| 【発明の名称】 |
遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】鵜川 詔八
【氏名】福田 隆
【氏名】吉田 信晴
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| 【要約】 |
【課題】可変表示装置には複数の可変表示領域があるので、図柄の組合せも膨大な数に上る。さらに、センサ、ソレノイドおよびその他の部品は、可変表示部の図柄表示結果に関連して動作するものが多く、遊技機の検査には、多大な時間と労力が要求される。
【解決手段】メイン基板31には、可変表示装置における可変表示に関連する部品の状態を示す情報を出力する情報出力回路64が設けられ、表示制御基板80には、可変表示装置の表示状態を示す情報を出力する情報出力回路が設けられる。各情報出力回路64からの情報は、中継基板110を介して外部に出力される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表示状態が変化可能な可変表示装置を含み、前記可変表示装置に表示される識別情報の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様となった場合に所定の遊技価値が付与可能となる遊技機であって、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段の指令にもとづいて前記可変表示装置の表示状態を制御する表示制御手段と、前記可変表示装置の表示状態を示す情報を出力する第1の情報出力手段と、少なくとも前記可変表示装置における可変表示に影響を与える部分および可変表示に影響される部分の状態を示す情報を出力する第2の情報出力手段とを備えたことを特徴とする遊技機。 【請求項2】 第1の情報出力手段からの情報と第2の情報出力手段からの情報とを遊技機の外部に出力するための中継手段を備えた請求項1記載の遊技機。 【請求項3】 第1の情報出力手段は表示制御手段に含まれている請求項1または請求項2記載の遊技機。 【請求項4】 第2の情報出力手段は遊技制御手段に含まれている請求項1ないし請求項3記載の遊技機。 【請求項5】 第1の情報出力手段は遊技制御手段から表示制御手段への指令をそのまま出力する請求項1ないし請求項4記載の遊技機。 【請求項6】 第1の情報出力手段および第2の情報出力手段は、情報を外部に出力するための接続手段を含む請求項1ないし請求項5記載の遊技機。 【請求項7】 第1の情報出力手段および第2の情報出力手段は、情報を外部に出力するための接続手段を含まない請求項1ないし請求項5記載の遊技機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機、コイン遊技機またはスロットマシン等の遊技機に関し、特に、表示状態が変化可能な可変表示装置を含み、可変表示装置における表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様となった場合に所定の遊技価値が付与可能となる遊技機に関する。 【0002】 【従来の技術】遊技機として、表示状態が変化可能な可変表示部を有する可変表示装置が設けられ、可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様となった場合に所定の遊技価値を遊技者に与えるように構成されたものがある。可変表示部には、複数の可変表示領域を有するものがあり、通常、複数の可変表示領域の表示結果を時期を異ならせて表示するように構成されている。可変表示部には、例えば、図柄等の複数の識別情報が可変表示される。可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様の組合せとなることを、通常、「大当たり」という。なお、遊技価値とは、遊技機の遊技領域に設けられた可変表示装置等の特別遊技装置における図柄変動等の特別遊技の結果にもとづいて可変入賞球装置の状態が打玉が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者にとって有利な状態となるための権利を発生させたりすることである。 【0003】また、「大当たり」の組合せ以外の「はずれ」の表示態様の組合せのうち、複数の可変表示部の表示結果のうちの一部が未だに導出表示されていない段階において、既に表示結果が導出表示されている可変表示部の表示態様が特定の表示態様の組合せとなる表示条件を満たしている状態を「リーチ」という。遊技者は、大当たりをいかにして発生させるかを楽しみつつ遊技を行う。 【0004】遊技機には、大当たりを発生させるための可変表示装置の他に、種々の電動役物も設けられている。また、遊技進行中に打玉の入賞を検出するためのセンサ、可変入賞口を開閉するためのソレノイド等の機構部品、および始動入賞を記憶するためのランプ等の種々の部品が備えられている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】製品設計にもとづいて製品が完成すると、可変表示部における図柄変動が設計どおりになされるのかどうか確認する必要がある。また、各種電動役物やその他の部品が正常動作するのかどうかも確認する必要がある。可変表示部に表示される図柄の種類は多数に上り、また、上述したように可変表示装置には複数の可変表示領域があるので、図柄の組合せも膨大な数に上る。さらに、センサ、ソレノイドおよびその他の部品は、可変表示部の図柄表示結果に関連して動作するものが多いので、図柄に関連してそれらが正常に動作しているかどうか確認しなければならない。従って、検査には、多大な時間と労力が要求される。 【0006】そこで、本発明は、より簡便に検査を行うことができ、検査期間を短縮することができる遊技機を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明による遊技機は、表示状態が変化可能な可変表示装置を含み、可変表示装置に表示される識別情報の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様となった場合に所定の遊技価値が付与可能となる遊技機であって、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、遊技制御手段の指令にもとづいて可変表示装置の表示状態を制御する表示制御手段と、可変表示装置の表示状態を示す情報を出力する第1の情報出力手段と、少なくとも可変表示装置における可変表示に影響を与える部分および可変表示に影響される部分の状態を示す情報を出力する第2の情報出力手段とを備えたものである。