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【発明の名称】 パチンコ遊技機の基板ケース構造
【発明者】 【氏名】西川 基守

【要約】 【課題】プリント基板におけるROM等の交換が従来のように簡単に行われないようにし、パチンコ遊技機の不正な改造を防止する。

【解決手段】遊技機の裏面に遊技内容を制御する中央処理装置や記憶素子等の電子部品が実装されたプリント基板が固着され、該プリント基板を主ケースによって覆ってなるパチンコ遊技機において、該主ケースをさらに外側から包囲するように外套ケースを設け、該主ケースと外套ケースをそれぞれ異なる位置で止着してなることを特
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技機の裏面に遊技内容を制御する中央処理装置や記憶素子等の電子部品が実装されたプリント基板が固着され、該プリント基板を主ケースによって覆ってなるパチンコ遊技機において、該主ケースをさらに外側から包囲するように外套ケースを設け、該主ケースと外套ケースをそれぞれ異なる位置で止着してなることを特徴としたパチンコ遊技機の基板ケース構造。
【請求項2】 外套ケースを離脱することにより発信するセンサを設けてなることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機の基板ケース構造。
【請求項3】 請求項2に記載のセンサは一旦発信するとその状態が保持されるものであることを特徴としたパチンコ遊技機の基板ケース構造。
【請求項4】 請求項2または3に記載のセンサは電源を内蔵した無線発信式のものであることを特徴としたパチンコ遊技機の基板ケース構造。
【請求項5】 主ケースは、全体が金属製であり、かつ正面に窓孔が形成され、該窓孔に透明な板ガラスが設けられたものである請求項1に記載のパチンコ遊技機の基板ケース構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技内容を制御する中央処理装置や記憶素子等の電子部品が実装されたプリント基板を備えたパチンコ遊技機であって、その記憶素子等を交換することによってその遊技内容を不正に変更させるなどの不正な改造を防止するための該プリント基板を包囲しているケースの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時のパチンコ遊技機は、周知のように裏面に遊技内容を制御する中央処理装置や記憶素子等の電子部品が実装されたプリント基板が固着され、その遊技内容が記述された記憶素子(読出専用メモリ、以下「ROM」という)または該プリント基板を交換することにより、大当たりを出やすくしたり、或いは大当たりの連続発生回数を増大させたりできるので、そのようなROM交換等の不正行為が不審者によって行われることがある。そして、そのように改造されたパチンコ遊技機が発見できないまま営業に使用されることで、不正に景品球が収得されパチンコ遊技場が多額の損害を受けるようなことがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は上記のようなパチンコ遊技機において、プリント基板を包囲するケースを改良することによって不正改造ができ難いようにするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、遊技機の裏面に遊技内容を制御する中央処理装置や記憶素子等の電子部品が実装されたプリント基板が固着され、該プリント基板を主ケースによって覆ってなるパチンコ遊技機において、該主ケースをさらに外側から包囲するように外套ケースを設け、該主ケースと外套ケースをそれぞれ異なる位置で止着してなることを特徴とする。また本発明は上記パチンコ遊技機において、外套ケースを離脱することにより発信するセンサを設けてなることを特徴とする。また本発明は上記パチンコ遊技機において、センサは一旦発信するとその状態が保持されるものであることを特徴とする。また本発明は上記パチンコ遊技機において、センサは電源を内蔵した無線発信式のものであることを特徴とする。また本発明は上記パチンコ遊技機において、主ケースは、全体が金属製であり、かつ正面に窓孔が形成され、該窓孔に透明な板ガラスが設けられたものであることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1〜図3に従い説明する。図1に本発明に係るパチンコ機の裏面を斜視図により示し、図2にその縦断面図、図3に分解斜視図を示す。図中、1は遊技盤、2は該遊技盤の裏面に隅角部を留具により固着してなる入賞球集合ケース、3は該入賞球集合ケース2の表面に突設された枠状の取付部、4は該取付部に合着する長方形状のステンレス板からなる取付板で、該取付板4の上縁部に形成された鉤状係合部5を取付部3に係合させている。なお、6,7は取付部4に形成されたビス孔、8,9は取付板4に開設された通孔である。
