99の乱数から1つの乱数を取り出し、その乱数がシャフル変動をさせるものか否かをテーブルT1に基づいて判断する。ステップS101でシャフル変動させる場合には処理はステップS102に移行する。ステップS101でシャフル変動をさせないと判断した場合には処理はステップS103で普通変動のサブルーチンに移行する。 【0030】CPU43はステップS102で乱数取り出し回路によって100〜199の乱数から1つの乱数を取り出し、その乱数が全回転シャフルリーチとするものか否かをテーブルT2に基づいて判断する。この条件が成立して全回転シャフルリーチとする場合にはCPU43はステップS104でシャフルを行いながら所定の図柄(例えば図4(a)〜(h)では「3」「3」「3」)を横一列に揃える。ここに、シャフル変動は初め高速で行われるため遊技者には全回転シャフルリーチかどうかは判然としない。しかし、徐々に低速となるにつれ一定の時間間隔で横一列に並んだ図柄が現れるのが視認できるようになって全回転シャフルリーチであることが分かる。本実施の形態ではシャフル時間は約6.0秒で、5回/秒のシャフル速度でシャフル変動が開始し、徐々に低速となっていき最後の一枚の第1の仮想カードC1は非常にゆっくりと(0.5回/秒)退場する。これら数値の変更は可能である。図示しないタイマ回路によってシャフル時間が経過したと判断すると、CPU43はステップS105で大当たり停止ラインLBを決定し、ステップS106で横一列に並んだ図柄をその大当たり停止ラインLBに停止させ処理は一旦終了する。このとき、大当たり停止ラインLB上に同じ図柄が並んで停止するため遊技者に大当たり状態となったことが分かる。 【0031】一方、前記ステップS102における判断で全回転シャフルリーチではない場合にステップS107で戻りシャフルリーチか否か判断する。この条件が成立して戻りシャフルリーチとする場合には、CPU43はステップS108でシャフルを行う。このステップS108でのシャフルの内容は上記ステップS104と同様である。ついで、CPU43はステップS109で大当たり停止ラインLBを決定し、ステップS110でまずCPU43は左図柄列表示領域30に所定の第1の仮想カードC1を停止させる。続いてステップS111でCPU43は右図柄列表示領域31に左図柄列表示領域30の大当たり停止ラインLB上の停止図柄と同じ停止図柄となる第1の仮想カードC1を停止させる。ステップS112でCPU43は中図柄列表示領域32においてこれら左右図柄列表示領域30,31と同じ大当たり停止ラインLB上の停止図柄となる第1の仮想カードC1を選択し、ステップS113でこの第1の仮想カードC1を横ぶれさせる。そして、ステップS114でこの横ぶれをさせた第1の仮想カードC1を退場させずに中図柄列表示領域32に停止させ処理は一旦終了する。このとき、大当たり停止ラインLB上に同じ図柄が並んで停止するため遊技者に大当たり状態となったことが分かる。尚、左図柄列表示領域30に停止させる所定の第1の仮想カードC1は図示しない乱数テーブルに基づいてサブルーチンにて決定される。 【0032】一方、前記ステップS107における判断で戻りシャフルリーチではない場合には普通シャフルリーチであると判断され、CPU43はステップS115でシャフルを行う。このステップS115でのシャフルの内容は上記ステップS104と同様である。ついで、CPU43はステップS116で大当たり停止ラインLBを決定し、ステップS117でまずCPU43は左図柄列表示領域30に所定の第1の仮想カードC1を停止させる。続いてステップS118でCPU43は右図柄列表示領域31に左図柄列表示領域30の大当たり停止ラインLB上の停止図柄と同じ停止図柄となる第1の仮想カードC1を停止させる。ステップS119でCPU43は中図柄列表示領域32においてこれら左右図柄列表示領域30,31と同じ大当たり停止ラインLB上の停止図柄となる第1の仮想カードC1を停止させ処理は一旦終了する。このとき、大当たり停止ラインLB上に同じ図柄が並んで停止するため遊技者に大当たり状態となったことが分かる。尚、左図柄列表示領域30に停止させる所定の第1の仮想カードC1は図示しない乱数テーブルに基づいてサブルーチンにて決定される。 【0033】次に、ステップS14の外れリーチ図柄表示処理のサブルーチンついて図14に基づいて説明する。