なお、可変表示装置における可変表示に影響を与える部分および可変表示に影響される部分とは、例えば、可変表示開始の条件となるセンサ入力や可変表示結果にもとづく大当たり動作中に動作する機構部品である。遊技機は、第1の情報出力手段からの情報と第2の情報出力手段からの情報とを遊技機の外部に出力するための中継手段をさらに備えていてもよい。第1の情報出力手段は表示制御手段に含まれている構成であってもよい。また、第2の情報出力手段は遊技制御手段に含まれている構成であってもよい。第1の情報出力手段は遊技制御手段から表示制御手段への指令をそのまま出力する構成であってもよい。また、第1の情報出力手段および第2の情報出力手段は、情報を外部に出力するための接続手段を含む構成であってもよいし、接続手段を含まない構成であってもよい。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図、図2はパチンコ遊技機1の内部構造を示す全体背面図、図3はパチンコ遊技機1の遊技盤を背面からみた背面図である。なお、ここでは、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はパチンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機やスロットマシン等であってもよい。 【0009】図1に示すように、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3からあふれた景品玉を貯留する余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が設けられている。 【0010】遊技領域7の中央付近には、複数種類の図柄を可変表示するための画像表示部9と7セグメントLEDによる可変表示器10とを含む可変表示装置8が設けられている。可変表示装置8の側部には、打球を導く通過ゲート11が設けられている。通過ゲート11を通過した打球は、玉出口13を経て始動入賞口14の方に導かれる。通過ゲート11と玉出口13との間の通路には、通過ゲート11を通過した打球を検出するゲートセンサ12がある。また、始動入賞口14に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口センサ17によって検出される。また、始動入賞口14の下部には開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。可変入賞球装置15の下部には、特定遊技状態(大当たり状態)においてソレノイド21によって開状態とされる開閉板20が設けられている。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球のうち一方(Vゾーン)に入った入賞球はVカウントセンサ22で検出され、他方に入った入賞球はカウントセンサ23で検出される。可変表示装置8の下部には、始動入賞口14に入った入賞球数を表示する4個の表示部を有する始動入賞記憶表示器18が設けられている。この例では、4個を上限として、始動入賞がある毎に、始動入賞記憶表示器18は点灯している表示部を1つずつ増やす。そして、画像表示部9の可変表示が開始される毎に、点灯している表示部を1つ減らす。 【0011】遊技盤6には、複数の入賞口19,24が設けられている。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、遊技効果ランプ・LED28が設けられている。そして、この例では、一方のスピーカ27の近傍に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51が設けられ、他方のスピーカ27の近傍に、補給玉が切れたときに点灯する玉切れランプ52が設けられている。さらに、図1には、パチンコ遊技台1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって玉貸しを可能にするカードユニット50も示されている。 【0012】打球発射装置から発射された打球は、打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートセンサ12で検出されると、可変表示器10の表示数字が連続的に変化する状態になる。また、打球が始動入賞口14に入り始動口センサ17で検出されると、画像表示部9内の3つの図柄が回転を始める。画像表示部9内の画像の回転は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の図柄の組み合わせが大当たり図柄の組み合わせであると、大当たり遊技状態に移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過するまで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球が特定入賞領域に入賞しVカウントセンサ22で検出されると、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行われる。この継続権の発生は、所定回数(例えば16回)許容される。 【0013】停止時の画像表示部9内の図柄の組み合わせが確率変動を伴う大当たり図柄の組み合わせであって、可変表示器10の示す図柄が所定の図柄である場合には、その後、可変入賞球装置15が高い頻度で開状態となるとともに、次に大当たりとなる確率が高くなる。すなわち、遊技者にとってさらに有利な状態となる。 【0014】図2は、遊技制御基板(メイン基板)31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図4には、賞球基板37、電飾基板35および表示制御基板80も示されている。メイン基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュータを含む基本回路53と、ゲートセンサ12、始動口センサ17、Vカウントセンサ22およびカウントセンサ23からの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16および開閉板20を開閉するソレノイド21を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59と、7セグメントLEDによる可変表示器10を駆動するとともに装飾ランプ25を点滅させるランプ・LED回路60と、賞球基板37に基本回路53からの賞球個数信号を送信するとともに賞球基板37からの入賞データ信号を基本回路53に入力する賞球基板入出力回路61とが設けられている。入賞があったことは入賞玉検出器99で検出されるが、その場合に、賞球基板37は、入賞データ信号を出力する。基本回路53は、賞球基板37からの入賞データ信号に応じて、賞球基板37に賞球個数信号を与える。