【0006】また10は該取付板4の表面に突設されたネジ孔付ピン、11は該ピン10上に支持されビス12によって固着された長方形板状のプリント基板である。該プリント基板11には遊技盤1の設けられた液晶表示装置,電動開閉入賞装置等を作動させこのパチンコ遊技機の遊技内容を制御する中央処理装置(CPU)や記憶素子(RAM,ROM)等の電子部品13が実装されている。なお14は該プリント基板の上縁部に設けられたコネクタを示す。
【0007】15はプリント基板11を覆う透明プラスチック製箱状の主ケースで、該主ケース15はその開口縁に形成されたフランジ部16にビス17を貫挿し該ビス17を前記通孔8よりビス孔6に螺合することにより取付部4に止着される。なお18は主ケース15の側面に開設した放熱用の通気孔である。
【0008】しかして、20は前記フランジ部16を含めて主ケース15の全体をさらに外側から包囲し得る箱状に形成された外套ケースで、該外套ケースの開口縁に形成されたフランジ部21にビス22を貫挿し該ビス22を前記通孔9よりビス孔7に螺合することにより該外套ケース20を取付部4に止着する。このように主ケース15と外套ケース20とはビス17およびビス22によってそれぞれ異なる位置で取付部4に止着している。なお、該外套ケース20は全体が鉄板等の金属製である。23は該外套ケース20の正面に開設された窓孔である。また24は外套ケース20の側面に開設された放熱用の通気孔で、該通気孔24は図示したように前記通気孔18と合致位置しないように開設され、針金等が外部から無用に差し込めないようにしている。
【0009】また、30は主ケース15と外套ケース20との間に設けられたマイクロスイッチからなるセンサで、該センサ30は外套ケース20をビス22により止着したときその触子31が該外套ケース20の内面に押圧されことによりオンまたはオフ状態となっており、外套ケース20が外され該外套ケースによる触子31の押圧が解かれるとそのオン・オフ状態が反転する。また該センサ30はリード線32を通じて検出装置(図示せず)に接続され、該センサがオンまたはオフすると該検出装置がそうした電気的発信信号を記憶し、警報を鳴らし或いは電話回線等を通じて管理部署等に通報できるようにしている。このように外套ケース20が離脱されセンサ30が一旦発信するとその信号は該センサ或いは検出装置に記憶保持されそうした変化があったことが通報されようにしている。
【0010】このように本発明の基板ケースは、主ケース15をさらに外套ケース20によって包囲してなるので、プリント基板11に実装されたROM等の記憶素子またはプリント基板11自体を交換しようとすると、先ず外套ケース20を外し、次いで主ケース15を外さねばならないので、時間が掛かり従来のように簡単には改造できなくなる。また外套ケース20を外すとセンサ30が作動し異常を容易に検知できるので、改造されたことを知らずに営業に使われるようなことがなく、不正に景品球が収得されるのを未然に防止することができる。
【0011】なお、主ケース15や外套ケース20の材質はプラスチックや金属製に限らないことは言うまでもないが、金属製にした方がハンダ鏝等を使って熱融解されるおそれがないので安全である。図4は主ケース15を金属製とし内部が透視できるように正面に窓孔40を設け、該窓孔40に透明な板ガラス41を設けてなるものであり、本発明はこのような形態の主ケース或いは外套ケースを用いてもよい。またこれらのケースの止着手段はこの実施形態に示したビス止めの他、クランプ等の止め金具を使用してもよい。その場合一旦外すとその痕跡が残るものとするのがよい。
【0012】また、センサ30は、この実施形態に示したようなリード線32を有した有線式のものでなくても、電源を内蔵した無線発信式のものとし、遊技場内のいずれかにその発信信号を受信し記憶し通報するシステムを設けるようにしてもよい。
【0013】
【発明の効果】このように本発明に係るパチンコ遊技機の基板ケースは、プリント基板を覆う主ケースをさらに外側から包囲するように外套ケースを設け、該主ケースと外套ケースをそれぞれ異なる位置で止着してなるので、その取り外しに手間が掛かりROM等の交換が従来のように簡単に行えないようにしパチンコ遊技機の不正な改造を防止し得る有益な効果がある。
【出願人】 【識別番号】000135829
【氏名又は名称】大和工業株式会社
【出願日】 平成10年(1998)1月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 洋一
【公開番号】 特開平11−216245
【公開日】 平成11年(1999)8月10日
【出願番号】 特願平10−34262