CPU43はステップS201で乱数取り出し回路によって00〜99の乱数から1つの乱数を取り出し、その乱数がシャフル変動をさせるものか否かをテーブルT1に基づいて判断する。ステップS201でシャフル変動させる場合には処理はステップS202に移行する。ステップS201でシャフル変動をさせないと判断した場合には処理はステップS203で普通変動のサブルーチンに移行する。 【0034】CPU43はステップS202で乱数取り出し回路によって200〜299の乱数から1つの乱数を取り出し、その乱数が戻りシャフルリーチとするものか否かをテーブルT3に基づいて判断する。この条件が成立して戻りシャフルリーチとする場合にCPU43はステップS204でシャフルを行う。このステップS204でのシャフルの内容は上記ステップS104と同様である。ついで、CPU43はステップS205でリーチとなる所定の停止ラインLを決定し、ステップS206でまずCPU43は左図柄列表示領域30に所定の第1の仮想カードC1を停止させる。続いてステップS207でCPU43は右図柄列表示領域31に左図柄列表示領域30の第1の仮想カードC1と同じ第1の仮想カードC1を停止させる。ステップS208でCPU43は中図柄列表示領域32においてこれら左右図柄列表示領域30,31と同じ停止図柄となる第1の仮想カードC1を選択し、ステップS209でこの第1の仮想カードC1を横ぶれさせる。そして、ステップS210でこの横ぶれをさせた第1の仮想カードC1を退場させ仮想背面の第2の仮想カードC2(新たな第1の仮想カードC1)を中図柄列表示領域32に停止させ処理は一旦終了する。このとき、停止ラインL上に中図柄列表示領域32だけ異なる図柄が配置され遊技者に外れリーチであったことが分かる。尚、左図柄列表示領域30に停止させる所定の第1の仮想カードC1は図示しない乱数テーブルに基づいてサブルーチンにて決定される。 【0035】一方、前記ステップS202における判断で戻りシャフルリーチではない場合には普通シャフルリーチであると判断され、CPU43はステップS211でシャフルを行う。このステップS211でのシャフルの内容は上記ステップS105と同様である。ついで、CPU43はステップS212で大当たり停止ラインLBを決定し、ステップS213でまずCPU43は左図柄列表示領域30に所定の第1の仮想カードC1を停止させる。続いてステップS214でCPU43は右図柄列表示領域31に左図柄列表示領域30の第1の仮想カードC1と同じ第1の仮想カードC1を停止させる。ステップS215でCPU43は中図柄列表示領域32にこれら左右図柄列表示領域30,31とは異なる図柄配置の第1の仮想カードC1を停止させ処理は一旦終了する。このとき、停止ラインL上に中図柄列表示領域32だけ異なる図柄が配置され遊技者に外れリーチであったことが分かる。尚、左図柄列表示領域30に停止させる所定の第1の仮想カードC1は図示しない乱数テーブルに基づいてサブルーチンにて決定される。 【0036】次に、ステップS15の外れ図柄表示処理のサブルーチンついて図15に基づいて説明する。CPU43はステップS301で乱数取り出し回路によって00〜99の乱数から1つの乱数を取り出し、その乱数がシャフル変動をさせるものか否かをテーブルT1に基づいて判断する。ステップS301でシャフル変動させる場合には処理はステップS302に移行する。ステップS301でシャフル変動をさせないと判断した場合には処理はステップS303で普通変動のサブルーチンに移行する。 【0037】CPU43はステップS302ででシャフルを行う。このステップS302でのシャフルの内容は上記ステップS104と同様である。ついで、ステップS304でまずCPU43は左図柄列表示領域30に所定の第1の仮想カードC1を停止させる。続いてステップS305でCPU43は右図柄列表示領域31に左図柄列表示領域30の第1の仮想カードC1と異なる図柄配置の第1の仮想カードC1を停止させる。ステップS306でCPU43は中図柄列表示領域32に任意に第1の仮想カードC1を停止させ処理は一旦終了する。このとき、少なくとも左右図柄列表示領域30,31の各停止ラインL上には異なる図柄が配置され遊技者には中図柄列表示領域32の停止図柄の決定の前に今回の変動が外れに終わったことが分かる。尚、左図柄列表示領域30に停止させる所定の第1の仮想カードC1及び中図柄列表示領域32に任意配置される第1の仮想カードC1は図示しない乱数テーブルに基づいてサブルーチンにて決定される。 