例えば、基本回路53は、始動口センサ17のオンに対応した入賞データ信号の入力があると、賞球個数信号に「6」を出力し、カウントセンサ23またはVカウントセンサ22のオンに対応した入賞データ信号の入力があると、賞球個数信号に「15」を出力する。そして、それらのセンサがオンしない場合に入賞データ信号の入力があると、賞球個数信号に「10」を出力する。 【0015】また、メイン基板31には、電飾基板35に基本回路53からのコマンドを送信する電飾基板コマンド出力回路62と、表示制御基板80に基本回路53からのコマンドやストローブ信号を与えるCRT回路63と、基本回路53からの制御信号に応じて効果音等の音声信号を出力する音声合成回路71と、音声合成回路71からの音声信号を増幅して図1に示されているスピーカ27に与える音量増幅回路72とが設けられている。 【0016】さらに、メイン基板31には、基本回路53から与えられるデータに従って、大当たりの発生を示す大当たり情報、画像表示部9の画像表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す有効始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等を出力する情報出力回路64が設けられている。情報出力回路64からの情報は、例えば、中継基板(図2において図示せず)を介して遊技機外に出力される。情報出力回路64には、基本回路53から、ゲートセンサ12、始動口センサ17、カウントセンサ23およびVカウントセンサ22のオン、ソレノイド16,21のオン、可変表示器10の表示状態、ならびに、始動記憶表示器18の表示状態に関する情報も入力される。さらに、遊技機のエラー状態を示すエラー情報も入力されている。従って、情報出力回路64は、それらの情報も外部に出力することができる。 【0017】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用されるRAM55、制御用のプログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。なお、ROM54およびRAM55はCPU56に内蔵されている場合もある。 【0018】さらに、メイン基板31には、電源投入時に基本回路53をリセットするための初期リセット回路65と、定期的(例えば、2ms毎)に基本回路53にリセットパルスを与えてゲーム制御用のプログラムを先頭から再度実行させるための定期リセット回路66と、基本回路53から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート部57のうちのいずれかのI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路67とが設けられている。 【0019】図3は、表示制御基板80内の回路とCRT82による画像表示部9の構成の一例を示すブロック図である。画像表示部9には、画像を表示するためのCRT82と、CRT82の画像表示を制御する表示コントロール回路81とが含まれる。さらに、画像表示部9には、表示コントロール回路81をリセットするためのリセット回路83、表示コントロール回路81にクロック信号を与える発振回路84と、表示コントロール回路81が生成した画像データを記憶するVRAM86とが含まれている。なお、使用頻度の高い画像データを記憶するキャラクタROMを備えていてもよい。使用頻度の高い画像データとは、例えば、CRT82に表示される人物、動物、または、文字、図形もしくは記号等からなる画像などである。 【0020】表示コントロール回路81は、メイン基板31のCRT回路63からストローブ信号が入力されるとCRT回路63からのコマンドデータを入力し、そのコマンドデータが示す状態を認識する。表示コントロール回路81は、コマンドデータの状態に従ってCRT82に表示するための画像データを生成する。そして、画像データをVRAM86に記憶する。VRAM86に記憶された画像データは、RGB色信号とSYNC信号とからなるビデオ信号としてCRT82に送出され、CRT82において画像が表示される。 【0021】図4は、表示コントロール回路81の構成の一例を示すブロック図である。表示コントロール回路81には、表示制御用CPU91、ビデオディスプレイコントローラ93,94および制御データが記憶された制御データROM92が含まれる。表示制御用CPU91は、CRT回路63からのコマンドデータに従って、制御データROM92からCRT82の表示を制御するためのデータを読み出す。そして、表示制御用CPU91は、読み出した制御データにもとづいてビデオコントローラ93,94に制御信号を送る。ビデオコントローラ93,94は、制御信号に従ってCRT82に表示するための画像データを生成し、その画像データをVRAM86に格納する。VRAM86に格納されたデータは、CRT82にビデオ信号として送出される。なお、図4には示されていないが、表示制御基板80とCRT82との間には、ビデオ信号にもとづいてCRT82を駆動するためのCRT駆動回路を有するCRT基板が設けられている。 【0022】表示コントロール回路81には、CRT82に表示される図柄に関する情報を出力する情報出力回路95も設けられている。情報出力回路95は、少なくとも、現在図柄変動中であるか否かの情報と、変動中であるならば表示されている各図柄を示す情報を出力する。なお、情報出力回路95は、メイン基板31の基本回路53から入力した表示制御コマンドデータをそのまま出力するように構成されていてもよい。 【0023】図5は、メイン基板31から遊技制御基板80に与えられる表示制御コマンドデータの送出タイミングを示すタイミング図である。表示制御コマンドデータを構成する各表示制御データは連続して送出されるが、図5に示すように、表示制御データは2ms毎に送出される。そして、各表示制御データに同期してストローブ信号が出力される。表示制御用CPU91には、ストローブ信号の立ち上がりで割込がかかるので、表示制御用CPU91は、割込処理プログラムによって各表示制御データを取り込むことができる。 【0024】図6は、表示制御コマンドデータの一例を示す説明図である。なお、ここでは、図6には「全図柄変動表示」等の代表的な表示制御コマンドデータのみが示されているが、その他、リーチ種類を示す表示制御コマンドデータ、具体的な図柄を指示する表示制御コマンドデータ等が用意されている。 【0025】次に動作について説明する。図7は、メイン基板31における基本回路53の動作を示すフローチャートである。上述したように、この処理は、定期リセット回路66が発するリセットパルスによって、例えば2ms毎に起動される。