【0038】次に、ステップS3の大入賞口開放処理のサブルーチンについて図16に基づいて説明する。本ルーチンはCPU43により実行され、表示画面15aにおける大当たり後に行われる。まず、CPU43は、上記図柄表示処理で表示画面15aに大当たり報知をさせるとステップS401でラウンドカウンタCRに「1」を加算する。次いで、ステップS402で入賞カウンタCV、入賞判定フラグFEをそれぞれ「0」に設定する。次いで、ステップS403でCPU43はソレノイド23aを励磁させ大入賞口24(シャッタ23)を開放させる。 【0039】次に、ステップS404で入賞カウンタCVが所定値(入賞球の数に対応、本実施の形態では10に設定)よりも小さいか否かを判定する。この条件が成立する場合には、ステップS405で大入賞口24の開放時間(本実施の形態では29.5秒)が経過したか、つまり閉鎖時期がきたかどうかが判定される。このように、大入賞口24が開放された後所定の入賞球数がカウントされるか、さもなければ閉鎖時期がこない限り大入賞口24の開放は継続する。一方、ステップS404の判定条件が成立しない場合又はステップS405の判定条件が成立した場合には、ステップS406でCPU43はソレノイド23aを消磁させ大入賞口24(シャッタ23)を閉塞させる。 【0040】次いで、ステップS407でラウンドカウンタCRが所定値(ラウンド数に対応、本実施の形態では16に設定)よりも小さいか否かを判定する。この条件が成立する場合には、ステップS408で入賞判定フラグFEが「1」であるか否かが判定される。この判定条件が成立する場合には処理はステップS401に戻る。一方、ステップS407の判定条件が成立しない場合には最後のラウンドまで遊技が続けられたこととなり、本ルーチンは一旦終了する。また、ステップS408の判定条件が成立しない場合にはそのラウンドにおいてVゾーン24への入賞がなかったということとなりラウンド継続条件を充足しないため、やはり本ルーチンは一旦終了する。 【0041】このように構成することにより本実施の形態は次のような効果を奏する。 ・遊技者は遊技において50パーセントの出現率でシャフル変動での変動を楽しむことができる。シャフル変動では従来のアナログ的にスクロールされる普通変動に比べて第1の仮想カードC1が横方向に退場する可変表示と各図柄列表示領域30〜32に上下方向デジタル的にスクロールする可変表示との特殊な視覚効果が得られ、従来のパチンコ機にはなかった全く新たな図柄の可変表示が可能となった。 ・図柄は第1の仮想カードC1上にあって、この第1の仮想カードC1全体が画面に現れ、退場するためこの第1の仮想カードC1の動きを調整することで様々な可変表示をすることが可能となった。例えば、シャフルをゆっくり行えばあたかも遊技者に一緒にカードをめくっているかのような気分を与え興趣が増す。更に、第1の仮想カードC1と第2の仮想カードC2との図柄のずれの量を調整しシャフルの速度を上げることで従来のアナログ的なスクロールに近い図柄列のスクロールも可能である。 【0042】尚、この発明は、次のように変更して具体化することも可能である。 ・上記実施の形態ではシャフル変動と普通変動との両方の変動が用意されていたが、シャフル変動だけでも構わない。また、シャフル変動と普通変動とで音声報知の種類を変えるようにしてもよい。また、上記実施の形態ではシャフル変動と普通変動の出現確率は50:50であったが、この確率を変えることはもちろん自由である。また、各々の変動における大当たり等の特別の利益(遊技モード)の期待値を変えてもよい。例えば、シャフル変動は特殊な可変表示であるためこの出現確率を小さく設定し、シャフル変動となった場合の大当たりの期待値を大きく設定してもよい。 【0043】・またシャフル変動と普通変動を組み合わせるようにしてもよい。例えば、普通変動による可変変動をさせ、左右の図柄列が停止し、残った中図柄列が停止する直前にその最後の可変変動だけ第1の仮想カードC1が横方向に移動するシャフル変動としてもよい。更にこのようにシャフル変動で停止した場合の大当たり等の特別の利益(遊技モード)の期待値を大きくしてもよい。シャフル変動は特異な可変変動をするため、普通変動からシャフル変動に移行すること自体遊技性が増すが、更にこのように期待値を上げることで遊技の興趣が増す。 ・上記実施の形態におけるシャフル変動では当初高速でシャフル変動させ、その後徐々に速度を落としていくようにしていた。しかし、シャフル変動と普通変動を組み合わせる場合等ではシャフル変動は初めから低速で行う場合もあり得る。また、一定の速度で変動させてもよい。 ・特別な利益(特定の遊技モード)として■普通図柄表示装置16のスクロール速度が早くなり、■普通図柄表示装置16が作動した際に「7」で停止する確率(普通電動役物の確率)、すなわち第1種始動口18の開閉羽根19が開放される確率が高くなり、更に■開閉羽根19が開放された場合にその開放時間が長くなる。という三つの利益を与える「普通電動役物の確率変動及び時間変動モード(これを、時短モードという)がある。また、時短モードは■〜■の利益に加え大当たりの確率が高くなるという利益が与えられるモード(これを確変モードという)がある。例えば、シャフル変動をさせる場合に大当たり状態となる場合にこれら更に特別な利益が与えられるような設定としてもよい。 【0044】・上記実施の形態における全回転シャフルリーチでは大当たりとなる場合のルーチンに組み込まれていた。すなわち、全回転シャフルリーチ見られる場合には必ず大当たりとなる場合であった(期待値100パーセント)。しかし、外れリーチで全回転シャフルリーチとするような設定でもよい。 ・上記実施の形態における戻りシャフルリーチでは横ぶれを3往復行わせた後、最終的に横ぶれをさせた第1の仮想カードC1を中図柄列表示領域32に停止させる(戻す)ようにしていた。これは、その最後の第1の仮想カードC1が退場してしまうと中図柄列表示領域32の停止図柄が左右の図柄列表示領域30,31の停止図柄に対して1図柄分だけ下方に行きすぎてしまう位置関係となるため、戻ることで大当たり停止ラインLが構成されるような場合である。しかし、逆に横ぶれを行わせた後そのまま退場させて仮想背面の第2の仮想カードC2を新たな第1の仮想カードC1としてこの新たな第1の仮想カードC1を停止させることで停止ラインLの図柄を一致させるようにしてもよい。これは、その最後の第1の仮想カードC1が退場しないと中図柄列表示領域32では停止図柄が左右の図柄列表示領域30,31の停止図柄に対して1図柄分だけ上方にずれた位置関係となるため、退場することで大当たり停止ラインLが構成されるような場合である。また、この両方の戻りシャフルリーチのパターンを有するような設定とすることも可能である。この場合に、第1の仮想カードC1を横ぶれさせた後戻って大当たりとする場合と退場させて大当たりとさせる場合で大当たりの期待値を変えるようにしてもよい。 ・上記戻りシャフルリーチでは第1の仮想カードC1が中図柄列表示領域32から2/3退場したところで一気に戻るような可変表示とされていた。しかし、これを第1の仮想カードC1が中図柄列表示領域32から完全に退場した状態から一気に戻るような可変表示としてもよい。また、第1の仮想カードC1がどの程度退場した段階で戻るかは任意に設定可能である。 【0045】・上記実施の形態では第1の仮想カードC1は右方から左方に退場するようになっていた。しかし、この方向に限定されるものではない。図柄のスクロールする方向に対して交差する方向であればどの方向でも構わない。また、図柄のスクロールする方向も上方から下方に向かう場合以外であってもよい。 ・上記実施の形態では第1の仮想カードC1は各図柄列表示領域30〜32の画面全体を占めていた。しかし、全体である必要はない。また、他のアニメーションと重複するように画面に可変表示されてもよい。 ・上記実施の形態では3つの図柄列表示領域30〜32を例に挙げたがもちろん3つに限定されるものではない。また、大当たり状態は直線上の停止ラインL上の図柄が揃った場合であったが、停止ラインLは水平に限られず、また直線状である必要はない。更に言えば、ラインとして認識する必要もなく、例えば枠で囲まれた所定の領域に停止した図柄が揃った場合であってもよい。 ・上記実施の形態では第1の画像区域としてはカード化した第1の仮想カードC1であった。しかし、カードである必要はない。例えば。積み木であるとか、皿であるとか立体的に表現した第1の画像区域であってもよい。 【0046】・上記実施の形態の図8のテーブルT1におけるシャフル変動と普通変動の確率は50:50であった。しかし、これを変更することは自由である。また、例えば、大当たりの場合と外れリーチの場合、更にはずれの場合で期待値を変えてもよい。