基本回路53が起動されると、基本回路53は、まず、スタックポインタの指定アドレスをセットするためのスタックセット処理を行う(ステップS1)。次いで、初期化処理を行う(ステップS2)。初期化処理では、基本回路53は、RAM55にエラーが含まれているか判定し、エラーが含まれている場合には、RAM55を初期化するなどの処理を行う。そして、画像表示部9に送出されるコマンドコードをRAM55の所定の領域に設定する処理を行った後に(ステップS3)、コマンドコードを出力する処理を行う(ステップS4)。 【0026】次いで、電飾基板コマンド出力回路62を介して、電飾基板35に音声発生やLED点灯制御用の所定のコマンドを送信するための処理を行うとともに、情報出力回路64を介して、大当たり情報、始動情報、確率変動情報などのデータを送信するための処理を行う(データ出力処理:ステップS5)。また、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己診断機能によって種々の異常診断処理が行われ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる(エラー処理:ステップS6)。また、エラー情報は、情報出力回路64を介して外部に出力される。 【0027】次に、各判定用乱数(大当たりとするか否か決定するための乱数等)を示す各カウンタを更新する処理を行う(ステップS7)。基本回路53は、さらに、表示用乱数(はずれ図柄やリーチ種類を決定する乱数等)を更新する処理を行う(ステップS11)。 【0028】また、基本回路53は、賞球基板37との間の信号処理を行う(ステップS12)。すなわち、賞球基板37から入賞データ信号が出力されているか否か確認するとともに、所定の条件が成立すると賞球基板37に賞球個数信号を出力する。賞球基板37に搭載されている払出制御用マイクロコンピュータは、賞球個数信号に応じて玉払出装置97を駆動する。 【0029】その後、基本回路53は、次に定期リセット回路66からリセットパルスが与えられるまで、ステップS13の表示用乱数更新処理を繰り返す。 【0030】基本回路53は、ステップS8の特別図柄プロセス処理において、図8のフローチャートに示すように、始動入賞記憶数の値を確認する(ステップS50)。始動入賞記憶数が0でなければ、始動入賞記憶数=1に対応する乱数値格納エリアに格納されている値を読み出すとともに(ステップS51)、始動入賞記憶数の値を1減らし、かつ、各乱数値格納エリアの値をシフトする(ステップS52)。すなわち、始動入賞記憶数=n(n=2,3,4)に対応する乱数値格納エリアに格納されている値を、始動入賞記憶数=n−1に対応する乱数値格納エリアに格納する。なお、各乱数値格納エリアには、始動口センサ17がオンし始動入賞記憶数を1増やしたときに抽出された特別図柄判定用乱数の値が格納されている。また、特別図柄判定用乱数は、ステップS7の処理で更新される判定用乱数のうちの一つである。 【0031】そして、基本回路53による大当たり決定手段は、ステップS51で読み出した値、すなわち抽出されている特別図柄判定用乱数の値にもとづいて当たり/はずれを決定する(ステップS53)。大当たりと判定されたときには、基本回路53は、特定図柄判定用乱数の値にもとづいて停止図柄を決定する。ここで、リミッタが作動中でないならば、特定図柄判定用乱数の値に従って全図柄を含むテーブルから停止図柄を決定する(ステップS54,S55)。リミッタが作動している場合には、基本回路53は、特定図柄判定用乱数の値に従って確率変動を引き起こす図柄の組合せ(確変図柄)を含まない図柄のテーブルから停止図柄を決定する(ステップS54,S56)。リミッタは、連続して確変図柄による大当たりが発生すること、すなわち連続して高確率状態が継続することを制限するためのものである。例えば、4回連続して高確率状態が継続するとリミッタが作動状態になる。従って、リミッタ作動状態では、確率変動が行われる特別図柄を含まないテーブルから停止図柄が決定される。さらに、基本回路53は、リーチ用乱数を抽出しその値にもとづいてリーチ種類を決定する(ステップS67)。なお、リーチ用乱数は、ステップS11およびS13で更新される表示用乱数のうちの一つである。 【0032】はずれと判定された場合には、基本回路53は、リーチとするか否か判定する(ステップS57)。リーチとすることを決定したときには、さらに、基本回路53は、リーチ用乱数を抽出しその値にもとづいてリーチ種類を決定する(ステップS67)。 【0033】リーチとしないことが決定された場合には、基本回路53は、所定の乱数を用いて、その値に対応した図柄を左停止図柄のテーブルから抽出する(ステップS64)。次いで、左図柄を基準にして右図柄を決定する(ステップS65)。例えば、ステップS64で決定された図柄の番号に所定の乱数の値を加算して新たに図柄番号を生成し、その図柄番号に対応した図柄を右停止図柄とする。さらに、基本回路53は、所定の乱数の値を抽出し、その値に応じた図柄を中図柄の停止図柄として決定する(ステップS66)。 【0034】以上のようにして、始動入賞にもとづく図柄変動の表示態様が大当たりとするか、リーチ態様とするか、はずれとするか決定され、それぞれの停止図柄の組合せが決定される。 【0035】決定された図柄を示す情報や全図柄変動を指示するコマンドが、表示制御コマンドデータとして、メイン基板31の基本回路53から、表示制御基板80の表示コントロール回路81に送信される。なお、基本回路53は、停止図柄の組合せを示す情報のみを表示コントロール回路81に送信してもよいし、時々刻々の図柄変動量を示す表示制御コマンドデータを表示コントロール回路81に送信してもよい。 【0036】表示コントロール回路81において、表示制御用CPU91とビデオディスプレイプロセッサ93,94とは、CRT82に表示するための画像データを生成し、VRAM86を介してCRT82にビデオデータを出力する。画像データには、変動する図柄画像も含まれている。表示コントロール回路81が、図柄変動制御を行っているときに、CPU91は、表示されている各図柄を示す情報を情報出力回路95に出力している。情報出力回路95は、各図柄の情報を、例えば中継基板(図4において図示せず)を介して遊技機の外部に出力する。 【0037】停止時の図柄の組み合わせが大当たり図柄の組み合わせであると、大当たり遊技状態に移行する。すなわち、基本回路53は、ソレノイド21を駆動して開閉板20を開状態にする。そして、一定時間経過するまで、または、所定個数の打球の入賞がカウントセンサ23によって検出されるまで開状態は継続される。そして、開閉板20の開放中に打球が特定入賞領域に入賞しVカウントセンサ22で検出されると、所定回数を上限とした継続権が発生し開閉板20の開放が再度行われる。