例えば、大当たりの場合ではシャフル変動と普通変動の確率は90:10にし、外れリーチの場合では逆に10:90にすればシャフル変動の際の大当たりとなる期待値が高まる。また、上記実施の形態の図9のテーブルT2における全回転シャフルリーチと戻りシャフルリーチと普通シャフルリーチの確率は25:25:50であった。しかし、これを変更することは自由である。例えば、大当たりの場合の確率は30:50:20としてもよい。同様に図10のテーブルT3における戻りシャフルリーチと普通シャフルリーチの確率は50:50であったが例えば20:80のように変更可能である。 【0047】・シャフル変動を遊技者に報知するために、装飾ランプ25a〜25oをシャフル変動の速度に併せて点滅させるようにしたもよい。すなわち、最初は点滅しているのが分からない程度の間隔で点滅させ、シャフル変動速度が落ちると共に徐々に点滅時間間隔を開けるようにしてもよい。また、シャフル変動となる場合にそれを予告する予告手段(音、或いは光(ランプ)等)を設けるようにしてもよい。 【0048】・シャフル変動では全回転シャフルリーチや戻りシャフルリーチを通常のシャフルリーチと組み合わせたが、普通変動におけるリーチの場合に全回転リーチや戻りリーチを設けてもよい。また、そのような普通変動と上記シャフル変動を組み合わせてもよい。更に、これら様々なリーチパターンに応じて大当たり等の特別な利益(特定の遊技モード)の期待値を変更してもよい。 ・パチンコ機から匂いを放出させたりしてシャフル変動を報知(或いは予告)することも可能である。特にシャフル変動で大当たりとなった場合に特別な利益(上記時短モード等)を与えるような設定では特に効果的である。また、これら具体的報知手段を組み合せても構わない。 ・本発明はパチンコ機以外にもアレパチ、アレンジボール等の遊技機にも応用可能である。 ・表示装置15の表示画面15aは上記実施の形態ではLCDであったが、これ以外にもCRT、ドットマトリクス、LEDエレクトロルミネッセンス(EL)、蛍光表示管等を用いることも可能である。また、表示手法も3Dやポリゴンで表わすようにしてもかまわない。その他、本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。 【0049】上記実施の形態から把握できる本発明のその他の技術的思想について、下記に説明する。 【付記1】 請求項1に記載の前記可変表示装置は、1)前記各図柄表示領域の表示画面に複数の図柄を含んだ第1の画像区域を表示させるように制御し、2)表示画面に同第1の画像区域を表示させた後、各領域における図柄の変動方向と交差する方向に同第1の画像区域を退場させ、その退場動作に伴い第1の画像区域の仮想背面から第2の画像区域を同第1の画像区域と入れ替わりに表示画面に表示させるように制御し、3)前回に表示させた第1の画像区域の図柄位置に対して今回表示させる第1の画像区域の図柄位置が下手方向にずれて配置されるように制御し、4)1)〜3)の動作を継続的に行うように制御するようにしたことを特徴とする。 【付記2】 前記請求項1又は付記1の可変表示装置は付記1の制御による可変表示と各図柄表示領域内において直列に配置された複数の図柄が連続的に表示画面上手から出現し下手から退場する変動制御とによる可変表示とを選択するようにした。 【付記3】 前記第1の画像区域及び第2の画像区域はカード状に表示される。 【付記4】 前記第1の画像区域は各領域における図柄の変動方向と直交する方向に退場する。 【付記5】 前記第1の画像区域及び第2の画像区域は図柄表示領域の表示画面全域、ほぼ全域或いは表示画面中央に表示するようにした。 【0047】
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000144522 【氏名又は名称】株式会社三洋物産
|
| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月5日 |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開平11−244475 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月14日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−73391 |
|