この間、基本回路53は、カウントセンサ23およびVカウントセンサ22のオンを検出するが、オン状態は、図2に示す情報出力回路64に出力される。また、ソレノイド21の状態も情報出力回路64に出力される。 【0038】可変表示装置8におけるCRTでの図柄変動開始の条件となる始動口センサ17のオン状態および可変表示器10での図柄変動開始の条件となるゲートセンサ12のオン状態も、情報出力回路64に出力される。なお、基本回路53は、有効始動情報を情報出力回路64に出力しているので、始動口センサ17のオン状態は、情報出力回路64に与えられなくてもよい。また、基本回路53は、ランプ・LED回路60を介して可変表示器10および始動記憶表示器18の表示制御を行うが、それらの表示器における表示状態も、情報出力回路64に出力される。 【0039】従って、情報出力回路64は、それらの情報を外部に出力することができる。上述したように、表示制御基板80における情報出力回路95も各図柄の情報を遊技機の外部に出力するので、遊技機外部において、遊技進行中の種々の情報を収集することができる。例えば、情報出力回路64,95からの情報を入力する検査装置を用意し、検査装置において、自動的に、停止図柄の組合せの統計をとったりすることができる。従って、停止図柄の各組合せの発生頻度が設計値と異なっているような場合には、検査者は、直ちにそのことを知ることができる。また、各センサやソレノイドのオン/オフ情報も入力できるので、Vカウントセンサ22がオンしなかったにもかかわらず開閉板20開放の継続権が発生したり、開閉板20を開放すべきであるのにソレノイド21が駆動されなかったりする不具合を、開発段階の最終的な検査において容易に発見できる。 【0040】また、有効始動情報、確変情報およびエラー情報だけでなく、各センサのオン、各ソレノイドのオン、可変表示器10の表示状態、ならびに、始動記憶表示器18の表示状態に関する情報も検査装置に入力でき、かつ、図柄の表示状況も入力できることから、遊技機が遊技店に設置された状態において、検査装置を用いて遊技機の状態をチェックできる。従って、遊技機に対して不正な改造が施された場合であっても、検査装置を接続することによって容易にそのことを検出できる。 【0041】図9は、本発明の他の実施の形態におけるメイン基板31と表示制御基板80を示すブロック図である。なお、図9では、外部に情報を出力することに関連するブロック以外は記載省略されている。この実施の形態では、メイン基板31において、各センサからの入力信号と基本回路53からの各ソレノイドおよびランプ・LEDへの出力信号とが情報出力回路64に入力されている。また、表示制御基板80において、表示制御コマンドデータがバッファ回路95Bを介してそのまま出力されている。 【0042】このような構成によれば、基本回路53におけるCPU56および表示制御基板80における表示制御用CPU91の負荷を軽くすることができる。具体的には、情報出力に関するプログラム容量を節減することができる。 【0043】図10は、本発明のさらに他の実施の形態を示すブロック図である。図10では、メイン基板53において、表示制御基板80に送信される表示制御コマンドデータを出力するためのコネクタ(CNA)69と情報出力回路64からの情報を出力するためのコネクタ(CNB)70も示されている。また、表示制御基板80において、メイン基板31からの表示制御コマンドデータを受け取るためのコネクタ(CNC)100および情報出力回路95Cから情報を入出力するためのコネクタ(CND)98も示されている。なお、コネクタ69,70,98,100に相当するものは図2および図9に示された構成でも設けられていたが、図2および図9では記載省略されていた。また、図10において、情報出力に関するブロック以外は記載省略されている。 【0044】この実施の形態では、コネクタ(CN1〜CN4)121〜124を有する中継基板110が明示されている。コネクタ121〜124には、例えば、検査装置200に至るケーブルが接続される。中継基板110には、メイン基板31からの情報を入力するためのコネクタ(CNE)112および表示制御基板80からの情報を入力するためのコネクタ(CNF)113の他に、変換回路111が設けられている。変換回路は、メイン基板31および表示制御基板80からの情報を所定のフォーマットに変換するとともに、外部から入力した信号をメイン基板31および表示制御基板80で取り扱えるようにフォーマット変換する。 【0045】図11および図12は、中継基板110に外部から入出力される信号のフォーマットの一例を示す説明図である。図11に示された例では、フォーマット1には、以下の信号が含まれる。なお、フォーマット1による信号は、中継基板110から外部に出力される信号である。 【0046】図柄番号: 後述するフォーマット2で指定される桁の表示図柄の図柄番号。変換回路110は、表示制御基板80の情報入出力回路95Cから入力した表示図柄に関する情報を図柄番号に変換する。例えば、情報入出力回路95Cがメイン基板31からの表示制御コマンドデータをそのまま出力するように構成されている場合には、表示制御コマンドデータは、その機種における特有のコマンド体系で表現されていることが多い。例えば、コマンドヘッダなどが含まれる。そこで、変換回路110は、表示制御コマンドデータによる情報を図柄番号に変換する。 カラーデータ: 図柄の色を示す。同一図柄であっても色違いのものがある場合に設定される。変換回路110は、表示制御基板80の情報入出力回路95Cから入力した表示図柄に関する情報からカラーデータを生成する。 【0047】保留ランプ1信号〜保留ランプ4信号: メイン基板31の情報出力回路64から出力される始動入賞記憶に対応したもの。 大入賞口ソレノイド信号: 大入賞口を開閉するためのソレノイドの状態を示す。この実施の形態では、開閉板20を開閉するためのソレノイド21の状態であり、メイン基板31の情報出力回路64から出力される信号である。 大当たり信号: 大当たりとなる図柄の組合せの停止時から大当たり処理終了までオンにする。変換回路110は、例えば、表示制御コマンドデータによる情報から、この大当たり信号を生成する。 普通図柄当たり信号: この実施の形態では、7セグメントLEDによる可変表示器10の表示態様による当たり時にオンにする。変換回路110は、例えば、メイン基板31の情報出力回路64から出力される可変表示器10の表示図柄からこの信号を生成する。 確率変動中信号: 高確率時にオン、低確率時にオフにする。変換回路110は、例えば、メイン基板31の情報出力回路64から出力される確変情報からこの信号を生成する。 図柄変動中信号: 図柄の変動中にオンにする。変換回路110は、表示制御基板80の情報入出力回路95Cから入力した表示図柄に関する情報から、この信号を生成する。 図柄確定信号: 図柄の変動が停止してから所定期間(例えば1秒間)オンにする。変換回路110は、表示制御基板80の情報入出力回路95Cから入力した表示図柄に関する情報から、この信号を生成する。 エラー信号: 遊技機がエラー状態になるとオンにする。この実施の形態では、メイン基板31の情報出力回路64から出力されるエラー情報の状態が設定される。 【0048】この実施の形態では、フォーマット1において、図柄番号として8ビットが用意されているので、256種類の図柄を扱うことができる。また、カラーデータとして4ビットが用意されているので、16種類の色を扱うことができる。このように多くの図柄および色を取り扱えるように決められているのは、多数の図柄表示領域をもつ遊技機を考慮したためである。すなわち、多くの機種間でこのフォーマットを共用したいからである。また、保留ランプ1信号〜保留ランプ4信号、大入賞口ソレノイド信号、普通図柄当たり信号およびエラー信号については、メイン基板31の情報出力回路64から出力される情報をそのまま使用して信号を生成できるが、変換回路110は、情報出力回路64から入力した情報をフォーマット1における該当する位置に設定する変換処理を行う。 【0049】図12に示された例では、フォーマット2には、以下の信号が含まれる。なお、フォーマット2による信号は、外部から中継基板110に入力される信号である。なお、外部から中継基板110に入力される信号は、変換回路111でフォーマット逆変換された後、表示制御基板80に与えられる。 【0050】図柄桁指定コード: フォーマット1に設定されるべき図柄番号の表示桁を指定する信号。変換回路110は、図柄桁指定コードで指定された桁の表示図柄を図柄番号に変換してフォーマット1に設定する。この実施の形態では図柄表示領域は3つであるので、図柄桁指定コードでは、1〜3のいずれかが指定される。 【0051】始動口スイッチ: 図柄変動を開始させるためのパルス信号。この実施の形態では、始動口センサ17のオンに対応した信号である。この信号が検査装置200から遊技機に与えられることによって、検査のために図柄変動を開始させることができる。 変動時間短縮ボタン: 図柄の変動時間を短縮させるためのパルス信号。この信号が表示制御基板80側に与えられることによって、検査装置200から検査のために図柄変動時間を短縮させることができる。 10カウントスイッチ: 大入賞口に入賞する打玉の代わりとなるパルス信号。この実施の形態では、カウントセンサ23のオンに対応した信号である。この信号が検査装置200から遊技機に与えられることによって、検査のために大入賞口に打玉が入賞した状態を生成することができる。 Vスイッチ: 大入賞口の特定領域(Vゾーン)に入賞する打玉の代わりとなるパルス信号。この実施の形態では、Vカウントセンサ22のオンに対応した信号である。この信号が検査装置200から遊技機に与えられることによって、検査のために大入賞口内のVゾーンに打玉が入賞した状態を生成することができる。 【0052】この実施の形態では、フォーマット2において、図柄桁指定コードとして4ビットが用意されているので、図柄表示領域として16桁を扱うことができる。このように多くの桁を取り扱えるように決められているのは、多くの機種間でこのフォーマットを共用したいからである。 【0053】なお、図10に示された実施の形態ではメイン基板31における情報出力回路64は情報出力のみを行い信号入力を行わないので、この実施の形態では、始動口スイッチ、10カウントスイッチおよびVスイッチの信号を検査装置200の側からメイン基板31に与えることはできない。ただし、情報出力回路64を情報入出力回路に代えて、基本回路53が外部からの信号に従っても動作できるように構成されていれば、遊技機は検査装置200からの信号に応じた動作を行うことができる。 【0054】図12に示された例では、フォーマット3には、以下の信号が含まれる。なお、フォーマット3による信号は、中継基板110から外部への信号である。 【0055】普通図柄番号: 後述するフォーマット4で指定される桁の普通図柄の図柄番号。この実施の形態では、可変表示器10に表示される図柄の番号に相当する。変換回路110は、メイン基板31の情報出力回路64から入力した普通図柄に関する情報を図柄番号に変換する。 普通図柄カラーデータ: 普通図柄の色を示す。同一図柄であっても色違いのものがある場合に設定される。この実施の形態では可変表示器10は7セグメントLEDで構成されているので、普通図柄カラーデータはない。その場合には0が設定される。 【0056】保留ランプ1信号〜保留ランプ4信号: 普通図柄表示器に対する保留ランプが設けられている場合には、変換回路111は、メイン基板31の情報出力回路64から出力される保留ランプの点灯信号を用いて生成する。 【0057】この実施の形態では、フォーマット3において、普通図柄番号として4ビットが用意されているので、16種類の図柄を扱うことができる。また、カラーデータとして4ビットが用意されているので、16種類の色を扱うことができる。このように多くの図柄および色を取り扱えるように決められているのは、多くの機種間でこのフォーマットを共用したいからである。 【0058】図12に示された例では、フォーマット4には、以下の信号が含まれる。なお、フォーマット2による信号は、外部から中継基板110への信号である。 【0059】普通図柄桁指定コード: フォーマット3に設定されるべき普通図柄番号の表示桁を指定する信号。変換回路110は、普通図柄桁指定コードで指定された桁の表示図柄を普通図柄番号に変換してフォーマット3に設定する。この実施の形態では普通図柄表示領域は1つであるので、図柄桁指定コードでは、1が指定される。 【0060】作動口スイッチ: 普通図柄変動を開始させるためのパルス信号。この実施の形態では、ゲートセンサ12のオンに対応した信号である。この信号が検査装置200から遊技機に与えられることによって、検査のために可変表示器10の図柄変動を開始させることができる。 変動時間短縮ボタン: 普通図柄の変動時間を短縮させるためのパルス信号。この信号が検査装置200から遊技機に与えられることによって、検査のために普通図柄変動時間を短縮させることができる。 入賞スイッチ: 普通電動役物によって作動する入賞口に入賞する打玉の代わりとなるパルス信号。この実施の形態では、可変入賞球装置15への入賞に対応した信号である。この信号が検査装置200から遊技機に与えられることによって、検査のために入賞口に打玉が入賞した状態を生成することができる。 【0061】この実施の形態では、フォーマット4において、普通図柄桁指定コードとして4ビットが用意されているので、普通図柄表示領域として16桁を扱うことができる。このように多くの桁を取り扱えるように決められているのは、多くの機種間でこのフォーマットを共用したいからである。 【0062】なお、図10に示された実施の形態ではメイン基板31における情報出力回路64は情報出力のみを行い信号入力を行わないので、この実施の形態では、作動口スイッチ、変動時間短縮スイッチおよび入賞スイッチの信号を検査装置200の側からメイン基板31に与えることはできない。ただし、情報出力回路64を情報入出力回路に代えて、基本回路53が外部からの信号に従っても動作できるように構成されていれば、遊技機は検査装置200からの信号に応じた動作を行うことができる。 【0063】図10に示された中継基板110において、各コネクタ121〜124が、検査装置200との間でフォーマット1〜4の信号を入出力するコネクタとなる。このように、遊技機内部の情報を外部に伝達するための中継基板110を設け、かつ、変換回路111によって、所定のフォーマットで遊技機と検査装置200との間で信号授受を行えるように構成すれば、検査が容易になるとともに、各機種間で共通の検査装置200を使用することができる。従って、機種に応じて検査装置を作成する必要はなく、検査の簡略化を図ることができる。なお、図11および図12に示されたフォーマットは簡単な一例であって、遊技機の機能に応じて種々の変形や追加を行うことができる。 【0064】なお、この実施の形態では、変換回路111を中継基板110に設けたが、変換回路111の機能を情報出力回路64および情報入出力回路95Cで実現するようにしてもよい。そのようにした場合には、中継基板110において変換回路111は必要なく、メイン基板31および表示制御基板80からの信号をそのままコネクタ121〜124に出力することができる。また、情報入出力回路95Cのみを設け、情報入出力回路95Cが変換機能を有するように構成し、表示制御コマンドデータによる情報のみをフォーマット変換して入出力するようにしてもよい。表示制御コマンドデータからは、図柄変動の状態に加えて大当たりの発生や大当たり動作中に関する情報も含まれるので、表示制御コマンドデータによる情報のみを外部に出力する場合であっても、遊技機の主要動作の情報を外部で収集できる。その結果、遊技機の主要動作の検査は容易化される。 【0065】図13は、本発明のさらに他の実施の形態を示すブロック図である。図2等では記載省略されていたが、各センサ、各ソレノイド、各LED・ランプ等は、それぞれの基板に実装されている。従って、図13に示すように、メイン基板31には、例えば、ゲートセンサ12、始動口センサ17、カウントセンサ23およびVカウントセンサ22が実装されたセンサ基板300に至るケーブルが装着されるコネクタ(CN11)101が実装されている。また、ソレノイド16,21が実装されたソレノイド基板400に至るケーブルが装着されるコネクタ(CN12)102が実装されている。さらに、各表示器およびランプが実装されたランプ基板500に至るケーブルが装着されるコネクタ(CN13)103が実装されている。また、センサ基板300にはメイン基板31からのケーブルが接続されるコネクタ(CN31)301が実装され、ソレノイド基板400にはメイン基板31からのケーブルが接続されるコネクタ(CN41)401が実装され、ランプ基板500にはメイン基板31からのケーブルが接続されるコネクタ(CN51)501が実装されている。なお、ここでは、センサ基板300、ソレノイド基板400およびランプ基板500による基板構成を例示するが、遊技機の機種に応じて種々の基板構成がとられうる。 【0066】図13に示された中継基板110には、コネクタ301,401,501に対応した3つのコネクタ(CNG〜CNI)114,115,116も付加されている。また、メイン基板31のコネクタ101〜103に対応した3つのコネクタ(CNJ〜CNL)117,118,119も付加されている。さらに、メイン基板31のコネクタ69とケーブル接続されるコネクタ(CNM)120も付加されている。そして、検査時には、図13に示すように、メイン基板31から各基板に至るケーブルが取り外され、各基板は、中継基板110とケーブル接続される。 【0067】そして、検査時には、メイン基板31は、センサ基板300、ソレノイド基板400およびランプ基板500と直接に信号授受を行わず中継基板110の変換回路111を介して信号授受を行う。従って、この実施の形態では、変換回路111は、上述したフォーマット変換とともに、メイン基板31と各基板との間の信号中継も行う。例えば、メイン基板31から表示制御基板80への表示制御コマンドデータは、コネクタ69、コネクタ120、変換回路111、コネクタ113およびコネクタ100を介して表示制御基板80に伝えられる。そして、変換回路111は、入力した表示制御コマンドデータにもとづいてフォーマット1の信号を作成して検査装置200に出力する。メイン基板31からその他の基板に与えられる信号およびメイン基板31に向かう信号(センサ基板300からの信号)も変換回路111を経由するので、変換回路111は、メイン基板31からの信号を各基板に伝達したり、センサ基板300からの信号をメイン基板31に伝達するとともに、フォーマット1,3に設定される信号を生成することができる。 【0068】このような検査形態によれば、検査装置200からのフォーマット2による始動口スイッチ、10カウントスイッチおよびVスイッチの信号と、フォーマット4による作動口スイッチおよび入賞スイッチの信号によって、擬似的にメイン基板31に対してセンサ入力を与えることができる。検査装置200からのそれらの信号がオンしたときには、変換装置111は、メイン基板31に至る該当信号をオンすればよいからである。メイン基板31の基本回路53は、そのような信号が与えられると、実際のセンサがオンした場合と同様に動作することができる。メイン基板31には、実際のセンサオン入力も検査装置200からの擬似的なセンサオン入力も、コネクタ101を介して同一のラインで伝達されるからである。従って、例えば、検査装置200からフォーマット2による始動口スイッチの信号が中継基板110に入力された場合には、実際に始動口センサ17がオンした場合と同様に図柄変動が開始される。 【0069】以上のように、この実施の形態によれば、中継基板110に設けられた変換回路111がメイン基板31から各基板に与えられる信号およびセンサ基板300からメイン基板31に入力する信号を中継するので、検査装置200に対して所定のフォーマットで装置状態を伝達できるとともに、検査装置200からの所定のフォーマットによる指令にもとづいて遊技機を構成する部品を動作させることができる。従って、検査したい部品を選択して外部から動作テストを行うことが可能になって検査効率がさらに向上する。また、検査装置200と遊技機との間の信号フォーマットが決められているので、検査装置200を異なる機種間で共用できるとともに、検査手順も共通化できる可能性がある。なお、図13に示された実施の形態では、変換回路111は、変換手段を構成するとともに、遊技機の内部状態を外部に出力するための情報出力手段を構成する。 【0070】図14は、少なくとも可変表示装置における可変表示に影響を与える部分および可変表示に影響される部分の状態を示す情報を出力する第2の情報出力手段の実現例を示すブロック図である。第2の情報出力手段は、上述した各実施の形態では、図2、図9、図10または図13に示された情報出力回路64、または、情報出力回路64とコネクタ70とを含む。図14(A)は、情報出力回路64が出力情報を基本回路53から入力する場合の構成例であり、図14(C)は、情報出力回路64がスイッチ回路58、ソレノイド回路59およびランプ/LED回路60から出力情報を入力する場合の構成例である。基本回路53から出力情報を入力する場合には、情報出力回路64として、CPU53に接続される出力ポート641が設けられる。また、スイッチ回路58、ソレノイド回路59およびランプ/LED回路60から出力情報を入力する場合には、情報出力回路64として、出力ラッチ回路642が設けられる。なお、スイッチ回路58、ソレノイド回路59およびランプ/LED回路60の出力電流が十分であれば、出力ラッチ回路642を設けなくてもよい。 【0071】図14(B),(D)に示すように、第2の情報出力手段には、コネクタ70が実装されなくてもよい。例えば、検査時には図14(A),(C)に示すようにコネクタ70を実装し、製品としての出荷時には図14(B),(D)に示すようにコネクタ70を実装しないといった使い分けがなされる。従って、図14(B),(D)には、コネクタ70の実装箇所にランド643が示されている。また、製品としての出荷時には、図10や図13に示された中継基板110を実装しなくてもよい。 【0072】図15は、可変表示装置の表示状態を示す情報を出力する第1の情報出力手段の実現例を示すブロック図である。第1の情報出力手段は、図4、図9または図10に示された構成では、図4、図9または図10に示された情報出力回路95、バッファ回路95B、または、情報入出力回路95Cとコネクタ98とを含む。図15(A)は、表示制御用CPU91に接続された情報出力回路95(または情報入出力回路95C)とコネクタ98とを含む場合の構成例であり、情報出力回路95(または情報入出力回路95C)としての出力ポート(または入出力ポート)951とコネクタ98とが含まれる。バッファ回路95Bが用いられる場合には、図15(C)に示すように、バッファ回路95Bとしてのラッチ回路952とコネクタ98とが含まれる。 【0073】図15(B),(D)に示すように、第1の情報出力手段には、コネクタ98が実装されなくてもよい。例えば、検査時には図15(A),(C)に示すようにコネクタ98を実装し、製品としての出荷時には図15(B),(D)に示すようにコネクタ70を実装しないといった使い分けがなされる。従って、図15(B),(D)には、コネクタ98の実装箇所にランド953が示されている。 【0074】図16は、遊技店における遊技機設置島700に設置されたパチンコ遊技機1A〜1Fと検査装置200との接続例を示す斜視図である。検査装置200は、1台毎に遊技機を検査するものでもよいが、図16に示されたように、複数の遊技機を一時に検査するものでもよい。図に示すように、各パチンコ遊技機1A〜1Fの裏面に実装された中継基板110と検査装置200とは、各ケーブルで接続される。なお、各パチンコ遊技機1A〜1Fの検査を行うための処理は上述したとおりである。 【0075】このように、本発明によれば、パチンコ遊技機1A〜1Fが遊技店に設置された状態においても、検査装置200を用いて遊技機の状態をチェックできる。従って、実際の遊技機稼働環境においても試験できることになり、環境にもとづく動作不良なども検査できるようになる。また、同様の構成によって、遊技機の検査機関での試験や遊技機メーカの開発段階での試験においても、実際の遊技場への設置状況に近い環境で検査を行うことができる。 【0076】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遊技機を、可変表示装置の表示状態を示す情報を出力する第1の情報出力手段と、少なくとも可変表示装置における可変表示に影響を与える部分および可変表示に影響される部分の状態を示す情報を出力する第2の情報出力手段とを備えた構成としたので、遊技機の状態を外部において容易に把握可能になり、遊技の検査をより簡便に行うことができ、検査期間を短縮することができる効果がある。さらに、遊技機が遊技店に設置された状態において、検査装置を用いて遊技機の状態をチェックできる。第1の情報出力手段からの情報と第2の情報出力手段からの情報とを遊技機の外部に出力するための中継手段をさらに備えている場合には、検査手段と遊技機との接続が簡略化されてより容易に検査を行うことができる。第1の情報出力手段が表示制御手段に含まれている場合には、表示制御手段が遊技制御手段からの指令を検査のしやすい形式に変換して出力することができ、検査効率がより向上する効果がある。また、第2の情報出力手段が遊技制御手段に含まれている場合には、遊技制御手段は本来の入出力情報をそのまま出力すればよいので、第2の情報出力手段の構成は簡略化される。第1の情報出力手段が遊技制御手段から表示制御手段への指令をそのまま出力するように構成されている場合には、第1の情報出力手段の構成が簡略化される効果がある。そして、第1の情報出力手段および第2の情報出力手段が、情報を外部に出力するための接続手段を含むように構成されている場合には検査が容易化されるが、接続手段を含まないように構成されている場合には製品コストを下げることができる効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000144153 【氏名又は名称】株式会社三共 【識別番号】596121529 【氏名又は名称】株式会社アドテック
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月5日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】岩壁 冬樹
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| 【公開番号】 |
特開平11−216238 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−71478 |
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